JP2748825B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2748825B2
JP2748825B2 JP5200462A JP20046293A JP2748825B2 JP 2748825 B2 JP2748825 B2 JP 2748825B2 JP 5200462 A JP5200462 A JP 5200462A JP 20046293 A JP20046293 A JP 20046293A JP 2748825 B2 JP2748825 B2 JP 2748825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に係り、
とくに画像認識や文字認識に好適な画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に画像処理装置では、2次元的に
配列された複数個のCCD(Charge Coupl
ed Device)等の固体撮像素子を用いて、文字
や図形・写真等の濃淡画像を光電変換し、画像処理デー
タを得ている。
【0003】しかしながら、CCDは、製造上の問題に
より感度にばらつきがあるために、光電変換信号をその
まま用いて画像処理を行うと、誤った処理結果を得る場
合がある。
【0004】そこで、個々のCCDの性能のばらつきを
補正するため、例えば特開昭63−132579号公報
では、あらかじめ記憶している各画素ごとの感度補正値
を用いて、各画素間の感度のばらつきを補正し、また、
特開平2−72774号公報では、フレーム期間毎に異
なるゲート電圧で駆動することにより各受光素子の暗電
圧のばらつきに起因する画像信号の不均一性を補正し、
さらに、特開平2−303276号公報では、隣あった
画素データを比較して高周波歪の補正をしている。
【0005】一方、画像処理装置が種々の用途に利用さ
れるにつれて、画像処理速度の向上に対する要求が高く
なってきた。
【0006】そこで、特開平3−123181号公報で
は、高速で電荷を転送するために、垂直方向に併設され
た複数の垂直転送手段で転送された電荷を、水平方向に
設けられた複数の水平転送手段に同時に転送するCCD
において、垂直転送手段の垂直方向に併設された相隣接
する二画素から同時に電荷を読み出し、この電荷を各画
素毎に対応する水平転送手段に転送している。
【0007】すなわち、CCDからの濃淡情報は、二系
統のシフトレジスタ即ち偶数画素列用のシフトレジスタ
と奇数画素列用のシフトレジスタに分かれるダブルリー
ドアウト方式で同時に出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−123181号公報に開示されている従来例に
おいては、CCDからの濃淡情報の出力用のシフトレジ
スタが二系統すなわち偶数画素列用のシフトレジスタと
奇数画素列用のシフトレジスタに分かれているために、
温度変化等により同一の画像に対する偶数画素列用のシ
フトレジスタと奇数画素列用のシフトレジスタとの間の
濃淡情報の出力にばらつきが生じ、画像処理結果の品質
に悪影響を及ぼすという不都合があった。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくにイメージセンサからの濃淡情報
の出力用のシフトレジスタが二系統に分かれていること
に起因する画像処理結果の品質劣化を防止することがで
きる画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、文
字や図形・写真等の濃淡画像を光電変換するイメージセ
ンサと、このイメージセンサから出力された濃淡情報を
デジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変
換器から出力されたデジタル信号に基づいて画像処理を
行う処理部とを備えている。 しかも、処理部に、イメー
ジセンサの偶数画素列から入力された濃淡情報のデジタ
ル信号を偶数画素列情報として記憶すると共にイメージ
センサの奇数画素列から入力された濃淡情報のデジタル
信号を奇数画素列情報として記憶する画像処理マスク
と、処理部による画像処理対象画素が偶数画素列情報で
ある場合には画像処理マスクの偶数画素列のデジタル信
号を処理部に出力すると共に処理部による画像処理対象
画素が奇数画素列情報である場合には画像処理マスクの
奇数画素列のデジタル信号を処理部に出力する出力制御
手段とを併設した、という構成を採っている。これによ
って前述した目的を達成しようとするものである。
【0011】
【作用】イメージセンサは、各画素毎に文字や図形・写
真等の濃淡画像をアナログの電気信号に変換する。
【0012】すると、イメージセンサの偶数画素列から
の濃淡情報が読み出され、AD変換器に入力される。
【0013】さらに、イメージセンサの奇数画素列から
の濃淡情報が読み出され、AD変換 器に入力される。
【0014】AD変換器は、偶数画素列の濃淡情報をデ
ジタル信号に変換し、画像処理マスクに出力する。
【0015】さらに、AD変換器は、奇数画素列の濃淡
情報をデジタル信号に変換し、画像処理マスクに出力す
る。
【0016】画像処理マスクは、AD変換器からの偶数
画素列濃淡情報と奇数画素列濃淡情報を格納する。
【0017】出力制御手段は、画像処理対象の画素が偶
数画素列にあれば画像処理マスクから偶数画素列濃淡情
報を選択出力し、画像処理対象の画素が奇数画素列にあ
れば画像処理マスクから奇数画素列濃淡情報を選択出力
する。
【0018】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図3に基づいて説明する。
【0019】図1の実施例は、文字や図形・写真等の濃
淡画像を光電変換するCCDを2次元的に複数個配列し
たイメージセンサ5と、このイメージセンサ5の偶数画
素列からの濃淡情報を読み出す偶数画素列濃淡情報出力
手段6と、イメージセンサ5の奇数画素列からの濃淡情
報を読み出す奇数画素列濃淡情報出力手段7と、偶数画
素列濃淡情報出力手段6からの濃淡情報に補正を行う第
1の補正手段8とを備えている。
【0020】また、奇数画素列濃淡情報出力手段7から
の濃淡情報に補正を行う第2の補正手段9と、第1の補
正手段8からのアナログ信号をデジタル信号に変換する
第1のAD変換器10と、第2の補正手段9からのアナ
ログ信号をデジタル信号に変換する第2のAD変換器1
1と、第1のAD変換器10からの偶数画素列濃淡情報
と第2のAD変換器11からの奇数画素列濃淡情報を格
納する画像処理マスク3とを備えている。
【0021】更に、本実施例では、イメージセンサ5の
濃淡情報を画素列毎に画像処理マスク3に格納制御する
濃淡情報制御手段4と、画像処理マスク3から偶数画素
列の濃淡情報あるいは奇数画素列の濃淡情報を選択して
出力する出力制御手段1と、画像処理マスク3からの濃
淡情報により画像処理を行う処理手段2とを備えてい
る。
【0022】次に、本実施例の動作について説明する。
ここで、イメージセンサ5は図2に示されるようにm列
×n行のCCD(C11〜Cmn)から構成されているもの
とする。
【0023】.文字や図形・写真等の濃淡画像がイメ
ージセンサ5に入力されると、各CCDは入力画像の濃
淡に比例したアナログの電気信号すなわち濃度情報に変
換する。
【0024】.濃淡情報制御手段4は、イメージセン
サ5の偶数画素列にあるCCDからの濃淡情報を偶数画
素列濃淡情報出力手段6に、イメージセンサ5の奇数画
素列にあるCCDからの濃淡情報を奇数画素列濃淡情報
出力手段7に同時に出力する。
【0025】.偶数画素列濃淡情報出力手段6は、イ
メージセンサ5の偶数画素列にあるCCDからの濃淡情
報を第1の補正手段8に出力する。ここでは、図2に示
されるように、先ず第2列目の先頭位置にあるCCD、
すなわちC12の濃淡情報からC22,C32,・・・・・,
という順番で出力する。
【0026】奇数画素列濃淡情報出力手段7は、イメー
ジセンサ5の奇数画素列にあるCCDからの濃淡情報を
第2の補正手段9に出力する。ここでは、図2に示され
るように、先ず第1列目の先頭位置にあるCCD、すな
わちC11の濃淡情報からC21,C31,・・・・・,とい
う順番で出力する。
【0027】.第1の補正手段8は、偶数画素列濃淡
情報出力手段6からの信号に対し、あらかじめ記憶して
いるCCD毎の補正情報に同期させることにより各画素
における感度のばらつきを補正する。すなわち、「真
白」が0[V]、「真黒」が[2]Vになるように補正
する。
【0028】第2の補正手段9は、奇数画素列濃淡情報
出力手段7からの信号に対し、あらかじめ記憶している
CCD毎の補正情報に同期させることにより各画素にお
ける感度のばらつきを補正する。すなわち、「真白」が
0[V]、「真黒」が2[V]になるように補正する。
【0029】.第1のAD変換器10は、第1の補正
手段8からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。
すなわち、0〜2[V]のアナログ入力を00H〜FF
Hのデジタル信号に変換する。ここで、00Hは「真
白」を意味し、FFHは「真黒」を意味している。つま
り、濃度は256階調に分解される。
【0030】第2のAD変換器11は、第2の補正手段
9からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。すな
わち、0〜2Vのアナログ入力を00H〜FFHのデジ
タル信号に変換する。ここで、00Hは「真白」を意味
し、FFHは「真黒」を意味している。つまり、濃度は
256階調に分解される。
【0031】.濃淡情報制御手段4は、第1のAD変
換器10からの信号を画像処理マスク3の所定の偶数列
位置に格納し、第2のAD変換器11からの信号を画像
処理マスク3の所定の奇数列位置に格納する。すなわ
ち、図3に示されるようにCijのCCDからの信号はS
ijの位置に格納される。
【0032】.出力制御手段1は、画像処理対象画素
が偶数画素列にあれば画像処理マスク3から偶数画素列
濃淡情報を処理手段2に選択出力し、画像処理対象画素
が奇数画素列にあれば画像処理マスク3から奇数画素列
濃淡情報を処理手段2に選択出力する。従って、本実施
例では、画像処理を行うとき、画像処理対象画素と同系
統の画素列の画素を参照して二値化処理等の画像処理を
行うこととなる。すると、イメージセンサからの濃淡情
報の出力が二系統のシフトレジスタに分かれていること
に起因する画像処理結果の品質劣化を防止することが可
能となる。これは、各系統ではクロックが独立している
ため偶数画素列と奇数画素列とでは濃度変化にずれがあ
るが、偶数画素列間又は奇数画素列間ではこのクロック
独立による濃度変化のぶれがないためである。
【0033】.処理手段2は、画像処理マスク3から
の濃淡情報に基づいて、アフィン変換やフーリエ変換、
さらには二値化処理や統計処理・認識処理等の所定の画
像処理を行う。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、同一のシフトレジスタからの出力
のみで画像処理を行うことができ、これがため、イメー
ジセンサからの濃淡情報の出力が二系統のシフトレジス
タに分かれていることに起因する画像処理結果の品質劣
化を防止することが可能となり、さらに、2次的な効果
として、このような画像処理を行うことにより、第1及
び第2の補正手段によるCCDからの濃淡情報の調整を
厳密にする必要がなくなり、このため、システムの構築
が容易となるという従来にない優れた画像処理装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1におけるイメージセンサの詳細を示す詳細
構成図である。
【図3】図1における画像処理マスクの詳細を示す詳細
構成図である。
【符号の説明】
1 出力制御手段 2 処理手段 3 画像処理マスク 4 濃淡情報制御手段 5 イメージセンサ 6 偶数画素列濃淡情報出力手段 7 奇数画素列濃淡情報出力手段 8 第1の補正手段 9 第2の補正手段 10 第1のAD変換器 11 第2のAD変換器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形・写真等の濃淡画像を光電変
    換するイメージセンサと、このイメージセンサから出力
    された濃淡情報をデジタル信号に変換するA/D変換器
    と、このA/D変換器から出力されたデジタル信号に基
    づいて画像処理を行う処理部とを備えた画像処理装置に
    おいて、 前記処理部に、前記イメージセンサの偶数画素列から入
    力された濃淡情報のデジタル信号を偶数画素列情報とし
    て記憶すると共に前記イメージセンサの奇数画素列から
    入力された濃淡情報のデジタル信号を奇数画素列情報と
    して記憶する画像処理マスクと、前記処理部による画像
    処理対象画素が前記偶数画素列情報である場合には前記
    画像処理マスクの偶数画素列のデジタル信号を前記処理
    部に出力すると共に前記処理部による画像処理対象画素
    が奇数画素列情報である場合には前記画像処理マスクの
    奇数画素列のデジタル信号を前記処理部に出力する出力
    制御手段とを併設した ことを特徴とする画像処理装置。
JP5200462A 1993-07-20 1993-07-20 画像処理装置 Expired - Fee Related JP2748825B2 (ja)

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