JP2723738B2 - 構造物の振動制御装置 - Google Patents

構造物の振動制御装置

Info

Publication number
JP2723738B2
JP2723738B2 JP4016999A JP1699992A JP2723738B2 JP 2723738 B2 JP2723738 B2 JP 2723738B2 JP 4016999 A JP4016999 A JP 4016999A JP 1699992 A JP1699992 A JP 1699992A JP 2723738 B2 JP2723738 B2 JP 2723738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
rotating body
rotating
angular velocity
moment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4016999A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05214844A (ja
Inventor
山田  正明
成弘 坂本
智樹 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP4016999A priority Critical patent/JP2723738B2/ja
Publication of JPH05214844A publication Critical patent/JPH05214844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2723738B2 publication Critical patent/JP2723738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビル,タワー等の
構造物の振動制御装置に係り、特にジャイロ機構を用い
て水平振動と捩じれ振動とを同時に低減可能な振動制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物に対して風や地震等の外力が作用
して生じる振動を制振制御する装置としては、従来、例
えば特開平3−81476号公報等に記載されているジ
ャイロ機構の原理を利用した構造物の振動制御装置が知
られている。この装置は、一定の早さで高速回転する回
転体の回転軸をフレームが軸支し、そのフレームを、上
記回転体の回転軸に直交し且つ水平な方向の軸線を支持
軸として該支持軸周りに回転可能に,支持台を介して構
造物に支持されてなる制振用ジャイロ装置を使用したも
のである。
【0003】この振動制御装置では、例えば構造物の水
平振動を制御するときには、予め上記回転体を水平面内
(傾斜角が零の位置)で高速回転させた状態で前記制振
用ジャイロ装置を構造物に設置しておき、支持軸の方向
をX軸とすると、X軸方向から入力される外力によって
構造物ならびに回転体に所定の角速度の回転変形が生じ
ると、この角速度ベクトルと直交する方向,即ちY軸方
向(X軸周り)に所定のモーメントが発生する。このモ
ーメントによって、回転体に対してX軸周り,即ち支持
軸周りに所定の角速度の回転動(歳差運動)を生じて、
その角速度と直交する方向,即ちY軸周りに、上記角速
度に比例した制振モーメントが上記構造物に生じている
回転変形と逆方向に発生させ、その制振モーメントが両
支持台を介して構造物に入力して、構造物に生じている
回転変形を低減する。
【0004】この制振モーメントは、振動によって構造
物に対して正逆繰り返される回転変形に追従して発生
し、もって構造物に入力した振動を低減する。上記支持
軸周りに発生する角速度は、構造物の回転変形による角
速度に応じて決まる受動的な変数であるから上記発生す
る制振モーメントの大きさは限定され、構造物に大きな
外力が作用したときにはそれに対応するだけの大きさの
制振モーメントを発生することができない。
【0005】これに対しては、本願発明者は、例えば特
願平2−283616号に記載されているように、回転
動駆動手段である駆動モータ等によって上記支持軸周り
の角速度を増幅することによって上記制振モーメントの
値を大きくする方法を開示している。しかしながら、上
記のような制振用ジャイロ装置の回転体の歳差運動によ
って発生する制振モーメントは、構造物に対して支持台
を介して鉛直方向の力(偶力)として作用して制振力と
なるわけであるが、その偶力を構成する力は常に構造物
に対して鉛直方向に作用しているわけではなく、その時
点の回転体の水平面に対する傾斜角θによって一部は構
造物に捩じれ動を生じる水平力(捩じれモーメント)と
なる。
【0006】これを消去するために、従来の装置にあっ
ては、上記振動制御装置の半分の性能を有する制振用ジ
ャイロ装置を別に2台設置し、その2台の装置の回転体
を互いに逆方向に高速回転させておいて上記捩じれモー
メントを相殺させしたり、同じ性能を有する別の振動制
御装置を上記装置と互いの支持軸を平行にして構造物に
設置すると共に、回転体を互いに逆方向に回転させてお
き、両装置の回転体に同じ角速度を発生させることで上
記捩じれモーメントを相殺し、水平方向の制振モーメン
トのみを構造物に付与するようにしている。
【0007】また、構造物の捩じれ振動の制振制御に対
しては、回転体が鉛直面内で高速回転するように上記制
振用ジャイロ装置を構造物に設置して、構造物に発生し
ている捩じれモーメントによって回転体が上記と同様に
歳差運動をして、該歳差運動の角速度に比例した制振用
の捩じれモーメントが発生し、構造物の捩じれ振動を低
減してる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の振動制御装置にあっては、個々の方向の振動を別々
の制振用ジャイロ装置により単独で制御しようとしてい
るため、水平振動を制振するために少なくとも2台の制
振用ジャイロ装置を必要とし、さらに捩じれ振動を制振
するために少なくとも1台の制振用ジャイロ装置を必要
とするため、水平振動と捩じれ振動を同時に制振しよう
とすると少なくとも3台の制振用ジャイロ装置を必要と
し、振動制御装置を構造物に設置するために広いスペー
スが必要であるという問題がある。
【0009】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、1対の制振用ジャイロ装置によって水平方向及
び捩じれ方向の両方向の振動制御を同時に実施できる振
動制御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構造物の振動制御装置は、高速回転する回
転体を,その回転軸と直交し且つ水平な支持軸の周りに
回転可能に支持してなる制振用ジャイロ装置を構造物に
設置して、上記回転体に支持軸周りの歳差運動を生じさ
せ、その歳差運動の角速度に比例して発生する制振モー
メントによって、構造物の振動を低減する振動制御装置
において、互いの回転体が逆方向に回転し且つ互いの支
持軸を平行にして配置される一対の上記制振用ジャイロ
装置と、その両制振用ジャイロ装置の各回転体の水平面
に対する傾斜角を夫々検出する2つの角度検出手段と、
上記各回転体をそれぞれ支持軸周りに回転駆動する2つ
の回転動駆動手段と、構造物の水平動及び捩じれ動を検
出する振動検出手段と、上記角度検出手段,回転動駆動
手段,及び振動検出手段と接続して、角度検出手段から
各回転体の上記傾斜角度に応じた信号を入力しつつ、振
動検出手段から入力した信号をもとに構造物に発生して
いる変形モーメントを相殺するのに要する水平方向の制
振モーメント及び捩じれモーメントを算出し、さらに、
上記制振モーメントを発生するために各回転体に発生さ
せる角速度を算出する際に上記算出した捩じれモーメン
トを発生可能なだけ両回転体に発生させる角速度の値に
差を付与して該両回転体に発生させる各角速度を算出
し、その算出した夫々の角速度に対応した量の回転トル
クの駆動指令を各回転動駆動手段にそれぞれ供給するコ
ントローラとを備えたことを特徴としている。
【0011】また、高速回転する回転体を,その回転軸
と直交し且つ水平な支持軸の周りに回転可能に支持して
なる制振用ジャイロ装置を構造物に設置して、上記回転
体に支持軸周りの歳差運動を生じさせ、その歳差運動の
角速度に比例して発生する制振モーメントによって、構
造物の振動を低減する振動制御装置において、互いの回
転体が逆方向に回転し且つ互いの支持軸を平行にして配
置される一対の上記制振用ジャイロ装置と、その両制振
用ジャイロ装置の各回転体の水平面に対する傾斜角を夫
々検出する2つの角度検出手段と、上記各回転体をそれ
ぞれ支持軸周りに回転駆動する2つの回転動駆動手段
と、上記各回転体をそれぞれ回転軸周りに高速回転駆動
する2つの回転体駆動手段と、構造物の水平動及び捩じ
れ動を検出する振動検出手段と、上記角度検出手段,回
転動駆動手段,回転体駆動手段,及び振動検出手段と接
続して、角度検出手段から各回転体の上記傾斜角度に応
じた信号を入力しつつ、振動検出手段から入力した信号
をもとに構造物に発生している変形モーメントを相殺す
るのに要する水平方向の制振モーメント及び捩じれモー
メントを算出し、上記両モーメントを同時に発生するた
めに必要な両制振用ジャイロ装置における夫々の回転体
の回転角速度と支持軸周りの角速度との積値を求め、さ
らにその求めた各積の値になる各制振用ジャイロ装置の
回転体の回転角速度及び支持軸周りの角速度をそれぞれ
決定し、その算出した支持軸周りの各角速度に応じたト
ルク量の回転駆動指令を各回転動駆動手段にそれぞれ供
給すると共に、上記算出した回転角速度に各回転体の回
転角速度を変更する指令を各回転体駆動手段に供給する
コントローラとを備えたことを特徴とする構造物の振動
制御装置であってもよい。
【0012】
【作用】一つの制振用ジャイロ装置において、高速回転
する回転体に対して支持軸周りに回転させる所定のトル
クを入力すると、回転体は、そのトルクに比例する,支
持軸を回転軸とした所定の角速度の回転動(歳差運動)
を生じて、支持軸方向に対してその歳差運動の角速度に
比例した制振モーメントMが発生する。
【0013】この制振モーメントMは下記式で表され
る。 M=Ω・I・ω ここで、Ω :回転体の支持軸周りの角速度 I :回転体の回転軸周りの質量回転慣性モーメント ω :回転体の回転角速度 この制振モーメントMは、構造物に対して鉛直方向の力
(偶力)として作用し、構造物に生じる振動による変形
モーメントを低減する制振力となる。しかしながら、上
記偶力を構成する力は、常に構造物に対して鉛直方向に
作用するわけでなく、上記制振モーメントMを生じる
際、その時点で回転体が水平面に対して所定の傾斜角θ
で傾いていると、上記制振モーメントMは、下記に示す
ような支持軸方向,即ち水平方向の制振モーメントMH
と構造物に捩じれ動を生じる捩じれモーメントMτに分
けられる。 MH =M・cosθ=Ω・I・ω・cosθ Mτ=M・sinθ=Ω・I・ω・sinθ 本発明においては、制振用ジャイロ装置を2台設置して
いるので、上記制振モーメントMH ,及び捩じれモーメ
ントMτは、両制振用ジャイロ装置から発生したモーメ
ントの合成として下記の式のように表される。 MH =Ω1 ・I1 ・ω1 ・cosθ1 − Ω2 ・I2 ・ω2 ・cosθ2 Mτ=Ω1 ・I1 ・ω1 ・sinθ1 + Ω2 ・I2 ・ω2 ・sinθ2 ここで、Ω1 ,I1 ,ω1 は、それぞれ1方の制振用ジ
ャイロ装置の回転体における支持軸周りの角速度,質量
回転慣性モーメント,及び回転角速度を表している。ま
た、Ω2 ,I2 ,ω2 は、それぞれ他方の制振用ジャイ
ロ装置の回転体における支持軸周りの角速度,質量回転
慣性モーメント,及び回転角速度を表している。
【0014】なお、両制振用ジャイロ装置の互いの回転
体は逆方向に回転しているために、ω1 とω2 とは符号
が反対になっている。従来においては、1対の制振用ジ
ャイロ装置の性能の各設定値を同じにしておき、両回転
体に発生させる角速度を同じ大きさにすることで発生す
る捩じれモーメントを相殺していたが、本発明において
は、両回転体に発生させる角速度に差を設け積極的に捩
じれモーメントを発生させ、振動によって構造物に生じ
る水平動(並進動)を低減すると共に構造物に発生して
いる捩じれ動も低減する捩じれモーメントを発生させ
る。
【0015】上記原理をもとに、本発明では、構造物に
風や地震等による外力が入力されて構造物に水平動や捩
じれ動が発生すると、その水平動や捩じれ動が、構造物
に設置されている振動検出手段,例えば一対の速度計や
加速度計等からなるセンサによって検出され、その検出
値に応じた信号がコントローラに供給される。コントロ
ーラは、その信号をもとにその時点で構造物に発生して
いる水平方向への曲げモーメント及び捩じれモーメント
を算出し、その両モーメントを相殺する曲げモーメント
H ,及び捩じれモーメントMτを発生するために両回
転体に発生させる支持軸周りの角速度を上記式から求め
る。
【0016】ここで、両回転体の回転体の質量回転慣性
モーメント及び回転角速度は予め一定になっている。な
お、角度検出器は、常時回転体の水平面に対する傾斜角
をコントローラに供給している。さらに、コントローラ
は、上記算出した各角速度が生じるように支持軸を回転
軸として回転体を回転動させる,所定の回転トルクを発
生する駆動指令を回転動駆動手段に指令を出す。
【0017】回転動駆動手段は、夫々回転体を支持軸周
りに所定トルクで回転駆動することで、各回転体に違っ
た角速度での歳差運動を発生させる。これにより、必要
な水平方向の制振モーメント及び捩じれ方向の制振モー
メントを同時に発生して、構造物に生じた振動による、
その時点での曲げモーメント及び捩じれモーメントを低
減する。
【0018】これが、振動による正逆繰り返して発生す
る曲げモーメント及び捩じれモーメントに対して行われ
て構造物の振動を低減する。また、請求項2に記載され
ている装置にあっては、各制振用ジャイロ装置の回転体
の回転角速度と支持軸周りの角速度の積値Ω1 ・ω1
びΩ2 ・ω2 を夫々変数S1 =Ω1 ・ω1 、S2 =Ω2
・ω2 とみなすと、上記式は次にように表される。 MH =S1 ・I1 ・cosθ1 − S2 ・I2 ・cosθ2 Mτ=S1 ・I1 ・sinθ1 + S2 ・I2 ・sinθ2 この2式から上記両モーメントMH,Mτを発生させるた
めの積値S1,及びS2が算出され、各積値毎にその積値
を適当に回転角速度と角速度に分割し、その値になるよ
うに各回転体の回転角速度を変更すると共に、上記算出
した角速度が発生可能なトルクで回転体を回転動させ
る。
【0019】上記原理をもとに、請求項2の発明では、
コントローラは、振動検出手段からの信号をもとに上記
と同様に制振用の曲げモーメントMH 及び捩じれモーメ
ントMτを求め、さらに、上記式から積値S1,2 の値
を求める。次に、コントローラは、その値S1,2 をそ
れぞれの回転体の回転角速度及び支持軸周りの角速度に
分割し、各回転動駆動手段にその求めた角速度に応じた
トルクの駆動指令を伝達すると共に、各回転体駆動手段
に上記求めた回転角速度に各回転体の回転角速度を変更
する指令を出す。
【0020】これにより各回転体に上記制振のために必
要な両モーメントを生じる回転体の回転角速度及び支持
軸周りの角速度が生じて、その時点での構造物の変形モ
ーメントを低減する。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この振動制御装置は、図1に示すように、構造物の頂部
など所定の位置に1対の制振用ジャイロ装置A,Bが互
いに所定の間隔をあけて設置されてなる。上記構造物に
設置される各振動制御装置の主要部である制振用ジャイ
ロ装置A,Bの構成を説明すると、図2及び図3に示さ
れるように、外周部分が内周部分よりも肉厚に成形され
た円盤形状の回転体1が回転軸2を上下に向けて配設さ
れ、その回転体1の回転軸2の上下両端側が、偏平な紡
錘円形上のフレーム3の中心軸上に回転可能に軸支され
ている。そのフレーム3の外周には、回転体1の回転軸
2と直交し且つ水平な支持軸X方向の両端部側に夫々支
持ビーム4が該支持軸X方向に延びて設けられ、この支
持ビーム4は、それぞれ構造物5に固定された支持台6
に回転可能に支持され、もって回転体1はフレーム3及
び支持ビーム4を介して支持軸X周りに回転可能になっ
ている。
【0022】なお、上記回転体1の回転軸2の一方に
は、回転体1を高速回転駆動する回転体駆動手段である
回転体駆動モータ20が連結して、該回転体1を一定の
回転角速度で高速回転駆動している。この制振用ジャイ
ロ装置A,Bの一方の支持ビーム4には、回転体1を支
持軸X周りに回転駆動する,回転動駆動手段である電動
モータ8が連結している。その電動モータ8は、コント
ローラ9に接続されて、該コントローラ9から供給され
る指令により回転軸2を所定のトルクで回転駆動し、回
転体1を支持軸X周りに上記トルクに比例した所定角速
度Ωで回転動(歳差運動)させるようになっている。
【0023】また、他方の支持ビーム4には、回転体1
の水平面に対する傾斜角度θを検出する角度検出手段と
して、例えば傾斜計7が取り付けてあり、その傾斜計7
は、コントローラ9に接続されて、検出した回転体1の
傾斜角θに応じた信号を常時コントローラ9に供給して
いる。上記のような構成の一対制振用ジャイロ装置A,
Bが、電動モータ8及び傾斜計7を備えて、図1に示す
ように、互いの支持軸Xの方向を同一軸線上になるよう
にして構造物5に配設されている。
【0024】この1対の制振用ジャイロ装置A,Bの両
回転体1は同じ質量回転慣性モーメントを有して夫々同
じ回転角速度で逆方向に一定の速度で高速回転してい
る。また、制振用ジャイロ装置A,Bの支持軸X方向に
直交し且つその支持軸X方向,即ち制振用ジャイロ装置
A,Bを中心とした対称位置には、振動検出手段を形成
する一対の速度計10がそれぞれ構造物5に設置されて
いる。その一対の速度計10はコントローラ9に接続さ
れていて、振動による構造物5の移動速度を検出して該
移動速度に応じた信号をコントローラ9に供給してい
る。
【0025】コントローラ9は、一対の速度計10から
入力した信号によって、その時点での構造物5に発生し
ている水平方向の曲げモーメント及び上下方向を軸とし
た捩じれモーメントを算出し、その両モーメントを相殺
する反対方向の水平方向の曲げモーメント及び捩じれモ
ーメントを求めると共に常時,傾斜計7から入力する各
回転体1の傾斜角θに応じた信号を入力し、下記2式か
ら両制振用ジャイロ装置A,Bの回転体1に発生させる
角速度Ω1,Ω2 を求め、その角速度Ω1,Ω2 に応じた回
転トルクを発生する駆動信号を夫々の各電動モータ8に
供給する。 MH =I・ω(Ω1 ・cosθ1 + Ω2 ・cosθ2 )・・・(1) Mτ=I・ω(Ω1 ・sinθ1 − Ω2 ・sinθ2 )・・・(2) ここで、ωは両制振用ジャイロ装置A,Bの回転体1の
回転軸2周りの角速度の絶対値を表し、Iは両回転体の
質量回転慣性モーメントを表し,また、θ1 及びθ
2 は、それぞれ両回転体1の水平面に対する傾斜角を表
している上記のような振動制御装置においては、図4に
示すフローのように、通常時,即ち風や地震等による所
定以上の外力が構造物5に入力されていない状態では、
角度検出手段である傾斜計7から入力される両回転体1
の傾斜角が零になるように電動モータ8を介して回転体
1をゆっくりと回転動させて回転体1を水平状態に維持
させておく(ステップ1)。
【0026】これは、上記(1)式から分かるように傾
斜角θが小さいほうが構造物5に与える水平方向の制振
モーメントMH が大きくとれると共に、制振制御時に回
転体1が45度以上水平方向から傾斜してしまう恐れを
少なくするためである。上記状態で、構造物5に風や地
震等による所定以上の外力が入力すると、その外力によ
って、構造物5に支持軸X方向への水平振動及び上下方
向を軸とした捩じれ振動が生じる(ステップ2)。する
と、振動制御装置が設置してある位置での構造物5の移
動速度が1対の速度計10によって計測されてコントロ
ーラ9に供給される(ステップ3)。
【0027】コントローラ9は、1対の速度計10から
入力した信号をもとに構造物5に発生しているその時点
の水平方向の移動速度,及び捩じれ速度を求め,それに
よって、その時点における構造物5に発生している水平
方向の曲げモーメント及び捩じれモーメントを算出する
(ステップ4)。なお、上記1対の速度計10は制振用
ジャイロ装置A,Bの支持軸Xを挟んで対称位置に設置
されているために、制振モーメントを発生する制振用ジ
ャイロ装置A,Bの設置での構造物5に発生している水
平方向の曲げモーメント及び捩じれモーメントが、1対
の速度計10から入力した移動速度の和及び移動速度の
差をもとに算出可能となっている。
【0028】次に、コントローラ9は、上記求めた曲げ
モーメント及び捩じれモーメントを相殺する反対方向の
水平方向の制振モーメントMH 及び捩じれ方向の捩じれ
モーメントMτを算出して(ステップ5)、その値を上
記(1)式及び(2)式に代入して両制振用ジャイロ装
置A,Bの各回転体1に発生させる角速度Ω1,Ω2 を計
算する(ステップ6)。
【0029】ここで上記式における回転体1の質量回転
慣性モーメントI, 及び回転角速度ωは予め決定されて
いる値であり、また、各回転体1の水平面に対する傾斜
角度θ1,θ2 は角度検出手段から常時入力している値で
ある。次に、コントローラ9は、上記求めた夫々の角速
度Ω1,Ω2 に対応するトルクに応じた駆動信号を夫々の
電動モータ8に別々に供給する。
【0030】電動モータ8は、上記供給された駆動信号
に見合うトルクで支持ビーム4を回転駆動し、フレーム
3を介して各回転体1が夫々の上記トルクに比例した違
う角速度Ω1,Ω2 で回転動(歳差運動)する(ステップ
7)。この歳差運動によって両制振用ジャイロ装置A,
Bに与えられた角速度Ω1,Ω 2 に応じたモーメントが支
持軸X方向に発生し、各制振用ジャイロ装置A, Bの支
持台6を介して構造物5に対して鉛直方向の力(偶力)
が入力する。このとき、各回転体1が水平面に対して夫
々所定の傾斜角度θで傾斜しているために該偶力は上記
のように、上記式に応じた水平方向の制振モーメントM
H 及び捩じれ方向の制振モーメントMτを発生して(ス
テップ8)、構造物5に入力された外力によるその時点
での曲げモーメント及び捩じれモーメントを低減する。
【0031】上記発生させる両回転体1の角速度Ω1,Ω
2 は、従来であれば捩じれ方向の制振モーメントMτが
小さく,望ましくは零になるように、両回転体1に発生
させる角速度が等しくなるように制御していたが、本実
施例では、逆に両回転体1に発生させる角速度Ω1,Ω2
に積極的に差を与えることで、その時点で構造物5に発
生している水平方向の曲げモーメントを低減すると共
に、該構造物5に発生している捩じれ振動も同時に低減
している。
【0032】上記処理を振動によって構造物5に生じる
回転変形に応じて発生する正逆両方向の変形モーメント
に対して、所定以下になるまで上記処理が繰り返えされ
ることで(ステップ9)、構造物5に入力された振動を
低減する。上記処理によって構造物5の振動が所定値以
下になったら上記制振処理をやめ、各回転体1の傾斜角
度θ1,θ2 が零になるまでゆっくりと回転体1を支持軸
周りに回転させる。
【0033】また、上記制振処理の最中に傾斜計7によ
って計測されている回転体1の傾斜角θ1,θ2 が所定以
上,例えば45度以上になったら水平方向の制振モーメ
ントMH が効果的に発生できなくなるので、上記処理を
やめる。このときには、回転動手段である電動モータ8
を支持ビーム4から切離し、従来の制振処理である構造
物5の回転変形によって発生する受動的な角速度による
受動的な制振処理をさせるようにする。
【0034】なお、上記実施例においては、電動モータ
8によって直接支持ビーム4を回転させて回転体1を支
持軸周りに回転させているが、回転動駆動手段としては
これに限られるものではなく、例えば図5に示すように
構成してもよい。これは、各フレーム3外周の中心軸
線,即ち回転軸2と同一平面上の下方の構造物5上に駆
動モータ12を取り付け、この駆動モータ12とフレー
ム3との間に互いに噛み合うギヤ13,14を設けて、
該駆動モータ12の回転駆動によってフレーム3を回転
させることで、回転体1を支持軸周りに回転駆動させる
ものである。このような構成の回転動駆動手段を採用す
ると、各制振用ジャイロ装置A, Bの支持軸周りへ所望
のトルクを与えるのに必要な力が上記実施例よりも小さ
くなる。
【0035】また、上記実施例では、構造物5の振動を
測定する振動検出手段として1対の速度計10を使用し
たが、これに限るものではなく加速度計や変位計などを
使用してもよいし、平行方向の振動は上記速度計で計測
し捩じれ動は捩じれ計で計測する等,他の公知のセンサ
の組み合わせを使用してもよい。また、上記実施例にお
いては、2つの制振用ジャイロ装置A, Bの回転体1の
質量回転慣性モーメント及び回転角速度の大きさを同じ
大きさにして説明しているが、2つの制振用ジャイロ装
置A,Bの回転体1の各質量回転慣性モーメント及び回
転角速度を大きさは、必ずしも同じ値である必要はなく
別の値になるように設定してあっても構わない。
【0036】また、回転動駆動手段として、支持軸に直
接トルクを与えるものとして電動モータ8を使用してい
るが、これに限られるものではなく、油圧機構など他の
機構を使用してもよい。さらに、上記実施例において
は、2つの制振用ジャイロ装置を両支持軸が同一軸線上
に並ぶように配置しているが、これに限るものではなく
該2つの制振用ジャイロ装置に支持軸が相互に平行にな
るように配置されていればよい。
【0037】次に、第2実施例の振動制御装置を説明す
る。この第2実施例の振動制御装置は、図6に示すよう
に、各制振用ジャイロ装置A,Bの回転体1を高速に回
転駆動する回転体駆動モータ20とコントローラ9とを
接続して、該コントローラ9からの指令によって該回転
体駆動モータ20による各回転体1の回転角速度も制御
可能にしたものである。他の構成は第1実施例と同様な
構成を備えている。
【0038】上記第1実施例においては、水平方向の制
振モーメントMH を発生する際に両制振用ジャイロ装置
A,Bの回転体1に発生させる角速度Ω1,Ω2 を変数と
して制御して捩じれ動に応じた捩じれモーメントMτも
発生させているが、この第2実施例においては、両回転
体1に入力される回転角速度も変更して制振用の両制振
モーメントMH,Mτを発生させるものである。
【0039】即ち、コントローラ9は、一対の速度計等
のセンサ10からなる振動検出手段からの信号をもと
に、その時点での構造物に生じている水平方向の曲げモ
ーメント及び上下軸周りの捩じれモーメントを求め、さ
らにはその両モーメントを相殺するための曲げモーメン
トMH 及び捩じれモーメントMτを算出する(ステップ
20)。
【0040】そして、コントローラ9は、下記の2式か
ら回転体1の回転角速度ω1,ω2 と支持軸周りの角速度
Ω1,Ω2 との積値であるS1 及びS2 を算出する(ステ
ップ21)。 MH =I・(S1 ・cosθ1 − S2 ・cosθ2 )・・・(3) Mτ=I・(S1 ・sinθ1 + S2 ・sinθ2 )・・・(4) ここで、両制振用ジャイロ装置A, Bの互いの回転体1
は逆方向に回転しているためにω1 とω2 とは符号が反
対になっているので、S1 とS2 の値も符号が逆になっ
ている。また、各回転体1の傾斜角θ1,θ2 の値は、傾
斜計7から常時供給されている値である。
【0041】次に、コントローラ9は、上記算出した積
値S1,2 をもとに個別に上記積値S1,2 となる各回
転体1の回転角速度ω1,ω2 及び支持軸周りの角速度Ω
1,Ω 2 を決定する。ここで、S=ω・Ωという関係にな
っているから、回転角速度ωを早くすれば角速度Ωは小
さい値となる。よって、例えば傾斜計7からの信号をも
とに回転体1の傾斜角θ1,θ2 が上限値に近いようであ
れば、回転角速度ωの方を大きく設定して角速度Ωの値
を小さく設定して回転体1 の傾斜角θ1,θ2 の変更を小
さくする等の処理が可能になる。
【0042】次に、コントローラ9は、各回転体駆動装
置である回転体駆動モータ20に上記算出した回転角速
度ω1,ω2 に変更する指令を出す(ステップ23)と共
に、各回転動駆動手段である電動モータ8に上記算出し
た角速度Ω1,Ω2 に比例したトルクでの回転駆動の指令
を出す(ステップ24)。これによって、各回転体駆動
モータ20が各回転体1の回転角速度を上記算出した回
転角速度ω1 ,ω2 に変更すると共に、回転動駆動手段
である電動モータ8が、上記駆動信号に見合うトルクで
支持ビーム4を回転駆動して、各回転体1に夫々の上記
トルクに比例した角速度Ω1,Ω2 で回転動(歳差運動)
させる(ステップ25)。
【0043】これによって、所望の水平方向の制振モー
メントMH,及び捩じれモーメントMτが制振用ジャイロ
装置A,Bによって発生し、構造物5のその時点での変
形モーメントを低減する。なお、構造体の振動の制振が
終了したら、各回転体1の回転角速度ω1,ω2 は初期の
回転角速度の値に復帰させておく。
【0044】他の作用及び効果は第1実施例と同様であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の構造
物の振動制御装置では、一対の制振用ジャイロ装置だけ
で、水平方向と捩じれ方向の振動の制振制御を同時に実
施可能となる。このため、従来少なくとも3台必要であ
った制振用ジャイロ装置が2台で済むので、制振モーメ
ントを発生させる制振用ジャイロ装置の台数が低減して
構造物に設置するために必要な振動制御装置の占めるス
ペースが低減できるという効果が得られる。このとき、
請求項2に記載の発明を採用すると、一の制振用ジャイ
ロ装置に対し回転体の回転角速度及び支持軸周りの角速
度の2種類の変数で制振が可能となり、例えば、回転体
の傾斜角が上限値に近い場合に、上記回転角速度を大き
く且つ上記角速度の値を小さく設定するなどの処理がで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の構造物の振動制御装
置を構成を示す概略構成図である。
【図2】制振用ジャイロ装置の平面図である。
【図3】図2におけるD−D線断面図である。
【図4】第1実施例の振動制御の処理の流れを示す図で
ある。
【図5】第1実施例の第2の回転動駆動手段を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る第2実施例の構造物の振動制御装
置を構成を示す概略構成図である。
【図7】第2実施例の振動制御の処理の流れを示す概略
図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 回転軸 3 フレーム 4 支持ビーム 5 構造物 6 支持台 7 傾斜計 8 電動モータ 9 コントローラ 20 回転体駆動モータ 10 速度計 A,B 制振用ジャイロ装置 X 支持軸 θ, θ1,θ2 回転体の傾斜角 Ω, Ω1,Ω2 支持軸周りの角速度 ω, ω1,ω2 回転体の回転角速度 S1,2 積値

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転する回転体を,その回転軸に直
    交し且つ水平な支持軸の周りに回転可能に支持してなる
    制振用ジャイロ装置を構造物に設置して、上記回転体に
    支持軸周りの歳差運動を生じさせ、その歳差運動の角速
    度に比例して発生する制振モーメントによって構造物の
    振動を低減する振動制御装置において、互いの回転体が
    逆方向に回転し且つ互いの支持軸を平行にして配置され
    る一対の上記制振用ジャイロ装置と、その両制振用ジャ
    イロ装置の各回転体の水平面に対する傾斜角を夫々検出
    する2つの角度検出手段と、上記各回転体をそれぞれ支
    持軸周りに回転駆動する2つの回転動駆動手段と、構造
    物の水平動及び捩じれ動を検出する振動検出手段と、上
    記角度検出手段,回転動駆動手段,及び振動検出手段と
    接続して、角度検出手段から各回転体の上記傾斜角度に
    応じた信号を入力しつつ、振動検出手段から入力した信
    号をもとに求めた構造物に発生している変形モーメント
    を相殺するのに要する,水平方向の制振モーメント及び
    捩じれモーメントを算出し、さらに、上記制振モーメン
    トを発生するために各回転体に発生させる角速度を算出
    する際に上記算出した捩じれモーメントを発生可能なだ
    け両回転体に発生させる角速度の値に差を付与して該両
    回転体に発生させる各角速度を算出し、その算出した夫
    々の角速度に対応した量の回転トルクの駆動指令を各回
    転動駆動手段にそれぞれ供給するコントローラとを備え
    たことを特徴とする構造物の振動制御装置。
  2. 【請求項2】 高速回転する回転体を,その回転軸と直
    交し且つ水平な支持軸の周りに回転可能に支持してなる
    制振用ジャイロ装置を構造物に設置して、上記回転体に
    支持軸周りの歳差運動を生じさせ、その歳差運動の角速
    度に比例して発生する制振モーメントによって構造物の
    振動を低減する振動制御装置において、互いの回転体が
    逆方向に回転し且つ互いの支持軸を平行にして配置され
    る一対の上記制振用ジャイロ装置と、その両制振用ジャ
    イロ装置の各回転体の水平面に対する傾斜角を夫々検出
    する2つの角度検出手段と、上記各回転体をそれぞれ支
    持軸周りに回転駆動する2つの回転動駆動手段と、上記
    各回転体をそれぞれ回転軸周りに高速回転駆動する2つ
    の回転体駆動手段と、構造物の水平動及び捩じれ動を検
    出する振動検出手段と、上記角度検出手段,回転動駆動
    手段,回転体駆動手段,及び振動検出手段と接続して、
    角度検出手段から各回転体の上記傾斜角度に応じた信号
    を入力しつつ、振動検出手段から入力した信号をもとに
    求めた構造物に発生している変形モーメントを相殺する
    のに要する,水平方向の制振モーメント及び捩じれモー
    メントを算出し、上記両モーメントを同時に発生するた
    めに必要な両制振用ジャイロ装置における回転体の回転
    角速度と支持軸周りの角速度との積値を求め、さらにそ
    の求めた各積値となる各制振用ジャイロ装置の回転体の
    回転角速度及び支持軸周りの角速度をそれぞれ決定し、
    その決定した支持軸周りの各角速度に応じたトルク量の
    回転駆動指令を各回転動駆動手段にそれぞれ供給すると
    共に、上記算出した回転角速度に各回転体の回転角速度
    を変更する指令を各回転体駆動手段に供給するコントロ
    ーラとを備えたことを特徴とする構造物の振動制御装
    置。
JP4016999A 1992-01-31 1992-01-31 構造物の振動制御装置 Expired - Lifetime JP2723738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4016999A JP2723738B2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 構造物の振動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4016999A JP2723738B2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 構造物の振動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05214844A JPH05214844A (ja) 1993-08-24
JP2723738B2 true JP2723738B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=11931712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4016999A Expired - Lifetime JP2723738B2 (ja) 1992-01-31 1992-01-31 構造物の振動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2723738B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4925740B2 (ja) * 2006-06-22 2012-05-09 辰治 石丸 回転慣性質量付きトグル型制震装置
JP4915246B2 (ja) * 2007-01-26 2012-04-11 セイコーエプソン株式会社 ジャイロモジュール
JP5131491B2 (ja) * 2010-02-24 2013-01-30 セイコーエプソン株式会社 ジャイロモジュール
JP6930901B2 (ja) * 2017-11-09 2021-09-01 株式会社Nttファシリティーズ 制振制御システム、制振制御方法、振動解析装置及び振動解析方法
CN114718208B (zh) * 2022-03-29 2024-06-14 武汉工程大学 一种基于控制力矩陀螺仪的抗震***及方法
CN115421411A (zh) * 2022-08-15 2022-12-02 沈阳工业大学 一种基于回转原理的主动力矩驱动控制***

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01244001A (ja) * 1988-03-23 1989-09-28 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 高層建造物の制振方法及びその装置、並びにこの装置を制御する方法
JPH05187151A (ja) * 1992-01-16 1993-07-27 Toshiba Corp 制振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05214844A (ja) 1993-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5254248B2 (ja) 構造物の振動制御装置
US5213184A (en) Device for compensating a vibrational force or torque acting on a body
US5655412A (en) Machine tool free of jerks and vibrations caused by the newtonian reaction forces
JP2723738B2 (ja) 構造物の振動制御装置
US6789437B2 (en) Apparatus for precision slewing of flatform-mounted devices
US4638221A (en) Reaction force compensator
WO2004102581A1 (ja) 3軸モーションテーブル
JP3190423B2 (ja) 構造物の制振装置
JP3174137B2 (ja) 構造物の制振装置
JPH05295928A (ja) 構造物の振動制御装置
KR100473782B1 (ko) 유한 회전축의 교차 관성모멘트 측정장치 및 그 방법
JPH05141976A (ja) 制振力発生装置
JP2682898B2 (ja) 構造物の振動制御方法
JPS62184376A (ja) アンテナ指向装置
JPH06132716A (ja) アンテナ姿勢制御装置
JPH04161574A (ja) 構造物の振動制御装置の姿勢制御方法
JPH0354432A (ja) 3次元物体の重量重心慣性モーメント測定装置
JP3085057B2 (ja) 噛合歯車の回転誤差検出装置
JPH08177266A (ja) 構造物の能動的振動制御方法
JP2000134532A (ja) 捜索装置
US3318161A (en) Control system for gyro-verticals
JPH04100988U (ja) 船舶キヤビンの揺動低減装置
JPH0432326B2 (ja)
JP2622297B2 (ja) 6軸運動検出器
JPH05187151A (ja) 制振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511