JP2744365B2 - モールド成形体の製造法 - Google Patents

モールド成形体の製造法

Info

Publication number
JP2744365B2
JP2744365B2 JP3202475A JP20247591A JP2744365B2 JP 2744365 B2 JP2744365 B2 JP 2744365B2 JP 3202475 A JP3202475 A JP 3202475A JP 20247591 A JP20247591 A JP 20247591A JP 2744365 B2 JP2744365 B2 JP 2744365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded
surface fastener
molding
mold
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3202475A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0516173A (ja
Inventor
成雄 安斉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP3202475A priority Critical patent/JP2744365B2/ja
Publication of JPH0516173A publication Critical patent/JPH0516173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2744365B2 publication Critical patent/JP2744365B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面フアスナーを装着し
たモールド成形体の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、面フアスナーは種々の物品の
係合部材として広く使用されている。特に、自動車用シ
ート、ソファー、マットなどの表皮材の簡易取り付けの
ために、最近面フアスナーを樹脂発泡成形体に埋設一体
成形した面フアスナー成形体が注目され、該面フアスナ
ー成形体に関し、既に幾つかの提案がなされている(例
えば、特開昭60−179003号公報、特開昭61−
176390号公報、特開平1−95012号公報、特
開平1−101116号公報、特開平1−163019
号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】面フアスナーを樹脂発
泡体に一体成形した成形体を製造する際には、モールド
成形用の樹脂組成液が面フアスナーの係合素子群内に流
れ込むのを防止することが必要で、通常面フアスナーの
係合素子群をフイルムなどの被覆材で被覆した面フアス
ナー部材が用いられる。係合素子群を被覆する被覆材は
面フアスナー部材と一体成形した成形体を金型から取り
外した後、除去される。そのため被覆材除去工程を設け
ざるを得ず、コスト高につながる。しかも被覆材除去時
に面フアスナーを成形体から剥離させてしまうという問
題があった。また、係合素子群を被覆材で被覆したモー
ルドイン用面フアスナー部材は、成形金型に正しく装着
しても、成形時の熱により、面フアスナーを構成する素
材間の膨張や収縮の差から面フアスナー部材の形が変形
して金型からずれたり、外れたりして金型との間に隙間
が形成され、該隙間から成形用樹脂が侵入して、面フア
スナーが正しく装着された成形体を収率良く得ることが
難しい。
【0004】したがって、本発明の目的は、成形前の準
備や成形後の後始末の必要のない面フアスナーを良好な
状態で装着したモールド成形体の製造法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の一面に
係合素子群を配設し、基材の他の面に樹脂発泡体を一体
に設けた面ファスナー付成形部材を、該面ファスナー付
成形部材の係合素子群を収容する凹部と、該凹部の少な
くとも両側に該成形部材を狭持して凹部内への樹脂液の
流れ込みを防止する流れ込み防止手段を設けた成形金型
内に装着した後、該金型内に成形用樹脂組成物を注入す
ることを特徴とするモールド成形体の製造法である。
【0006】本発明で用いる面フアスナーは、ポリエス
テル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフイン系繊維、ポ
リ塩化ビニル系繊維、アクリル系繊維、酢酸セルロース
などのセルロース誘導体繊維などから選ばれた繊維を主
体として製編織して得た編織製面フアスナー、またはポ
リエステル、ポリアミド、ポリオレフイン、オレフイン
酢酸ビニル共重合体あるいはその鹸化物、ポリ塩化ビニ
ル、ポリウレタン、ポリエステル系エラストマー、ポリ
アミド系エラストマー、ポリオレフイン系エラストマ
ー、その他の熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂などの合
成樹脂を成形して得た成形面フアスナーである。該面フ
アスナーは基材の一面に、例えば、ループ状、鈎状、き
のこ状、膨頭状、レール状などの係合機能を有する係合
素子群を立設し、基材の他の面は基材そのまま、または
編織布あるいは網状物を積層してもよい。面フアスナー
と成形体との剥離強力を高めるために、基材の他の面
に、例えば、ループ状、鈎状、膨頭状、凹凸状、毛羽
状、角状、レール状などの埋設素子群を立設してもよ
い。
【0007】本発明で用いる成形用樹脂組成物は、例え
ば、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、各種合成ゴムなどから選ばれた樹脂に、
発泡剤、滑剤、充填剤、着色剤、難燃剤、各種安定剤な
どから選ばれた所望の添加剤を配合した発泡性樹脂組成
物である。通常気泡の安定性や弾性特性、耐久性などか
らポリウレタン系樹脂組成物が好ましく用いられる。
【0008】本発明で用いる面ファスナー付成形部材
は、連続的に繰り出された長尺面ファスナーの裏面に
泡性樹脂組成物を付与した後、成形機で発泡させること
により面ファスナーと一体に接合した成形体(発泡体付
面ファスナー)として連続的に製造することができる。
該連続成形体は所望の長さに切断して使用される。また
予め切断した所定の大きさの面ファスナーを金型内に収
容した後、金型内に発泡性樹脂組成物を注入し発泡して
面ファスナー付の成形部材を製造することもできる。更
発泡樹脂成形体に面ファスナーを張り合わせて面ファ
スナー付成形部材を製造してもよい。該成形部材(発泡
体)は単一樹脂組成物からの発泡体や樹脂組成の異なる
2層あるいは3層の積層体とすることができる。また
形部材の埋設面に編織布や不織布、網状物、プライマー
などのシート状物を一体化した積層体は、モールド成形
体との接着性や強度を向上させることができる。本発明
においては、面ファスナー付成形部材は、面ファスナー
と一体に接合した発泡成形部材を意味するものとする。
該面ファスナー付成形部材は用途によって任意の大きさ
にするが、通常幅15〜100mm、発泡樹脂層の厚さ
2〜30mmで、長さは係合性の必要上および製造方式
によって定まる長さである。後者の製造法の場合、円形
や三角形など全く任意の形状の成形部材を用いることも
できる。
【0009】面フアスナー付成形部材を装着する金型
は、図1、図3または図4に例示したように、面フアス
ナー成形部材の面フアスナーの係合素子群を収容する凹
部と、該凹部の少なくとも両側に該成形部材を挟持して
樹脂液の流れ込みを防止する、例えば、堰状突起などか
らなる流れ込み防止手段を設けている。流れ込み防止手
段は金型に装着された面フアスナー付成形部材の係合素
子群を収容する凹部に成形樹脂が流れ込まず、かつ成形
部材を固定する形状であればよい。例えば、直立の堰状
形状であってもよい。通常面フアスナー付成形部材の両
側面を挟み込むようにした突起を有する異形断面形状が
好ましく用いられる。該流れ込み防止手段は少なくとも
面フアスナーの係合素子群を収容する凹部の両側の設け
られるが、凹部の全周囲に設けてもよい。
【0010】モールド成形体の製造法は、予め成形温
度、例えば、50〜120℃に加熱された金型内に所定
の大きさの面フアスナー付成形部材を、面フアスナーの
係合素子群が金型の凹部内に収容されるように、流れ込
み防止手段、例えば、図1に示す堰状突起間に押し込み
装着するか、または面フアスナー付成形部材を金型に装
着した後、金型を所定の成形温度に加熱し、しかる後金
型内に樹脂組成物を注入する。
【0011】
【作用】本発明のモールド成形体の製造法は、成形後に
面フアスナーの係合素子群を被覆したフイルムなどを除
去する必要がないため、作業が極めて簡単である。また
面フアスナー付成形部材を金型に確実に装着することが
できるため、金型と面フアスナー部材との間への樹脂の
流れ込みがなく、面フアスナーを成形体に確実に固定す
ることができて不良発生率は皆無である。更に任意の形
状の面フアスナー部材が使用できるため面フアスナーを
成形体に任意の位置に装着することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のモールド成形体の製造法の一
例を図面にて説明する。図1は、モールド成形体の製造
法を説明する断面図であり、面フアスナー付成形部材2
の係合素子群4を収容する凹部7と、該成形部材2を挟
持する流れ込み防止手段、例えば、堰状突起8を設け、
必要に応じて該凹部7に通気や吸引などのための孔9を
設けた金型6内に、基材の一面に係合素子群4を配設
し、他の面に埋設素子群5を有する面フアスナー3の埋
設素子群5を樹脂成形体に埋設一体化した面フアスナー
付成形部材2を装着している。モールド成形体1は金型
内に成形用樹脂組成物を注入して発泡成形法により成形
して得られる。
【0013】図2は、モールド成形体の製造に用いる面
フアスナー付成形部材を例示する断面図であり、図2
(1)は、編織布を基材とした面フアスナーまたは面フ
アスナーの基材に編織布あるいは網状物を積層一体化し
た面フアスナー3を用いて成形した面フアスナー付複合
シートを裁断加工した成形部材、図2(2)は、金型と
接触する成形部材の少なくとも一部に軟磁性体10を付
与し、金型には磁石を設けて部材の取り付け性を向上さ
せた面フアスナー付成形部材、図2(3)は、成形部材
のモールド成形体の埋設側に、編織布、不織布、網状
物、プライマーなどのシート状物11を付与し、モール
ド成形体との接着性や切断強度を向上させた面フアスナ
ー付成形部材、図2(4)は、成形部材の樹脂成形体
を、例えば、発泡状態の異なる発泡体層I(12)およ
び発泡体層II(13)とした積層体、または樹脂組成の
異なる樹脂成形体層の積層体などとして、モールド成形
体との接着性や強度を向上させた面フアスナー付成形部
材である。
【0014】図3は、モールド成形体の製造に用いる金
型の面フアスナー付成形部材を装着する部分を例示する
断面図であり、面フアスナー付成形部材2を収容する流
れ込み防止手段として堰状突起8の内側に突起を設け
て、成形部材2の側壁を強制的に挟み込むことにより、
成形用樹脂組成物の係合素子群内への流れ込みを防止し
た金型6であり、特に、流動性の高い樹脂組成物を用い
るときに有効である。
【0015】
【発明の効果】本発明のモールド成形体の製造法は、従
来の面フアスナー係合素子群のフイルム状物による被
覆、金型に固定するための磁性体の取り付け、更に金型
への磁石の取り付け、更にフイルム除去などの作業が不
要になり、製造が合理化される。またモールド成形体へ
の面フアスナーの装着不良が激減し、モールド成形加工
後のフイルム除去時における成形体からの面フアスナー
の剥離事故も解消するため収率が向上する。しかも必要
に応じて任意の最適アセンブリー形状の面フアスナーの
配置も可能であり、自動車用シートや各種クッション成
形体などの製造に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールド成形体の製造法を説明する断
面図である。
【図2】本発明のモールド成形体の製造に用いる面フア
スナー付成形部材を例示する断面図である。
【図3】本発明のモールド成形体の製造に用いる金型を
例示する断面図である。
【符号の説明】
1 モールド成形体、 2 面フアスナー付成形部材、 3 面フアスナー、 4 係合素子、 5 埋設素子、 6 成形用金型、 7 係合素子群受容凹部、 8 堰状突起、 9 排気孔、 10 軟磁性体、 11 シート状物、 12 発泡体I、 13 発泡体II。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の一面に係合素子群を配設し、基材の
    他の面に樹脂発泡体を一体に設けた面ファスナー付成形
    部材を、該面ファスナー付成形部材の係合素子群を収容
    する凹部と、該凹部の少なくとも両側に該成形部材を狭
    持して凹部内への樹脂液の流れ込みを防止する流れ込み
    防止手段を設けた成形金型内に装着した後、該金型内に
    成形用樹脂組成物を注入することを特徴とするモールド
    成形体の製造法。
JP3202475A 1991-07-16 1991-07-16 モールド成形体の製造法 Expired - Fee Related JP2744365B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202475A JP2744365B2 (ja) 1991-07-16 1991-07-16 モールド成形体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202475A JP2744365B2 (ja) 1991-07-16 1991-07-16 モールド成形体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0516173A JPH0516173A (ja) 1993-01-26
JP2744365B2 true JP2744365B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=16458135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3202475A Expired - Fee Related JP2744365B2 (ja) 1991-07-16 1991-07-16 モールド成形体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2744365B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533314A (ja) * 2000-05-23 2003-11-11 ベルクロ インダストリーズ ビー ヴィッ セグメント化された着脱可能な締結具

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355583B1 (ko) * 2000-07-27 2002-10-12 장종술 페이스트 피브이씨 수지를 이용한 벨크로 파스너의접착방법 및 그 제품
KR20030023129A (ko) * 2001-09-12 2003-03-19 장병순 시트쿠션의 패스너 부착방법
JP2004000321A (ja) 2002-03-26 2004-01-08 Kuraray Co Ltd モールドイン成型用係止部材および樹脂成形体の製造方法
KR20030007290A (ko) * 2002-11-29 2003-01-23 주식회사제일우레탄 쿠션에 일체로 부착되는 벨크로파스너
KR20030007289A (ko) * 2002-11-29 2003-01-23 주식회사제일우레탄 벨크로파스너가 부착된 쿠션 제조장치 및 방법
KR100989983B1 (ko) * 2010-04-26 2010-10-26 (주)건우테크 차량용 의자의 시트패드용 벨크로테이프 및 그 부착방법

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5848162A (ja) * 1981-09-18 1983-03-22 Fujitsu Ltd 端末の応答時間測定方式
JPH0822551B2 (ja) * 1987-12-15 1996-03-06 株式会社イノアックコーポレーション 面ファスナーを一体に固着する発泡成形品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533314A (ja) * 2000-05-23 2003-11-11 ベルクロ インダストリーズ ビー ヴィッ セグメント化された着脱可能な締結具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0516173A (ja) 1993-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5942177A (en) Method for a making a separable fastener having a perimeter cover gasket
TWI699173B (zh) 向度可撓接觸扣件條帶
US7488527B2 (en) Molded touch fasteners
EP1729609A2 (en) Touch fastener products
JPWO2009013998A1 (ja) 座席表皮材の固定用テープ状係止部材、及び係止部材付き樹脂成形体の製造方法
JP2744365B2 (ja) モールド成形体の製造法
JP6492364B2 (ja) 自動車用内装材およびその製造方法
JP2909174B2 (ja) 面ファスナー付き発泡成形体
JP3255384B2 (ja) モールドイン成形体、成形方法、成形用係止部材
JPH0711621Y2 (ja) 留め部材
JP2611077B2 (ja) モールド成形体の製造法およびモールド成形体
EP0799125B1 (en) Method and mold for producing an affixation member with an interengaging fastening member and article obtained thereby
JPH06237807A (ja) 面ファスナーの製造方法
JPH0453685Y2 (ja)
JP2015192793A (ja) モールドイン成形用雄型面ファスナー
JPH08140713A (ja) モールドイン成形用係止部材およびそれを用いた樹脂成形体の製造方法
JP2503033B2 (ja) 成形体の製造法
JPH0453687Y2 (ja)
JPS62144911A (ja) 係合部材つき成形体の製造法
JPH0453686Y2 (ja)
JPS62140807A (ja) 係合部材つき成形体の製造方法
JP2001138341A (ja) モールドイン成形用係止部材およびそれを用いた樹脂成形体の製造方法
JP2003165126A (ja) フォーム構造体にファスナーを付着する方法
JPH02128812A (ja) 樹脂成形体の製造方法
JPH0449014A (ja) 自動車用の内装材へのクリップの固定方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees