JP2740020B2 - 避難階段の安全区画システム - Google Patents

避難階段の安全区画システム

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JP2740020B2
JP2740020B2 JP1241201A JP24120189A JP2740020B2 JP 2740020 B2 JP2740020 B2 JP 2740020B2 JP 1241201 A JP1241201 A JP 1241201A JP 24120189 A JP24120189 A JP 24120189A JP 2740020 B2 JP2740020 B2 JP 2740020B2
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JP
Japan
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fire
evacuation
glass
door
opening
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JP1241201A
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Inventor
一郎 高橋
重視 綿谷
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株式会社 フジタ
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Publication date
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、建築物の避難階段付近の壁部に発泡性防火
ガラス製の防火戸あるいは防火シャッターを設けて、火
災時に防火戸あるいは防火シャッターを通して火災状況
を確認しながら避難できるようにした避難階段の安全区
画システムに関する。
[従来の技術] 建築物には火災時の避難のため、第4図に示す様に避
難階段11を有する防火区画12が設けられており、避難階
段11と室部との境にシャッター13が設けられている。ま
た防火区画12には、採光のため開口部14が設けられると
ともに、避難時に通るための狭い防火戸15が設けられて
いる。そして火災時にシャッター13を降ろして防火区画
12と室側とを遮断し、狭い防火戸15から避難階段11を通
って避難するようになっている。
避難時には階段入り口付近に避難者が停滞するので避
難者を炎や煙から守るため第5図に示すように、避難階
段11を有する防火区画12に隣接して付室16が設けられる
こともある。この場合、防火区画12に開放可能な窓17が
設けられ、防火区画12と付室16との境の壁に、採光窓18
と防火戸19とが設けられる。そして火災時には、室側か
ら防火戸15を通って付室16に入り、さらに防火戸19を通
って避難階段11へ入れるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] 従来、火災時に避難階段の開口部が防火シャッターに
より閉じられ、避難者は狭い防火戸を利用して避難す
る。しかし、防火シャッターで遮断されているので避難
者は避難階段室がどのような状況なのか遠くから確認で
きず、近づいて防火戸を開けるか、防火戸についている
小さな網入りガラス窓等により内部を確認してから避難
階段室へ避難することになり、火災状況によっては避難
が遅れて危険になることがある。また防火戸は通常時は
使用しないため、あるいは炎、熱等の遮断のため狭く作
られているので、避難者の流動を止めるアーチアクショ
ン現象をおこすこともある。
さらに消防の消火活動においても、避難階段室より火
災室の状況が確認しにくく非常に危険であり、消火活動
を有効に行えないことがあった。さらにまた、従来の防
火シャッターや、防火戸は遮熱性能が小さく出火後火災
室からの防火シャッターや防火戸を通した輻射熱の影響
で、避難者が避難階段を使用できない状況になりやす
く、かつ消火活動も十分にできなくなることがあった。
一方、避難中の人々を煙や炎から守るため、避難階段
室の隣に付室を設けて安全を確保した場合には、建築物
中に大きな避難用スペースをとることになり、不経済な
ものになる。
そこで本発明は、遮熱、遮炎、遮煙性能を有する発泡
性防火ガラスを避難階段付近の壁開口部に備えさせて、
火災時に避難階段から避難を安全にかつスピーディーに
行えるように考慮し、快適性、機能性を加味し、さらに
消火活動を安全に適確に行えるようにすることを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 本発明の避難階段の安全区画システムは、建築物の避
難階段を備えた防火区画と室側との境の壁部に、避難用
出入口が区画開口され、その出入口に透明な発泡性防火
ガラスを略全面に取付けた防火戸が設けられるととも
に、防火戸の周囲の壁部が開口状態にされてその開口部
に発泡性防火ガラスが枠組で保持され、火災時に防火戸
及び周囲の発泡性防火ガラスを通して室内の火災状況を
確認しながら避難できるようにした。
また、建築物の避難階段を備えた防火区画と室側との
境の壁部に、避難用出入口が開口されて、その開口に透
明な発泡性防火ガラスを略全面に取付けた防火戸が設け
られるとともに、防火戸に隣接した壁部が開口状態にさ
れてその開口部に透明な発泡性防火ガラス製の防火シャ
ッターが設けられ、火災時に、防火戸と防火シャッター
を通して室内の火災状況を確認しながら避難できるよう
にした。
[作用] 上記の避難階段の安全区画システムでは、火災時に発
泡性防火ガラスを適用した防火戸とその周囲、あるいは
防火戸とシャッターを遮断させた状態で、それら広い面
積に適用された発泡性防火ガラスを通してその両側の状
況を見て知ることができ、避難階段を使用して安全に避
難、消火活動をすることができる。
また、消防の消火活動時に、階段室から火災室の状況
を発泡性防火ガラスを通して適確に把握しながら行うこ
とができる。この場合、発泡性防火ガラスが輻射熱をカ
ットするので、上階より避難階段を利用して避難してく
る避難者を安全に避難させることができる。
さらに炎が発泡性防火ガラスに近づくと、熱のため発
泡層が発泡して熱を遮断するので延焼を防止できる。
[実施例] 本発明の第1実施例を第1図により説明する。
建築物には、火災時等の避難のために避難階段1を備
えた防火区画2が設けられている。防火区画2と室側と
の境の壁部3に2つの避難用出入口4a、4bが開口され、
それに対向した外壁部に採光用の開口部5が設けられて
いる。各出入口4a、4bには、それぞれの開口両横部に軸
支させた一対の防火戸6が開閉可能に設けられている。
各防火戸6は、全面にわたって発泡性防火ガラス7が
枠組8に保持された構成になっており、発泡性防火ガラ
ス7は、透明性を有していて、それを通して逆側が見え
るようになっている。発泡性防火ガラス7は、例えば数
層のガラス板間にけい酸ソーダ系透明発泡剤やリン酸ア
ルミニウム塩系の発泡剤etc、をはさみ込んで接着する
ことにより構成されている。そして火災時に片側のガラ
ス板が割れて加熱されたソーダ系透明防火塗料層が発泡
して、その断熱効果により延焼を防止できるようになっ
ている。
尚、上記では防火戸の数を2つにしたが、防火戸の大
きさ、あるいは壁開口部の寸法に応じて防火戸を適数個
にすることができ、避難者9がスムーズに通れる大き
さ、数にするのが望ましい。また、壁部に設けた防火戸
6の周囲も第2図に示すように、発泡性防火ガラス7を
枠組で保持させて設けるようにしてもよい。
次に本発明の第2実施例を第3図により説明する。
この実施例は、2つの防火戸6の間に発泡性防火ガラ
ス7を使用した防火シャッター10を設けており、防火区
画2と室側との間の壁開口部面が大きい場合に適用され
る。そして防火戸6とそれに隣接した防火シャッター10
との広い面積の防火ガラスを通して逆側を見えるように
なっている。
以上の実施例では、壁開口部に発泡性防火ガラスを使
用した防火戸あるいは、防火戸と防火シャッターを設け
たが、防火シャッターのみを設けて避難階段側と室側と
を遮断できるようにしてもよい。
上記のように避難階段を、防火戸あるいは防火シャッ
ターで遮断できるようにしておけば、火災時にそれらを
通して室側の火災状況を確認しながら避難階段を通って
避難でき、消火活動も火災状況を確認しながら適切に行
うことができる。この場合、発泡性防火ガラスは、輻射
熱をもカットできるので、避難階段側が危険な程加熱さ
れることはない。
[発明の効果] 本発明の避難階段の安全区画システムによれば、火災
時に、避難階段と室側とを遮断する広い面積の防火戸及
びその周囲や防火シャッターに使用した発泡性防火ガラ
スを通して火災状況を適確に把握できるので、遠くから
でも火災状況を確認して安全に避難でき、さらに消火活
動も適切にかつ安全に行うことができる。また、発泡性
防火ガラスは、輻射熱をもカットするので、避難階段側
での加熱を防止でき、避難者は安全に通行できる。
さらに発泡性防火ガラスを使用した防火戸や防火シャ
ッターを適用すれば、避難者の避難のためのドアスペー
スを大きく取ることが可能なため、アーチアクション現
象を防ぐことができ、また煙や炎を防ぐための付室等の
設置を省くことができるので経済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の避難階段部分の平面図、
第2図は避難階段に通じる防火戸の部分の正面図、第3
図は第2実施例の避難階段部分の平面図、第4、5図は
それぞれ異なる従来例の避難階段部分の平面図である。 1;避難階段 2;防火区画 3;壁部 4a、4b;避難用出入口 5;開口部 6;防火戸 7;発泡性防火ガラス 8;枠組 10;防火シャッター
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−143084(JP,A) 特開 昭58−45141(JP,A) 特公 昭56−3058(JP,B2) 実願 昭61−192783号(実開 昭63− 148795号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭57−31018号(実開 昭58− 134591号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の避難階段を備えた防火区画と室側
    との境の壁部に、避難用出入口が区画開口され、その出
    入口に透明な発泡性防火ガラスを略全面に取付けた防火
    戸が設けられるとともに、防火戸の周囲の壁部が開口状
    態にされてその開口部に発泡性防火ガラスが枠組で保持
    され、火災時に防火戸及び周囲の発泡性防火ガラスを通
    して室内の火災状況を確認しながら避難できるようにし
    たことを特徴とする避難階段の安全区画システム。
  2. 【請求項2】建築物の避難階段を備えた防火区画と室側
    との境の壁部に、避難用出入口が開口されて、その開口
    に透明な発泡性防火ガラスを略全面に取付けた防火戸が
    設けられるとともに、防火戸に隣接した壁部が開口状態
    にされてその開口部に透明な発泡性防火ガラス製の防火
    シャッターが設けられ、火災時に、防火戸と防火シャッ
    ターを通して室内の火災状況を確認しながら避難できる
    ようにしたことを特徴とする避難階段の安全区画システ
    ム。
JP1241201A 1989-09-18 1989-09-18 避難階段の安全区画システム Expired - Lifetime JP2740020B2 (ja)

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JPH03103269A JPH03103269A (ja) 1991-04-30
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