JP2724329B2 - スラブ型枠用デッキプレート - Google Patents

スラブ型枠用デッキプレート

Info

Publication number
JP2724329B2
JP2724329B2 JP6055307A JP5530794A JP2724329B2 JP 2724329 B2 JP2724329 B2 JP 2724329B2 JP 6055307 A JP6055307 A JP 6055307A JP 5530794 A JP5530794 A JP 5530794A JP 2724329 B2 JP2724329 B2 JP 2724329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deck plate
width direction
upper space
slab
reinforcing rib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6055307A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07238616A (ja
Inventor
徳夫 米谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUNIMOTO SHOKAI KK
Original Assignee
KUNIMOTO SHOKAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUNIMOTO SHOKAI KK filed Critical KUNIMOTO SHOKAI KK
Priority to JP6055307A priority Critical patent/JP2724329B2/ja
Publication of JPH07238616A publication Critical patent/JPH07238616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724329B2 publication Critical patent/JP2724329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラブ型枠板として、
合板に代えて使用されるデッキプレートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のデッキプレートとして、図7に
示すように、デッキプレート21の下側に突出する断面
三角形などの補強用リブ22が、デッキプレート21の
曲げ加工により一体成形され、連続したフラットな表面
を有するものが知られている。このようなデッキプレー
ト21は、合板に代わるスラブ型枠として使用されるも
のであるが、図8に示すように、スラブコンクリート2
3と接する表面側がフラットであって、スラブコンクリ
ート23との結合力は殆ど生じないので、デッキプレー
ト21の両端を梁用鉄骨に溶接固着できない鉄筋コンク
リート構造の場合、デッキプレート21の端部を梁用型
枠24の上端に載置するとともに、当該デッキプレート
端縁21aを梁用型枠24内に突出させておき、当該デ
ッキプレート端縁21aを梁部コンクリート25内に食
い込ませることにより、梁用型枠24解体除去時に当該
デッキプレート21が落下するのを防止するようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、梁部コンクリート25内に食い込むデッキプレー
ト端縁21aが梁部の強度を低下させることになるの
で、デッキプレート端縁21aの梁部コンクリート25
内への食い込み量を10ミリメートル以下に抑えること
が要求されている。しかしながら、コンクリートに所期
強度が生じる以前に梁用型枠24を解体除去するのが普
通であるから、梁部コンクリート25内へのデッキプレ
ート端縁21aの食い込み量を少なくすると、梁用型枠
24解体除去時にデッキプレート21が脱落する危険性
が大きくなるばかりでなく、仮にデッキプレートの脱落
を免れたとしても、図9に示すように、当該デッキプレ
ート21の補強リブ22に配管などの吊り下げ金具29
を吊り下げようとした場合、その荷重で、図9に仮想線
で示すように、デッキプレート21がスラブコンクリー
ト23から脱落して落下する危険性が大きいという問題
がある。
【0004】また、デッキプレート21の幅方向の一端
側辺を下方に向けてL字状に折り曲げて接続用折曲部2
6を形成し、この接続用折曲部26をデッキプレート2
1の幅方向他端側辺の補強用リブ22上端の合わせ部2
2aに嵌入させてデッキプレート21を幅方向に接続す
るように構成されているが、そのために補強用リブ22
上端の合わせ部22aには隙間が生じ易く、ノロや水な
どが補強用リブ22内に侵入する恐れがあり、それを排
出するために、図8に示すように、補強用リブ22の底
面に水抜き穴28を加工する必要があるという問題もあ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、下側に突出する補強用リブ(2) を備えたスラブ
型枠用デッキプレート(1) であって、補強用リブ(2)
は、デッキプレート(1) の長手方向の両端部を除く略全
長にわたり且つデッキプレート(1) の幅方向に適当間隔
おきに、デッキプレート(1) の曲げ加工により一体成形
され、断面形状において、デッキプレート(1) 上側に開
口する上部空間(3) と、この上部空間(3) の底を形成す
る閉塞部(4) と、この閉塞部(4) の下側に連なり且つデ
ッキプレート(1) 幅方向に広がる補強用リブ本体部(5)
とを有し、上部空間(3) は、その上端開口部(3a)の幅よ
りも底部側の幅が広いという構成を採用するものであ
る。
【0006】好適には、デッキプレート(1) の幅方向一
端側辺を下方に折曲した接続用折曲部(6) を有し、かつ
この接続用折曲部(6) はデッキプレート(1) を幅方向に
並列配置したときに隣接するデッキプレート(1) の幅方
向他側辺にある補強用リブ(2) の上部空間(3) にのみ嵌
入する高さを有する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例のスラブ型枠用デッ
キプレートについて、図1〜図4を参照しながら説明す
る。
【0008】図1において、1はスラブ型枠用デッキプ
レートであって、そのフラットな表面の下側に複数の補
強用リブ2が突出されており、かつその補強用リブ2は
デッキプレート1を構成しているプレートの曲げ加工に
より一体成形されている。また、これら補強用リブ2
は、デッキプレート1の長手方向の両端部を除く略全長
にわたり且つデッキプレート1の幅方向の一端側辺から
他端側辺に向けてその間を略等間隔に分割した位置に形
成されている。
【0009】さらに、各補強用リブ2は、その断面形状
において、デッキプレート1上側に開口するとともにそ
の上端開口部3aの幅よりも底部側の幅が広い台形状の
上部空間3と、この上部空間の底を形成する閉塞部4
と、この閉塞部4の下側に連なり且つデッキプレート1
の幅方向に広がる三角形状の補強用リブ本体部5とを有
している。また、上記断面台形状の上部空間3は、その
一側面だけが斜め下方外方に傾斜して形成され、他側面
は垂直に形成されている。
【0010】デッキプレート1の幅方向一端側辺には、
そのプレートをL字状に下方に折曲して形成した接続用
折曲部6が形成され、図1に仮想線で示すように、デッ
キプレート1を幅方向に並列配置したときに隣接するデ
ッキプレート1の幅方向他端側辺にある補強用リブ2の
上部空間3内に嵌入させ、上部空間3の垂直な側面に重
なり合うように成されている。この接続用折曲部6の高
さHは、その先端が閉塞部4を貫入することがないよう
に上部空間3の深さDよりも小さく設定されている。ま
た、デッキプレート1は、その他端側辺近傍の補強用リ
ブ2よりも外側部分7がプレートの板厚分低く形成さ
れ、隣接するデッキプレート1の一端側辺部分を重ねて
も面一になるように形成されている。
【0011】以上の構成において、スラブ形成時には、
図2に示すように、デッキプレート1の長手方向の両端
部を、梁部10を形成するための梁用型枠11の上端に
載置するとともに、その端縁を念のために梁用型枠11
内に数ミリメートル程度突出させておく。また、デッキ
プレート1の一端側辺に形成した接続用折曲部6を隣接
するデッキプレート1の補強用リブ2の上部空間3内に
嵌入係合させることにより、幅方向に隣接するデッキプ
レート1を完全に隙間のない状態で接続する。その際、
接続用折曲部6は上部空間3のみに嵌入し、上部空間3
の底部は閉じられているので、補強用リブ本体部5内に
ノロなどが侵入することはない。
【0012】この状態で、梁部型枠11内及びデッキプ
レート1上に適当な厚さ分コンクリートを打設する。こ
のとき、デッキプレート1は主として補強用リブ本体部
5にて、また補助的に上部空間3や閉塞部4にて必要な
曲げ強度と剛性を有しているので、下方から支柱などを
立設して支持しなくてもスラブコンクリート8の重量を
支持して梁用型枠11に伝達することができ、作業性の
よいスラブ型枠板として機能する。また、スラブコンク
リート8の一部は上部空間3内にも充填されるが、上部
空間3の容量は小さいためコンクリート量の増加は少な
くて済む。
【0013】その後、コンクリートがある程度硬化する
と、所期強度を生じる以前に梁用型枠11を解体除去し
ても、図3に示すように、補強用リブ本体部5の上部に
形成された上部空間3にスラブコンクリート8の一部が
充填されて硬化しているので、デッキプレート1とスラ
ブコンクリート8が確実に結合されており、さらにその
上部空間3が下方に向かって広がる断面形状とされてい
るのでより大きな結合力が得られるため、梁部10内へ
のデッキプレート1の端縁の食い込み量が少なくても、
また場合によっては食い込みが殆ど無くても、デッキプ
レート1が脱落する危険性は全く無い。
【0014】さらに、スラブコンクリート8に所期強度
が生じた後に、図4に仮想線で示すように、仮にデッキ
プレート1の補強リブ本体部5に配管などを吊り下げる
吊り下げ金具9を取付けてもその荷重でデッキプレート
1が落下する恐れも全く無くすことができる。
【0015】本発明のスラブ型枠用デッキプレートは、
上記実施例に示した実施例の構成に限らず、種々の態様
で構成することができる。
【0016】例えば、上記実施例では上部空間3として
その一側面だけが傾斜し、他側面は垂直な形状で、接続
用折曲部6は単純にL字状に屈曲されて垂直な他側面に
重合する例を示したが、図5に示すように、上部空間3
の両側面を共に斜め下方外方に向けて傾斜させた形状に
するなど、上部空間3の断面形状は任意に変更すること
ができる。図5の例では、接続用折曲部6は上部空間の
他側面に沿うように略S字状に屈曲形成されている。
【0017】また、補強用リブ本体部5の断面形状も、
上記実施例では断面三角形のものを例示したが、例えば
図6に示すように、垂直なウェブ部15aとその下端か
ら水平に延出するフランジ部15bとを有するL字状、
若しくは倒立T字状などに形成することもできるなど、
任意の断面形状にすることができる。
【0018】
【発明の作用及び効果】本発明のスラブ型枠用デッキプ
レートは以上のように実施し得るものであって、補強用
リブ本体部の上部に、デッキプレート上側に開口しかつ
閉塞部にて底を形成された上部空間を設け、デッキプレ
ート上に打設したスラブコンクリートの一部がこの上部
空間内に充填されるようにしているので、デッキプレー
トとスラブコンクリートが確実に結合され、さらにその
上部空間を下方に向かって広がる断面形状としているの
でより大きな結合力が得られ、梁部コンクリート内への
デッキプレート端縁の食い込み量を少なくしても、梁用
型枠解体除去時にデッキプレートが脱落する危険性を無
くすことができ、さらに仮に当該デッキプレートの補強
リブ本体部に配管などを吊り下げてもその荷重でデッキ
プレートが脱落する恐れもない。また、スラブコンクリ
ートは容量の小さい上部空間にのみ充填されて補強リブ
本体部には充填されず、コンクリート量の増加も少なく
できる。
【0019】また、請求項2に記載のように、デッキプ
レートの一端側辺に下方に折曲した接続用折曲部を形成
して隣接するデッキプレートの補強用リブの上部空間内
に嵌入係合させると、デッキプレートを完全に隙間のな
い状態で接続することができ、さらにその接続用折曲部
を上部空間のみに嵌入する高さとすることにより、上部
空間の底部が閉じられたままとなり、補強リブ本体部内
にノロなどが侵入するのを防止でき、水抜き穴などを加
工する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のスラブ型枠用デッキプレ
ートの長手方向に直交する方向の断面図で、図2のA−
A矢視断面図である。
【図2】 同実施例のスラブ型枠用デッキプレートの使
用状態の縦断面図である。
【図3】 同実施例におけるスラブ形成後の補強用リブ
の断面図である。
【図4】 同実施例における形成されたスラブの断面図
である。
【図5】 本発明の他の実施例のスラブ型枠用デッキプ
レートの長手方向に直交する方向の断面図である。
【図6】 本発明のさらに別の実施例のスラブ型枠用デ
ッキプレートの補強用リブの断面図である。
【図7】 従来例のスラブ型枠用デッキプレートの長手
方向に直交する方向の断面図で、図8のB−B矢視断面
図である。
【図8】 従来例のスラブ型枠用デッキプレートの使用
状態の縦断面図である。
【図9】 従来例における形成されたスラブの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 デッキプレート 2 補強用リブ 3 上部空間 3a 上端開口部 4 閉塞部 5 補強用リブ本体部 6 接続用折曲部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側に突出する補強用リブ(2) を備えた
    スラブ型枠用デッキプレート(1) であって、 補強用リブ(2) は、デッキプレート(1) の長手方向の両
    端部を除く略全長にわたり且つデッキプレート(1) の幅
    方向に適当間隔おきに、デッキプレート(1) の曲げ加工
    により一体成形され、断面形状において、デッキプレー
    ト(1) 上側に開口する上部空間(3) と、この上部空間
    (3) の底を形成する閉塞部(4) と、この閉塞部(4) の下
    側に連なり且つデッキプレート(1) 幅方向に広がる補強
    用リブ本体部(5) とを有し、上部空間(3) は、その上端
    開口部(3a)の幅よりも底部側の幅が広いスラブ型枠用デ
    ッキプレート。
  2. 【請求項2】 接続用折曲部(6) を有し、当該接続用折
    曲部(6) は、デッキプレート(1) の幅方向一端側辺を下
    方に折曲したもので、デッキプレート(1) を幅方向に並
    列配置したときに隣接するデッキプレート(1) の幅方向
    他側辺にある補強用リブ(2) の上部空間(3) にのみ嵌入
    する高さを有する請求項1に記載のスラブ型枠用デッキ
    プレート。
JP6055307A 1994-02-28 1994-02-28 スラブ型枠用デッキプレート Expired - Lifetime JP2724329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6055307A JP2724329B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 スラブ型枠用デッキプレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6055307A JP2724329B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 スラブ型枠用デッキプレート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07238616A JPH07238616A (ja) 1995-09-12
JP2724329B2 true JP2724329B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=12994920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6055307A Expired - Lifetime JP2724329B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 スラブ型枠用デッキプレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724329B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4030485B2 (ja) * 2003-09-02 2008-01-09 Jfe鋼板株式会社 屋根・壁用部材
JP4711295B2 (ja) * 2005-09-13 2011-06-29 日鐵住金建材株式会社 デッキプレート
JP5501558B2 (ja) * 2007-10-25 2014-05-21 株式会社エコウッド 床材
JP6856330B2 (ja) * 2015-09-03 2021-04-07 日鉄建材株式会社 フラットデッキの敷設構造および敷設方法
JP7227900B2 (ja) * 2017-05-12 2023-02-22 Jfeスチール株式会社 デッキプレート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07238616A (ja) 1995-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2724329B2 (ja) スラブ型枠用デッキプレート
JP2002030614A (ja) 橋梁用波形鋼板
AU2020273318A1 (en) Formwork system and method
KR200397209Y1 (ko) 슬라브 전단 보강용 강판
KR101012010B1 (ko) 골형 웨브 강판 조립보
JPH11280178A (ja) 壁梁用の補強筋構造及び壁梁構造及び建物の耐力壁構造
KR100928166B1 (ko) I형 콘크리트 빔의 하부플랜지에 조립식으로 설치된무지보거푸집 및 이를 이용한 교량상부슬래브 시공과무지보거푸집해체방법
JPS6310022Y2 (ja)
JPH06306930A (ja) プレキャスト鉄筋コンクリート構造物の接合構造
JP3896036B2 (ja) 捨て型枠およびその固定用具
JP2551801Y2 (ja) 床面における外壁間塞ぎ材
JPS6310021Y2 (ja)
KR200490910Y1 (ko) 간극 보정용 캡
JP2583551Y2 (ja) スラブ型枠用デッキプレート
KR200246517Y1 (ko) 경사홈이 형성된 철근받침대
JPH08199539A (ja) 砂防ダムプレキャスト型枠およびその使用方法
JP2004176299A (ja) 段差付き床スラブ構造体
JPS6310020Y2 (ja)
JPS5911166Y2 (ja) 下水用側溝の現場打用型枠
KR200187717Y1 (ko) 콘크리트 압송관 지지-롤러
JP3422974B2 (ja) 土留プレート
JP2974578B2 (ja) デッキプレート用のアンカー兼鉄筋サポート
KR200268240Y1 (ko) 측구용 거푸집
JP2024061583A (ja) 側溝蓋およびこれを用いた側溝ならびに側溝蓋の施工方法
JPS60233253A (ja) コンクリ−ト床版の施工方法