JP2759745B2 - レーザー波長変換方法およびその装置 - Google Patents

レーザー波長変換方法およびその装置

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JP2759745B2
JP2759745B2 JP5262905A JP26290593A JP2759745B2 JP 2759745 B2 JP2759745 B2 JP 2759745B2 JP 5262905 A JP5262905 A JP 5262905A JP 26290593 A JP26290593 A JP 26290593A JP 2759745 B2 JP2759745 B2 JP 2759745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー波長変換方法
およびその装置に関し、さらに詳細には、分子の誘導ラ
マン散乱現象によるレーザー波長変換(ラマン変換)を
用いたレーザー(ラマン・レーザー)のレーザー波長変
換方法およびその装置に関し、分子レーザー法によるU
6(6フッ化ウラン)の同位体分離などに使用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、UF6の同位体たる235UF6
分離するために使用されるラマン・レーザー装置とし
て、例えば、図9に示すようなラマン・レーザー装置が
知られている。
【0003】この図9に示すラマン・レーザー装置は、
ラマン媒質を励起するための励起光レーザー系100
と、内部にラマン媒質を充填したラマン・セルたる大型
マルチ・パス・ラマン・セル(以下、「MPC」と称
す。)110との、それぞれ別個独立して設けられた装
置群により構成されている。
【0004】さらに詳細には、励起光レーザー系100
は、大気圧横放電型炭酸ガス(以下、「TEA−C
2」と称す。)レーザー発振器102と多段に構成さ
れた複数のTEA−CO2増幅器104とからなるもの
である。
【0005】また、MPC110は、パラ水素をラマン
媒質として充填しており、凹面鏡よりなる全反射鏡11
4aと凹面鏡よりなる反射鏡114bとを備えている。
【0006】即ち、このラマン・レーザー装置は、励起
光レーザー系100より出射された波長約10μmの励
起レーザー光がMPC110内に入射され、この励起レ
ーザー光がMPC110を通過する間にMPC110内
に充填されたラマン媒質(パラ水素)による誘導ラマン
散乱現象により約16μmの波長に波長変換(ラマン変
換)されて、MPC110よりラマン変換光として1次
ストークス光が出射されるように構成されている。
【0007】そして、MPC110より出射された1次
ストークス光を、UF6に照射することにより、UF6
同位体たる235UF6を分離することができるものであ
る。
【0008】即ち、上記した従来のラマン・レーザー装
置においては、励起光レーザー系100のCO2レーザ
ー発振器102で作り出した励起レーザー光を、複数の
TEA−CO2増幅器104を通過させることにより増
幅させて、それをMPC110に導入してラマン変換さ
せるものであり、所謂、外部変換型と称することができ
るものである。
【0009】以上の構成において、作動の際には、TE
A−CO2レーザー発振器102より出射された波長約
10μmの励起レーザー光が、複数のTEA−CO2
幅器104により増幅されてMPC110に導入され
る。
【0010】そして、MPC110の導入口112aよ
り導入された励起レーザー光(波長約10μm)は、全
反射凹面鏡114aと全反射凹面鏡114bとの間を数
十回往復しながらラマン変換を行い、ラマン変換光とし
てMPC110の出射口112bより波長約16μmの
1次ストークス光が出射される。
【0011】また、このラマン・レーザー装置おいて
は、励起光レーザー系100より出射された励起レーザ
ー光は、ラマン媒質が充填されたMPC110内を一回
伝搬する間に波長変換される通過型であり、TEA−C
2レーザー発振器102から出射されるレーザ・パル
ス光(励起レーザー光)は、図10に示すように、幅約
100nsの主スパイク部分と、その後部に約1μsに
わたる尾とからなり、このようなレーザー・パルス光を
MPC110に導入すると、図11に示すように、主ス
パイクの中心部分のみが幅約50nsの範囲でラマン変
換されるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のラマン・レーザー装置では、TEA−CO2
ーザー発振器および多段に構成された複数のTEA−C
2増幅器からなる励起光レーザー系と、ラマン媒質を
充填したMPCとの2つの独立した装置を組合わせて構
成されているために、装置全体が大型化してスペース的
に不利であるとともに取扱性が悪く、しかもコスト高に
なるなどの問題点があった。
【0013】また、上記したラマン・レーザー装置にお
いて高繰り返し動作が要求される場合には、さらに多く
のTEA−CO2増幅器を増設しなければならず、一層
装置が大型化してスペース的不利や取扱性の悪さが顕著
になり、しかも更なるコスト高を招来して経済的効率が
低下するなどの問題点があった。
【0014】さらに、従来のラマン・レーザー装置にあ
っては、励起レーザー光をMPC内を一回伝搬させるこ
とにより波長変換させる通過型であるから、根本的にラ
マン変換効率に限界があった。
【0015】即ち、ラマン変換効率の観点から考察した
場合には、ラマン・レーザーに通常用いられるTEA−
CO2レーザー発振器から出射されるレーザー・パルス
光をMPCに導入すると、図11に示すように、主スパ
イクの中心部分のみ幅約50nsの範囲でラマン変換が
起こるが、それ以外の前後部分は実質的にラマン変換に
寄与しないため、そこでラマン変換効率が制限されるこ
とになっていたという問題点があった。
【0016】さらにまた、上記MPCにおいて、レーザ
ー光はMPC内の全反射鏡と半透過型反射鏡との間を3
0〜40回の反射を繰り返すために、多重反射による反
射損失が大きいという問題点があった。
【0017】なお、上記MPC内の反射において、トー
タルの反射率Rは、一回の反射による反射率をrとし、
反射回数をnすると、 R=rn により表すことができ、例えば、r=0.99、n=4
0としたときには、 R=rn=0.9940=0.67 より、トータルの反射率は「0.67」に低下する。
【0018】本発明は、従来の技術の有する上記した種
々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、装置全体の大型化ならびに複雑化を招来す
ることなく、しかも高いラマン変換効率を達成でき、さ
らにはラマン・セル内における反射損失を低減したレー
ザー波長変換方法およびその装置を提供しようとするも
のである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるレーザー波長変換方法は、励起レーザ
ー光をラマン媒質内に入射し、ラマン変換を行なうこと
によりレーザーの波長変換を行うレーザー波長変換方法
において、励起レーザー光を発生するレーザー発振器の
共振器内の光路の一部あるいは全部を、励起レーザー光
がラマン媒質を通過する際の光路と重畳させて、励起レ
ーザー光の波長をラマン変換させ、その際に、前記レー
ザー発振器領域と前記ラマン・セル領域との間に配設さ
れた波長セパレータにより、ラマン変換光が前記レーザ
ー発振器領域内に入るのを防止するとともに、前記レー
ザー発振器領域内において前記レーザー発振器と前記波
長セパレータとの間に配設された半透過型反射鏡によ
り、前記ラマン・セルへ入射される励起レーザー光のエ
ネルギーを制御することによって前記レーザー媒質から
の光エネルギーの取り出し効率を高めるようにしたもの
である。
【0020】また、本発明によるレーザー波長変換装置
は、励起レーザー光をラマン媒質内に入射し、ラマン変
換を行なうことによりレーザーの波長変換を行うレーザ
ー波長変換装置において、対向する反射鏡により構成さ
れる共振器と、前記共振器内に配置された励起レーザー
光を発生するレーザー媒質を充填したレーザー発振器
と、前記共振器内に配置されるとともに、前記レーザー
発振器により発生される励起レーザー光の光路の一部あ
るいは全部と重畳するように配置されたラマン媒質を充
填したラマン・セルと、前記レーザー発振器領域と前記
ラマン・セル領域との間に配設され、前記ラマン・セル
領域内のラマン変換光が前記レーザー発振器領域内に入
るのを防止する波長セパレータと、前記レーザー発振器
領域内において前記レーザー発振器と前記波長セパレー
タとの間に配設され、前記ラマン・セルへ入射される励
起レーザー光のエネルギーを制御することによって前記
レーザー媒質からの光エネルギーの取り出し効率を高め
る半透過型反射鏡とを有し、前記レーザー発振器より発
生された励起レーザー光を前記共振器内で増幅させなが
ら、前記ラマン・セル内の前記ラマン媒質によりラマン
変換させ、前記ラマン変換によるラマン変換光を外部に
取り出すようにしたものである。ここで、前記共振器内
に外部から円偏光に制御されたレーザー光を注入し、励
起レーザー光の波長および偏光を注入したレーザー光の
波長および偏光と一致するように制御し、円偏光のラマ
ン変換光を外部に取り出すようにすることができる。ま
た、前記共振器内に偏光制御素子を配設し、励起レーザ
ー光の偏光を制御することができる。また、前記レーザ
ー発振器領域と前記ラマン・セル領域とにおいて、レー
ザー媒質とラマン媒質とをそれぞれ循環させるようにし
てもよい。また、前記ラマン媒質としては、パラ水素や
オルソ重水素を用いることができる。また、前記レーザ
ー発振器としては、COレーザー発振器や高気圧型パ
ルスCOレーザー発振器を用いることができる。
【0021】
【作用】本発明によれば、レーザー発振器から発生され
た励起レーザー光は、共振器内に配置されたラマン媒質
が充填されたラマン・セル内に導入され、共振器を構成
する対向する反射鏡の間を往復する際に増幅されながら
ラマン変換される。このため、共振器内の高い光電場強
度を直接的にラマン変換に利用できるので、効率的なラ
マン変換が可能になる。
【0022】従って、従来の技術における多段に構成さ
れた複数のTEA−CO増幅器や、多重反射による損
失の大きいMPCなどが不要になり、装置全体の小型化
が図られるので設置スペースも少なく、また取扱性が容
易であり、かつ構成部品が少ないので大幅なコスト低減
を図ることができ、しかも高いラマン変換効率を得るこ
とができる。また、励起レーザー光の波長をラマン変換
させる際に、レーザー発振器領域とラマン・セル領域と
の間に配設された波長セパレータにより、ラマン・セル
領域内のラマン変換光がレーザー発振器領域内に入るの
を防止されるので、ラマン変換光が励起レーザー光に吸
収されてしまうおそれを防止することができるととも
に、レーザー発振器領域内においてレーザー発振器と波
長セパレータとの間に配設された半透過型反射鏡によ
り、ラマン・セルへ入射される励起レーザー光のエネル
ギーが制御されるので、レーザー媒質からの光エネルギ
ーの取り出し効率を高めることができる。また、共振器
内に外部から円偏光に制御されたレーザー光を注入する
と、励起レーザー光の偏光が注入したレーザー光の偏光
と一致するように制御され、その結果、円偏光のラマン
変換光を外部に取り出すことができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるレーザ
ー波長変換方法およびその装置の実施例を詳細に説明す
るものとする。
【0024】図1には、本発明によるレーザー波長変換
装置の原理を示す概略構成図が示されている。
【0025】このレーザー波長変換装置10は、全反射
鏡12と半透過型の半透過型反射鏡14とにより共振器
を構成している。そして、この共振器の間に、炭酸ガス
(CO2)レーザー媒質を充填したCO2レーザー発振器
16と、パラ水素をラマン媒質として充填したラマン・
セル18とを連接して一体型に組付け、CO2レーザー
発振器16より発せられた励起レーザー光の光路とラマ
ン・セル18によるラマン変換光の光路とを、互いに共
有するように構成している。
【0026】このように、共振器内にCO2レーザー発
振器16とラマン媒質を充填したラマン・セル18とを
連接したレーザー波長変換装置10を、従来の外部変換
型に対して、内部変換型と称することとする。
【0027】以上の構成において、作動の際には、CO
2レーザー発振器16より発せられた波長約10μmの
励起レーザー光は、全反射鏡12と半透過型反射鏡14
とにより構成される共振器内を往復しながら増幅される
ととともに、ラマン・セル18内の誘導ラマン散乱現象
によりラマン変換されて波長約μm16のラマン変換光
となり、このラマン変換光が半透過型反射鏡14よりレ
ーザー波長変換装置10の外部に取り出されることにな
る。
【0028】即ち、レーザー波長変換装置10において
は、共振器内の高い光電場強度を直接的にラマン変換に
利用できるので、効率的なラマン変換が可能になる。即
ち、CO2レーザー発振器16より発せられた励起レー
ザー光が、全反射鏡12と半透過型反射鏡14とにより
構成される共振器内を往復して増幅する過程で、励起レ
ーザー光からラマン変換光にエネルギーが移っていくの
で、極めて効率よくラマン変換を行うことが可能とな
る。
【0029】また、全反射鏡12と半透過型反射鏡14
とにより構成される共振器内では、通常、定在波ができ
ているため、光路上で前方および後方に進む電磁波が重
なり合うようになり、ラマン変換領域(ラマン・セル1
8内)では、前方ラマン散乱および後方ラマン散乱が同
時に起こっていることになって、さらにラマン変換が促
進される。
【0030】さらに、CO2増幅器やMPCを用いない
内部変換型であるため、装置全体も非常にコンパクトに
なり、またMPCを用いることがないので、多重反射に
よる光エネルギーの反射損失を低減することができ、従
来のラマン・レーザー装置と比較すると、非常に高い効
率でラマン変換を行うことができるようになる。
【0031】図2は、本発明の第一の実施例によるレー
ザー波長変換装置を示す概略構成図であり、レーザー波
長変換装置20は、CO2レーザー発振器20aとラマ
ン・セル20bとが、窓部22を介してを一体に連接さ
れた構造になっている。
【0032】上記CO2レーザー発振器20aには、レ
ーザー媒質となるCO2ガスを封入したパルスCO2レー
ザー放電部24が配置されており、このパルスCO2
ーザー放電部24に電圧が印加されると、電極間の放電
によりレーザー媒質のCO2ガスを励起する。また、上
記レーザー波長変換装置10のCO2レーザー発振器2
0a側の領域内には、凹面鏡により形成された後方反射
鏡26が設置され、ラマン・セル20b側の領域内には
レーザー光の光強度を高めるために、光路上に対向する
凹面鏡28a乃至凹面鏡28nを設置し、レーザ光を集
光反射するようにしている。なお、凹面鏡28nは、半
透過型の反射鏡として構成されている。
【0033】以上の構成において、作動の際には、CO
2レーザー発振器20aより発生された励起レーザー光
は、後方反射鏡26と凹面鏡28nとの間で反射を繰り
返し、レーザ媒質中で増幅されるとともに、ラマン・セ
ル20bによりラマン変換されて、凹面鏡28nから外
部へラマン変換光が取り出される。
【0034】上記したように構成されたレーザー波長変
換装置20において、CO2レーザー発振器20aの利
得領域を1m、ラマン・セル20bのラマン変換領域を
1mとした場合のレーザー光の出力波形について説明す
る。なお、CO2レーザー発振器20aとして、最大取
出しエネルギー2.8Jのものを用いた。
【0035】まず、図3は、ラマン・セル20b内にラ
マン媒質を充填せず真空にした状態において、CO2
ーザー発振器20aによりCO2レーザー光(励起レー
ザー光)のみ発振させたときの出力波形である。このと
きのCO2レーザー光の出力エネルギーは、2.3Jで
あった。
【0036】一方、図4は、ラマン・セル20b内にラ
マン媒質として常温でパラ水素を充填して発振させた場
合の出力波形であり、取り出されたラマン変換光たる1
次ストークス光のエネルギーは1.4Jであった。これ
は、エネルギー効率で50%、量子効率に換算すると8
0%のラマン変換効率となる。
【0037】なお、CO2レーザー発振器20aのみの
発振による励起レーザー光のエネルギーを、MPCでラ
マン変換させると、最も高い変換効率でも30%に過ぎ
ず、ラマン変換光のエネルギーは、最大でも700mJ
に満たないものである。
【0038】従って、上記した原理図に示すように、本
発明による内部変換型の方がはるかに高い効率でラマン
変換光を生成できることが確認された。
【0039】図5は、本発明による第二の実施例を示す
レーザー波長変換装置の概略構成図であり、レーザー発
振を得るためのレーザー波長変換装置30は、CO2
ーザー発振器30aとラマン・セル30bとが窓部34
を有する仕切壁32を介して一体に連接された構成にな
っている。
【0040】さらにレーザー波長変換器30は、CO2
レーザー発振器30aの領域内には後方反射鏡36を備
えており、ラマン・セル30bの領域内にはレーザー光
の光強度を高めるために、光路上に対向する凹面鏡38
a乃至凹面鏡38nを設置し、レーザー光を集光反射す
るようにしている。なお、後方反射鏡36は若干の透過
性を有するが、大部分のレーザー光を反射する特性を有
し、ラマン・セル30b内の凹面鏡38nは半透過性を
有しており、ラマン変換光を外部に取り出すことができ
るようになっている。
【0041】また、注入同期用レーザー発振器としての
CW(連続発振型)−CO2レーザー発振器40より出
射された注入レーザー光(シード光)が、戻り光をカッ
トする光アイソレータ42を通り、平面鏡44またはプ
リズムなどを介してレーザー波長変換装置30の後方反
射鏡36より注入されるようになっている。
【0042】さらに、CO2レーザー発振器30aに
は、レーザー媒質となるCO2ガスを封入したパルスC
2レーザー放電部46が配置されている。
【0043】以上の構成において、作動の際には、CW
−CO2レーザー発振器40からのシード光が、後方反
射鏡36の後方からレーザー波長変換装置30の光路上
に導入されることになる。そうすると、CO2レーザー
発振器30aより発生されて、後方反射鏡36と凹面鏡
38nとの間で反射を繰り返しながらレーザー媒質中で
増幅される励起レーザー光は、シード光の周波数および
偏光に一致するように制御される。こうして、シード光
の周波数および偏光に一致するように制御された励起レ
ーザー光が、ラマン・セル30bによりラマン変換され
て、凹面鏡38nから外部へラマン変換光が取り出され
る。
【0044】このように、レーザー波長変換装置30に
別のレーザー光を注入すると、発振波長の精密同調及び
偏光の制御を行うことができるものであり、CO2ガス
レーザーの発振波長は、約9μm乃至約11μmの間で
波長可変であるため、ラマン変換光として得られる1次
ストークス光は、約13μm乃至約18μmの間で任意
の波長に変化させることができるようになる。
【0045】また、ラマン媒質にパラ水素を使用したパ
ラ水素ラマン・レーザーの場合は、ラマン変換に回転準
位を利用しているため、ラマン変換利得や四光波混合現
象が、CO2レーザー光の偏光状態に大きく依存するこ
とから、CO2レーザー発振器30aでのCO2レーザー
光の偏光を円偏光に制御する必要がある。
【0046】ところが通常のレーザー共振器では、直線
偏光またはランダムな偏光の光しか発生させることがで
きないが、図5に示すように共振器内に円偏光に制御し
たレーザー光を注入すると、円偏光のラマン変換光を取
出すことが可能になる。
【0047】近年、文献(M.Suzuki et a
l. Appl. Opt. 31,1210 (19
92))には、円偏光レーザー光を共振器内に注入する
ことにより、円偏光のレーザー光を取り出せることが報
告されている。
【0048】なお、上記CO2レーザー発振器30aに
おけるCO2レーザー光の偏光制御は、図6に示すよう
に、CO2レーザー発振器30aの内部の光路上に透過
型または反射型の偏光制御素子48を挿入することによ
っても可能であり、図5に示す実施例と同様の作用効果
を奏することができる。また、上記偏光制御素子はCO
2レーザー発振器30a側に配設したが、これに限定す
るものではなく、ラマン・セル30b側に配設すること
も可能である。
【0049】図7は、本発明による第三の実施例を示す
レーザー波長変換装置の概略構成図である。
【0050】レーザー波長変換装置50は、CO2レー
ザー発振器50aとラマン・セル50bとが仕切り壁5
2を介して一体に連接されており、この仕切り壁52の
光路上には45度に傾斜した二色性ミラー54などの波
長セパレーターが設置されている。二色性ミラー54
は、例えば、波長約10μmのレーザー光は透過する
が、波長約16μmのレーザー光は反射するなどの特性
を有している。
【0051】また、上記した他の実施例と同様に、CO
2レーザー発振器50aには、レーザー媒質となるCO2
ガスを封入したパルスCO2レーザー放電部56が配置
されており、このパルスCO2レーザー放電部56に電
圧が印加されると、電極間の放電によりレーザー媒質の
CO2ガスを励起する。
【0052】また、上記レーザー波長変換装置50のC
2レーザー発振器50a側には全反射鏡58が設置さ
れ、ラマン・セル50b側の領域にはレーザー光の光強
度を高めるために、光路上に対向する凹面鏡60a乃至
60nを設置し、レーザー光を集光反射するようにして
いる。なお、この第三の実施例においては、凹面鏡60
nは全反射鏡として構成されており、ラマン変換光は半
透過型平面鏡66より外部に取り出すことができるよう
になっている。
【0053】さらに、注入同期用レーザー発振器として
のCW−CO2レーザー発振器62より出射されたシー
ド光が、戻り光をカットする光アイソレータ64を通
り、二色性ミラー54を介してCO2レーザー発振器5
0a側に注入されるようになっている。
【0054】以上の構成において、作動の際には、CW
−CO2レーザー発振器62からの波長約10μmの注
入レーザー光が、二色性ミラー54によってレーザー波
長変換装置50の光路上に導入されることになる。そう
すると、CO2レーザー発振器50aより発生されて、
後方反射鏡58と凹面鏡60nとの間で反射を繰り返し
ながらレーザー媒質中で増幅される励起レーザー光は、
シード光の周波数および偏光に一致するように制御され
る。こうして、シード光の周波数および偏光に一致する
ように制御された波長約10μmの励起レーザー光が、
ラマン・セル20bにより波長約16μmの1次ストー
クス光にラマン変換されて、半透過型平面鏡66から外
部へ1次ストークス光が取り出される。
【0055】この際に、ラマン変換された波長約16μ
mの1次ストークス光は、二色性ミラー54により反射
されてCO2レーザー発振器50a側へ導入されること
がないので、波長約16μmの1次ストークス光が励起
レーザー光に吸収されてしまう恐れを防止できる。
【0056】即ち、ラマン変換光は、波長によって励起
レーザー光に吸収されてしまう場合があるが、図7の実
施例に示すように、レーザー波長変換装置50の内部に
二色特性ミラー54を設置すると、CO2レーザー発振
器50aの領域内にラマン変換光が侵入するのを防止す
ることができる。
【0057】このように、本発明の第三の実施例では、
励起レーザー光とラマン変換光とが二色性ミラー54と
凹面鏡60nとの間の光路を共有しており、二色特性ミ
ラー54により反射されたラマン変換光だけを半透過型
平面鏡66を透過させて取り出すことが可能であり、非
常に高い変換効率を実現することができる。
【0058】図8は、本発明による第四の実施例を示す
レーザー波長変換装置の概略構成図であり、基本構成は
図7に示した第三の実施例とほぼ同一であるので、同一
あるいは相当する構成に関しては、図7と同一の符号を
付して示すことにより説明の一部を省略する。
【0059】この第四の実施例においては、ラマン・セ
ル50bによるラマン変換効率を高めるために、CO2
レーザ発振器50a側の領域とラマン・セル50b側の
領域との間に設置された二色性ミラー54のCO2レー
ザー発振器50a側に、CO2レーザー光用の半透過型
ミラー68を配設した構造としたものである。
【0060】これは、半透過型ミラー68により、ラマ
ン変換領域であるラマン・セル50bに流入する励起レ
ーザーの光エネルギーが制御され、CO2レーザー媒質
からのエネルギーの取出し効率を高めることができるか
らである。
【0061】これによって、励起レーザー光はラマン変
換領域に関係なく、全反射鏡58と半透過型ミラー68
との間で増幅され、その一部の光エネルギーが半透過型
ミラー68を透過してラマン変換領域であるラマン・セ
ル50bに流出することになるため、全反射鏡58と半
透過型ミラー68との間では高い光強度が維持され、レ
ーザー媒質からのエネルギー取出し効率を高めることが
できる。
【0062】以上において詳細に説明したように、本発
明による各実施例では、ラマン媒質としてパラ水素を用
いているために、波長のシフト量は354cm-1、また
はその整数倍である。
【0063】従って、CO2レーザーを励起レーザー光
とすると、ラマン変換光の1次ストークス光としては1
3μmから18μm、2次ストークス光としては25μ
mから50μmの範囲で波長変換が可能である。
【0064】また、ラマン媒質にオルソ重水素を用いた
場合には、波長のシフト量は179cm-1となり、11
μmから14μmの範囲で波長変換が可能である。
【0065】なお、ラマン媒質としては、パラ水素、あ
るいはオルソ重水素に限らず、窒素、メタン、酸素など
のラマン遷移を起こすようなラマン活性物質であれば使
用可能であり、さまざまな波長のレーザー光を発生させ
ることができる。
【0066】一方、実際のCO2レーザーは、連続波長
可変ではなく、9μmから11μmの範囲において、約
80本の発振線の間で断続的に波長変換されるために、
ラマン変換されて出力される波長も断続的ならざるを得
なかった。
【0067】そこで、上記のような断続的な波長を連続
させるためには、各実施例の装置において、パルスCO
2レーザー放電部に高気圧型(ガスの圧力を高めたタイ
プ)を用いればよい。
【0068】即ち、パルスCO2レーザー放電部を高気
圧型にすることにより、断続的な発振線の一つひとつの
線幅が広がり、隣の発振線とつながり合って、発振線の
間の波長でもレーザー光の利得が得られ、連続的に波長
変換が可能になる。
【0069】また、上記した各実施例においては、励起
レーザー光のレーザー発振器としてCO2レーザー発振
器を用いたが、これに限られることなしに、他のレーザ
ー媒質のレーザー発振器を用いたものに本発明を適用し
て良いことは勿論である。
【0070】さらに、レーザー発振器領域とラマン・セ
ル領域とにおいて、レーザー媒質とラマン媒質とをそれ
ぞれ循環させるようにすると、レーザー動作を高繰り返
し化することができるようになる。
【0071】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0072】従来のラマン・レーザー装置において必要
とされた多段に構成された複数のTEA−CO2増幅器
や、多重反射による損失の大きいMPCなどが不要にな
るので、装置全体の小型化を図ることができるととも
に、設置スペースも狭くて済む。また、構成部品が少な
くて済むため、取扱性も容易になるとともに、大幅なコ
スト低減を図ることができる。
【0073】また、レーザー発振器より発生された励起
レーザー光が、共振器内で増幅されるとともにラマン変
換されるので、共振器内の高い光電場強度を直接的にラ
マン変換に利用できることになり、効率的なラマン変換
を行うことができ、ラマン変換効率を著しく向上するこ
とができる。
【0074】さらに、共振器内では、通常、定在波がで
きているので、光路上で前方および後方に進む電磁波が
重なり合うようになり、ラマン変換領域では、前方ラマ
ン散乱および後方ラマン散乱が同時に起こることにな
り、一層ラマン変換を促進することができる。また、励
起レーザー光の波長をラマン変換させる際に、レーザー
発振器領域とラマン・セル領域との間に配設された波長
セパレータにより、ラマン・セル領域内のラマン変換光
がレーザー発振器領域内に入るのを防止されるので、ラ
マン変換光が励起レーザー光に吸収されてしまうおそれ
を防止することができるとともに、レーザー発振器領域
内においてレーザー発振器と波長セパレータとの間に配
設された半透過型反射鏡により、ラマン・セルへ入射さ
れる励起レーザー光のエネルギーが制御されるので、レ
ーザー媒質からの光エネルギーの取り出し効率を高める
ことができるようになる。さらにまた、共振器内に外部
から円偏光に制御されたレーザー光を注入すると、励起
レーザー光の偏光が注入したレーザー光の偏光と一致す
るように制御され、その結果、円偏光のラマン変換光を
外部に取り出すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザー波長変換装置の原理を示
す概略構成図である。
【図2】本発明の第一の実施例によるレーザー波長変換
装置の概略構成図である。
【図3】図2においてCO2レーザーのみ発振させたと
きのCO2レーザー光の出力波形図である。
【図4】図2においてラマン変換を起こさせたときのC
2レーザー光(励起レーザー光)およびラマン変換光
の出力波形図である。
【図5】本発明の第二の実施例によるレーザー波長変換
装置の概略構成図である。
【図6】図5に示す第二の実施例によるレーザー波長変
換装置に偏光制御素子を配設した状態を示す概略構成図
である。
【図7】本発明の第三の実施例によるレーザー波長変換
装置の概略構成図である。
【図8】本発明の第四の実施例によるレーザー波長変換
装置の概略構成図である。
【図9】従来のラマン・レーザー装置の概略構成図であ
る。
【図10】図9に示す従来のラマン・レーザー装置のT
EA−CO2レーザー発振器から出射されるレーザ・パ
ルス光の出力波形図である。
【図11】図9に示すレーザー・パルス光をラマン変換
したときの励起レーザー光およびラマン変換光の出力波
形図である。
【符号の説明】
10,20,30,50 レーザー波長変換装置 12 全反射鏡 14 半透過型反射鏡 16,20a,30a,50a CO2レーザー発振
器 18,20b,30b,50b ラマン・セル 22,34 窓部 24,46,56 パルス・レーザー放電部 54 二色性ミラー 40,62 CW−CO2レーザー発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/30 H01S 3/108

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起レーザー光をラマン媒質内に入射
    し、ラマン変換を行なうことによりレーザーの波長変換
    を行うレーザー波長変換方法において、 励起レーザー光を発生するレーザー発振器の共振器内の
    光路の一部あるいは全部を、励起レーザー光がラマン媒
    質を通過する際の光路と重畳させて、励起レーザー光の
    波長をラマン変換させ、その際に、前記レーザー発振器
    領域と前記ラマン・セル領域との間に配設された波長セ
    パレータにより、ラマン変換光が前記レーザー発振器領
    域内に入るのを防止するとともに、前記レーザー発振器
    領域内において前記レーザー発振器と前記波長セパレー
    タとの間に配設された半透過型反射鏡により、前記ラマ
    ン・セルへ入射される励起レーザー光のエネルギーを制
    御することによって前記レーザー媒質からの光エネルギ
    ーの取り出し効率を高めることを特徴とするレーザー波
    長変換方法。
  2. 【請求項2】 励起レーザー光をラマン媒質内に入射
    し、ラマン変換を行なうことによりレーザーの波長変換
    を行うレーザー波長変換装置において、 対向する反射鏡により構成される共振器と、 前記共振器内に配置された励起レーザー光を発生するレ
    ーザー媒質を充填したレーザー発振器と、 前記共振器内に配置されるとともに、前記レーザー発振
    器により発生される励起レーザー光の光路の一部あるい
    は全部と重畳するように配置されたラマン媒質を充填し
    たラマン・セルと、 前記レーザー発振器領域と前記ラマン・セル領域との間
    に配設され、前記ラマン・セル領域内のラマン変換光が
    前記レーザー発振器領域内に入るのを防止する波長セパ
    レータと、 前記レーザー発振器領域内において前記レーザー発振器
    と前記波長セパレータとの間に配設され、前記ラマン・
    セルへ入射される励起レーザー光のエネルギーを制御す
    ることによって前記レーザー媒質からの光エネルギーの
    取り出し効率を高める半透過型反射鏡とを有し、 前記レーザー発振器より発生された励起レーザー光を前
    記共振器内で増幅させながら、前記ラマン・セル内の前
    記ラマン媒質によりラマン変換させ、前記ラマン変換に
    よるラマン変換光を外部に取り出すことを特徴とするレ
    ーザー波長変換装置。
  3. 【請求項3】 前記共振器内に外部から円偏光に制御さ
    れたレーザー光を注入し、励起レーザー光の波長および
    偏光を注入したレーザー光の波長および偏光と一致する
    ように制御し、円偏光のラマン変換光を外部に取り出す
    請求項2記載のレーザー波長変換装置。
  4. 【請求項4】 前記共振器内に偏光制御素子を配設し、
    励起レーザー光の偏光を制御する請求項2または3のい
    ずれか1項に記載のレーザー波長変換装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザー発振器領域と前記ラマン・
    セル領域とにおいて、レーザー媒質とラマン媒質とをそ
    れぞれ循環させる請求項2、3または4のいずれか1項
    に記載のレーザー波長変換装置。
  6. 【請求項6】 前記ラマン媒質がパラ水素である請求項
    2、3、4または5のいずれか1項に記載のレーザー波
    長変換装置。
  7. 【請求項7】 前記ラマン媒質がオルソ重水素である請
    求項2、3、4、5または6のいずれか1項に記載のレ
    ーザー波長変換装置。
  8. 【請求項8】 前記レーザー発振器がCOレーザー発
    振器である請求項2、3、4、5、6または7のいずれ
    か1項に記載のレーザー波長変換装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザー発振器が高気圧型パルスC
    レーザー発振器である請求項2、3、4、5、6、
    7または8のいずれか1項に記載のレーザー波長変換装
    置。
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