JP2724586B2 - 抄紙用二重織物 - Google Patents

抄紙用二重織物

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JP2724586B2 JP63081269A JP8126988A JP2724586B2 JP 2724586 B2 JP2724586 B2 JP 2724586B2 JP 63081269 A JP63081269 A JP 63081269A JP 8126988 A JP8126988 A JP 8126988A JP 2724586 B2 JP2724586 B2 JP 2724586B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は経糸一重緯糸二重の構造を有する、抄紙用二
重織物に関する。
[従来の技術] 近年製紙機械においては、抄紙織物の耐摩耗性と寸法
安定性を改善するために多重織の抄紙織物が使用される
ようになってきた。例えば経糸一重緯糸二重構造の織物
等で、上下二層に配置された緯糸と、これと互いに織合
わされた経糸とで形成されている織物などである。(た
とえば特開昭49−62706号公報、特公昭58−48679号公
報、など参照)。これらの従来の抄紙用二重織物におい
ては、上下二層の緯糸が十分に屈曲し、耐摩耗を緯糸が
受け持ち、経糸はほとんど屈曲していないので使用中に
伸びることが少なく寸法安定性も優れているが、ワイヤ
マークの発生が多く満足できるものではない。
[発明が解決しようとする課題] 抄紙用織物において、常に問題となるのは、前述の紙
の面に発生するワイヤマークである。
ワイヤマークは抄紙織物の水性が不均一であること
や表面の凹凸など多くの原因により発生する。
しかしながら織物である以上、経緯の糸の織合わせに
より糸の屈曲が生じることは避け難く表面に凹凸部は必
ず発生する。
この問題は先に述べた耐摩耗性や姿勢安定性について
は良い効果を奏する各種の多重織の織物においても発生
し、大きな問題となっている。
本発明は、この従来解決できなかったワイヤマーク発
生の問題を解決した、新規な構造の抄紙用織物を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 1.A.6本の緯糸を上下の二層に配置し、6本の経糸のう
ちの最初の1本の経糸を、上層の最初の1本の緯糸の上
を通してから次の隣り合う2本の上層と下層の緯糸の間
を通したのち最初の緯糸から数えて4本目の上層の緯糸
の上を通し、ついで最初の緯糸から数えて5本目の下層
の緯糸の下を通したのち、最初の緯糸から数えて6本目
の上層と下層の緯糸の間に配置し、 B.以下各経糸を上層の緯糸の上を通した位置と、上層と
下層の緯糸の間を通した位置を緯糸4本づつずらすとと
もに、その経糸とそれから数えて4番目の経糸とを、最
初の緯糸から数えて互いに一方が偶数であれば他方が奇
数である異なる番目の下層の緯糸の下を通して配置し
て、形成した完全組織を有する、抄紙用二重織物。に関
する。
本発明の抄紙用織物は、経糸と緯糸の本数を6本とい
う特定の数とし、経糸と緯糸の配置を上記のように特殊
な配置にすることにより形成した完全組織を有する。
この特殊な構成をとるのは、この本数の経糸と緯糸を
このように配置した完全組織を有する構造の織物におい
てのみ、織物の表面を形成する上層の緯糸が、必ずその
完全組織において二箇所で下側にある経糸により上方に
押し上げられ、かつ、各緯糸の押し上げ位置がそれぞれ
その緯糸の上を通る経糸と経糸の間にかならず一箇所は
配置され織物表面における緯糸の下方への沈みを防ぐと
ともに、この押し上げ箇所が均一に分散し、緯糸の表面
下への集中的沈みは生ぜず、ワイヤマークを発生させる
大きな凹所の形成を防止出来るからである。
本発明の構成を欠くと、緯糸の押上げ箇所が部分的に
集中し、他の押し上げられない箇所で緯糸はいずれも表
面から下方に沈み大きな凹所を形成し、ワイヤマークが
必ず発生する。従来の抄紙用織物に於いては各緯糸は、
その上を通る経糸と経糸の間にその緯糸を上方に押し上
げる押し上げ箇所が配置される構造になっていなかった
ので上を通る経糸間で緯糸との沈みが多く発生した。本
発明の特殊な構成によってのみ緯糸の沈みによるワイヤ
マークの発生は防げるのである。
本発明において、経糸を下層の緯糸の下を通すことに
より、上下二僧の緯糸が経糸により織合わされて経糸一
重緯糸二重の織物が形成されるが、上記のように各経糸
が下層の緯糸の下を通る位置を特定することにより上層
の緯糸が必らず二箇所で上方に押し上げられしかも押上
げ箇所が均等に分布配置した完全組織となり、経糸によ
り織り込まれない下層の緯糸は無くなる。つまり各経糸
は最初の緯糸から数えて奇数または偶数番目の下層の緯
糸の下を通るがその経糸から数えて4番目の経糸は偶
数、奇数が先の経糸とは逆になる番目の緯糸の下を通
る。この様に緯糸の下層の緯糸の下を通る位置を特定す
ることにより完成される完全組織において上層の緯糸は
必ず二箇所で押し上げられる。そして、押上げ箇所も均
等に分布配置され、織り込まれない下層の緯糸も生じな
い。
[作用] 次に、抄紙用織物の表面構造とワイヤマークの発生に
ついて触れつつ、本発明の作用を説明する。
抄紙用織物も、織物である以上経糸と緯糸の織合わせ
は当然成される。したがって経糸と緯糸のナックルが織
物の表面に形成され凹凸が生ずることも避けられない。
本発明者らは、織物表面に形成される凹凸について研
究した結果、織物の表面の構造、特に緯糸の上方への押
し上げ位置の配置に問題があることを見出だした。
即ち。抄紙用織物の表面部で緯糸が、ほとんど屈曲せ
ずほぼ垂直な緯糸の上を通る経糸と経糸の間で下方に沈
んだ状態に配置されていることがワイヤマークの発生に
大きな影響を与えている事を解明したのである。
織物において、表面の緯糸は、その下側にある経糸に
より上方に押し上げられる。しかしながら、抄紙用織物
のような強固な構造の織物においては下側にある経糸が
上側の緯糸を上方へ押し上げる作用を奏する箇所は僅か
に上層の緯糸の上に配置された経糸の緯糸との交差部間
に挾まれた上層の緯糸と下層緯糸の間に配置されている
経糸だけである。そのほかの位置にある経糸は緯糸を押
し上げる作用を営まない。
そのため、経糸と経糸の間にある複数の緯糸は、上記
の緯糸を除き皆下方に沈み、ここに大きな凹所が形成さ
れる。近年、繊維のサポート性の向上、ナックルの減少
などのため、抄紙用織物の表面部は緯糸が多く存在する
ように形成されるため、益々陥没する経糸が多くなり織
物表面に大きな凹所が多数形成され、その結果多くのワ
イヤマークが発生する。
本発明の抄紙用織物は、緯糸と経糸の本数を6本とい
う特定の数とし、経糸を特殊な配置に配設して形成した
完全組織を有する。この構造により、どの緯糸も必ず二
箇所で下側の経糸により上方に押し上げられている。つ
まり完全組織から明らかなように、各経糸は必ず二箇所
で規則的に上層の緯糸の上にでる。この緯糸の上にでた
経糸はその緯糸の隣りの緯糸の下側に入りこの緯糸を上
方に押し上げる。したがって、どの緯糸もかならず二箇
所でしかも一定の間隔で、下側の経糸により上方に押し
上げられるのである。
しかも各緯糸はその上を通る経糸間でかならず一箇所
は上方に押し上げられている。そして経糸は順次緯糸六
本ずつずらして配置されるので経糸が緯糸との上にでる
箇所は規則的にずれて配置される。その結果緯糸の上方
に押し上げられる箇所は、各緯糸についてもまた織物に
ついても規則的かつ、均等に配置される。
こうして緯糸が集中的に表面から下に沈むことがなく
なり、ワイヤマークの発生は防止される。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
第1図は、経糸が6本、緯糸が上下各層6本づつで形
成された本発明の抄紙用織物の完全意匠図である。そし
て第1図において、緯糸は上下各層に配置されている。
第一図において×は経糸が緯糸の上にある箇所を表わ
す。また○は緯糸が上方に押し上げられる箇所を示し、
△は経糸が下層の緯糸の下を通る箇所を示す。1〜6は
経糸を示しa〜fは上層の緯糸を表わす。下層の緯糸は
上層の緯糸の下に配置されA〜Fとする。最初の経糸1
は、上層の最初の緯糸aの上を通ってから次の隣り合う
上層の、b,cの2本の緯糸の下を通る。そして、最初の
緯糸aから数えて4本目の上層の緯糸dの上を通ってか
らこの緯糸dと次の緯糸eの間を通って、下層の緯糸E
の下を通り、上層の緯糸fの下に配置されている。次の
経糸2は、最初の上層の緯糸aの下を通ってから、次の
緯糸bの上を通り、次いでとなりの緯糸cとの間を通っ
てから下層の緯糸Cの下を通り、最初の緯糸aから数え
て5本目の上層の緯糸eの上を通り、次いでこの緯糸と
隣り合う上層の緯糸fの下に配置される。
この2本の経糸の配置についてみると、経糸2は、経
糸1に対し、完全組織において、上層の緯糸4本ずれて
配置されていることがわかる。以下同様に経糸3〜6
は、順次緯糸4本づつずらして配置されている。下層に
配置された6本の緯糸A〜Fは、その下を通る経糸によ
って織り込まれるが、経糸が下を通る下層の緯糸は、第
1図から明らかなように経糸ごとに次のように特定され
る。
第1図に示すように最初の経糸1が下を通った下層の
緯糸は、はじめの緯糸から数えて5本目の緯糸Eであ
る。この経糸1から数えて4本目の経糸4が下を通る下
層の緯糸は、最初の緯糸Aから数えて6本目の緯糸Fで
ある。
つまり、1本目と4本目、2本目と5本目、3本目と
6本目、の各経糸は、互いに最初の緯糸から数えた、偶
数番目と奇数番目が逆になる下層緯糸の下を通る。最初
の経糸が奇数番目の下層の緯糸の下を通ったら、それか
ら4番目の経糸は偶数番目の緯糸の下を通る。勿論この
逆でも良い。この様に経糸を配置する事により第1図に
示す完全組織が完成し、上層の緯糸は必ず二箇所で上方
に押し上げられており、また、織り込まれない下層の緯
糸が存在しないことが理解される。
次に、経糸が上層の緯糸を押し上げる作用を奏する箇
所についてみると、第1図から明らかなように、上層の
緯糸bとcは経糸1により上方に押し上げられるが、緯
糸fは押し上げられない。経糸1はこの緯糸fに対して
押し上げ作用を奏さないのである。そして、上層の緯糸
eは経糸1が下緯糸Eの下を通るため下方に向かうので
上方に押し上げられない。そして第一図から明らかなご
とく緯糸aはその上を通る経糸1と4の間の○の位置で
上方に押し上げられていることが判る。
[効 果] このように、本発明による経糸一重緯糸二重の抄紙用
二重織物においては、上層の各緯糸は常に、二箇所でし
かも等間隔の位置で上方に押し上げられ、さらに、完全
組織において、押上げ箇所は必らず均等に分布配置さ
れ、経糸の集中的な表面における沈みがなく、ワイヤマ
ークの発生が防止される。さらに、織物の表面はほとん
ど緯糸で形成されるため繊維のサポート性が良く、紙力
が向上し、歩留まりも非常に良い。経糸はほぼ垂直状に
伸びており姿勢の安定性も良好であり、摩耗面は下層の
緯糸で形成されているので耐摩耗性は極めて優秀であっ
て、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第一図は、経糸6本、緯糸上下各6本で構成した本発明
の抄紙用織物の完全意匠図である。 1〜6……経糸、a〜f……上層の緯糸、A〜F……下
層の緯糸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.6本の緯糸を上下の二層に配置し、6本
    の経糸のうちの最初の1本の経糸を、上層の最初の1本
    の緯糸の上を通してから次の隣り合う2本の上層と下層
    の緯糸の間を通したのち最初の緯糸から数えて4本目の
    上層の緯糸の上を通し、ついで最初の緯糸から数えて5
    本目の下層の緯糸の下を通したのち、最初の緯糸から数
    えて6本目の上層と下層の緯糸の間に配置し、 B.以下各経糸を上層の緯糸の上を通した位置と、上層と
    下層の緯糸の間を通した位置を緯糸4本づつずらすとと
    もに、その経糸とそれから数えて4番目の経糸とを、最
    初の緯糸から数えて互いに一方が偶数であれば他方が奇
    数である異なる番目の下層の緯糸の下を通して配置し
    て、形成した完全組織を有する、抄紙用二重織物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789696A (en) * 1980-09-26 1982-06-04 Heruman Wangunaa Gmbh Unto Co Dual screen for paper layer forming part in papermaking machine

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SE397371C (sv) * 1976-02-24 1980-08-18 Nordiska Maskinfilt Ab Formeringsvira for pappers-, cellulosa- eller liknande maskiner

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