JP2724674B2 - マトリクス連動設定機能を備えた火災受信機 - Google Patents

マトリクス連動設定機能を備えた火災受信機

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JP2724674B2
JP2724674B2 JP6033932A JP3393294A JP2724674B2 JP 2724674 B2 JP2724674 B2 JP 2724674B2 JP 6033932 A JP6033932 A JP 6033932A JP 3393294 A JP3393294 A JP 3393294A JP 2724674 B2 JP2724674 B2 JP 2724674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルやその他の施設の
自火報システムに使用されるマトリクス連動設定機能を
備えた火災受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】自火報システムに使用される火災受信機
にあっては、感知器が接続された感知器回線から発報信
号が出力されてくると、その発報信号を出力する感知器
回線に対応させて、所定の制御回線に接続された音響装
置や防排煙機器等の端末機器を駆動制御させる必要があ
る。従って、このような火災受信機の使用に際しては、
予めそれらの連動関係を適切に設定しておく必要があ
る。
【0003】そこで、従来では、かかる連動関係の設定
を行うための一例として、特開平3−40098号に所
載のものが先に提案されている。この従来のものは、感
知器回線と制御回線との対応関係を示すマトリクスデー
タを火災受信機のスイッチ操作によって設定し、この設
定データを火災受信機に具備されている記憶手段(メモ
リ)に格納させる手段である。
【0004】このような手段によれば、リレーやダイオ
ードマトリクスを用いて連動関係を設定させる場合より
も端子数を減少させることができ、火災受信機の小型化
が図れる。また、工場での出荷時に連動関係のマトリク
スデータを格納したROMを火災受信機に実装させる場
合のように、現場でのデータ変更が不可能になるといっ
た難点も解消でき、連動関係の設定やその変更等を現場
で行うことができる。
【0005】而して、上記従来では、火災受信機のスイ
ッチ操作によってマトリクスデータを作成するときに
は、火災受信機に設けられている地区窓部を見ながら行
うように構成されていた。即ち、従来では、図22に示
すように、地区窓部4Eに複数組設けられた二種類の地
区表示灯40c、40dをスイッチ操作によって点灯又
は点滅させることにより、感知器回線や制御回線を適宜
選択できるように構成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た地区窓部4Eは、本来的には、火災感知時において発
報信号を出力してきた感知器回線の設置地区等を特定す
るために設けられたものであって、地区表示灯40c、
40dが銘板41毎に設けられている構成に過ぎない。
このため、かかる地区窓部4Eを利用して相互に連動さ
せるべき複数種類の回線を選択し、その連動設定を行う
場合には、例えば図23(a)〜(c)に示すように、
地区表示灯40c、40dの点灯や点滅等の微妙な差異
を見分けながらオペレータはその設定内容を判断する必
要があり、このような表示態様ではその内容がかなり判
り難いものとなっていた。
【0007】その結果、従来では、火災受信機のスイッ
チ操作によってマトリクスデータを作成する作業はさほ
ど容易ではなく、マトリクスデータの作成ミス、設定ミ
スも多発し易くなっていた。更に、マトリクスデータを
作成しないまま、この火災受信機を使用し、火災が発生
した場合は、端末機器を駆動させることができず、ま
た、マトリクスデータが損傷する事態を生じた場合は、
端末機器が一切駆動されなくなるといった事態が発生
し、有効な防災対策が図れないという問題があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、感知器回線や制御回線等の所望の回線どうしの連動
関係の設定作業が容易且つ適正に行えるようにするとと
もに、感知器が発報したときに端末機器が連動しない事
態が発生しないようにすることを、その目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された請求項1に記載の本発明に係るマトリクス
連動設定機能を備えた火災受信機は、1又は複数の感知
器を接続した複数の感知器回線が接続される火災検出回
路と、制御対象となる1又は複数の端末機器を接続した
複数の制御回線が接続される端末機器制御手段と、前記
感知器回線に対する制御回線の連動関係又は複数の制御
回線どうしの連動関係のマトリクスデータを記憶させる
ためのデータ書き替え可能な記憶手段と、回線設置地区
を表示するための複数の地区表示灯を有する地区窓部
と、前記感知器回線及び制御回線のうち操作手段でのス
イッチ操作で選択される何れかの回線を文字又は記号の
態様で表示させるための表示手段と、操作手段での所定
のスイッチ操作により前記表示手段に連動関係の設定基
準となる一方の回線が表示されて選択され且つ他方の回
線が地区窓部の地区表示灯で表示されて選択されると、
この地区窓部で選択された地区の回線と先に表示手段で
表示して選択された回線とを相互に連動させるマトリク
スデータを作成し、この作成したマトリクスデータを前
記記憶手段に格納して登録する制御手段とを具備した火
災受信機であって、前記制御手段は、回線の連動関係の
マトリクスデータが作成されず、上記記憶手段にマトリ
クスデータが登録されていないときには、地区窓部の同
一地区に相当する接続端子に接続された回線どうしを
1:1の関係で連動させるように制御している。
【0010】請求項2に記載の本発明に係るマトリクス
連動設定機能を備えた火災受信機は、請求項1におい
て、前記制御手段は、回線の連動関係が設定された後
に、制御回線のチェックサム処理を実行してそのチェッ
クサム値を前記記憶手段に記憶させると共に、その後そ
のチェックサム値が変動したときには、地区窓部の同一
地区に相当する接続端子に接続された回線どうしを1:
1の関係で連動させるように制御している。
【0011】
【作用】上記構成を特徴とする請求項1に記載の本発明
に係るマトリクス連動設定機能を備えた火災受信機で
は、回線の連動関係のマトリクスデータが記憶手段に登
録されていないときには、同一地区に相当する接続端子
に接続された回線どうしが1:1の関係で連動制御され
る。
【0012】従って、例えばオペレータが連動関係を設
定しないままこの火災受信機を自火報システムに使用
し、火災が発生した場合であっても、最低限度において
火災発生地区と同一地区に設置された端末機器を駆動さ
せることが可能となり、防災対策が図れることとなる。
請求項2に記載の本発明に係るマトリクス連動設定機能
を備えた火災受信機では、マトリクスデータを格納した
記憶手段が何らかの事情に原因して破壊されたときに
は、これと同一の記憶手段に格納されたチェックサムの
値も変動することとなるが、このようにチェックサムの
値が変動してしまうと、同一地区に相当する接続端子に
接続されている回線どうしが1:1の関係で連動制御さ
れることとなる。
【0013】従って、各回線の連動制御を行うためのマ
トリクスデータが損傷する事態を生じた場合に、端末機
器が一切駆動されなくなるといった事態を解消でき、端
末機器を最低限度の範囲で駆動させることにより有効な
防災対策が図れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明に係るマトリクス連動設定
機能を備えた火災受信機Aのハード構成の一例を示すブ
ロック図、図2はその火災受信機Aを用いた自火報シス
テムの一例を示す説明図、図3は火災受信機Aの外観構
成の一例を示す正面図である。
【0015】この火災受信機Aは、図1に示すように、
本発明に係る制御手段に相当するCPU1に対し、I/
O部2a〜2fの各々を介して、後述の各種操作スイッ
チを備えた操作部3、地区窓部4、火災検出回路5、地
区音響制御回路6、防排煙制御回路7、及び防排煙監視
回路9がアドレス・データバス接続されている。また、
CPU1には記憶部10も接続されているが、この記憶
部10は、システムプログラムを格納したROM10
a、RAM10b、及び連動関係のマトリクスデータを
格納させるための記憶手段としてのEEPROM10c
等から構成されている。
【0016】マトリクスデータ格納用の記憶手段として
は、EEPROMに代えて例えばRAM等を適用しても
よいが、RAMを適用する場合にはメモリバックアップ
用の電池又はコンデンサが設けられる。更に、前記CP
U1には、液晶表示コントローラ8aで制御される液晶
表示部8も接続されている。この液晶表示部8は本発明
の表示手段に相当する。
【0017】上記のうち、火災検出回路5は、図2に示
すように、1又は複数の感知器Sと終端器とを接続した
複数の感知器回線LA(LA1〜LAn)が接続される
もので、各感知器Sから出力されてくる発報信号に基づ
いて火災検出を行うものである。地区音響制御回路6
は、図2に示すように、1又は複数の音響装置B(警報
ベル等)を接続した複数の地区音響回線LB(LB1〜
LBn)が接続されるもので、各音響装置Bを地区音響
回線LBの回線毎に制御して鳴動させることが可能であ
る。
【0018】防排煙制御回路7は、1又は複数の防排煙
機器ERを接続した複数の防排煙機器回線LC(LC1
〜LCn)が接続されるもので、各防排煙機器ERを防
排煙機器回線LCごとに駆動制御可能である。防排煙監
視回路9は、かかる防排煙機器ERを監視するための複
数の防排煙監視回線LD(図2では不図示)が接続され
るものである。
【0019】以上の各回線LA〜LDのうち、地区音響
回線LB、防排煙機器回線LC、及び防排煙監視回線L
Dは、本発明でいう制御回線に相当する。地区窓部4
は、図3に示すように、火災受信機Aの正面の上部等の
適所に設けられているが、この地区窓部4は、感知器回
線LA1〜LAnが設置されている場所を記載表示する
ための銘板等で構成された複数の記入部41・・と、こ
れらの各記入部41ごとに上下2箇所ずつ設けられた発
光LED等の地区表示灯40a、40bとで構成されて
いる。このうち、上側の地区表示灯40aは、感知器回
線LAが設置された地区を表示する感知器回線表示灯と
しての役割りを果たすものである。これに対し、下側の
地区表示灯40bは、防排煙機器回線LCや防排煙監視
回線LDが設置された地区を表示する防排煙回線表示灯
としての役割りを果たすものである。
【0020】尚、感知器回線LAや制御回線LB〜LD
の各回線は、火災受信機Aに設けられている回線接続用
の接続端子(不図示)に接続されるが、その接続に際し
ては、例えばビルの2階に設置された感知器回線LAは
地区窓部4の2階を示す窓部に相当する接続端子に接続
される。また同様に、ビルの2階に設置された防排煙監
視回線LDについても地区窓部4の2階を示す窓部に相
当する接続端子に接続される。このように、各回線LA
〜LDは、それらの設置地区が地区窓部4で示される地
区と対応した関係となるように配慮されて接続されてい
る。
【0021】図4(a)〜(d)は、上記した地区窓部
4の地区表示灯40a、40bの、点灯及び点滅駆動状
態の一例を示す説明図である。本実施例においては、各
地区表示灯40a、40bは、同図(a)に示すような
点灯状態の他、同図(b)〜(d)に示す点滅1〜点滅
3の計3種類の態様の点滅駆動がなされるように構成さ
れている。
【0022】図5は、操作部3が具備された操作パネル
の正面図である。この操作パネルには、操作部3を構成
する各種のスイッチとして、ロータリースイッチとして
の回線選択スイッチ30、プッシュ式スイッチとしての
火災試験スイッチ31、音響停止スイッチ32、及びそ
の他の各種スイッチが設けられている。これらの各スイ
ッチの近辺には、スイッチ名又はスイッチの機能を示す
表示が施されているが、この表示は自火報システムの警
戒モード時におけるスイッチ名又はスイッチの機能であ
る。
【0023】また、操作パネルには、上記したスイッチ
類の他に、液晶表示部8が設けられている。更には、こ
の火災受信機Aの設定モード状態を表示させるための複
数の発光LED13・・、発報時に警報音を発生させる
スピーカSP等も具備されている。CPU1は、上記し
た各部の動作制御や信号処理制御を実行するが、操作パ
ネルの内側等の隠された位置へ別途設けられた切替スイ
ッチ(不図示)が操作され、その後この火災受信機Aの
電源投入がなされると、この火災受信機Aを警戒モード
とは異なった連動設定モードに切替えるように構成され
ている。そして、このCPU1はかかる連動設定モード
の状態では、操作部3の所定の操作に従って、感知器回
線LA1〜LAnの各々と各制御回線LB〜LDとの連
動関係データ、或いは各制御回線LB〜LDどうしの連
動関係データを一定の手順で作成し(後述する)、その
データをEEPROM10cに格納さるせように構成さ
れている。
【0024】次に、上記構成の火災受信機Aの使用例、
作用について、CPU1の動作手順を述べながら説明す
る。先ず、操作パネルの内側等の隠された位置へ設けら
れた切替スイッチを連動設定側に切り替えて、この火災
受信機Aの電源投入を行うと、CPU1はこの火災受信
機Aを連動設定モードに切り替える。かかる連動設定モ
ードへの切り替えに際して電源投入を条件としておけ
ば、例えば湿度による絶縁不良等によって切替スイッチ
がオンされた場合と同様な状態になったとしても、火災
受信機Aが不用意に通常モード(警戒モード)から連動
設定モードに切替わることが防止でき、好ましい。
【0025】上記のようにして連動設定モードが設定さ
れると、CPU1は、操作部3の各スイッチのスイッチ
機能を操作パネルに表示されたスイッチ機能とは異なる
機能を発揮させるように信号処理し、例えば警戒モード
時には音響停止スイッチとして機能するスイッチ32を
モード切替スイッチとして機能させる。また、CPU1
は、かかるモード切替スイッチとしてのスイッチ32が
操作されると、その操作がなされる都度、操作パネルの
発光LED13b〜13eの点灯箇所を順次切替える。
そして、CPU1は、発光LED13bが点灯する状態
では、火災受信機Aを「感知器/防排煙制御設定モー
ド」に設定させる。また同様に、発光LED13cが点
灯する状態では「防排煙監視/防排煙制御設定モー
ド」、発光LED13dが点灯する状態では「地区音響
設定モード」、発光LED13eが点灯する状態では
「防排煙制御/感知器・防排煙監視設定モード」を設定
させる。
【0026】図6のフローチャートのステップ100〜
111は、上記した一連のCPU1の動作手順を示して
いる。尚、上記した計4種類の連動設定モードのうち、
「感知器/防排煙制御設定モード」は、複数の感知器回
線LAのうち何れか1つの感知器回線LAに対し、複数
の防排煙機器回線LCのうち何れか1つ又は複数の回線
を設定し、又はその設定内容を変更するモードである。
【0027】「防排煙監視/防排煙制御設定モード」
は、複数の防排煙監視回線LDのうち1回線に対して1
回線又は複数回線の防排煙機器回線を連動設定し、又は
その設定内容を変更するモードである。「地区音響設定
モード」は、連動先となる地区音響回線LBが設置され
たビル等の階(1階、2階、3階・・等)に対して連動
元となる感知器回線を対応させてこれら相互を連動設定
し、又はその内容を変更するモードである。
【0028】「防排煙制御/感知器・防排煙監視設定モ
ード」は、防排煙機器回線LCの1回線に対して、感知
器回線LA及び防排煙監視回線LDを連動設定し、又は
変更するモードである。図7乃至図10は、火災受信機
Aを上記した各種類の連動設定モードに設定した際に使
用される操作用のシート10A〜10Dを各々示す正面
図である。
【0029】火災受信機Aを連動設定モードに設定した
状態では、操作部3の各スイッチ類の操作機能(又はス
イッチの意味合い)が通常時の警戒モード時とは相違す
るため、オペレータにとって各スイッチ類の操作機能が
判り易くなるようにこれらのシート10A〜10Dが操
作パネルの位置に取付けられて使用される。これらのシ
ート10A〜10Dは、何れも、火災受信機Aの操作部
3の複数の操作スイッチのうち、回線選択やその決定等
に必要な操作スイッチ(例えばスイッチ30、31、3
2等)や、発光LED13、及び液晶表示部8の必要な
箇所等の適所をシート表面側に露呈させるための孔部1
1a〜11kを備えている。また、これら孔部11a〜
11kの各近辺には、各孔部11a〜11kから露呈す
るスイッチ等の機能や内容を示す文字が適宜表示されて
いるが、これらの文字については各設定モードに応じた
表示がなされている。
【0030】次に、火災受信機Aを連動設定モードに設
定した後において、具体的に各回線の連動設定を行う手
順について説明する。先ず、火災受信機Aを「感知器/
防排煙制御設定モード」に設定する場合には、図11に
示すように、火災受信機Aの操作パネル表面に図7で示
したシート10Aを取付ける。かかる状態では、液晶表
示部8の7セグメント部80がシート10Aの孔部11
gから露呈し、また液晶表示部8の他の表示部81、8
2もシート10Aの孔部11e、11fから各々露呈し
ている。更に、複数の発光LED13は孔部11j・・
の各々から露呈し、その他所定のスイッチ30、31・
・も孔部11c、11d・・等から露呈している。
【0031】上記のようにしてシート10Aを取付けた
後において、モード切替スイッチ32が操作され、発光
LED13bが選択されて点灯状態になると、これによ
りCPU1は火災受信機Aを「感知器/防排煙制御設定
モード」に設定する。このモードでは、感知器回線LA
と防排煙機器回線LCとの連動関係のデータを新規に作
成して登録し、また変更することが可能であるが、それ
以外として、現時点における連動関係の設定内容を確認
することも可能である。
【0032】即ち、このモードが設定された初期状態で
は、地区窓部4の全ての地区表示灯40a、40bが消
灯状態にあり、また液晶表示部8の7セグメント部80
も表示消灯状態である。但し、「感知器/防排煙制御設
定モード」の連動設定データが一切設定されていない場
合には、液晶表示部8の7セグメント部80に「no
n」の文字が点灯表示される。従って、かかる連動設定
データが登録されていないときには即座にその旨が判別
できる。
【0033】次いで、上記の状態で、回線選択スイッチ
30が回転操作されると、7セグメント部80に連動元
となる感知器回線LAの番号が表示される(例えば「1
L」として表示される)。そして、回線選択スイッチ3
0がその後になおも操作されると、そのスイッチ操作に
対応して感知器回線LAの番号が順次切り替わるように
構成されている。
【0034】尚、その際には図12(a)に示すよう
に、液晶表示部8の他の表示部81には、「>」の記号
が表示されるようにCPU制御されており、7セグメン
ト部80に表示されている回線番号が感知器回線LAの
番号であることが容易に判別できるように構成されてい
る。また、上記状態で連動確認スイッチ36が操作され
ると、CPU1は、7セグメント部80に点滅表示させ
ていた感知器回線LAの番号を点灯状態に切替えると共
に、この点灯表示されている感知器回線LAに対して既
に防排煙機器回線LCが連動設定されていれば、その防
排煙機器回線LCに対応する地区窓部4の地区表示灯4
0bを図4(b)の点滅1の態様で点滅駆動させる。ま
た、上記の後に、回線選択スイッチ30が再度操作され
ると、7セグメント部80における感知器回線表示が切
り替わり、この表示に対応して既に登録されている連動
先の防排煙機器回線LCを地区窓部4の地区表示灯40
bの点滅によって表示させる。
【0035】従って、上記のような操作を実行し、地区
表示灯40bの点滅箇所をオペレータが見ることによ
り、「感知器/防排煙制御設定モード」が現状において
どのように設定されているかを、容易に確認することが
でき、便利である。また、このような連動設定内容の確
認は、「感知器/防排煙制御設定モード」の場合に限ら
ず、これ以外の他の「防排煙監視/防排煙制御設定モー
ド」、「地区音響設定モード」、及び「防排煙制御/感
知器・防排煙監視設定モード」においても同様に実行で
きるように構成されている。
【0036】図13のフローチャートのステップ200
〜208は、所望の連動設定モードを設定させた後にお
いて、上記した連動設定内容の確認を行う場合のCPU
1の一連の動作手順を示している。次いで、上記した
「感知器/防排煙制御設定モード」の設定状態におい
て、感知器回線LAに対する防排煙機器回線LCの連動
設定を新たに行う場合、或いは既に設定されている連動
設定内容を変更させる動作手順について説明する。
【0037】図11において、先ず回線選択スイッチ3
0が回転操作されると、CPU1は、やはり上記した連
動設定内容の確認時と同様に、連動元となる感知器回線
LAの回線番号を前記スイッチ操作に対応させて液晶表
示部8の7セグメント部80で、点滅表示させる。次い
で、何れかの感知器回線LAが7セグメント部80で点
滅している状態で連動設定/変更スイッチ37が操作さ
れると、CPU1は、かかる回線番号を点滅状態から点
灯状態に切替える。これにより、連動元となる感知器回
線LAが決定される。
【0038】尚、この選択された連動元の感知器回線L
Aに対して連動先となる防排煙機器回線LCが既に登録
されている場合には、この登録されている防排煙機器回
線LCに対応する地区窓部4の箇所の下側の地区表示灯
40bが、図4(b)で示した点滅1の態様で点滅動作
を行う。次いで、上記のようにして連動元となる感知器
回線LAが決定された後に、回線選択スイッチ30が再
度操作されると、それに対応して地区窓部4の下側の地
区表示灯40bが順次点滅し、その点滅位置が切り替わ
っていく。この場合の点滅は図4(c)に示す点滅2の
状態であり、この地区表示灯40bを点滅させることに
より、防排煙機器回線LCを選択することができる。
尚、先に点滅1の態様で点滅した箇所が選択されるとき
には、図4(d)に示す点滅3の点滅状態となる。
【0039】このようにして、地区表示灯40bを点滅
させて、連動先となる防排煙機器回線LCを選択した後
に、登録/取消スイッチ31が操作されると、これによ
りCPU1は、点滅2の状態の地区表示灯40bを点滅
3の状態に、また点滅3の状態の地区表示灯40bを点
滅2の状態に変化させる。この場合、点滅2から点滅3
への変化は、防排煙機器回線LCの登録を意味する。ま
た、点滅3から点滅2への変化は、防排煙機器回線LC
の取消しを意味する。
【0040】そして、上記の後に、連動設定/変更スイ
ッチ37が操作されると、CPU1は、この時点で液晶
表示部8の7セグメント部80で点灯表示されていた感
知器回線に対して、地区表示灯40bで点滅3の点滅状
態にある防排煙機器回線を連動させるデータを確定させ
て作成し、この連動関係のデータをEEPROM10c
に格納させる。尚、地区表示灯40bが点滅2の状態に
ある防排煙機器回線については、その登録が抹消され、
感知器回線LAとの連動関係はキャンセルされる。
【0041】上記のようにしてCPU1が1つの感知器
回線LAに対する防排煙機器回線LCの連動関係のデー
タを作成すると、CPU1は、その時点で地区表示灯4
0bの全てを消灯させると共に、液晶表示部8の7セグ
メント部80では次の感知器回線の番号を点滅表示させ
る。そして、以後は、上記と同様な手順により、回線選
択スイッチ30を再度操作して、感知器回線を選択し、
地区窓部4の地区表示灯40bの点滅状態を順次確認し
ながら、これらの連動設定を容易に行うことが可能であ
る。尚、かかる一連の連動設定が終了すれば、その時点
で操作パネル内の切替スイッチを元の定位置に復帰させ
ればよく、これによって連動設定モードが解除される。
【0042】図14に示すフローチャートのステップ3
00〜313は、上記した「感知器/防排煙制御設定モ
ード」において連動設定を行う場合の火災受信機AのC
PU1の一連の動作手順を示している。尚、ステップ3
03において、7セグメント部80に一方の回線を点灯
表示させた状態で、クリアスイッチ35を操作すれば、
7セグメント部80に点灯表示されていた回線(感知器
回線LA)に対応して既に連動設定されていた他方の回
線(防排煙機器回線LC)との連動関係のデータ登録を
抹消させることができるように構成されている。これ
は、後述する他の連動設定モードでも同様である。
【0043】上記した「感知器/防排煙設定モード」で
は、連動元となる回線を液晶表示部8の7セグメント部
80で表示し、連動先となる回線を地区窓部4で表示さ
せるように構成されているが、このような表示は「防排
煙監視/防排煙制御設定モード」が設定された場合にお
いても同様になされる。即ち、「防排煙監視/防排煙制
御設定モード」の設定時には、図15に示すように操作
パネル表面にシート10Bを取付けた状態とするが、こ
の状態では、回線選択スイッチ30を操作することによ
り連動元となる防排煙監視回線LDの回線番号が液晶表
示部8の7セグメント部80に選択表示させて、これを
連動設定/変更スイッチ37の操作で確定させることが
できる。次いで、その後に回線選択スイッチ30を操作
し、地区窓部4の地区表示灯40bの点滅駆動箇所を変
更させれば、やはり連動先となる防排煙機器回線LCを
選択することができ、これら両回線を相互に対応させた
連動データを作成し、これをEEPROM10cに格納
し、登録させることが可能である。
【0044】図16のフローチャートのステップ400
〜413は、上記した「防排煙監視/防排煙制御設定モ
ード」が設定された状態で、連動設定を行う場合のCP
U1の動作手順を示している。一方、「地区音響設定モ
ード」や「防排煙制御/感知器・防排煙監視設定モー
ド」では、上記の場合とは異なり、連動元の回線が地区
窓部4で表示され、連動先の回線又は回線が設置された
階が液晶表示部8の7セグメント部80で表示されるよ
うに構成されている。
【0045】これを具体的に説明すると、先ず「地区音
響設定モード」を設定した状態では、図17に示すよう
にシート10Cが操作パネル表面に取付けられるが、こ
の状態で回線選択スイッチ30が回転操作されると、C
PU1は、そのスイッチの回転角度に対応させて、液晶
表示部8の7セグメント部80に地区音響回線LBの設
置地区としての「階」を示す文字(数字を含む)を点滅
表示させる。この階の表示態様としては、例えば地下2
階を「b2」、地下1階を「b1」、地上1階や2階は
「1」「2」として各々表示される。また、全階指定の
記号として「ALL」を用いることも可能である。
【0046】地区音響の連動設定に際して、例えば地下
2階に設置された地区音響回線LBについての連動設定
を行う場合には、7セグメント部80に「b2」の文字
を点滅表示させ、その後連動設定/変更スイッチ37を
操作すればよい。これにより、CPU1は、「b2」の
文字を点滅表示から点灯状態に切り替える。また、この
場合、選択された階に対して既に感知器回線LAの何れ
かが登録済であれば、CPU1はその登録済の感知器回
線LAに対応する地区窓部4の地区表示灯40aの箇所
を図4(b)で示す点滅1の状態で点灯させる。
【0047】次いで、上記の後に、回線選択スイッチ3
0が再度操作されると、CPU1はその操作に応じて地
区窓部4の上側に位置する地区表示灯40a・・の点滅
箇所を順次切替えていく。この地区表示灯40aの点滅
は、図4(c)で示す点滅2の態様である。但し、既に
連動関係が設定され、先に点滅1の状態で点滅していた
地区表示灯40aに点滅2が移動してきたときには、点
滅1と点滅2とが合成された点滅3の状態となる。
【0048】そして、何れかの地区表示灯40aが点滅
している状態で、登録/取消スイッチ31が操作される
と、地区表示灯40aのうち点滅2の箇所は点滅3の状
態に変化し、また点滅3の箇所は点滅2の状態に変化す
る。その後上記の後に、連動設定/変更スイッチ37が
操作されると、CPU1は、この時点で液晶表示部8の
7セグメント部80で点灯表示されていた階に対して、
地区表示灯40aで点滅3の点滅状態にある感知器回線
LAを対応させるデータを確定させて作成し、この対応
関係のデータをEEPROM10cに格納させる。尚、
登録/取消スイッチ31が操作されることにより点滅3
から点滅2に変化した地区表示灯40aの感知器回線L
Aについては、その登録が抹消されることとなる。
【0049】上記のようにしてCPU1が1つの階に対
する感知器回線LAの対応関係のデータを作成すると、
CPU1は、その時点で地区表示灯40aの全てを消灯
させると共に、液晶表示部8の7セグメント部80では
次の階の番号を点滅表示させる。そして、以後は、上記
と同様な手順により、上記以外の階と感知器回線LAと
の対応関係を設定させることができ、ビル等の全ての階
について順次感知器回線LAを選択し、対応させていく
ことができる。
【0050】図18のフローチャートのステップ500
〜513は、上記した「地区音響設定モード」において
地区音響回線LBと感知器回線LAとの対応関係の設定
を行う場合のCPU1の一連の動作手順を示している。
また、上記とは別の「防排煙制御/感知器・防排煙監視
設定モード」においては、連動先となる防排煙機器回線
LCが液晶表示部8の7セグメント部80に表示される
と共に、連動のトリガとなる防排煙監視回線LD及び感
知器回線LAが地区窓部4で表示される。
【0051】即ち、この設定モードでは、図19に示す
ように、シート10Dが用いられるが、この状態で回線
選択スイッチ30が操作されると、7セグメント部80
に防排煙機器回線LCが表示される。そして、この表示
を確定させた後に、回線選択スイッチ30が操作される
と、感知器回線LAについては地区窓部4の上側の地区
表示灯40aの点滅箇所が切替えられ、また防排煙監視
回線LDについては下側の地区表示灯40bの点滅箇所
が切替えられることにより、こら感知器回線LAと防排
煙監視回線LDとを選択し、これらの連動データを作成
し、EEPROM10cに格納させることができる。
【0052】図20のフローチャートのステップ600
〜613は、上記した「防排煙制御/感知器・防排煙監
視設定モード」において、防排煙機器回線LCに対して
感知器回線LAと防排煙監視回線LDとの連動設定を行
う場合のCPU1の一連の動作手順を示している。火災
受信機Aは、上記のようにして計4種類のモードにおけ
る連動設定がなされた後には、そのモードを通常の警戒
モードに復帰させて使用される。この警戒モードへの復
帰は、操作パネル内の切替スイッチを定位置に復帰させ
た状態で、火災受信機Aの電源投入を行うことによりな
される。
【0053】次いで、この警戒モード時において、感知
器回線LAの感知器Sで火災感知がなされ、その旨が火
災検出回路5で判断されると、CPU1はEEPROM
10cに予め格納させている連動設定のマトリクスデー
タに従って防排煙機器ERや地区音響装置B等を駆動さ
せるべく制御する。具体的には、例えば「感知器/防排
煙設定モード」で、感知器回線LA1に対して防排煙機
器回線LC1、LC2が連動設定されていたとすると、
この感知器回線LA1で火災感知の発報があったときに
は、CPU1は、連動設定のデータに従って、防排煙機
器回線LC1、LC2を駆動させるように防排煙制御回
路7に指令を行う。他の防排煙監視等の制御についても
同様である。
【0054】また、地区音響に関しては、例えば図21
(a)に示すように、ビルの設定階に対して感知器回線
LAの各回線LA1、LA2・・が各々設定された状態
において、例えば1階に対応して登録された感知器回線
LAのLA5で火災感知がなされたときに、地上1階の
地区音響装置Bを鳴動させるだけでもよいが、これでは
出火階のみの警報であるから火災警報の安全性に欠け
る。従って、本発明では、このような制御とは異なり、
次のような制御を行ってもよい。
【0055】即ち、火災受信機AのROM10aに格納
されたシステムプログラムに出火階とその直上階の音響
装置Bを鳴動させるプログラムを具備させておく。そし
て、CPU1は、火災感知の旨を判断した場合には、図
21(b)に示すように、実際に火災が発生した出火階
(例えば1階)の地区音響を鳴動させるだけではなく、
その直上階(2階)も同時に鳴動させるように制御させ
る。
【0056】このような出火階、直上階の鳴動プログラ
ムを火災受信機Aに具備させておけば、直上階でも火災
警報音を発生させることができるので防災上好ましい。
また出火階と直上階の鳴動プログラムをROM10aに
具備させておけば、直上階で火災警報を行わせる手段と
して1つの感知器回線LAに対してその感知器回線LA
が設置されている階と直上階との双方に対応する地区音
響回線LBを連動設定させる必要がなくなるので、感知
器回線LAと地区音響回線LBとの連動関係のマトリク
スデータを作成する作業を容易にできるという利点が得
られる。
【0057】また、火災受信機Aの実際の使用に際して
は、必ずしもオペレータが火災受信機Aの使用に必要な
各種の連動設定を的確に行っているとは限らず、例えば
感知器回線LAと防排煙機器回線LCとの連動関係の設
定を忘れたまま、火災受信機Aを自火報システムに使用
してしまう場合もある。このような場合には、CPU1
は、上記した計4種類の連動設定モードのうち、連動関
係のデータがEEPROM10cに登録されていない連
動設定モードがあれば、その連動設定モードの連動関係
については、地区窓部4の同一地区に相当する接続端子
(不図示)に接続される回線どうしを1:1の関係で連
動させるように制御すべく構成されている。
【0058】即ち、例えばオペレータが「感知器/防排
煙設定モード」における連動設定データを一切設定して
いなければ、CPU1はEEPROM10cに格納され
ているデータからその旨を判別する。そして、かかる場
合には、例えば地区窓部4の同一地区に対応する接続端
子に防排煙機器回線LC1と感知器回線LA1とが接続
されていれば、これら防排煙機器回線LC1と感知器回
線LA1とを連動させるように制御する。
【0059】このような連動制御がなされれば、防排煙
機器回線LCと感知器回線LAとの連動設定がなされて
いない場合であっても、火災発生地区と同一地区に設置
された防排煙機器回線LCの防排煙機器ERを最低限駆
動させることができるので、自火報システムの安全性を
高めることができる。尚、上記のような1:1の連動制
御を行うためのプログラムはROM10aに予め格納さ
れている。
【0060】また、地区音響設定についての連動関係の
データが一切登録されていない場合には、感知器回線L
Aと地区音響回線LBとを1:1で連動させてもよい
が、これに代えて、例えば何れか1つの感知器回線LA
で火災発生の旨の発報がなされると、全ての地区音響回
線LBを連動させて、全地域で音響装置Bを鳴動させる
ようにしてもよい。
【0061】更に、CPU1は、防排煙機器回線LCや
地区音響回線LB等の各種制御回線のチェックサムを実
行する機能を備えている。このチェックサム処理は、各
種の連動設定が終了し、火災受信機Aが警戒モードに設
定された時点で実行されるが、CPU1はそのチェック
サムの合計値のデータをEEPROM10cに記憶保持
させる。そして、以後の警戒モード時において、かかる
EEPROM10cが破壊される等してチェックサムの
値が変動したときには、ROM10aに格納されたシス
テムプログラムのデータに従って全ての連動関係を1:
1の関係にする。即ち、地区窓部4の同一地区に相当す
る接続端子に接続された回線どうしを1:1の連動関係
とする。
【0062】従って、このような制御によれば、所望の
連動関係のマトリクスデータを格納しているEEPRO
M10cのメモリ内容が破壊される等の事故が発生した
場合であっても、火災発生時には最低限火災発生地区に
設置されている防排煙機器ER等を駆動させることがで
き、防災面での安全性を高めることが可能である。尚、
上記した実施例では、連動設定を行うための一方の回線
を液晶表示部8の7セグメント部80で表示させると共
に、他方の回線を地区窓部4側で表示させるようにした
が、これは例えば図11における設定基準表示スイッチ
34cを、設定基準表示側(図11では上側)に設定さ
せた場合になされる手順である。
【0063】上記火災受信機Aでは、かかる設定基準表
示スイッチ34cを基準/関連表示側(下側)に設定し
た場合には、上記とは異なる動作制御がなされる。即
ち、設定基準表示スイッチ34cが基準/関連表示側
(下側)に設定された場合にあっては、先ず液晶表示部
8の7セグメント部80で連動元となる感知器回線LA
の番号が点灯され(図12(a)参照)、その選択が確
定すると、CPU1はその時点でかかる液晶表示部8の
7セグメント部80での感知器回線LAの番号表示を中
止する。そして、CPU1は、その後に回線選択スイッ
チ30が操作されると、地区窓部4の地区表示灯40b
を点滅させると同時に、図12(b)に示すように、点
滅状態の地区表示灯40bに対応する防排煙機器回線L
Cの番号を液晶表示部8の7セグメント部80で例えば
「L1」として点滅表示させるよう制御する。また、そ
の際には、液晶表示部8の表示部82で「>」の記号が
表示され、7セグメント部80で表示されている番号が
防排煙機器回線LCを表示している旨が容易に判別でき
るようにされる。
【0064】次いで、上記の状態で、登録/取消スイッ
チ31が操作されると、CPU1は液晶表示部8の7セ
グメント部80で点滅表示されていた防排煙機器回線L
Cの番号を点灯状態に切り替え、その後連動設定/変更
スイッチ37が操作された時点で、予め選択された連動
元の感知器回線LAに対して所定の防排煙機器回線LC
を連動させる連動データを作成し、これをEEPROM
10cに格納させるべく制御する。
【0065】従って、この場合にあっては、連動先とな
る防排煙機器回線LCの選択に際しては、地区窓部4の
地区表示灯40bと液晶表示部8との双方のうち何れか
見やすい方を見ながら連動設定操作が行えることとな
る。また、本発明では、上記のように液晶表示部8で連
動元となる感知器回線LAと連動先となる防排煙機器回
線LCとの双方を表示させるような場合において、地区
窓部4で防排煙機器回線LCを必ずしも同時に表示させ
る必要はない。本発明では、液晶表示部8で感知器回線
LAを表示させて確定させると、その感知器回線LAの
表示を中止し、その後この液晶表示部8で防排煙機器回
線LCを表示させて確定させることによって、これら双
方の回線の連動データを作成するようにしてもよい。
【0066】更に、本発明では、液晶表示部8に回線表
示を行うための7セグメント部80を例えば2箇所設け
る等して、液晶表示部8に相互に連動設定させる2種類
の回線の双方を同一の液晶表示部8に同時に表示させる
ようにしてもよい。尚、本発明に係る表示手段は、必ず
しも液晶表示によるものに限定されず、要は、回線を文
字(数字を含む)又は記号の態様で表示できるものであ
ればよい。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1に記載の本発明に係るマトリクス連動設定機能を備
えた火災受信機では、回線の選択状況が容易に判別する
ことができるので、連動設定操作の容易化が図れ、連動
設定のデータ設定ミスを減少させることができるが、連
動関係が設定されないままこの火災受信機を自火報シス
テムに使用し、稼働させた場合であっても、火災発生時
において、最低限は火災発生地区と同一地区に設置され
た機器を駆動させることが可能となり、防災対策の万全
を期すことができるという優れた効果が得られる。
【0068】請求項2に記載の本発明によれば、マトリ
クスデータを格納した記憶手段が何らかの事情に原因し
て破壊されたときには、同一地区に設置されている回線
どうしが相互に連動制御されることとなるため、マトリ
クスデータが損傷する事態を生じても、やはり防災対策
が図れるという好ましい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマトリクス連動設定機能を備えた
火災受信機のハード構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明に係るマトリクス連動設定機能を備えた
火災受信機を用いて構成された自火報システムの一例を
示す説明図。
【図3】本発明に係るマトリクス連動設定機能を備えた
火災受信機の外観構成の一例を示す正面図。
【図4】(a)〜(d)は地区窓部の地区表示灯の点灯
及び点滅状態の具体例を示す説明図。
【図5】本発明に係るマトリクス連動設定機能を備えた
火災受信機の操作パネルの一例を示す要部正面図。
【図6】連動設定モードを設定する場合の一連の動作手
順を示すフローチャート。
【図7】感知器/防排煙制御設定モード時に使用する操
作用のシートの一例を示す正面図。
【図8】防排煙監視/防排煙制御設定モード時に使用す
る操作用のシートの一例を示す正面図。
【図9】地区音響設定モード時に使用する操作用のシー
トの一例を示す正面図。
【図10】防排煙制御/感知器・防排煙監視設定モード
時に使用する操作用のシートの一例を示す正面図。
【図11】図7に示すシートを操作パネル表面に取付け
た状態を示す要部正面図。
【図12】(a)、(b)は液晶表示部における回線表
示状態の一例を示す要部正面図。
【図13】連動設定内容の確認を行う場合の一連の動作
手順を示すフローチャート。
【図14】感知器/防排煙制御設定モードでの連動設定
の一連の動作手順を示すフローチャート。
【図15】図8に示すシートを操作パネル表面に取付け
た状態を示す要部正面図。
【図16】防排煙監視/防排煙制御設定モードでの連動
設定の一連の動作手順を示すフローチャート。
【図17】図9に示すシートを操作パネル表面に取付け
た状態を示す要部正面図。
【図18】地区音響設定モードでの連動設定の一連の動
作手順を示すフローチャート。
【図19】図10に示すシートを操作パネル表面に取付
けた状態を示す要部正面図。
【図20】防排煙制御/感知器・防排煙監視設定モード
での連動設定の一連の動作手順を示すフローチャート。
【図21】(a)、(b)は地区音響の制御態様の一例
を示す説明図。
【図22】従来において連動設定に使用されていた火災
受信機の地区窓部の一例を示す要部説明図。
【図23】(a)〜(c)は地区窓部を使用した従来の
連動設定の方法を示す説明図。
【符号の説明】
1 CPU(制御手段) 3 操作部 4 地区窓部 5 火災検出回路 6 地区音響制御回路 7 防排煙制御回路 8 液晶表示部(表示手段) 9 防排煙監視回路 10 記憶部 10a ROM 10b RAM 10c EEPROM 40a,40b 地区表示灯 80 7セグメント部 81 表示部 82 表示部 LA(LA1〜LAn) 感知器回線 LB(LB1〜LBn) 地区音響回線 LC(LC1〜LCn) 防排煙機器回線 LD(LD1〜LDn) 防排煙監視回線 S 感知器 B 地区音響装置 ER 防排煙機器 A マトリクス連動設定機能を備えた火災受信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−40098(JP,A) 特開 平4−299496(JP,A) 特開 平6−36157(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1又は複数の感知器を接続した複数の感知
    器回線が接続される火災検出回路と、制御対象となる1
    又は複数の端末機器を接続した複数の制御回線が接続さ
    れる端末機器制御手段と、前記感知器回線に対する制御
    回線の連動関係又は複数の制御回線どうしの連動関係の
    マトリクスデータを記憶させるためのデータ書き替え可
    能な記憶手段と、回線設置地区を表示するための複数の
    地区表示灯を有する地区窓部と、 前記感知器回線及び制御回線のうち操作手段でのスイッ
    チ操作で選択される何れかの回線を文字又は記号の態様
    で表示させるための表示手段と、 操作手段での所定のスイッチ操作により前記表示手段に
    連動関係の設定基準となる一方の回線が表示されて選択
    され且つ他方の回線が地区窓部の地区表示灯で表示され
    て選択されると、この地区窓部で選択された地区の回線
    と先に表示手段で表示して選択された回線とを相互に連
    動させるマトリクスデータを作成し、この作成したマト
    リクスデータを前記記憶手段に格納して登録する制御手
    段とを具備したマトリクス連動設定機能を備えた火災受
    信機であって、 前記制御手段は、回線の連動関係のマトリクスデータが
    作成されず、上記記憶手段にマトリクスデータが登録さ
    れていないときには、地区窓部の同一地区に相当する接
    続端子に接続された回線どうしを1:1の関係で連動さ
    せるように制御することを特徴とするマトリクス連動設
    定機能を備えた火災受信機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記制御手段は、回線
    の連動関係が設定された後に、制御回線のチェックサム
    処理を実行してそのチェックサム値を上記記憶手段に記
    憶させると共に、その後そのチェックサム値が変動した
    ときには、地区窓部の同一地区に相当する接続端子に接
    続された回線どうしを1:1の関係で連動させるように
    制御することを特徴とするマトリクス連動設定機能を備
    えた火災受信機。
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