JP2749441B2 - 木質大判ユニットパネルの製造方法 - Google Patents

木質大判ユニットパネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、木質大判ユニットパネルの製造方法に関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、和風バ
スルームの壁や天井パネル等として有用な、高性能で安
価な木質大判ユニットパネルの製造法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来より、和やかで、あたたかみのある和風バスルー
ムの施工がしばしばなされてきており、たとえば第4図
に示したように、浴槽(ア)を配置したバスルームの壁
(イ)や天井(ウ)を、桧等の木質材によって構成する
ことが知られている。
このような和風のバスルームの施工にあたっては、通
常は、桧あるいは桧類似の針葉樹の無垢材や、桧突板と
他の板材との複合板を防水、防腐、防蟻、防カビ処理
し、たとえば5〜20mm厚で100〜150mm幅に加工してこれ
を現場にて直か継ぎするか、あるいは実継ぎし、下地に
針打ち等によって固定しながら継いでいく方法によって
構成していた。
また、別の方法としては、桧あるいは桧類似の針葉樹
の無垢材や寸法安定化処理材を用いて継ぎ合わせパネル
を作製し、これをルームユニット壁や天井面材として用
いてきている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの従来のバスルーム施工におい
ては、前者の板材の直か継ぎ、あるいは実継ぎにより現
場施工として固定していく方法の場合には、寸法調整や
水仕舞い等の点において建築現場に任せる部分が多く、
実際上、第4図に示したような壁(イ)や天井(ウ)、
さらにはシャワー(エ)、ミラー(オ)、照明(カ)等
を取付け施工していく過程において、どうしても寸法や
水仕舞いに欠点が生じ、防水性、耐久性が充分なものと
ならないという問題があった。しかも、この方法におい
ては、施工に時間がかかり、作業性の向上には大きな制
約があった。
また後者のパネル使用の従来法においては、パネルの
強度保持の面からは板厚を20〜30mm程度にまですること
が必要で、また柾目で均質な材で構成しようとすると、
部材の安定供給に不安が残り、どうしてもコスト高とな
ることが避けられなかった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、耐水耐久性等の性能に優れ、施工が簡便で作業
性に優れ、しかも、比較的安定に入手できる均質な材料
を用い、低コストで壁面および天井面等を構成すること
のできる、新しい木質大判ユニットパネルの製造方法を
提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、木質
突板の複数枚をアルカリシールした無機質基板に継ぎ合
わせ接着することを特徴とする木質大判ユニットパネル
の製造方法を提供する。
この発明の方法は、たとえば第1図にその構成を例示
することができる大判ユニットパネルを製造するもので
あり、この木質大判ユニットパネル(1)は、木質突板
(2)の複数枚を継ぎ合わせ、これをアルカリシールし
た無機質基板(3)に接着している。またこの例の場合
には、無機質基板(3)の裏面には、フレーム間の相互
接合と取付けのための接合補強フレーム(4)を装着し
てもいる。
表面材としての木質突板(2)については、たとえば
桧もしくは桧類似の針葉樹材等を、2〜3mm厚で、幅100
〜130mm程度として使用し、一枚のユニットパネル当
り、6〜8枚程度継ぎ合わせて基板(3)に接着するこ
とができる。
この突板については、単板として使用してもよいし、
あるいは、第1図にも示したように、突板材(2a)およ
び(2b)の複数の種類のものを積層して使用してもよ
い。また、バスルーム用パネルとして要求される耐水耐
久性を向上させるためには、突板(2)に耐水性樹脂、
たとえばメラミン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂等を含浸し、耐水性の向上、寸法安定
化、防腐、防カビ性の向上等を図るのが好ましい。もち
ろんこの処理は、要求される品質によっては省略しても
よい。
突板(2)を接着するアルカリシールした無機質基板
(3)については各種のものが使用できるが、強度があ
り、安価で、かつ入手しやすい部材を用いるのが好まし
く、使用条件、価格等を考慮して選択することができ
る。
このような無機質基板(3)としては、たとえば石綿
スレート板、あるいは硅酸カルシウム板等を例示するこ
とができ、厚み3〜5mm程度、幅800〜900mm程度のもの
が使用できる。もちろん、これらは限定的なものではな
い。
このような石綿スレート板や硅酸カルシウム板を用い
る場合には、突板(2)等の木材ヘのアルカリ汚染を防
止するために、突板(2)との接着面にはアルカリシー
ル塗装を行う。また、裏面には、水気、湿気の移行を防
ぐために耐水性塗装を行うのが好ましい。このアルカリ
シールには、アクリル系、ウレタン系等の塗料を塗布す
ることができる。また、接着には耐水性接着剤を使用す
る。
無機質基板(3)を装着するためのフレーム(4)を
使用する場合には、軽量で高強度なものとすることが好
ましく、たとえばアルミニウム等の金属、あるいはFRP
等の強化プラスチック、さらにはその他の軽量複合材が
使用できる。このフレーム(4)は、パネル(1)の強
度を維持、向上させるとともに、パネル相互の接合と、
下地面への取付けを容易とする点で有効である。
無機質基板(3)のフレーム(4)への装着は、様々
な手段として可能であり、フレーム(4)の周縁による
無機質基板(3)の挾持、嵌着、あるいは他の接合手段
による取付け、さらには接着等によってもよい。この装
着にあたり、突板(2)と無機質基板(3)との接着物
は、所定の寸法に調整し、部材取付用加工を施してお
く。
もちろん、この発明のパネルにおいては、突板(2)
の表面には耐汚染性、耐候性、耐水性付与のための処理
を施しておくことが望ましく、たとえば塗膜厚30〜80μ
m程度において耐候性塗料を塗布する。
また、突板(2)を接着した後に、突板(2)の継ぎ
目に合わせて溝(5)を掘り、目地を作ることもでき
る。この目地は、表面の意匠性を向上させることにもな
る。
(作用) この発明の大判パネルは、木質突板を基板に接着し、
かつ、この基板をフレームに装着することができるた
め、寸法調整、水仕舞い等が良好で、しかも強度、施工
作業性にも優れている。このため、耐水耐久性に優れた
和風バスルームの壁、天井面等を簡便に、作業性よく構
成することを可能とする。
また、このパネルは、安価で入手しやすい突板、基板
等によって複合的に構成できるため、均質で、低コスト
な壁、天井面の構成が可能となる。
(実施例) 次に、添付した図面を参照しつつ、実施例によってこ
の発明の木質大判ユニットパネルの製造方法について詳
しく説明する。
実施例1 すなわち第2図に示したように、 (a)まず、表面突板(12a)(12b)として、各々 ・桧突板 0.5mm(厚み)×100mm(幅)×1800mm(長さ) ・米桧突板 2.0mm(厚み)×100mm(幅)×1800mm(長さ) を用意し、ビニルウレタン系接着剤等の耐水性接着剤に
よって接着する。
次いで、この板材に、メチロールメラミン樹脂と酸触
媒とを含浸させ、高周波加熱乾燥して硬化させる。含浸
率を20〜40%とする。含浸は、減圧含浸処理として行
う。
一方、無機質基板(13)としての石綿セメント板、3.
0mm(厚み)×800mm(幅)×1800mm(長さ)を用意し、
その表裏面に各々、約60μm厚のアクリルウレタン系塗
料を塗装する。
この塗装した無機質基板(13)に、8枚の上記接着突
板(12)を継ぎ合わせて耐水性接着剤によって接着す
る。
(b)突板単板の継ぎ目部に溝掘り加工を施こし、溝
(15)を形成する。
次いで、表面とこの溝(15)部に塗膜厚約50μmの耐
候性、耐水性塗料を塗布する。
(c)上記工程により得られた表面および溝(15)部を
塗装した突板(12)と無機質基板(13)との積層板は、
所定の寸法となるように切断等によって調整した後に、
フレーム(14)に取付け接着する。
以上の(a)(b)(c)の工程により得られた木質
大判ユニットパネルの特性は、次の通り、極めて優れた
ものであった。
〈表面側乾湿繰返し試験〉 30℃、60%RH(乾燥)、および40℃、95%RH(多湿)
の条件下に各々24時間保持することを10サイクル繰り返
す乾湿繰返し試験を行い、パネル表面の反り(長手方向
中央部)を評価した。その結果は、3mm以内にしかすぎ
なかった。
比較として表面および裏面に塗装しないパネルの場合
には、反りは最大9mmにも達した。
また、上記実施例のパネルには溝部でのカビ等の発生
も認められなかった。
〈長期高温多湿試験〉 60℃、95%RH雰囲気中に2400時間保持したが、パネル
には変色、劣化等は生じなかった。桧材のアルカリ汚染
は認められなかった。
一方、アルカリシールしない場合には、変色が著しか
った。
また、この実施例のように、薄い突板と比較的厚い突
板とを貼合わせて基板に継ぎ合わせ接着する場合には、
表面の桧材が0.5mm以下と薄くても下地の映りがなく、
しかも表面材のみが割れるということもなかった。
このため、薄い表面材として比較的高価な木質材を使
用するだけでよく、極めて安価な壁・天井パネルが実現
される。施工性も良好である。
実施例2 第3図に示したように、 (a)まず、表面突板(12a)(12b)として、各々、 ・桧突板 1.0mm(厚み)×100mm(幅)×1800mm(長さ) ・スプルース突板 1.5mm(厚み)×160mm(幅)×1800mm(長さ)を用意す
る。また無機質基板(13)として、硅酸カルシウム板、
3.0mm(厚み)×800mm(幅)×1800mm(長さ)を用い、
その両面にアクリルウレタン系塗料を塗装し、アルカリ
シールし、この塗装面とは反対側にウレタン系耐水性接
着剤を用いて5枚の上記スプルース突板(12b)を貼付
ける。
その後、このスプルース突板(12b)の表面に8枚の
桧突起(12a)を接着する。この場合にも耐水性接着剤
を使用する。
(b)接着の終了後、桧突板(12a)の継ぎ目部に溝を
掘り、目地溝(15)とする。
桧突板(12a)の表面および溝(15)部に耐候性耐水
性塗料を塗布する。
この時、塗料中に防カビ剤、たとえばヨード系防カビ
剤を5%程度混入しておくことも有効である。
(c)基板(13)の裏面に、実施例1と同様にしてフレ
ーム(14)を接着し、木質大判ユニットパネルを完成す
る。
このようにして製造したユニットパネルは、実施例1
と同様にその特性に優れているばかりか、桧突板(12
a)の継ぎ目に溝(15)を形成しても、スプルース突板
(12b)の継ぎ目が表面に露出しないという利点も有し
ている。
このため、第3図のこの実施例においては、スプルー
ス突板(12b)の柄を、桧突板(12a)と同柄、もしくは
類似柄とすることによって、継ぎ目のない美観性に優れ
た壁または天井面が構成される。
また、桧突板の厚みを1mmとしているため、下地スプ
ルース突板(12b)の継ぎ目は表面に映ってこない。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、 1)耐水耐久性、強度等の特性に優れ、アルカリ汚染も
なく、施工性の良好な和風バスルーム壁、天井材等とし
て有用な大判木質パネルが提供される。
2)このパネルの材料は、入手容易で、均質材として安
価なものを用いることができるため、低コストな施工が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の木質大判ユニットパネルを例示し
た斜視図である。 第2図および第3図は、この発明のパネルの製造工程を
例示した断面図である。 第4図は、和風バスルームを例示した斜視図である。 1…木質大判ユニットパネル 2…突板 2a,2b…突板材 3…無機質基板 4…接合補強フレーム 5…溝 12a,12b…突板 13…無機質基板 14…フレーム 15…溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質突板の複数枚をアルカリシール処理し
    た無機質基板に継ぎ合わせ接着することを特徴とする木
    質大判ユニットパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】基板裏面に接合補強パネルを装着する請求
    項(1)の木質大判パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】突板表面および/または基板裏面に耐候耐
    水塗装を施す請求項(1)または(2)の木質大判ユニ
    ットパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】耐水性接着剤により接着する請求項(1)
    または(2)の木質大判ユニットパネルの製造方法。
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