JP2749899B2 - 薬剤入り容器 - Google Patents

薬剤入り容器

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JP2749899B2 JP1215766A JP21576689A JP2749899B2 JP 2749899 B2 JP2749899 B2 JP 2749899B2 JP 1215766 A JP1215766 A JP 1215766A JP 21576689 A JP21576689 A JP 21576689A JP 2749899 B2 JP2749899 B2 JP 2749899B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は薬剤入り容器に関し、詳しくは内部に収納さ
れた制癌剤や抗生物質、血液製剤などの粉末状または凍
結乾燥された乾燥薬剤を使用直前に溶解して薬液を調剤
するために用いる薬剤入り容器に関する。
<従来の技術> 病院等の医療機関においては、従来より、バイアル等
の容器に入った制癌剤や抗生物質、血液製剤などの粉末
薬剤あるいは凍結乾燥薬剤は、そのまま輸液剤に混注し
て用いると配合割合が変化しやすく、また液状の薬剤と
して保存しておくと薬効が低下するという問題があるた
め、これを使用直前に溶解して輸液剤として点滴治療に
用いているが、乾燥薬剤の溶解操作は、上記薬剤の入っ
た容器とその乾燥薬剤を溶かす溶解液の入った容器とを
両頭針あるいは連結管等の接続用具を用いて接続し、溶
解液を乾燥薬剤の入った容器に移すことにより行ってい
る。ところがこの操作は複雑で手間がかかる上に、乾燥
薬剤の入った容器に接続するための穴を明ける操作を外
気中で行うので、中の乾燥薬剤が汚染される虞があり問
題である。
<発明が解決しようとする課題> 本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、乾燥薬
剤の溶解操作を無菌的に、容易かつ短時間で行うことの
できる安価な薬剤入り容器を提供することを目的とす
る。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記の課題を解決するために、口部に幅広の
鍔を有する予め乾燥薬剤の充填されたバイアルと、該バ
イアルの口部に挿着されて該口部を密封する注入針から
なる容器であって、前記注入針は1つの刃先と2つの流
体通路を有する中空針であり、その長手方向と垂直に前
記バイアルの鍔より若干小さな外径を有する鍔状のハブ
が形成されるとともに、該注入針の刃先側には該ハブに
嵌着固定されたゴムキャップが被冠されており、前記バ
イアルの鍔に前記ゴムキャップの被冠された注入針がそ
のハブ部分で刃先が上になるように載置され、バイアル
の鍔とゴムキャップの被冠されたハブとがキャップ部材
で固定されてなる薬剤入り容器を採用している。
<作用> 上記構成によれば、使用に際して、薬剤入り容器から
プロテクターキャップを外し、薬剤入り容器の注入針に
上方から溶解液容器の口部をあてがい口部閉鎖体を注入
針で刺通すれば、薬剤入り容器と溶解液容器とが連通し
て溶解液容器の溶解液が重力により薬剤入り容器側に移
行し、中に収容されている乾燥薬剤(制癌剤や抗生物
質、血液製剤など)を溶解する。溶解後薬剤入り容器内
の薬液は注射器などで吸引して注射剤として、または輸
液剤として単独または他の輸液剤に混注して用いること
ができる。また薬液を他の乾燥薬剤の溶解に使用するこ
ともできる。
<実施例> 次に本発明の実施例について図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る薬剤入り容器の説明
図である。
図に示すように本発明の薬剤入り容器は、乾燥薬剤
(D)の収容された口部に幅広の鍔(3)を有するバイ
アル(1)とこのバイアル(1)の口部に挿入して取り
付けられた口部を密封する注入針(2)とからなってい
る。そして注入針(2)は1つの刃先(4)と2つの流
体通路(7)、(8)およびハブ(5)を有しており、
注入針(2)をカバーするゴムキャップ(6)がハブ
(5)に嵌め込まれて固定されている。そしてさらにゴ
ムキャップ付の注入針(2)はそのハブ(5)の部分で
バイアル(1)の鍔(3)にキャップ部材(9)によっ
て固定されている。
バイアル(1)は粉末状の薬剤や凍結乾燥された乾燥
薬剤(D)を収納する容器であり、その口部には幅の広
い鍔(3)が形成されており、鍔(3)の大きさはこの
上に置かれるゴムキャップ(6)付ハブ(5)の大きさ
と略等しくなっている。バイアル(1)には必要に応じ
て内部の乾燥薬剤が変質しないよう褐色の着色を施して
おいてもよい。バイアル(1)の形成材料としてはガス
不透過性を有しかつ耐薬品性を有するものであれば特に
限定されないが、一般にポリエチレンやポリプロピレン
などの合成樹脂や、ガラスなどが好適に使用される。
注入針(2)は乾燥薬剤(D)の収納されたバイアル
(1)の中に溶解液容器(図示していない)に収容され
た溶解液を導入するためのもので、1つの刃先(4)と
2つの流体通路(7)、(8)を有しており、中央やや
下部(刃先と反対側)寄りの部分に、鍔(3)の外径よ
りやや小さな外径を有する円板状のハブ(5)が形成さ
れている。溶解液がバイアル内に移行する時には(7)
は溶解液の通路になり、(8)は空気の通路になる。ハ
ブ(5)は注入針(2)をバイアル(1)、正確にはバ
イアル(1)の鍔(3)に固定するための部分であり、
これにゴムキャップ(6)が嵌め込まれた後バイアル
(1)の鍔(3)に刃先(4)が上を向くように載置さ
れてキャップ部材(9)で固定される。尚、刃先(4)
の形状については溶解液薬瓶の閉鎖体、たとえば閉鎖膜
や栓体など、を刺通できるものであれば特に限定するも
のではない。注入針(2)の材質についても耐薬品性が
良ければ特に限定されるものではなく、一般にポリプロ
ピレンやポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート
などが使用される。
ゴムキャップ(6)は乾燥薬剤(D)および注入針
(2)を無菌的に保護するもので、ゴム状弾性体のたと
えば天然ゴムやイソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、
シリコーンゴムなどでチューブ状に形成されており、一
端が閉鎖し他端が注入針(2)のハブ(5)の形状に合
わせて、ハブ(5)を嵌入できるよう内径がコの字状に
拡径されている。
キャップ部材(9)は注入針(2)をバイアル(1)
に固定するためのものであり、注入針(2)のゴムキャ
ップ(6)を嵌めたハブ(5)の部分とバイアル(1)
の鍔(3)とを外部から押さえ込んで固定する。キャッ
プ部材(9)の材質としては、一般にアルミニウムやた
とえばポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可撓性樹
脂が使用される。固定方法としては、アルミニウムキャ
ップの場合はかしめるようにして固定でき、熱可撓性樹
脂の場合には嵌合、熱による成形(溶融して絞り込
む)、螺合などが可能である。
プロテクターキャップ(10)は刃先(4)を保護する
とともに、ゴムキャップ(6)の汚損およびゴムキャッ
プ(6)が刃先(4)によって破損するのを防ぐもので
あり、一般にポリプロピレンやポリエチレン、ポリスチ
レンなどの合成樹脂で形成される。但しゴムキャップ
(6)の汚損を防ぐ目的のためには薬剤入り容器全体を
プラスチックフィルムで包んだだけでもよい。
尚、溶解液としては一般に生理食塩水や5%ブドウ糖
液、注射用蒸留水、各種電解質液などが使用される。
<発明の効果> 以上説明してきたことから明らかなように、本発明の
薬剤入り容器を用いることにより、粉末剤の飛散による
病院内の汚染を防止できる。乾燥薬剤の溶解操作を無菌
的に、容易かつ短時間で行うことができる、などの効果
を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る薬剤入り容器の説明図
である。 <符号の説明> 1:バイアル、2:注入針 3:鍔、4:刃先 5:ハブ、6:ゴムキャップ 7、8:流体通路、9:キャップ部材 10:プロテクターキャップ、D:薬剤(乾燥薬剤)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口部に幅広の鍔を有する予め乾燥薬剤の収
    容されたバイアルと、該バイアルの口部に挿着されて該
    口部を密封する注入針からなる容器であって、前記注入
    針は1つの刃先と2つの流体通路を有する中空針であ
    り、その長手方向と垂直に前記バイアルの鍔より若干小
    さな外径を有する鍔状のハブが形成されるとともに、該
    注入針の刃先側には該ハブに嵌着固定されたゴムキャッ
    プが被冠されており、前記バイアルの鍔に前記ゴムキャ
    ップの被冠された注入針がそのハブ部分で刃先が上にな
    るように載置され、バイアルの鍔とキャップの被冠され
    た注入針のハブとがキャップ部材で固定されてなる薬剤
    入り容器。
  2. 【請求項2】注入針がさらにキャップ部材に嵌合するプ
    ロテクターキャップで被冠されてなる請求項1記載の薬
    剤入り容器。
  3. 【請求項3】乾燥薬剤が粉末薬剤または凍結乾燥薬剤で
    ある請求項1記載の薬剤入り容器。
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