JP2724157B2 - 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置 - Google Patents

火災警報装置における汚れ補正方法とその装置

Info

Publication number
JP2724157B2
JP2724157B2 JP14692388A JP14692388A JP2724157B2 JP 2724157 B2 JP2724157 B2 JP 2724157B2 JP 14692388 A JP14692388 A JP 14692388A JP 14692388 A JP14692388 A JP 14692388A JP 2724157 B2 JP2724157 B2 JP 2724157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smoke
light
light emitting
emitting element
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14692388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH023893A (ja
Inventor
義昭 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP14692388A priority Critical patent/JP2724157B2/ja
Publication of JPH023893A publication Critical patent/JPH023893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2724157B2 publication Critical patent/JP2724157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災警報装置における汚れ補正方法とその
装置に関するものである。
[従来の技術] 火災警報装置においては、火災の発生及び/または火
災の変化状況等を正確に判断するために、火災現像検出
部の検出出力すなわちセンサ出力レベルから常に正しい
火災現象の検出量を知るように、検出出力すなわちセン
サ出力レベルを較正する必要がある。
従来の火災現象検出部の検出出力の較正方法として、
例えば特開昭61−247918号公報や特開昭61−247919号公
報に示される汚れ補正機能付きの光電式散乱光式煙セン
サには、煙検出用発光素子と、汚れ補正用もしくは試験
用発光素子との2種類の発光素子(発光ダイオードすな
わちLED)を設け、通常は煙検出用発光素子のみを点灯
して煙による散乱光が受光素子に入り該受光素子からの
センサ出力レベルにより火災監視を行っており、汚れ補
正を行うときには試験用発光素子のみを点灯して受光素
子からのセンサ出力レベルが初期値から変化するのを検
出し該変化に基づいて補正を行うようにしている。この
場合、試験用発光素子は、所定の煙濃度で煙検出用発光
素子のみを点灯させたときに受光素子が出力するセンサ
出力レベルと等しいセンサ出力レベルを、煙濃度0%/m
で試験用発光素子のみを発光させたときに受光素子が出
力するように、初期時に発光量が調整されている。
しかしながら、上記公報に記載の汚れ補正方法は発光
素子の汚れを考慮してはいるが、ラビリンス(暗箱)等
の壁面反射の汚れによる影響を無視しているため、正確
な補正ができない欠点を有している。
この欠点を解消したものとして本件出願人により昭和
63年6月16日に出願された「火災警報装置における汚れ
補正方法」という名称の特願昭63−146921号(特開平2
−3891号)には、汚れ補正時には煙検出用発光素子と試
験用発光素子との双方を点灯させることが記載されてい
る。この場合、試験用発光素子は、所定の煙濃度で煙検
出用発光素子のみを点灯させたときに受光素子が出力す
るセンサ出力レベルと等しいセンサ出力レベルを、煙濃
度0%/mで煙検出用発光素子と試験用発光素子との双方
を発光させたときに受光素子が出力するように、初期時
に発光量が調整されている。
これは、通常の監視状態で煙検出用発光素子の発光に
より受光素子に入射される光量は、ラビリンス等の壁面
反射による壁面反射光成分と、煙雰囲気中で煙検出用発
光素子からの光が散乱して受光素子に入射される、煙に
よる散乱光成分との和であり、かつ上記壁面反射光成分
は、煙濃度0%/mで煙検出用発光素子から受光素子に入
射される光量と等価であるので、試験用発光素子には、
前記所定の煙濃度で煙検出用発光素子からの煙による散
乱光成分に相当する発光量を、煙濃度0%/mで発光させ
るようにすれば良いからである。そして、煙検出用発光
素子並びに汚れ補正用発光素子は同様の態様で汚れてい
くので、汚損が生じて所定の煙濃度での煙検出用発光素
子からの散乱光成分が変化しても、その変化態様は0%
/mでの試験用発光素子からの変化と等しく、従って、汚
れが生じた後でも、補正用もしくは試験用発光素子の点
灯時の受光素子のセンサ出力レベルは、煙検出用発光素
子によるセンサ出力レベルの内の散乱光成分に充分に代
替し得るからである。なお、汚損後の反射光成分は、0
%/mで煙検出用発光素子のみを点灯させたときのセンサ
出力レベルに等しい。従って、補正時には煙濃度0%/m
で煙検出用発光素子と試験用発光素子との双方を点灯さ
せたときのセンサ出力レベルを測定することにより、汚
損後の所定の煙濃度の煙に対応するセンサ出力レベルを
知ることができ、このようにして汚れ補正を実現してい
る。
この特願昭に記載された発明により、上記公報に開示
された煙センサよりも一層精度の高い汚れ補正方法が実
現されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この特願昭に記載されたような汚れ補
正方法においては、上述したように煙検出用発光素子の
発光量と試験用発光素子の発光量とを相関させなければ
ならない。すなわち、初期時において、所定の煙濃度
(例えば煙濃度10%/m)で煙検出用発光素子の発光によ
り受光素子が所定のセンサ出力レベルを出力するように
煙検出用発光素子の発光量を調整した後、0%/mの煙濃
度の清浄空気中で煙検出用発光素子と汚れ補正用発光素
子すなわち試験用発光素子との双方を点灯させ、その時
の受光素子のセンサ出力レベルが前記の所定のセンサ出
力レベルと等しい値になるように試験用発光素子の発光
量を調整しなければならない。
このように上記特願昭のものは2回の調整を行わなけ
ればならず、時間と労力がかかるという欠点があった。
この点は上記特開昭のものも同様である。従って、本発
明の目的は、試験用発光素子のセンサ出力レベルを無調
整にすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明によれば、一定の煙
濃度中で煙感知器のセンサ出力レベルを所定値に較正し
た後、それ以降は、コンピュータのソフトで演算処理す
ることにより、汚れ補正用もしくは試験用発光素子の較
正を省略するようにしている。
具体的には、本発明によれば、煙濃度を監視するため
に発光される煙検出用発光素子と、火災監視のために、
該煙検出用発光素子の発光により生じる煙による散乱光
に応じた光量を入射する受光素子と、前記煙検出用発光
素子の発光により前記受光素子に入射される光量と実際
の煙濃度との関係を補正するための試験用発光素子とを
含んだ煙検出部を有し、汚れ補正時には前記煙検出用発
光素子と前記試験用発光素子との双方を発光させるよう
にした汚れ補正機能付き火災警報装置において、 最初に、前記煙検出部の検出出力を較正する第1の段
階と、 所定の煙濃度Aで前記煙検出用発光素子を発光させた
ときの前記煙検出部からの検出出力SLVcを測定する第2
の段階と、 煙のない状態で前記煙検出用発光素子を発光させたと
きの前記煙検出部からの検出出力SLVoを測定する第3の
段階と、 煙のない状態で少なくとも前記試験用発光素子を発光
させたときの前記煙検出部からの検出出力SLVTを測定す
る第4の段階と、 測定された前記検出出力SLVc、SLVo、並びにSLVT
ら、前記煙検出用発光素子のみを発光させたときに前記
煙検出部からの検出出力が前記検出出力SLVTとなる煙濃
度Bを求める第5の段階と、 を含み、 また、汚れ補正時において、 煙のない状態で前記煙検出用発光素子のみを発光させ
たときの前記煙検出部からの検出出力SLVo′を測定する
第6の段階と、 煙のない状態で少なくとも前記試験用発光素子を発光
させたときの前記煙検出部からの検出出力SLVT′を測定
する第7の段階と、 監視時における前記煙検出部の検出出力LVxに対応し
た煙濃度X、又は火災判別基準SLVc′を、測定された前
記検出出力SLVo′及びSLVT′、並びに前記煙濃度Bの値
に基づいて、以下の式、 X=B(LVx−SLVo′)/(SLVT′−SLVo′) SLVc′=(A/B)(SLVT′−SLVo′)+SLVo′ により汚れ補正を行う第8の段階と、 を含んだことを特徴とする火災警報装置における汚れ補
正方法が提供される。
本発明のもう1つの態様によれば、煙濃度を監視する
ために発光される煙検出用発光素子と、火災監視のため
に、該煙検出用発光素子の発光により生じる煙による散
乱光に応じた光量を入射する受光素子と、前記煙検出用
発光素子の発光により前記受光素子に入射される光量と
実際の煙濃度との関係を補正するための試験用発光素子
とを含んだ煙検出部を有し、汚れ補正時には前記煙検出
用発光素子と前記試験用発光素子との双方を発光させる
ようにした汚れ補正機能付き火災警報装置において、 前記煙検出部の検出出力を較正する第1の手段と、 所定の煙濃度Aで前記煙検出用発光素子を発光させた
ときの前記煙検出部からの検出出力SLVcを記憶する第2
の手段と、 煙のない状態で前記煙検出用発光素子を発光させたと
きの前記煙検出部からの検出出力SLVoを記憶する第3の
手段と、 煙のない状態で少なくとも前記試験用発光素子を発光
させたときの前記煙検出部からの検出出力SLVTを記憶す
る第4の手段と、 前記第2〜第4の各手段に記憶された前記検出出力SL
Vc、SLVo並びにSLVTから、前記煙検出用発光素子のみを
発光させたときに前記煙検出部からの検出出力が前記検
出出力SLVTとなる煙濃度Bを演算する第5の手段と、 汚れ補正時に、前記煙検出用発光素子と前記試験用発
光素子とを発光させる第6の手段と、 煙のない状態で前記第6の手段により前記煙検出用発
光素子を単独で発光させたときの前記煙検出部からの検
出出力SLVo′を記憶する第7の手段と、 煙のない状態で前記第6の手段により少なくとも前記
試験用発光素子を発光させたときの前記煙検出部からの
検出出力SLVT′を記憶する第8の手段と、 監視時における前記煙検出部の検出出力LVxに対応し
た煙濃度X、又は火災判別基準SLVc′を、測定された前
記検出出力SLVo′及びSLVT′、並びに前記煙濃度Bの値
に基づいて、以下の式、 X=B(LVx−SLVo′)/(SLVT′−SLVo′) SLVc′=(A/B)(SLVT′−SLVo′)+SLVo′ により汚れ補正を行う第9の手段と、 を有してなることを特徴とする火災警報装置における汚
れ補正装置が提供される。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について説明する。
第2図は、第1図で後述する光電式の煙検出部FSの光
学部分の断面図を示すもので、煙を流入させかつ外光の
侵入を防ぐラビリンス構造は図示を省略して示してい
る。火災監視状態で発光される煙検出用発光素子LED
1は、遮光子DOUSで遮光することにより、該発光素子LED
1からの光が直接は太陽電池SBに向けられないように配
置されている。煙が発生すると、煙検出用発光素子LED1
からの光は該煙によって散乱されて太陽電池SBに入射さ
れて受光信号を出力し、この太陽電池SBからの受光信号
すなわちセンサ出力レベルにより煙の発生を知ることが
できる。また、試験用発光素子すなわち汚れ補正用発光
素子LED2は該発光素子LED2からの光が受光素子SBへ直接
入射できるように配置されている。この場合、試験用発
光素子LED2からの光は、直接光だけが受光素子に入射さ
れ壁面で反射した光は受光素子SBに入らないようにされ
ている。
本発明の作用を第4図をも用いて説明する。所定の煙
濃度A%/m(例えば、10%/m)の煙中での光の減衰量は
赤外線発光ダイオードを用いた場合5cmの距離で約0.5%
の減少しかないため無視できる。従って、初期時で汚損
がない場合で上記煙濃度(横軸)A%/mの煙が存在する
ときに煙検出用発光素子LED1のみを発光させたときの受
光素子SBでの受光出力すなわちセンサ出力レベル(縦
軸)がSLVc(点P1)となるように、最初に煙検出用発光
素子LED1を調整もしくは較正する。これは、実質的に、
煙検出部の検出出力を較正することと同等であることは
言うまでもない。較正した後、煙が無いときすなわち煙
濃度0%/mで煙検出用発光素子LED1のみを点灯させたと
きの受光素子のセンサ出力レベルをSLV0(点P0)とす
る。前述したようにセンサ出力レベルSLVcは、汚れの無
い初期時における、煙による散乱光成分とラビリンスの
壁面反射による反射光成分との和であり、かつ初期時の
反射光成分はセンサ出力レベルSLV0と等しくこれは煙濃
度によって変化しないので、初期時における煙濃度A%
/mの煙による散乱光成分は、(SLVc−SLV0)で表わさ
れ、従って、任意の煙濃度Xにおける煙による散乱光成
分は、(X/A)(SLVc−SLV0)となる。
次に、煙が無い状態すなわち煙濃度0%/mで煙検出用
発光素子LED1並びに無調整の試験用発光素子LED2の双方
を点灯すなわち発光させ、その時の受光素子SBからのセ
ンサ出力レベルの値がSLVTであったとする。このセンサ
出力レベルSLVTは試験用発光素子LED2が無調整のためSL
Vcとは等しくない。煙濃度B%/mで煙検出用発光素子LE
D1だけを点灯させたときに受光素子SBがこのセンサ出力
レベルSLVT(点P2)を出力するものとすると、センサ出
力レベルSLVTの値は、煙濃度0%/mで煙検出用発光素子
LED1のみを発光させた場合の受光素子SBでの受光量に等
しい煙濃度とは無関係な壁面の反射光成分SLV0と、煙濃
度0%/mで試験用発光素子LED2のみを発光させた場合の
受光素子SBでの受光量(SLVT−SLV0)に等しい煙濃度B
%/mでの煙の散乱光成分(B/A)(SLVc−SLV0)と、の
和であり、次にように表わされる。
SLVT=SLV0+(B/A)(SLVc−SLV0) …(1) 従って、煙濃度B%/mは、 により求まる。
次に、汚れが生じ、煙濃度0%/mで煙検出用発光素子
LED1が点灯すなわち発光したときのセンサ出力レベルを
SLV0′(点P0′)、A%/mで煙検出用発光素子LED1が発
光したときのセンサ出力レベルをSLVc′(点P1′)、そ
して0%/mで煙検出用発光素子LED1と試験用発光素子LE
D2との双方を発光させたときのセンサ出力レベルをSL
VT′(点P2′)とする。従来技術の項でも説明したよう
に、試験用発光素子LED2は煙検出用発光素子LED1と同様
の態様で汚損していくので、汚損後の煙濃度0%/mで試
験用発光素子LED2のみの発光によるセンサ出力レベル
(SLVT′−SLV0′)は、汚損後の煙濃度B%/mでの煙の
散乱光成分(B/A)(SLVc′−SLV0′)に等しい。すな
わちSLVT′の値は、汚損後、煙濃度B%/mで煙検出用発
光素子LED1のみを発光させた場合のセンサ出力レベルに
等しい。
従って、所定の煙濃度A%/mに対応する、汚損後の変
化したセンサ出力レベルSLVc′の値は次式から算出する
ことが可能である。
SLVT′=SLV0′+B/A(SLVc′−SLV0′) …(3) また、 であるので、 これにより汚損後、煙濃度0%/mで、まず煙検出用発
光素子LED1のみを点灯させてSLV0′を測定し、次に煙検
出用発光素子LED1と試験用発光素子LED2との双方を点灯
させてSLVT′を測定すれば、汚損後のA%/mに対応する
センサ出力レベルSLVc′が求まる。
このようにして汚損後の所定の煙濃度A%/mに対応す
るセンサ出力レベルSLVc′が求められ、これは試験用発
光素子LED2を無調整で実現している。この所定の煙濃度
でのセンサ出力レベルSLVc′を火災判別基準Sとして用
いれば、任意時点で煙検出用発光素子LED1で検出される
センサ出力レベルLVを該火災判別基準用のセンサ出力レ
ベルSと比較することにより火災判別を行うことが可能
である。
なお、上記は汚れ補正を、壁面の汚れをも考慮するた
め、煙検出用発光素子LED1と試験用発光素子LED2との双
方を同時発光させる場合であるが、汚れ補正を試験用発
光素子LEDを単独発光させて行う、壁面の汚れを無視し
た方法の場合も同様である。
以上、第4図により本発明を作用的に説明してきた
が、以下では本発明の具体的実施例について、第1図、
第2図、第3A図、並びに第3B図を用いて説明する。
第1図は本発明の汚れ補正方法を適用するに適した火
災警報装置を示すブロック回路図であり、図において、
REは火災受信機、DE11〜DE1n…DEn1〜DEnnは、火災警戒
地区ごとに設けられる例えば一対の電源兼信号線L1〜Ln
を介して、それぞれ火災受信機REに接続され、火災判別
基準に達した火災現象を検出したときに火災受信機REに
火災信号及び/またはアドレス信号を送出する火災感知
器すなわち散乱光式煙感知器である。なお、散乱光式煙
感知器DE11についてのみ内部回路を詳細に示しているが
他の煙感知器についても同様である。
煙感知器DE11において、 FSは、第2図にその光学部分の断面図を示した、火災
現象検出部としての光電式(散乱光式)の煙検出部、 MPUは、マイクロプロセッサ、 ROM1、RAM1、RAM2及びRAM3は、マイクロプロセッサMP
Uに関連した主メモリ内の、本願に関係した動作記憶領
域部分を象徴的に示すもので、 ROM1は、第3A図及び第3B図のフローチャートで示すプ
ログラム等の記憶領域、 RAM1は、作業領域、 RAM2は、SLVc、SLV0、SLVT及びBの記憶領域、 RAM3は、SLV0′、SLVT′及びSLVc′の記憶領域、 TXは、火災信号及び/またはアドレス信号の信号送出
部(なお、火災感知器がアナログ式感知器の場合には信
号送受信部)、 IF1及びIF2は、インターフェース、 である。
光電式の煙検出部FSにおいて、 LED1は、煙検出用発光素子、 LED2は、試験用すなわち汚れ補正用発光素子、 SBは、太陽電池等の受光素子、 LCは、煙検出用発光素子LED1を所定時間間隔ごとに、
あるいはマイクロプロセッサの命令により発光させる発
光駆動回路、 TCは、図示しないタイマ、あるいは火災受信機REもし
くは中継器からの試験(補正)命令に基づくマイクロプ
ロセッサMPUからの指令により、煙検出用発光素子LED1
の発光に同期して試験用発光素子LED2を発光させる試験
用発光回路、 RCは、増幅器と、煙検出用発光素子LED1の発光に同期
して受光増幅出力を保持するサンプルホールド回路と、
等からなる受光回路、 ADは、アナログ信号をディジタル信号に変換するアナ
ログ・ディジタル変換器、 である。
第1図の動作を、火災感知器の記憶領域ROM1に格納さ
れているプログラムの一例を示す第3A図及び第3B図のフ
ローチャートに従って説明する。
最初に設定モードにおいて初期設定が行われる(ステ
ップ301のY)。初期設定においてはまず煙試験が行わ
れる(ステップ302のY)。煙試験は所定の煙濃度A%/
m(例えば10%/m)の煙雰囲気中で行われる。所定の煙
濃度A%/mの条件が整ったところで煙検出用発光素子LE
D1を点灯させて、受光素子SBでのセンサ出力レベルが飽
和に至らない線形部分での適当な値となるよう該発光素
子LED1の発光量を調節し、そしてその時のセンサ出力レ
ベルをSLVcとして記憶領域RAM2に格納する(ステップ30
3)。次に、記憶領域RAM2に格納された該センサ出力レ
ベルSLVcの値を、動作センサ出力レベルすなわち火災判
別基準Sとして記憶領域RAM3にも格納する(ステップ30
4)。
以上の煙試験が終了すると、記憶領域RAM2内のセンサ
出力レベルSLV0、SLVc及びSLVTの格納領域にデータが格
納されているか否かが判定され、未だSLV0及びSLVTは格
納されていないので(ステップ305のN)、煙濃度0%/
m、すなわち煙がないと判断される状態での試験に行く
(ステップ302のN)。
煙濃度0%/mでの試験においては、まず煙濃度0%/m
が確認された後、ステップ303で調整済みの煙検出用発
光素子LED1を点灯させ、その時の受光素子SBのセンサ出
力レベルを記憶領域RAM2にSLV0として格納する(ステッ
プ306)。次に、煙検出用発光素子LED1に加うるに、無
調整の汚れ補正用発光素子LED2をも点灯させ、時間待ち
の後、受光素子SBのセンサ出力レベルをSLVTとして記憶
領域RAM2に格納する(ステップ308)。汚れ補正用発光
素子すなわち試験用発光素子LED2は無調整であり、その
発光量は、受光素子SBでのセンサ出力レベルが飽和に至
らない線形部分の適当な値であるようなものであれば良
い。
煙の無い状態での試験が終了し、センサ出力レベルSL
V0、SLVc、SLVTのすべてが記憶領域RAM2内に格納された
ことが確認されると(ステップ305のY)、上述の式
(2)に従って、煙検出用発光素子LED1のみを発光させ
たときにセンサ出力レベルSLVTを得たときの煙濃度B%
/mが求められ、これが記憶領域RAM2に格納され(ステッ
プ309)、これにて設定モードは終了する(ステップ301
のN)。
なお、センサ出力レベルSLVc、SLV0並びにSLVTの測定
は感知器の製作時に行い、これら各センサ出力レベルを
不揮発性メモリに記憶させておくようにしてもよい。
設定モードが終了すると、次に汚れ補正を行うべきか
否かについて判定が行われ、未だ汚れ補正を行うべきで
は無いので(ステップ310のN)、発光駆動回路LCによ
り所定時間間隔ごとに煙検出用発光素子LED1のみが発光
されて、いわゆる通常の火災監視状態が行われていく。
すなわち、所定の時間間隔ごとに受光素子SBはセンサ出
力レベルLVを読込んで(ステップ311)、それを記憶領
域RAM3に格納されている火災判別基準Sと比較してい
く。比較の結果、センサ出力レベルLVが火災判別基準S
より小さいならば(ステップ312のN)、所定時間経過
後の次の読込み時刻に次のセンサ出力レベルLVを読込ん
で同様に火災監視を続けていき、また読込んだセンサ出
力レベルLVが火災判別基準S以上であるならば(ステッ
プ312のY)、火災信号をインターフェースIF2に書き込
んで火災受信機REに送出する(ステップ313)。
相当量の時間が経過したことを検知したタイマ等から
の命令により、もしくは受信機REや中継器からの試験命
令により、汚れ補正を行うべきであることが判定された
ならば(ステップ310のY)、まず、煙濃度が0%/mで
あるか否か、すなわち環境が補正を行うに適した煙のな
い状態と判断される安定したものであるか否かの判定が
行われる(ステップ314)。この判定方法は、例えば、
本件出願人によって昭和63年2月26日に出願された「火
災警報装置」という名称の特願昭63−42187号明細書に
記載されたものとすることができる。該特許出願明細書
には、一例として、環境の被検出量と、該被検出量を検
出する検出部の検出出力との間の関係を較正もしくは補
正する際に、該較正を行うに先立って複数の検出出力を
収集し、該収集された複数の検出出力の内、最大値と最
小値との間の差が一定値以上のときに前記関係の較正を
許容するようにすることが記載されている。
煙濃度が0%/mで安定していなければ(ステップ314
のN)安定するまで待ち、煙濃度が0%/mと判定される
と(ステップ314のY)、発光駆動回路LCにより煙検出
用発光素子LED1のみを発光駆動させてそのときの受光素
子SBからのセンサ出力レベルを読込み、それをSLV0′と
して記憶領域RAM3に格納する(ステップ315)。次に、
煙検出用発光素子LED1に加うるに、該煙検出用発光素子
LED1の発光駆動に同期させて、試験用発光回路TCにより
汚れ補正用LEDすなわち試験用発光素子LED2をも発光駆
動させ時間待ちの後(ステップ316)、受光素子SBでの
センサ出力レベルを読込み、それをSLVT′として同じく
記憶領域RAM3に格納する(ステップ317)。SLV0′並び
にSLVT′が記憶領域RAM3に格納された後、前記式(4)
に従って計算によりA%/mにおけるセンサ出力レベルSL
Vc′が求められ、これを補正後の火災判別基準Sとして
記憶領域RAM3に格納し(ステップ318)、以後はこの新
しい火災判別基準Sに従ってステップ312にて火災判定
が行われていく。
なお、SLV0′及びSLVT′は、それぞれ複数回の検出出
力の平均としてもよい。
なお、上記実施例では所定の煙濃度A%/mに対応する
センサ出力レベルSLVcの汚れ補正後の値SLVc′を計算で
求め、これを受光素子SBから読込まれる無加工のセンサ
出力レベルLVと比較するようにしているが、逆に、読込
まれた任意のセンサ出力レベルLVxに対応する煙濃度X
%/mを求め、この煙濃度X%/mを所定の煙濃度A%/mと
比較するようにすることもできる。
これを、汚れ補正後の場合について考えて見ると、式
(4)において、壁面での反射光成分SLV0′は煙濃度が
変化しても一定である。煙濃度A%/mにおける煙の散乱
光成分、 は、煙の濃度が変わればそれに比例して変化するので、
煙濃度X%/mでの煙の散乱光成分は、 と表わされる。従ってLVxは LVx=(X/B)(SLVT′−SLV0′)+SLV0′ …(5) であり、結局、煙濃度Xは となる。センサ出力レベルLVxに対応する煙濃度Xをこ
の式(6)により求め、該求められた煙濃度Xを、A%
/m(例えば10%/m)の煙濃度と比較することにより火災
監視を行うことが可能である。
また、上記実施例は、検出出力すなわちセンサ出力レ
ベルを感知器側で判断して火災異常が発生したか否かの
結果だけを受信機REに送信して知らせる、いわゆる火災
感知器に本発明による汚れ補正機能を適用した場合につ
いて説明したが、センサ側からはアナログ式火災感知器
(火災センサ)がアナログ信号のみを受信機に送信し、
火災異常か否かの判断もしくは火災の変化状況等を、火
災センサ側から送信されてくるセンサ出力レベル信号に
基づいて受信機もしくは中継器で行ういわゆるアナログ
式の火災警報装置にも本発明による汚れ補正機能を適用
することも可能である。
アナログ式の火災警報装置に本発明を適用し、汚れ補
正を受信機RE側で行う場合には、第1図において、各煙
感知器のSLVc、SLV0、SLVT、B、SLV0′、SLVT′及びS
を記憶するROMやRAMを受信機REもしくは中継器に移設す
ると共に、第3A図及び第3B図で説明した処理を行うプロ
グラムを格納したROM1も受信機REもしくは中継器に移設
する。そして、各煙感知器には、受信機REもしくは中継
器から呼び出しを受けたか否かを判別し、呼び出しを受
けたときに煙検出部FSから出力されるディジタル信号化
されたアナログ量信号を送受信部TXを通じて受信機REも
しくは中継器に送出するプログラムを記憶したROMが設
けられる。また、受信機REには、マイクロプロセッサMP
Uが設けられると共に、ROM1には、第3A図及び第3B図に
示されるプログラムと共に、火災センサである複数の感
知器DE11〜DEnnをポーリングし、ポーリングによって呼
び出した感知器からアナログ量信号を収集するプログラ
ムが記憶される。
そして、受信機REもしくは中継器は、複数の火災セン
サである感知器DE11〜DEnnからアナログ量信号を受信す
るごとに第3A図及び第3B図のプログラムを実行し、火災
センサごとに火災判別あるいは汚れ補正を行っていくこ
ととなる。
なお、センサ出力レベルあるいは火災判別基準の補正
を試験用発光素子LED2の発光で行う場合には、第3図の
ステップ307及び316において試験用発光素子LED2を単独
で発光させればよい。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、汚れ補正時には煙検出用発光
素子と試験用発光素子との双方を発光駆動させるように
した火災警報装置において、初期時に一定の煙濃度中で
煙感知器のセンサ出力レベルを所定値に調整もしくは較
正した後、それ以降の処理は、コンピュータのソフトで
演算により行うようにしたので、試験用発光素子の調整
もしくは較正は行わなくて済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用した火災警報装置を示すブロッ
ク回路図、第2図は、第1図の光電式の煙検出部FSの光
学部分を示す断面図、第3A図及び第3B図は、第1図の動
作を説明するためのフローチャート、第4図は、本発明
の作用を説明するための図である。図において、REは火
災受信機、DE11〜DE1n…DEn1〜DEnnは火災感知器すなわ
ち散乱光式煙感知器、FSは光電式の煙検出部、LED1は煙
検出用発光素子、LED2は試験用発光素子、SBは受光素
子、MPUはマイクロプロセッサ、ROM1はプログラム等の
記憶領域、RAM1は作業領域、RAM2はSLVc、SLV0、SLVT
Bの記憶領域、RAM3はSLV0′、SLVT′Sの記憶領域、TX
は火災信号送出部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙濃度を監視するために発光される煙検出
    用発光素子と、火災監視のために、該煙検出用発光素子
    の発光により生じる煙による散乱光に応じた光量を入射
    する受光素子と、前記煙検出用発光素子の発光により前
    記受光素子に入射される光量と実際の煙濃度との関係を
    補正するための試験用発光素子とを含んだ煙検出部を有
    し、 汚れ補正時には前記煙検出用発光素子と前記試験用発光
    素子との双方を発光させるようにした汚れ補正機能付き
    火災警報装置において、 最初に、前記煙検出部の検出出力を較正する第1の段階
    と、 所定の煙濃度Aで前記煙検出用発光素子を発光させたと
    きの前記煙検出部からの検出出力SLVcを測定する第2の
    段階と、 煙のない状態で前記煙検出用発光素子を発光させたとき
    の前記煙検出部からの検出出力SLVoを測定する第3の段
    階と、 煙のない状態で少なくとも前記試験用発光素子を発光さ
    せたときの前記煙検出部からの検出出力SLVTを測定する
    第4の段階と、 測定された前記検出出力SLVc、SLVo、並びにSLVTから、
    前記煙検出用発光素子のみを発光させたときに前記煙検
    出部からの検出出力が前記検出出力SLVTとなる煙濃度B
    を求める第5の段階と、 を含み、 また、汚れ補正時において、 煙のない状態で前記煙検出用発光素子のみを発光させた
    ときの前記煙検出部からの検出出力SLVo′を測定する第
    6の段階と、 煙のない状態で少なくとも前記試験用発光素子を発光さ
    せたときの前記煙検出部からの検出出力SLVT′を測定す
    る第7の段階と、 監視時における前記煙検出部の検出出力LVxに対応した
    煙濃度X、又は火災判別基準SLVc′を、測定された前記
    検出出力SLVo′及びSLVT′、並びに前記煙濃度Bの値に
    基づいて、以下の式、 X=B(LVx−SLVo′)/(SLVT′−SLVo′) SLVc′=(A/B)(SLVT′−SLVo′)+SLVo′ により汚れ補正を行う第8の段階と、 を含んだことを特徴とする火災警報装置における汚れ補
    正方法。
  2. 【請求項2】煙濃度を監視するために発光される煙検出
    用発光素子と、火災監視のために、該煙検出用発光素子
    の発光により生じる煙による散乱光に応じた光量を入射
    する受光素子と、前記煙検出用発光素子の発光により前
    記受光素子に入射される光量と実際の煙濃度との関係を
    補正するための試験用発光素子とを含んだ煙検出部を有
    し、 汚れ補正時には前記煙検出用発光素子と前記試験用発光
    素子とを発光させるようにした汚れ補正機能付き火災警
    報装置において、 前記煙検出部の検出出力を較正する第1の手段と、 所定の煙濃度Aで前記煙検出用発光素子を発光させたと
    きの前記煙検出部からの検出出力SLVcを記憶する第2の
    手段と、 煙のない状態で前記煙検出用発光素子を発光させたとき
    の前記煙検出部からの検出出力SLVoを記憶する第3の手
    段と、 煙のない状態で少なくとも前記試験用発光素子を発光さ
    せたときの前記煙検出部からの検出出力SLVTを記憶する
    第4の手段と、 前記第2〜第4の各手段に記憶された前記検出出力SLV
    c、SLVo並びにSLVTから、前記煙検出用発光素子のみを
    発光させたときに前記煙検出部からの検出出力が前記検
    出出力SLVTとなる煙濃度Bを演算する第5の手段と、 汚れ補正時に、前記煙検出用発光素子と前記試験用発光
    素子とを発光させる第6の手段と、 煙のない状態で前記第6の手段により前記煙検出用発光
    素子を単独で発光させたときの前記煙検出部からの検出
    出力SLVo′を記憶する第7の手段と、 煙のない状態で前記第6の手段により少なくとも前記試
    験用発光素子を発光させたときの前記煙検出部からの検
    出出力SLVT′を記憶する第8の手段と、 監視時における前記煙検出部の検出出力LVxに対応した
    煙濃度X、又は火災判別基準SLVc′を、測定された前記
    検出出力SLVo′及びSLVT′、並びに前記煙濃度Bの値に
    基づいて、以下の式、 X=B(LVx−SLVo′)/(SLVT′−SLVo′) SLVc′=(A/B)(SLVT′−SLVo′)+SLVo′ により汚れ補正を行う第9の手段と、 を有してなることを特徴とする火災警報装置における汚
    れ補正装置。
JP14692388A 1988-06-16 1988-06-16 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置 Expired - Lifetime JP2724157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14692388A JP2724157B2 (ja) 1988-06-16 1988-06-16 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14692388A JP2724157B2 (ja) 1988-06-16 1988-06-16 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH023893A JPH023893A (ja) 1990-01-09
JP2724157B2 true JP2724157B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=15418629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14692388A Expired - Lifetime JP2724157B2 (ja) 1988-06-16 1988-06-16 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2724157B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH023893A (ja) 1990-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9824563B2 (en) Fire monitoring system and smoke detector
US7564365B2 (en) Smoke detector and method of detecting smoke
JPS61247918A (ja) アナログセンサの出力補正装置
JPS59187246A (ja) 光電式煙感知器の機能検査装置
JP3939782B2 (ja) 光散乱体の測定装置
CN113554637B (zh) 相机盖板的脏污检测方法及检测装置
JP2724157B2 (ja) 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置
JP2620311B2 (ja) 火災警報装置の汚れ補正方法とその装置
JP2625471B2 (ja) 汚れ補正機能付き火災警報装置
JPH0218695A (ja) 火災警報装置
JP5091169B2 (ja) 煙センサ装置
JP2735567B2 (ja) 汚れ度合表示装置
JPH0218696A (ja) 火災警報装置
JPH023891A (ja) 火災警報装置における汚れ補正方法とその装置
JP2612292B2 (ja) 火災警報装置
JPH09106488A (ja) 煙感知器の基準濃度の設定方法及び煙感知器の汚れ検出方法
KR20230017882A (ko) 라이다 센서의 보호 스크린 상의 오염을 식별하기 위한 방법 및 디바이스
JPH08247722A (ja) 寸法測定装置
JPS6026173B2 (ja) 煙感知器
JP4812018B2 (ja) 煙感知器
JPH07296276A (ja) 光電式火災感知器
JP3319344B2 (ja) 煙感知器及び煙感知システム
JP2583271B2 (ja) 火災警報装置
JPH0218697A (ja) 火災警報装置
JP2582847B2 (ja) 火災警報装置