JP2719482B2 - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2719482B2
JP2719482B2 JP4151358A JP15135892A JP2719482B2 JP 2719482 B2 JP2719482 B2 JP 2719482B2 JP 4151358 A JP4151358 A JP 4151358A JP 15135892 A JP15135892 A JP 15135892A JP 2719482 B2 JP2719482 B2 JP 2719482B2
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哲三 堀田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱室を上下複数段に
分割し、各段上の被加熱物に対する同時加熱を可能とし
た電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用の加熱調理器として広く普及して
いる一般的な電子レンジは、加熱室の底部に配された載
置台上に調理対象となる被加熱物を載置し、加熱室の内
部に導入せしめたマイクロ波の作用により加熱調理すべ
く使用される。ところが、家庭内での調理対象は多様で
あり、例えば、スープ,グラタン等、浅底の容器に収納
された背の低い多数個の被加熱物を対象とする場合、前
記載置台上に載置し得る複数個を一単位とし、夫々の上
部に無為な空間が生じた状態での非能率的な加熱調理を
強いられる難点がある。
【0003】そこでこのような難点に対処し得るものと
して、従来から、加熱室の内部を上下に分割する棚板を
着脱自在に備えた電子レンジが実用化されている。図3
及び図4は、この種の電子レンジの要部を示す正面断面
図である。
【0004】図中1は加熱室であり、該加熱室1の底板
10上には、被加熱物を載置するための載置台2が配して
あり、また天板11には、導波管3がその一端を開口させ
て連設され、該導波管3の他端には、マイクロ波の発生
源となるマグネトロン4が固設されている。天板11の略
中央には、図示しない駆動源により回転駆動されるスタ
ーラ30が、導波管3の開口端に臨ませて配してあり、該
スターラ30の配設域には、マイクロ波の透過が可能な誘
電体製のカバー31が被着されている。而して、マグネト
ロン4が発生するマイクロ波は、導波管3を経て加熱室
1の上部に誘導され、前記スターラ30の回転により攪拌
され、加熱室1の内部に一様に分散して導入されるよう
になっている。
【0005】また、加熱室1の両側板12,12の高さ方向
の略中央には、突起5,5が夫々内向きに突設してあ
る。これらの突起5,5は、加熱室1の前面から後壁に
至るまで奥行き方向に延在させてあり、図3に示す如
く、その上縁間に棚板6を載架支持する係止部として機
能する。前記棚板6は、両突起5,5に沿わせて加熱室
1の前面に引き出すことにより、図4に示す如く取外す
ことも可能である。
【0006】即ち、この電子レンジにおいては、係止部
たる突起5,5間に棚板6を載架することにより加熱室
1を上下に2分割することができ、このとき前記棚板6
は、被加熱物を載置するための載置台として利用され
る。そして、棚板6を取付けた図3に示す状態において
は、底板10に配された載置台2上と棚板6上とに背の低
い被加熱物A,Aを夫々載置し、これらを、加熱室1の
内部に前述の如く導入されるマイクロ波の作用により同
時に加熱調理できる。なおこのとき、載置台2へのマイ
クロ波の到達を可能とするため、前記棚板6は、樹脂,
セラミックス等、マイクロ波の透過が可能な誘電体製と
してある。
【0007】また、前記棚板6を取外した図4に示す状
態においては、底板10の載置台2上には、加熱室1の有
効高さを超えない範囲で背の高い被加熱物Bを載置で
き、前記マイクロ波の作用により加熱調理することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如き
構成の電子レンジを実際に使用する場合、一旦取り外さ
れた棚板6は、例えば、食品棚,食器棚等、電子レンジ
の設置位置から離れた他の収納場所にしまい込まれるこ
とが多く、この収納場所からの取り出しが不便なことか
ら、前記棚板6が実際に利用されることは少ないのが実
情であった。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、加熱室を分割する棚板の非使用時における収納
場所を前記加熱室の内部に確保し、棚板の有効利用によ
る能率的な加熱調理を行い得る電子レンジを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子レンジ
は、波長λのマイクロ波が導入される加熱室の内部を上
下に分割する誘電体製の棚板を着脱自在に備え、該棚板
上の被加熱物と底板上の被加熱物との同時加熱をなし得
るようにした電子レンジにおいて、前記加熱室側壁の加
熱室天板から下側への距離がλ/8以下となる位置に、
非使用状態にある前記棚板を載架支持して前記天板との
間に収納する係止部が設けられていることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明においては、加熱室の天板近くの側壁
に、突起又は凹溝からなる係止部を形成し、この係止部
と天板との間に隙間を確保しておき、この隙間に非使用
状態にある棚板を嵌挿して係止部間に載架支持させてて
収納する。
【0012】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1及び図2は本発明に係る電子レンジの
要部を示す正面断面図である。
【0013】図中1は加熱室であり、該加熱室1の底板
10上には、被加熱物を載置するための載置台2が配して
あり、また加熱室1の一方の側板12には、導波管3の一
端が開口させてあり、上方に延設された導波管3の他端
には、マイクロ波の発生源となるマグネトロン4が固設
してある。
【0014】前記側板12の略全面は、マイクロ波の透過
が可能な誘電体製のカバー板32により覆ってあり、該カ
バー板32と側板12との間には、図示しない駆動源により
回転駆動されるスターラ30が前記導波管3の開口端に臨
ませて配してある。而して、マグネトロン4が発生する
マイクロ波は、導波管3を経て加熱室1の側部に誘導さ
れ、前記スターラ30の回転により攪拌され、カバー板32
の全面に一様に分散して加熱室1の内部に導入されるよ
うになっている。
【0015】加熱室1の他方の側板12及びこれに対向
する前記カバー板32には、互いに整合する所定の高さ
位置に、夫々内向きに突出する係止突起5,5が設けて
あり、また両板12,32の上端近傍、即ち、天板11
に近接した位置には、同様に内向きに突出する係止突起
7,7が設けてある。図示の如く、金属製の薄板である
側板12側の係止突起5及び7は、前記側板12自体を
屈曲せしめてなり、また、樹脂,セラミックス等の誘電
体からなるカバー板32側の係止突起5及び7は、該カ
バー板32との一体成形により形成されている。
【0016】これらの係止突起5,5及び7,7はいず
れも、加熱室1の前面から後壁に至るまで奥行き方向に
延在させてあり、夫々の上縁間に誘電体製の棚板6を載
架支持すべく用いられるが、両者による載架支持の目的
は異なる。即ち、前者の係止突起5,5は、図3に示す
従来の電子レンジにおける係止突起5,5と同様、これ
らの上縁間に載架支持された棚板6により加熱室1を上
下に2分割すべく利用されるのに対し、天板11に近接し
た位置にある係止突起7,7は、これらの上縁と天板11
との間の隙間に嵌挿される棚板6を載架支持し、天板11
との間に収納すべく利用される。
【0017】従って、図1に示す如く、係止突起5,5
に棚板6を載架支持せしめた状態においては、底板10に
配された載置台2上と前記棚板6上とに、例えば、浅底
の容器に収納されたスープ,グラタン等の背の低い被加
熱物A,Aを夫々載置でき、加熱室1内に導入されるマ
イクロ波の作用により同時に加熱調理することができ
る。前記棚板6は、樹脂,セラミックス等、マイクロ波
の透過が可能な誘電体製としてあり、また加熱室1内へ
のマイクロ波の導入は、一方の側板12の略全面を覆うカ
バー板32を経てなされるから、載置台2及び棚板6上の
被加熱物A,Aの加熱調理は略同条件下にて行われる。
【0018】一方、背の高い被加熱物Bの加熱調理を行
う場合には、係止突起5,5上の棚板6を取外し、前記
被加熱物Bを載置台2上に載置して加熱調理が行われる
が、このとき不要となった棚板6は、図2に示す如く、
天板11と係止突起7,7との間の隙間に嵌挿し、係止突
起7,7の上縁間に載架支持させて収納しておく。これ
により、次に棚板6が必要となった場合に、係止突起
7,7と天板11との間の収納隙間から棚板6を速やかに
取り出し、係止突起5,5間に載架支持させた使用状態
を実現でき、棚板6により加熱室1を2分割して行われ
る能率的な加熱調理を無理なく有効に行うことができ
る。
【0019】なお、棚板6が実際に載置される係止突起
7,7上縁の、前記天板11から下側への距離(以下離
隔長さという)t(図2参照)は、マグネトロン4が発
生するマイクロ波の波長λに関連して設定されており、
具体的には、λ/8以下に設定されている。この理由を
以下に述べる。
【0020】棚板6をマイクロ波の透過性を有する誘電
体製とした場合においても若干の誘電損失を有してお
り、前述の如き収納状態にある棚板6によりマイクロ波
エネルギの一部が吸収され、加熱室1内部での加熱効率
が低下する。一方、マイクロ波の特性として、金属製の
平板である天板11の表面上における電界は小さく、この
電界は前記表面から離隔するに従って増大し、離隔長さ
がλ/4となる位置で最大となることが知られている。
【0021】従って、棚板6の収納位置を、天板11の表
面からの離隔長さがλ/4 を下回る範囲、更に望ましく
は、前記離隔長さがλ/8以下である範囲、即ち、電界
の小さい範囲に設定することにより、棚板6の誘電損失
に起因する加熱室1内部での加熱効率の低下を実用上差
支えない範囲に制限できる。非使用時の前述した収納状
態にある棚板6の天板11の表面からの離隔長さは、該棚
板6を載架支持する係止部としての作用をなす前記係止
突起7,7の上縁と、天板11の表面との間の離隔長tに
依存するから、この離隔長tをλ/8以下に設定するこ
とにより加熱効率の低下が解消される。
【0022】なおこの設定により、棚板6自体の厚さも
また限定され、該棚板6を係止突起5,5間に載架支持
させた使用状態において、棚板6上に過度の重量が負荷
されることを制限せねばならない場合が生じる。このた
め、本発明に係る電子レンジにおいては、図1に示す棚
板6の使用状態において、棚板6上の有効高さT2 が載
置台2上の有効高さT1 を下回るように係止突起5,5
の突設位置を決定しており、棚板6上に載置し得る被加
熱物の高さを制限し、棚板6上への過度の重量負荷を間
接的に制限している。
【0023】なお本実施例においては、棚板6を係止す
る係止部を、加熱室1の側壁を構成する側板12及びカバ
ー板32に突設された係止突起7,7としたが、側壁に凹
溝を形成し、この凹溝を棚板6の係止部としてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る電子レン
ジにおいては、波長λのマイクロ波が導入される加熱室
側壁の加熱室天板から下側への距離がλ/8以下となる
位置、即ち、加熱室内部で電界の小さい天板近くの位置
係止部を設けて、非使用状態にある棚板を載架支持す
るようにしたから、加熱室内部に収納する非使用状態の
棚板の収納位置を、棚板の誘電損失に起因する加熱室内
部での加熱効率の低下を実用上差支えない範囲に制限で
きるのである。従って、非使用状態の棚板によるマイク
ロ波エネルギー吸収を抑え、加熱効率の低下を少なくす
ることができる。 また、加熱室内部に棚板の収納場所を
確保したから、非使用時における棚板の収納、及び使用
時における棚板の取り出しを速やかに行え、この棚板の
有効利用による能率的な加熱調理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子レンジにおける棚板の使用状
態を示す正面断面図である。
【図2】本発明に係る電子レンジにおける棚板の使用状
態を示す正面断面図である。
【図3】従来の電子レンジにおける棚板の使用状態を示
す正面断面図である。
【図4】従来の電子レンジにおける棚板の非使用状態を
示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 加熱室 2 載置台 3 導波管 4 マグネトロン 5 係止突起 6 棚板 7 係止突起 10 底板 11 天板 12 側板 32 カバー板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長λのマイクロ波が導入される加熱室
    の内部を上下に分割する誘電体製の棚板を着脱自在に備
    え、該棚板上の被加熱物と底板上の被加熱物との同時加
    熱をなし得るようにした電子レンジにおいて、前記加熱
    側壁の加熱室天板から下側への距離がλ/8以下とな
    る位置に、非使用状態にある前記棚板を載架支持して前
    記天板との間に収納する係止部が設けられていることを
    特徴とする電子レンジ。
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