JP2737507B2 - 内燃エンジンの燃料供給制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの燃料供給制御装置

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JP2737507B2
JP2737507B2 JP650192A JP650192A JP2737507B2 JP 2737507 B2 JP2737507 B2 JP 2737507B2 JP 650192 A JP650192 A JP 650192A JP 650192 A JP650192 A JP 650192A JP 2737507 B2 JP2737507 B2 JP 2737507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸排気弁を所定運転領
域で作動停止させる機構を備えた内燃エンジンの内燃エ
ンジンの燃料供給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動弁機構として、エンジンの低回転域に
おける使い易さ、すなわち低速高トルクを保持しつつ高
速域におけるエンジンの出力トルクの向上を図るため
に、プロフィールの異なる低速用と高速用の2種類のカ
ムをカムシャフトに設定し、エンジンの低速回転域では
低速用カムで、高速回転域では高速用カムでバルブを駆
動するように油圧を利用して切り替えるようにした可変
動弁機構(可変バルブタイミング機構)が知られてい
る。このような可変バルブタイミング機構は、種々の構
造のものが提案されており、本出願人は、第1図及び第
2図に示すような可変バルブタイミング機構を提案して
いる。
【0003】第1図及び第2図に示す可変バルブタイミ
ング機構1は、2本のバルブ2,3、これらのバルブ
2、3を開閉するためのT型ロッカアーム5、低速用ロ
ッカアーム6、高速用ロッカアーム7、T型ロッカアー
ム5に内蔵され、当該T型ロッカアーム5に低速用ロッ
カアーム6又は高速用ロッカアーム7を選択的に結合す
るためのピストン(油圧作動要素)8,9、カムシャフ
ト13に設けられた低速用カム14及び高速用カム15
等により構成されている。
【0004】上述のT型ロッカアーム5には、その基端
5aに、それから両側に延びるロッカシャフト4,4’
が一体に形成されている。このロッカシャフト4,4’
は、ロッカシャフトジャーナル12,12’に回転可能
に軸支されており、ジャーナル12’、シャフト4’に
設けられた油路4’aを通してピストン8に油圧Pが、
ジャーナル12、シャフト4の油路4aを通してピスト
ン9に油圧Pが供給されるようになっている。
【0005】低速用ロッカアーム6、高速用ロッカアー
ム7は、各基端の軸孔6a,7aに夫々ロッカアーム5
のロッカシャフト4’,4が嵌合されて揺動可能に軸支
されており、各先端には夫々ローラベアリング10,1
1が軸支されている。これらのローラベアリング10,
11は、夫々低速用カム14、高速用カム15に当接さ
れて転動する。
【0006】このように構成される可変バルブタイミン
グ機構1は、各気筒の吸気側および排気側にそれぞれ配
設され、吸気バルブおよび排気バルブをそれぞれ、以下
のようにして開弁駆動する。エンジンの低速回転域にお
いては、ピストン8および9への圧油(単に、オイルと
いう)の供給を遮断して、ピストン8は、第2図に示す
ようにスプリング17’のばね力によりピストン孔から
押し出されてその先端が低圧用ロッカアーム6のピスト
ン孔6bに嵌入する。これによりT型ロッカアーム5に
低速用ロッカアーム6が結合されて一体となり、低速用
カム14により当該低速用ロッカアーム6、T型ロッカ
アーム5を介してバルブ2、3が駆動される。一方、高
速用ロッカアーム4のピストン9は、第2図に示すよう
にスプリング17のばね力により後退されてピストン孔
内に引き込まれており、T型ロッカアーム5との結合を
解除されて自由に揺動可能とされている。
【0007】エンジンが高速回転域に入ると、ロッカシ
ャフト4の油路4a(第2図)にオイルが供給されてピ
ストン9がスプリング17のばね力に抗してピストン孔
から押し出され、その先端が高速用ロッカアーム7のピ
ストン孔7bに嵌入する。これにより高速用ロッカアー
ム7がT型ロッカアーム5に結合されて一体となり、高
速用カム15により高速用ロッカアーム7、T型ロッカ
アーム5を介してバルブ2、3が駆動される。そして、
高速用ロッカアーム7が確実にT型ロッカアーム5に結
合されたことを確認した後、ピストン8へオイルを供給
してロッカシャフト4'とピストン8との結合を解除して
低速用ロッカアーム6をT型ロッカアーム5から切り離
し、これにより動弁機構の動特性の向上が図られてい
る。
【0008】更に、エンジンの低速減速域において、特
定の気筒の吸気側及び排気側の各低速用、高速用のロッ
カアーム6,7をロッカシャフト5から切り離すことも
できる。特定の気筒、例えば4気筒エンジンの第1およ
び第4気筒の低速用及び高速用のロッカアーム6,7を
いずれもロッカシャフト5から切り離すと、それらの気
筒の吸排気弁は動作せず、従って、それらの気筒には吸
気が供給されず、燃焼室内のガスが閉じ込められて、そ
のシリンダは休止することになる(これを休筒運転とい
う)。このように減速時に特定の気筒を休筒させること
により燃費を向上させることができる。なお、休筒運転
時には、休止した気筒に配設される燃料噴射弁から、こ
れらの気筒に燃料を噴射供給させないことは勿論のこと
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような特定の気
筒の吸排気弁を、所定運転領域において作動停止にする
ことができる吸排気弁作動停止機構を備え、且つ、休筒
運転時に、それらの気筒に燃料も供給しない燃料供給制
御装置を備えた内燃エンジンにおいて、前述の所定運転
領域から離脱して休筒運転から通常運転(全筒運転)に
復帰する際に、低速用ピストン8に供給されていたオイ
ルを素早く排除することが出来なかったり、ピストン8
の先端を低圧用ロッカアーム6のピストン孔6bに嵌入
させることができず、前述した特定の気筒の吸排気弁が
正常動作を再開することが出来ない場合がある。吸排気
弁の正常な動作が再開される前に、燃料供給を再開して
しまうと、高圧気体の閉じ込め現象や吸気管内燃料蓄積
等の不都合が生じる。
【0010】高圧気体の閉じ込め現象は、吸気弁は正常
に作動しているのに排気弁が不作動の場合に生じ、燃焼
ガスが気筒から排出することができなくなる。吸気管内
燃料蓄積は、吸気弁が不作動の場合に生じ、噴射した燃
料が燃焼室内に吸い込まれず、吸気管内に溜まる現象で
あり、何れの現象も安全運転上重大な問題が生じる可能
性がある。
【0011】このような問題は、吸排気弁作動停止機構
の作動と、燃料供給との間にメカニカルな同期機構が存
在しないために、吸排気弁作動停止機構の作動を確認し
た上で燃料の供給を開始するといったことが出来ないた
めに生じる。本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、吸排気弁作動停止機構を備えた内燃エ
ンジンの燃料供給制御装置において、休筒運転から全筒
運転への復帰時に、特別大掛かりな機構やセンサ類を設
けることなく吸排気弁の正常作動を検知することによっ
て、高圧気体の閉じ込め現象や吸気管内燃料蓄積といっ
た不都合を確実に回避するように図った内燃エンジンの
燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、特定の気筒の吸気弁および
排気弁を所定運転領域で作動停止させる吸排気弁作動停
止機構と、各気筒毎に燃料を噴射供給する燃料噴射装置
とを備え、内燃エンジンが前記所定運転領域で運転され
ているとき前記特定の気筒への燃料供給を停止する、内
燃エンジンの燃料供給制御装置において、吸気通路内圧
力を検出する圧力検出手段を設け、内燃エンジンが前記
所定運転領域から離脱した時に、前記圧力検出手段によ
り吸気通路内圧力の圧力変動を検出し、検出した圧力変
動が所定値より大きいとき、前記特定の気筒への燃料供
給を禁止することを特徴とする内燃エンジンの燃料供給
制御装置が提供される。
【0013】
【作用】本発明は、所定運転領域での休筒運転が行なわ
れる場合と、その運転領域を離脱して正常な全筒運転が
行なわれる場合とでの吸気通路内圧力の変動の大きさが
異なること、すなわち、正常な全筒運転における吸気通
路内圧力変動は、休筒運転におけるそれより小さく、そ
の差が大きいことに着目して行われたもので、検出した
圧力変動が所定値より大きいとき、エンジンは所定運転
領域を離脱したにも拘らず、吸排気弁は未だ正常に作動
していないと見做し、特定の気筒への燃料供給が禁止さ
れる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。図3は本発明に係る内燃エンジンの燃料
供給制御装置の概略構成を示し、この制御装置は例えば
4気筒ガソリンエンジン(以下単に「エンジン」とい
う)Eに適用したものである。
【0015】このエンジンEの各気筒につながる吸気通
路20のそれぞれに、各吸気弁に隣接して電磁式燃料噴
射弁22が配設されている。吸気通路20にはサージタ
ンクが配設され、吸気通路20の大気開放端にはエアク
リーナ20aが取り付けられている。そして、エアクリ
ーナ20aとサージタンク間の吸気通路20にはスロッ
トル弁24が配設されている。各燃料噴射弁22には燃
料ポンプから燃料通路を介し、燃料圧が一定に調整され
た燃料が供給されるようになっている。各燃料噴射弁2
2は後述する電子制御装置40の出力側に電気的に接続
され、この電子制御装置40からの駆動信号により開弁
され、詳細は後述するように所要量の燃料を各気筒に噴
射供給する。
【0016】一方、エンジンEの各気筒の排気側には排
気通路(排気マニホルド)30がそれぞれ接続されてお
り、排気通路30の途中には三元触媒34が配設されて
いる。そして、三元触媒34の上流の排気通路30に
は、排気ガス中の酸素量を検出するO2 センサ32が取
り付けられている。O2 センサ32は電子制御装置(E
CU)40の入力側に電気的に接続されており、電子制
御装置40に酸素濃度検出信号を供給している。
【0017】電子制御装置40は、図示しない中央演算
装置、燃料供給量を演算するための制御プログラムや種
々のプログラム変数等を記憶する記憶装置、入出力装置
等により構成される。記憶装置には、ROMやRAMの
他に、エンジンEの停止後も記憶内容が消失しない不揮
発性のバッテリバックアップRAM等が含まれる。電子
制御装置40の入力側にはエンジンEの運転状態を検出
する種々のセンサ、例えば前述したO2 センサ32の他
に、スロットル弁24の弁開度を検出するスロットル開
度(θth)センサ42、カムシャフトに接続されるディ
ストリビュータ(図示せず)に設けられ、上死点あるい
はその少し前の所定クランク角度位置を検出する毎にパ
ルス信号(TDC信号)を出力するクランク角センサ4
4、これもディストリビュータに設けられ、特定の気筒
(例えば、第1気筒)が所定のクランク角度位置(例え
ば、圧縮上死点あるいはその少し前の角度位置)にある
ことを検出する気筒判別センサ(図示せず)、エンジン
Eの冷却水温TW を検出する水温(TW )センサ46、
スロットル弁24の下流の吸気通路内圧力(P B )を検
出するブースト圧センサ48、その他特に図示しないが
エアクリーナ内に設けられ、吸入空気温度Taを検出す
る吸気温センサ、スロットル弁24の全閉位置を検出す
るアイドルスイッチ、大気圧Pa を検出する大気圧セン
サ、更に、図示しないがエアコンの作動状態を検出する
エアコンスイッチ、バッテリ電圧を検出するバッテリセ
ンサ等のセンサが接続されており、これらのセンサは検
出信号を電子制御装置40に供給する。なお、電子制御
装置40はクランク角センサ44がクランク角で 180°
毎にTDC信号を出力することから、このTDC信号の
パルス発生間隔からエンジン回転数Neを検出すること
ができる。また、電子制御装置40は気筒の点火順序、
即ち、各気筒への燃料供給順序を記憶しており、上述し
た気筒判別センサが前述の特定の気筒の所定クランク角
度位置を検出することにより、次にどの気筒に燃料を噴
射供給すればよいか判別することが出来る。
【0018】エンジンEの各気筒の吸気弁および排気弁
には、図1及び図2に示すような、吸排気弁作動停止機
構である可変バルブタイミング機構1がそれぞれ備えら
れている。そして、これらの可変バルブタイミング機構
1の高速用ピストン9および低速用ピストン8のそれぞ
れには、図示しないオイルポンプからオイルが供給され
る。ピストン9およびピストン8へのオイルの供給制御
は、それらに接続されるオイル通路に配設された高速用
電磁弁50、低速用#1電磁弁52、および低速用#2
電磁弁54によって行なわれる。低速用#1電磁弁52
は、休筒運転時に休筒を行なう第1および第4気筒の低
速用ピストン8に、低速用#2電磁弁54は第2および
第3気筒の低速用ピストン8に供給されるオイルの供給
制御を行なう。これらの電磁弁50,52,54は電子
制御装置40の出力側に接続されている。
【0019】次に、上述した電子制御装置40による燃
料供給制御手順の詳細を、プログラムフローチャートを
参照して説明する。本願発明の燃料供給制御は、特にエ
ンジンEが休筒運転状態から離脱した時点における制御
に特徴があり、その燃料供給制御には、電子制御装置4
0による休筒判定が必要である。そこで、先ず、電子制
御装置40による休筒運転時の可変バルブタイミング機
構1の制御から説明する。
【0020】電子制御装置40は、エンジン回転数N
e、吸気通路内圧力PB 等により、エンジンEが上述し
た休筒運転領域で運転されているか否かを判別すること
ができ、エンジンEが休筒運転領域で運転されているこ
とを検出すると、低速用#1電磁弁52を付勢して第1
および第4気筒を休筒させる。一方、エンジンEが休筒
運転領域から離脱して低速回転領域に移行したことを検
出すると、電子制御装置40は直ちに低速用#1電磁弁
52を消勢し、休止していた第1および第4気筒の低速
用ピストン8に供給していたオイルを排除してT型ロッ
カアーム5に低速用ロッカアーム6を結合させ、全筒運
転を再開させる。
【0021】このように、電子制御装置40は、エンジ
ンEが所定の休筒運転領域に突入したとき、或いはこの
領域から離脱したとき、直ちに低速用#1電磁弁52を
付勢または消勢させるが、第1および第4気筒のT型ロ
ッカアーム5と低速用ロッカアーム6とが実際に結合し
たか(全筒運転であるか)、或いは結合を解除されたか
(休筒運転であるか)は、低速用#1電磁弁52への付
勢信号の有無だけでは確実に判定することができない。
そこで、電子制御装置40は、図4および図5に示す休
筒判別ルーチンを実行して、エンジンEが実際に休筒運
転を行っているか、あるいは全筒運転を行っているかを
判定する。
【0022】電子制御装置40は、図4および図5の気
筒判別ルーチンを、エンジン回転数Neの逆数に比例さ
せて1サイクル(4STG)間に所定回数KN 実行す
る。これにより回転数に依存したフィルタ係数の計算を
不要にしている。なお、このルーチンの割込実行は、前
述したクランク角センサ44からのクランク角信号に同
期させて実行しても、しなくてもよい。
【0023】電子制御装置40は、先ず、図4のステッ
プS10においてブースト圧センサ48からの吸気通路
内圧力信号PB のフィルタリング処理を行なう。電子制
御装置40は、ローパスフィルタ40aを備えており、
先ずこのフィルタ40aによってブースト圧センサ48
からの圧力信号PB の高周波成分をカットした後、次式
(1)によりソフト的にバンドパスフィルタ処理(4
次)を行って所定帯域の信号だけを取り出す。これによ
って1/2サイクルの吸気通路内圧力PB の脈動を検出
することができる。
【0024】
【数1】 Y(i)= A4*Y(i-4) + A3*Y(i-3) + A2*Y(i-2) + A1*Y(i-1) + B4*U(i-4) + B3*U(i-3) + B2*U(i-2) + B1*U(i-1) ……(1) ここに、Y(i),Y(i-1),Y(i-2),Y(i-3),Y(i-4)はそれぞれ
i時刻,(i-1)時刻,(i-2)時刻,(i-3)時刻,(i-4)時刻のフ
ィルタ出力であり、U(i-1),U(i-2),U(i-3),U(i-4) はそ
れぞれ(i-1) 時刻,(i-2)時刻,(i-3)時刻,(i-4)時刻のフ
ィルタ入力であり、これらの値は前述した記憶装置に記
憶されている。また、A1〜A4,B1〜B4はフィルタ係数で
あり、それぞれ所定の値に設定されている。上述の式
(1)に依って演算されたフィルタ出力Y(i)はi時刻の
サンプリング値Pkとして記憶される。図6(a)は吸
気通路内圧PB の時間変化を、図6(b)はフィルタリ
ング処理により得られたサンプリング値Pkの時間変化
をそれぞれ示す。
【0025】次に、ステップS11ないしステップS2
0において、1サイクル中にKN 回サンプリングしたP
k値の最高値Pmax と最小値Pmin を記憶する。すなわ
ち、ステップS11ではプログラム変数K値が0である
か、すなわち最初のサンプリング値であるか否かを判別
し、判別結果が肯定(Yes)の場合には、今回値Pk
を仮の最高値Pmax および最小値Pmin として記憶する
(ステップS12)。そして、ステップS18ではK値
を1だけインクリメントし、インクリメントしたK値が
所定値KN (例えば、10回)に到達したかを判別して
今回ルーチンを終了する。そして、次回ルーチンでは、
ステップS11の判別結果が否定(No)となり、ステ
ップS13では今回値Pkが記憶されている最高値Pma
x より大であるかを判別し、その答が肯定であれば、最
高値Pmax の記憶値を今回値Pkに更新し(ステップS
14)、前述したステップS18に進む。一方、ステッ
プS13の判別が否定の場合には、ステップS15に進
み、今回値Pkが記憶されている最小値Pmin より小で
あるかを判別する。そして、その答が肯定であれば、最
小値Pmin の記憶値を今回値Pkに更新し(ステップS
16)、前述したステップS18に進む。ステップS1
3,15における判別結果がいずれも否定の場合には、
最高値Pmax および最小値Pmin の各記憶値はいずれも
更新されずステップS18が実行される。
【0026】このようにして、K値が所定回数KN に到
達するまで、サンプリング値Pkの最高値Pmax と最小
値Pmin を求める。K値が所定値KN に到達すると、ス
テップS20の判別結果は肯定となり、ステップS22
以下のステップが実行される。すなわち、ステップS2
2〜28は、所定回数KN のサンプリングが終了する毎
に1回実行されることになる。
【0027】ステップS22では、1サイクル(4ST
G)間に得られた最高値Pmax と最小値Pmin から脈動
振幅ΔP(=Pmax −Pmin )を演算すると共に、プロ
グラム変数Kを0にリセットする。そして、演算した脈
動振幅ΔPが所定基準値XPより大であるか否かを判別
する。吸気通路内圧力の脈動振幅ΔPは、エンジンEが
休筒運転状態であるか、全筒運転状態であるかによりそ
の大きさが顕著に異なることから(図6参照)、上述の
所定基準値XPはこれらの運転状態時に観測される脈動
振幅を考慮して設定される。但し、脈動振幅ΔPの大き
さはエンジンEの運転状態に応じて変化するので、例え
ばエンジン回転数に応じた基準値XPを前述した記憶装
置に記憶しておき、記憶装置のマップから、検出される
エンジン回転数Neに応じた値を読み出すことが好まし
い。
【0028】エンジンEが休筒運転領域で休筒運転され
ている場合、或いは休筒運転領域から離脱したが、実際
は未だ休筒運転状態にある場合、ステップS24の判別
結果は肯定になる(図6(b)参照)。このような場
合、電子制御装置40は休筒カウンタNCの値を1宛イ
ンクリメントして(ステップS26)、今回ルーチンを
終了する。一方、エンジンEが休筒運転領域から離脱
し、実際にも全筒運転状態である場合には、脈動振幅Δ
Pが所定基準値XPより小となり、このような場合には
休筒カウンタNCを0にリセットして(ステップS2
8)、今回ルーチンを終了する。このように、休筒カウ
ンタNCの値によりエンジンEが休筒運転状態にあるか
否かを判別することができる。
【0029】図7は電子制御装置40により実行される
燃料供給制御手順のフローチャートであり、このルーチ
ンはクランク角センサ44からのTDC信号が入力する
毎に割り込み実行される。電子制御装置40は、先ず、
ステップS30において、上述した種々のセンサの検出
信号に基づき、所定の高負荷運転状態、低負荷運転状
態、休筒運転状態、O2 フィードバック制御運転状態等
の運転状態を検出し、検出したエンジン運転状態に応じ
た燃料噴射量、即ち、燃料噴射弁22の噴射パルス幅T
INJ を次式(2)により演算する。
【0030】 TINJ =TB ×KAF×K+TD ……(2) ここに、TB は吸気通路内圧力PB およびエンジン回転
数Neに応じて設定される基本開弁時間、KAFは、空燃
比フィードバック制御時にはO2 センサの出力に応じて
設定され、オープンループ制御時には値1に設定され
る、空燃比補正係数である。Kは、その他の補正係数で
あり、これらの補正係数にはエンジン冷却水温TW に応
じて設定される補正係数、吸気温度、大気圧に応じて設
定される大気補正係数、スットル弁24の開弁速度に応
じて設定される加速増量補正係数等が含まれる。TD は
バッテリ電圧に応じて設定される無効時間補正値であ
る。
【0031】次に、電子制御装置40は、エンジンEが
所定の休筒運転領域で運転されているか否かを判別する
(ステップS32)。エンジンEが所定の休筒運転領域
で運転されているか否かの判別は、吸気通路内圧力
B 、エンジン回転数Ne、スロットル弁開度θth等に
より規定される運転領域で運転されているか否かにより
判別することができる。
【0032】エンジンEが所定の休筒運転領域で運転さ
れていると判別されると(ステップS32の判別結果が
肯定の場合)、直ちにステップS36に進み、休筒すべ
き気筒(第1気筒または第4気筒)の噴射パルス幅TIN
J を0に設定し直し、次いで今回噴射供給すべき燃料噴
射弁22に上述のようにして設定した噴射パルス幅TIN
J の駆動信号を出力し、所要量の燃料を当該気筒に供給
させる(ステップS38)。従って、今回検出されたク
ランク角位置に対応する気筒が第1気筒または第4気筒
であれば、その噴射パルス幅TINJ が0に設定されてい
るので、これらの気筒には燃料は供給されない。
【0033】ステップS32の判別結果が否定で、エン
ジンEが休筒運転領域から離脱していることが判別され
ると、ステップS34に進み、休筒カウンタのカウント
値NCが所定値XNより大であるか否かを判別する。所
定値XNは適宜値、例えば5と言った比較的小さい値に
設定することが好ましい。エンジンEが休筒運転領域か
ら離脱したものの、実際には未だ休筒状態にある場合に
は、前述した図5のステップS26において休筒カウン
タが引続きカウント値XNのインクリメントを継続する
ので、ステップS34の判別結果は肯定となり、このよ
うな場合には、引続きステップS36が実行され、第1
気筒および第4気筒への燃料供給が禁止される。
【0034】ステップS34の判別結果が否定の場合、
すなわち、エンジンEが休筒運転領域を離脱したことが
判別され、吸気通路内圧力の変動からも実際に全筒運転
状態にあることが確認された場合、ステップS36をス
キップしてステップS38に進み、休筒していた気筒
(第1および第4気筒)を含む全気筒の内、今回ループ
に対応する気筒の燃料噴射弁22を駆動して所要量の燃
料を供給する。
【0035】なお、特殊な場合として、全筒運転後一旦
休筒運転が実行され、休筒カウンタ値が所定値XNに到
達しない内に、エンジンEが再び休筒運転領域を離脱し
たことを判別したような場合であって、実際には未だ休
筒運転状態にある場合、ステップS34における判別結
果が否定となり、エンジンEが休筒状態にあるのに第1
気筒あるいは第4気筒に燃料が供給されてしまう場合が
ある。このような場合であっても、上述した通り所定値
XNを比較的小さい値に設定しておけば短時間にカンウ
ト値NCは所定値XNに到達することができ、その時点
で第1気筒あるいは第4気筒への燃料供給を禁止するこ
とができる。
【0036】上述の実施例では、燃料供給量演算するの
に吸気通路内圧力PB とエンジン回転数Neとに応じて
基本開弁時間TB を求めたが、本発明はこれに限定され
ず、吸気通路に設けたカルマン渦式のエアーフロセンサ
から空気流量を検出し、このように検出した空気流量と
エンジン回転数とに応じて基本開弁時間TB を求めるよ
うにしてもよい。この場合においても吸気通路内圧力P
B を検出するブースト圧センサを追加するだけ、休筒判
別を行なうことができる。
【0037】また、実施例では、吸排気弁作動停止装置
として図1および図2に示す可変バルブタイミング機構
1を例示したが、本発明はこの可変バルブタイミング機
構1に限定されないことは勿論のことであり、所定の運
転領域で特定の気筒の吸排気弁の作動を停止させること
ができる機構であればよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
内燃エンジンの燃料供給制御装置に依れば、吸気通路内
圧力を検出する圧力検出手段を設け、内燃エンジンが所
定の休筒運転領域から離脱した時に、圧力検出手段によ
り吸気通路内圧力の圧力変動を検出し、検出した圧力変
動が所定値より大きいとき、特定の気筒への燃料供給を
禁止するようにしたので、休筒運転から全筒運転への復
帰時に、特別大掛かりな機構やセンサ類を設けることな
く吸排気弁の正常作動を検知することができ、高圧気体
の閉じ込め現象や吸気管内燃料蓄積といった不都合を確
実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変バルブタイミング機構の一例を示す組立斜
視図である。
【図2】図1の矢線A−Aに沿う断面図である。
【図3】本発明に係る内燃エンジンの燃料供給制御装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3の電子制御装置40が実行する休筒判別ル
ーチンのフローチャートの一部である。
【図5】休筒判別ルーチンのフローチャートの残部であ
る。
【図6】吸気通路内圧力(ブースト圧)の時間変化を示
し、図6(a)はブースト圧センサ48からの入力波形
の時間変化を示し、図6(b)は、この入力波形からエ
ンジン回転数の1/2の周波数の圧力脈動をバンドパス
フィルタ処理により取り出した波形の時間変化を示すグ
ラフである。
【図7】図3の電子制御装置40が実行する燃料噴射制
御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 可変バルブタイミング機構(吸排気弁作動停止機
構) 2 バルブ 3 バルブ 5 T型ロッカアーム 6 低速用ロッカアーム 7 高速用ロッカアーム 8 低速用ピストン 9 高速用ピストン 14 低速用カム 15 高速用カム 20 吸気通路 22 燃料噴射弁(燃料噴射装置) 40 電子制御装置 48 ブースト圧センサ(圧力検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−338(JP,A) 特開 昭60−40744(JP,A) 特開 平5−195853(JP,A) 特開 昭59−108842(JP,A) 実開 昭57−178139(JP,U) 実開 平5−47386(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の気筒の吸気弁および排気弁を所定
    運転領域で作動停止させる吸排気弁作動停止機構と、各
    気筒毎に燃料を噴射供給する燃料噴射装置とを備え、内
    燃エンジンが前記所定運転領域で運転されているとき前
    記特定の気筒への燃料供給を停止する、内燃エンジンの
    燃料供給制御装置において、吸気通路内圧力を検出する
    圧力検出手段を設け、内燃エンジンが前記所定運転領域
    から離脱した時に、前記圧力検出手段により吸気通路内
    圧力の圧力変動を検出し、検出した圧力変動が所定値よ
    り大きいとき、前記特定の気筒への燃料供給を禁止する
    ことを特徴とする内燃エンジンの燃料供給制御装置。
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