JP2758693B2 - 光アイソレータおよびその製造方法 - Google Patents
光アイソレータおよびその製造方法Info
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/09—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on magneto-optical elements, e.g. exhibiting Faraday effect
- G02F1/093—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on magneto-optical elements, e.g. exhibiting Faraday effect used as non-reciprocal devices, e.g. optical isolators, circulators
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Description
本発明は、光源から発した光が光学系の端面で反射し
光源に戻るのを防止するための光アイソレータとその製
造方法に関するものである。
光源に戻るのを防止するための光アイソレータとその製
造方法に関するものである。
光源からの光を光学系を介して伝達しようとすると、
光学系の端面で反射した光が光源に戻ってくる。例えば
光ファイバによる信号伝送で、レーザー光源から発した
光はレンズを介してファイバ端面に投影され、その多く
は伝送光としてファイバ内部に入ってゆくが、レンズや
ファイバの端面で表面反射をしてレーザー光源まで戻っ
てその端面で再度表面反射し、ノイズとなってしまう。 このようなノイズを消去するために光アイソレータが
使用されている。光アイソレータは、第1図に示すよう
に、第1偏光子1、ファラデー回転子3および第2偏光
子2をこの順に配置したものである。ファラデー回転子
3は中空の磁石筒5の内部に収容される。これらの部材
は接着材を用いて組立てられるのが一般的である。 しかし、接着剤を用いて組立てた光アイソレータは、
周囲の温度上昇によりアウトガスが発生したり、接着剤
が膨張して光軸がずれるという問題があり光学特性が不
安定である。また製造面でも接着剤の硬化に時間を要し
生産効率が低い。 このような問題は、光アイソレータをはんだ材を用い
て組立てることによって解決が図られている。特開平1
−200223号公報には各構成部品同士の互いに結合する部
分にはんだ付け可能な金属膜を形成し、全てはんだ付け
により結合一体化した光アイソレータが開示されてい
る。同公報によれば、第1偏光子、第2偏光子、ファラ
デー回転子の光学面を除く面に金メッキを施し、これら
の部分をはんだで固定している。 このような、はんだを用いた接着は接着剤を用いた接
着よりも安定しており、長期に渡り安定した光学特性が
得られるが、各構成部品材と金メッキとの付着力が小さ
く、メッキ後やはんだ付け後にメッキが剥離してしまう
という問題がある。特に偏光子1・3やファラデー回転
子3等の表面に反射防止膜などのガラス質が設けてある
と、金メッキが剥離し易い。また、メッキ処理等の複雑
な工程が必要なためにコストが高くなってしまう。
光学系の端面で反射した光が光源に戻ってくる。例えば
光ファイバによる信号伝送で、レーザー光源から発した
光はレンズを介してファイバ端面に投影され、その多く
は伝送光としてファイバ内部に入ってゆくが、レンズや
ファイバの端面で表面反射をしてレーザー光源まで戻っ
てその端面で再度表面反射し、ノイズとなってしまう。 このようなノイズを消去するために光アイソレータが
使用されている。光アイソレータは、第1図に示すよう
に、第1偏光子1、ファラデー回転子3および第2偏光
子2をこの順に配置したものである。ファラデー回転子
3は中空の磁石筒5の内部に収容される。これらの部材
は接着材を用いて組立てられるのが一般的である。 しかし、接着剤を用いて組立てた光アイソレータは、
周囲の温度上昇によりアウトガスが発生したり、接着剤
が膨張して光軸がずれるという問題があり光学特性が不
安定である。また製造面でも接着剤の硬化に時間を要し
生産効率が低い。 このような問題は、光アイソレータをはんだ材を用い
て組立てることによって解決が図られている。特開平1
−200223号公報には各構成部品同士の互いに結合する部
分にはんだ付け可能な金属膜を形成し、全てはんだ付け
により結合一体化した光アイソレータが開示されてい
る。同公報によれば、第1偏光子、第2偏光子、ファラ
デー回転子の光学面を除く面に金メッキを施し、これら
の部分をはんだで固定している。 このような、はんだを用いた接着は接着剤を用いた接
着よりも安定しており、長期に渡り安定した光学特性が
得られるが、各構成部品材と金メッキとの付着力が小さ
く、メッキ後やはんだ付け後にメッキが剥離してしまう
という問題がある。特に偏光子1・3やファラデー回転
子3等の表面に反射防止膜などのガラス質が設けてある
と、金メッキが剥離し易い。また、メッキ処理等の複雑
な工程が必要なためにコストが高くなってしまう。
本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、
製造が簡単で接着保持部分の剥離がなく信頼性の高い光
アイソレータと、その製造方法を提供することを目的と
する。
製造が簡単で接着保持部分の剥離がなく信頼性の高い光
アイソレータと、その製造方法を提供することを目的と
する。
本発明者らは、偏光子やファラデー回転子等の組立て
に低融点ガラスを用いれば光アイソレータの信頼性が向
上できることを見い出した。また、光アイソレータは各
構成部材を複数回に分けて接着し組立てているが、転移
温度が異なる複数種の低融点ガラスを用意して転移温度
の高い順に接着に使用すれば、先の接着に用いた低融点
ガラスの再軟化が回避でき、既に接着された部材がずれ
る恐れがないという知見を得、本発明を完成するに至っ
た。 即ち、本発明の第1発明の光アイソレータは、実施例
に対応する第1図および第2図に示すように、磁石筒5
内に第1偏光子1、ファラデー回転子3および第2偏光
子2が接着保持されており、この接着保持部分のうち少
なくとも一か所が低融点ガラス7・8で構成されてい
る。 また本発明の第2発明は、第1偏光子1、ファラデー
回転子3、第2偏光子2および磁石筒5を構成部材とす
る光アイソレータの製造方法である。構成部材の一部を
低融点ガラス7で接着して組立てた後、残余の組立てを
その低融点ガラス7よりも転移温度が低い低融点ガラス
8または融点が低いはんだ9で接着している。 低融点ガラス7・8は、例えば、酸化鉛と酸化ホウ
素、酸化亜鉛と酸化鉛と酸化ホウ素、酸化鉛と酸化ホウ
素と酸化タリウム、燐酸と酸化アルミニウム、酸化亜鉛
と酸化ホウ素、または五酸化燐と酸化アルミニウムと酸
化ホウ素を主成分とするものが使用できる。 なお、低融点ガラス7・8の融着温度は、第1偏光子
1、第2偏光子2やその反射防止膜の変質を回避するた
めに400℃以下に押えることが望ましい。
に低融点ガラスを用いれば光アイソレータの信頼性が向
上できることを見い出した。また、光アイソレータは各
構成部材を複数回に分けて接着し組立てているが、転移
温度が異なる複数種の低融点ガラスを用意して転移温度
の高い順に接着に使用すれば、先の接着に用いた低融点
ガラスの再軟化が回避でき、既に接着された部材がずれ
る恐れがないという知見を得、本発明を完成するに至っ
た。 即ち、本発明の第1発明の光アイソレータは、実施例
に対応する第1図および第2図に示すように、磁石筒5
内に第1偏光子1、ファラデー回転子3および第2偏光
子2が接着保持されており、この接着保持部分のうち少
なくとも一か所が低融点ガラス7・8で構成されてい
る。 また本発明の第2発明は、第1偏光子1、ファラデー
回転子3、第2偏光子2および磁石筒5を構成部材とす
る光アイソレータの製造方法である。構成部材の一部を
低融点ガラス7で接着して組立てた後、残余の組立てを
その低融点ガラス7よりも転移温度が低い低融点ガラス
8または融点が低いはんだ9で接着している。 低融点ガラス7・8は、例えば、酸化鉛と酸化ホウ
素、酸化亜鉛と酸化鉛と酸化ホウ素、酸化鉛と酸化ホウ
素と酸化タリウム、燐酸と酸化アルミニウム、酸化亜鉛
と酸化ホウ素、または五酸化燐と酸化アルミニウムと酸
化ホウ素を主成分とするものが使用できる。 なお、低融点ガラス7・8の融着温度は、第1偏光子
1、第2偏光子2やその反射防止膜の変質を回避するた
めに400℃以下に押えることが望ましい。
本発明の光アイソレータは、構成部材の接着に低融点
ガラスを用いているため、接着剤で組立てたアイソレー
タのように周囲の温度上昇により接着剤からアウトガス
が発生したり、接着剤の膨張によって光学軸がずれるこ
とがなく、安定した光学特性が得られる。また、はんだ
による接着のように下地のメッキ層が剥離する恐れがな
い。 組立ての際には転移温度が異なる複数種の低融点ガラ
スを用意し、転移温度の高い順に接着に用い、加熱、溶
融するため、先の接着に用いた低融点ガラスが再び軟化
して構成部材がずれることがない。また、全ての接着に
融点ガラスを用いれば、接着剤の硬化待ちや、はんだ付
けの下地メッキが省かれるため、生産性が高い。
ガラスを用いているため、接着剤で組立てたアイソレー
タのように周囲の温度上昇により接着剤からアウトガス
が発生したり、接着剤の膨張によって光学軸がずれるこ
とがなく、安定した光学特性が得られる。また、はんだ
による接着のように下地のメッキ層が剥離する恐れがな
い。 組立ての際には転移温度が異なる複数種の低融点ガラ
スを用意し、転移温度の高い順に接着に用い、加熱、溶
融するため、先の接着に用いた低融点ガラスが再び軟化
して構成部材がずれることがない。また、全ての接着に
融点ガラスを用いれば、接着剤の硬化待ちや、はんだ付
けの下地メッキが省かれるため、生産性が高い。
以下、本発明の実施例を説明する。 第1図に本発明を適用する光アイソレータの一実施例
を示す。この光アイソレータは、磁石筒5の中に第1偏
光子1、ファラデー回転子3および第2偏光子2を順に
並べ、低融点ガラス7・8を用いて接着し一体化したも
のである。ファラデー回転子3と第2偏光子2は、それ
らの間に配置されたリング状の保持部材6で正確に位置
決めされている。 ファラデー回転子3は、GGG(ガドリニウム、ガリウ
ム、ガーネット)系単結晶基板に、式(BiTbEu)3(Fe
Ga)5O12で示されるガーネット単結晶を液相エキタピシ
ャル成長させた後、研磨加工したものである。その光入
射面および光出射面には夫々反射防止膜が設けられてい
る。磁石筒5は軸方向に着磁されたサマリウム・コバル
ト系の筒状の磁石である。 この光アイソレータは以下のように製造する。 先ず、低融点ガラス7の粉末を粘決剤を用いてペース
ト状に練りあげる。この低融点ガラス7は主成分が酸化
鉛と酸化ホウ素で、転移温度が310℃である。 磁石筒5の内部に保持部材6を装填し、それらの接着
部にペースト状の低融点ガラス7を適量塗布する。ホッ
トプレートを用いて400℃まで加熱して低融点ガラス7
を溶融し、室温まで徐々に冷却すれば、磁石筒5と保持
部材6との接着が完了する。次に磁石筒5と保持部材6
との接着部近傍に前記と同じ低融点ガラス8のペースト
を塗布する。保持部材6の両側に夫々第1偏光子1とフ
ァラデー回転子3とを配置し、ホットプレートを用いて
加熱して低融点ガラス8を加熱、溶融すれば、磁石筒
5、保持部材6、ファラデー回転子3および第1偏光子
1が一体化される。最後に第2偏光子2を低融点ガラス
8で磁石筒5に同様にして接着すると、第1図に示す光
アイソレータが完成する。 この実施例では全ての構成部材を同一の低融点ガラス
で接着したが、転移温度が異なる複数種の低融点ガラス
を用いれば、より高精度な組立てが可能になる。例えば
先に転移温度310℃の低融点ガラスを用いて保持部材6
およびファラデー回転子3を接着した後、第1偏光子1
および第2偏光子2を、例えば転移温度250℃の低融点
ガラスで接着すれば、先の接着に用いた低融点ガラスが
再び軟化することがない。 第2図は本発明を適用する光アイソレータの別な実施
例である。 この光アイソレータの構造は、第1図を用いて説明し
た光アイソレータの第2偏光子2を、リング状の保持部
材6aを介して磁石筒5に取付けたものである。接着には
転移温度が異なる二種類の低融点ガラス7・8を使用し
ている。 この光アイソレータ以下のように製造する。 先ず、転移温度が異なる二種類の低融点ガラス粉末を
用意する。低融点ガラス7は主成分が酸化鉛と酸化ホウ
素で、転移温度が310℃である。低融点ガラス8は主成
分が酸化鉛と酸化ホウ素と酸化タリウムで、転移温度が
250℃である。低融点ガラス粉末7・8は、前述した実
施例と同様に夫々粘結剤を用いてペースト状に練りあげ
ておく。粘結剤としては、水、アルコール、セルロー
ス、アミルなどを用いることが出来るが、本実施例では
水を使用した。 磁石筒5の内部に保持部材6を装填し、その接着部に
ペースト状の低融点ガラス7を塗布する。低融点ガラス
7は多めに塗布して盛上げておく。ファラデー回転子3
を挿入し、低融点ガラス7のペーストを介して保持部材
6の側面と磁石筒5の内面に留める。ホットプレートで
400℃まで加熱すると低融点ガラス7が溶融し、磁石筒
5、保持部材6およびファラデー回転子3の接着保持部
に充填される。室温まで徐々に冷却すれば、磁石筒5、
保持部材6およびファラデー回転子3が一体に接着され
る。 次に保持部材6の周縁部に低融点ガラス7よりも転移
温度が低い低融点ガラス8のペーストを塗り付け、第1
偏光子1を第2図のように配置する。ホットプレートで
350℃に加熱して低融点ガラス8を溶融すると第1偏光
子1が接着され、ファラデー回転子3、第2偏光子2、
磁石筒5および保持部材6が一体化した部品Aが作成さ
れる。このとき、先の接着に使用した低融点ガラス7は
軟化しないため、ファラデー回転子3や保持部材6の接
着位置がずれることはない。 上記の作業と並行し、第2偏光子2と保持部材6aとを
低融点ガラス8で接着し、部品Bを作成しておく。第2
偏光子2を磁石筒5の内部に挿入して部品Aと部品Bと
を合わせ、保持部材6と保持部材6aとの合わせめを融点
が220℃のはんだ9で接着すると光アイソレータが完成
する。 なお、第2図の実施例では部品Aと部品Bとをはんだ
で接着したが、転移温度が先の接着に使用した低融点ガ
ラス7・8以下の低融点ガラスを用いても良い。
を示す。この光アイソレータは、磁石筒5の中に第1偏
光子1、ファラデー回転子3および第2偏光子2を順に
並べ、低融点ガラス7・8を用いて接着し一体化したも
のである。ファラデー回転子3と第2偏光子2は、それ
らの間に配置されたリング状の保持部材6で正確に位置
決めされている。 ファラデー回転子3は、GGG(ガドリニウム、ガリウ
ム、ガーネット)系単結晶基板に、式(BiTbEu)3(Fe
Ga)5O12で示されるガーネット単結晶を液相エキタピシ
ャル成長させた後、研磨加工したものである。その光入
射面および光出射面には夫々反射防止膜が設けられてい
る。磁石筒5は軸方向に着磁されたサマリウム・コバル
ト系の筒状の磁石である。 この光アイソレータは以下のように製造する。 先ず、低融点ガラス7の粉末を粘決剤を用いてペース
ト状に練りあげる。この低融点ガラス7は主成分が酸化
鉛と酸化ホウ素で、転移温度が310℃である。 磁石筒5の内部に保持部材6を装填し、それらの接着
部にペースト状の低融点ガラス7を適量塗布する。ホッ
トプレートを用いて400℃まで加熱して低融点ガラス7
を溶融し、室温まで徐々に冷却すれば、磁石筒5と保持
部材6との接着が完了する。次に磁石筒5と保持部材6
との接着部近傍に前記と同じ低融点ガラス8のペースト
を塗布する。保持部材6の両側に夫々第1偏光子1とフ
ァラデー回転子3とを配置し、ホットプレートを用いて
加熱して低融点ガラス8を加熱、溶融すれば、磁石筒
5、保持部材6、ファラデー回転子3および第1偏光子
1が一体化される。最後に第2偏光子2を低融点ガラス
8で磁石筒5に同様にして接着すると、第1図に示す光
アイソレータが完成する。 この実施例では全ての構成部材を同一の低融点ガラス
で接着したが、転移温度が異なる複数種の低融点ガラス
を用いれば、より高精度な組立てが可能になる。例えば
先に転移温度310℃の低融点ガラスを用いて保持部材6
およびファラデー回転子3を接着した後、第1偏光子1
および第2偏光子2を、例えば転移温度250℃の低融点
ガラスで接着すれば、先の接着に用いた低融点ガラスが
再び軟化することがない。 第2図は本発明を適用する光アイソレータの別な実施
例である。 この光アイソレータの構造は、第1図を用いて説明し
た光アイソレータの第2偏光子2を、リング状の保持部
材6aを介して磁石筒5に取付けたものである。接着には
転移温度が異なる二種類の低融点ガラス7・8を使用し
ている。 この光アイソレータ以下のように製造する。 先ず、転移温度が異なる二種類の低融点ガラス粉末を
用意する。低融点ガラス7は主成分が酸化鉛と酸化ホウ
素で、転移温度が310℃である。低融点ガラス8は主成
分が酸化鉛と酸化ホウ素と酸化タリウムで、転移温度が
250℃である。低融点ガラス粉末7・8は、前述した実
施例と同様に夫々粘結剤を用いてペースト状に練りあげ
ておく。粘結剤としては、水、アルコール、セルロー
ス、アミルなどを用いることが出来るが、本実施例では
水を使用した。 磁石筒5の内部に保持部材6を装填し、その接着部に
ペースト状の低融点ガラス7を塗布する。低融点ガラス
7は多めに塗布して盛上げておく。ファラデー回転子3
を挿入し、低融点ガラス7のペーストを介して保持部材
6の側面と磁石筒5の内面に留める。ホットプレートで
400℃まで加熱すると低融点ガラス7が溶融し、磁石筒
5、保持部材6およびファラデー回転子3の接着保持部
に充填される。室温まで徐々に冷却すれば、磁石筒5、
保持部材6およびファラデー回転子3が一体に接着され
る。 次に保持部材6の周縁部に低融点ガラス7よりも転移
温度が低い低融点ガラス8のペーストを塗り付け、第1
偏光子1を第2図のように配置する。ホットプレートで
350℃に加熱して低融点ガラス8を溶融すると第1偏光
子1が接着され、ファラデー回転子3、第2偏光子2、
磁石筒5および保持部材6が一体化した部品Aが作成さ
れる。このとき、先の接着に使用した低融点ガラス7は
軟化しないため、ファラデー回転子3や保持部材6の接
着位置がずれることはない。 上記の作業と並行し、第2偏光子2と保持部材6aとを
低融点ガラス8で接着し、部品Bを作成しておく。第2
偏光子2を磁石筒5の内部に挿入して部品Aと部品Bと
を合わせ、保持部材6と保持部材6aとの合わせめを融点
が220℃のはんだ9で接着すると光アイソレータが完成
する。 なお、第2図の実施例では部品Aと部品Bとをはんだ
で接着したが、転移温度が先の接着に使用した低融点ガ
ラス7・8以下の低融点ガラスを用いても良い。
以上詳細に説明したように本発明の光アイソレータ
は、構成部材が低融点ガラスで強固に接着されており、
長期に渡って安定した光学特性が得られ、信頼性が高
い。また、本発明の製造方法によれば、光アイソレータ
の構成部材を高精度で簡単に組立てることが出来、生産
効率が高い。
は、構成部材が低融点ガラスで強固に接着されており、
長期に渡って安定した光学特性が得られ、信頼性が高
い。また、本発明の製造方法によれば、光アイソレータ
の構成部材を高精度で簡単に組立てることが出来、生産
効率が高い。
第1図および第2図は本発明の光アイソレータの実施例
を示す断面図である。 1……第1偏光子、2……第2偏光子 3……ファラデー回転子、5……磁石筒 6・6a……保持部材、7・8……低融点ガラス 9……はんだ、A・B……部品
を示す断面図である。 1……第1偏光子、2……第2偏光子 3……ファラデー回転子、5……磁石筒 6・6a……保持部材、7・8……低融点ガラス 9……はんだ、A・B……部品
Claims (2)
- 【請求項1】磁石筒内に第1偏光子、ファラデー回転子
および第2偏光子が接着保持されており、この接着保持
部分のうち少なくとも一か所が低融点ガラスで構成され
ていることを特徴とする光アイソレータ。 - 【請求項2】第1偏光子、ファラデー回転子、第2偏光
子および磁石を構成部材とする光アイソレータの製造方
法において、構成部材の一部を低融点ガラスで接着して
組立てた後、残余の組立てはその低融点ガラスよりも転
移温度が低い低融点ガラスまたは融点が低いはんだによ
り接着することを特徴とする光アイソレータの製造方
法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2100404A JP2758693B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | 光アイソレータおよびその製造方法 |
US07/686,422 US5161049A (en) | 1990-04-18 | 1991-04-16 | Optical isolator and method for preparing same |
US08/152,903 US5341235A (en) | 1990-04-18 | 1993-11-15 | Optical isolator and method for preparing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2100404A JP2758693B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | 光アイソレータおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04410A JPH04410A (ja) | 1992-01-06 |
JP2758693B2 true JP2758693B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=14273044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2100404A Expired - Fee Related JP2758693B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | 光アイソレータおよびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5161049A (ja) |
JP (1) | JP2758693B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5341235A (en) * | 1990-04-18 | 1994-08-23 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Optical isolator and method for preparing same |
JP2697354B2 (ja) * | 1991-05-10 | 1998-01-14 | 日本電気株式会社 | 光アイソレータの製造方法 |
JP2763015B2 (ja) * | 1991-12-05 | 1998-06-11 | 日本電気株式会社 | 光アイソレータ及びその製造方法 |
JPH06265819A (ja) * | 1993-03-10 | 1994-09-22 | Tokin Corp | 光アイソレータ |
US5867314A (en) * | 1993-12-09 | 1999-02-02 | Fuji Electrochemical Co., Ltd. | Structure of optical passive device and assembling method therefor |
US6028702A (en) * | 1994-10-11 | 2000-02-22 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical isolator |
US5528415A (en) * | 1994-11-09 | 1996-06-18 | Duke University | Compact enhanced performance optical isolator using a faraday rotator |
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