JP2730350B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2730350B2
JP2730350B2 JP27003091A JP27003091A JP2730350B2 JP 2730350 B2 JP2730350 B2 JP 2730350B2 JP 27003091 A JP27003091 A JP 27003091A JP 27003091 A JP27003091 A JP 27003091A JP 2730350 B2 JP2730350 B2 JP 2730350B2
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伸幸 河合
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日射量に基づいて空調
制御を行うとともに、デフモードが設定可能な車両用空
調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日射量を含む車両熱負荷を検出し、その
検出結果に基づいて空調制御(例えば吹出温度制御、ブ
ロアファン風量制御、吹出口制御)を行う車両用空調装
置が知られている(例えば日産自動車発行 サービス周
報第578号(昭和62年6月))。一般にこの種の空
調装置は、手動スイッチの操作によりデフモードが設定
可能とされ、デフモード設定時には、除湿された空気を
デフロスタ吹出口から窓ガラスに送風することにより、
窓曇りを除去する。また、このようなデフモードを自動
的に設定可能なものも知られている。これは、湿度セン
サを用い、その検出値が所定値以上になると窓ガラスが
雲り易い条件と判断して自動的にデフモードを設定する
ものである。これにより乗員がいちいち手動操作を行わ
なくても窓曇りを除去できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記湿
度センサは、自身の構造が複雑であり高価であるととも
に、その処理回路も複雑となるという問題点がある。
【0004】本発明の目的は、簡単な構成で自動的にデ
フモードを設定可能な車両用空調装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1(a)に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、
検出された日射量に基づいて空調制御を行うとともに、
窓曇りを除去するために第1のデフロスタ吹出口101
から窓ガラスWGに向けて空気を吹き出すデフモードが
設定可能な車両用空調装置に適用される。そして、デフ
モードの設定の有無に拘らず窓ガラスWGの所定領域E
Rに常時空気を送風する第2のデフロスタ吹出口102
と、窓ガラスWGの上記所定領域ER以外の領域を介し
て車室内に入射される日射量を検出する第1の日射セン
サ103と、窓ガラスWGの所定領域ERを介して車室
内に入射される日射量を検出する第2の日射センサ10
4と、第2の日射センサ104によって検出される日射
量と第1の日射センサによって検出される日射量との差
が所定値を越えるか否かを判定する判定手段105と、
上記日射量の差が所定値を越える場合にデフモードを設
定するモード設定手段106とを具備し、これにより上
記問題点を解決する。また図1(b)により説明する
と、請求項2の発明は、日射量に基づいて空調制御を行
うとともに、窓曇りを除去するためにデフロスタ吹出口
から窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフモードが設定
可能な車両用空調装置に適用される。そして、車室内に
設けられた第1の日射センサ103’と、車室外に設け
られた第2の日射センサ104’と、第2の日射センサ
104’によって検出される日射量と第1の日射センサ
103’によって検出される日射量との差が所定値を越
えるか否かを判定する判定手段105’と、上記日射量
の差が所定値を越えると判定された場合にデフモードを
設定するモード設定手段106’とを具備し、これによ
り上記問題点を解決する。
【0006】
【作用】
(1)請求項1の発明 第2のデフロスタ吹出口102からは、デフモードの設
定の有無に拘らず窓ガラスWGの所定領域ERに常時空
気が送風されるので、この所定領域ERは常に窓曇りが
除去された状態となっている。したがって、この所定領
域ERを通過する日射量を検出する第2の日射センサ1
04の出力と、所定領域ER以外を通過する日射量を検
出する第1の日射センサ103の出力との差が所定値以
上であるということは、窓曇りが発生した状態であるこ
とを示している。そこでモード設定手段106は、この
ような状態が判定されるとデフモードを設定する。これ
により上記湿度センサを用いずに自動的にデフモードが
設定可能となる。 (2)請求項2の発明 第2の日射センサ104’は車室外に設けられているの
で、その検出値は窓曇りに何ら影響を受けない。一方、
第1の日射センサ103’は、車室内に設けられている
ので、その検出値は窓曇りの有無に影響される。したが
って、第2の日射センサ104’の出力と、第1の日射
センサ103’の出力との差が所定値以上であるという
ことは、窓曇りが発生した状態であることを示してい
る。そこでモード設定手段106 は、このような状態
が判定されるとデフモードを設定する。これにより上述
と同様の効果が得られる。
【0007】
【実施例】図2〜図13により本発明の一実施例を説明
する。図2(a)は本発明に係る車両用空調装置の外観
を示す斜視図、図2(b)はその内部構成図である。1
0はブロアファン1を収容するブロアユニット、20は
エバポレータ2を収容するクーリングユニット、30は
ヒ−タコア3およびエアミックスドア4を収容するヒー
タユニットであり、各ユニット10〜30は互いに連接
されている。ブロアユニット10には、インテークドア
8の開度に応じて外気導入口11から外気が導入される
か、あるいは内気導入口12から車室内空気が導入され
るようになっており、導入された空気がブロアファン1
によりエバポレータ2,エアミックスドア4およびヒ−
タコア3を通過して吹出口31〜33から車室内に送風
される。31はベント吹出口、32は足下吹出口、33
は第1のデフロスタ吹出口であり、ベントドア5,フッ
トドア6,デフロスタドア7により吹出口選択が行われ
る。
【0008】また特に本実施例では、外気導入口11の
近傍からダクト13を通って外気が第2のデフロスタ吹
出口14から常時送風されるようになっている。ここ
で、第1のデフロスタ吹出口33および第2のデフロス
タ吹出口14は、車両の平面図である図3に示すよう
に、車室内のフロントガラスFGの下部に設けられてい
る。そして、第2のデフロスタ吹出口14から常時吹出
される空気により、フロントガラスFGの図示二点鎖線
で示す領域ERは常に曇りが除去された状態となってい
る。45a,45bは、第1,第2のデフロスタ吹出口
33,14の近傍にそれぞれ設けられた第1,第2の日
射センサであり、第1の日射センサ45aは、フロント
ガラスFGの領域ER以外の領域を介して車室内に入射
される日射量Qsun1を検出する。また第2の日射セン
サ45bは、フロントガラスFGの上記領域ERを介し
て車室内に入射される日射量Qsun2を検出する。ここ
で、フロントガラスFGに曇りが発生すると、曇りによ
り日射が遮られるので、その曇り量が多いほどQsun1
は小さくなる。一方、Qsun2は領域ER以外の部分の
曇り量には何ら影響を受けない。
【0009】図4は上記空調装置の制御系を示すブロッ
ク図である。CPU,ROM,RAMなどから構成され
る制御回路(以下、単にCPUと呼ぶ)41には入力回
路42を介して、外気温度Tambを検出する外気温セン
サ43,車室内温度Tincを検出する室内温度センサ4
4,上記日射量Qsun1,Qsun2をそれぞれ検出する第
1,第2の日射センサ45a,45bが接続され、これ
らのセンサから各種温度情報や熱量情報がCPU41に
入力される。
【0010】さらに入力回路42には、運転席のコント
ロールパネルに設けられた風量設定スイッチ51,吹出
口選択スイッチ52,RECスイッチ53,エアコンス
イッチ54およびデフスイッチ55が接続されている。
風量設定スイッチ51は、手動によりブロアファン風量
を指令するためのスイッチである。また吹出口選択スイ
ッチ52は、吹出口の選択を指令するスイッチである。
RECスイッチ53は内気循環を指令するスイッチであ
る。エアコンスイッチ54は、コンプレッサ68の作動
を指令するスイッチである。デフスイッチ55は、後述
するデフモードの設定を指令するスイッチである。
【0011】CPU41にはまた、出力回路49を介し
てエアミックスドアアクチュエータ61,ベントドアア
クチュエータ62,フットドアアクチュエータ63,デ
フロスタドアアクチュエータ64,インテークドアアク
チュエータ65およびブロアファン制御回路66が接続
され、ブロアファン制御回路66にはブロアファン1を
駆動するモータ(ブロアファンモータ)1aが接続され
ている。ブロアファンモータ1aは、ブロアファン制御
回路66から印加される電圧に応じた速度で回転し、そ
の回転速度に応じた風量を車室内に吹き出す。出力回路
49にはさらに、リレー67を介してコンプレッサ68
が接続されている。
【0012】次に、図5〜図11のフローチャートによ
りCPU41で実行される空調制御の手順を説明する。
図5はメインのフローチャートであり、まずステップS
10で初期設定を行い、通常のオートエアコンモードに
おいては、例えば設定温度Tptcを25℃に初期設定す
る。ステップS20では各センサからの各種情報を入力
する。これらの各センサのデータ情報を具体的に説明す
ると、設定温度Tptcは図示しないコントロールパネル
から、車室内温度Tincは室内温度センサ44から、外
気温度Tambは外気温センサ43から、日射量Qsun1,
Qsun2は第1,第2の日射センサ45a,45bから
それぞれ与えられる。
【0013】次にステップS30では、外気温センサ4
3から得られる外気温度Tambに対して他の熱源からの
影響を除き、現実の外気温度に相当した値Tamに処理す
る。ステップS40では、後で詳述するように第1,第
2の日射センサ45a,45bからの日射量Qsun1,
Qsun2をQ'sunに処理する。ステップS50ではコン
トロールパネルで設定された設定温度Tptcを外気温度
に応じて補正した値T'ptcに処理する。ステップS60
では、T'ptc,Tinc,Tam,Q'sunから、 Xm=(A+D)T'ptc+B・Tam+C・Q'sun−D・Tinc+E (だだしA〜Eは定数)により目標吹出温度Xmを算出
すると共に、この目標開度Xmに応じてエアミックスド
ア4の開度を制御する。このエアミックスドア開度制御
により吹出温度が決定される。
【0014】ステップS70ではアクチュエータ62,
63,64によりベントドア5,フットドア6,デフロ
スタドア7を駆動して各吹出口を制御する。ステップS
80では、ブロアファンモータ9aへの印加電圧を制御
することによりブロアファン風量を制御する。ステップ
S90では上記コンプレッサ68を制御する。ステップ
S100では、インテ−クドアアクチュエータ65によ
りインテ−クドア8を駆動して吸込口制御、即ち、外気
導入と内気循環の切換制御を行う。その後、処理はステ
ップS20に戻る。
【0015】図6は上記ステップS40の日射センサ処
理の詳細を示している。まずステップS41で上記日射
量Qsun1とQsun2とを比較し、Qsun1>Qsun2であ
ればステップS42でQsun=Qsun1とし、Qsun1≦
Qsun2であればステップS43でQsun2−Qsun1>
Kか否かを判定する。そしてQsun2−Qsun1≦Kであ
ればステップS44でQsun=(Qsun1+Qsun2)/
2とし、Qsun2−Qsun1>Kであれば、すなわちQsu
n2とQsun1との差が所定値を越える場合にはステップ
S45でQsun=Qsun2とする。次いでステップS46
では光量としての日射量Qsunを以降の換算に適した熱
量としての値Q'sunに処理して図5の処理にリターンす
る。ここで、図12は日射量Qsun1,Qsun2およびQ
sunの時間的変化の一例を示し、図示実線はQsun1を、
破線はQsun2を、一点鎖線はQsunをそれぞれ示してい
る。上記図6の手順によれば、領域AおよびCで示すよ
うに、Qsun1>Qsun2のときにはQsun=Qsun1とな
り、またQsun1≦Qsun2のときには、Qsun2−Qsun
1≦Kであれば領域Bに示すようにQsun=(Qsun1+
Qsun2)/2となり、Qsun2−Qsun1>Kであれば
Qsun=Qsun2となる。
【0016】また図7は上記ステップS70(図5)の
吹出口制御の詳細を示している。図7において、まずス
テップS701で吹出口選択スイッチ52またはデフス
イッチ55が操作されているか否かを判定し、肯定され
るとステップS702でその操作に応じて吹出口を決定
する。その詳細は省略するが、例えばデフスイッチ55
がオンされた場合には第1のデフロスタ吹出口33を選
択し、ここから空気が吹出されるようにする。ステップ
S701が否定されるとステップS703に進み、オ−
トデフフラグADFが1に設定されているか否かを判定
する。設定されていない場合にはステップS704に進
み、Qsun2−Qsun1>Kか否かを判定し、否定される
と図8のステップS718に進む。ステップS718で
は、後述するタイマをストップするとともに、ステップ
S719でこのタイマをリセットしてステップS720
に進む。ステップS720では、上記ステップS60
(図5)で求められた目標吹出温度Xmに応じて吹出口
を選択し、その後、図5の処理にリターンする。
【0017】一方、ステップS704が肯定された場
合、すなわちQsun2とQsun1との差が所定値Kを越え
る場合にはステップS705に進み、タイマ作動中か否
かを判定する。作動中であればステップS707に進
み、作動中でなければステップS706でタイマをスタ
ートさせてステップS707に進む。ステップS707
では、タイマスタートから3秒間経過したか否かを判定
し、経過していなければ図8のステップS720に進
み、経過していればステップS708に進む。ステップ
S708では、フラグFが1か否かを判定し、1であれ
ばステップS711に進み、1でなければステップS7
09に進む。ステップS709では、日射量Qsun1,
Qsun2をそれぞれ検出するとともに、これを用いて、 α(3)=Qsun2−(Qsun1+K) (ただし、Kは定数)によりα(3)を求めてステップ
S710に進む。ステップS710ではフラグFを1に
設定してステップS711に進む。
【0018】ステップS711では上記タイマスタート
から5秒経過したか否かを判定し、否定されると図8の
ステップS720に進み、肯定されるとステップS71
2でフラグFを0とするとともに、そのときの日射量Q
sun1,Qsun2をそれぞれ検出し、これを用いて、 α(5)=Qsun2−(Qsun1+K) によりα(5)を求めてステップS713に進む。
【0019】ステップS713では、上記α(3)とα
(5)、すなわちタイマスタートから3秒後のαと5秒
後のαとを比較し、α(3)>α(5)であれば上記図
8のステップS718に進み、α(3)≦α(5)であ
ればステップS714に進む。ステップS714では、
オ−トデフフラグADFを1に設定し、次いでステップ
S715では、第1のデフロスタ吹出口33を選択して
ステップS716に進む。ステップS716ではタイマ
をストップし、続いてステップS717でタイマをリセ
ットして図5の処理にリターンする。ここで、本実施例
では、上記オ−トデフフラグADFが0から1に設定さ
れることがデフモードの設定に相当する。
【0020】一方、上記ステップS703オ−トデフフ
ラグADFが1に設定されていると判定された場合に
は、図8のステップS721に進む。ステップS721
ではQsun1=Qsun2か否かを判定し、肯定されると上
記図7のステップS715に進み、肯定されるとステッ
プS722でオ−トデフフラグADFを零リセットして
ステップS720に進む。
【0021】以上の吹出口制御によれば、Qsun2−Qs
un1≦KのときにはステップS720で通常の吹出口制
御、つまり目標吹出温度Xmに基づいて吹出口を自動選
択する制御が行われる。一方、Qsun2−Qsun1>Kに
なると、その時点から計時が開始され、3秒後にα
(3)=Qsun2−(Qsun1+K)が、5秒後にα
(5)=Qsun2−(Qsun1+K)がそれぞれ求めら
れ、α(3)≦α(5)の場合にはオ−トデフフラグA
DFが1とされデフモードが設定される。
【0022】ここで、上述したようにQsun2は、フロ
ントガラスFGの領域ER(常に曇りが除去されてい
る)を介して車室内に入射される日射量、Qsun1は領
域ER以外の領域(曇りが発生する可能性がある)を介
して車室内に入射される日射量であり、Qsun1は、雲
り量が増加するほど減少するが、Qsun2は領域ER以
外の曇り量には影響を受けない。このことから、Qsun
2−Qsun1>Kであるということは、領域ER以外の
曇り量が所定量以上になったことを示しており、またそ
れから5秒経過後にα(3)≦α(5)であるというこ
とは、時間が経過してもその曇り量が減少しないという
ことであり、したがってこの場合にはデフモードを設定
し、デフスイッチ55がオンされたときと同様にデフロ
スタ吹出口を選択する。また、デフモード設定後にQsu
n1=Qsun2となるとオ−トデフフラグADFが0とな
ってデフモードが解除され、デフモード設定以前の状態
に戻る。
【0023】また図9はステップS80(図5)の風量
制御の詳細手順を示している。図9において、まずステ
ップS81では風量設定スイッチ51が操作されている
か否かを判定し、操作されている場合には、ステップS
82でその操作に応じた電圧をブロアファンモータ1a
に印加し、その印加電圧に応じた風量でブロアファン1
を駆動する。一方、風量設定スイッチ51が操作されて
いない場合には、ステップS83に進み、上記目標吹出
温度Xmに基づいて印加電圧を求め、これをブロアファ
ンモータ1aに印加してブロアファン1を駆動する。そ
の詳細は省略するが、例えば冷房時には、目標吹出温度
Xmが低いほどブロアファン風量を増加させる。
【0024】また図10はステップS90(図5)のコ
ンプレッサ制御の詳細手順を示している。図9におい
て、まずステップS91でブロアファン1が作動してい
るか否かを判定し、作動していない場合にはステップS
92でコンプレッサ68をオフする。またブロアファン
1が作動している場合にはステップS93でデフスイッ
チ55のオン・オフを判定し、オンであればステップS
94でコンプレッサ68を作動せしめ、オフであればス
テップS95に進む。ステップS95では上記オ−トデ
フフラグADFが1に設定されているか否かを判定し、
設定されていればステップS94に進み、設定されてい
なければステップS96に進む。ステップS96ではエ
アコンスイッチ54がオンか否かを判定し、オフであれ
ばステップS92に進み、オンであればステップS94
に進む。
【0025】さらに図11はステップS100(図5)
の吸込口制御の手順を示している。図11において、ス
テップS101でデフスイッチ55のオン・オフを判定
し、オンであればステップS102で外気導入を選択
し、オフであればステップS103に進む。ステップS
103ではオ−トデフフラグADFが1に設定されてい
るか否かを判定し、肯定されるとステップS102に進
み、否定されるとステップS104に進む。ステップS
104ではRECスイッチ53のオン・オフを判定し、
オンであればステップS105で内気循環を選択し、オ
フであればステップS106に進む。ステップS106
では、上記目標吹出温度Xmに基づいて外気導入,内気
循環のいずれかを選択する。
【0026】以上がCPU41による空調制御の手順で
ある。この手順によれば、上記オ−トデフフラグADF
が1に設定されているとき、すなわちデフモードが設定
されているときには、次のような制御が行われる。図1
3は、日射量Qsun1,Qsun2の変化に対する吹出口、
吸込口、ブロアファン風量およびエアミックスドア開度
の変化を示しており、時点t1でデフモードが設定され
たものとする。デフモードが設定されると、第1のデフ
ロスタ吹出口33が選択される(図13(b))ととも
に、外気導入が選択され(図13(c))る。またコン
プレッサ68がオンされるとともに、ブロアファン風量
はデフモード設定以前の状態を維持する(図13
(d))。
【0027】ここで、デフモードが設定されるのはQsu
n2−Qsun1>Kのときであるから、このとき、図9の
処理によれば、日射量QsunはQsun2(>Qsun1)と
なり、この日射量日射量Qsunの処理値Q’sunを用いて
目標吹出温度Xmが演算され、この目標吹出温度Xmに
基づいてブロアファン風量が制御される。このとき、従
来の空調装置のように第1の日射センサ45aのみが設
けられたものでは、Qsun1しか得られず、このQsun1
は窓曇りが発生すると実際の日射量に対応した値よりも
小さな値となるので、Qsun1を用いると、目標吹出温
度Xmが上昇して図13(d)に破線で示すようにブロ
アファン風量は上昇することになる。これに対して本実
施例では、Qsunとして窓曇りに影響されないQsun2が
用いられるので、目標吹出温度Xmが上昇することはな
くブロアファンの風量が上昇することはない。
【0028】更にデフモード設定時には、図13(e)
に破線で示すようにエアミックスドア開度も以前の状態
を維持する。ここで、第1の日射センサ45aのみが設
けられたものでは、上述したようにQsun1が窓曇りに
影響を受けてその値が小さくなるので、Qsun1を用い
ると、目標吹出温度Xmが上昇して図13(e)に破線
で示すようにエアミックスドア開度がホット側になり吹
出温度が低下する。これに対して本実施例では、Qsun
として窓曇りに影響されないQsun2が用いられるの
で、エアミックスドア開度が以前の状態を維持し、吹出
温度の上昇を防止できる。
【0029】また特に本実施例では、図12に示すよう
にQsun1とQsun2とからQsunを求め、このQsunに基
づいて空調制御を行うようにしたので、デフモード設定
時以外にも正確な日射量に基づいて吹出温度,吹出口お
よびブロアファン風量を的確に制御できる。
【0030】以上の実施例の構成において、CPU41
が判定手段105およびモード設定手段106をそれぞ
れ構成する。
【0031】なお、第1のデフロスタ吹出口33と第2
のデフロスタ吹出口14の配置位置は実施例に限定され
ず、また第1,第2の日射センサ45a,45bの位置
も上記デフロスタ吹出口33,14の配置位置に応じて
変更可能である。また以上では、Qsun2−Qsun1>K
が判定されるとその時点から計時が開始され、上記α
(3)≦α(5)の場合にデフモードが設定されるよう
にしたが、例えばQsun2−Qsun1>Kが判定された時
点でデフモードを設定するようにしてもよい。
【0032】また以上では、第2の日射センサ45bを
窓曇りが常時除去された領域ERからの日射を検出する
位置に設けたが、例えば図14に示すように、第2の日
射センサ45bを車室外に設けるようにしてもよい。こ
れによれば、第2のデフロスタ吹出口14を設けなくて
も第2の日射センサ14の検出値は窓曇りに影響されな
いので、上述と同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、窓ガラスの通
常領域を介して入射する日射量を検出する第1の日射セ
ンサと、窓ガラスの常時送風される領域を介して車室内
に入射される日射量を検出する第2の日射センサとの出
力の差が所定値を越える場合に自動的にデフモードを設
定するようにしたので、通常の空調制御に使用される日
射センサを1個追加するだけで湿度センサを用いずに自
動的にデフモードを設定でき、構成の簡素化とコストダ
ウンが図れる。また、窓曇りの影響を受けずに日射量を
検出できる上記第2の日射センサを用いることにより、
デフモード時の空調制御が的確に行えるという効果も得
られる。さらに請求項2の発明によれば、車室内に設け
られた第1の日射センサと、車室外に設けられた第2の
日射センサとを設け、その出力に基づいて上述と同様の
制御を行うようにしたので、上述と同様の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明に係る車両用空調装置の一実施例を示す
構成図である。
【図3】日射センサの取付箇所を説明する車両の平面図
である。
【図4】制御系のブロック図である。
【図5】実施例の動作を説明するメインのフローチャー
トである。
【図6】日射センサ処理の詳細を示すサブルーチンフロ
ーチャートである。
【図7】吹出口制御の詳細を示すサブルーチンフローチ
ャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】風量制御の詳細を示すサブルーチンフローチャ
ートである。
【図10】コンプレッサ制御の詳細を示すサブフルーチ
ンローチャートである。
【図11】吸込口制御の詳細を示すサブルーチンフロー
チャートである。
【図12】日射量Qsun1,Qsun2に対するQsunを示
すタイムチャートである。
【図13】日射量の変化に対する吹出口,吸込口,ブロ
アファン風量およびエアミックスドア開度の変化をそれ
ぞれ示すタイムチャートである。
【図14】別実施例における日射センサの取付け箇所を
示す図である。
【符号の説明】
1 ブロアファン 2 エバポレータ 3 ヒ−タコア 4 エアミックスドア 8 インテークドア 14,102 第2のデフロスタ吹出口 33,101 第1のデフロスタ吹出口 41 CPU 45a,103,103’ 第1の日射センサ 45b,104,104’ 第2の日射センサ 68 コンプレッサ 105,105’ 判定手段 106,106’ モード設定手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出された日射量に基づいて空調制御を
    行うとともに、窓曇りを除去するために第1のデフロス
    タ吹出口から窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフモー
    ドが設定可能な車両用空調装置において、 前記デフモードの設定の有無に拘らず前記窓ガラスの所
    定領域に常時空気を送風する第2のデフロスタ吹出口
    と、 前記窓ガラスの前記所定領域以外の領域を介して車室内
    に入射される日射量を検出する第1の日射センサと、 前記窓ガラスの前記所定領域を介して車室内に入射され
    る日射量を検出する第2の日射センサと、 前記第2の日射センサによって検出される日射量と第1
    の日射センサによって検出される日射量との差が所定値
    を越えるか否かを判定する判定手段と、 前記日射量の差が所定値を越えると判定された場合に前
    記デフモードを設定するモード設定手段とを具備するこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 検出された日射量に基づいて空調制御を
    行うとともに、窓曇りを除去するためにデフロスタ吹出
    口から窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフモードが設
    定可能な車両用空調装置において、 車室内に設けられた第1の日射センサと、 車室外に設けられた第2の日射センサと、 前記第2の日射センサによって検出される日射量と第1
    の日射センサによって検出される日射量との差が所定値
    を越えるか否かを判定する判定手段と、 前記日射量の差が所定値を越えると判定された場合に前
    記デフモードを設定するモード設定手段とを具備するこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
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