JP2762361B2 - 印刷機の給水装置 - Google Patents
印刷機の給水装置Info
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- JP2762361B2 JP2762361B2 JP702589A JP702589A JP2762361B2 JP 2762361 B2 JP2762361 B2 JP 2762361B2 JP 702589 A JP702589 A JP 702589A JP 702589 A JP702589 A JP 702589A JP 2762361 B2 JP2762361 B2 JP 2762361B2
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- roller
- plate cylinder
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷機において、水舟内の湿し水を複数個の
ローラ間で転移させたのち水着ローラで版胴上の版面へ
供給する給水装置に関し、特に版胴用のごみ取り装置に
兼用される給水装置に関するものである。
ローラ間で転移させたのち水着ローラで版胴上の版面へ
供給する給水装置に関し、特に版胴用のごみ取り装置に
兼用される給水装置に関するものである。
平版印刷機において、版胴の周面に装着された版の表
面には、インキ装置と給水装置とで供給されたインキと
湿し水（以下、水という）とで画像が形成され、この画
像は直接またはゴム胴を介して胴間を通過する紙に転写
されて印刷が施される。
面には、インキ装置と給水装置とで供給されたインキと
湿し水（以下、水という）とで画像が形成され、この画
像は直接またはゴム胴を介して胴間を通過する紙に転写
されて印刷が施される。
このような印刷作業においては、インキの乾燥した皮
膜がインキに混入して版面にこびりついたり、供給され
る紙の断裁時に発生した紙粉が飛散して版面に付着した
りし、このまゝ印刷を続けることにより、印刷部分がと
ころどころ白点状に抜ける印刷障害が発生する。
膜がインキに混入して版面にこびりついたり、供給され
る紙の断裁時に発生した紙粉が飛散して版面に付着した
りし、このまゝ印刷を続けることにより、印刷部分がと
ころどころ白点状に抜ける印刷障害が発生する。
そこで従来、この印刷障害の発生を防止するために、
インキかすや紙粉などのごみを除去する各種のごみ取り
装置が提案されて用いられている。従来におけるこの種
のごみ取り装置としては、進退自在に設けたごみ取り棒
をインキ装置と給水装置との間から進入させてその先端
のドクターブレードを、回転する版胴上の版面に押圧し
てごみを除去するものや、あるいは、ドクターブレード
の代りにドラムを巻いた布を設けてこれを版面に押付
け、ごみ取りのたびに巻き取るようにしたものなどが用
いられている。
インキかすや紙粉などのごみを除去する各種のごみ取り
装置が提案されて用いられている。従来におけるこの種
のごみ取り装置としては、進退自在に設けたごみ取り棒
をインキ装置と給水装置との間から進入させてその先端
のドクターブレードを、回転する版胴上の版面に押圧し
てごみを除去するものや、あるいは、ドクターブレード
の代りにドラムを巻いた布を設けてこれを版面に押付
け、ごみ取りのたびに巻き取るようにしたものなどが用
いられている。
しかしながら、このような従来のごみ取り装置におい
ては、印刷物に印刷障害が発生するたびにごみの付着箇
所を探してごみ取り棒を狭い作業スペース内で進退させ
なければならないので、操作が面倒で作業能率が悪く、
安全面においても問題があるばかりでなく、専用の装置
を必要とするために、設備費が嵩み、占有スペースが拡
大するという問題があった。
ては、印刷物に印刷障害が発生するたびにごみの付着箇
所を探してごみ取り棒を狭い作業スペース内で進退させ
なければならないので、操作が面倒で作業能率が悪く、
安全面においても問題があるばかりでなく、専用の装置
を必要とするために、設備費が嵩み、占有スペースが拡
大するという問題があった。
そこで従来、版胴に対接して版面に水を供給する前記
給水装置の水着ローラを利用し、その周速度を版胴の周
速度と異速度にして滑りによりごみ取りを行うことが提
案されている。
給水装置の水着ローラを利用し、その周速度を版胴の周
速度と異速度にして滑りによりごみ取りを行うことが提
案されている。
しかしながら、このようなごみ取り装置に兼用される
従来の給水装置は、版胴と水着ローラとを常時異速度に
しておくものであるために、印刷作業中に版と水着ロー
ラとのスリップ状態が続けられ、版の摩耗が早められる
という問題があった。また、水着ローラを版胴とは別の
モータで駆動してごみ取り時にのみ変速させるものも提
案されているが、この場合には、水着ローラを駆動する
トルクが大きいために大出力のモータを必要として経費
が嵩み、版胴用の本機モータと水着ローラ用のモータと
を周期回転させなければならないために操作性が悪いと
いう問題がある。さらにこれらの装置はいずれも、版胴
と水着ローラとの周速比は一定になるが、本機の速度が
変ると版胴と水着ローラとの周速差が変化してしまうと
いう問題がある。
従来の給水装置は、版胴と水着ローラとを常時異速度に
しておくものであるために、印刷作業中に版と水着ロー
ラとのスリップ状態が続けられ、版の摩耗が早められる
という問題があった。また、水着ローラを版胴とは別の
モータで駆動してごみ取り時にのみ変速させるものも提
案されているが、この場合には、水着ローラを駆動する
トルクが大きいために大出力のモータを必要として経費
が嵩み、版胴用の本機モータと水着ローラ用のモータと
を周期回転させなければならないために操作性が悪いと
いう問題がある。さらにこれらの装置はいずれも、版胴
と水着ローラとの周速比は一定になるが、本機の速度が
変ると版胴と水着ローラとの周速差が変化してしまうと
いう問題がある。
このような課題を解決するために本発明では、モータ
で回転駆動されるギア軸上に、版胴とギア連結された駆
動ギアと、水着ローラとギア連結された従動ギアとを間
隔をおいて回転自在に遊装し、これら駆動ギアと従動ギ
アとの間の前記ギア軸上に、駆動ギアの回転を変速して
従動ギアに伝達しギア軸の回転数にしたがって変速比が
変化する差動装置を介装するとともに、ギア軸の停止時
に版胴の周速度と水着ローラの周速度とがほゞ同速度に
なるように、差動装置を含む版胴・水着ローラ間のギア
の歯数を設定した。
で回転駆動されるギア軸上に、版胴とギア連結された駆
動ギアと、水着ローラとギア連結された従動ギアとを間
隔をおいて回転自在に遊装し、これら駆動ギアと従動ギ
アとの間の前記ギア軸上に、駆動ギアの回転を変速して
従動ギアに伝達しギア軸の回転数にしたがって変速比が
変化する差動装置を介装するとともに、ギア軸の停止時
に版胴の周速度と水着ローラの周速度とがほゞ同速度に
なるように、差動装置を含む版胴・水着ローラ間のギア
の歯数を設定した。
印刷作業中、水舟内の水は複数個のローラ間で転移し
たのち、水着ローラにより版面に供給される。この場
合、モータが停止していてギア軸が停止しているので、
ギアと差動装置とによる変速により、版面に対接する水
着ローラの周速度と版胴の周速度とが同速度であって周
面同士が滑らず、水着ローラの周面や版面が摩耗しな
い。
たのち、水着ローラにより版面に供給される。この場
合、モータが停止していてギア軸が停止しているので、
ギアと差動装置とによる変速により、版面に対接する水
着ローラの周速度と版胴の周速度とが同速度であって周
面同士が滑らず、水着ローラの周面や版面が摩耗しな
い。
版面にごみが付着した場合、モータを回転させると、
差動装置の作用により水着ローラの周速度が変速されて
版胴の周速度と異なった速度になるので、周面同士が滑
ってごみが除去される。本機の回転が高速の場合でも低
速の場合でも、版胴と水着ローラとの周速差が変化しな
い。
差動装置の作用により水着ローラの周速度が変速されて
版胴の周速度と異なった速度になるので、周面同士が滑
ってごみが除去される。本機の回転が高速の場合でも低
速の場合でも、版胴と水着ローラとの周速差が変化しな
い。
第１図ないし第３図は本発明に係る印刷機の給水装置
の実施例を示し、第１図はその展開縦断面図、第２図は
同じく胴配列図、第３図は差動装置の拡大縦断面図であ
る。図において、左右のフレーム１には、周面に版２が
装着された版胴３が原動側から回転駆動されて軸支され
ていて、その軸端部には、版胴ギア４が軸着されてお
り、版胴３の側方には、湿し水５（以下、水５という）
が蓄えられた水舟６が左右のフレーム１間に支架されて
いる。左右のフレーム１には、ローラアーム７が回動自
在に支持されており、これら左右のローラアーム７の遊
端部には、原動側から回転駆動される水元ローラ８が、
水舟６内の水５に下部を浸漬させて回転自在に軸支され
ている。また、左右のフレーム１にボルト止めにより植
設されたスタッド９には、ローラアーム７との間をレバ
ー10で連結されたもう一つのローラアーム11が揺動自在
に枢支されており、その遊端の軸受部には、調量ローラ
12が周面を水元ローラ８の周面に対接させて回動自在に
支持されている。
の実施例を示し、第１図はその展開縦断面図、第２図は
同じく胴配列図、第３図は差動装置の拡大縦断面図であ
る。図において、左右のフレーム１には、周面に版２が
装着された版胴３が原動側から回転駆動されて軸支され
ていて、その軸端部には、版胴ギア４が軸着されてお
り、版胴３の側方には、湿し水５（以下、水５という）
が蓄えられた水舟６が左右のフレーム１間に支架されて
いる。左右のフレーム１には、ローラアーム７が回動自
在に支持されており、これら左右のローラアーム７の遊
端部には、原動側から回転駆動される水元ローラ８が、
水舟６内の水５に下部を浸漬させて回転自在に軸支され
ている。また、左右のフレーム１にボルト止めにより植
設されたスタッド９には、ローラアーム７との間をレバ
ー10で連結されたもう一つのローラアーム11が揺動自在
に枢支されており、その遊端の軸受部には、調量ローラ
12が周面を水元ローラ８の周面に対接させて回動自在に
支持されている。
片側のフレーム１からは、ベース13が複数個のステー
14,15,16で支持されて突設されており、その外面には、
モータ台17がベアリング押え18を介してボルト19で固定
されている。20はモータ台17にボルト止めされたモータ
であって、そのモータ軸21には、フレーム１方向へ延び
るギア軸22がカップリング23で連結されている。このギ
ア軸22は、ベース13の孔に嵌着されてベアリング押え18
で押えられたボールベアリング24と、フレーム１個のベ
アリングケース25の内孔に嵌着されたボールベアリング
26とに両端を回転自在に軸支されており、このギア軸22
上には、駆動ギア27と従動ギア28とが、ベアリングケー
ス25とベース13とにそれぞれ隣接してボールベアリング
29,30を介し回転自在に嵌装されている。31は軸方向に
分割されてボルトで接合された接手であって、両ギア2
7,28の中間部に位置してボールベアリング32と後述する
差動装置の部材とを介しギア軸22上に回転自在に嵌装さ
れており、この接手31と駆動ギア27との間には、全体を
符号33で示す差動装置が介装されている。この差動装置
33は周面形状を楕円形に形成されてギア軸22にキー固定
されたプラグ34と、外輪を弾性材により楕円形に形成さ
れてプラグ34の楕円形周面に嵌装固定された一対のボー
ルベアリング35と、弾性を有する薄肉特殊鋼により環状
に形成されて外歯を有しボールベアリング35に楕円形へ
の弾性変形状態で嵌装された外歯ギア36と、外歯ギア36
の外歯と噛合う内歯を有し駆動ギア27にボルトで固定さ
れた環状の駆動側内歯ギア37Aと、外歯ギア36の外歯と
噛合う内歯を有し接手31にボルトで固定された環状の従
動側内歯ギア37Bとで形成された差動装置であって、外
歯ギア36と従動側内歯ギア37Bとは、駆動側内歯ギア37A
と同ピッチでこれよりも２枚少ない歯数の歯を有してい
る。このように構成されていることにより、ギア軸22が
回転または停止している状態で駆動ギア27が回転して駆
動側内歯ギア37Aが回転すると、これと楕円形の長軸部
で噛合う外歯ギア36が回転し、この外歯ギア36の長軸部
と噛合う従動側内歯ギア37Bが回転してこれと一体の接
手が回転する。そして、本実施例では、外歯，内歯の歯
数設定によりギア軸22が停止した状態で駆動ギア27が１
回転すると、接手31が81/80回転するように構成されて
いる。この状態から、モータ20でギア軸22を回転させる
ことにより、その回転数Ｘにしたがって差動装置33の変
速比が81/80から81/80＋X/80に変化するように構成され
ている。
14,15,16で支持されて突設されており、その外面には、
モータ台17がベアリング押え18を介してボルト19で固定
されている。20はモータ台17にボルト止めされたモータ
であって、そのモータ軸21には、フレーム１方向へ延び
るギア軸22がカップリング23で連結されている。このギ
ア軸22は、ベース13の孔に嵌着されてベアリング押え18
で押えられたボールベアリング24と、フレーム１個のベ
アリングケース25の内孔に嵌着されたボールベアリング
26とに両端を回転自在に軸支されており、このギア軸22
上には、駆動ギア27と従動ギア28とが、ベアリングケー
ス25とベース13とにそれぞれ隣接してボールベアリング
29,30を介し回転自在に嵌装されている。31は軸方向に
分割されてボルトで接合された接手であって、両ギア2
7,28の中間部に位置してボールベアリング32と後述する
差動装置の部材とを介しギア軸22上に回転自在に嵌装さ
れており、この接手31と駆動ギア27との間には、全体を
符号33で示す差動装置が介装されている。この差動装置
33は周面形状を楕円形に形成されてギア軸22にキー固定
されたプラグ34と、外輪を弾性材により楕円形に形成さ
れてプラグ34の楕円形周面に嵌装固定された一対のボー
ルベアリング35と、弾性を有する薄肉特殊鋼により環状
に形成されて外歯を有しボールベアリング35に楕円形へ
の弾性変形状態で嵌装された外歯ギア36と、外歯ギア36
の外歯と噛合う内歯を有し駆動ギア27にボルトで固定さ
れた環状の駆動側内歯ギア37Aと、外歯ギア36の外歯と
噛合う内歯を有し接手31にボルトで固定された環状の従
動側内歯ギア37Bとで形成された差動装置であって、外
歯ギア36と従動側内歯ギア37Bとは、駆動側内歯ギア37A
と同ピッチでこれよりも２枚少ない歯数の歯を有してい
る。このように構成されていることにより、ギア軸22が
回転または停止している状態で駆動ギア27が回転して駆
動側内歯ギア37Aが回転すると、これと楕円形の長軸部
で噛合う外歯ギア36が回転し、この外歯ギア36の長軸部
と噛合う従動側内歯ギア37Bが回転してこれと一体の接
手が回転する。そして、本実施例では、外歯，内歯の歯
数設定によりギア軸22が停止した状態で駆動ギア27が１
回転すると、接手31が81/80回転するように構成されて
いる。この状態から、モータ20でギア軸22を回転させる
ことにより、その回転数Ｘにしたがって差動装置33の変
速比が81/80から81/80＋X/80に変化するように構成され
ている。
さらに接手31と従動ギア28との間には、差動装置33と
同構成の差動装置38がギア軸22上に設けられており、本
実施例では、外歯，内歯の歯数設定によりギア軸22が停
止した状態で接手31が１回転すると、従動ギア28が51/5
0回転するように構成されている。そして、モータ20で
ギア軸22を回転させることにより、その回転数Ｘにした
がって差動装置38の変速比が51/50から51/50＋X/50に変
化する。39,50はスラストベアリングであり、また、41
はステー14上に嵌装されて版胴ギア４の回転を他の装置
へ伝達する伝導ギアである。
同構成の差動装置38がギア軸22上に設けられており、本
実施例では、外歯，内歯の歯数設定によりギア軸22が停
止した状態で接手31が１回転すると、従動ギア28が51/5
0回転するように構成されている。そして、モータ20で
ギア軸22を回転させることにより、その回転数Ｘにした
がって差動装置38の変速比が51/50から51/50＋X/50に変
化する。39,50はスラストベアリングであり、また、41
はステー14上に嵌装されて版胴ギア４の回転を他の装置
へ伝達する伝導ギアである。
一方、ベース13の軸孔に挿入されてナット42で固定さ
れたスタッド43には、従動ギア28と噛合う中間ギア44が
ベアリング45を介して回転自在に嵌装されており、この
中間ギア44の平面にボルト止めされたベアリング押え47
には、カップリング48が中間ギア44と同芯状に固定され
ている。49はカップリング48の孔に挿入されてキー固定
された伝導軸であって、フレーム１の軸受孔に嵌合され
た軸受50にベアリング51を介して回転自在に軸支されて
おり、軸受50のフレーム１からの突出部には、ローラア
ーム52がナット53で軸方向への移動を規制されて嵌装さ
れている。そしてこのローラアーム52と、図示しない他
方のフレーム側のローラアームとの遊端部に固定された
軸受54には、周面を調量ローラ12の周面に対接させた水
着ローラ55が、周面を版胴３の版２に着脱自在に対接さ
せて軸支されており、ローラアーム52を図示しないカム
機構等で揺動させることにより、水着ローラ55が版面に
着脱されるように構成されている。そして、伝導軸49と
水着ローラ55の端軸とには、互いに噛合う中間ギア56と
ローラギア57とがそれぞれ軸着されており、伝導軸49の
回転が水着ローラ55に伝達されるように構成されてい
る。軸受54の軸部には、ローラレバー58が回動自在に嵌
装されており、このローラレバー58と他方のフレーム側
のローラレバーとの遊端部には、水着ローラ55に対接す
るブリッジローラ59が軸支されている。
れたスタッド43には、従動ギア28と噛合う中間ギア44が
ベアリング45を介して回転自在に嵌装されており、この
中間ギア44の平面にボルト止めされたベアリング押え47
には、カップリング48が中間ギア44と同芯状に固定され
ている。49はカップリング48の孔に挿入されてキー固定
された伝導軸であって、フレーム１の軸受孔に嵌合され
た軸受50にベアリング51を介して回転自在に軸支されて
おり、軸受50のフレーム１からの突出部には、ローラア
ーム52がナット53で軸方向への移動を規制されて嵌装さ
れている。そしてこのローラアーム52と、図示しない他
方のフレーム側のローラアームとの遊端部に固定された
軸受54には、周面を調量ローラ12の周面に対接させた水
着ローラ55が、周面を版胴３の版２に着脱自在に対接さ
せて軸支されており、ローラアーム52を図示しないカム
機構等で揺動させることにより、水着ローラ55が版面に
着脱されるように構成されている。そして、伝導軸49と
水着ローラ55の端軸とには、互いに噛合う中間ギア56と
ローラギア57とがそれぞれ軸着されており、伝導軸49の
回転が水着ローラ55に伝達されるように構成されてい
る。軸受54の軸部には、ローラレバー58が回動自在に嵌
装されており、このローラレバー58と他方のフレーム側
のローラレバーとの遊端部には、水着ローラ55に対接す
るブリッジローラ59が軸支されている。
そして、ギア軸22が停止している状態で版胴３が回転
すると版胴３と水着ローラ55とが同周速で回転するよう
に各ギアの歯数と差動装置33,38の変速比とが設定され
ており、本実施例ではこれらが下記のとおり設定されて
いる。
すると版胴３と水着ローラ55とが同周速で回転するよう
に各ギアの歯数と差動装置33,38の変速比とが設定され
ており、本実施例ではこれらが下記のとおり設定されて
いる。
版胴ギア 4・・・・98T 駆動ギア 27・・・・40T 差動装置 33・・・・81/80 差動装置 38・・・・51/50 従動ギア 28・・・・43T 中間ギア 44・・・・36T 中間ギア 56・・・・39T ローラギア57・・・・40T この結果、ギア軸22が停止している状態で版胴３が１
回転すると、水着ローラ55が96/40×81/80×51/50×43/
36×39/40≒2.9回回転するので、版胴４の径と水着ロー
ラ55の径との比が2.9の場合には、版胴４と水着ローラ5
5とが同周速で回転する。実際には、径比が先に決めら
れており、これから歯数が設定される。
回転すると、水着ローラ55が96/40×81/80×51/50×43/
36×39/40≒2.9回回転するので、版胴４の径と水着ロー
ラ55の径との比が2.9の場合には、版胴４と水着ローラ5
5とが同周速で回転する。実際には、径比が先に決めら
れており、これから歯数が設定される。
以上のように構成された給水装置の動作を説明する。
図示しないモータを始動すると、版胴３と図示しない圧
胴やゴム胴等の印刷胴が回転し、また水元ローラ８と調
量ローラ12とが回転する。さらに版胴３の回転は、版胴
ギア4,駆動ギア27,差動装置33,差動装置38,従動ギア28,
中間ギア44,中間ギア56,ローラギア57を経て水着ローラ
55に伝達され、これが回転する。このように各ローラが
回転することにより、水舟６内の水５は、回転する水元
ローラ８で引上げられてその表面に付着し、付着した水
５は、調量ローラ12に転移して調量されたのち、水着ロ
ーラ55に転移し、水着ローラ55により版２の表面に供給
される。このような印刷作業中は、モータ20が停止して
いてギア軸22が停止していることにより、前述したよう
に版胴３の１回転につき水着ローラ55がほゞ2.9回回転
するので、水着ローラ55の周速は、版胴３の周速と同速
になって互いにスリップせず、長時間回転を続けても、
水着ローラ55や版２の表面が摩耗しない。
図示しないモータを始動すると、版胴３と図示しない圧
胴やゴム胴等の印刷胴が回転し、また水元ローラ８と調
量ローラ12とが回転する。さらに版胴３の回転は、版胴
ギア4,駆動ギア27,差動装置33,差動装置38,従動ギア28,
中間ギア44,中間ギア56,ローラギア57を経て水着ローラ
55に伝達され、これが回転する。このように各ローラが
回転することにより、水舟６内の水５は、回転する水元
ローラ８で引上げられてその表面に付着し、付着した水
５は、調量ローラ12に転移して調量されたのち、水着ロ
ーラ55に転移し、水着ローラ55により版２の表面に供給
される。このような印刷作業中は、モータ20が停止して
いてギア軸22が停止していることにより、前述したよう
に版胴３の１回転につき水着ローラ55がほゞ2.9回回転
するので、水着ローラ55の周速は、版胴３の周速と同速
になって互いにスリップせず、長時間回転を続けても、
水着ローラ55や版２の表面が摩耗しない。
版２の表面に紙粉やインキかす等のごみが付着したと
きには、版胴３が回転している状態でモータ20を始動す
ると、ギア軸22が回転し、差動装置33,38の変速比が変
化して水着ローラ55の周速度が版胴３の周速度と異なっ
た速度となり、水着ローラ55の周面と版２の表面とが滑
るので、版２の表面に付着したごみが除去される。本実
施例ではギア軸22がＸ回転すると、版胴３の１回転につ
き水着ローラ55が、｛（96/40×81/80±X/80）×51/50
±X/50｝×43/36×39/40回回転する。
きには、版胴３が回転している状態でモータ20を始動す
ると、ギア軸22が回転し、差動装置33,38の変速比が変
化して水着ローラ55の周速度が版胴３の周速度と異なっ
た速度となり、水着ローラ55の周面と版２の表面とが滑
るので、版２の表面に付着したごみが除去される。本実
施例ではギア軸22がＸ回転すると、版胴３の１回転につ
き水着ローラ55が、｛（96/40×81/80±X/80）×51/50
±X/50｝×43/36×39/40回回転する。
この場合、モータ20は外歯ギア36を回転駆動するだけ
であるから小出力でよく、また、本機の回転が高速でも
低速でも、モータ20の回転が一定であれば、版胴３と水
着ローラ55との周速差も一定である。
であるから小出力でよく、また、本機の回転が高速でも
低速でも、モータ20の回転が一定であれば、版胴３と水
着ローラ55との周速差も一定である。
なお、版胴３と水着ローラ55との周速差は、実験によ
れば10m/min以上必要であるから、実施例のように差動
装置が２組以上必要である。また、モータ20は定速回転
のものでもよいし、変速可能なものでもよい。
れば10m/min以上必要であるから、実施例のように差動
装置が２組以上必要である。また、モータ20は定速回転
のものでもよいし、変速可能なものでもよい。
以上の説明により明らかなように本発明によれば印刷
機の給水装置において、モータで回転駆動されるギア軸
上に、版胴とギア連結された駆動ギアと、水着ローラと
ギア連結された従動ギアとを間隔をおいて回転自在に遊
装し、これら駆動ギアと従動ギアとの間の前記ギア軸上
に、駆動ギアの回転を変速して従動ギアに伝達しギア軸
の回転数にしたがって変速比が変化する差動装置を介装
するとともに、ギア軸の停止時に版胴の周速度と水着ロ
ーラの周速度とがほゞ同速度になるように、差動装置を
含む版胴・水着ローラ間のギアの歯数を設定したことに
より、印刷作業時にはモータを停止させておけば、版胴
の周速度と水着ローラの周速度とが同速度となって互い
にスリップしないので、これらが摩耗せず、耐久性が向
上するとともに、ごみの付着時には、本機のモータと同
期させる必要のない別のモータを回転させるだけで版胴
と水着ローラとの周速度が互いに異速度となって滑り、
ごみを除去することができるので、小出力のモータでよ
く、設備費および電力費の節減と設置スペースの縮小を
計ることができ、また制御回路に簡素化される。さら
に、本機の回転速度にかかわらず版胴と水着ローラとの
周速差が変らないので、操作性が向上する。
機の給水装置において、モータで回転駆動されるギア軸
上に、版胴とギア連結された駆動ギアと、水着ローラと
ギア連結された従動ギアとを間隔をおいて回転自在に遊
装し、これら駆動ギアと従動ギアとの間の前記ギア軸上
に、駆動ギアの回転を変速して従動ギアに伝達しギア軸
の回転数にしたがって変速比が変化する差動装置を介装
するとともに、ギア軸の停止時に版胴の周速度と水着ロ
ーラの周速度とがほゞ同速度になるように、差動装置を
含む版胴・水着ローラ間のギアの歯数を設定したことに
より、印刷作業時にはモータを停止させておけば、版胴
の周速度と水着ローラの周速度とが同速度となって互い
にスリップしないので、これらが摩耗せず、耐久性が向
上するとともに、ごみの付着時には、本機のモータと同
期させる必要のない別のモータを回転させるだけで版胴
と水着ローラとの周速度が互いに異速度となって滑り、
ごみを除去することができるので、小出力のモータでよ
く、設備費および電力費の節減と設置スペースの縮小を
計ることができ、また制御回路に簡素化される。さら
に、本機の回転速度にかかわらず版胴と水着ローラとの
周速差が変らないので、操作性が向上する。
第１図ないし第３図は本発明に係る印刷機の給水装置の
実施例を示し、第１図はその展開縦断面図、第２図は同
じく胴配列図、第３図は差動装置の拡大縦断面図であ
る。 ３……版胴、４……版胴ギア、20……モータ、22……ギ
ア軸、27……駆動ギア、28……従動ギア、31……接手、
33,38……差動装置、34……プラグ、35……ボールベア
リング、36……外歯ギア、37A……駆動側内歯ギア、37B
……従動側内歯ギア、44,56……中間ギア、55……水着
ローラ、57……ローラギア。
実施例を示し、第１図はその展開縦断面図、第２図は同
じく胴配列図、第３図は差動装置の拡大縦断面図であ
る。 ３……版胴、４……版胴ギア、20……モータ、22……ギ
ア軸、27……駆動ギア、28……従動ギア、31……接手、
33,38……差動装置、34……プラグ、35……ボールベア
リング、36……外歯ギア、37A……駆動側内歯ギア、37B
……従動側内歯ギア、44,56……中間ギア、55……水着
ローラ、57……ローラギア。
Claims (1)
- 【請求項１】モータで回転駆動されるギア軸上に、版胴
とギア連結された駆動ギアと、水着ローラとギア連結さ
れた従動ギアとを間隔をおいて回転自在に遊装し、これ
ら駆動ギアと従動ギアとの間の前記ギア軸上に、駆動ギ
アの回転を変速して従動ギアに伝達し前記ギア軸の回転
数にしたがって変速比が変化する差動装置を介装すると
ともに、前記ギア軸の停止時に前記版胴の周速度と前記
水着ローラの周速度とがほゞ同速度になるように、前記
差動装置を含む版胴・水着ローラ間のギアの歯数を設定
したことを特徴とする印刷機の給水装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP702589A JP2762361B2 (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | 印刷機の給水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP702589A JP2762361B2 (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | 印刷機の給水装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02187336A JPH02187336A (ja) | 1990-07-23 |
| JP2762361B2 true JP2762361B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=11654501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP702589A Expired - Fee Related JP2762361B2 (ja) | 1989-01-13 | 1989-01-13 | 印刷機の給水装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2762361B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1147889A3 (en) | 2000-04-14 | 2006-01-18 | Komori Corporation | Roller structure in printing press |
-
1989
- 1989-01-13 JP JP702589A patent/JP2762361B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02187336A (ja) | 1990-07-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |