JP2737307B2 - 電磁波遮へい体 - Google Patents
電磁波遮へい体Info
- Publication number
- JP2737307B2 JP2737307B2 JP26987389A JP26987389A JP2737307B2 JP 2737307 B2 JP2737307 B2 JP 2737307B2 JP 26987389 A JP26987389 A JP 26987389A JP 26987389 A JP26987389 A JP 26987389A JP 2737307 B2 JP2737307 B2 JP 2737307B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic wave
- present
- electromagnetic
- cavities
- honeycomb structure
- Prior art date
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器から放射される不要電磁波の抑制や
電磁遮へい室に使用して電磁波の漏洩、浸入を防止する
電磁波遮へい体に関し、特に放熱やケーブル類の貫通用
に設けられた開口部に使用する電磁波遮へい体に関す
る。
電磁遮へい室に使用して電磁波の漏洩、浸入を防止する
電磁波遮へい体に関し、特に放熱やケーブル類の貫通用
に設けられた開口部に使用する電磁波遮へい体に関す
る。
従来、この種の電磁波遮へい体は、第3図(a)に示
すように金属などの良導体の板を格子状に配列した構造
体Aとしたり、又は第3図(b)に示すようにハニカム
構造体Bとして小さな開口を多数設けるようにしたもの
となっていた(例えば「電磁妨害と防止対策」東京電機
大学出版局)。
すように金属などの良導体の板を格子状に配列した構造
体Aとしたり、又は第3図(b)に示すようにハニカム
構造体Bとして小さな開口を多数設けるようにしたもの
となっていた(例えば「電磁妨害と防止対策」東京電機
大学出版局)。
上述した従来の電磁波遮へい体は開口断面の寸法と形
状に依存して定まる電磁界モードの遮断領域における減
衰効果を利用したものであるため、十分な遮へい効果を
得るためには開口面積を小さくするか、あるいは開口部
の奥行きを増して導波路長を長くすることが必要であ
る。
状に依存して定まる電磁界モードの遮断領域における減
衰効果を利用したものであるため、十分な遮へい効果を
得るためには開口面積を小さくするか、あるいは開口部
の奥行きを増して導波路長を長くすることが必要であ
る。
本発明の目的はハニカム構造の遮へい体において、同
一の開口面積と奥行きを有するにもかかわらず、遮へい
性能を向上せしめた電磁波遮へい体を提供することにあ
る。
一の開口面積と奥行きを有するにもかかわらず、遮へい
性能を向上せしめた電磁波遮へい体を提供することにあ
る。
上記目的を達成するため、本発明の電磁波遮へい体に
おいては、金属などの良導体により構成され、断面寸法
が波長に比べ十分小さく、断面形状が六角形の空胴を多
数並べたハニカム構造体において、前記空胴の壁面を高
透磁率材料にて被覆したものである。
おいては、金属などの良導体により構成され、断面寸法
が波長に比べ十分小さく、断面形状が六角形の空胴を多
数並べたハニカム構造体において、前記空胴の壁面を高
透磁率材料にて被覆したものである。
ハニカム形電磁波遮へい体中の一空胴内の電磁界モー
ドは、その断面が正六角形であることから円筒導波管の
モードに近似して考えることができる。円筒導波管の基
体モードはTE11モードであり、遮断周波数より十分に低
い周波数帯での電磁波の減衰効果SEは円筒の半径をa,導
波路長をdとして、SE=8.69×2π×d/3.41a[dB]で
表わされる。この円筒導波管壁面を高透磁率材で覆った
場合の電磁界モードは空胴壁面において磁界が壁面に垂
直な成分のみを有するモードの中で最も次元の低いTE01
となる。このときの電磁波の減衰効果SEはSE=8.69×2
π×d/3.41a[dB]で表わされ、減衰効果はdB表示で約3
0%増加する。
ドは、その断面が正六角形であることから円筒導波管の
モードに近似して考えることができる。円筒導波管の基
体モードはTE11モードであり、遮断周波数より十分に低
い周波数帯での電磁波の減衰効果SEは円筒の半径をa,導
波路長をdとして、SE=8.69×2π×d/3.41a[dB]で
表わされる。この円筒導波管壁面を高透磁率材で覆った
場合の電磁界モードは空胴壁面において磁界が壁面に垂
直な成分のみを有するモードの中で最も次元の低いTE01
となる。このときの電磁波の減衰効果SEはSE=8.69×2
π×d/3.41a[dB]で表わされ、減衰効果はdB表示で約3
0%増加する。
高透磁率材2はアモルファス磁性合金やパーマロイな
どの磁性合金,フェライトなどの磁性体及びこれらを線
状、もしくは片状とし、高分子材を用いてシート化した
もので構成されている。十分な減衰効果を得るためには
比透磁μrは30以上あることが望ましい。高透磁率材2
の厚さは透磁率の大きさに依存するが実用上は0.01〜5m
mの範囲である。
どの磁性合金,フェライトなどの磁性体及びこれらを線
状、もしくは片状とし、高分子材を用いてシート化した
もので構成されている。十分な減衰効果を得るためには
比透磁μrは30以上あることが望ましい。高透磁率材2
の厚さは透磁率の大きさに依存するが実用上は0.01〜5m
mの範囲である。
次に本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図である。
図において、本発明は金属などの良導体により構成さ
れ、波長に比べて十分小さい開口寸法を有する空胴を配
列したハニカム構造体1において、その空胴の内壁を高
透磁率材2で覆ったものである。一空胴内の対向する面
の間隔,奥行きがともに1cmである電磁波遮へい体では
数百MHz以下の周波数帯で得られる最大の遮へい効果は
約42dBである。これは同一寸法を有する従来のハニカム
構造電磁波遮へい体に比べ、10dB大きくなっている。
れ、波長に比べて十分小さい開口寸法を有する空胴を配
列したハニカム構造体1において、その空胴の内壁を高
透磁率材2で覆ったものである。一空胴内の対向する面
の間隔,奥行きがともに1cmである電磁波遮へい体では
数百MHz以下の周波数帯で得られる最大の遮へい効果は
約42dBである。これは同一寸法を有する従来のハニカム
構造電磁波遮へい体に比べ、10dB大きくなっている。
第2図は本発明による電磁波遮へい体を電子機器筐体
3の開口部に取付けた例である。遮へい体本来のもつ十
分な電磁波遮へい効果を得るためには導電性ガスケット
材4などを用いて筐体3との接触状態を良好にし、遮へ
い体取付け部からの電磁波の漏洩を極力抑制する必要が
ある。
3の開口部に取付けた例である。遮へい体本来のもつ十
分な電磁波遮へい効果を得るためには導電性ガスケット
材4などを用いて筐体3との接触状態を良好にし、遮へ
い体取付け部からの電磁波の漏洩を極力抑制する必要が
ある。
以上説明したように本発明はハニカム構造の空胴壁面
を高透磁率材で覆うことにより、同一寸法でより大きな
電磁波透過減衰量を得ることができる。したがって、放
熱や換気のための十分な開口面積を維持したまま電磁波
遮へい性能を向上する効果がある。
を高透磁率材で覆うことにより、同一寸法でより大きな
電磁波透過減衰量を得ることができる。したがって、放
熱や換気のための十分な開口面積を維持したまま電磁波
遮へい性能を向上する効果がある。
第1図は本発明による電磁波遮へい体を示す斜視図、第
2図は本発明に係る電磁波遮へい体を電子機器筐体に実
装した状態を示す図、第3図(a),(b)は従来の開
口面が矩形になる空胴を多数配列した構造体、及びハニ
カム構造体による電磁波遮へい体を示す斜視図である。 1……ハニカム構造体、2……高透磁率材 3……電子機器筐体、4……導電性ガスケット材
2図は本発明に係る電磁波遮へい体を電子機器筐体に実
装した状態を示す図、第3図(a),(b)は従来の開
口面が矩形になる空胴を多数配列した構造体、及びハニ
カム構造体による電磁波遮へい体を示す斜視図である。 1……ハニカム構造体、2……高透磁率材 3……電子機器筐体、4……導電性ガスケット材
Claims (1)
- 【請求項1】金属などの良導体により構成され、断面寸
法が波長に比べ十分小さく、断面形状が六角形の空胴を
多数並べたハニカム構造体において、前記空胴の壁面を
高透磁率材料にて被覆したことを特徴とする電磁波遮へ
い体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26987389A JP2737307B2 (ja) | 1989-10-17 | 1989-10-17 | 電磁波遮へい体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26987389A JP2737307B2 (ja) | 1989-10-17 | 1989-10-17 | 電磁波遮へい体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03131092A JPH03131092A (ja) | 1991-06-04 |
JP2737307B2 true JP2737307B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=17478400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26987389A Expired - Lifetime JP2737307B2 (ja) | 1989-10-17 | 1989-10-17 | 電磁波遮へい体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737307B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69632422T2 (de) | 1995-08-11 | 2005-05-19 | Zenon Environmental Inc., Oakville | Verfahren zum Einbetten von Hohlfaser-Membranen |
US5895885A (en) * | 1997-03-20 | 1999-04-20 | Kunkel; George M. | Air vent for electromagnetic shielding |
US5910639A (en) * | 1997-03-20 | 1999-06-08 | Kunkel; George M. | Air vent panels for electromagnetic shielding |
CN106255397A (zh) * | 2015-06-04 | 2016-12-21 | 鸿富锦精密工业(武汉)有限公司 | 电子装置壳体 |
CN106285374A (zh) * | 2015-06-04 | 2017-01-04 | 无锡市鑫盾辐射防护器材有限公司 | 一种无缝无泄漏防辐射门 |
WO2023204194A1 (ja) * | 2022-04-18 | 2023-10-26 | Next Innovation合同会社 | 電磁波遮断フィルタ |
-
1989
- 1989-10-17 JP JP26987389A patent/JP2737307B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03131092A (ja) | 1991-06-04 |
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