JP2759014B2 - リミット値設定装置 - Google Patents

リミット値設定装置

Info

Publication number
JP2759014B2
JP2759014B2 JP4060600A JP6060092A JP2759014B2 JP 2759014 B2 JP2759014 B2 JP 2759014B2 JP 4060600 A JP4060600 A JP 4060600A JP 6060092 A JP6060092 A JP 6060092A JP 2759014 B2 JP2759014 B2 JP 2759014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
limit value
frequency
input data
value
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4060600A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05265501A (ja
Inventor
哲夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4060600A priority Critical patent/JP2759014B2/ja
Publication of JPH05265501A publication Critical patent/JPH05265501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2759014B2 publication Critical patent/JP2759014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計測器から得られる入
力データのリミット値を設定するリミット値設定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御装置や検出器などの上下限値
は、人間が決めて、下記の手順1、手順2の順で、その
値を設定していた。 手順1 次の方法1〜3の方法で、とりあえず上限値お
よび下限値の値を決める。 方法1:画一的に入力レンジ(入力の最大値と最小値と
の差)のx%に設定する。例えば、下限を20%、上限
を80%とすると、上下限値は次の様にして求められ
る。 下限値=(入力レンジ(最大値−最小値))×0.2+
最小値 上限値=(入力レンジ(最大値−最小値))×0.8+
最小値 方法2:プラントの設備、能力、運転法案、処方等が定
まると自ずから通常使われるデータの範囲が定まる。そ
こで、この範囲から人間が上下限値を設定する。 方法3:例えば、フィードバック制御を行うような場合
には、標準値が定められる。この標準値に対し、画一的
にn%のギャップを持たせて上下限値を求める。例え
ば、n%を10%とすると、 下限値=(入力レンジ(最大値−最小値))×0.1−
標準値 上限値=(入力レンジ(最大値−最小値))×0.1+
標準値 手順2 手順1で決った値を実際に設定し、プラントを
運転する。実際の運転では、現実とは合わないケースが
多く出るので、現実に併せる形でプラントに影響が出な
い範囲でこの上下限値を大きくしたり、小さくしたりを
何回か繰り返し調整(チューニング)して最終の値を決
定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プラントからの入力
は、通常数百点から有るが、プラントの規模が大きくな
ると数千点〜数万点にも及ぶ。この膨大な量の上下限値
を全てオペレータが調整するのでは、膨大な時間がかか
りオペレータの負担が嵩むと共に、設定ミスも発生する
ことがあるという問題点がある。本発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたもので、オペレータの
負担を軽減することができると共に、入力データに応じ
た適切なリミット値を設定することができるリミット値
設定装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のリミット値設定装置は、各種入力データごとに、該入
力データに対応する頻度標準分布および該頻度標準分布
に対して定められるリミット値を予め記憶しておく標準
分布記憶手段と、所定期間分の入力データから、該入力
データの頻度分布を認識する頻度分布認識手段と、前記
標準分布記憶手段に記憶されている複数の前記頻度標準
分布のうち、認識された前記頻度分布との類似性が高い
ものを選び出す類似頻度分布抽出手段と、選び出された
前記頻度標準分布に対して定められている前記リミット
値を前記入力データの入力レンジに応じた値に変換し、
該値をリミット値として設定するリミット値設定手段
と、を備えていることを特徴とするものである。
【0005】ここで、前記リミット値設定装置は、前記
類似頻度分布抽出手段が、前記頻度分布との類似性が高
い頻度標準分布を選び出すことができなければ、予め定
められているルールに従って仮のリミット値を前記入力
データに対するリミット値として設定する仮リミット値
設定手段と、前記リミット値を表示すると共に、該リミ
ット値が仮のものである旨を示す表示手段と、オペレー
タの指定により、前記リミット値を設定変更するリミッ
ト値設定変更手段と、を備えていることが好ましい。
【0006】
【作用】所定期間分、例えば、10日間分、1ヵ月分、
の入力データは、頻度分布認識手段により、その入力デ
ータの頻度分布が認識される。なお、頻度分布の認識に
用いられるデータは、所定期間中の全てのデータである
必要はなく、例えば、数秒周期でサンプリングしたもの
であってもよい。類似頻度分布抽出手段は、標準分布記
憶手段に記憶されている複数の頻度標準分布のうち、認
識された頻度分布との類似性が高いものを選び出す。リ
ミット値設定手段は、選び出された前記頻度標準分布に
対して定められている前記リミット値を前記入力データ
の入力レンジに応じた値に変換し、この値を前記入力デ
ータに対するリミット値として設定する。なお、リミッ
ト値は、通常、プラント等の調整期間中に設定するの
で、その間にリミット値を設けておくことは、必ずしも
必要ではないが、その間も必要である場合には、オペレ
ータが前述した手順1により、リミット値を画一的に設
定しておく必要がある。
【0007】このように、入力データに対するリミット
値は自動設定されるので、少なくとも、オペレータがリ
ミット値を調整し直す必要がなくなり、オペレータの負
担を軽減することができる。また、オペレータの感や経
験等により定めるのではなく、頻度標準分布に応じて数
学的に定められたリミット値が設定されるので、設定ミ
スもなくなり、誤報を少なくすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るリミット値設定装置の一
実施例について、図面を用いて説明する。図1に示すよ
うに、本実施例のリミット値設定装置は、プラントから
の入出力データを入出力するPI/O(Process Input/
Output)装置50と、PI/O装置50からのプラント
データを取り込み、これを監視および制御するコントロ
ーラ20と、ワークステーションやパーソナルコンピュ
ータ等の演算処理装置10と、CRT、プリンタ、キー
ボード等入力装置等の制御処理を行うマンマシン装置3
0と、各種装置10,20,30相互間を接続するLA
N(Local Area Network)40と、を備えている。
【0009】コントローラ20は、PI/O装置50を
経由して入力される、プラントの温度、圧力、流量等の
入力データを処理する入力処理プログラム220と、入
力データを登録する入力データテーブル230と、上限
値および下限値が登録されている上下限値警報値テーブ
ル250と、この警報値テーブル250に登録されてい
る上下限値と入力データと比較してマンマシン装置30
に対して警報出力の指示等を行うための上下限警報処理
プログラム240と、各装置10,30,40との通信
処理を行うための通信処理プログラム260と、を有し
ている。
【0010】演算処理装置10は、各装置20,30,
40との通信処理を行うための通信処理プログラム11
0と、入力データの頻度分布を調べるための頻度処理プ
ログラム120と、入力データの頻度分布に関する情報
が登録される頻度情報ファイル140と、入力データの
頻度分布情報から定まる入力データの頻度パターンが登
録される頻度パターンテーブル130と、標準的な各種
頻度パターンが登録されている頻度標準パターンテーブ
ル150と、各種テーブル130,140,150等に
登録されているデータに基づき上下限値を決定するため
の上下限決定処理プログラム160と、を有している。
【0011】マンマシン装置30は、CRT表示を制御
するためのCRT処理プログラム320と、プリンタの
印字を制御するための印字処理プログラム340と、キ
ーボード等の入力装置を制御するための設定入力処理プ
ログラム360と、各種装置10,20,40との通信
処理を行うための通信処理プログラム380と、を有し
ている。
【0012】なお、本実施例において、標準分布記憶手
段は、頻度標準パターンテーブル150により構成さ
れ、頻度分布認識手段は、頻度処理プログラム120
と、頻度情報ファイル130と、上下限決定処理プログ
ラム160と、このプログラム160によって作成され
る頻度パターンテーブル130とで構成されている。ま
た、類似頻度分布抽出手段およびリミット値設定手段
は、上下限決定処理プログラム160により構成されて
いる。ここで、標準分布記憶手段は、ハード的には、頻
度標準パターンが記憶されるメモリにより構成され、頻
度分布認識手段、類似頻度分布抽出手段およびリミット
値設定手段は、ハード的には、各種プログラム120,
160やデータ等が記憶されているメモリと、各種プロ
グラムを実行するCPUとで構成されている。
【0013】次に、図9〜図12に示すフローチャート
に従って、本実施例のリミット値設定装置の動作につい
て説明する。プラントからの温度、圧力、流量等のデー
タが、PI/O装置50に入ると、PI/O装置50
は、コントローラ20からのアクセスを可能にするた
め、アナログ値をディジタル値に変換する。例えば、プ
ラントからの入力が、図7に示すように、国際的標準と
して、4〜20mAまたは1〜5VでPI/O装置50
に入ると、PI/O装置50では、これを、例えば、8
00〜4000Digitのディジタル数値に変換する。よ
って、例えば、入力が100℃〜200℃の範囲で1〜
5Vで入ったとし、その関係がリニヤであるとすると、
図8に示すように、100℃〜200℃に対し、800
〜4000Digitのディジタル数値が得られることにな
る。
【0014】今、PI/O装置50の入力電圧がzVと
すると、PI/O装置50でのディジタル数値xは、
(数1)のように表すことができる。 xdigit=(4000/5)×z・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数1) また、入力の工学値yは、(数2)で計算される。 y=((入力レンジ最大値−入力レンジ最小値)/(4000−800)) ×(x−800)+入力レンジ最小値・・・・・・・・・・・・(数2) PI/O装置50でのディジタル数値xの処理につい
て、図9に示すフローチャートに従って説明する。入力
処理プログラム220が起動すると、PI/O装置50
からdigit数を取り込む(ステップ221,222)。
次に、これを(数2)で工学値に変換し、図2に示す入
力データテーブル230に“現在の工学値”として書き
込む(ステップ223)。一つのデータをこのように取
り込むと、全てのデータを入力データテーブル230に
書き込むまで、以上の処理を繰り返して行う(ステップ
224)。
【0015】入力データの書き込みが終了すると、図1
0のフローチャートに示す上下限警報処理プログラム2
40が起動する。この上下限警報処理プログラム240
が起動すると、まず、入力データテーブル230に書き
込まれている“現在の工学値”と、図3に示す上下限警
報値テーブル250に登録されている上限値と比較し、
上限値を越えていたら上限異常と認識してステップ24
4に進み、上限値を超えていなかったら、入力データテ
ーブル230の上限異常の情報(警報の有無の欄)をク
リア(正常)してからステップ243に進む。ステップ
243では、上下限警報値テーブル250に登録されて
いる下限値と比較し、下限値を下まわっていたら下限異
常と認識してステップ244に進み、下限値を下まわっ
ていなかったら、入力データテーブル230の下限異常
の情報をクリアしてからステップ245に進む。ステッ
プ244では、入力データテーブル230の警報有無の
欄に“上限異常”または“下限異常”の旨の情報を書き
込むと共に、マンマシン装置30に警報を出力する旨の
指示を与える。マンマシン装置30は、これを受けて、
CRTやプリンタにその旨を表示させると共に、図示さ
れていない警報器を動作させる。以上の上下限チェック
を繰り返して行い、これを全入力について行う(ステッ
プ245)。
【0016】なお、上下限警報値テーブル250の上限
値および下限値は、後述するように、自動設定されるも
のであるが、自動設定されるまでの間に上限値および下
限値を設定しておく必要がある場合には、前述した手順
1で画一的に上限値および下限値をとりあえず設定して
おく。
【0017】次に、図11に示すフローチャートに従っ
て、頻度処理プログラム120の内容について説明す
る。入力データテーブル230に格納されている“現在
の工学値”を定周期(例えば、10日間ごと、3ヵ月間
ごと)で取り出し(ステップ121)、入力レンジ(最
大値−最小値)をm分割し、そのどの領域に属するかを
求める(ステップ122)。
【0018】具体的には、まず、(数3)で分割幅Dを
求め、 分割幅D=(入力レンジ最大値−入力レンジ最小値)/m・・・・・(数3) 次に、(数4)および(数5)を用いて、分割領域番号
のうち、どの領域番号属するかを求める。 jx=(入力工学値y−入力レンジの最小値)/D jx=整数にする(小数点以下切捨て)・・・・・・・・・・・・・(数4) 分割領域番号j=jx+1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数5) 図4に示すように、頻度情報ファイル140には、各入
力データの種類毎に一定期間分の頻度情報が格納されて
おり、各頻度情報は、それぞれ、さらにm分割されて各
領域毎の頻度情報が格納されている。そこで、(数5)
で求められた分割領域番号jの頻度情報として、現在ま
での頻度数に“+1”する(ステップ123)。以上の
頻度処理を繰り返して行い、これを全入力について行う
(ステップ124)。
【0019】次に、図12に示すフローチャートに従っ
て、上下限決定処理プログラム160の内容について説
明する。上下限決定処理プログラム160では、頻度情
報ファイル140に格納された頻度情報に基づき、上下
限値を決定する。ステップ162では、入力iの頻度情
報を頻度情報ファイル140から取り出し、図5に示す
ように、頻度パターンテーブル130上に、この入力i
についての頻度パターンを作成する。ここで、同図中、
横軸は1〜mの分割領域番号で、縦軸は分割領域番号1
〜mに対応した頻度発生率(%)である。なお、頻度発
生率は、以下に示す(数6)で求める。
【0020】 頻度発生率(j)=(頻度数(j)/最大発生回数)×100・・・(数2) (注) j=1〜m 最大発生回数は、分割領域番号1〜mの頻度数の内での
最大値 ステップ163では、ステップ162で求めた頻度パタ
ーンと頻度標準パターンテーブル150内の複数の頻度
標準パターンとのパターンマッチングをニューロを応用
して行い、一番類似度の高い頻度標準パターンの番号を
求める。
【0021】頻度標準パターンテーブル150には、図
6に示すように、例えば、正規分布を示すパターン1、
特定のデータの所に頻度が集中しているパターン2、大
きいデータの頻度が高いパターン3、小さいデータの頻
度が高いパターン4、ある幅で均一にデータが発生して
いるパターン5等などのパターンが予め登録されてい
る。
【0022】これらの頻度標準パターンについて、図6
を用いて、具体的に説明する。同図(a)のパターン1
は、気温、湿度、気圧等、制御されていない自然のデー
タに多く見られる正規分布のパターンである。同図
(b)のパターン2は、ある一定の目標値で制御されて
いる流量、温度、圧力等のデータのパターンである。同
図(c)のパターン3は、バッチプラントの反応缶温度
のプログラム制御等に見られるパターンである。同図
(d)のパターン4は、タンクが空になることを防止す
るために、L以下になったら出力量を止めるようなレベ
ル制御に見られるパターンである。同図(e)のパター
ン5は、(d)のタンクで更に溢れることを防止するた
めに、H以上になったら入力量を止めるようなレベル制
御に見らられるパターンである。また、このパターン5
は、(b)での目標値が一定ではなく、ある幅を持って
制御する様なケースに見られるパターンでもある。同図
(f)のパターン6は、渇水期には全く流れないような
河川流量等のデータに見られるパターンである。
【0023】これら各頻度標準パターンには、各パター
ンに対応させて上下限値のしきい値LL,HLが予め登
録されている。このしきい値LL,HLは、図14に示
すように、例えば、頻度標準パターンが正規分布を示す
パターン1であるならば、(*1)示すように、3σに
相当する分割領域番号が設定されているか、あるいは
(*2)で示すように、頻度数がある値(Δx)以下に
なるポイントの分割領域番号等が設定されている。
【0024】ニューロによるパターンマッチングは、図
15に示すように、ステップ162で取り出した頻度情
報1,…,mを入力とし、類似度を出力としている。マ
ッチングするために、予め頻度標準パターンを学習さ
せ、各ニューロンの係数を求めて置き、この係数をパタ
ーン番号毎に切り替えて、入力した頻度データに対応し
た類似度を求める。よって、頻度標準パターンテーブル
150には、各パターン毎のこの係数と、上下限値のし
きい値に対応した分割領域番号が格納されている。な
お、本実施例では、ニューロによるパターンマッチング
について説明したが、例えば、頻度パターンと頻度標準
パターンとの面積差に関するメンバーシップ関数を準備
しておき、その面積差に対する適合度から、類似度を求
めるようなファジィ推論によっても、同様の処理は可能
である。
【0025】ステップ164では、求められたパターン
番号に対応したしきい値LL,HLを標準頻度テーブル
150から取り出し、ステップ165で、入力の上下限
値を以下に示す(数7),(数8)を用いて求める。 上限値=(HL−1)×D+入力レンジ最小値・・・・・・・(数7) 下限値=(LL−1)×D+入力レンジ最小値・・・・・・・(数8) (注)HL,LLはステップ164で求めたしきい値に
対応する分割領域番号である。
【0026】ステップ166では、この上下限値を、図
3に示す上下限警報値テーブル250に書き込む。以上
の処理を全入力について行う(ステップ167)。この
プログラム160は、例えば、プラントの立ち上げ時に
1回行って、上下限値を決めてしまうか、または、任意
の一定期間(10日間、1ケ月間等)ごとに繰り返して
行い、逐次上下限値を修正するかの、どちらかの運用の
仕方になる。 通常、新規プラントの立ち上げには、通
常1〜6ケ月程の調整期間がある。また、既存のプラン
トにおいても、定期修理が1または2年毎に、1〜2ケ
月の期間がある。そこで、これらの調整期間中に、本実
施例のリミット値設定装置にて、リミット値を自動設定
しておくことが、好ましい。
【0027】ところで、本実施例において、頻度標準パ
ターンが予め準備されていることが重要なことである
が、頻度標準パターンテーブル150に登録されていな
い特殊なパターンが現れた場合(言い換えれば、ニュー
ロの学習がされていないパターンが現れた場合)には、
以上の実施例では対応できない。そこで、この欠点を補
うため、マニュアル(手動)設定を併用するものについ
て、図16〜図19を用いて説明する。
【0028】これは、図12に示す上下限値決定プログ
ラムに、ステップ168およびステップ169を付加し
たものである。ステップ163において、一番類似して
いる頻度標準パターンの類似度が求めらる。そこで、ス
テップ168では、この類似度が予め定めた値r以下で
あれば、この入力データは、頻度標準パターンテーブル
150内には、適当な頻度標準パターンがないものであ
ると判断して、ステップ169に進み、そこで、画一的
に定められている仮のLL/HLをこれが予め登録され
ているテーブルから取り出し、図17に示すように、入
力データテーブル230に仮である旨のフラグ“ks”
をセットしておき、図18に示すように、上下限値をC
RTに表示する際、および警報を発する際には、オペレ
ータが仮の上下限値であることを把握できるようにする
と共に、図19に示すように、マンマシン装置30を用
いてオペレータが適当な値を設定できるようにする。
【0029】このような頻度標準パターンとの不一致が
多くでた場合には、不一致となった頻度パターンから頻
度標準パターンを作成し、これを頻度標準パターンテー
ブル150に追加登録するようにすることが好ましい。
この頻度標準パターン作成については、オペレータ自身
が行ってもよいが、ニューロ等を利用して自動作成する
ようにしてもよい。
【0030】以上、本実施例によれば、上下限値が自動
設定されるので、オペレータの負担を軽減することがで
きる。また、オペレータの感や経験等により定めるので
はなく、頻度標準パターンに応じて定められたしきい値
が設定されるので、設定ミスもなくなり、誤報を少なく
することができる。なお、本実施例は、演算処理装置1
0とコントローラ20とマンマシン装置30とLAN4
0とでリミット値設定装置を構成し、各種機能を複数の
装置に分散させるかたちで、リミット値設定装置を構成
するようにしたが、これを1台の計算機等で構成するよ
うにしてもよい。また、本実施例では、複数の計測器や
制御装置等を備えているプラントに対して、本発明を適
用したものを説明したが、単独の計測器に対して本発明
を適用してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、リミット値が自動設定
されるので、オペレータの負担を軽減することができ
る。さらに、リミット値は、頻度標準分布に対して定め
られているリミット値(入力データの入力レンジに応じ
た値に変換されたもの)が設定されるので、入力データ
に応じた適切なリミット値が設定され、オペレータの設
定ミスによる誤報(警報の誤動作)等を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のリミット値設定装置の
全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る一実施例の入力データテーブルの
構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る一実施例の上下限警報値テーブル
の構成を示す説明図である。
【図4】本発明に係る一実施例の頻度情報ファイルの構
成を示す説明図である。
【図5】本発明に係る一実施例の頻度パターンテーブル
の構成を示す説明図である。
【図6】本発明に係る一実施例の頻度標準パターンテー
ブルの構成を示す説明図である。
【図7】本発明に係る一実施例の入力データのディジタ
ル変換を説明するための説明図である。
【図8】本発明に係る一実施例の入力データのディジタ
ル変換を説明するための説明図である。
【図9】本発明に係る一実施例の入力処理プログラムの
流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る一実施例の警報処理プログラム
の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る一実施例の頻度処理プログラム
の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る一実施例の上下限決定処理プロ
グラムの流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る一実施例の各種頻度標準パター
ンを説明するための説明図である。
【図14】本発明に係る一実施例の頻度標準パターンに
対して定められているしきい値を説明するための説明図
である。
【図15】本発明に係る一実施例のニューラルネットワ
ークの構成を示す説明図である。
【図16】本発明に係る一実施例の変形例の上下限決定
処理プログラムの流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る一実施例の変形例の入力データ
テーブルの構成を示す説明図である。
【図18】本発明に係る一実施例の表示内容を示す説明
図である。
【図19】本発明に係る一実施例の設定入力処理プログ
ラムの流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…演算処理装置、20…コントローラ、30…マン
マシン装置、40…LAN、50…PI/O装置、11
0,260,380…通信処理プログラム、120…頻
度処理プログラム、130…頻度パターンテーブル、1
40…頻度情報ファイル、150…頻度標準パターンテ
ーブル、160…上下限値決定処理プログラム、220
…入力処理プログラム、230…入力データテーブル、
240…警報処理プログラム、250…上下限警報値テ
ーブル、360…設定入力処理プログラム。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計測器から得られる入力データのリミット
    値を設定するリミット値設定装置であって、 各種入力データごとに、該入力データに対する頻度標準
    分布および該頻度標準分布に対して定められるリミット
    値を予め記憶しておく標準分布記憶手段と、 所定期間分の前記入力データから、該入力データの頻度
    分布を認識する頻度分布認識手段と、 前記標準分布記憶手段に記憶されている複数の前記頻度
    標準分布のうち、認識された前記頻度分布との類似性が
    高いものを選び出す類似頻度分布抽出手段と、 選び出された前記頻度標準分布に対して定められている
    前記リミット値を前記入力データの入力レンジに応じた
    値に変換し、該値を該入力データに対するリミット値と
    して設定するリミット値設定手段と、 を備えていることを特徴とするリミット値設定装置。
  2. 【請求項2】前記頻度分布認識手段は、前記複数種類の
    入力データごとに、該入力データの頻度分布を認識する
    ことができることを特徴とする請求項1記載のリミット
    値設定装置。
  3. 【請求項3】前記類似頻度分布抽出手段が、前記頻度分
    布との類似性が高い頻度標準分布を選び出すことができ
    なければ、予め定められているルールに従って仮のリミ
    ット値を定め、該仮のリミット値を前記入力データに対
    するリミット値として設定する仮リミット値設定手段を
    備えていることを特徴とする請求項1または2記載のリ
    ミット値設定装置。
  4. 【請求項4】前記類似頻度分布抽出手段が、前記頻度分
    布との類似性が高い頻度標準分布を選び出すことができ
    なければ、予め定められているルールに従って仮のリミ
    ット値を定め、該仮のリミット値を前記入力データに対
    するリミット値として設定する仮リミット値設定手段
    と、 前記リミット値を表示すると共に、該リミット値が仮の
    ものである旨を示す表示手段と、 オペレータの指定により、前記リミット値を設定変更す
    るリミット値設定変更手段と、 を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の
    リミット値設定装置。
  5. 【請求項5】前記入力データが設定されたリミット値に
    達すると、警報を発する警報出力手段を備えていること
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載のリミット
    値設定装置。
JP4060600A 1992-03-17 1992-03-17 リミット値設定装置 Expired - Fee Related JP2759014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060600A JP2759014B2 (ja) 1992-03-17 1992-03-17 リミット値設定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060600A JP2759014B2 (ja) 1992-03-17 1992-03-17 リミット値設定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05265501A JPH05265501A (ja) 1993-10-15
JP2759014B2 true JP2759014B2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=13146904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4060600A Expired - Fee Related JP2759014B2 (ja) 1992-03-17 1992-03-17 リミット値設定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2759014B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG185368A1 (en) 2010-05-18 2012-12-28 Marposs Spa Method and apparatus for optically measuring by interferometry the thickness of an object

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05265501A (ja) 1993-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5175797A (en) Learning type decision support system
Heathcote RTSYS: A DOS application for the analysis of reaction time data
US7233882B2 (en) Method and apparatus for monitoring process transitions
JP2759014B2 (ja) リミット値設定装置
JP7384729B2 (ja) コンピュータプログラム、機械学習機、情報処理方法及び射出成形機
CN107093904B (zh) 基于随机矩阵谱分析的配电网无功补偿动作点选取方法
JPH0954611A (ja) プロセス制御装置
JPH03134706A (ja) 下水処理場運転支援のための知識獲得方法
CN115820952A (zh) 一种高炉状态监控方法、装置、电子设备及存储介质
JP2770228B2 (ja) 知識型プラント情報処理方式
JP2643295B2 (ja) ファジィ制御演算装置およびファジィ推論方法
JP3176692B2 (ja) プロセス運用支援システム
JPH0696234A (ja) 時系列データの処理システム
CN112909936A (zh) 火电机组运行状态的监测方法、装置和***
CN112286775A (zh) 一种疲劳状态检测的方法、设备及存储介质
CN116088307B (zh) 基于误差触发自适应稀疏辨识的多工况工业过程预测控制方法、装置、设备及介质
JPH0922301A (ja) プラント運転支援装置
CN113159729B (zh) 一种点表核对***及缩短点表核对时间的方法
JPH07107559B2 (ja) 原子力発電所の自動運転方法及び自動運転装置
CN116955592B (zh) 基于可视化推理结果的数据处理方法及***
WO2023106266A1 (ja) 推挙装置、推挙方法および推挙プログラム
US20230138268A1 (en) Control system, control method, and control program
Omstead Data Acquisition and Control Systems
Krist et al. Generic system for on-line optimization & the implementation in a benzene plant
CN115940124A (zh) 一种电网故障智能辅助处置方法及处置***

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees