JP2738520B2 - 竹集成床材とそれを用いた床構造 - Google Patents

竹集成床材とそれを用いた床構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孟宗竹、真竹等の竹
から切り出した竹材を組合わせてなる竹集成床材であ
り、一般住宅、公共住宅、体育館等の建物の床材の材料
として使用することができる竹集成床材と、それを用い
た床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より建築材、特に床材には各種のも
のがあり、天然の木材、合板等がある。合板にも各種形
状、構造のものがあり、竹を利用したものもある。竹は
古くから物差しとして使用されていることからも分かる
ように伸縮性が少なく、耐久性、強靭性に優れ、脱臭効
果も高い。
【0003】そこで従来は孟宗竹を横挽き及び縦挽きし
て厚さ数mm、幅数cm、長さ数10cm〜1mの板状
に成形した竹材Aを図9の様に縦向きに並べ、隣接する
竹材A同士を接着剤を用いて加圧接着した竹積層板Bが
ある。この竹積層板Bは表面Cに竹の模様が表われるの
で竹特有の美観と風合いがあり、体裁が良く、また、竹
特有の弾力性があり、反ったり、割れたりしにくく、た
わみが少なく、振動幅も小さく、耐湿性に優れていると
いった利点がある。
【0004】また従来は図10に示す様にベニヤ板等の
合板Dの上に前記の様な竹材Aを重ねて張り付けた竹合
板Eもある。これも竹の模様が表面に出るので竹独自の
美観と風合いがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す竹積層板B
は多数枚の竹材Aの全てを同じ縦向きに並べてあるた
め、接着剤で接着されていても、縦向きの力に対する接
着強度は弱い。そのため、この竹積層板Bを床材として
使用すると、床に加わる縦向きの力で竹材Aの継ぎ目F
の接着が剥れたり、歪んだりし易くなる。特に、激しい
運動を行う体育館等の床板に使用すると激しい振動が加
わるのでより一層接着が剥れたり、歪んだりし易くな
り、歩きにくくなったり、場合によっては亀裂部分から
出ている竹のささくれが足に突き刺さったりする虞れが
あり危険でもあった。
【0006】図10に示すものは竹材Aが竹とは異質の
合板(例えばベニヤ板)Dに接着されているため、接着
された竹材Aと合板Dの伸縮率や吸湿率等が異なる。こ
のため時の経過に伴って接着が剥れたり、歪んだりする
ことがあった。
【0007】本発明の目的は節目を持った竹独自の美観
と風合いがあり、歪んだり、伸縮したり、接着が剥れた
り、割れたりしにくく、湿度に強く、かびも生えにくい
竹集成床材とそれを用いた床構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の竹集成床
材は孟宗竹等の竹を横挽き及び縦挽きして板状に形成し
た竹材1をその幅方向に複数枚並べ、それらの竹材1の
上に前記と同様に形成した他の竹材1を積層し、上下の
竹材1の継ぎ目2を横にずらし、それらの継ぎ目2及び
積層重合部3を接着剤で接着して積層板30を形成し、
この積層板30の最下層の竹材1の底面に凹溝7を形成
したものである。
【0009】本発明の第2の竹集成床材は孟宗竹等の竹
を横挽き及び縦挽きして板状に形成した竹材1をその幅
方向に複数枚並べ、それらの竹材1の上に前記と同様に
形成した他の竹材1を積層し、上下の竹材1の継ぎ目2
を横にずらし、それらの継ぎ目2及び積層重合部3を接
着剤で接着して積層板30を形成し、この積層板30の
最上層の竹材1をそれより下層の竹材1より幅の広い一
枚ものとしたものである。
【0010】本発明の第3の竹集成床材は孟宗竹等の竹
を横挽き及び縦挽きして板状に形成した竹材1をその幅
方向に複数枚並べ、それらの竹材1の上に前記と同様に
形成した他の竹材1を積層し、上下の竹材1の継ぎ目2
を横にずらし、それらの継ぎ目2及び積層重合部3を接
着剤で接着して積層板30を形成し、この積層板30)
の竹材1の配列方向及び長手方向の外周面20に、同外
周面20よりも外側に突出する嵌合突部5を形成し、竹
材1の配列方向及び長手方向の外周面20の他方に同外
周面20よりも竹材1の配列方向又は長手方向内側に窪
んで他の竹集成床材の嵌合突部5を嵌入可能な嵌合凹部
6を形成し、積層板30の最下層の竹材1の底面に凹溝
7を形成してなるものである。
【0011】本発明の第4の竹集成床材は孟宗竹等の竹
を横挽き及び縦挽きして板状に形成した竹材1をその幅
方向に複数枚並べ、それらの竹材1の上に前記と同様に
形成した他の竹材1を積層し、上下の竹材1の継ぎ目2
を横にずらし、それらの継ぎ目2及び積層重合部3を接
着剤で接着して積層板30を形成し、この積層板30の
竹材1の配列方向及び長手方向の外周面20に、同外周
面20よりも外側に突出する嵌合突部5を形成し、竹材
1の配列方向及び長手方向の外周面20の他方に同外周
面20よりも竹材1の配列方向又は長手方向内側に窪ん
で他の竹集成床材の嵌合突部5を嵌入可能な嵌合凹部6
を形成し、嵌合突部5から最下層の竹材1の裏面まで貫
通する釘孔11が開口されてなるものである。
【0012】本発明の第5の竹集成床材は請求項1乃至
請求項4記載の夫々の竹集成床材において最下層の竹材
1の裏面に消音材8を取付けてなるものである。
【0013】本発明の第6の竹集成床材は請求項1乃至
請求項5記載の夫々の竹集成床材において、積層板30
の最上層の竹材1の表面にUV塗装が施されてなるもの
である。
【0014】本発明の第7の竹集成床材は請求項1乃至
請求項6記載の夫々の竹集成床材10を、最上層の竹材
1の配列方向が縦横の市松模様になる様に多数枚敷設し
たものである。
【0015】
【作用】本発明の第1の竹集成床材は、竹材1をその幅
方向に二枚以上並べ、その上に竹材1を隣接する竹材1
同士の継ぎ目2を横にずらして二枚以上並べて加圧接着
したので竹材1の接合が強固になる。また、最上層の竹
材1の底面に凹溝7を形成してなるので、それを敷く床
が多少凸凹していても水平に敷き易くなる。
【0016】本発明の第2の竹集成床材は、積層板30
の最上層の竹材1をそれより下層の竹材1より幅の広い
一枚ものとしたので、一枚ものの竹材1が表面に表われ
て体裁が良くなり、また、一枚ものであるため下層の竹
材1との接着がより一層強固になる。
【0017】本発明の第3の竹集成床材は、積層板30
に嵌合突部5と嵌合凹部6を形成したので、隣接する竹
集成床材の嵌合突部5と嵌合凹部6を嵌合させることに
より多数枚の竹集成床材を手軽に連結して敷設すること
ができる。
【0018】本発明の第4の竹集成床材は、積層板30
に形成された嵌合突部5から最下層の竹材1の裏面まで
貫通する釘孔11が開口されてなるので、釘孔11に釘
を打ち込んで積層板30を床面に手軽に固定することが
できる。
【0019】本発明の第5の竹集成床材は、積層板30
の最下層の竹材1の裏面に消音材8を取付けてなるので
防音効果が発揮される。
【0020】本発明の第6の竹集成床材は、積層板30
の最上層の竹材1の表面にUV塗装が施されてなるの
で、表面が奇麗になり体栽がよく、硬度が高くなって傷
が付きにくくもなる。
【0021】本発明の第7の床溝造は、本発明の竹集成
床材を最上層の竹材1の配列方向が縦横の市松模様にな
る様に多数枚敷設しているので、見た目に奇麗で、体栽
の良い床となる。
【0022】
【発明の実施の形態1】本発明の竹集成床材の実施の形
態の一例を図1に示す。この竹集成床材10は孟宗竹を
横挽き及び縦挽きして厚さ数mm、幅数cmの方形板状
に形成した竹材1を後述するようにかび止め処理した
後、同竹材1の幅方向に二枚以上並べ、その上に二枚以
上の竹材1をその幅方向に並べ、このとき隣接する竹材
1同士の継ぎ目2を下の層の継ぎ目2から横にずらして
数層積層し、少なくとも最上層の竹材1を節目模様16
が表面になるように積層し、それらの継ぎ目2及び積層
重合部3を接着剤で接着して積層板30を形成してな
る。更に、この積層板30の竹材1の配列方向及び長手
方向の外周面20に、同外周面20よりも外側に突出す
る嵌合突部5を形成し、竹材1の配列方向及び長手方向
の外周面20の他方に同外周面20よりも竹材1の配列
方向又は長手方向内側に窪んで他の竹集成床材の嵌合突
部5を嵌入可能な嵌合凹部6を形成し、この積層板30
の最上層の竹材1にUV塗装が施されてなる。この実施
例では竹材1を積層して積層板30を形成する時の竹材
1の寸法、その幅方向にべる竹材1の枚数、竹材1の
積層数等は任意に選択することができる。その一例とし
ては例えば、竹材1の寸法は厚さ数mm、幅数cm、長
さ数cm〜数10cmとし、この竹材1を組合わせて製
作される竹集成床材10の寸法を厚さ15mmとすると
竹材1を3層又は5層に積層して縦横約20cm〜30
cmの正方形にするとか、幅7〜9cm、長さ約30c
m程度の細長にするとかする。使用する複数枚の竹材1
は全て同じ寸法のものでも異なる寸法のものでも良い。
【0023】図1の竹集成床材10は、積層板30の外
周面20のうち、竹材1の配列方向に外周面20より外
側に突出する嵌合突部5を形成し、反対側の外周面20
に同外周面20より内側に窪んで他の竹集成床材の嵌合
突部5を嵌入可能とした嵌合凹部6を形成し、更に、竹
材1の長手方向一端の外周面20にも嵌合凹部6を形成
してある。嵌合突部5と嵌合凹部6の数とか形成する位
置は図示したものに限らず、例えば、竹集成床材10の
2辺に嵌合突部5を、他の2辺に嵌合凹部6を形成する
等してもよい。嵌合突部5と嵌合凹部6は、後述するサ
ネ切り加工によって形成する。
【0024】この竹集成床材10は、積層板30の最上
層の竹材1にUV塗料による塗装仕上げがなされてい
る。この塗装仕上げは、最上層の竹材1の表面を研磨し
た後に行なうのがよい。この塗装には油変性一液型ポリ
ウレタン樹脂塗料(UV塗料)を使用する。また、油変
性二液型ポリウレタン樹脂塗料を使用することもでき
る。
【0025】図1に示す竹材1の接着方法は各種ある
が、その一つとしては側面1aに接着剤を塗布した竹材
1を横に並べながら一枚づつ接着し、その上に積層重合
部3に接着剤を塗布した竹材1を重ねながら積層重合部
3を一枚づつ接着する方法があり、他の方法としては側
面1aに接着剤を塗布した竹材1を横に並べ、また、積
層重合部3に接着剤をつけた竹材1を横に並べ更に接着
剤をつけて積層し、その上に積層重合部3に接着剤を塗
布した竹材1を重ね、それらの竹材1をまとめて加圧接
着する方法がある。また、この他にも、側面1aに接着
剤を塗布した竹材1を横に並べ、それを竹材1の並んだ
方向に加圧接着して一枚の集成板4を形成し、この集成
板4の上に裏面に接着剤を塗布した他の集成板4を重
ね、その上に更に、裏面に接着剤を塗布し他の集成板4
を重ね、その状態で上下に加圧して集成板4の積層方向
に接着する方法もある。
【0026】図1の竹集成床材10は最下層の竹材1の
うち幅方向中央の竹材1の肉厚をその両側の竹材1の肉
厚より薄くして、その底面に凹溝7を形成してある。こ
の凹溝7を形成することにより、それを敷く床が多少凸
凹していても水平に敷き易くなり、床に布設した後に通
気路となり、通気性が良くなって、竹材1にかびが生え
にくくなる。
【0027】竹集成床材10には図4に示す様に釘孔1
1が形成されている。この釘孔11は竹集成床材10を
床に敷設する時に釘を打ち込んで床に固定するためのも
のである。この釘孔11は嵌合突部から内側に向けて斜
めに開口されている。釘孔11の数、間隔は竹集成床材
10の長さにもよるが、竹集成床材10の長さが910
mmのときは、290mm間隔で3個形成するのが作業
性の面からも竹集成床材10の固定の安定性の面からも
望ましい。釘孔11は釘を打ち込むときに竹材1が割れ
ない様にするためのものである。釘をエアガンで打込む
場合は釘孔11が無くとも竹材1は割れないので、この
場合は釘孔11は必ずしも必要無い。尚、図1(a)の
16は竹の節である。
【0028】
【発明の実施の形態2】本発明の竹集成床材の実施の形
態の他例を図2に示す。この竹集成床材10も竹材1を
組合わせて形成し、一番上の層の竹材1を幅の広い一枚
ものにし、更に、最下層の竹材1の裏面にシート状の消
音材8を貼り付けたものである。消音材8には種々のも
のがあるが、本発明で使用される消音材8は汎用されて
いるどの消音材8であってもよい。この竹集成床材10
は二階の床材に使用すると階下に音が響きにくくなる。
【0029】
【発明の実施の形態3】本発明の竹集成床材10を用い
た床構造の実施の形態の一例を図6に示す。この床構造
には例えば縦及び横が20cm程度の正方形の竹集成床
材10を使用し、この竹集成床材10の最上層の竹材1
の竹の繊維方向が縦横になる様に組み合わせて全体で市
松模様になるように配列してある。
【0030】
【本発明の竹集成床材の製造方法の説明】本発明の竹集
成床材の製造方法は各種考えられるが、その一例として
次の様な方法がある。本発明の竹材1の原料としては孟
宗竹、真竹、剛竹、柱竹等種々のものが考えられるが、
これらのうちの孟宗竹が最も適する。以下では孟宗竹を
例として説明する。
【0031】1.横挽き、縦挽き 例えば4年産の1本の孟宗竹(内径15cm、円周47
cm、肉厚8mm程度の竹)を長さ約1mの間隔で横挽
きして数本(通常は3〜4本)にする。 2.横挽きした竹を竹割り機にて幅約3.3cmに縦挽
きする。これにより複数の竹材1(図8)が形成され
る。竹材1を検品して不良品を排除する。 3.漂白及び殺菌、カビ止め 本来、竹材はカビが発生する欠点を持ち合わせている。
そこで本発明では前記竹材1を漂白、殺菌すると共にカ
ビ止め処理も行なう。かび止め処理により、防かび性に
優れ、湿度、水分等の多い箇所へ敷設しても腐食しにく
くなるようにする。漂白は前記の竹材1を次亜塩素酸ソ
ーダ液に常温(30℃〜40℃)で5分間浸漬して行
う。漂白は過酸化水素ナトリウム内で煮沸して行うこと
もできる。漂白と同時に寄生虫の殺菌、カビ止めをす
る。次亜塩素酸ソーダ液は強い酸化作用を示すアルカリ
溶液なので、それから引き揚げた竹材1は良く水洗いし
て拭き取る。この後に選別検査を行なうと共に素材の表
面色を揃える。 4.竹材の寸法選定 竹材1が乾燥する前にその側面及び表面の無駄な部分を
剃り落とす。これにより竹材1の幅、厚さ等が決まる。 5.表面研磨 前記の様に形成された竹材1の表面を研磨する。研磨は
粗研磨した後に微研磨を行う。この研磨は必ずしも行う
必要はない。 6.低温除湿乾燥 前記の様に研磨処理した竹材1を低温除湿方式により乾
燥して仕上げをする。この乾燥はボイラーを併用し除湿
方式により90℃〜100℃に温度を維持し、竹材1の
100%ある含水率を38時間以内で7〜8%を限度に
乾燥する。この場合、内部から乾燥し始めて外部へと乾
燥が拡大する。これにより、竹材1が水に触れても常に
7〜8%に維持可能となる。この仕上げ後に、竹材1の
再検査を行なう。この低温除湿乾燥により、床に敷設し
た後の乾燥により竹材1が歪んだり、ひび割れしたりし
にくくなり、敷設後も変形しにくくなる。
【0032】7.竹はぎ機による竹材同士の接着 前記の様に乾燥させた竹材1の周面に自動糊付機にて接
着剤を塗付し、その竹材を所望枚数だけ横に並べ、その
上に竹材1を重ねて図1に示す様に3層にし、その後、
6面竹はぎ機にて20分以内に位置を設定し、圧力9K
g/cm2以上かけて竹材1同士を接着する。この接着
剤にはユリヤ樹脂にメラミン樹脂粉末を混入し、硬化材
に塩化アンモニウムを使用し、引張り強度10kg/c
m2以上にしたものを使用するのが好ましい。引張り強
度は7kg/cm2以下では使用できない。この場合、
最上層の竹材1を節目模様16が表面になるように積層
して、竹の模様が表面に出て竹独特の美観と風合い強調
されるようにするのが望ましい。
【0033】8.冷圧プレス 前記の様にはぎ合わせた3層の竹材1を冷圧プレスす
る。このプレスは20分間、10kg/cm2、27℃
で行う。この後、接着強度の検査及び選別を行なう。
【0034】9.サネ切り加工 前記の様に3層に接着された積層板30の外周面20を
サネ切り機によりサネ切り加工して、積層板30の外周
面20に嵌合突部5と嵌合凹部6とを形成する。その後
に、積層板30の段差及び継ぎ目部分の点検及び選別を
行う。
【0035】10.研磨加工 前記点検及び選別の後、積層板30の表面を木地研磨
(粗研磨)し、更に、その後に塗面研磨(微研磨)を行
う。 11.前記研磨後に塗装仕上げを行なう。この塗装には
油変性一液型ポリウレタン樹脂塗料(UV塗料)を使用
する。この場合の加工色調は所望の色にすることができ
るが、竹の色調を生かすためにはホワイト又はブラウン
とするのが望ましい。いずれの色の場合も艶あり又は艶
消し仕上げとすることができる。この塗料は紫外線を照
射することにより硬化し、硬度4H程度となり、表面に
傷が付きにくくなる。塗装仕上げには油変性二液型ポリ
ウレタン樹脂塗料を使用することもできる。 12.竹集成床材10の仕上げ寸法の一例は厚さT=1
5mm、幅W=90mm、長さL=910mm程度とす
ることができる。長さは455mm、606mm、75
8mm、910mm、1820mmにすると用途が広が
る。勿論これ以外の寸法でも良い。
【0036】
【本発明の竹集成床材の使用例】本発明の竹集成床材は
床材として使用することができる。以下に、床暖房シス
テムと組合わせて床材として使用する場合について図7
に基づいて説明する。
【0037】図7に示すものは厚さ12mm程度の防炎
合板を用いた床ベース12に、深さ4mm程度の凹部1
3を形成し、その凹部13の上に厚さ2〜3mmの断熱
材14を敷き、その上にポリエステルフィルムに導電性
発熱塗料をコーティングした厚さ1mm程度の面状発熱
体15を敷き、更にその上に発明の竹集成床材10を敷
いてある。面状発熱体15は幅25cm、長さ70cm
或は160cmのものが使用されており、図示されてい
ないがリード線が取付けられている。この場合の竹集成
床材10には例えば縦及び横が20cm程度の正方形の
ものを使用し、それを竹の繊維方向が縦横になる様に交
互に配列して全体で図6のように市松模様になるように
してある。竹集成床材10の配列はこれ以外の配列とす
ることもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明の第1の竹集成床材は次の様な効
果がある。 .上下の竹材1の継ぎ目2を横にずらして接着剤で接
着したので、上下の竹材1の接合が強固になる。 .最下層の竹材1の底面に凹溝7を形成したので、竹
集成床材を敷く床が多少凸凹していても水平に敷き易く
なる。 .竹を使用した床材は弾力性に富むので膝が保護され
る。このためエアロビクス、バスケット等の激しい運動
をする体育館等の床材として使用するのに適する。 .竹は脱臭効果があるので汗が付着し易い体育館の床
材として使用するのに適する。
【0039】本発明の第2の竹集成床材は上下の竹材1
の継ぎ目2を横にずらして接着剤で接着したので、第1
の竹集成床材と同様に上下の竹材1の接合が強固にな
り、更に、積層板30の最上層の竹材1が下層の竹材1
より幅の広い一枚ものであるため、最上層の竹材1と下
層の竹材1との接着が強固になるという効果もある。
【0040】本発明の第3竹集成床材は積層板30嵌合
突部5と嵌合凹部6が形成されているので、上下の竹材
1の継ぎ目2を横にずらして接着剤で接着したので、第
1の竹集成床材と同様に上下の竹材1の接合が強固にな
り、更に、隣接する竹集成床材の嵌合突部5と嵌合凹部
6とを嵌合させることにより多数枚の竹集成床材を手軽
に連結して敷設することができ、積層板30同士の連結
が容易且つ確実になり、位置ずれもしにくくなる。
【0041】本発明の第4の竹集成床材は、積層板30
に形成された嵌合突部5から最下層の竹材1の裏面まで
貫通する釘孔11が開口されてなるので、釘孔11に釘
を打ち込めば積層板30を床面に手軽に固定することが
でき、積層板30竹材1にひびが入ったり、竹材1が割
れたりすることがない。
【0042】本発明の第5の竹集成床材は積層板30の
最下層の竹材1の裏面に消音材8を取付けてなるので、
防音効果の優れたものとなる。
【0043】本発明の第6の竹集成床材は最上層の竹材
1の表面がUV塗装されているので表面が奇麗になって
体栽がよく、硬度が高くなって傷が付きにくくなり、さ
さくれ立ちにくくもなるので、床材に使用しても安全で
ある。
【0044】本発明の第7の床構造は多数の竹集成床材
を最上層の竹材1の配列が縦横の市松模様になる様に敷
設してなるので体栽が良く、見た目に奇麗な床となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の竹集成床材の第1の実施形態
を示す斜視図、(b)は竹集成床材の端面図。
【図2】本発明の竹集成床材の第2の実施形態を示す説
明図。
【図3】本発明の竹集成床材の形成過程の説明図。
【図4】(a)は本発明の竹集成床材の第の実施形態
を示す一部切欠きの斜視図、(b)は(a)のX−X断
面図。
【図5】本発明の竹集成床材の組立て説明図。
【図6】本発明の竹集成床材の組立て後の一例を示す説
明図。
【図7】本発明の竹集成床材を床暖房システムと組合わ
せて使用した床構造の縦断説明図。
【図8】(a)、(b)は本発明の竹集成床材に使用さ
れる竹材を孟宗竹からの取り出す場合の説明図。
【図9】竹材を使用した従来の積層材の説明図。
【図10】竹材をベニヤ板と組合わせて使用した従来の
竹合板の説明図。
【符号の説明】
1は竹材 2は継ぎ目 3は積層重合部 4は集成板 5は嵌合突部 6は嵌合凹部 7は凹溝 8は消音材 10は竹集成床材 20は外周面 30は積層板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04F 15/04 E04F 15/04 D 15/10 15/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孟宗竹等の竹を横挽き及び縦挽きして板状
    に形成した竹材(1)をその幅方向に複数枚並べ、それ
    らの竹材(1)の上に前記と同様に形成した他の竹材
    (1)を積層し、上下の竹材(1)の継ぎ目(2)を横
    にずらし、それらの継ぎ目(2)及び積層重合部(3)
    を接着剤で接着して積層板(30)を形成し、この積層
    板(30)の最下層の竹材(1)の底面に凹溝(7)を
    形成したことを特徴とする竹集成床材。
  2. 【請求項2】孟宗竹等の竹を横挽き及び縦挽きして板状
    に形成した竹材(1)をその幅方向に複数枚並べ、それ
    らの(1)の上に前記と同様に形成した他の竹材(1)
    を積層し、上下の竹材(1)の継ぎ目(2)を横にずら
    し、それらの継ぎ目(2)及び積層重合部(3)を接着
    剤で接着して積層板(30)を形成し、この積層板(3
    0)の最上層の竹材(1)をそれより下層の竹材(1)
    より幅の広い一枚ものとしたことを特徴とする竹集成床
    材。
  3. 【請求項3】孟宗竹等の竹を横挽き及び縦挽きして板状
    に形成した竹材(1)をその幅方向に複数枚並べ、それ
    らの竹材(1)の上に前記と同様に形成した他の竹材
    (1)を積層し、上下の竹材(1)の継ぎ目(2)を横
    にずらし、それらの継ぎ目(2)及び積層重合部(3)
    を接着剤で接着して積層板(30)を形成し、この積層
    板(30)の竹材(1)の配列方向及び長手方向の外周
    面(20)に、同外周面(20)よりも外側に突出する
    嵌合突部(5)を形成し、竹材(1)の配列方向及び長
    手方向の外周面(20)の他方に同外周面(20)より
    も竹材(1)の配列方向又は長手方向側に窪んで他の竹
    集成床材の嵌合突部(5)を嵌入可能な嵌合凹部(6)
    を形成し、積層板(30)の最下層の竹材(1)の底面
    に凹溝(7)を形成したことを特徴とする竹集成床材。
  4. 【請求項4】孟宗竹等の竹を横挽き及び縦挽きして板状
    に形成した竹材(1)をその幅方向に複数枚並べ、それ
    らの竹材(1)の上に前記と同様に形成した他の竹材
    (1)を積層し、上下の竹材(1)の継ぎ目(2)を横
    にずらし、それらの継ぎ目(2)及び積層重合部(3)
    を接着剤で接着して積層板(30)を形成し、この積層
    板(30)の竹材(1)の配列方向及び長手方向の外周
    面(20)に、同外周面(20)よりも外側に突出する
    嵌合突部(5)を形成し、竹材(1)の配列方向及び長
    手方向の外周面(20)の他方に同外周面(20)より
    も竹材(1)の配列方向又は長手方向側に窪んで他の竹
    集成床材の嵌合突部(5)を嵌入可能な嵌合凹部(6)
    を形成し、嵌合突部(5)から最下層の竹材(1)の裏
    面まで貫通する釘孔(11)が開口されてなることを特
    徴とする竹集成床材。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4記載の夫々の竹集成
    床材において、最下層の竹材(1)の裏面に消音材
    (8)を取付けてなることを特徴とする竹集成床材。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載の夫々の竹集成
    床材において、積層板(30)の最上層の竹材(1)の
    表面にUV塗装が施されてなることを特徴とする竹集成
    床材。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6記載の夫々の竹集成
    床材(10)を最上層の竹材(1)の配列方向が縦横の
    市松模様になる様に多数枚敷設したことを特徴とする竹
    集成床材を用いた床構造。
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