JP2770292B2 - 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路 - Google Patents

磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路

Info

Publication number
JP2770292B2
JP2770292B2 JP14520489A JP14520489A JP2770292B2 JP 2770292 B2 JP2770292 B2 JP 2770292B2 JP 14520489 A JP14520489 A JP 14520489A JP 14520489 A JP14520489 A JP 14520489A JP 2770292 B2 JP2770292 B2 JP 2770292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
voltage source
terminal
circuit
magnetoresistive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14520489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0312005A (ja
Inventor
直喜 佐藤
基 青井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP14520489A priority Critical patent/JP2770292B2/ja
Publication of JPH0312005A publication Critical patent/JPH0312005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2770292B2 publication Critical patent/JP2770292B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録装置の再生回路に好適な、磁気抵
抗効果素子の抵抗値変化検出回路に関するものである。
〔従来の技術〕
2端子の磁気抵抗効果素子における抵抗値の変化を差
動で検出する回路には、従来、第11図に示す特開昭62−
245503号、特開昭60−147901号に記載されたような回
路、および第12図に示すような特開昭60−193103号に記
載された回路がある。
第11図に示した回路はつぎのような構成である。磁気
抵抗効果素子MRの一端に、ベースに電圧源Vb1を接続し
たトランジスタQ1のエミッタ端子を接続し、コレクタ端
子は抵抗R3を介して電圧源Vcに接続する。また、上記磁
気抵抗効果素子MRの他端は、電流源I2を介して電圧源V2
に接続するとともに、上記トランジスタQ1と同様にベー
スに電圧源Vb2を接続したトランジスタQ2のエミッタ端
子を接続し、コレクタ端子は抵抗R4を介して電圧源Vcに
接続する。上記回路では、ベース接地トランジスタQ1お
よびQ2のベースに接続した電圧源Vb1およびVb2に電位差
を設け、磁気抵抗効果素子MRに流れる電流もトランジス
タQ1と等しくImrになり、トランジスタQ1およびQ2のコ
レクタ出力の直流電位が等しくなる。
磁気抵抗効果素子MRの抵抗値が外部磁界によって変化
すると、上記磁気抵抗効果素子MRの両端の電位が固定さ
れているので、抵抗値の変化は上記素子MRに流れる電流
Imrの微小変化になり、この微小に変化する電流がトラ
ンジスタQ1を介して抵抗R3に供給され、電圧変化に変換
される。一方、電流源I2の電流は変化しないため、トラ
ンジスタQ2に流れる電流は、上記磁気抵抗効果素子MRに
おける電流の変化とは逆相の電流変化となって現われ
る。
また、もう1つの従来例である第12図に示す回路は、
つぎに示すような構成になっている。すなわち、磁気抵
抗効果素子MRの一方の端子に電流源I1を介して電圧源V1
を接続し、他方の端子には電流源I2を介して電圧源V2を
接続して、磁気抵抗効果素子MRの両端に減算回路Sを接
続する構成である。上記電流源I1、I2で磁気抵抗効果素
子MRにセンス電流を流し、上記磁気抵抗効果素子MRの両
端の電位差を上記減算回路Sで減算することにより、上
記磁気抵抗効果素子MRの抵抗値変化を電圧変化で検出す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のうち、第11図に示す回路は、磁気抵抗
効果素子MRの抵抗値変化を、忠実に差動で検出できると
いう特徴を有している。しかし、上記磁気抵抗効果素子
MRに流れる数十mAの比較的大きな電流Imrが、そのまま
トランジスタQ1、Q2および抵抗R3、R4に流れるのをはじ
め、電流源I2は2Imrの大きな電流を供給する必要があ
る。このため、検出回路部分の電力が大きくなり、さら
にトランジスタQ1、Q2のショット雑音、電流源の雑音等
が無視できないという問題があった。
また、第12図に示す従来技術では、磁気抵抗効果素子
MRの両端における電位差は一定に保たれるが、直流電位
が定まらない。したがって減算回路の出力は、上記直流
電位の変動にともなって変化する極めて不安定なものと
なる。なお、電流源I1、I2を抵抗で置きかえて、磁気抵
抗効果素子MRの両端の直流電位を定めても、この抵抗に
よって信号成分をロスするという問題が生じる。
本発明の目的は、検出回路部の消費電力および雑音を
増加することなく、集積化が容易な2端子の磁気抵抗効
果素子の抵抗値変化検出回路を得ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、第1図に示すように、一端を電圧源V1に
接続した電流供給素子R1と、一端を電圧源V2に接続した
電流供給素子R2との間に、磁気抵抗効果素子MRを接続
し、上記磁気抵抗効果素子MRに電流Imrを供給する手段
と、上記磁気抵抗効果素子MRと電流供給素子R1の接続点
に、ベース端子に電圧源Vb1を接続したトランジスタQ1
のエミッタ端子を接続し、さらに、トランジスタQ1のコ
レクタ端子を、電流を電圧に変換する素子R3を介して電
圧源Vcに接続することにより、トランジスタQ1のコレク
タ電流を供給するとともに、磁気抵抗効果素子MRの一端
の電位を固定する手段と、磁気抵抗効果素子MRと電流供
給素子R2との接続点に、ベース端子に電圧源Vb2を接続
したトランジスタQ2のエミッタ端子を接続し、さらにト
ランジスタQ2のコレクタ電流を供給するとともに、磁気
抵抗効果素子MRの他端の電位を固定する手段とを有し、
上記磁気抵抗効果素子MRの外部磁界による抵抗値の変化
を、トランジスタQ1、Q2に流れるコレクタ電流の変化に
変換し、この電流を電圧に変換する素子R3、R4によって
電圧変化に変換することにより達成される。
〔作用〕
トランジスタQ1は、電圧源Vb1によって、さらに順方
向ベース・エミッタ間電圧Vbeだけ低下した電位で磁気
抵抗効果素子MRの一方の端子電位を固定するように動作
するとともに、検出に必要なコレクタ電流が流れるよう
に制御する。また、トランジスタQ2は、電圧源Vb2によ
ってさらに順方向ベース・エミッタ間電圧Vbeだけ低下
した電位で、磁気抵抗効果素子MRのもう一方の端子電位
を固定するように動作するとともに、検出に必要なコレ
クタ電流が流れるように制御する。このとき、上記磁気
抵抗効果素子MRの端子間電位が固定されるので、電流供
給素子R1、R2に流れる電流は、電圧源Vb1、Vb2が変化し
ない限り常に一定になる。したがって、磁気抵抗効果素
子MRの抵抗値の変化は、端子電圧の変化ではなく、磁気
抵抗効果素子MRに流れている電流の変化となり、この電
流の変化がトランジスタQ1とQ2とを介して、電流を電圧
に変換する素子R3とR4とに差動で供給され、上記差動の
電圧変化として検出される。
〔実施例〕
つぎに本発明の実施例を図面とともに説明する。第1
図は本発明による磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回
路の第1実施例を示す図、第2図は本発明の第2実施例
を示す図、第3図は本発明の第3実施例を示す図、第4
図および第5図は本発明の第4実施例を示す図、第6図
および第7図は本発明の第5実施例を示す図、第8図は
本発明の第6実施例を示す図、第9図は本発明の第7実
施例を示す図、第10図は本発明の第8実施例を示す図、
第13図は磁気抵抗効果素子の印加磁界と抵抗値との関係
を示す図、第14図は本発明の第9実施例を示す図、第15
図は本発明の第10実施例を示す図、第16図は本発明の第
11実施例を示す図である。
第1実施例 第1図において、一端を電圧源V1に接続した抵抗R1
と、一端を電圧源V2に接続した抵抗R2との間に、磁気抵
抗効果素子MRを接続し、上記磁気抵抗効果素子MRに電流
Imrを供給する。上記磁気抵抗効果素子MRと抵抗R1との
接続点に、ベース端子に電圧源Vb1を接続したトランジ
スタQ1のエミッタ端子を接続し、上記トランジスタQ1の
コレクタ端子を、抵抗R3を介して電圧源Vcに接続する。
また、磁気抵抗効果素子MRと抵抗R2との接続点に、ベー
ス端子に電圧源Vb2を接続したトランジスタQ2のエミッ
タ端子を接続し、トランジスタQ2のコレクタ端子を抵抗
R4を介して電圧源Vcに接続する。電圧源Vb1およびVb2は
トランジスタQ1、Q2に適切なコレクタ電流が流れるよう
に、 Vb1≒V2+(V1−V2)×{(MR+R2)/(R1+MR+R
2)} +Vbe Vb2≒V2+(V1−V2)×{R2/(R1+MR+R2)}+Vbe と設定し、トランジスタQ1、Q2で磁気抵抗効果素子MRの
両端の電位を固定する。ここでVbeはトランジスタQ1お
よびQ2の順方向ベース・エミッタ間電圧である。磁気抵
抗効果素子MRの外部磁界による抵抗値の変化を、上記磁
気抵抗効果素子MRのセンス電流の微小変化に変換し、こ
れをトランジスタQ1、Q2に流れるコレクタ電流とし、さ
らに抵抗R3、R4によって電圧変化に変換するように動作
する。具体的にはMR=50Ω、R1=100Ω、R2=100Ω、R3
=4000Ω、R4=4000Ω、V1=0V、V2=5.0V、Vc=5.0V、
Vb1=約−1.2V、Vb2=約−2.2Vとしたとき、磁気抵抗効
果素子MRの抵抗変化が約0.3Ωp−pで約100mVp−pの
差動出力が得られた。
本実施例によれば、磁気抵抗効果素子MRの両端子に接
続された抵抗は、一種のベース接地として動作する低入
力インピーダンスのトランジスタによって交流的に接地
れるので、検出ロスにはならない。したがって、電圧源
V1、V2の直流電位差を小さくし、抵抗R1、R2を小さく設
定でき、センス電流駆動部の省電力化が期待できる。
第2実施例 本発明の第2実施例を第2図によって説明する。第2
図に示うように、一端を電圧源V1に接続した電流源I1と
一端を電圧源V2に接続した電流源I2との間に、磁気抵抗
効果素子MRを接続し、上記磁気抵抗効果素子MRに電流Im
rを供給する。磁気抵抗効果素子MRと電流源I1との接続
点に、ベース端子に電圧源Vb1を接続したトランジスタQ
1のエミッタ端子を接続し、トランジスタQ1のコレクタ
端子を抵抗R3を介して電圧源Vcに接続する。また、磁気
抵抗効果素子MRと電流源I2の接続点に、ベース端子に電
圧源Vb2を接続したトランジスタQ2のエミッタ端子を接
続し、上記トランジスタQ2のコレクタ端子を抵抗R4を介
して電圧源Vcに接続する。
電圧源Vb1、Vb2をトランジスタQ1、Q2に適切なコレク
タ電流が流れるように、 I1:任意、12≒I1+2Ic1 Vb1:任意、Vb2≒Vb1−(I1+Ic1)×MR に設定し、トランジスタQ1、Q2で磁気抵抗効果素子MRの
両端電位を固定する。ここでIc1はトランジスタQ1のコ
レクタ電流である。
磁気抵抗効果素子MRの外部磁界による抵抗値の変化
を、磁気抵抗効果素子MRのセンス電流の微小変化に変換
し、これをトランジスタQ1、Q2に流れるコレクタ電流と
し、さらに抵抗R3、R4によって電圧変化に変換するよう
に動作する。
なお、本実施例では電圧源Vb1を任意としてVb2を設定
する方法を示したが、Vb2を任意としてVb1の電位を設定
することも容易に実現できる。また、電圧源Vb1の電位
の設定が任意であり、回路調整が容易にできる。
第3実施例 本発明による第3実施例を第3図により説明する。第
3図に示すように、一端を電圧源V1に接続した誘導素子
L1と、一端を電圧源V2に接続した誘導素子L2との間に、
磁気抵抗効果素子MRを接続し、該磁気抵抗効果素子MRに
電流Imrを供給する。上記磁気抵抗効果素子MRと誘導素
子L1との接続点に、ベース端子に電圧源Vb1を接続した
トランジスタQ1のエミッタ端子を接続し、トランジスタ
Q1のコレクタ端子を抵抗R3を介して電圧源Vcに接続す
る。また、磁気抵抗効果素子MRと誘導素子L2との接続点
に、ベース端子に電圧源Vb2を接続したトランジスタQ2
のエミッタ端子を接続し、上記トランジスタQ2のコレク
タ端子を抵抗R4を介して電圧源Vcに接続する。電圧源Vb
1、Vb2を、トランジスタQ1、Q2に適切なコレクタ電流が
流れるように Vb1≒V1+Vbe Vb2≒V2+Vbe に設定し、トランジスタQ1およびQ2で磁気抵抗効果素子
MRの両端の電位を固定する。ここで、VbeはQ1、Q2の順
方向ベース・エミッタ間電圧である。磁気抵抗効果素子
MRの外部磁界による抵抗値の変化を、磁気抵抗効果素子
MRのセンス電流の微小変化に変換し、これをトランジス
タQ1、Q2に流れるコレクタ電流とし、さらに抵抗R3、R4
によって電圧変化に変換するように動作する。
本実施例によれば、磁気抵抗効果素子MRにおける出力
端子の電流電圧を一定に保てるので、磁気抵抗効果素子
が何らかの原因により、抵抗値が増大するようなことが
あっても、上記素子が消費する電力抵抗値の増加に反比
例して減少するため、発熱を加速するようなことはな
く、磁気抵抗効果素子MRの長寿命化をはかることができ
る。
第4実施例 本発明の第4実施例を第4および第5図を用いて説明
する。第4図に示す構成図において、2端子の磁気抵抗
効果素子MRの一方端子を、抵抗R1を介して電圧源V1に接
続し、他方端子を抵抗R2を介して電圧源V2に接続する。
上記磁気抵抗効果素子MRと抵抗R1、R2の接続点に、トラ
ンジスタQ1、Q2のエミッタ端子をそれぞれ接続し、さら
に、トランジスタQ1、Q2のコレクタ端子Vout1、Vout2を
抵抗R5、R6をそれぞれ介して電圧源Vcに接続する。さら
に、反転入力をコレクタ端子Vout1に、非反転入力にコ
レクタ端子Vout2に接続した差動増幅器A1の出力端子
を、抵抗値Rfを介してトランジスタQ2のベース端子に接
続するとともに、上記ベース端子を容量素子Cfで接地す
る構成である。この時、トランジスタQ1のベース端子に
電圧源Vrefを接続する。抵抗R1、R2によって磁気抵抗効
果素子MRにセンス電流を供給するとともに、トランジス
タQ1、Q2のコレクタ電流を供給する。このとき、トラン
ジスタQ2のコレクタ電流が小さく、コレクタ端子電位Vo
ut2がコレクタ端子電位Vout1より高かったとすると、差
動増幅器A1の出力電位が上昇し、トランジスタQ2のベー
ス電位を上げてコレクタ電流を大きくする。したがっ
て、Vout1、Vout2の直流電位はほぼ等しく保たれる。磁
気抵抗効果素子の交流的な抵抗値変化に伴う信号は、抵
抗Rf、容量素子Cfからなる高周波阻止フィルタの働き
で、トランジスタQ1、Q2のベース端子に帰還されないた
め、Vout1、Vout2にそのまま出力される。第5図には、
出力バッファとしてトランジスタQ3、Q4と、抵抗R9、R1
0からなるエミッタホロワを導入し、さらに、差動増幅
器A1を2個のトランジスタQ5、Q6と抵抗R7、R8を用いて
具体化した回路を示している。
なお、本実施例では、帰還回路を第1実施例に適用し
たセンス電流を供給する素子として抵抗R1、R2を用いた
が、抵抗R1、R2を電流源I1、I2に変え第2実施例に適用
し、また、抵抗R1、R2を誘導素子L1、L2に変えて第3実
施例に同様に適用できることは明らかである。本実施例
によれば、トランジスタQ1、Q2のコレクタ電位Vout1、V
out2が自動的に同電位に設定でき、また、トランジスタ
Q1のベース端子に接続した電圧源Vrefでそのレベルを調
整することができる。
第5実施例 本発明の第5実施例を第6図および第7図によって説
明する。第6図に示す構成図において、2端子の磁気抵
抗効果素子MRの一方の端子を、抵抗R1を介して電圧源V1
に接続し、他端を抵抗R2を介して電圧源V2にそれぞれ接
続する。上記磁気抵抗効果素子MRと抵抗R1、R2との接続
点にトランジスタQ1、Q2のエミッタ端子をそれぞれ接続
し、さらにトランジスタQ1、Q2のコレクタ端子Vout1、V
out2を、抵抗R5、R6を介して電圧源Vcに接続する。さら
に、差動増幅器A1の非反転入力をコレクタ端子Vout1
に、反転入力を電圧源Vrefに接続し、差動増幅器A1の出
力端子を抵抗器Rf1を介してトランジスタQ1のベース端
子に接続する。また、差動増幅器A2の非反転入力をコレ
クタ端子Vout2に、反転入力を電圧源Vrefに接続し、差
動増幅器A2の出力端子を抵抗器Rf2を介してトランジス
タQ2のベース端子に接続するとともに、Q1、Q2のベース
端子間を容量素子Cfで接地する構成である。
抵抗R1、R2によって磁気抵抗効果素子MRにセンス電流
を供給するとともに、トランジスタQ1、Q2のコレクタ電
流を供給する。このとき、トランジスタQ2のコレクタ電
流が小さく、コレクタ端子電位Vout2が電圧源Vrefの電
位より高かったりすると、差動増幅器A1の出力電位が上
昇し、トランジスタQ2のベース電位を上げ、コレクタ電
流を大きくするのでコレクタ端子電位Vout2が降下す
る。コレクタ端子電位Vout1についても同様である。し
たがって、Vout1、Vout2の直流電位はほぼ電圧源Vrefの
直流電位に等しく保たれる。一方、磁気抵抗効果素子MR
の交流的な抵抗値変化に伴う検出信号は、抵抗Rf1、R
f2、容量素子Cfからなる高周波阻止フィルタの働きで、
トランジスタQ1、Q2のベース端子に帰還されないため、
Vout1、Vout2にそのまま出力される。
第7図に出力バッファとしてトランジスタQ3、Q4と抵
抗R9、R10からなるエミッタホロワを導入し、さらに差
動増幅器A1に2個のトランジスタQ5、Q6と抵抗R7、R8
を、差動増幅器A2に2個のトランジスタQ7、Q8と、抵抗
R11、R12をそれぞれ用いて具体化した回路を示してい
る。
なお、本実施例では、帰還回路を第1実施例に適用し
てセンス電流を供給する素子として抵抗R1、R2を用いた
が、上記抵抗R1、R2を電流源I1、I2に変えて第2実施例
に、さらに上記抵抗R1、R2を誘導素子L1、L2に変えて第
3実施例に、同様に適用できることは明らかである。本
実施例によれば、トランジスタQ1、Q2のコレクタ電位Vo
ut1、Vout2が自動的に電圧源Vrefの直流電位に等しくな
るように制御できる。したがって、本実施例の後段に接
続する回路とのマッチングも容易であり、汎用性がある
回路を実現することができる。また、抵抗R1とR2との和
の抵抗値を、磁気抵抗効果素子の抵抗値と等しく初期設
定することにより、例えば、製造時のばらつきや摩耗等
によって磁気抵抗効果素子の抵抗値が変化しても、上記
磁気抵抗効果素子が消費する電力をほぼ一定にすること
ができる。したがって、熱の影響が小さい安定した検出
回路を実現することができる。
第8図〜第10図に示す各実施例は、本発明の磁気抵抗
効果素子を検出素子とするマルチトラックの磁気テープ
装置における磁気ヘッドや、回転機器の角度センサ等の
磁気抵抗効果素子に適用したものである。素子の出力端
子から信号を増幅する回路までの間に、複数の導体を有
するケーブルを使用する。
第6実施例 第8図は本発明の第6実施例を示す図で、第1実施例
の検出回路をn個用いる。磁気抵抗効果素子M1、M2、…
Mnの両端を複数導体からなるケーブルFPCを用いて、回
路基板側に接続する構成である。本実施例では電圧源V
1、V2、Vb1、Vb2を全回路で共通化している。磁気抵抗
効果素子に接続された各導体の電位は一定であり、電流
が微小変化する。また本実施例では、電圧源Vb1、Vb2を
共通化したが、磁気抵抗効果素子の経時的な抵抗値変化
を考慮すると、各素子ごとに設定する構成も容易に類推
でき、さらに第4、第5実施例が適用できることも明ら
かである。
本実施例によれば、各導体の電位が一定でしかも電流
が微小にしか変化しないので、隣接導体間の干渉が少な
い検出回路を構成できる。
第7実施例 本発明の第7実施例を第9図を用いて説明する。第1
実施例の検出回路をn個用いる。センス電流供給用の抵
抗R1、R2、…を磁気抵抗効果素子M1、M2、…Mnの近くに
抵抗モジュールとして設け、抵抗R1の電圧源V1側の一端
および抵抗R2の電圧源V2側の一端をそれぞれ共通化す
る。2つの共通端子と各磁気抵抗効果素子との共通化し
ていない端子を、複数導体を有するケーブル(FPC)を
用いて回路基板側に接続する構成である。磁気抵抗効果
素子に接続された各導体の電位は一定であり、電流は抵
抗値変化の検出に必要な小電流である。
また、本実施例では電圧源Vb1、Vb2を共通化したが、
磁気抵抗効果素子の経時的な抵抗値変化も考慮すると、
各素子ごとに設定する構成も容易に類推でき、さらに第
4および第5実施例が同様に適用できることも明らかで
ある。
本実施例によれば、各導体の電位が一定でしかも電流
が微小なので、導体自体を細くでき、さらに隣接導体間
の干渉が少ない検出回路を構成することができる。
第8実施例 本発明の第8実施例を第10図により説明する。本実施
例は第1実施例の検出回路をn個用いる。センス電流供
給用の抵抗R1、R2、…検出用のトランジスタQ1、Q2、…
を磁気抵抗効果素子M1、M2、…Mnの近くにハイブリッド
IC(HIC)として設ける。磁気抵抗効果素子M1と抵抗R1
との接続点にトランジスタQ1のエミッタ端子をそれぞれ
接続してベース端子を共通化し、磁気抵抗効果素子M1の
他端と抵抗R2接続点にトランジスタQ2のエミッタ端子を
それぞれ接続し、ベース端子を共通化する。また、抵抗
R1の電圧源V1側の一端、および抵抗R2の電圧源V2側の一
端をそれぞれ共通化する。4つの共通端子と各トランジ
スタQ1、Q2、…のコレクタ端子を、複数導体を有するケ
ーブル(FPC)を用いて回路基板側に接続する構成であ
る。各トランジスタのコレクタ端子に接続された導体の
電流は、抵抗値変化の検出に必要な小電流である。本実
施例では電圧源Vb1、Vb2を共通化したが、磁気抵抗効果
素子の経時的抵抗値変化も考慮すると、各素子ごとに設
定する構成もケーブルの導体数も増加することが容易に
実現でき、第4、第5実施例が同様に適用できることも
明らかである。本実施例によれば、基板側に抵抗負荷を
設けることにより、出力電圧が大きく、外来雑音に強い
回路を構成できる。しかも電流が微小なので導体自体を
細くできる。
第9実施例 本発明の第9実施例を第13図および第14図により説明
する。本実施例は、磁気抵抗効果素子に重ねて導体膜を
設けたシャントバイアス型の差動磁気抵抗効果素子を磁
気ヘッドとする、磁気記録装置の再生回路に適用したも
のである。
第13図は磁気抵抗効果素子の外部磁界に対する抵抗値
の変化の様子を示した図である。上記磁気抵抗効果素子
に流す電流を適切にすると、バイアス点がHb0となり歪
が少ない検出が可能である。しかし、電流がバイアス磁
界Hb-では、抵抗変化が外部磁界が少なくなる方向で大
きく歪み、電流が大きいバイアス磁界Hb+では、抵抗変
化は外部磁界が大きくなる方向で大きく歪む。したがっ
て、再生波形の歪みを検出して磁気抵抗効果素子に流す
電流を制御すれば、適切なバイアス磁界を印加でき、歪
が少ない抵抗変化検出が可能になる。第14図には上記の
方法を実現するための構成を示す。検出回路の基本構成
には第6図に示した第5実施例の構成を用いる。本実施
例では、上記構成に差動増幅器A3と抵抗Rgと容量素子Cg
からなる高周波阻止フィルタおよびトランジスタQ9を加
える。上記差動増幅器A3の反転入力を電圧源Vrefに接続
するとともに、非反転入力を出力端子Vout1に接続す
る。上記差動増幅器A3の出力を抵抗Rgを介してトランジ
スタQ9のベース端子に接続するとともに、一端は接地し
た容量素子Cgに接続する。トランジスタのコレクタ端子
を電圧源Vcに接続し、エミッタ端子を電圧源V1の代りに
抵抗R1に接続する構成である。
出力端子Vout1の直流電位は増幅器A1の働きで、電圧
源Vrefの電位とほぼ同一に保たれる。したがって、バイ
アス磁界が不足している状態では、増幅器A3の出力は正
側になる時間が多くなる。この出力を積分してトランジ
スタQ9のベース端子の電位を上げることにより、電圧源
V1の電位を上昇させてヘッドに流れる電流を増し、バイ
アス磁界を適切にするように動作する。本実施例によれ
ば、磁気ヘッドのばらつきや経時的な抵抗値の変化によ
って、最適なバイアス磁界が変化しても自動的に補正で
きる。
第10実施例 本発明の第10実施例を第15図を用いて説明する。本実
施例は磁気抵抗効果素子に絶縁膜を介して導体膜を設け
た電流バイアス型の差動の磁気抵抗効果素子を磁気ヘッ
ドとする再生回路に適用したものである。第15図に示す
検出回路の基本構成には、第6図に示した第5実施例の
構成を用いる。磁気抵抗効果素子MRのバイアス磁界は導
体膜Bで印加される。本実施例では、上記構成に差動増
幅器A3と抵抗Rgと容量素子Cgとからなる高周波阻止フィ
ルタ、トランジスタQ9および抵抗Riを加える。差動増幅
器A3の反転入力を電圧源Vrefに接続するとともに、非反
転入力を出力端子Vout1に接続する。差動増幅器A3の出
力を抵抗Rgを介してトランジスタQ9のベース端子に接続
するとともに、一端を接地した容量素子Cgを接続する。
トランジスタのコレクタ端子を電圧源Vcに接続し、エミ
ッタ端子を抵抗Riを介して一端を接地したバイアス導体
膜Bに接続する構成である。出力端子Vout1の直流電位
は、増幅器A1の働きで電圧源Vrefの電位とほぼ同一に保
たれる。したがって、バイアス磁界が不足している状態
では、増幅器A3の出力は正側になる時間が多くなる。こ
の出力を積分してトランジスタQ9のベース端子電位を上
げることにより、バイアス導体膜Bに流れる電流を増加
させ、バイアス磁界を適切にする。
本実施例によれば、磁気ヘッドのばらつきや経時的な
抵抗値の変化によって、最適なバイアス磁界が変化して
も自動的に補正できる。
第11実施例 本発明の第11実施例を第16図により説明する。本実施
例は、ディスク面上に多数ヘッドを実装する磁気ディス
ク装置の記録再生回路に、本発明を適用したものであ
る。中心軸Sに磁性体を付着させたディスク円盤Dを取
付け、この面上に狭い隙間を保って、ヘッドアームHA1
に多数取付けた磁気ヘッドH11〜H1nを配置する。磁気ヘ
ッドの再生素子には磁気抵抗効果素子を用いる。再生ヘ
ッド端子を電流供給用の抵抗網RM1(R1とR2とを含む)
を介して、本発明による検出回路IC1に入力する構成で
ある。
ディスク円盤Dを回転させて記録した磁化情報を、多
数の磁気抵抗効果型磁気ヘッドH11〜H1nで再生する。こ
のとき、磁気抵抗効果素子への電流供給は抵抗網RM1が
行い、検出回路IC1には微小な検出電流だけが流れる。
上記検出回路IC1では、磁気抵抗効果素子で生じる微小
な電流変化を電圧の変化に変換するとともに、増幅など
の波形処理を行う。
本発明によれば、磁気抵抗効果素子にバイアス電流を
与える抵抗を小さくできて、検出損失が小さくなり、集
積化が可能になることは上記の通りであるが、さらに本
実施例のように、磁気抵抗効果素子に電流を供給する抵
抗網をIC1の検出回路の外部に設けることにより、多数
の磁気抵抗効果型磁気ヘッドを同時に駆動しても、上記
検出回路部分の消費電力を比較的小さくすることがで
き、集積化が容易になる。しかも磁気抵抗効果素子の出
力端子電位は変化しないので、多数のヘッドでの同時再
生が、低消費電力、低漏話で実現でき、装置のアクセス
タイムを大幅に短縮できる。
なお、本発明では1つのヘッドアームの場合について
説明したが、第16図に示すように、ディスクの下面や他
の角度に、同様な構成のヘッドアームを設けることによ
り、さらにアクセスタイムが小さい磁気記録装置を実現
できることは明らかである。
〔発明の効果〕
上記のように本発明による磁気抵抗効果素子の抵抗値
変化検出回路は、外部磁界によって抵抗値が変化する磁
気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路において、一端を
第1の電圧源に接続した第1の電流供給素子と、一端を
第2の電圧源に接続した第2の電流供給素子との間に、
磁気抵抗効果素子を接続して、上記磁気抵抗効果素子に
電流を供給する手段と、上記磁気抵抗効果素子および第
1の電流供給素子の接続点に、ベース端子に第3の電圧
源を接続した第1のトランジスタのエミッタ端子を接続
し、さらに、上記トランジスタのコレクタ端子を、第1
の電流を電圧に変換する素子を介して第4の電圧源に接
続し、上記トランジスタのコレクタ電流を供給するとと
もに、上記磁気抵抗効果素子の一端の電位を固定する手
段と、上記磁気抵抗効果素子および第2の電流供給素子
の接続点に、ベース端子に第5の電圧源を接続した第2
のトランジスタのエミッタ端子を接続し、さらに、上記
トランジスタのコレクタ端子を、第2の電流を電圧に変
換する素子を介して第4の電圧源に接続し、上記トラン
ジスタのコレクタ電流を供給するとともに、上記磁気抵
抗効果素子の一端の電位を固定する手段とを有すること
により、2端子の磁気抵抗効果素子の抵抗値の変化を検
出するトランジスタに流す電流を、磁気抵抗効果素子の
センス電流と無関係に設定できるため、小さくすること
ができ、検出部分の省電力化が可能で集積化が容易にな
る。
また、磁気抵抗効果素子の両端子のインピーダンス
が、ベース接地トランジスタの入力インピーダンスが小
さな値で決るため、外来雑音に強い回路を実現できる。
このため、センス電流を供給する抵抗や電流源のインピ
ーダンスが、磁気抵抗効果素子と交流的に並列接続され
ることによる信号成分のロスは極めて小さい。なお、本
発明で用いた電流から電圧に変換する素子の代りに、周
波数特性を有するLCR回路網およびアクティブ素子を用
いた回路網を用いることによって、等価回路の機能を含
めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検
出回路の第1実施例を示す図、第2図は本発明の第2実
施例を示す図、第3図は本発明の第3実施例を示す図、
第4図は本発明の第4実施例を示す構成図、第5図は上
記第4実施例の具体的回路を示す図、第6図は本発明の
第5実施例を示す構成図、第7図は上記第5実施例の具
体的回路を示す図、第8図は本発明の第6実施例を示す
図、第9図は本発明の第7実施例を示す図、第10図は本
発明の第8実施例を示す図、第11図は従来の抵抗値変化
検出回路を示す図、第12図は他の従来例を示す図、第13
図は磁気抵抗効果素子の印加磁界と抵抗値との関係を示
す図、第14図は本発明の第9実施例を示す図、第15図は
本発明の第10実施例を示す図、第16図は本発明の第11実
施例を示す図である。 MR、M1、M2、…Mn……磁気抵抗効果素子 R1、R2、R3、R4……抵抗 Q1、Q2、…Q9……トランジスタ R5、R6……電流を電圧に変換する素子 I1、I2……電流源 L1、L2……誘導素子 V1、V2、Vc、Ve、Vb1、Vb2……電圧源 A1、A2、A3……差動増幅器 Cf、Cg……高周波阻止フィルタの容量素子 B……磁気バイアス用導体膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部磁界によって抵抗値が変化する磁気抵
    抗効果素子の抵抗値変化検出回路において、一端を第1
    の電圧源に接続した第1の電流供給素子と、一端を第2
    の電圧源に接続した第2の電流供給素子との間に、磁気
    抵抗効果素子を接続して、上記磁気抵抗効果素子に電流
    を供給する手段と、上記磁気抵抗効果素子および第1の
    電流供給素子の接続点に、ベース端子に第3の電圧源を
    接続した第1のトランジスタのエミッタ端子を接続し、
    さらに、上記トランジスタのコレクタ端子を、第1の電
    流を電圧に変換する素子を介して第4の電圧源に接続
    し、上記トランジスタのコレクタ電流を供給するととも
    に、上記磁気抵抗効果素子の一端の電位を固定する手段
    と、上記磁気抵抗効果素子および第2の電流供給素子の
    接続点に、ベース端子に第5の電圧源を接続した第2の
    トランジスタのエミッタ端子を接続し、さらに、上記ト
    ランジスタのコレクタ端子を、第2の電流を電圧に変換
    する素子を介して第4の電圧源に接続し、上記トランジ
    スタのコレクタ電流を供給するとともに、上記磁気抵抗
    効果素子の一端の電位を固定する手段とを有することを
    特徴とする磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路。
  2. 【請求項2】上記第1および第2の電流供給素子は、抵
    抗であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    した磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路。
  3. 【請求項3】上記第1および第2の電流供給素子は、電
    流源であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載した磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路。
  4. 【請求項4】上記第1および第2の電流供給素子は、誘
    導素子であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載した磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路。
  5. 【請求項5】上記抵抗値変化検出回路は、差動増幅器と
    高周波阻止フィルタを設け、上記差動増幅器の反転入力
    を上記第1のトランジスタのコレクタ端子に、また、非
    反転入力を第2のトランジスタのコレクタ端子に接続
    し、上記差動増幅器の出力を高周波阻止フィルタを介し
    て、上記第2のトランジスタのベース端子に第5の電圧
    源の代りに接続することにより、上記第2トランジスタ
    のコレクタ端子の直流電位が、上記第1トランジスタの
    コレクタ端子の直流電位に等しくなるようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載した磁気抵抗効
    果素子の抵抗値変化検出回路。
  6. 【請求項6】上記抵抗値変化検出回路は、第1、第2の
    差動増幅器と、第5、第6の抵抗と容量素子からなる高
    周波阻止フィルタとを設け、第1の差動増幅器の反転入
    力を第1トランジスタのコレクタ端子に、非反転入力を
    第6の電圧源に接続し、上記第1の差動増幅器出力を高
    周波阻止フィルタの第5抵抗の一端に接続し、上記第5
    抵抗を介して上記第1トランジスタのベース端子に、第
    3の電圧源の代りに接続するとともに、第2の差動増幅
    器の反転入力を第2トランジスタのコレクタ端子に、非
    反転入力を第6の電圧源に接続し、上記第2の増幅器出
    力を高周波阻止フィルタの第6抵抗の一端に接続し、上
    記第6抵抗を介して上記第2トランジスタのベース端子
    に、第5の電圧源の代りに接続し、さらに、第1、第2
    トランジスタのベース端子間を高周波阻止フィルタの容
    量素子で接続することにより、上記第1、第2トランジ
    スタのコレクタ端子直流電位が、上記第6の電圧源の電
    位に等しくなるようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載した磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検
    出回路。
  7. 【請求項7】複数個の磁気抵抗効果素子の抵抗変化を検
    出する回路において、特許請求の範囲第1項の抵抗値変
    化検出回路を、上記磁気抵抗効果素子の数だけ設け、磁
    気抵抗効果素子と第1、第2の電流供給素子および第
    1、第2のトランジスタ等を含む検出回路との間を、複
    数導体を有するフィルム状ケーブルで接続することを特
    徴とする磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路。
  8. 【請求項8】複数個の磁気抵抗効果素子の抵抗変化を検
    出する回路において、特許請求の範囲第1項の抵抗値変
    化検出回路を上記磁気抵抗効果素子の数だけ設け、磁気
    抵抗効果素子と第1、第2の電流供給素子を上記磁気抵
    抗効果素子の近傍に設け、これらと第1、第2のトラン
    ジスタ等を含む検出回路との間を、複数導体を有するフ
    ィルム状ケーブルを接続することを特徴とする磁気抵抗
    効果素子の抵抗値変化検出回路。
  9. 【請求項9】複数個の磁気抵抗効果素子の抵抗変化を検
    出する回路において、特許請求の範囲第1項の抵抗値変
    化検出回路を上記磁気抵抗効果素子の数だけ設け、磁気
    抵抗効果素子と第1、第2の電流供給素子と第1、第2
    のトランジスタとを、上記磁気抵抗効果素子の近傍に設
    け、これらと第1、第2の電流を電圧に変換する素子と
    の間を、複数導体を有するフィルム状ケーブルで接続す
    ることを特徴とする磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出
    回路。
  10. 【請求項10】磁気バイアス手段に導体膜を重ねて設け
    た磁気抵抗効果素子の抵抗値検出回路において、特許請
    求の範囲第6項に示す抵抗値変化検出回路を用い、第3
    の差動増幅器と第3の高周波阻止フィルタとを設け、上
    記差動増幅器の反転入力を第6の電圧源に接続し、非反
    転入力を第1トランジスタのコレクタ出力端子に接続
    し、さらに上記差動増幅器の出力を第3の高周波阻止フ
    ィルタを介して、第1の可変電圧源の制御端子に接続す
    るとともに、上記可変電圧源の出力を、第1の電圧源の
    代りに上記第1の電流供給素子に接続することを特徴と
    する磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路。
  11. 【請求項11】磁気バイアス手段に絶縁体を介して導体
    膜を重ねて設けた磁気抵抗効果素子の抵抗値検出回路に
    おいて、特許請求の範囲第6項の抵抗値変化検出回路
    に、第3の差動増幅器と第3の高周波阻止フィルタとを
    設け、上記差動増幅器の反転入力を第6の電圧源に接続
    し、非反転入力を第1のトランジスタのコレクタ出力端
    子に接続し、さらに上記差動増幅器の出力を第3の高周
    波阻止フィルタを介して、第1の可変電圧源の制御端子
    に接続するとともに、上記可変電圧源の出力を、第7の
    抵抗を介して一端を第7の電圧源に接続した磁界バイア
    ス手段の導体膜に接続することを特徴とする磁気抵抗効
    果素子の抵抗値変化検出回路。
JP14520489A 1989-06-09 1989-06-09 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路 Expired - Lifetime JP2770292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14520489A JP2770292B2 (ja) 1989-06-09 1989-06-09 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14520489A JP2770292B2 (ja) 1989-06-09 1989-06-09 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0312005A JPH0312005A (ja) 1991-01-21
JP2770292B2 true JP2770292B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=15379814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14520489A Expired - Lifetime JP2770292B2 (ja) 1989-06-09 1989-06-09 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2770292B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0312005A (ja) 1991-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0595350B1 (en) Reproducing circuit for a magnetic head
US4492997A (en) Reproducing and amplifying circuit for magnetoresistive head
JPH04102309U (ja) 磁気抵抗ヘツド用低ノイズ前置増幅器
US20040085667A1 (en) Preamplifier circuit suitable for use in magnetic storage devices
US5416645A (en) Reproducing circuit having common base amplifier, low-pass filter and peak detector for use with magnetoresistive head
JPS594769B2 (ja) トランスジュ−サの出力感知回路
US5345346A (en) Positive feedback low input capacitance differential amplifier
US5691663A (en) Single-ended supply preamplifier with high power supply rejection ratio
US5793551A (en) Amplifier having a differential input capacitance cancellation circuit
KR20040107368A (ko) 자기 기록 재생 장치
JP2994522B2 (ja) 磁気抵抗素子用プリアンプ
JP2770292B2 (ja) 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路
US5953173A (en) High CMRR and sensor-disk short-circuit protection device for dual element magnetoresistive heads
US6211736B1 (en) Signal amplifying circuit for magnetoresistive element
JP2770291B2 (ja) 磁気抵抗効果素子の抵抗値変化検出回路
JPH11203611A (ja) 増幅回路
JPH0765308A (ja) 磁気記録再生装置用増幅回路
US7187513B2 (en) Differential magneto-resistive head pre-amplifiers for single polarity power supply applications
JPH089931Y2 (ja) 増幅回路
JPH0210663Y2 (ja)
JPS6211047Y2 (ja)
JP2000195003A (ja) Mr素子の信号増幅回路
JP4014740B2 (ja) 増幅回路
JP3439253B2 (ja) 記録増幅回路及び磁気記録装置
JP3439252B2 (ja) 記録ドライブ回路及び磁気記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090417

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090417

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100417

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100417