JP2750282B2 - 血液サンプル中の解糖を阻害するための装置 - Google Patents

血液サンプル中の解糖を阻害するための装置

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JP2750282B2
JP2750282B2 JP7198606A JP19860695A JP2750282B2 JP 2750282 B2 JP2750282 B2 JP 2750282B2 JP 7198606 A JP7198606 A JP 7198606A JP 19860695 A JP19860695 A JP 19860695A JP 2750282 B2 JP2750282 B2 JP 2750282B2
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Becton Dickinson and Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学の研究におい
て用いられる採血装置に関する。より特定すれば、本発
明は、抗解糖ならびに抗凝血特性を併せ持つ添加剤を含
む採血装置に関する。
【0002】
【従来の技術】採血、遠心分離および検体の血糖値の測
定の実施にあたっては、一連の工程が必要である。必要
とされる工程は採血作業および試験作業に関する複雑さ
の増加のために時間を浪費するので、効率が落ちやす
い。
【0003】採血後に血液をチューブ内に残す場合、検
体の血糖値は解糖のために時間の経過と共に低下する。
即ち、血液中の細胞により糖成分が消費される。したが
って、採血されてから試験されるまで一定期間保存され
る血液において、解糖を阻害するための添加剤または試
薬が必要とされる。
【0004】典型的な抗解糖剤としては、フッ化ナトリ
ウムが血液中の解糖を低下させるために用いられてき
た。フッ化ナトリウムは抗解糖作用、並びに溶血毒性お
よび抗凝血活性に関連している。
【0005】しかしながら、フッ化ナトリウムの抗凝血
活性は、抗解糖作用に必要とされ且つ溶血を避ける低添
加剤レベルにおいては不十分である。したがって、フッ
化ナトリウムのみで処理された血液サンプルは、血漿中
の溶血により影響される方法による糖含有量の分析には
不適当である。したがって、抗凝血剤として用いられる
フッ化ナトリウムは続く血糖分析法を制限する。フッ化
ナトリウムの欠点を補うために、蓚酸カリウムのような
他の成分をフッ化ナトリウムと混合することにより、採
血装置における使用のための添加剤を形成する。
【0006】凍結乾燥、真空乾燥、液体充填および粉末
充填は、採血装置に添加剤を充填するための慣用的な方
法である。しかしながら、これらの慣用的な方法は欠点
を有する。凍結乾燥の場合、乾燥の前に再び添加剤が水
和されうるが、これは不所望である。乾燥法の場合、添
加剤はチューブ内部に局在しやすい。また、真空乾燥法
は添加剤の溶解特性に逆効果がある。
【0007】製剤の粉末充填は現在、2つ以上の成分を
含む添加剤を生産するために用いられるが、その際、そ
れらの成分はチューブに充填される前に乾燥状態でブレ
ンドされる。しかしながら、成分の比率は各々の成分の
異なる比重および粒子サイズにより変更されるため、ブ
レンドおよび充填するのが難しい。粉末充填は成分を篩
分けし、次に高速ミキサーで混合する工程からなる。そ
の結果得られるのは、続いてチューブに分散される大き
な粉末の混合物である。各々の成分は、ショックまたは
振動により乾燥ブレンド粉末製剤において他の成分から
分離される。結果として、成分比は各々のチューブで異
なる。
【0008】液体充填は、添加剤の抗解糖成分および抗
凝血成分の低い溶解性のために実用的ではない。低い溶
解性のため、大量の液体充填剤が必要となり、その結果
得られる血漿サンプルの血糖値は希釈により低下する。
さらに、液体添加剤はプラスチックチューブを通して透
過することにより添加剤の乾燥および低い溶解特性に通
じるために、液体充填は実用的でない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】採血装置への改良され
た正確な充填を伴う固体添加剤に関する要求が明らかに
なった。採血チューブは、チューブ中の充填添加剤が試
験または分析において効果的に機能し、そして添加剤が
試験および分析を妨害しないようにデザインされる必要
がある。そのような試験は限定されないが、血液学、血
液化学、血液型判定、毒性分析および治療用薬剤の監視
を含む。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、低溶解性成分
であるフッ化塩および高溶解成分である抗凝血剤からな
る添加剤を有する採血装置であって、添加剤の粒子は約
20から約120のメッシュサイズを有する。
【0011】好ましくは、フッ化塩は、フッ化ナトリウ
ム、フッ化リチウム、フッ化カリウムおよびフッ化アン
モニウムであり、フッ化ナトリウムがもっとも好まし
い。
【0012】好ましくは、抗凝血剤は、蓚酸塩、例えば
蓚酸カリウム、蓚酸アンモニウム、蓚酸ナトリウム、ま
たは蓚酸リチウムであり、最も好ましいのは蓚酸カリウ
ムである。
【0013】好ましくは、添加剤の粒子は、血液1ml
あたり、約1mgから約10mgのフッ化塩および約1
mgから約10mgの蓚酸塩を含み、もっとも好ましく
は、血液1mlあたり、約2.5mgのフッ化塩および
約2mgの蓚酸塩を含む。
【0014】本発明の添加剤粒子は以下の工程からなる
方法により製剤化される。
【0015】(a)フッ化塩と抗凝血剤を混合し; (b)混合物に蒸留水を加え; (c)混合物を粒子の形態に成形し; (d)粒子の湿分含有量が結晶水を除いて約0.5%未
満になるまで粒子を加熱乾燥し;そして (e)約20から約120のメッシュサイズになるよう
に、粒子を篩にかける。
【0016】添加剤粒子を次に採血チューブに満たす。
もっとも好ましくは、添加剤粒子のメッシュサイズは約
42から約80である。
【0017】好ましくは、成形工程は、スプレー乾燥、
押出(extruding)、造粒(granulat
ing)等である。
【0018】添加剤粒子の成形サイズおよび粒子(gr
ain)サイズは均一であり、したがって、崩壊速度お
よび溶解速度も均一である。したがって、血液に対する
添加剤の作用、即ち解糖および凝血を阻害する能力は一
定である。粒子中の高溶解性成分が溶解するにつれて、
低溶解性成分が血液検体中に分散し、それにより、低溶
解性成分の溶解に有効な表面積が増大する。
【0019】本発明については、市販されているチュー
ブ内添加剤とは対照的に、フッ化塩および抗凝血剤を含
む約20から約120のメッシュサイズの粒子からなる
本発明の添加剤粒子がより容易に採血チューブ中に充填
される。該添加剤粒子を含む採血チューブは採取された
検体に対して望ましい抗解糖特性および抗凝血特性を呈
する。
【0020】さらに、本発明の添加剤粒子は市販の添加
剤に比して、より一貫した結果を提供する。市販の添加
剤はフッ化ナトリウムおよび蓚酸カリウムからなるブレ
ンドされた粉末製剤からなる。ブレンドされた粉末製剤
においては、各々の成分の密度および粒子サイズが変化
し、それにより、チューブへの充填時における成分比の
変化をもたらす。
【0021】そのような市販の製品は、フッ化ナトリウ
ム(7.5mg)および蓚酸カリウム(6mg)を5:
4の比で含む、オーダー番号367722のヴァクティ
ナー(VACUTAINER:登録商標)ガラスチュー
ブ(ベクトンディッキンソンアンドカンパニー社、1ベ
クトンドライブ、フランクリンレイクス、ニュージャー
ジー07417−1880)である。
【0022】本発明のための添加剤粒子は血液検体に対
してより良好且つ一定の接触を提供することから、血液
検体への添加剤粒子のより迅速な溶解が促進され、そし
て血液検体の解糖および凝血の開始が阻害される。
【0023】特筆すべきは、本発明の添加剤粒子が装置
の保存期限にわたって、添加剤に対する血液の濃度をよ
り安定にすることであり、それにより、製品の保存寿命
の間、製品の品質がより一定に保たれる。
【0024】さらに、本発明の添加剤粒子は、同じ成分
のブレンド粉末混合物に比して実質的に改良された流れ
特性(flow characteristics)を
有する。
【0025】粉末ブレンド製剤の調製および適用は時間
を浪費し、そして一定の製剤を提供しない。さらに、実
質的な材料の浪費があり、そしてブレンドの均一性を保
持するのが難しい。さらに、ミリグラム量の粉末ブレン
ドの分散工程は、必要とされるブレンド比とは顕著に異
なる個々のチューブアリコートをもたらす。
【0026】さらに、本願発明の装置およびその製造方
法にはコストの利点がある。チューブへの粒子添加剤の
供給における正確さの増大により微量成分の使用が可能
になる。したがって、製造における浪費は少なくなり、
コストの低下が実現する。
【0027】添加剤粒子は血液の採取および分析に関し
て以下の多くの点を改良する。(i)サンプルの抗凝血
が改良されるために血漿中のフィブリンの形成が低下す
るため直接サンプリング装置のノズルまたは自動分析機
の針状検出部(プローブ)が詰まりにくくなり;(i
i)充填物中の成分が一定になるため添加剤充填物が改
良され;そして(iii)高溶解性成分内の低溶解性成
分の分散のために低溶解性成分(フッ化塩)の溶解速度
が改良される。高溶解性成分の溶解と共に、低溶解性成
分を血液検体に分散させることにより、溶解に有効な表
面領域を増加させる。
【0028】即ち、本発明の添加剤粒子は、採血装置お
よびその中に含まれるサンプル、組合わされた抗凝血お
よび抗解糖特性を提供する。さらに、成分の粒子として
添加剤を製剤化する方法は、粒子中の蓚酸塩の吸湿性を
低下させ、採血装置への添加剤の充填の正確さを改良し
且つ充填の変動を低下させることにより充填操作を助け
る。蓚酸塩が湿気を吸収すると共に、重量を変化させ、
そして必要とされる充填物の体積を低下させる。さら
に、粉末は充填装置において異なったふるまいをする。
したがって、分散する粉末の体積および採血装置の充填
に変動がある。
【0029】慣用的充填法とは違い、本発明は、溶液を
調製し、粉末を混合するかまたは添加剤の充填後に乾燥
する工程を必要としない。即ち、添加剤粒子の調製およ
び制御は単純であり、且つ作業効率は製造における改良
をもたらす。
【0030】本発明は粒子の成分が一定なために、添加
剤の充填を改良する。フッ化塩および抗凝血剤の充填に
おける変動が低下するが、それは、誤差が充填の誤差の
みに限定され、充填の誤差と凝集分離(segrega
tion)の誤差の相乗誤差が生じないからである。凝
集分離の誤差は、充填工程における各々の密度および粒
子サイズの違いによる化学的成分の分離により引き起こ
される。さらに、体積に関する充填誤差自体は粒子サイ
ズの範囲を制御することにより低下する。さらに、補助
成分の充填量の全体の変動の低下は、血液に対する添加
剤の比率を最大に維持することにより、検体の質を改良
する。したがって、添加剤粒子の品質性は信頼でき且つ
一定である。
【0031】本発明は、他の特定の形態の態様になりう
るが、本明細書にて記載される特定の態様はあくまで例
示であり、本発明はこれらに限定されない。さまざまな
他の修飾は、本発明の範囲および精神から離れることな
くなされうることは、当業者には明らかである。本発明
の範囲は特許請求の範囲およびその均等物により決ま
る。
【0032】本発明の添加剤粒子は、低溶解性成分およ
び高溶解性成分からなることが好ましい。添加剤成分を
共に混合することは、高溶解性成分中の低溶解性成分の
分散速度のために、低溶解性成分の分散速度を増加させ
る。したがって、高溶解性成分が血液検体中に溶解する
につれて、低溶解性成分の表面領域が露出して増加す
る。
【0033】もっとも好ましくは、低溶解性成分はフッ
化塩であり、高溶解性成分は抗凝血剤である。
【0034】好ましくは、フッ化塩はフッ化ナトリウ
ム、フッ化リチウム、フッ化カリウム、およびフッ化ア
ンモニウムである。もっとも好ましくは、フッ化塩はフ
ッ化ナトリウムである。
【0035】好ましくは、抗凝血剤は蓚酸塩であり、例
えば、蓚酸カリウム、蓚酸ナトリウム、蓚酸リチウムま
たは蓚酸アンモニウムである。もっとも好ましくは、蓚
酸塩は蓚酸カリウムである。
【0036】好ましくは、血液1mlあたりの添加剤粒
子は、(a)約1.0から約10.0mgのフッ化塩;
および(b)約1.0から約10.0mgの蓚酸塩から
なる。
【0037】もっとも好ましくは、血液1mlあたりの
添加剤粒子は、約2.5mgのフッ化塩および、約2.
0mgの蓚酸塩からなる。
【0038】好ましい添加剤の粒子のメッシュサイズは
約20から約120であり、もっとも好ましいのは約4
2から約80である。
【0039】添加剤粒子は以下の工程: (a)フッ化塩および蓚酸塩を混合し; (b)混合物に蒸留水を加え; (c)混合物を粒子の形態に成形し; (d)粒子の湿分含有量が結晶水を除いて約0.5%未
満になるまで粒子を加熱乾燥し;そして (e)約20から約120のメッシュサイズになるよう
に粒子を篩にかけることからなる方法により調製され
る。
【0040】次に、添加剤粒子を採血チューブに充填す
る。
【0041】好ましくは、成形工程はスプレー乾燥、押
出(extruding)、造粒(granulati
ng)等である。
【0042】添加剤成分を共に混合することは、高溶解
性成分(蓚酸塩)中の低溶解性成分(フッ化塩)の分散
速度のために、低溶解性成分の分散速度を増加させる。
したがって、高溶解性成分が血液検体中に溶解するにつ
れて、低溶解性成分の表面領域が露出して増加する。
【0043】本発明の添加剤粒子を有するチューブの利
点は、より正確且つ均一な充填、血液検体の解糖および
凝血を最小にする安定な試験値、および血液検体への粒
子の良好な溶解である。さらに、血液検体への粒子の露
出が増加する。
【0044】本発明の採血装置は排気採血装置または非
排気採血装置のいずれかでありえる。採血装置はポリエ
チレンテレフタレートまたはポリプロピレン製であるこ
とが望まれる。
【0045】水は製品および環境に対する有害作用が最
小なため、粒子を混合および成形するための溶媒として
は水を用いることが最も好ましい。
【0046】さまざまな他の化合物を粒子中に製剤化す
ることができる。そのような化合物としてはポリビニル
ピロリドンおよびカルボキシエチルセルロースを含むが
これらに限定されない。
【0047】同じ部材を幾つかの角度から眺めた図面を
参照すると、図1は、典型的な採血チューブ10を示
し、該チューブは開口末端16、閉口末端18およびス
トッパー14を有するが、ストッパー14は自身を保持
するためのチューブの側壁12に対して広がって突き出
る底部局面部位またはスカート15を含む。
【0048】図2は、典型的採血チューブ内の本発明の
製剤粒子を示す。粒子添加剤20はチューブの閉口末端
付近に示される。
【0049】興味ある血液サンプルを、粒子添加剤20
を含むチューブ10に移すことができる。血液サンプル
が効率よく粒子添加剤と接触することにより、粒子添加
剤は迅速に血液中に溶解し、そして一定時間、解糖およ
び凝血が実質的に阻害される。
【0050】本発明の範囲および精神を離れない範囲
で、さまざまな修飾が容易になされてよいことは当業者
には明らかである。
【0051】実施例は本発明をいかなる特定の態様に限
定するものではなく、単なる例示である。
【0052】
【実施例】実施例1 粒子添加剤の調製 粒子添加剤は、約35mlの蒸溜水に約100gのフッ
化ナトリウムおよび約80gの蓚酸カリウムを溶解する
ことにより調製された。次に、水性の添加剤を成形して
粒子に乾燥した。粒子を約42から約80のメッシュサ
イズの篩にかけた。各々のチューブに、添加剤の粒子9
mgを入れた。
【0053】チューブは2mlの絞り(draw)で排
気されて蓋でシールされてから1.5メガラッドのガン
マ線照射により滅菌された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ストッパーを備えた典型的な採血チュ
ーブの遠近図である。
【図2】図2は、本発明の粒子添加剤を含む、図1の線
2−2に沿った縦断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アジト・ナチケット・ダスタネ アメリカ合衆国ニュージャージー州 07031,ノース・アーリントン,ゴール ド・ストリート 155−エフ (72)発明者 ロバート・ロサダ アメリカ合衆国ニューヨーク州11105, ニューヨーク,ツエンティサード・スト リート 22−63 (56)参考文献 特開 昭54−105877(JP,A) 特開 平1−127959(JP,A) 特開 昭63−10732(JP,A) 特公 昭45−31479(JP,B1) 特公 昭61−58781(JP,B2)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部末端、底部末端、および上部末端から
    底部末端まで伸びた、外部表面および内部表面を含む側
    壁、並びに造粒された添加剤粒子を含む、採血装置であ
    って、前記造粒された添加剤粒子は低溶解性成分および
    高溶解性成分を含み、約20ないし約120のメッシュ
    サイズを有し、そして高溶解性成分は低溶解性成分を血
    液検体中に溶解かつ分散させることにより溶解のために
    低溶解性成分の表面領域を露出かつ増加させることを特
    徴とする、前記採血装置。
  2. 【請求項2】低溶解性成分がフッ化物塩であり、そして
    高溶解性成分が蓚酸塩である、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】添加剤粒子が、血液1mlあたり (a)約1.0mgから約10.0mgのフッ化物塩;
    および (b)約1.0mgから約10.0mgの蓚酸塩 からなる、請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】フッ化物塩および蓚酸塩を含み、約20な
    いし約120のメッシュサイズを有する、解糖および凝
    血を最小にするための、採血管中で使用するための添加
    剤粒子。
  5. 【請求項5】添加剤粒子が、血液1mlあたり (a)約1.0mgから約10.0mgのフッ化物塩;
    および (b)約1.0mgから約10.0mgの蓚酸塩 からなる、請求項4記載の粒子。
  6. 【請求項6】以下の工程: (a)フッ化物塩および蓚酸塩の混合物を調製し; (b)該混合物を水に溶解し; (c)該混合物を粒子に成形し; (d)該粒子を加熱乾燥して、結晶水を除いて約0.5
    %未満の含水率となし;そして (e)約20ないし約120のメッシュサイズになるよ
    うに粒子を篩にかけることからなる、採血装置用添加剤
    粒子の製造方法。
  7. 【請求項7】成形工程が、スプレー乾燥、押出しまたは
    造粒である、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】添加剤粒子成形物が、血液1mlあたり (a)約1.0mgから約10.0mgのフッ化物塩;
    および (b)約1.0mgから約10.0mgの蓚酸カリウム からなる、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】添加剤粒子が、血液1mlあたり約2.5
    mgのフッ化ナトリウム、および約2.0mgの蓚酸カ
    リウムからなる、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】粒子のメッシュサイズが約42ないし約
    80である、請求項9記載の方法。
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