JP2767106B2 - 電子内視鏡の対物レンズ - Google Patents

電子内視鏡の対物レンズ

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JP2767106B2
JP2767106B2 JP63043512A JP4351288A JP2767106B2 JP 2767106 B2 JP2767106 B2 JP 2767106B2 JP 63043512 A JP63043512 A JP 63043512A JP 4351288 A JP4351288 A JP 4351288A JP 2767106 B2 JP2767106 B2 JP 2767106B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、先端部本体内に固体撮像素子を内蔵して
電気的に像の伝送を行う電子内視鏡の対物レンズに関す
る。
[従来の技術] 一般に、固体撮像素子は赤外線を感ずるので、撮像素
子として固体撮像素子を使用する電子内視鏡において
は、赤外線カットフィルタを光学系中に挿入する必要が
ある。そこで、従来は、固体撮像素子に観察像を結像さ
せる対物光学係の途中に赤外線カットフィルタを入れた
り、対物レンズ中のレンズの一部を赤外線カットガラス
により形成していた(実開昭61−114414号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、対物光学系の途中にフィルタを入れると、対
物光学系が長くなって内視鏡の先端部本体が大きくな
り、人体腔内への挿入性が著しく悪くなってしまう。ま
た、対物レンズの一部を赤外線カットガラスで形成する
と、ガラス材料を選ぶうえでの制約が大きくなり、色収
差の補正等を充分に行えなくなってしまう欠点がある。
さらに、従来の電子内視鏡の対物レンズでは、赤外光
のカット率は99%程度が限度だったので、近年の内視鏡
的レーザ処置に広く用いられるYAGレーザ光(波長1061n
mの赤外域)を用いると、1%程度のYAGレーザ光が固体
撮像素子に入射して画像が乱され、観察不能に陥ってし
まっていた。
この発明は、従来のそのような欠点を解消し、コンパ
クトなスペースで赤外域の波長の光をカットすることが
でき、しかも色収差の補正も良好に行うことができる電
子内視鏡の対物レンズを提供することを目的とする。
また、YAGレーザを利用して内視鏡的レーザ処置を行
っても固体撮像素子の画像が乱れないようにした電子内
視鏡の対物レンズを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の電子内視鏡の
対物レンズは、対物レンズ群中に配置された絞りの直後
の収斂レンズを、物体側より、平行平面ガラスと像側に
凸面を向けた平凸レンズとに分割し、上記平行平面ガラ
スの物体側の面に、赤外域の波長の光線をカットする多
層膜コーティングを施したことを特徴とする。
また、上記多層膜コーティングがYAGレーザ光を99.9
%以上反射するようにしてもよく、さらに、上記平行平
面ガラスのアッベ数をυaとし、上記平凸レンズのアッ
ベ数をυbとするとき、υa<υbなる関係を満足する
光学ガラス材を用いてもよい。
[作用] 対物レンズ枠に入射するYAGレーザ光は、平行平面板
表面の多層膜コーティングで反射されてカットされる。
本発明においは、この平行平面板は収斂レンズそのもの
なので、赤外線カットフィルタを入れる場合のように、
対物光学系を長くする必要がない。また、この多層膜コ
ーティングがYAGレーザ光を99.9%以上カットするよう
にすれば、固体撮像素子による画像にほとんど悪影響を
及ぼさない。
また、絞り直後の収斂レンズを物体側より平行平面ガ
ラスと像側に凸面を向けた平凸レンズとに分割してある
ので、そこで色収差の補正を行うことができて、色の再
現性を改善することができる。その場合には、上記のよ
うに収斂レンズのアッベ数がυa<υbとなるようにす
ればよい。
[実施例] 図面を参照して実施例を説明する。
図中、1は、内視鏡の挿入部の先端に設けられた先端
部本体であり、その中に、例えばCCD(電荷結合素子)
よりなる固体撮像素子2と、対物レンズ群10などが内蔵
されている。3は、固体撮像素子2に信号の入出力を行
う信号線であり、固体撮像素子の撮像面2aは、対物レン
ズ群10の結像位置に配置されている。信号線3は、図示
されていない制御回路を経てモニタに接続されており、
対物レンズ群10により撮像面2aに結像した観察像がモニ
タ画面に再現される。
対物レンズ群10は、絞り11の直前に配置された平凹レ
ンズ12と、絞り11の直後に配置された収斂レンズ13と、
さらにその後に配置された結合凸レンズ14よりなる。
上記の結合凸レンズ14は、凸レンズ14pと凹レンズ14n
を結合したものであり、それらの各々のレンズのアッベ
数をυp,υnとすると、υp>υnであることが色収差
の補正上必要である。凸レンズの度をゆるくしてそのコ
バ厚を確保するためには、υp>υn+25を満足するこ
とが望ましい。
収斂レンズ13は、物体側(前側)より、平行平面ガラ
ス13aと像側(後側)に凸面を向けた平凸レンズ13bとに
分割され、それらが互いに密着して貼りあわされてい
る。このように、一方を平行平面ガラスにすれば、その
加工には芯取りが不要であり、また、平面研磨でよいの
で加工が容易でコスト的に好都合である。
平凸レンズ13bは、コバ厚を確保するために屈折率を
1.7以上とするのが望ましく、絞り11より物体側の発散
レンズ12で発生した色収差をそれ以上増大させないため
に、分散の小さいガラス材の使用が望ましい。一方、平
行平面板13aには、倍率色収差の補正効果を高めるため
に、逆に分散の大きいガラス材がよい。そして、平行平
面板13aのアッベ数をυa,平凸レンズ13bのアッベ数をυ
bとするとき、υa<υbとなる関係を満足すべきであ
り、より色消し効果を高めるにはυa<υb−15である
ことが望ましい。そのような構成にすることにより、平
行平面板13aは、厚さ0.6mm以下(例えば0.3mm)でも充
分な色消し効果をあげることができる。
さらに、平行平面板13aの物体側(前側)の面には、
赤外域の波長の光線をカットする多層膜コーティング13
cが施されている。この多層膜コーティング13cは、波長
1061nmのYAGレーザ光を99.9%以上反射するものであ
り、例えば、屈折率2.5の物質を4分の1波長の膜厚と
して、それを、膜厚を8分の1波長とした屈折率1.38の
物質の膜の間にサンドイッチ状に挟み込み、この構成の
ものを8組以上重ねて多層膜としたものである。このよ
うな構成により、対物レンズ群10に入るYAGレーザ光の9
9.9%以上はカットされるので、YAGレーザを用いて内視
鏡的レーザ処置を行っても、固体撮像素子による画像に
乱れが出ないのである。
[発明の効果] 本発明の電子内視鏡の対物レンズによれば、収斂レン
ズに赤外線をカットするコーティングがされているの
で、対物光学系の途中にフィルタを入れる必要がなく、
対物光学系をコンパクトにして内視鏡の先端部本体を人
体腔内への挿入性のよい小型なものにすることができ
る。また、コーティングが平行平面板にされているの
で、大きなガラス板母材にコーティングした後に小さな
サイズに加工すればよく、小さな単部品に1つずつコー
ティングするのに比べて良好な分光特性が確保され、か
つ加工コストが大幅に低減される。
また、多層膜コーティングによりYAGレーザ光を99.9
%以上カットするようにすれば、YAGレーザにより内視
鏡的レーザ処置を行っても、固体撮像素子による画像
に、ほとんど悪影響を及ぼさず、内視鏡で観察しながら
レーザ処置を行うことができる。
さらに、本発明においては、絞り直後の収斂レンズ
を、物体側より、平行平面ガラスと像側に凸面を向けた
平凸レンズとに分割し、そこで色収差を補正できるよう
にしたので、色再現性のよい、高品質な画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例の略示図である。 1……先端部本体、2……固体撮像素子、10……対物レ
ンズ群、11……絞り、13……収斂レンズ、13a……平行
平面板、13b……平凸レンズ、13c……多層膜コーティン
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 23/24 - 23/26 G02B 9/04 - 9/08 G02B 13/00 - 13/04 G02B 13/18 A61B 1/00 - 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズ群中に配置された絞りの直後の
    収斂レンズを、物体側より、平行平面ガラスと像側に凸
    面を向けた平凸レンズとに分割し、上記平行面ガラスの
    物体側の面に、赤外域の波長の光線をカットする多層膜
    コーティングを施したことを特徴とする電子内視鏡の対
    物レンズ。
  2. 【請求項2】上記多層膜コーティングが、YAGレーザー
    光を99.9%以上反射する請求項1記載の電子内視鏡の対
    物レンズ。
  3. 【請求項3】上記平行平面ガラスのアッベ数をυaと
    し、上記平凸レンズのアッベ数をυbとするとき、υa
    <υbなる関係を満足する光学ガラス材が、上記収斂レ
    ンズに用いられている請求項1又は2記載の電子内視鏡
    の対物レンズ。
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