JP2765058B2 - ストリーム演算終了検知方法及びその装置 - Google Patents

ストリーム演算終了検知方法及びその装置

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JP2765058B2
JP2765058B2 JP14515689A JP14515689A JP2765058B2 JP 2765058 B2 JP2765058 B2 JP 2765058B2 JP 14515689 A JP14515689 A JP 14515689A JP 14515689 A JP14515689 A JP 14515689A JP 2765058 B2 JP2765058 B2 JP 2765058B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、メモリ部,演算部をパイプライン状のバス
で結合し、データ駆動方式により演算順序をコントロー
ルすることを特徴とするデータフロープロセッサにおい
て、トークンの演算制御を行うストリーム演算終了検知
方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、データフロー方式のプロセッサとしては特開昭
58−70360号公報に記載されている技術があり、それを
製品化したものとして日本電気株式会社製のデータフロ
ープロセッサであるμPD7281がある。
このμPD7281は第6図に示されるような構成を持つ。
外部バスからデータフロープロセッサに入力されるデー
タの単位となるトークンは、データ値と、入力後にリン
クテーブル92を参照するためのリンクテーブルアドレス
と、そのトークンが処理されるべきデータフロープロセ
ッサを示すモジュール番号とを持つ。トークン入力部91
は、外部バスを通るトークンのモジュール番号がそのデ
ータフロープロセッサの番号と一致する場合にそのトー
クンを内部に入力し、そうでない場合にトークン出力部
97を通じてそのまま外部バスへ出力する。入力されたト
ークンは、そのトークンの持つリンクテーブルアドレス
によりリンクテーブル92を参照し、そこでファンクショ
ンテーブル93を参照するためのファンクションテーブル
アドレスと次回にリンクテーブル92を参照するためのリ
ンクテーブルアドレスとを得た後にファンクションテー
ブル93へ送られる。
トークンはファンクションテーブル93においてそのフ
ァンクションテーブルアドレスによる参照を行い、そこ
でデータメモリ94の管理情報の参照・更新を行うと同時
に、プロセッシングユニット96での処理内容を示す処理
コードとデータメモリ94のアクセスアドレスとを得る。
トークンはそこからデータメモリ94に送られ、そこで必
要に応じて2項演算の相手方のオペランドの待ち合わせ
あるいは定数演算のための定数の読み出しを行う。キュ
ーメモリ95はプロセッシングユニット96が前のトークン
を処理中で次のトークンを入力できない時にトークンを
一時保持するためのメモリであり、プロセッシングユニ
ット96がビジーでない場合には、トークンはキューメモ
リ95からプロセッシングユニット96に送られ、その処理
コードに応じて、整数データの加減乗算,論理演算,シ
フト,比較,ビット反転,プライオリティエンコーディ
ング,分流,数値発生,コピー,内部レジスタを利用し
た演算などのうちの1つの処理を受ける。処理をうけた
トークンは、リンクテーブル92に送られ、再びそのリン
クテーブルアドレスにより参照を行う。以下同様にして
外部バス出力命令が実行されるまで内部のリングバスを
回り、そのデータ値に対して必要な処理を受ける。
トークンがプロセッシングユニット96で処理を受けた
のち外部バス出力命令により外部バスへ出力されるべき
場合には、そのデータフロープロセッサでの最後の演算
処理をプロセッシングユニット96で受けた後、まずリン
クテーブル92で外部バストークンとして持つべきリンク
テーブルアドレスをフェッチし、ついでファンクション
テーブル93で同じく外部バストークンとして持つべきモ
ジュール番号及び出力を示す処理コードをフェッチした
後にデータメモリ94を経てキューメモリ95へ入力され
る。キューメモリ95の出口においてトークンの持つ処理
コードが出力を示すものである場合には、トークンはキ
ューメモリ95からトークン出力部97へ送られ、先に述べ
たように獲得したモジュール番号とリンクテーブルアド
レスとを用いて外部バストークンの形に変形された後
に、外部バスへ出力される。
このように従来のデータフロープロセッサでは、同じ
処理を受けるべき複数のトークンと同じトークン識別子
(リンクテーブルアドレスと呼ぶ)を与えて連続して流
すという手法が用いられる。このような連続した流れを
ストリームと呼ぶ。
従来のプロセッサでは、ストリームデータの累積加算
をする場合には、第7図に示すように次のような方法が
用いられる、 すなわち、第7図(a)に示される方法は、演算部
(プロセッサユニット)にレジスタを設け、ストリーム
データを流し込んでトークンが入力されるごとにレジス
タで累積加算を行う。
第7図(b)に示される方法は、加算を2項加算の組
合せに分解し、予め最後に総和が求められるようにトー
ナメント方式にプログラムした上で、ストリームデータ
を分配して入力する。
第7図(c)に示される方法は、μPD7281の“convo
命令”に見られるように、演算ノードに入力されるスト
リームデータとそれまでに計算した部分和とを奇数個目
で分流し、この下の加算命令を用いて2項ずつ加算し、
結果を入力アークに戻すという動作を、予め与えられた
ストリームの長さに対応する回数行った後に累積加算結
果を出力する。
このような方法により、データフロープロセッサにお
いて、ストリームデータの累積加算が行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、データフロープロセッサにおけるストリーム
データの累積加算を行う方法には、それぞれ次のような
問題点がある。
第7図(a)に示される方法、すなわちレジスタによ
る方法はプロセッシングユニット内のレジスタを使用す
るため、同時に複数箇所での累積加算ができず、高速化
が妨げられ、またそのためのプログラムによる制御が必
要となる。
第7図(b)に示される方法、すなわちトーナメント
方式による方法はあらかじめ与えられた長さのデータに
対し、トーナメント方式の加算が進められるようにデー
タ流を規定するプログラムを用意しなければならない。
第7図(c)に示される方法、すなわちconvo命令に
よる方法はこの場合もconvo命令であからじめストリー
ムの長さが分からなければ使用できず、柔軟性に欠け
る。
このように従来のデータフロープロセッサでは、デー
タフローグラムで1つのアークに任意の長さのストリー
ムデータを流してそれらの累積加算をとるときに、複数
箇所で平行して使え任意の長さに対応する累積加算をす
る手段がなく、どの方法をとるにしても効率の悪い処理
となっているという問題点がある。これは従来のデータ
フロープロセッサに入力される任意長のストリームの終
端を発見し、その演算の終了を検知する手段がないため
である。
本発明では、ストリームデータの最後尾として終端マ
ークをつけたトークンを流し、その終端を検知すること
により、可変長のストリームの累積加算を高速化する方
法、及びそれを実現するデータフロープロセッサを提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明は、互いを区別するための識別子であるリ
ンクテーブルアドレスと処理されるデータとストリーム
終端を示す終端マークとを持つトークンを、データの単
位として内部のバスに流すことにより処理を行う、デー
タメモリを備えたデータフロープロセッサの、複数のト
ークンからなるデータストリームに対する演算の終了を
検知するストリーム演算終了検知方法において、 トークンの入力ごとに、直前の判定処理の結果として
得られた終端状態フラグの値と、直前に前記データメモ
リに書き込みを行ったか否かを記憶した書き込みフラグ
の値と、今回入力されたトークンの持つ前記終端マーク
との3つを入力し、その組合せから今回の入力トークン
に対する動作として、入力トークンのデータ値を前記デ
ータメモリに書き込むか否かと、今回の判定処理の結果
としての終端状態フラグの値と、今回の判定処理の結果
としての書き込みフラグの値と、結果として出力するト
ークンのリンクテーブルアドレスの値と、結果として出
力するトークンの終端マークの値と、結果として出力す
るトークンの後段での演算を指定する演算コードとを決
定し、ストリームに対する演算の途中と終了時で異なる
リンクテーブルアドレスを与えることによりストリーム
演算の終了を判定することを特徴としている。
第2の発明は、互いを区別するための識別子と処理さ
れるデータとストリーム終端を示す終端マークとを持つ
トークンを、データの単位として内部のバスに流すこと
により処理を行う、内部メモリを持つデータフロープロ
セッサのストリーム演算終了検知装置において、 流入するトークンを一時保持する入力トークンレジス
タと、 前記トークンレジスタ内のアドレスで参照され、演算
を指定する演算コードフィールドと、前記内部メモリア
クセスのためのデータメモリアドレスフィールドを持つ
コードテーブルと、 終了検知動作を実現するための内部状態として終端状
態フラグフィールドと書き込みフラグフィールドとを保
持し記憶する、前記トークンレジスタ内のアドレスでア
クセスされる状態保持部と、 前記入力トークンレジスタと前記コードテーブルと前
記状態保持部との内容を入力とし前記状態保持部の内容
を更新すると共に出力トークンの持つ値を決定する終了
検知コントローラと、 前記終了検知コントローラの信号により前記入力トー
クンレジスタのリンクテーブルアドレスフィールドの値
から出力トークンのリンクテーブルアドレスフィールド
を生成するインクリメンタとを有することを特徴として
いる。
〔作用〕
本発明のストリーム終了検知方法を使用する場合、累
積加算を行うストリームの最後尾トークンにあからじめ
終端マークを与える。
ストリーム終了検知装置は2つの連続したトークン入
力があった場合、その前者をメモリに書き込み、後者の
到着時にこれを読み出して加算する。ストリームが入力
されると、ストリームデータの隣接する2データずつの
加算が行われ、その部分和はトークンとして出力されて
またもとの命令への入力ストリームとして戻されるとい
う動作が反復して行われ、1度の加算ごとに入力される
ストリームの長さが1ずつ短くなる。
ストリーム演算終了検知装置は前回に処理したトーク
ンの終端マークの値を終端状態フラグに保持し、これと
今回入力されたトークンの終端マークがどちらも“1"と
なるまで前述した動作を続ける。どちらも“1"となる
と、これによりストリームの長さが1になったことが判
定され、そのときのデータがもとのストリームデータ全
体の累積加算の結果として、別のリンクテーブルアドレ
スを持ったトークンにより(すなわち別の場所から)出
力される。
以上のような作用により、本発明によればストリーム
の終端を検知することにより、可変長で効率の良いスト
リーム累積加算を実現することができる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明のストリーム演算終了検知装置の基本
構成図、第2図はそのストリーム演算終了検知装置を持
つデータフロープロセッサの構成図、第3図は本発明の
説明に供するトークン及びテーブルの形式を示す図であ
る。
第2図に示すデータフロープロセッサは、互いを区別
するための識別子と処理されるデータとストリーム終端
を示す終端マークとを持つトークンを、データの単位と
して内部のバスに流すことにより処理を行う、内部メモ
リを持つデータフロープロセッサであって、バストーク
ン入力部11と、リンクテーブル12と、ストリーム演算終
了検知装置1と、データメモリ14と、バッファキュー15
と、プロセッシングユニット16と、バストークン出力部
17とを備えている。
まず、データフロープロセッサの構成を示す第2図と
データフロープロセッサ内部のトークン形式を示す第3
図を用いて、本発明を使用するデータフロープロセッサ
の動作を説明する。本データフロープロセッサは第2図
で長方形で示すユニットからなり、各々のユニットは共
通して外部から供給されるパイプラインクロックに同期
してトークンの受渡しを行い、動作する。
第2図においてデータフロープロセッサは外部からバ
ストークン入力部11を介して入力されるトークンに従っ
て動作する。リンクテーブル12におけるトークンは、第
3図(a)に示すように処理されるべきデータ値を持つ
データ部64にそのトークンを識別するためのリンクテー
ブルアドレス63と、ストリームの終端を示すための終端
マーク62を持つ。ストリームは同じリンクテーブルアド
レスを持つ複数のトークンが互いの順序を保って流れる
ものであり、その中でのトークン間の相対位置関係が不
変であることを利用して演算処理が行われる。終端マー
クは最後尾のトークンでは“1"を、それ以外では“0"を
値として持つ。
トークンは第2図に示されるプロセッシングユニット
16で演算を受ける前に、演算後に持つべきリンクテーブ
ルアドレスと、ストリーム演算終了検知装置1を参照す
るためのコードテーブルアドレス73をリンクテーブル12
でフェッチする。この参照によって第3図(b)の形式
を持ったトークンはストリーム演算終了検知装置1へ送
られ、後述するようなストリーム演算終了検知動作を受
ける。その後トークンは、必要に応じてデータメモリ14
でのメモリ読み出しによって得た2つのオペランドとプ
ロセッシングユニット16で用いる演算コードと共に(第
3図(d))、バッファキュー15を通過してプロセッシ
ングユニット16へ送られ、そこで演算コードにしたがっ
た演算処理を受ける。演算処理後はそのリンクテーブル
アドレスによって信号線103を経由しリンクテーブル12
に送られてさらに同様な動作を続けるが、またはバスト
ークン出力部17を介して結果トークンとしてデータフロ
ープロセッサ外部に出力される。
次にストリーム演算終了検知装置1の構成と動作につ
いて第1図と第3図を用いて説明する。
このストリーム演算終了検知装置1は、流入するトー
クンを一時保持する入力トークンレジスタ4と、トーク
ンレジスタ4内のアドレスで参照され、演算を指定する
演算コード30と、内部メモリアクセスのためのデータメ
モリアドレス32を持つコードテーブル5と、終了検知動
作を実現するための内部状態として終端状態フラグ36と
書き込みフラグ37とを保持し記憶する、トークンレジス
タ4内のアドレスでアクセスされる状態保持部6と、入
力トークンレジスタ4と、コードテーブル5と状態保持
部6との内容を入力とし、状態保持部6の内容を更新す
ると共に出力トークンの持つ値を決定する終了検知コン
トローラ8と、終了検知コントローラ8の信号により入
力トークンレジスタ4のリンクテーブルアドレスの値か
ら出力トークンのリンクテーブルアドレス71を生成する
インクリメンタ9とから構成される。
このようなストリーム演算終了検知装置1において、
第2図に示される前段のリンクテーブル12から信号線10
1を介してストリーム演算終了検知装置1へ入力された
トークンは、データフロープロセッサのパイプラインサ
イクルに同期して、第1図に示されるストリーム演算終
了検知装置1の入力トークンレジスタ4にラッチされ
る。第1図ではトークン内の各ビットフィールドに対応
するようにレジスタを分割して書いてある。入力トーク
ンのコードテーブルアドレス73によりコードテーブル5
と状態保持部6とが参照される。
コードテーブル5は第3図(e)に示すフィールドを
複数持つテーブルメモリであり、ここで参照された行が
そのトークンのストリーム演算終了検知装置1,第2図に
示すデータメモリ14及びプロセッシングユニット16での
動作を規定する。第1図に示す演算コード30は、ストリ
ーム演算終了検知装置1及び第2図に示すプロセッシン
グユニット16での演算を示す命令コードである。ストリ
ーム演算終了検知装置1は以下に詳説するストリーム加
算命令の他に、従来技術の項で述べたデータフロープロ
セッサの持つ、トークンの待ち合わせやデータメモリ読
み出し/書き込みなどの動作を実行する。第1図に示す
データメモリアドレス32はストリーム加算命令でデータ
メモリをアクセスする際のアドレスを与える。
状態保持部6は第3図(f)のような行を複数持つテ
ーブルであり、参照された行がそのトークンが参照すべ
きストリーム演算終了検知装置の内部状態を保持してい
る。終端状態フラグ36は基本的に、その行の前回の命令
実行の際に終端トークンの処理を行ったか否かを示す。
書き込みフラグ37はデータメモリに対して最後に書き込
みが行われたか読み出しが行われたかを示す。
終了検知コントローラ8はコードテーブル5のうち入
力トークンレジスタ4上のコードテーブルアドレス73で
指示される行の演算コードフィールドと、入力トークン
レジスタ4からの終端マーク72と、状態保持部6のうち
入力トークンレジスタ上のコードテーブルアドレス73で
指示される行に保持された状態を入力し、先に述べた状
態の遷移を行う。その結果の状態を状態保持部6の同じ
行に書き戻すと共に、ストリーム演算終了検知装置1か
らの出力トークンの終端マーク82,データメモリコード8
3,演算コード85の各フィールドを生成し出力する。また
インクリメンタ9への信号86を出力する。
終了検知コントローラの入出力及び状態保持部更新
は、次の第1表に従う。
ただし「演算コード」の前半はデータメモリでの動作
を、後半はプロセッシングユニットでの動作を記述して
ある。“write"はデータメモリへの書き込み、“read"
はデータメモリからの読み出し、“dmnop"はデータメモ
リへの無作用(NOP)、“add"はプロセッシングユニッ
トでの2つのオペランドの加算、“nop"はプロセッシン
グユニットでの第1オペランドのNOP出力、“ERROR"は
エラー状態への遷移を示す。データメモリでの書き込み
“write"が行われるとトークンはデータメモリで消滅す
るので、その対応する出力トークンの項は書いていな
い。第1図に示すインクリメンタ信号86が“1"のときイ
ンクリメンタ9は入力に“1"を加えた値を出力し、その
他のときは入力をそのまま出力する。
ストリーム演算終了検知装置1は以上述べたように出
力トークンを形成し、それを第2図の信号線102を介し
て後続するデータメモリ14へ送出する。ストリーム演算
終了検知装置1からデータメモリ14へ送られるトークン
の形式を第3図(c)に示す。データ部80は同期キュー
からトークンが入力されたときと同じものを持ち、それ
以外はストリーム演算終了検知装置1の動作により決定
される。
データメモリコード83は (I)データメモリのアクセスを行わずに入力トークン
を通過させる。出力トークンは右オペランドは“0"とす
る(コードdmnop)、 (II)データメモリアドレス84の値をアドレスとしてデ
ータメモリ14の読み出しを行い、読み出された値を右オ
ペランド66として送る(コードread)、 (III)トークンがデータ部80に持つデータ値を、デー
タメモリアドレス84の値をアドレスとしてデータメモリ
に書き込み、トークンをそこで消滅させる(コードwrit
e)、 のいずれかを規定する。データメモリアドレス84はその
トークンが第2図に示すデータメモリ14においてメモリ
の読み書きを行う際のアクセスアドレスを示す。
演算コード85は第1図に示すストリーム演算終了検知
装置1のコードテーブル5からフェッチされるものであ
り、ストリーム演算終了検知装置の動作とプロセッシン
グユニット16での演算命令を指定する。
第4図を用いて第1の発明のストリーム演算終了検知
方法によって本発明の目的とするストリームデータの累
積加算という動作を説明する。第4図のように、累積加
算されるべきデータ列はストリームデータとして、「ス
トリーム加算命令」を実行するノード20に入力する。ス
トリームデータの最後尾のトークンT4のみが、終端マー
クが“1"のトークンとする。ストリーム加算命令は内部
に終端状態フラグと書き込みフラグを持ち、トークンが
入力されると、これらのフラグと入力されたトークンの
終端マークとから、第5図のフローチャートに従った判
定を行い、得られた結果に基づき決められた動作を実行
する。ただし第5図において出力の枝が2本出ている四
角形はその中にかかれた値が“1"であるか“0"であるか
の判定動作を行うことを示す。それ以外の四角形は結果
として行われる動作のうち状態保持部の新状態と出力ト
ークンの終端マークについて記述したものである。“ES
M",“ESF",“WF"はそれぞれ入力トークンの終端マー
ク,状態保持部の終端状態フラグ,書き込みフラグを表
す。
以下この動作を、ストリーム演算終了検知装置の長さ
4のストリームが入力されたときの動作を例にして説明
する。ストリーム加算命令を実行するノードに対応する
ストリーム演算終了検知装置内の状態保持部の初期値
は、終端状態フラグが“0"、書き込みフラグが“0"とな
っている。
(1)まず、先頭のトークンT1が終端マーク“0"を持っ
てこのノードに入ると、そのトークンの持つコードテー
ブルアドレスにより第1図に示すコードテーブル5と状
態保持部が参照される。この入力によって前に示した終
了検知コントローラの動作表である第1表のaの行が実
行され、これに従ってそのトークンのデータがデータメ
モリに書き込まれる。トークンはデータメモリで消滅す
る。
(2)2個目のトークンT2では同じく終端マークは“0"
であるが書き込みフラグが“1"なので第1表bの行が実
行され、データメモリから読み出されたデータと入力ト
ークンが持っていたデータとがプロセッシングユニット
で加算される。結果は与えられたリンクテーブルアドレ
スを持つトークンT5により出力され、これは第4図のア
ーク22を経てもとのアーム21に合流する。
(3)先の(2)で得られたトークン1,2の部分和を持
つトークンT5と、もとのストリームの第3のトークンT3
とは第4図に示すノード20の入口で合流する。どちらが
早く到着するにせよ、早く着いた方のデータが第1表a
の行に従いデータメモリに書き込まれ、後に着いた方が
第1表bの行に従いそれを読み出して両方のデータを加
算する。これによりストリームの3番目までの部分和を
持つトークンT6が得られ、これもアーク22を経てアーク
21からノード20に入力される。
(4)ストリームの第4のトークンT4がこの3つのデー
タの部分和を持つトークンT6より早く到着したとする
と、これは終端マーク“1"を持つので第1表eの行に従
いデータがデータメモリに書き込まれると共に終端状態
フラグが“1"となる。
(5)続いてもう一方のトークンT6がトークンT4に続い
てノード20に到着すると第1表dの行が実行される。デ
ータメモリの値が読み出され加算が行われ、ストリーム
演算終了検知装置の終端状態フラグは“1"となる。加算
結果を持つトークンT7の終端マークは“1"となり、トー
クンT7はアーク22を経てアーク21からノード20に入力さ
れる。
(6)トークンT7がノード20に入力されると、第1表g
の行が選択され、これによりトークンT7のデータは何も
演算を受けずに出力される。ただしストリーム演算終了
検知装置内のインクリメンタが動作し、出力トークンの
リンクテーブルアドレス“1"が加算される。これにより
出力トークンは他の場合と異なったアーク23から出力さ
れ、これはストリームの4データの累積加算結果を持
つ。
以上の説明では2つのトークンの合流に際しての到着
順について仮定を置いたが、これ以外の順であっても正
しく動作する。またストリームの長さについては4の場
合を例にしたが、2以上の任意の長さを持つストリーム
について同様に動作し、正しい累積加算結果を得ること
ができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の方法を本発明の装置に
より実現した「ストリーム加算命令」を用いて、ストリ
ームの最後に終端マークをつけたストリームを演算する
ことで、任意の長さのストリームデータの累積加算が実
現できる効果がある。
この方法ではレジスタを使用しないため複数箇所で平
行してこの命令を利用することができ、またあらかじめ
長さの分かわないストリーも処理することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のストリーム演算終了検知装置の一例を
示す基本構成図、 第2図はそのストリーム演算終了検知装置を持つデータ
フロープロセッサの構成図、 第3図は本発明の説明に供するトークン及びテーブルの
形式を示す図、 第4図は本発明を利用する場合のデータフロープロセッ
サの動作を記述するデータフローグラフ、 第5図は本発明のストリーム演算終了検知方法を説明す
るフロー図、 第6図は従来のデータフロープロセッサの構成図、 第7図は従来のデータフロープロセッサにおけるストリ
ームデータの累積加算の実現法を示すフローグラフであ
る。 1……ストリーム演算終了検知装置 4……入力トークンレジスタ 5……コードテーブル 6……状態保持部 8……終了検知コントローラ 9……インクリメンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 15/82 JOIS(JICST)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いを区別するための識別子であるリンク
    テーブルアドレスと処理されるデータとストリーム終端
    を示す終端マークとを持つトークンを、データの単位と
    して内部のバスに流すことにより処理を行う、データメ
    モリを備えたデータフロープロセッサの、複数のトーク
    ンからなるデータストリームに対する演算の終了を検知
    するストリーム演算終了検知方法において、 トークンの入力ごとに、直前の判定処理の結果として得
    られた終端状態フラグの値と、直前に前記データメモリ
    に書き込みを行ったか否かを記憶した書き込みフラグの
    値と、今回入力されたトークンの持つ前記終端マークと
    の3つを入力し、その組合せから今回の入力トークンに
    対する動作として、入力トークンのデータ値を前記デー
    タメモリに書き込むか否かと、今回の判定処理の結果と
    しての終端状態フラグの値と、今回の判定処理の結果と
    しての書き込みフラグの値と、結果として出力するトー
    クンのリンクテーブルアドレスの値と、結果として出力
    するトークンの終端マークの値と、結果として出力する
    トークンの後段での演算を指定する演算コードとを決定
    し、ストリームに対する演算の途中と終了時で異なるリ
    ンクテーブルアドレスを与えることによりストリーム演
    算の終了を判定することを特徴とするストリーム演算終
    了検知方法。
  2. 【請求項2】互いを区別するための識別子と処理される
    データとストリーム終端を示す終端マークとを持つトー
    クンを、データの単位として内部のバスに流すことによ
    り処理を行う、内部メモリを持つデータフロープロセッ
    サのストリーム演算終了検知装置において、 流入するトークンを一時保持する入力トークンレジスタ
    と、 前記トークンレジスタ内のアドレスで参照され、演算を
    指定する演算コードフィールドと、前記内部メモリアク
    セスのためのデータメモリアドレスフィールドを持つコ
    ードテーブルと、 終了検知動作を実現するための内部状態として終端状態
    フラグフィールドと書き込みフラグフィールドとを保持
    し記憶する、前記トークンレジスタ内のアドレスでアク
    セスされる状態保持部と、 前記入力トークンレジスタと前記コードテーブルと前記
    状態保持部との内容を入力とし前記状態保持部の内容を
    更新すると共に出力トークンの持つ値を決定する終了検
    知コントローラと、 前記終了検知コントローラの信号により前記入力トーク
    ンレジスタのリンクテーブルアドレスフィールドの値か
    ら出力トークンのリンクテーブルアドレスフィールドを
    生成するインクリメンタとを有することを特徴とするス
    トリーム演算終了検知装置。
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