JP2740125B2 - プレスブレーキにおける上型ホルダ装置 - Google Patents

プレスブレーキにおける上型ホルダ装置

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JP2740125B2
JP2740125B2 JP6195434A JP19543494A JP2740125B2 JP 2740125 B2 JP2740125 B2 JP 2740125B2 JP 6195434 A JP6195434 A JP 6195434A JP 19543494 A JP19543494 A JP 19543494A JP 2740125 B2 JP2740125 B2 JP 2740125B2
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upper die
clamp
pressing
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clamping force
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敏郎 川野
守 杉本
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株式会社アマダメトレックス
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D5/00Bending sheet metal along straight lines, e.g. to form simple curves
    • B21D5/02Bending sheet metal along straight lines, e.g. to form simple curves on press brakes without making use of clamping means
    • B21D5/0209Tools therefor
    • B21D5/0236Tool clamping

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレスブレーキにおける
上型ホルダ装置に係り、さらに詳細にはプレスブレーキ
における上部テーブルに対して上型の着脱交換を容易に
行うことのできる上型ホルダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレスブレーキは、上部テーブル(上部
エプロンと称することもある)と下部テーブル(下部エ
プロンと称することもある)とを上下に対向して備えた
構成であって、上部テーブル又は下部テーブルの適宜一
方をラムとして上下駆動する構成である。
【0003】上記構成のごときプレスブレーキは、板状
のワークの折曲げ加工を行うために、下部テーブルの上
部には下型(ダイ)が装着してあり、上部テーブルの下
部には上型(パンチ)が装着してある。
【0004】上記構成において、下型上にワークを位置
決めした後に、上型と下型とを係合することにより上記
ワークの折曲げ加工が行われ得るものである。
【0005】ところで、プレスブレーキにおいては、例
えばワークの折曲げ形状等の相違によって上型を交換す
るために、上部テーブルの下部に多数の上型ホルダ装置
を装着し、この多数の上型ホルダ装置によって上型を上
部テーブルに着脱交換可能に支持する構成である。
【0006】従来の上型ホルダ装置は、上部テーブルの
下部に取付けたホルダ本体に上型クランプを締付ボルト
を介して揺動可能に取付け、この上型クランプとホルダ
本体との間に挿入した上型の上部を、前記締付ボルトを
締付けることにより前記上型クランプでもって強力に締
付固定する構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって従来の構成
においては、上部テーブルに対して上型の着脱交換を行
うには多数の上型ホルダ装置に備えた多数の締付ボルト
を操作しなければならず、この操作が極めて煩わしくか
つ厄介であるという問題があった。
【0008】そこで、上型ホルダ装置にエアシリンダを
装着し、このエアシリンダによって上型クランプの締付
け,解除等の動作を行う構成の上型ホルダ装置も開発さ
れている。
【0009】上記構成の上型ホルダ装置においては、多
数の上型ホルダ装置にそれぞれエアシリンダを備えなけ
ればならず、またエア源が必要であるので、構成が複雑
化し高価になるという問題がある。
【0010】また、従来の上型ホルダ装置においては、
上型クランプによる上型のクランプを解除すると上型が
落下する危険がある。
【0011】さらに、従来の上型ホルダ装置において
は、上型の装着時には上型が落下しない程度に上型クラ
ンプを軽く締付け、その後に上型と下型とを整合せしめ
て芯出しを行った状態において前記上型クランプを強力
に締付けなければならず、操作が面倒であるという問題
がある。
【0012】なお、本発明に関係する先行例として、例
えばEP0387121A1(以下、先行例1と称す)
や特開平6−23436号(以下、先行例2と称す)が
ある。
【0013】上記先行例1においては、プレスブレーキ
の上部テーブルに揺動自在に枢着した上型クランプでも
って上型をホルダ本体との間にクランプする構成である
が、上型の着脱は、前記上型クランプを枢着した枢軸を
回避するように上型を回動しつつ行う構成であり、上型
の形状が特別化し、上型の加工が厄介であるという問題
がある。
【0014】前記先行例2においては、上型ホルダ装置
に備えた操作レバーをクランプ位置,アンクランプ位置
に操作することにより、上型ホルダ装置に対し上型の着
脱を容易に行うことができる。しかし、先行例2におい
ては、上型ホルダ装置に対して上型を長手方向(左右方
向)へ移動することにより着脱交換を行う構成であるの
で、上型が長さの異なる複数の分割型を組合せた構成で
あり、中央部付近の分割型を着脱交換しようとすると
き、その着脱交換が厄介であるという問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、本発明に係る上型ホルダ装置は、プレスブレ
ーキにおける上部テーブルに着脱可能に装着されるホル
ダ本体の下部に、上型を支持する上型支持部を設け、前
記ホルダ本体に上下方向の中央部付近を支点として揺動
可能に支持された上型クランプの下部に前記上型を前記
上型支持部へ押圧する押圧部を設けると共に前記上型に
設けた落下防止溝に係止自在の係止突起を設け、前記上
型クランプの上部側を押圧して上型クランプにより前記
上型をクランプするためのクランプ力を付与するクラン
プ力付与手段を前記ホルダ本体に設け、上記クランプ力
付与手段によるクランプ力を前記上型クランプへ伝達自
在かつ解除自在のクランプ操作手段を設け、かつ前記上
型をクランプする方向へ前記上型クランプを常に軽く押
圧付勢する押圧付勢手段を、前記ホルダ本体と前記上型
クランプとの間に設けてなるものである。
【0016】また、本発明に係る上型ホルダ装置は、プ
レスブレーキにおける上部テーブルに着脱可能に装着さ
れるホルダ本体の下部に、上型を支持する上型支持部を
設け、前記ホルダ本体に上下方向の中央部付近を支点と
して揺動可能に支持された上型クランプの下部に前記上
型を前記上型支持部へ押圧する押圧部を設けると共に前
記上型に設けた落下防止溝に係止自在の係止突起を設
け、前記上型クランプの上部側を押圧して上型クランプ
により前記上型をクランプするためのクランプ力を付与
するクランプ力付与手段を前記ホルダ本体に設け、上記
クランプ力付与手段によるクランプ力を前記上型クラン
プへ伝達自在かつ解除自在のクランプ操作手段を設け、
かつ前記上型をクランプする方向へ前記上型クランプを
常に軽く押圧付勢する押圧付勢手段を、前記ホルダ本体
と前記上型クランプとの間に設けると共に、この押圧付
勢手段に抗して上型クランプを解除した状態に前記上型
クランプを保持自在の解除状態保持手段を、前記ホルダ
本体の1部又は前記上型クランプに設けてなるものであ
る。
【0017】さらに本発明に係る上型ホルダ装置は、プ
レスブレーキにおける上部テーブルに着脱可能に装着さ
れるホルダ本体の下部に、上型を支持する上型支持部を
設け、前記ホルダ本体に上下方向の中央部付近を支点と
して揺動可能に支持された上型クランプの下部に前記上
型を前記上型支持部へ押圧する押圧部を設けると共に前
記上型に設けた落下防止溝に係止自在の係止突起を設
け、前記上型クランプの上部側を押圧して上型クランプ
により前記上型をクランプするためのクランプ力を付与
するクランプ力付与手段を前記ホルダ本体に設け、上記
クランプ力付与手段によるクランプ力を前記上型クラン
プへ伝達自在かつ解除自在のクランプ操作手段を設け、
かつ前記上型クランプの下部に設けた係止突起の上部
に、上型に設けた落下防止溝に係合自在のクサビピース
を進退自在かつ上記落下防止溝に係合する方向へ付勢し
て設けてなるものである。
【0018】そして、クランプ操作手段は、上型クラン
プの上部に回動自在に設けられ、かつクランプ力付与手
段におけるプッシャー部に対して当接離反自在の押圧制
御部材を備え、前記上型クランプが上型をクランプする
クランプ位置と前記上型クランプが上型を長手方向へ移
動可能に支持するアンクランプ位置及び前記上型クラン
プに対して上型を上下方向に着脱可能な上下着脱位置へ
前記押圧制御部材を回動操作自在の操作レバーを、前記
押圧制御部材に対して着脱可能に設けてなるものであ
る。
【0019】また、操作レバーをクランプ位置及びアン
クランプ位置へ位置決め自在のストッパ部材をホルダ本
体の1部に設け、このストッパ部材を、操作レバーの移
動領域から没入自在に設けてなるものである。
【0020】さらに、上型クランプの下部に設けた係止
突起の上部に、上型に設けた落下防止溝に係合自在のク
サビピースを進退自在かつ上記落下防止溝に係合する方
向へ付勢して設けてなるものである。
【0021】さらにまた、上型のクランプを解除した状
態に上型クランプを保持する解除状態保持手段は、上型
クランプの上部に係止凹部又はプランジャを設け、前記
上型クランプを支持したホルダ本体側に前記係止凹部又
はプランジャと係脱自在のプランジャ又は係止凹部を設
けてなるものである。
【0022】
【作用】前記構成より明らかなように、本発明におい
て、プレスブレーキの上部テーブルに装着されるホルダ
本体には上型クランプが揺動可能に支持されており、こ
の上型クランプの下部には上記ホルダ本体の下部に備え
た上型支持部へ上型を押圧する押圧部が設けてあると共
に上型に設けた落下防止溝に係止自在の係止突起が設け
てある。
【0023】そして、前記ホルダ本体には、上型クラン
プにクランプ力を付与するクランプ力付与手段が設けて
あり、かつ上型クランプには上記クランプ力付与手段に
よるクランプ力を上型クランプへ伝達自在かつ解除自在
のクランプ操作手段が設けてある。さらに、上型をクラ
ンプする方向へ上型クランプを常に軽く押圧付勢する押
圧付勢手段が設けてある。
【0024】したがって、押圧付勢手段によって上型ク
ランプを軽く付勢した状態に保持し、かつ上型クランプ
の下部に設けた係止突起を上型に設けた落下防止溝に係
合することにより、上型ホルダ装置からの上型の落下を
確実に防止できるものである。
【0025】また、クランプ操作手段の操作によりクラ
ンプ力付与手段によるクランプ力を上型クランプへ伝達
すると、上型クランプは上型をホルダ本体の上型支持部
へ強固に押圧固定することとなり、上型の固定を確実に
行うことができる。
【0026】さらに、前記押圧付勢手段に抗して上型の
クランプを解除した状態に上型クランプを保持自在の解
除状態保持手段が設けてあるから、前記クランプ操作手
段の操作によりクランプ付与手段によるクランプ力の上
型クランプへの伝達を解除すると、解除状態保持手段に
よって前記押圧付勢手段に抗して上型のクランプを解除
した状態に上型クランプを保持することができる。
【0027】このように上型クランプが上型のクランプ
を解除した状態においては、上型ホルダ装置に対して上
型を下方向へ取り外すことが容易なものである。
【0028】また、本発明において、クランプ操作手段
は、上型クランプに回動自在に設けられ、かつクランプ
力付与手段におけるプッシャー部に対して当接離反自在
の押圧制御部材を備え、さらに上記押圧制御部材をクラ
ンプ位置,アンクランプ位置及び上下着脱位置の3位置
へ回動操作自在の操作レバーを備えており、上記操作レ
バーは前記押圧制御部材に対して着脱可能に設けてあ
る。
【0029】したがって、操作レバーの操作によって押
圧制御部材をクランプ位置へ回動操作して押圧制御部材
をクランプ力付与手段のプッシャー部に当接すると、ク
ランプ力付与手段のクランプ力を上型クランプへ伝達す
ることができ、上型クランプによる上型のクランプが可
能になる。
【0030】前記操作レバーの操作によって押圧制御部
材をアンクランプ位置へ回動操作すると、上型クランプ
による上型クランプの押圧固定が解除されて、上型は上
型ホルダに長手方向へ移動可能に支持される。
【0031】また、前記操作レバーの操作によって押圧
制御部材を上下着脱位置へ回動操作すると、クランプ力
付与手段から上型クランプへのクランプ力の伝達が解除
され、上型ホルダ装置に対して下方向から上型の着脱交
換が可能な状態となる。
【0032】さらに、操作レバーは押圧制御部材に対し
て着脱可能であることにより、ワークの折曲げ形状によ
っては操作レバーが邪魔になるようなときには、邪魔に
ならないように操作レバーを取り外すことができるもの
である。
【0033】また本発明において、操作レバーをクラン
プ位置及びアンクランプ位置へ位置決め自在のストッパ
部材は操作レバーの移動領域から没入自在に設けてある
ので、操作レバーの位置決めが容易であると共に、ワー
クの折曲げ形状によっては邪魔にならないように予め没
入しておくことができるものである。
【0034】さらに本発明においては、上型クランプの
下部に設けた係止突起の上部に、上型に設けた落下防止
溝に係合自在のクサビピースが進退自在に設けてあるの
で、上型に設けた落下防止溝と前記係止突起との間の遊
び(クリアランス)を少なくすることができ、上型の落
下防止をより確実にすることができる。
【0035】また、解除状態保持手段は、上型クランプ
の上部に係止凹部を設け、この係止凹部に係脱自在のプ
ランジャをホルダ本体側に設けた構成であるので、上型
を下方向へ取外すとき、上型クランプを解除状態に確実
に保持することができる。
【0036】
【実施例】図1,図2を参照するに、本実施例に係る上
型ホルダ装置1は、プレスブレーキ(全体的構成は図示
省略)における上部テーブル3の下部に着脱可能に装着
してある。この上型ホルダ装置1は、上部テーブル3の
下部に左右方向へ適宜間隔に多数装着して使用されるも
のである。
【0037】すなわち、プレスブレーキにおける上型5
は、左右方向(図1においては紙面に垂直な方向,図2
においては左右方向)に長い1本物の場合や、長さ寸法
の異なる複数の分割型を適宜に組合せて使用する場合も
あり、どちらの場合にも容易に対応し得るように、上型
ホルダ装置1は上部テーブル3に適宜間隔に多数装着さ
れるものである。
【0038】図1より明らかなように、前記上型ホルダ
装置1は、前記上部テーブル3に着脱可能に装着される
ホルダ本体7と、このホルダ本体7の下部に一体に備え
た上型支持部9へ前記上型5の上部5Uを押圧固定自在
の上型クランプ11と、この上型クランプ11にクラン
プ力を付与するクランプ力付与手段13と、このクラン
プ力付与手段13によるクランプ力を前記上型クランプ
11へ伝達自在かつ解除自在のクランプ操作手段15
と、前記上型5を押圧固定する方向へ前記上型クランプ
11を常に軽く押圧する押圧付勢手段17(図2参照)
と、上記押圧付勢手段17に抗して上型5のクランプを
解放した状態に前記上型クランプ11を保持自在の解除
状態保持手段19とを備えてなるものである。
【0039】より詳細には、前記ホルダ本体7は前後方
向に厚肉のブロック部7Bの下部に薄肉の前記上型支持
部9を一体に備えた形状をなしている。このホルダ本体
7のブロック部7Bの前面(図1においては左側面)に
は複数のボルト21及びピン23(図2参照)によって
上方向へ突出した取付板25が一体的に取付けてある。
【0040】上記取付板25は、図2に示すように、下
部中央部に末広がり状の切欠部を備えた態様をなしてい
る。図1に示すように、前記取付板25の上方突出部を
前記上部テーブル3の前面下部に当接し、上部テーブル
3に螺着した締付ボルト27によりクランプジョー29
を締付けて、取付板25の上方突出部を上部テーブル3
へ押圧固定することにより、ホルダ本体7を上部テーブ
ル3に取付けることができる。
【0041】なお、本実施例においてはホルダ本体7と
取付板25とを別個に設けて一体的に固定したが、ホル
ダ本体7と取付板25とを予め一体に設けることも可能
である。すなわち、取付板25はホルダ本体7の1部と
見做すことが可能なものである。
【0042】前記ホルダ本体7の上下位置を調節するた
めに、ホルダ本体7の上面と上部テーブル3の下面との
間には楔部材31が左右方向へ位置調節自在に介在して
あり、この楔部材31には前記取付板25に設けた左右
方向の長孔33を貫通した固定ボルト35が螺着してあ
る。
【0043】上記構成において、ホルダ本体7が落下し
ない程度に前記クランプジョー29を弱く締付けた状態
に保持し、かつ固定ボルト35を緩めた状態において前
記楔部材31を、図2において左右方向へ調節すること
により、上部テーブル3に対してホルダ本体7を上下に
微調節することができる。
【0044】前記上型クランプ11は、前記ホルダ本体
7の左右方向の幅とほぼ同幅の板状の部材よりなるもの
であって、前記取付板25の末広がり状の切欠部に対応
した部分には対応した形状の上方突出部が形成してあ
り、前記上型支持部9との間に上型5の上部5Uを押圧
固定すべく、前記ホルダ本体7に揺動可能に支持されて
いる。
【0045】より詳細には、上型クランプ11の上下方
向の中央部付近には複数の貫通孔11Hが設けてあり、
上記貫通孔11Hを貫通して前記上型支持部9にナット
37を介して水平に螺着固定した取付ボルト39の頭部
に揺動自在に支持されている。そして、前記上型支持部
9と上型クランプ11との間には、互いを離隔すべく作
用するコイルスプリング41が弾装してある。
【0046】なお、前記上型クランプ11の揺動が円滑
に行われ得るように、前記取付ボルト39の頭部と貫通
孔11Hとの当接部は球面状の接触面に形成してある。
【0047】前記上型クランプ11の下端部には、前記
上型5の上部に形成した左右方向の落下防止溝5Gを係
止自在の係止突起11Pが上型支持部9の方向へ突出し
て形成してある。この係止突起11Pより僅かに上部に
は、前記上型5の上部5Uの傾斜面5Sに当接して上型
5を前記上型支持部9へ押圧する押圧部材43が設けて
ある。
【0048】この押圧部材43は円柱の周面の1部を平
面に加工した形状をなしており、複数のネジ45を介し
て上型クランプ11の下部に僅かに回動可能に取付けて
ある。
【0049】また、前記係止突起11Pの上部で前記押
圧部材43との間には、前記上型5の落下防止溝5Gに
係合自在のクサビピース47が進退自在に設けてある。
このクサビピース47は、上型クランプ11との間に弾
装したコイルスプリングなどのごとき弾性部材49の作
用によって前記落下防止溝5Gに係合する方向へ常に付
勢されている。
【0050】上記付勢力によるクサビピース47の移動
は、クサビピース47の1部が前記押圧部材43の1部
に当接することによって規制されており、このクサビピ
ース47の先端部上面には、前記落下防止溝5Gに対す
る係合離脱が容易に行われ得るように傾斜面47Sが形
成してある。
【0051】前記上型クランプ11の下部に設けた前記
押圧部材43でもって上型5を上型支持部9へ押圧固定
するためのクランプ力を上型クランプ11に付与する前
記クランプ力付与手段13は、前記ホルダ本体7のブロ
ック部7Bに設けた前後方向の穴7H内に内装してあ
る。
【0052】より詳細には、図1に示すように、クラン
プ力付与手段13は、調整ネジ51に移動自在に嵌合し
たリング部材53の位置を調節すべく調整ネジ51に螺
合したナット部材55と、上記調整ネジ51の頭部51
Hとリング部材53との間に弾装した皿ばねのごとき強
力な弾性部材57とを備えてなるものである。
【0053】上記調整ネジ51の頭部51Hは前記穴7
Hの奥壁部に当接してあり、前記リング部材53にはナ
ット部材55を内包して穴7H内に移動自在に設けた円
筒形状の押圧部材59の一端側が当接してある。そし
て、この押圧部材59の他端側は、前記穴7Hの入口に
位置調説自在に螺合したリングナット61に当接してあ
り、かつ押圧部材59の他端側に備えたピン状のプッシ
ャー部59Pは上記リングナット61から外部へ突出し
てある。
【0054】前記クランプ力付与手段13によるクラン
プ力を前記上型クランプ11へ伝達自在かつ解除自在の
前記クランプ操作手段15は、前記上型クランプ11の
上部側に設けてある。
【0055】より詳細には、上記クランプ操作手段15
は、上型クランプ11の上部に回動自在に設けられ、か
つ前記プッシャー部59Pに対して当接離反自在の押圧
制御部材63を備えている。
【0056】本実施例においては、上記押圧制御部材6
3として、上型クランプ11の上部に押圧ネジ63が進
退自在に螺合してあり、この押圧ネジ63の先端部が前
記プッシャー部59Pに当接してある。
【0057】したがって、上型クランプ11に対して押
圧ネジ63を緩める方向に回動すると、押圧ネジ63は
前記プッシャー部59Pから離反する態様となる。逆
に、押圧ネジ63を締め込むと、押圧ネジ63は前記プ
ッシャー部59Pに軽く当接した状態となる。さらに押
圧ネジ63を強く締め込むと、前記プッシャー部59P
を強力に押圧し、前記弾性部材57を圧縮する態様とな
る。よって、反力として上記弾性部材57の蓄勢力を付
与されることとなる。
【0058】前記押圧ネジ63を回動操作するために、
押圧ネジ63には操作レバー65が着脱可能に取付けて
ある。すなわち、押圧ネジ63には係合孔63Hが設け
てあり、前記操作レバー65には上記係合孔63Hに係
合離脱自在の係合ブロック67が一体的に取付けてあ
る。そして、この係合ブロック67には係合孔63Hに
設けた溝(図示省略)に係脱自在のボールプランジャ6
9が設けてある。このボールプランジャ69は、押圧ネ
ジ63に対する係合ブロック67の相対的な回動を規制
するためのものである。
【0059】なお、前記係合孔63Hが、例えば長円形
やギア形状などのように非円形である場合には、押圧ネ
ジ63に対する係合ブロック67の相対的な回動を生じ
ることがないので、前記ボールプランジャ69を省略す
ることができる。
【0060】前記構成により、操作レバー65を回動す
ることにより、前記押圧ネジ63を回動操作することが
できるものである。
【0061】すなわち操作レバー65は、前記上型クラ
ンプ11が上型5をクランプするクランプ位置A(図2
参照)と、上型クランプ11が上型5を長手方向へ移動
可能に支持するアンクランプ位置Bと、上型クランプ1
1に対して上型5を上下方向に着脱可能な上下着脱位置
Cへ回動操作自在である。
【0062】前記操作レバー65をクランプ位置A及び
アンクランプ位置Bへ位置決め自在のストッパ部材71
(図2参照)が前記取付板25に取付けてある。
【0063】より詳細には、前記クランプ位置A及びア
ンクランプ位置Bと対応して前記取付板25にはスリッ
ト73が形成してあり、このスリット73内に前記スト
ッパ部材71がピン75(図3参照)を介して枢支して
ある。
【0064】したがって、前記ストッパ部材71は、前
記操作レバー65の移動面,換言すれば取付板25の前
面に対して出没自在である。なお、前記スリット73内
に没入したストッパ部材71の引き起しが容易に行い得
るように、スリット73の先端部に連通して穴25Hが
取付板25に形成してある。また、ストッパ部材71
を、取付板25から突出した状態及びスリット73に没
入した状態に保持するために、ストッパ部材71の円弧
状部分に設けた凹部と係脱自在のボールプランジャ77
が前記取付板25に設けてある。
【0065】前記上型5をクランプする方向へ前記上型
クランプ11を常に軽く押圧付勢する前記押圧付勢手段
17は、前記上型クランプ11の上部とホルダ本体7の
ブロック部7Bとの間に弾装したコイルスプリングのご
とき弾性部材17S(図2参照)より構成してある。
【0066】前記押圧付勢手段17の押圧付勢力に抗し
て上型5のクランプを解放した状態に前記上型クランプ
11を保持自在の前記解除状態保持手段19は、図1に
示すように、上型クランプ11の上部に形成した溝又は
穴のごとき係止凹部79に係脱自在のボールプランジャ
81を前記取付板25に取付けてなるものである。
【0067】なお、係止凹部79を取付板25に設けて
ボールプランジャ81を上型クランプ11に設けてもよ
いものである。
【0068】以上のごとき構成において、図1に上型5
を想像線で示したように、ホルダ本体7の上型支持部9
と上型クランプ11との間に上型5をクランプした状態
にあるときに、操作レバー65をクランプ位置Aへ回動
操作して押圧制御部材である押圧ネジ63を締め込む
と、クランプ力付与手段13における弾性部材57がさ
らに圧縮される態様となる。
【0069】したがって上記弾性部材57の蓄勢力が増
大し、その蓄勢力の反力によって上型クランプ11が図
1において反時計回り方向へ回動される態様となり、上
型クランプ11は上型5をより強力に押圧固定すること
となる。
【0070】逆に、前記操作レバー65をアンクランプ
位置Bへ回動して押圧ネジ63を僅かに緩めると、押圧
ネジ63とクランプ力付与手段13のプッシャー部59
Pとが軽く当接した状態となり、上型クランプ11によ
る上型5の押圧固定が解除され、上型5は、落下防止溝
5Gに上型クランプ11の係止突起11Pが係合した状
態にあって、長手方向(左右方向)へ移動可能に支持さ
れた状態となる。
【0071】前記アンクランプ位置Bのストッパ部材7
1をスリット73内に没入せしめ、前記操作レバー65
を上下着脱位置Cへ回動すると、前記押圧ネジ63は図
1において左方向へ大きく移動され、押圧ネジ63はク
ランプ付与手段13のプッシャー部53Pから離反する
こととなる。
【0072】すなわち、上型クランプ11はクランプ付
与手段13から解放された状態となり、上型クランプ1
1を押圧付勢手段17の弾性部材17Sに抗して回動
し、上型クランプ11の上部に設けた係止凹部79とボ
ールプランジャ81とを係合可能になる。
【0073】上記係止凹部79とボールプランジャ81
とを係合した状態においては、上型クランプ11の下部
は上型支持部9から離反する方向へ開く態様となり、上
型クランプ11に対して上型5を上下方向に着脱交換可
能な状態となる。
【0074】なお、上述のごとく上型クランプ11の係
止凹部79とボールプランジャ81とが係合した状態に
あるときに、前記操作レバー65をアンクランプ位置B
に戻すと、前記押圧ネジ63とクランプ力付与手段13
のプッシャー部59Pとが再び当接し、上型クランプ1
1は図1において反時計回り方向へ回動されることとな
り、前記係止凹部79とボールプランジャ81との係合
が解除されるものである。
【0075】さて、以上のごとき構成において上型ホル
ダ装置1に上型5を下側から装着するには、図4に示す
ように、操作レバー65を上下着脱位置Cに位置せしめ
る。操作レバー65が上下着脱位置Cに位置するときに
は、前述したように上型クランプ11を押圧付勢手段1
7に抗して回動でき、上型クランプ11の下部側を開く
ことができ、ホルダ本体7の上型支持部9と上型クラン
プ11との間へ上型5の上部5Uを下側から挿入するこ
とができる。
【0076】上型5の上部5Uを上型支持部9と上型ク
ランプ11との間に挿入すると、押圧付勢手段17の作
用によって上型クランプ11は上型5をクランプする方
向へ常に軽く押圧付勢されているので、上型クランプ1
1の下部に設けた係止突起11Pが上型5に設けた落下
防止溝5Gに係合する。
【0077】上述のごとく、上型5の落下防止溝5Gに
上型クランプ11の係止突起11Pが係合した状態にあ
るときに、図5に示すように、操作レバー65をアンク
ランプ位置Bに回動する。
【0078】操作レバー65をアンクランプ位置Bに回
動すると、押圧ネジ63が押圧力付与手段13における
プッシャー部59Pに当接し、クランプ力を付与されて
上型5の落下を防止して上型5を長手方向(左右方向)
へ移動可能に支持した状態となる。
【0079】したがって、操作レバー65をアンクラン
プ位置Bに位置せしめた状態においては、上型5を左右
方向に移動し、上型ホルダ装置1に対して上型5の左右
方向の位置決めを行う。この場合、上型5が複数の分割
型よりなるときは、各分割型を互いに当接し位置決めを
行うものである。
【0080】次に、上型ホルダ装置1におけるホルダ本
体7の上型支持部9へ上型5を強力に押圧固定するに
は、図6に示すように、操作レバー65をクランプ位置
Aに回動位置決めする。操作レバー65をクランプ位置
Aに位置せしめると、押圧ネジ63がクランプ力付与手
段13のプッシャー部59Pを強力に押圧し、その反力
によって上型クランプ11が上型5を上型支持部9へ押
圧固定する。
【0081】その後、プレスブレーキにおける可動側の
テーブルを上下動して上型5と下型(図示省略)とを係
合すると、上型5は上型支持部9と上型クランプ11と
の間へ相対的に上昇し挿入される。
【0082】この際、上型5の傾斜面5Sが押圧部材4
3を押圧するので、上型5の相対的な上昇により、上型
クランプ11は図1において時計回り方向へ回動され
て、押圧ネジ63がクランプ力付与手段13のプッシャ
ー部59Pを次第に押圧し、弾性部材57の蓄勢力を次
第に増大する。したがって、上型クランプ11は上型5
を次第に強力に押圧固定することとなる。
【0083】そして、上型5の肩部が上型支持部9の下
端面に当接すると、上型5は、上型クランプ11によっ
て上型支持部9へ強力に押圧固定されると共に、図1,
図7に示すように、クサビピース47が上型5の落下防
止溝5Gに係合し、係合突起11Pと落下防止溝5Gと
の遊び(間隙)を詰める形態となる。
【0084】上述のごとく、クサビピース47が上型5
の落下防止溝5Gに係合して係合突起11Pと落下防止
溝5Gとの遊びを詰めた状態においては、上型クランプ
11による押圧固定を解除した場合であっても、上型5
は自重でもって落下するようなことがないものである。
【0085】上述のごとく、上型クランプ11によって
上型5を上型支持部9に強固に押圧固定して、下型との
協働によってワークの折曲げ加工を行った後、上型5を
取り外すには、図8に示すように、操作レバー65を上
下着脱位置Cに回動位置決めする。
【0086】その後、上型5の下側を矢印R方向へ回動
して、上型クランプ11の上部に設けた係止凹部79を
ボールプランジャ81に係合し、上型クランプ11の下
部側を上型支持部9から離反するように開いた状態にす
る。そして、上型5を下方向へ引下げることにより、上
型5を上型クランプ11等に対して下側へ取り外すこと
ができる。
【0087】このように上型5を下方向へ取り外した後
に、操作レバー65をアンクランプ位置Bへ一旦回動し
て前記係止凹部79とボールプランジャ81との係合を
解除した後、操作レバー65を、図4に示すように、再
び上下着脱位置Cに位置せしめることにより、前述した
ように、上型ホルダ装置に対して下方から上型5を装着
することができるものである。
【0088】再び図1を参照するに、前記ホルダ本体7
の後面(図1においての右側面)には、上型5の前後を
反転して装着することができるように、後部上型クラン
プ83が揺動自在に設けてある。
【0089】より詳細には、前記上型支持部7の後面に
は、前記取付ボルト39に相当する支持ピン85がパイ
プ状のスペーサ87を貫通した固定ボルト89によって
水平に取付けてあり、この支持ピン85に前記後部上型
クランプ83が揺動自在に支持されている。
【0090】そして、後部上型クランプ83の上部に取
付けたボルト91の頭部は前記クランプ力付与手段13
における調整ネジ51の頭部51Hに当接してある。
【0091】また、前記後部上型クランプ83に対する
支持ピン85の相対的な回動を阻止するために、支持ピ
ン85に設けた係止ピン93が後部上型クランプ83に
設けた溝83Gに係合してある。
【0092】なお、その他の構成は前述した上型クラン
プ11の構成と同一であるので、同一機能を奏する構成
部には同一符号を付することとして詳細な説明を省略す
る。
【0093】この後部上型クランプ83による上型5の
クランプ解除は、前記固定ボルト89を回動操作するこ
とによって行われるものである。
【0094】なお、後部上型クランプ83による上型5
のクランプは、前記先行例2とほぼ同一であるので、よ
り詳細な説明は省略する。
【0095】なお、本実施例は、前述したごとき実施例
に限ることなく、適宜の変更を行うことにより、その他
の態様でも実施し得るものである。
【0096】例えば、前記クランプ力付与手段13とし
てはガススプリングを使用することも可能である。また
押圧制御部材として押圧ネジ63に代えて、前記プッシ
ャー部59Pとの当接部を3段階のカムに形成した円筒
カムを採用することも可能である。
【0097】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明において、プレスブレーキの上部テー
ブルに装着されるホルダ本体には上型クランプが揺動可
能に支持されており、この上型クランプの下部には上記
ホルダ本体の下部に備えた上型支持部へ上型を押圧する
押圧部が設けてあると共に上型に設けた落下防止溝に係
止自在の係止突起が設けてある。
【0098】そして、前記ホルダ本体には、上型クラン
プにクランプ力を付与するクランプ力付与手段が設けて
あり、かつ上型クランプには上記クランプ力付与手段に
よるクランプ力を上型クランプへ伝達自在かつ解除自在
のクランプ操作手段が設けてある。さらに、上型をクラ
ンプする方向へ上型クランプを常に軽く押圧付勢する押
圧付勢手段が設けてある。
【0099】したがって、本発明によれば、押圧付勢手
段によって上型クランプを軽く付勢した状態に保持し、
かつ上型クランプの下部に設けた係止突起を上型に設け
た落下防止溝に係合することにより、上型ホルダ装置か
らの上型の落下を確実に防止できるものである。
【0100】また、本発明によれば、クランプ操作手段
の操作によりクランプ力付与手段によるクランプ力を上
型クランプへ伝達すると、上型クランプは上型をホルダ
本体の上型支持部へ強固に押圧固定することとなり、上
型の固定を確実に行うことができる。
【0101】さらに、前記押圧付勢手段に抗して上型の
クランプを解除した状態に上型クランプを保持自在の解
除状態保持手段が設けてあるから、本発明によれば、前
記クランプ操作手段の操作によりクランプ付与手段によ
るクランプ力の上型クランプへの伝達を解除すると、解
除状態保持手段によって前記押圧付勢手段に抗して上型
のクランプを解除した状態に上型クランプを保持するこ
とができる。
【0102】このように上型クランプが上型のクランプ
を解除した状態においては、上型ホルダ装置に対して上
型を下方向へ取り外すことが容易なものである。
【0103】また、本発明において、クランプ操作手段
は、上型クランプに回動自在に設けられ、かつクランプ
力付与手段におけるプッシャー部に対して当接離反自在
の押圧制御部材を備え、さらに上記押圧制御部材をクラ
ンプ位置,アンクランプ位置及び上下着脱位置の3位置
へ回動操作自在の操作レバーを備えており、上記操作レ
バーは前記押圧制御部材に対して着脱可能に設けてあ
る。
【0104】したがって、本発明によれば、操作レバー
の操作によって押圧制御部材をクランプ位置へ回動操作
して押圧制御部材をクランプ力付与手段のプッシャー部
に当接すると、クランプ力付与手段のクランプ力を上型
クランプへ伝達することができ、上型クランプによる上
型のクランプが可能になる。
【0105】さらに、本発明によれば、前記操作レバー
の操作によって押圧制御部材をアンクランプ位置へ回動
操作すると、上型クランプによる上型クランプの押圧固
定が解除されて、上型は上型ホルダに長手方向へ移動可
能に支持される。
【0106】また、本発明においては、前記操作レバー
の操作によって押圧制御部材を上下着脱位置へ回動操作
すると、クランプ力付与手段から上型クランプへのクラ
ンプ力の伝達が解除され、上型ホルダ装置に対して下方
向から上型の着脱交換が可能な状態となる。
【0107】さらに、本発明によれば、操作レバーは押
圧制御部材に対して着脱可能であることにより、ワーク
の折曲げ形状によっては操作レバーが邪魔になるような
ときには、邪魔にならないように操作レバーを取り外す
ことができるものである。
【0108】また本発明において、操作レバーをクラン
プ位置及びアンクランプ位置へ位置決め自在のストッパ
部材は操作レバーの移動領域から没入自在に設けてある
ので、操作レバーの位置決めが容易であると共に、ワー
クの折曲げ形状によっては邪魔にならないように予め没
入しておくことができるものである。
【0109】さらに本発明においては、上型クランプの
下部に設けた係止突起の上部に、上型に設けた落下防止
溝に係合自在のクサビピースが進退自在に設けてあるの
で、上型に設けた落下防止溝と前記係止突起との間の遊
び(クリアランス)を少なくすることができ、上型の落
下防止をより確実にすることができる。
【0110】また、本発明において解除状態保持手段
は、上型クランプの上部に係止凹部を設け、この係止凹
部に係脱自在のプランジャをホルダ本体側に設けた構成
であるので、上型を下方向へ取外すとき、上型クランプ
を解除状態に確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る上型ホルダ装置の断面図で、図2
におけるII−II線に沿った断面図である。
【図2】本発明に係る上型ホルダ装置の正面図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿った断面図
である。
【図4】上型ホルダ装置に対して上型を装着する際の作
用説明図である。
【図5】上型ホルダ装置に対して上型を装着する際の作
用説明図である。
【図6】上型ホルダ装置に対して上型を装着する際の作
用説明図である。
【図7】上型ホルダ装置に対して上型を装着する際の作
用説明図である。
【図8】上型ホルダ装置から上型を取り外す際の作用説
明図である。
【符号の説明】
1 上型ホルダ装置 3 上部テーブル 5 上型 7 ホルダ本体 9 上型支持部 11 上型クランプ 11P 係止突起 13 クランプ力付与手段 15 クランプ操作手段 17 押圧付勢手段 19 解放状態保持手段 47 クサビピース 63 押圧制御部材(押圧ネジ) 65 操作レバー 71 ストッパ部材 79 係止凹部 81 ボールプランジャ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスブレーキにおける上部テーブルに
    着脱可能に装着されるホルダ本体の下部に、上型を支持
    する上型支持部を設け、前記ホルダ本体に上下方向の中
    央部付近を支点として揺動可能に支持された上型クラン
    プの下部に前記上型を前記上型支持部へ押圧する押圧部
    を設けると共に前記上型に設けた落下防止溝に係止自在
    の係止突起を設け、前記上型クランプの上部側を押圧し
    て上型クランプにより前記上型をクランプするためのク
    ランプ力を付与するクランプ力付与手段を前記ホルダ本
    体に設け、上記クランプ力付与手段によるクランプ力を
    前記上型クランプへ伝達自在かつ解除自在のクランプ操
    作手段を設け、かつ前記上型をクランプする方向へ前記
    上型クランプを常に軽く押圧付勢する押圧付勢手段を、
    前記ホルダ本体と前記上型クランプとの間に設けてなる
    ことを特徴とするプレスブレーキにおける上型ホルダ装
    置。
  2. 【請求項2】 プレスブレーキにおける上部テーブルに
    着脱可能に装着されるホルダ本体の下部に、上型を支持
    する上型支持部を設け、前記ホルダ本体に上下方向の中
    央部付近を支点として揺動可能に支持された上型クラン
    プの下部に前記上型を前記上型支持部へ押圧する押圧部
    を設けると共に前記上型に設けた落下防止溝に係止自在
    の係止突起を設け、前記上型クランプの上部側を押圧し
    て上型クランプにより前記上型をクランプするためのク
    ランプ力を付与するクランプ力付与手段を前記ホルダ本
    体に設け、上記クランプ力付与手段によるクランプ力を
    前記上型クランプへ伝達自在かつ解除自在のクランプ操
    作手段を設け、かつ前記上型をクランプする方向へ前記
    上型クランプを常に軽く押圧付勢する押圧付勢手段を、
    前記ホルダ本体と前記上型クランプとの間に設けると共
    に、この押圧付勢手段に抗して上型クランプを解除した
    状態に前記上型クランプを保持自在の解除状態保持手段
    を、前記ホルダ本体の1部又は前記上型クランプに設け
    てなることを特徴とするプレスブレーキにおける上型ホ
    ルダ装置。
  3. 【請求項3】 プレスブレーキにおける上部テーブルに
    着脱可能に装着されるホルダ本体の下部に、上型を支持
    する上型支持部を設け、前記ホルダ本体に上下方向の中
    央部付近を支点として揺動可能に支持された上型クラン
    プの下部に前記上型を前記上型支持部へ押圧する押圧部
    を設けると共に前記上型に設けた落下防止溝に係止自在
    の係止突起を設け、前記上型クランプの上部側を押圧し
    て上型クランプにより前記上型をクランプするためのク
    ランプ力を付与するクランプ力付与手段を前記ホルダ本
    体に設け、上記クランプ力付与手段によるクランプ力を
    前記上型クランプへ伝達自在かつ解除自在のクランプ操
    作手段を設け、かつ前記上型クランプの下部に設けた係
    止突起の上部に、上型に設けた落下防止溝に係合自在の
    クサビピースを進退自在かつ上記落下防止溝に係合する
    方向へ付勢して設けたことを特徴とするプレスブレーキ
    における上型ホルダ装置。
  4. 【請求項4】 クランプ操作手段は、上型クランプの上
    部に回動自在に設けられ、かつクランプ力付与手段にお
    けるプッシャー部に対して当接離反自在の押圧制御部材
    を備え、前記上型クランプが上型をクランプするクラン
    プ位置と前記上型クランプが上型を長手方向へ移動可能
    に支持するアンクランプ位置及び前記上型クランプに対
    して上型を上下方向に着脱可能な上下着脱位置へ前記押
    圧制御部材を回動操作自在の操作レバーを、前記押圧制
    御部材に対して着脱可能に設けてなることを特徴とする
    請求項1,2又は3に記載のプレスブレーキにおける上
    型ホルダ装置。
  5. 【請求項5】 操作レバーをクランプ位置及びアンクラ
    ンプ位置へ位置決め自在のストッパ部材をホルダ本体の
    1部に設け、このストッパ部材を、操作レバーの移動領
    域から没入自在に設けてなることを特徴とする請求項4
    に記載のプレスブレーキにおける上型ホルダ装置。
  6. 【請求項6】 上型クランプの下部に設けた係止突起の
    上部に、上型に設けた落下防止溝に係合自在のクサビピ
    ースを進退自在かつ上記落下防止溝に係合する方向へ付
    勢して設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    プレスブレーキにおける上型ホルダ装置。
  7. 【請求項7】 上型のクランプを解除した状態に上型ク
    ランプを保持する解除状態保持手段は、上型クランプの
    上部に係止凹部又はプランジャを設け、前記上型クラン
    プを支持したホルダ本体側に前記係止凹部又はプランジ
    ャと係脱自在のプランジャ又は係止凹部を設けてなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のプレスブレーキにおけ
    る上型ホルダ装置。
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