JP2761916B2 - 磁気記録再生方法 - Google Patents

磁気記録再生方法

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JP2761916B2
JP2761916B2 JP1092433A JP9243389A JP2761916B2 JP 2761916 B2 JP2761916 B2 JP 2761916B2 JP 1092433 A JP1092433 A JP 1092433A JP 9243389 A JP9243389 A JP 9243389A JP 2761916 B2 JP2761916 B2 JP 2761916B2
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magnetic
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は板状六方晶フェライト磁性粉末及びフェライ
ト磁気ヘッドを用いた磁気記録再生方法に係わる。
〔従来の技術〕
従来、磁気記録の方式には、針状磁性粉を用いた磁気
記録媒体とリング磁気ヘッドを組み合せ、磁気記録媒体
の面に平行な方向に磁化する、いわゆる長手記録方式が
広く行われている。この長手記録方式において、記録密
度を向上させようとすると、反磁界の影響が大きくなる
ため限度がある。このため反磁界の影響が小さい磁気記
録媒体の面と垂直方向に磁化する垂直記録方式が提案さ
れ、活発に開発が行われている。
垂直記録方式に用いる磁気記録媒体の一つとして、従
来の塗布技術が生かせる、板状六方晶フェライト粉を磁
性粒子として用いた塗布方式の磁気記録媒体が有力視さ
れている。
垂直磁気記録媒体は、反磁界の影響が少ないため、長
手磁気記録媒体に比し比較的低い保磁力でも、高密度記
録が行えるという特徴を有する。このため、磁気ヘッド
としては安価で量産性に優れたフェライト磁気ヘッドを
用いることができる。しかし、六方晶フェライト磁性粉
の保磁力は、一般に−20℃から100℃程度の範囲内で
は、温度の上昇に伴い増大する。これはフェライト磁気
ヘッドの飽和磁束密度が温度の上昇に伴い減少するとい
う傾向と反対である。このため室温付近で磁気記録媒体
の保磁力、磁気ヘッドのバイアス電流等を最適しておい
ても、記録、再生時の温度が上昇すれば、十分に記録が
できないという事態が生ずる。特にディジタル記録のよ
うに、消去ヘッドを用いないで、直接オーバーライトを
行う場合、この現象が顕著となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、従来の板状六方晶フェライト磁性粉を用い
た磁気記録媒体が記録再生のさい、用いる磁気ヘッドの
温度特性に合致しないとき、記録時の温度が高くなる
と、オーバーライト特性が低下するという欠点を解決
し、以って信頼性に優れた磁気記録再生方法を提供する
ことを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点を解決するため鋭意検討を
行った結果、板状六方晶フェライト磁性粉として、その
保磁力の温度依存性が、温度の上昇に伴い低下するもの
を用いることによって解決することができた。
本発明において用いる板状六方晶フェライト磁性粉
は、以下の一般式で示されるものである。
ここで、AはBa、Sr、Pb、Caから選ばれるいずれか一
種または二種以上を混合したもの、M+2はMn、Cu、Co、Z
n、Ni、Mgの2価イオンから選ばれるいずれか一種また
は二種以上を混合したもの、M4+はTi、Zr、Snの4価イ
オンから選ばれる一種または二種以上を混合したもので
ある。
nは8〜14の範囲とする。nが8以下となると保磁力
が温度上昇に伴い大きくなり、好ましくない。一方、こ
の値が14以上となると、その磁気特性が低下し、磁気記
録媒体用として適しなくなる。
この磁性粉を用いた磁気記録媒体の保磁力の温度係数
を20℃の保磁力で規格化した値(ΔHc/Δt)/Hc20℃
と、磁気ヘッドの飽和磁束密度の温度係数を20℃の飽和
磁束密度で規格した値(ΔBs/Δt)/Bs20℃の比 が0.1〜1.5を満たす範囲内にある場合、オーバーライト
特性の温度依存性を少なくできる。この値が0.1以下の
場合は、その保磁力の温度上昇による減少が、磁気ヘッ
ドの特性の温度上昇に伴う減少分より小さ過ぎ、オーバ
ーライトの温度依存性が大きくなる。また、1.5以上と
なると、、温度上昇に伴う信号の減少が大きくなり好ま
しくない。
本発明で用いる磁性粉の保磁力は200〜2,000Oeの範囲
にあるものを使用するのが好ましく、200Oe以下となる
と高密度記録が良好に行えず、2,000Oeより大きいもの
は、磁気記録媒体用として適しない。
また磁性粉の粒径は0.02〜0.5μmの範囲であること
が好ましい。0.02μmより小さいものは、十分な磁性を
示さず、0.5μmより大きいものは、磁性層の平滑性が
低下するため好ましくない。
本発明に用いる磁性粉は、水熱法あるいはフラックス
法など既知の方法により合成することができる。
この磁性粉を用いて、磁気記録媒体を製造するには、
常法に準じて行えばよい。たとえば、前記板状六法晶フ
ェライト磁性粉末を結合剤樹脂、有機溶剤等とともに混
合分散し磁性塗料を調製し、この塗料をポリエステルフ
ィルムなどの基体上にロールコータなど任意の塗布手段
によって塗布し、乾燥すればよい。
なお、板状六方晶フェライト磁性粉末を含む磁性塗料
は、基体上に塗布する際、磁性層面に対して垂直方向に
磁場を印加して磁場配向を行う。これにより磁化容易方
向が垂直方向に配向されるとともに、磁性層の表面平滑
性も良好となる。
また、本発明による磁気記録媒体用結合剤樹脂として
は、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルブ
チラール樹脂、繊維素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、イ
ソシアネート化合物、放射線硬化型樹脂など、従来から
汎用されている樹脂が単独または二種以上混合して使用
される。
なお、磁性塗料中には、通常使用されている各種添加
剤、たとえば分散剤、潤滑剤、研磨材、帯電防止剤など
を任意に添加使用してもよい。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例について説明する。
実施例1 六方晶フェライト磁性粉 1000重量部 塩ビ−酢ビ−ビニルアルコール共重合体(UCC社製、VAG
H) 137.5重量部 ポリウレタン樹脂(大日本インキ化学社製、パンデック
スT5201) 87.5重量部 α−Al2O3 100重量部 メチルイソブチルケトン 800重量部 トルエン 800重量部 上記組成物にボールミルにて3日間混合分散を行った
後、オレイルオレート80重量部、3官能性イソシアネー
ト化合物(日本ポリウレタン社製、コロネートL)25重
量部を加え、さらに2時間混合分散して、磁性塗料を調
製した。この磁性塗料を厚さ75μmのポリエステルフィ
ルムの両面に塗布乾燥して磁性層を形成した。ついで平
滑化処理を行った後、所定の径の円板状に打ち抜きフロ
ッピーディスクを作製した。平滑化処理後の磁性層の厚
さは3μmであった。
ここで、六方晶フェライト磁性粉としてBaO・12(Fe
0.94Co0.03Tio0.03)2O3で保磁力750Oe、飽和磁化量55em
u/g、平均粒子径0.07μm、平均板状比7の磁性粉を用
いた。
実施例2 実施例1の六方晶フェライト磁性粉としてBaO・13(F
e0.94Co003Ti003)2O3で保磁力、740Oe、飽和磁化量54em
u/g、平均粒子径0.07μm、平均板状比7の磁性粉を用
いた以外は、実施例1と同様にしてフロッピーディスク
を作製した。
実施例3 実施例1において六方晶フェライト磁性粉としてBaO
・8(Fe0.86Co0.07Ti0.07)2O3で保磁力、740Oe、飽和
磁化量53emu/g、平均粒子径0.07μm、平均板状比7の
磁性粉を用いた以外は実施例1と同様にしてフロッピー
ディスクを作製した。
比較例1 実施例1において、六方晶フェライト磁性粉としてBa
O・6(Fe0.84Co0.08Ti0.08)2O3で保磁力、730Oe、飽和
磁化量、53emu/g、平均粒子径0.07μm、平均板状比7
の磁性粉を用いた以外は実施例1と同様にしてフロッピ
ーディスクを作製した。
上記各実施例、比較例で得たフロッピーディスクの−
20℃から60℃の温度範囲での保磁力の平均温度係数(Δ
Hc/Δt)と20℃での保磁力で規格化した値を求めた。
上記フロッピーディスクの電磁変換特性を以下に示す
特性のフェライト磁気ヘッドを用いて測定した。
磁気ヘッドの20℃の飽和磁束密度4000Gで、−20℃よ
り60℃までの温度範囲での飽和磁束密度の温度係数は−
20G/degで20℃の飽和磁束密度で規格化した値は−0.5%
であった。
〔発明の効果〕 以上説明したように、六方晶フェライト粉末を磁性粒
子として含む磁気記録媒体をフェライト磁気ヘッドによ
り記録・再生を行う磁気記録再生方法において、磁気記
録媒体の保磁力の温度係数を20℃での保磁力で規格化し
た値〔(ΔHc/Δt)/Hc20℃〕と、フェライト磁気ヘ
ッドの飽和磁束密度の温度係数を20℃での飽和磁束密度
で規格化した値〔(ΔBs/Δt)/Bs20℃〕の比が0.1〜
1.5とした範囲で記録・再生を行うことにより、その電
磁変換特性、特に高温時のオーバーライト特性が優れて
いて、信頼性の高い磁気記録再生方法を提供することが
できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基体上に六方晶フェライト粉末を磁
    性粒子として含む磁性層を設けてなる磁気記録媒体とフ
    エライト磁気ヘッドとを組み合わせて記録・再生を行う
    磁気記録再生方法において、磁気記録媒体の保磁力の温
    度係数と磁気ヘッドの飽和磁束密度の温度係数が下記の
    式に示される条件を満たすことを特徴とする磁気記録再
    生方法。 ΔHc/Δt:磁気記録媒体の保磁力の温度係数 Hc20℃:磁気記録媒体の20℃における保磁力 ΔBs/Δt:磁気ヘッドの飽和磁束密度の温度係数 Bs20℃:磁気ヘッドの20℃における飽和磁束密度
JP1092433A 1989-04-12 1989-04-12 磁気記録再生方法 Expired - Lifetime JP2761916B2 (ja)

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JPS63146216A (ja) * 1986-12-09 1988-06-18 Tdk Corp 磁気記録媒体
JPS63214914A (ja) * 1987-03-03 1988-09-07 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

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