JP2761282B2 - 排水桝 - Google Patents

排水桝

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JP2761282B2
JP2761282B2 JP15425090A JP15425090A JP2761282B2 JP 2761282 B2 JP2761282 B2 JP 2761282B2 JP 15425090 A JP15425090 A JP 15425090A JP 15425090 A JP15425090 A JP 15425090A JP 2761282 B2 JP2761282 B2 JP 2761282B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、宅地などに設置される排水桝に関する。
(従来の技術) 公共下水道のない地域の住宅などでは、屎尿は浄化槽
で浄化してから道路の側溝などの放流先に流し、台所、
風呂などからの雑排水はそのまま放流先に流すか、ある
いは、雑排水処理槽を通して放流するようにしている。
一方、公共下水道が供用されている場合には、家庭から
出る屎尿を含むすべての排水を一つにまとめて公共下水
道に流すことになる。したがって、公共下水道のある場
合とない場合とでは、排水管の配管が異なる。
ところで、近い将来公共下水道の供用が開始されるこ
とになっている地域であっても、公共下水道の供用開始
前に住宅などを新築する場合には、前述のように、浄化
槽の必要な屎尿用の管路と、他の雑排水用の管路とを側
溝などの放流先まで別々に配管する必要があるが、従来
は、公共下水道が供用開始になってから、排水管の配管
工事をやり直して、家庭からの排水をまとめて公共下水
道に流すための管路を配管する方法が採られていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、前記従来の方法では、近く公共下水道の供用
が開始されることがわかっているにもかかわらず、配管
工事自体をやり直すため、余計な費用がかかることにな
り、非常に不経済であった。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、近く公共下水道の供用が開始されることがわかって
いる場合に利用され、公共下水道の供用開始前の管路と
供用開始後の管路とを容易にかつ安価に切替えることが
できる排水桝を提供することを目的とするものである。
〔発明の効果〕
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1の排水桝は、前記目的を達成するた
めに、上面が開口した有底筒状の桝本体を備え、この桝
本体の側部に流入口と2つの流出口とを一体に突設し、
また、前記桝本体内にこの桝本体とは別部材のインバー
ト部材を嵌入し、このインバート部材には前記桝本体の
流入口と一方の流出口とを連通する連通路を形成したも
のである。
それに加えて、請求項2の排水桝は、桝本体の両流出
口を流入口に対して左右対称な位置に突設したものであ
る。
(作用) 本発明の請求項1の排水桝は、近く公共下水道の供用
が開始されることがわかっている場合に利用されるもの
であり、たとえば、住宅などの新築時の配管工事におい
て、桝本体の流入口を便所などの排水源に排水管を介し
て接続し、桝本体の一方の流出口を浄化槽などを含む排
水管路を介して道路の側溝などに接続するとともに、桝
本体の他方の流出口を公共下水道用の公共桝に排水管を
介して接続する。そして、公共下水道の供用開始前に
は、桝本体にその上面開口から嵌入されたインバート部
材の連通路により、桝本体の流入口を前記一方の流出口
に連通させておく。この状態では、流入口から流入した
排水は、前記他方の流出口から公共桝の方へ流れること
なく、前記一方の流出口から浄化槽を介して道路の側溝
などへ流れることになる。また、公共下水道の供用開始
後には、桝本体にその上面開口から嵌入されたインバー
ト部材の連通路により、桝本体の流入口を前記他方の流
出口に連通させておく。この状態では、流入口から流入
した排水は、前記一方の流出口の方へ流れることなく、
前記他方の流出口から公共桝の方へ流れることになる。
前述のように流出方向を切替えるにあたっては、桝本体
の上面開口を介して、インバート部材を交換してもよい
し、また、同一のインバート部材を回動させてもよい。
すなわち、請求項2の排水枠のように、両流出口が流
入口に対して左右対称に位置していれば、インバート部
材を回動させるだけで、流入口と2つの流出口との連通
関係を切替えられる。より詳しく説明すると、インバー
ト部材の連通路の一端を流入口に合わせ、連通路の他端
を一方の流出口に合わせて流入口が一方の流出口に連通
している状態から、流入口と両流入口とがなす角度だけ
インバート部材を回動させれば、インバート部材の連通
路の前記他端が流入口に合わさり、連通路の前記一端が
他方の流出口に合わさって流入口が他方の流出口に連通
することになる。
(実施例) 以下、本発明の排水桝の一実施例を図面に基づいて説
明する。
この排水桝は、半年後あるいは1年後といった近い将
来公共下水道の供用が開始されることがわかっている場
合に利用されるものであるが、また、たとえば住宅など
の新築時における配管の一例について、第9図を参照し
て説明する。
同図において、1は宅地、2は道路、3は側溝、4は
公共下水道用の公共桝であり、この公共桝4の流出口4a
には径150mmの取付管5が接続されるようになってい
る。
そして、家庭の便所6からの排水管7が切替インバー
ト桝8に接続されているとともに、この切替インバート
桝8が前記側溝3に排水管9を介して接続されており、
この排水管9中には、汚水を浄化する浄化槽10とその前
後に排水桝11,12とが設けられている。
また、家庭の台所あるいは風呂などからの排水管13が
別の切替インバート桝14に接続されている。そして、こ
の切替インバート桝14からの排水管15と雨水用の排水管
16とが排水桝17に接続されており、この排水桝17が排水
管18を介して前記側溝3に接続されている。
さらに、前記両切替インバート桝8,14からの排水管1
9,20が排水桝21に接続されており、この排水桝21が排水
管22を介して前記公共桝4の流入口4bに接続されてい
る。
つぎに、排水桝である前記両切替インバート桝8,14の
構成について、第1図ないし第4図を参照して詳しく説
明する。
31は桝本体で、この桝本体31は、硬質塩化ビニール樹
脂により上面を開口した有底円筒形容器状に一体成形さ
れており、下側の底壁部32と、下方へ向けて狭小になる
テーパー面をなす周壁部33とからなっている。なお、こ
の周壁部33の上面の開口は、ほとんど呼び径が150mmに
なっている。また、この桝本体31の上面開口部は、上方
へ突出した円筒形状の掃除口34になっており、この掃除
口34の内周面下部には環状の受け段部34aが形成されて
いる。さらに、桝本体31の側部すなわち周壁部33には、
円筒形状の流入口35と第1の流出口36と第2の流出口37
とが径方向外側へ突出させて一体に形成されている。こ
れら流入口35および流出口36,37の内周面基部には受け
段部35a,37a(第1の流出口36のものは図示していな
い)が形成されている。なお、以下の説明においては、
流入口35の軸方向を前後方向とする。
そして、前記両留流出口36,37は、流入口35に対して
左右対称な位置に突設されている。より詳しく説明する
と、両流出口36,37は、流入口35の中心軸を含む鉛直面
を対称面として対称に位置している。したがって、流入
口35に対して両流出口36,37がなす角度α゜(たとえば1
35゜)は等しくなっている。なお、この角度α゜は、図
示の135゜以外にも、任意に設定することができる。
また、前記桝本体31の底壁部32上には、膨出部38が中
心部に形成されているとともに、位置決め突部39が周壁
部33の内周面に形成されている。
41はインバート部材で、このインバート部材41は、合
成樹脂などにより一体成形されたもので、前記桝本体31
とは別部材になっており、この桝本体31内にその掃除口
34から嵌入されるものである。前記インバート部材41
は、下側の半円形のインバート部42の左右両側から内周
壁部43,44が垂直に立ち上がり、これら内周壁部43,44の
上縁からそれぞれ垂直に屈曲して上壁部45,46が互いに
反対方向へ延び、これら上壁部45,46の先端縁から外周
壁部47,48が垂下したものであり、前記インバート部42
の周面を含めて両外周壁部47,48の外周面は、前記桝本
体31の周壁部33の内周面と同じテーパー面になってい
る。なお、隣接する内周壁部43,44と外周壁部47,48と
は、側縁で繁がっている。
そして、前記インバート部42と両内周壁部43,44とに
より囲まれた空間部が、前記流入口35に対して両流出口
36,37がなす角度α゜屈曲するとともに、両外周壁部47,
48間に両端が開口し、前記桝本体31の流入口35と両流出
口36,37のうちのいずれか一方とを選択的に連通する連
通路49になっている。
また、前記インバート部42の下面中心部には、前記桝
本体31の膨出部38を囲む環状突部50が形成されている。
さらに、前記外周壁部47,48の下縁部ないしインバート
部42の外周部には、前記桝本体31の位置決め突部39が摺
動自在に係合される凹溝部51が形成されている。この凹
溝部51は、前記流入口35に対して両流出口36,37がなす
角度α゜を若干越えて延びている。そして、位置決め突
部39と凹溝部51との位置関係は、この凹溝部51の一端に
位置決め突部39が当接したとき、前記連通路49の一端開
口49aが流入口35に合わさるとともに、連通路49の他端
開口49bが第1の流出口36に合わさり、凹溝部51の他端
に位置決め突部39が当接したとき、前記他端開口49hが
流入口35に合わさるとともに、前記一端開口49aが第2
の流出口37に合わさるように設定されている。
さらに、前記両上壁部45,46の上面には、治具支持部5
2がそれぞれ一体に突出形成されており、これら治具支
持部52には、係合孔53がそれぞれインバート部材41の周
方向へ貫通形成されている。
つぎに、前記実施例の作用について説明する。
先に説明したように新築時の配管工事において、第9
図に示すように、切替インバート桝8,14の桝本体31を地
中に埋設するが、この桝本体31の流入口35には家庭など
からの排水管7,13を接続する。これとともに、図示左側
の切替インバート桝8では、桝本体31の第1の流出口36
に側溝3への排水管9を接続し、第2の流出口37に公共
桝4への排水管19を接続する。一方、図示右側の切替イ
ンバート桝14では、桝本体31の第2の流出口37に側溝3
への排水管15を接続し、第1の流出口36に公共桝4への
排水管20を接続する。また、図示していないが、桝本体
31の掃除口34には地表からの掃除口用パイプを接続す
る。上端開口部に着脱自在の蓋体を有する掃除口本体を
被嵌したこのパイプの下端は、掃除口34の受け段部34a
に突き当てられる。
また、桝本体31内には予めインバート部材41を嵌入し
ておくが、当初の施工時すなわち公共下水道の供用開始
前には、インバート部材41の連通路49により、第9図
(a)に示すように、桝本体31の流入口35を側溝3への
排水管9,15に連通させる。すなわち、図示左側の切替イ
ンバート桝8では、桝本体31の流入口35に連通路49の一
端開口49aを合わせるとともに、第1の流出口36に連通
路49の他端開口49bを合わせて、流入口35を第1の流出
口36に連通させる。一方、図示右側の切替インバート桝
14では、桝本体31の流入口35に連通路49の他端開口49b
を合わせるとともに、第2の流出口37に連通路49の一端
開口49aを合わせて、流入口35を第2の流出口37に連通
させる。この状態で、図示左側の切替インバート桝8で
は、桝本体31の第2の流出口37がインバート部材41の外
周壁部47により内側から遮蔽されて閉塞されて、公共桝
4への管路が仮止めされる。一方、図示右側の切替イン
バート桝14では、桝本体31の第1の流出口36がインバー
ト部材41の外周壁部47により内側から遮蔽されて閉塞さ
れて、公共桝4への管路が仮止めされる。
これとともに、公共桝4の流出口4aは、内側からキャ
ップをして閉塞しておく。
この状態で使用すると、図示左側の切替インバート桝
8では、流入口35からインバート部材41の連通路49内に
流入した屎尿が、第2の流出口37から公共桝4の方へ流
れることなく、第1の流出口36から浄化槽10を介して側
溝3へ流れる。一方、図示右側の切替インバート桝14で
は、台所や風呂から流入口35を介して連通路49内に流入
した雑排水が、第1の流出口36から公共桝4の方へ流れ
ることなく、第2の流出口37から側溝3へ流れる。
また、公共下水道が供用開始になったときには、イン
バート部材41の連通路49により、第9図(b)に示すよ
うに、桝本体31の流入口35を公共桝4への排水管19,20
に連通させる。すなわち、図示左側の切替インバータ桝
8では、桝本体31の流入口35に連通路49の他端開口49b
を合わせるとともに、第2の流出口37に連通路49の一端
開口49aを合わせる。一方、図示右側の切替インバート
桝14では、桝本体31の流入口35に連通路49の一端開口49
aを合わせるとともに、第1の流出口36に連通路49の他
端開口49bを合わせる。この状態で、図示左側の切替イ
ンバート桝8では、桝本体31の第1の流出口36がインバ
ート部材41の外周壁部47により内側から閉塞されて、浄
化槽10側への管路が閉止される。一方、図示右側の切替
インバート桝14では、桝本体31の第2の流出口37がイン
バート部材41の外周壁部47により内側から遮蔽されて閉
塞されて、側溝3への管路が閉止される。
これとともに、公共桝4の流出口4aは、キャップを外
して開放する。
この状態で使用すると、図示左側の切替インバート桝
8では、流入口35からインバート部材41の連通路49内に
流入した屎尿が、第1の流出口36から浄化槽10の方へ流
れることなく、第2の流出口37から公共桝4へ流れる。
一方、図示右側の切替インバート桝14では、台所や風呂
から流入口35を介して連通路49内に流入した雑排水が、
第2の流出口37から側溝3の方へ流れることなく、第1
の流出口36から公共桝4へ流れる。
前述のように、公共下水道の供用開始後、桝本体31か
らの排水の流出方向を切替えるときには、第6図に示す
ような治具61を用いる。この治具61は、棒62の上端にハ
ンドル63を設け、前記棒62の下側先端部に一対の係合突
起部64を設けたものである。これら係合突起部64は、第
6図(b)に示すように、上方から見てともにたとえば
反時計回り方向へ屈曲している。
そして、桝本体31の掃除口34に接続された掃除口用パ
イプの上端部に被嵌された掃除口本体の蓋体を外して、
この掃除口用パイプに地上から治具61を挿入し、この治
具61の両係合突起部64をインバート部材41の両治具支持
部52の係合孔53にそれぞれ係合させる。その上で、治具
61を操作して、たとえば桝本体31内に嵌入されているイ
ンバート部材41を少し引き上げた後、このインバート部
材41を水平方向へ所定角度α゜回動させ、ついで、イン
バート部材41を下方へ押し込む。
すなわち、桝本体31の両流出口36,37が流入口35から
見て左右対称になっているので、インバート部材41の連
通路49の一方の開口49aが流入口35に合わされ、連通路4
9の他方の開口49bが一方の流出口36に合わされている状
態から、流入口35と両流出口36,37とがなす角度α゜だ
けインバート部材41を回動させれば、インバート部材41
の連通路49の前記他方の開口49bが流入口35に合わさ
れ、連通路49の前記一方の開口49aが他方の流出口37に
合わされることになる。
このとき、図示左側の切替インバート桝8では、イン
バート部材41を反時計回り方向へ角度α゜回動させ、図
示右側の切替インバート桝14では、インバート部材41を
時計回り方向へ角度α゜回動させる。したがって、両切
替インバート桝8,14に対しては、係合突起部64が互いに
反対方向へ屈曲した治具61を用いなければならない。な
お、第6図に示す治具61は、図示左側の切替インバート
桝8用のものである。
しかし、時計回り方向と反時計回り方向とにそれぞれ
屈曲した2対の係合突起部を有する治具であれば、両切
替インバート桝8,14にともに用いることができる。
また、このように桝本体31からの排水の流出方向を切
替えるとき、インバート部材41を所定方向へ回動させて
いくと、このインバート部材41の凹溝部51の端部に桝本
体31の位置決め突部39が周方向すなわち回動方向から突
き当たって、インバート部材41が係止され、その連通路
49の両端開口49a,49bが桝本体31の流入口35および所定
の流出口36,37に正確に合わさった状態になる。
切替インバート桝8,14は地下数10cm程度の深さに埋設
されるが、このように切替インバート桝8,14が地中深く
位置しているにもかかわらず、前述のような治具61を用
いて、インバート部材41を地上から容易かつ確実に操作
することができる。また、地上から操作するため、切替
インバート桝8,14の中はあまりよく見えないが、前述の
ような凹溝部51および位置決め突部39があることによ
り、桝本体31とインバート部材41との位置合わせを簡単
に行なうことができ、切替えをより確実に行なうことが
できる。
なお、桝本体31とインバート部材41との位置合わせの
ための構造は、前述のものに限らず、たとえば、桝本体
31の内周面に前記α゜だけ離して一対の突起を形成する
とともに、これら突起間の範囲で移動可能な突起をイン
バート部材41に形成するなどしてもよい。
同様に、前記実施例とは逆に、桝本体31の方に凹溝部
を形成し、インバート部材41の方に突部を形成すること
も可能である。さらに、膨出部38と環状突部50との凹凸
関係も、逆にすることができる。
また、第5図に示すように、たとえば、桝本体31内の
下面外周部に前記α゜だけ離して上方へ開口した一対の
凹部56を形成するとともに、これら凹部56上方から選択
的に嵌合される突条57をインバート部材41の下面外周部
に形成するなどしてもよい。もちろん、凹凸の関係は逆
でもよい。
この第5図に示すものの場合、桝本体31からの排水の
流出方向を切替えるとき、治具61の両係合突起部64をイ
ンバート部材41の両治具支持部52の係合孔53に係合させ
て、まず、インバート部材41を少し持ち上げ、桝本体31
の一方の凹部56からインバート部材41の突条57を上方へ
抜く。つぎに、インバート部材41をたとえばα゜回動さ
せた後、インバート部材41を下方へ押し込んで、他方の
凹部56に突条57を上方から嵌合させる。
前記第4図に示した構造では、流出方向を切替えると
き、インバート部材41を一方向にのみしか回動させられ
ないが、第5図に示す構造によれば、インバート部材41
をいずれの方向へ回動させることもできる。たとえば、
第9図の左側の切替インバート桝8において、公共下水
道の供用開始に伴い切替えを行なうとき、インバート部
材41は、反時計回り方向へα゜回動させてもよいし、逆
に、時計回り方向へ360−α゜回動させてもよい。した
がって、第9図の左右の切替インバート桝8,14で、第6
図に示す同じ治具61を用いることもできる。また、イン
バート部材41の回り止めも確実になされる。
しかし、操作性は、むしろ第4図に示すものの方が優
れている。
なお、桝本体31の内周面およびインバート部材41の外
周面はテーパー面になっているので、インバート部材41
を持ち上げることにより、このインバード部材41を回動
させる際の摺動抵抗が小さくなる。
また、インバート部材41を回動させるための構造も前
記実施例のものには限らない。たとえば、第7図に示す
ように、インバート部材41の上面部に、前記実施例の一
対の治具支持部52に代えて、上方へ開口した一対の係合
孔58を形成し、治具61には、下側先端部に下方へ垂下し
た一対の係合突起部66を有するものを用いてもよい。
この場合、流出方向を切替えるとき、治具61の両係合
突起部66をインバート部材41の両係合孔61に上方からそ
れぞれ係合させて、インバート部材41を単に回動させる
ことができるのみであり、このインバート部材41を持ち
上げることはできない。したがって、前記第5図に示す
ものには適用できない。しかし、インバート部材41を両
方向へ回動させることができるので、第4図に示すもの
に適用した場合、第9図の左右の切替インバート桝8,14
で、同じ治具61を用いることができる。
なお、インバート部材41の回動操作を容易にするため
に、このインバート部材41と桝本体31との間の圧接が緩
くなるように寸法関係を設定したとすると、液密性が損
なわれるおそれがあるので、液密性を確実に保持するた
めには、回動操作に際してインバート部材41を上下動さ
せられるようにした方がよい。
また、第8図に示すように、たとえば内径13mmの塩化
ビニール樹脂製の水道管67を用いてインバート部材41を
回動させられるようにすることもできる。そのために
は、インバート部材41の上面に、前記実施例の一対の治
具支持部52に代えて、前記水道管67の内周側に勘合され
る一対の円筒状の操作用突起59を一体に突設しておけば
よい。
この場合、流出方向を切替えるとき、まず、一対の水
道管67の先端内周部に接着剤を塗布し、これら水道管67
の先端部をインバート部材41の両操作用突起59に勘合し
て接着する。つぎに、両水道管67の上端部を握って引上
げ、インバート部材41を所定角度α゜回動させる。その
後、水道管67を適当な長さに切断して、桝本体31の掃除
口34およびこの掃除口34上の掃除口用パイプ内に埋め殺
しにする。こうすれば、インバート部材41に接着された
ままでも、水道管67が邪魔にならない。
さらに、前記実施例では、1つのインバート部材41を
回動させることにより、流出方向の切替えを行なう構造
としたが、桝本体31の掃除口34を介してインバート部材
41を交換することにより、流出方向の切替えを行なう構
造とすることも可能である。この場合、桝本体31の流入
口35を第1の流出口36に連通させる連通路49を有するイ
ンバート部材41と、流入口35を第2の流出口37に連通さ
せる連通路49を有するインバート部材41とをそれぞれ別
々に設けなければならない。しかし、両流出口36,37を
流入口35に対して左右対称に位置させる必要はなく、設
計上、両流出口36,37および流入口35の位置関係を自在
に設定できる。
これに対して、両流出口36,37を流入口35に対して左
右対称に位置させた前記実施例の構造によれば、桝本体
31内で1つのインバート部材41を回動させるだけで、流
入口35と2つの流出口36,37との連通関係を切替えるこ
とができ、2種類のインバート部材41を設ける必要がな
く、製造上有利であるとともに、切替え作業もより楽に
なる。
なお、本発明の構造は、桝本体31の呼び径が150mmの
ものに限らず、排水桝の大小を問わず、適用することが
できる。
また、桝本体31の材質は硬質塩化ビニール樹脂である
が、インバート部材41の材質は、塩化ビニール樹脂以外
でもよく、何でもよい。インバート部材41の材質を桝本
体31の材質とは異なるものにして、インバート部材41が
スムーズに回動できるようにすることも可能である。そ
のための材質としては、たとえばABS樹脂がある。
いずれにせよ、前記構成によれば、切替インバート桝
8,14を設置した状態で、その流出方向を容易に切替える
ことができるので、近く公共下水道の供用が開始される
ことがわかっている場合に利用することにより、配管工
事自体をやり直すことなく、公共下水道の供用開始前の
管路と供用開始後の管路とを容易かつ安価に切替えるこ
とができる。すなわち、地上から切替え操作を行なえ、
穴を掘る作業を省略でき、非常に経済的である。
〔発明の効果〕
本発明にそれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1の排水桝では、上面が開口した桝本体の側部
に流入口と2つの流出口とを一体に突設し、桝本体内に
インバート部材を嵌入し、このインバート部材に流入口
と一方の流出口とを連通する連通路を形成したので、近
く公共下水道の供用が開始されることがわかっている場
合、住宅などの新築時の配管工事において、流入口を家
庭などの排水源に接続し、一方の流出口を道路の側溝な
どに接続し、他方の流出口を公共下水道用の公共桝に接
続するとともに、公共下水道の供用開始前には、流入口
を一方の流口に連通させておき、公共下水道の供用開始
後、桝本体内でインバート部材を回動させたり、インバ
ート部材を交換したりして、流入口を他方の流出口に連
通させることにより、配管工事自体をやり直すことな
く、公共下水道の供用開始前の管路と供用開始後の管路
とを容易かつ安価に切替えることができる。
それに加えて、請求項2の排水桝では、桝本体の両流
出口を流入口に対して左右対称な位置に突設したので、
1つのインバート部材を桝本体内で回動させるだけで、
流入口と2つの流出口との連通関係を切替えることがで
き、製造上有利であるとともに、切替え作業もより楽に
なる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の排水桝の実施例を示すもので、第1図は
全体の平面図、第2図は第1図におけるA−P1−O−B
線に沿う断面図、第3図はインバート部材の第1図にお
けるP1−P2線に沿う断面図、第4図は桝本体の平面図、
第5図は桝本体の他の例を示す平面図、第6図(a)は
インバート部材を回動させるための構造の一例を示す側
面図、第6図(b)は第6図(a)におけるC1−C2線に
沿う断面図、第7図はインバート部材を回動させるため
の構造の他の例を示す側面図、第8図はインバート部材
を回動させるための構造のさらに他の例を示す側面図、
第9図(a),(b)は配管関係を示す説明平面図であ
る。 8,14……排水桝である切替インバート桝、31……桝本
体、35……流入口、36……第1の流出口、37……第2の
流出口、41……インバート部材、49……連通路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面が開口した有底筒状の桝本体を備え、 この桝本体の側部に流入口と2つの流出口とを一体に突
    設し、 前記桝本体内にこの桝本体とは別部材のインバート部材
    を嵌入し、 このインバート部材に前記桝本体の流入口と一方の流出
    口とを連通する連通路を形成した ことを特徴とする排水桝。
  2. 【請求項2】桝本体の両流出口は、流入口に対して左右
    対称な位置に突設したことを特徴とする請求項1記載の
    排水桝。
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