JP2751806B2 - 染料固着剤 - Google Patents

染料固着剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性染料の染料固着
剤に関する。特に、本発明は、反応性染料で染色された
染色物の汗堅牢度、塩素堅牢度等の染色堅牢度を向上さ
せる染料固着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】反応性染料は、色相が鮮明であり、湿潤
堅牢度が良好であるため、セルロース系繊維の染色に多
用されている。しかしながら、反応性染料の欠点は、水
道水や漂白剤に含まれる塩素により染料が酸化され、変
退色することであり、その対策として、塩素堅牢度を向
上させる性質を有する染料固着剤が開発されている。
【0003】たとえば、モノアリルアミン誘導体のホモ
ポリマー(特開昭58−31185)、モノアリルアミ
ン誘導体とジアリルアミン誘導体との共重合物(特開昭
60−110987)、第三級アミノ基含有アクリルア
ミド誘導体とジアリルアミン誘導体との共重合物(特開
平1−272887)等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
リルアミン系の染料固着剤においては、相当の効果は認
められるものの、市場における塩素堅牢度向上について
の要求性能がより高くなっている現在、セルロース繊維
の実用的見地からすれば、未だ充分満足できる効果は得
られていない。また、これらのアリルアミン系の染料固
着剤を捺染布に施す際の熱処理時において、白場部分に
染料固着剤に起因する黄変が認められる場合があり、問
題となることがある。更には、鮮明色として使用頻度の
高いターキスブルー色の染料に関して、アリルアミン系
の染料固着剤は染色堅牢度の向上効果は認められず、改
良が望まれている。
【0005】したがって、本発明は、上記の如き問題点
を解消し、反応性染料で染色された染色物の塩素堅牢
度、汗堅牢度等の染色堅牢度を向上させることのできる
染料固着剤を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、従来、染料固着
剤として使用されたことのないビニルアミン構造を有す
る重合体を用いて、反応性染料で染色されたセルロース
系繊維の染色物を後処理することにより、塩素堅牢度、
汗堅牢度等の染色堅牢度が顕著に向上することを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、反応性染
料で染色されたセルロース系繊維に使用する染料固着剤
であって、下記一般式(1)で表される構造単位2〜9
0モル%、(以下「N−ビニルアミド単位 という)及
び下記一般式(2)で表される構造単位(以下「ビニル
アミン単位」という)10〜98モル%を含有する重合
体及び/又はその塩からなる染料固着剤に関する。
【0007】
【化4】
【0008】
【化5】 (式中Rは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を
表す。)
【0009】上記の重合体は、染料固着剤として特に好
ましい組成としては、N−ビニルアミド単位(1)を1
0〜60モル%、及びビニルアミン単位(2)を40〜
90モル%含有するものである。また、該重合体は1規
定の食塩水中0.1g/dlの溶液として25℃で測定
した還元粘度の値が、通常0.01〜10dl/gのも
のであり、特に、かかる重合体を水溶液状の染料固着剤
として製品化する場合を考慮すると還元粘度の値が0.
1〜5dl/gであることが更に好ましい。なお、一般
式(2)におけるアミノ基は未中和のものであってもよ
いし、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、ギ酸、酢酸、スルファ
ミン酸、メタスルホン酸等の各種の酸との間で塩を形成
していてもよい。
【0010】本発明の染料固着剤としての上記重合体の
製造方法は特に限定されるものではないが、通常、下記
一般式(3)で表される化合物(以下「N−ビニルアミ
ド」と総称することがある)を(共)重合し、次いで、
部分加水分解する方法が採用される。
【0011】
【化6】 (式中Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表
す。)
【0012】N−ビニルアミドとしてはN−ビニルホル
ムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルプロピ
オン酸アミド等が例示されるが、重合性、取扱い性等の
点よりN−ビニルホルムアミドが特に好ましい。また、
上記の重合体は部分加水分解した後に染料固着剤として
使用するので、その性質を損なわない程度の範囲内にお
いてN−ビニルアミドと共重合可能なビニル系化合物を
共重合させたものでもよい。共重合成分の単量体として
は(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミ
ド、N−置換(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリ
ルエステル類、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、
ビニルアルコール、アリルエーテル等の非イオン性単量
体、(メタ)アクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン
酸、スルホアルキル(メタ)アクリルアミド、スルホア
ルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アリルスルホン
酸、及びその塩等のアニオン性単量体、ジアルキルアミ
ノアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノア
ルキル(メタ)アクリルアミド、アリルアミン、ジアリ
ルアミン及びその塩または第4級アンモニウム化物等の
カチオン性単量体が挙げられるがこれらに限定されるも
のではない。
【0013】重合方法としては、ラジカル重合、イオン
重合、のいずれの方法を用いてもよいが、分子量を容易
に制御できる点からラジカル重合が好ましい。ラジカル
重合の重合開始剤は、通常の一般的な開始剤のいずれも
が使用できるが、重合体を収率良く得るためには、アゾ
化合物が好ましい。特に好ましい開始剤としては2,
2′−アゾビス−−アミジノプロパンの塩酸塩及び酢
酸塩、4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸のナトリ
ウム塩、アゾビス−N,N′−ジメチレンイソブチルア
ミジンの塩酸塩及び硫酸塩が挙げられる。これら重合開
始剤の使用量は単量体に対して、通常0.01〜1重量
%である。
【0014】重合方法としては、公知の塊状重合、溶液
重合、懸濁重合、乳化重合等の方法によって行うことが
できる。重合反応は一般的に不活性ガス気流下、通常3
0〜100℃の温度条件下で行われる。溶液重合として
は、通常、単量体濃度5〜60重量%の水溶液で重合す
る方法、懸濁重合としては、通常、単量体濃度20〜8
0重量%の水溶液を疎水性の溶媒と分散安定剤を用いて
油中水型の分散状態で重合する方法、乳化重合として
は、通常、単量体濃度20〜60重量%の水溶液を疎水
性の溶媒と乳化剤を用いて水中油型または油中水型の乳
化状態で重合する方法が例示される。
【0015】以上の様にして得られたN−ビニルアミド
(共)重合体を、続いて部分加水分解することにより目
的とする重合体を得ることができる。加水分解は、酸性
条件、塩基性条件いずれの条件で行ってもよいが、反応
装置の腐食等の観点から塩基性条件で行うのがより好ま
しい。なお、酸性加水分解の場合は加水分解して生成す
るビニルアミン単位のアミノ基は塩の形になっており、
一方、塩基性加水分解の場合はアミノ基が遊離の形とな
るが、加水分解後に酸を加えて遊離アミンの一部あるい
は全部を塩の形に変換してもよい。この場合の酸として
は、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、ギ酸、酢酸、スルファミ
ン酸、メタスルホン酸等の各種の酸を使用することがで
きる。
【0016】酸性加水分解で使用される酸化合物として
は、強酸性のものが好ましく、塩酸、臭素酸、フッ化水
素酸、硫酸、硝酸、燐酸、スルファミン酸、メタンスル
ホン酸、等が挙げられるが、加水分解物の水に対する溶
解性の点で1価の酸が好ましい。塩基性加水分解に使用
される塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、第4級アンモニウムハイ
ドロオキサイド、アンモニア、低分子一級アミン、二級
アミン等が例示される。
【0017】酸又は塩基の使用量は、N−ビニルアミド
(共)重合体中のアミド基に対して、通常0.1〜5倍
モルの範囲で目的とする変性率に応じて適宜使用され
る。反応温度は50〜110℃の範囲で反応時間は1〜
8時間の範囲で実施される。また、加水分解は水溶液状
態に限らず、種々の状況で実施でき、水とアルコールの
混合溶媒系、水とヘキサン、トルエン等での不均一溶媒
系等でもよい。更に、含水の固体状重合体とガス状の酸
を接触させる方法でもよい。
【0018】得られる重合体の組成としては、一般式
(2)のビニルアミン単位のモル分率は、N−ビニルア
ミド(共)重合体の加水分解率と実質的に同じ値であっ
て、本発明に適用されるものは10〜98%、好ましく
は40〜90%の範囲である。そして、10%未満では
染料固着効果が著しく低下するので好ましくない。な
お、上記加水分解の際、不純物によって起きるゲル化を
防止する目的で、任意に塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸
ヒドロキシルアミン等のゲル化防止剤を加えて加水分解
を行ってもよい。また、一般に加水分解にこのゲル化防
止剤で処理を行った後、加水分解を行うことが特に好ま
しい。
【0019】本発明の染料固着剤により染色物を処理す
る方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を適
宜使用できる。本発明の染料固着剤が適用されるセルロ
ース繊維としては、木綿、レーヨン等が挙げられ、、更
に、セルロース繊維とポリエステル、絹などの他の繊維
の混合物にも適用できる。また、セルロース繊維を染色
する反応性染料も、一般的なものであれば特に制限はな
く、水溶性のアニオン系の染料にビニルスルホン基、ジ
クロロトリアジン基、モノクロロトリアジン基、ジクロ
ロキノキサリン基等の反応基を有する有機染料が挙げら
れ、その染色方法としては、通常の浸漬染色、連続染
色、プリント染色等が例示される。
【0020】本発明の染料固着剤により染色物を処理す
る方法としては、例えば、上記重合体の1〜5g/lの
水溶液に処理すべき染色物を浸漬した後、マングル等に
より絞り、熱乾燥する方法や、上記重合体の0.1〜5
g/lの水溶液に処理すべき染色物を、通常、室温〜8
0℃にて5〜30分程度浸漬した後、水洗し、乾燥すれ
ばよい。
【0021】
〔重合体の製造例〕
攪拌機、窒素導入管、冷却管を備えた0.7m3の反応
器に脱塩水191kgを投入し、室温で系内に窒素を流
通させ脱気した。続いて70℃に昇温し、2,2′−ア
ゾビス−2−アミジノプロパン・2塩酸塩の10%水溶
液6kgを加えた。そこに、N−ビニルホルムアミド6
9.9kg(純度85.7%)と脱塩水30.1kg
加え、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.5に調
整してあるモノマー溶液を2時間かけて添加した。
【0022】上記の添加開始後1時間後に更に2,2′
−アゾビス−2−アミジノプロパン・2塩酸塩の10%
水溶液3kgを追加し、モノマー溶液添加後も3時間反
応を行いN−ビニルホルムアミド重合体の20重量%溶
液を得た。該重合体を1規定食塩水中、0.1g/dl
の溶液として25℃でオストワルドの粘度計により還元
粘度を測定したところ0.5dl/gであった。
【0023】(重合体A) 上記のN−ビニルホルムアミド重合体水溶液18.5k
gを撹拌機と温度調節器を備えた反応器に入れ、35重
量%水酸化ナトリウム水溶液3.98kgを加えた後、
昇温し80℃で5時間、塩基性加水分解を行った。その
後、室温に戻し25%塩酸水溶液2.12kgを加えて
pHを7.5に調整した。得られた重合体をコロイド滴
定及び13C−NMRスペクトル測定により分析したとこ
ろ、N−ビニルホルムアミド単位(1)が43モル%、
ビニルアミン単位(2)が57モル%であった。
【0024】(重合体B) 前記のN−ビニルホルムアミド重合体水溶液800gを
撹拌機と温度調節器を備えた反応器に入れ、そこに硫酸
ヒドロキシルアミン2.06gを加え50℃で1時間撹
拌後、35重量%水酸化ナトリウム水溶液215gを加
えた後、昇温し80℃で5時間、塩基性加水分解を行っ
た。その後、室温に戻し25%塩酸水溶液98gを加え
てpHを7.5に調整した。得られた重合体を分析した
ところ、N−ビニルホルムアミド単位(1)が35モル
%、ビニルアミン単位(2)が65モル%であった。
【0025】(重合体C) 35重量%水酸化ナトリウム水溶液215gの代わり
に、35重量%水酸化ナトリウム水溶液を243g、3
5%塩酸を111g使用した以外は重合体Bの製造方法
と同様に塩基性加水分解を行った。得られた重合体を分
析したところ、N−ビニルホルムアミド単位(1)が2
5モル%、ビニルアミン単位(2)が75モル%であっ
た。
【0026】(重合体D) 35重量%水酸化ナトリウム水溶液を287g、35%
塩酸を130g使用した以外は重合体Bの製造方法と同
様に塩基性加水分解を行った。得られた重合体を分析し
たところ、N−ビニルホルムアミド単位(1)が10モ
ル%、ビニルアミン単位(2)が90モル%であった。
【0027】[塩素堅牢度の評価試験]上記の各重合体
A〜Dの4g/l水溶液を調製した。次いで、この溶液
に、下記の反応性染料を用い、1.0%の濃度で連続染
色した綿布を浸漬し、マングル処理を行ない、150℃
で90秒間熱処理を行なった。その時の絞り率は、70
%であった。用いた染料は、チバクロンブルー3R(チ
バガイギー社製)およびカヤシオングレーP−NR(日
本化薬(株)製)であった。
【0028】同様にモノアリルアミン塩酸塩の重合体
(重合体E)の4g/l水溶液を調製し、上記と同様に
処理を行ない、これを比較例とした。なお、試験に供し
た連続染色布は、以下の条件において染色を行なった。
【0029】
【表1】染浴処方(g/l) 染料 100 アルギン酸ソーダ 0.5 尿素 100 ソーダ灰 15 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ 5
【0030】処理方法 以下のからの順に処理を行なう。 パッド ドライ(105℃×3分) ベーキング(160℃×2分) ソーピング(90℃×5分) 次に、この処理染色布の塩素堅牢度をJIS L−08
84(弱試験および強試験)によって評価した。結果を
まとめて表−1に示す。
【0031】表−1における評価値は、試験の前後の処
理染色布の変退色を等級で示したものであり、変退色用
グレースケールテスト(Grey Scale for Assessing Cha
ngein Color Fastness Test)により評価を行った(JI
S L0804参照)。この評価値は、5,4−5,
4,3−4,3,2−3,2,1−2,1に分類され、
数値が高いほど変退色が少ないことを意味する。
【0032】従って、表−1によれば、本発明の染料固
着剤の重合体A〜Cを用いた場合は、未処理の場合と比
較して塩素堅牢度が著しく改良され、また、モノアリル
アミン塩酸塩の重合物Eよりもその効果が大きいことが
わかる。
【0033】
【表2】 注)a:弱試験、b:強試験
【0034】[汗堅牢度の評価試験]各重合体A〜Eの4
g/l水溶液を調製した。次いで、この溶液に、下記の
反応性染料を用い、10%の濃度で連続染色した綿布を
浸漬し、マングル処理を行ない、150℃で90秒間熱
処理を行なった。その時の絞り率は、70%であった。
用いた染料は、カヤシオンレッドP−4BNおよびカヤ
シオンターキスP−NGF(日本化薬(株)製)であっ
た。
【0035】なお、試験に供した連続染色綿布は前記の
塩素堅牢度の評価試験と同様の方法にて染色を行なっ
た。次に、この処理染色布の汗堅牢度をJIS L−0
848(アルカリ汗法)によって評価した。試験の方法
はアルカリ性の人工汗液に浸漬染色綿布を、白色の綿布
または絹布に接触させ染色綿布からの色移りを調べるも
のである。結果をまとめて表−2に示す。表−2におけ
る評価値は、試験の前後の白色布(綿、絹)汚染を等級
で示したものであり、汚染用グレースケールテスト(Gr
ey Scale forAssessing Staining in Color Fastness T
est)により評価を行った(JISL0805参照)。こ
の評価値は、5,4−5,4,3−4,3,2−3,
2,1−2,1に分類され、数値が高いほど汚染が少な
く良好な堅牢度であることを意味する。
【0036】
【表3】 注)a:綿布、b:絹布
【0037】[熱処理黄変の評価試験]各重合体A〜E
の4g/l水溶液および蛍光染料ハッコールBRK(昭
和化学工業(株)製)3g/lの混合水溶液を調製し
た。次いで、この溶液に、綿ブロード布を浸漬し、マン
グル処理を行ない、150℃で90秒間熱処理を行なっ
た。その時の絞り率は70%であった。次に、この処理
布の白度を、測色機マクベスカラーアイMS−2020
(マクベス社製)を用いて測定し、ハンターホワイトイ
ンデックス(WI値)として求めた。なお、このWI値
は、値が大きいほどより白いことを意味する。結果をま
とめて表−3に示す。
【0038】
【表4】 注)原布WI値:88
【0039】
【発明の効果】以上の通り、本発明の染料固着剤によれ
ば、反応性染料で染色された染色物に対する塩素堅牢
度、汗堅牢度等の染料堅牢度を顕著に改良することがで
きる。
フロントページの続き (72)発明者 内田 重二 福井県鯖江市別司町4−23 (72)発明者 前野 雅之 福井県福井市北四ツ居3丁目9−1 (56)参考文献 特開 平2−142810(JP,A) 特開 平6−2288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性染料で染色されたセルロース系繊
    維に使用する染料固着剤であって、下記一般式(1)で
    表される構造単位2〜90モル%、及び下記一般式
    (2)で表される構造単位10〜98モル%を含有する
    重合体及び/又はその塩からなる染料固着剤。 【化1】 【化2】 (式中Rは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を
    表す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(3)で表される化合物の単
    独、または、下記一般式(3)で表される化合物と該化
    合物と共重合可能な他のビニル系化合物との混合物を重
    合し、次いで、部分加水分解して得られる重合体からな
    る請求項1に記載の染料固着剤。 【化3】 (式中Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(3)で表される化合物がN
    −ビニルホルムアミドである請求項2に記載の染料固着
    剤。
  4. 【請求項4】 重合体が1規定の食塩水中0.1g/d
    lの溶液として25℃で測定した還元粘度の値で0.0
    1〜10dl/gである請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の染料固着剤。
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