JP2735039B2 - 光パルス発生方法および装置 - Google Patents
光パルス発生方法および装置Info
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Description
装置に関し、特に正確なタイミングで光パルス列を発生
する方法及び装置に関する。
導体レーザ(Mode-Locked LASER diode、「MLLD」
という)は、光通信用の送信用光源等産業上重要な短パ
ルス光源である。
発的に生じるバッシブモードロッキング(passive mode
-locking、「パッシブモード同期」あるいは「passive-
ML」ともいう)、外部からモード同期周波数に近い周波
数信号を入力してモード同期動作を得るアクティブモー
ドロッキング(active mode-locking)、両者の混合状
態であるハイブリッドモードロッキング(hybrid mode-
locking、「ハイブリッドモード同期」あるいは「hybri
d ML」ともいう)の3形態に分類される。
光通信用の送信用光源としては、その出力パルスの繰り
返し周波数が外部の基準クロックと同期していることが
重要である。そのため図5のように、基準クロック信号
21をモード同期半導体レーザ1の駆動電気信号、例え
ば利得領域3への注入電流や可飽和吸収領域2への電極
電圧に重畳して変調を行い、同期動作をさせるハイブリ
ッドモード同期(hybrid ML)が一般的に用いられてい
る。
り返し周波数が、わずかだがランダムに揺らぐ現象がし
ばしば見られる。これをジッタと呼ぶ。その原因は、モ
ード同期パルスの繰り返し周波数を決定している光共振
器の長さがランダムに揺らいでいるために発生すると考
えられる。
が、キャリア密度、屈折率をランダムに揺らし、結果と
して、実効的な共振器長をランダムに変調しているもの
と考えられる。
光パルスの応用を制限してしまうため極力小さいことが
望ましい。例えば、光通信においては、ジッタのために
パルスの時間軸上での位置が揺らぎ、その結果、隣のパ
ルスの占めるべき時間領域に入ってしまうと、符号間干
渉と呼ばれる深刻な障害をもたらす。
に、光パルスのジッタを低減する方法を提供するもので
ある。
ジッタ低減に関する第1の従来技術の構成を示す図であ
る。
(hybrid ML)の場合、ジッタの極めて少ない基準クロ
ック信号21を同期するための変調信号として用いてい
る。すなわち、高周波発振器7から出力される基準クロ
ック信号21が、直流成分と高周波成分とを分離するバ
イアスティー6bと呼ばれる回路6bを介してモード同
期半導体レーザ1の変調領域4に入力されている。そし
て、堅固に同期しているということは、それだけジッタ
が少ないことである。従って、ジッタを低減するために
は、変調効果をより強めればよいことになる。
化]図6は、第2の従来技術の構成図である。
るように、半導体中の光の屈折率はキャリア密度に依存
するため、実効的な共振器長を可変に制御することがで
きる。これによりモード同期半導体レーザ104の繰り
返し周波数の制御が可能である。
発生する発振周波数と見なせば、これは電圧制御発振器
(Voltage Controlled Oscillator、「VCO」とい
う)とみなすことができる。従来より、VCOの周波数
安定化の方法として、精密な基準発振器と同期させる位
相同期ループ(phase locked loop、「PLL」とい
う)が知られている。
波数の安定化、すなわちジッタの削減ができることが想
定され、既にその試みが文献(J.B.Georges等、“Stabl
e Picosecond pulse generation at 46GHz by mode-loc
king of a semiconductor laser operation in an opto
electronic phase-locked loop(光/電気回路位相同期
ループを用いた、半導体レーザのモード同期による、46
GHzでの安定なピコ秒パルス発生)”、Electronics Let
ters、Vol.30、第69頁、1994年)に報告されている。図
6を参照して、46.8GHzにパッシブにモードロックされ
たレーザ(MLLD)104はPLL内でVCOとして
用いられ、パッシブモードロックングの動作を安定化し
ている。
1の従来技術であるハイブリッドモード同期(hybrid M
L)では、ある程度以上のジッタ低減はできない。その
理由は、ハイブリッドモード同期(hybrid ML)は、雑
音光が引き起こすランダムな変調と同期用クロック信号
による変調の合わさった状態であり、クロック信号によ
る変調効果を強めることで相対的にジッタは減るもの
の、ランダムな変調は依然として残るためである。
大きくすることにも限界がある。その理由は、モード同
期レーザでは共振器中に占める同期変調用の領域の割合
はある程度以上多くすることができず、また、限定され
た領域でパルスに与える変調度にも限界があるためであ
る。
みなし、パッシブモード同期のPLL化を行うものにお
いては、発生したランダムな変調成分を検出し、負帰還
で相殺させるように構成したため、ジッタを極限まで低
減することができるものの、次のような問題がある。
るための超高速な光検出器(PhotoDetector;PD)と同
期検波器を必要とし、また、誤差信号を得るために数段
階の周波数変換を必要としている。これらは構成を複雑
にするため、安定性の欠如、コストの上昇が懸念され
る。
ード同期(passive ML)の動作を安定化しているが、パ
ッシブモード同期時のモード同期周波数は電極電圧や温
度などの動作環境に対して極めて敏感である。
等の直流バイアス電源の持つゆらぎや、MLLDの温度
変化等がもたらす繰り返し周波数の変動を、全てPLL
系が補償しなければならず、PLL系の動作を安定なも
のとすることに困難がある。
出力パルスのジッタを大幅に低減し正確なタイミングの
光パルス列を得る光パルスの発生方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
め、本発明は、光吸収領域と位相変調効果を持つ領域と
を備え、一定の周期で光パルスを発生するレーザに、繰
り返し周波数に近い周波数信号を基準クロック信号とし
て入力し、光パルスの周期を前記基準クロック信号に同
期させる光パルス出力レーザにおいて、出力パルスの繰
り返し周波数の電気信号を前記光吸収領域で検出し、前
記出力パルスの繰り返し周波数の電気信号と前記基準ク
ロック信号とを同期検波してこれらの信号の位相誤差信
号を得ると共に、前記位相誤差信号を前記位相変調効果
を持つ領域に負帰還して位相同期ループを形成し、前記
出力パルスのジッタを打ち消すことを特徴とする光パル
ス列の発生方法を提供する。
定の周期で光パルスを発生するモード同期レーザと、前
記モード同期レーザの繰り返し周波数に近い周波数信号
を基準クロック信号として出力する基準クロック発生器
と、を備え、前記基準クロック信号を入力し、光パルス
の周期を前記基準クロック信号に同期させる、ハイブリ
ッドモード同期レーザにおいて、前記可飽和吸収領域か
ら出力パルスのタイミング信号を抽出する手段と、前記
出力パルスのタイミング信号と、ハイブリッドモード同
期のための前記基準クロック信号と、を入力し、位相誤
差信号を出力する同期検波器と、前記位相誤差信号を負
帰還するためのループフィルタと、前記ループフィルタ
を介して負帰還される前記位相誤差信号に基づき前記モ
ード同期レーザの出力パルスの繰り返し周波数及び/又
は位相を調整する位相変調領域と、を含む位相同期ルー
プを備えたことを特徴とするクロック光パルス列発生装
置を提供する。
レーザ共振器の外部に光吸収領域を配設し、前記ハイブ
リッドモード同期レーザからの出力パルス列の少なくと
も一部を入力し、前記出力パルス列の光の少なくとも一
部を吸収させ、前記ハイブリッドモード同期のための前
記基準クロック信号を電極から入力して、同期検波動作
を行い、位相誤差信号を得ることを特徴とした位相同期
ループを備えるように構成してもよい。
いては、前記ハイブリッドモード同期レーザの前記可飽
和吸収領域が前記ハイブリッドモード同期のための変調
領域としても機能し、前記基準クロック発生器から出力
される前記基準クロック信号をサーキュレータと、前記
可飽和吸収領域に直流バイアスを与えると共に高周波成
分を通過させるバイアスティー回路と、を介して前記可
飽和吸収領域に入力し、前記サーキュレータが前記基準
クロック信号と、前記可飽和吸収領域で検出される出力
パルスの繰り返し周波数の信号とを分離するように構成
してもよい。
記レーザ共振器の外部に配置する光吸収領域として半導
体光増幅器を備え、前記モード同期レーザと前記半導体
光増幅器とが光ファイバを介して光結合されることを特
徴とする。
低周波キャリア信号を出力する低周波発振器と、前記半
導体光増幅器の電極に重畳する前記基準クロック信号を
前記低周波キャリア信号で位相変調するための位相変調
器と、前記低周波キャリア信号と、前記半導体光増幅器
の電極からフィルタを介して取りされた低周波キャリア
周波数成分と、を入力とし、これらの位相誤差信号を出
力する低周波同期検波器と、を備えたことを特徴とす
る。
前記基準クロック発生器から出力される前記基準クロッ
ク信号の位相を位相シフト器を介して調整し前記同期検
波器に入力することを特徴とする。
し周波数は、外部の基準クロック信号で変調されるため
に、これに同期しおおよそ安定なものとなる。そして、
さらなる安定化をするためにPLL(位相同期ループ)
を構成する。
を光吸収領域で検出し、検出信号と、外部の基準クロッ
ク信号とを同期検波し、両信号間の位相誤差信号を得
る。そして、位相誤差信号を所定のループフィルタを介
して位相変調効果を持つ領域に負帰還することにより、
PLL動作が実現される。これにより、出力パルス光の
繰り返し周波数は、基準クロック信号と位相まで一致
し、安定化される。
に説明する。可飽和吸収領域を持つハイブリッドモード
同期レーザにおいて、可飽和吸収領域は、光を吸収する
領域であるので、光検出器としても利用可能であること
に着目し、ここからパルス出力のタイミング信号を取り
出す。可飽和吸収領域から得られる電気信号波形は一般
には生成キャリアの消滅時間の遅さなどのために出力パ
ルス光の波形とは異なるが、出力パルス列の繰り返し周
波数およびそのジッタの周波数信号は必ず含まれてい
る。この電気信号とハイブリッドモードロックするため
に用いる基準クロック信号とを同期検波器に入力して位
相誤差信号、すなわちジッタ信号を得る。これをモード
同期レーザ共振器内の利得領域など位相変調効果を持つ
部分に負帰還してジッタを打ち消すことにより、安定な
繰り返しの光パルスを得る。以上がPLLの動作であ
る。本発明においては、同期検波器の出力信号が零とな
るように負帰還制御すればよいので、PLLの利得を十
分大きくすることにより容易にジッタの低減が可能であ
る。
同期動作としているために、PLL系がなくとも、その
周波数は外部から与えるクロック信号と一致している。
ハイブリッドモード同期(hybrid ML)の周波数引き込
み効果により、直流バイアス電源の持つゆらぎや、ML
LDの環境温度の変動なども、モード同期周波数に大き
な変化を与えない。従って、PLL系はそれらの位相を
位置させるだけでよいため、負帰還系の負担が軽く、安
定な動作が実現できる。
に説明する。本発明は請求項2と一部共通しているが、
その特徴は、PLLの位相検波の信号処理を、MLLD
共振器の外部に配置した光吸収領域で行うことにある。
同期(hybrid ML)のための基準クロック信号が一部分
岐され電極を通して入力され、また、レーザ出力光の一
部が光信号の形で入力され、そこで一部または全部吸収
される。
号の周波数でキャリア密度変調が生じる結果、そのビー
ト成分が、電極に電気信号として現れる。これは、請求
項2の本発明における、同期検波出力すなわちジッタ信
号に対応している。
合と同様に、これをモード同期レーザ共振器内の利得領
域など位相変調効果を持つ部分に負帰還してジッタを打
ち消すことにより、安定な繰り返しの光パルスを得る。
信号の領域で行うため、超高速な同期検波器が不要とな
る。
明する。
す図である。図1を参照して、本実施例のモードロック
された半導体レーザ(MLLD)1は、ハイブリッドモ
ード同期(hybrid ML)のためのクロック電気信号を入
力する領域を変調領域4として光共振器内に独立して設
けている。
分を分離するための一般に「バイアスティー」と呼ばれ
る電気回路6aを設け、可飽和吸収領域2に加える直流
バイアス電源5aによる直流バイアス電圧と、可飽和吸
収領域2で検出される高周波の電気信号(ジッタを含ん
だ繰り返し周波数信号)22を分離している。すなわ
ち、バイアスティー6aはキャパシタとインダクタから
構成され所定の高周波成分を通過させる。
と、基準クロック信号21を同期検波器11に入力す
る。そして、同期検波器11の出力が位相誤差信号とな
るように、フェーズシフタ(位相シフト器)12で両信
号間の位相を調整する。
プフィルタ13を介して利得領域3に負帰還し、ジッタ
を打ち消す。
による直流バイアス電圧と、ループフィルタ13から出
力される負帰還信号は、オペアンプを用いた直流加算器
14で足し合わせた。
として構成され、カットオフ周波数は10MHzとしてい
る。
D)1は、全長が約4mmのInGaAs/InGaAsP多重量子井
戸構造(multiple quantum well:MQW)を有する3
電極のファブリーペロー光共振器型レーザを用いてい
る。MLLD1のモード同期周波数はおよそ10GHzで
あり、基準クロック信号21の信号源である高周波発振
器7の発振周波数を10GHzと設定した。
基準クロック信号21にほぼ同期した、パルス幅(FWH
M)5ps(ピコ秒)のクロック光パルス列(出力パルス
光)31が得られた。
揺らぎ、すなわちジッタは2ps(rms)程度存在した。
PLLを動作させると、このジッタは0.5ps(rms)以下
にまで低減され、極めてジッタの少ないクロック光パル
ス列31か得られた。ここで(rms)はroot mean squar
e(2乗平均値の平方根)の意味である。
示す図である。本実施例は前記第1の実施例の変形であ
る。MLLD1は、可飽和吸収領域2がハイブリッドモ
ード同期(hybrid ML)のための変調領域4(図1参
照)も兼ねている。
のための基準クロック信号21をサーキュレータ15と
バイアスティー6aを介して可飽和吸収領域2に入力す
る。基準クロック信号21と、可飽和吸収領域2で検出
された出力パルスの繰り返し周波数の信号22は、サー
キュレータ15を用いて分離する。この場合、可飽和吸
収領域2に入力される基準クロック信号21の反射は低
いほうが望ましい。
す図である。本実施例において、モード同期半導体レー
ザ(MLLD)1では、図2に示す前記第2の実施例に
おけるMLLDと同様に、可飽和吸収領域2が変調領域
4(図1参照)も兼ねている。
する光吸収領域として、半導体光増幅器8を用い、半導
体レーザ1と半導体光増幅器8との光の結合には光ファ
イバ9を用いている。
用いたものと同じく、全長が約4mmの3電極のファブリ
ーペロー光共振器型レーザで、そのうち変調領域4と利
得領域3を電気的に短絡することにより、2電極のレー
ザとして用いた。
振器7から出力される基準クロック信号21を、バイア
スティー6aを通して可飽和吸収領域2に入力してい
る。適切な条件でMLLD1を動作させると、入力クロ
ック信号に同期したパルス幅(FWHM)5psのクロック光
パルス列31が得られた。
LD1とは別に用意した半導体光増幅器8に入力し吸収
させた。
ー6cを用いて、直流バイアス電源5dに、基準クロッ
ク信号21を重畳させている。その結果、半導体光増幅
器8内には、それぞれの信号に対応したキャリア密度の
変調が生じ、そのビート成分、すなわち同期検波成分、
すなわち両信号間の位相誤差成分23が、電極に電気信
号として現れた。
るように、フェーズシフタ12で初期位相差を調整す
る。
て取り出し、所定のループフィルタ13を介して利得領
域3に負帰還し、ジッタを打ち消している。
揺らぎ、すなわちジッタは2ps(rms)程度存在してい
たが、PLLを動作させると、ジッタは0.6ps(rms)以
下にまで低減され、極めてジッタの少ないクロック光パ
ルス列が得られた。
す図である。本実施例は、前記第3の実施例の変形であ
る。図3に示す前記第3の実施例の構成では、半導体光
増幅器8に与えている直流バイアス電圧源5dによる電
圧と同期検波出力信号23とを分離しにくい。これが不
都合な場合には、図4に示す本実施例のようにすればよ
い。
いては、半導体光増幅器8の電極に重畳する基準クロッ
ク信号21を位相変調器16を用いて、低周波発振器1
7からの低周波キャリア信号20でわずかに位相変調す
る。
生した位相誤差信号が低周波キャリア信号20を変調す
るため、低周波キャリア信号を低周波同期検波器18に
より同期検波することにより、位相誤差信号23を得る
ことができる。
増幅器8の電極からバイアスティー6cと低周波バンド
パスフィルタ19を通して取り出し、低周波同期検波器
18で同期検波することにより、ジッタ成分を検出す
る。
3に負帰還しているが、負帰還先の領域としては、ML
LDの繰り返し周波数に位相変調の効果を与える領域、
すなわち光の屈折率に変化を与える領域であればよく、
また、この帰還のための専用の位相変調領域を独立して
設けてもよい。その位相変調領域は、光共振器の内部、
外部どちらにあってもよいが、光共振器内部にあるほう
が、光の周回現象により位相変調効果を大きく得ること
ができるので望ましい。
離する必要がある場合は、必要に応じてサーキュレータ
などを用いればよい。
ーザ共振器の外部に配置する半導体光アンプを用いた
が、これは専用の領域に限らず、可飽和吸収領域2を用
いてもよい。
図4に示すような領域の配置や割合となっているが、本
発明の原理は、このような特定の配置や割合に限定され
るものではない。また、これ以外の領域、例えば、光を
導波するためだけの光導波領域や、回折格子による分布
帰還構造などが組み込まれていても構わない。さらに、
本実施例のように単一のデバイスとして集積した実装形
態でなくともよい。例えば、外部鏡共振器構成や、リン
グ共振器構成を用いてもよい。
ド同期(hybrid ML)のために入力したクロック信号と
出力パルスの繰り返し周波数は同一とされるが、入力し
たクロック周波数の逓倍または分周した繰り返し周波数
でパルスが出力されるモード同期レーザにおいても、本
発明の位相同期ループに逓倍器または分周器を加えるこ
とで同様な効果を得ることができる。
を用いた例について述べたが、本発明の原理は特定のレ
ーザに限定されるものではなく、例えば、固体レーザ、
ガスレーザ、色素レーザ等、様々な種類のレーザに適用
することができる。
たが、本発明は上記態様にのみ限定されず、本発明の原
理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
超高速光通信応用上重要なパルスの繰り返し周波数が十
分に安定化されたクロック光パルスを得ることができ
る。すなわち、本発明の光パルス発生方法によれば、出
力パルス光の繰り返し周波数は、基準クロック信号と位
相まで一致し安定化するという効果を有する。また、本
発明の光パルス列発生装置によれば、同期検波器の出力
信号が零となるように負帰還制御すればよいので、容易
にジッタの低減を可能とするという効果を有する。そし
て、本発明(請求項3)の光パルス列発生装置によれ
ば、同期検波を光信号の領域で行うため超高速な同期検
波器を不要としている。
号 23 同期検波器出力、すなわち位相雑音(ジッタ)信
号 31 光パルス出力
Claims (6)
- 【請求項1】光吸収領域と位相変調効果を持つ領域とを
備え、一定の周期で光パルスを発生するレーザに、繰り
返し周波数に近い周波数信号を基準クロック信号として
入力し、光パルスの周期を前記基準クロック信号に同期
させる光パルス出力レーザにおいて、 出力パルスの繰り返し周波数の電気信号を前記光吸収領
域で検出し、 前記出力パルスの繰り返し周波数の電気信号と前記基準
クロック信号とを同期検波してこれらの信号の位相誤差
信号を得ると共に、 前記位相誤差信号を前記位相変調効果を持つ領域に負帰
還して位相同期ループを形成し、前記出力パルスのジッ
タを打ち消すことを特徴とする光パルス列の発生方法。 - 【請求項2】可飽和吸収領域を持ち一定の周期で光パル
スを発生するモード同期レーザと、 前記モード同期レーザの繰り返し周波数に近い周波数信
号を基準クロック信号として出力する基準クロック発生
器と、を備え、 前記基準クロック信号を入力し、光パルスの周期を前記
基準クロック信号に同期させる、ハイブリッドモード同
期レーザにおいて、 前記可飽和吸収領域から出力パルスのタイミング信号を
抽出する手段と、 前記出力パルスのタイミング信号と、ハイブリッドモー
ド同期のための前記基準クロック信号と、を入力し、位
相誤差信号を出力する同期検波器と、 前記位相誤差信号を負帰還するためのループフィルタ
と、 前記ループフィルタを介して負帰還される前記位相誤差
信号に基づき前記モード同期レーザの出力パルスの繰り
返し周波数及び/又は位相を調整する位相変調領域と、 を含む位相同期ループを備えたことを特徴とする光クロ
ックパルス列発生装置。 - 【請求項3】レーザ共振器の外部に光吸収領域を配設
し、前記ハイブリッドモード同期レーザからの出力パル
ス列の少なくとも一部を入力し、前記出力パルス列の光
の少なくとも一部を吸収させ、前記ハイブリッドモード
同期のための前記基準クロック信号を電極から入力し
て、同期検波動作を行い、位相誤差信号を得るようにし
た位相同期ループを備えることを特徴とする請求項2の
光クロックパルス列発生装置。 - 【請求項4】前記ハイブリッドモード同期レーザの前記
可飽和吸収領域が前記ハイブリッドモード同期のための
変調領域としても機能し、 前記基準クロック発生器から出力される前記基準クロッ
ク信号をサーキュレータと、前記可飽和吸収領域に直流
バイアスを与えると共に高周波成分を通過させるバイア
スティー回路と、を介して前記可飽和吸収領域に入力
し、 前記サーキュレータが前記基準クロック信号と、前記可
飽和吸収領域で検出される出力パルスの繰り返し周波数
の信号とを分離することを特徴とする請求項2記載の光
クロックパルス列発生装置。 - 【請求項5】前記レーザ共振器の外部に配置する光吸収
領域として半導体光増幅器を備え、前記モード同期レー
ザと前記半導体光増幅器とが光ファイバを介して光結合
されることを特徴とする請求項3記載の光クロックパル
ス列発生装置。 - 【請求項6】低周波キャリア信号を出力する低周波発振
器と、 前記半導体光増幅器の電極に重畳する前記基準クロック
信号を前記低周波キャリア信号で位相変調するための位
相変調器と、 前記低周波キャリア信号と、前記半導体光増幅器の電極
からフィルタを介して取り出された低周波キャリア周波
数成分と、を入力とし、これらの位相誤差信号を出力す
る低周波同期検波器と、を備えたことを特徴とする請求
項3記載の光クロックパルス列発生装置。
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