JP2715885B2 - 糸巻きゴルフボール - Google Patents

糸巻きゴルフボール

Info

Publication number
JP2715885B2
JP2715885B2 JP5343066A JP34306693A JP2715885B2 JP 2715885 B2 JP2715885 B2 JP 2715885B2 JP 5343066 A JP5343066 A JP 5343066A JP 34306693 A JP34306693 A JP 34306693A JP 2715885 B2 JP2715885 B2 JP 2715885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
thread
golf ball
hardness
solid center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5343066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06238013A (ja
Inventor
高志 丸子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP5343066A priority Critical patent/JP2715885B2/ja
Publication of JPH06238013A publication Critical patent/JPH06238013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2715885B2 publication Critical patent/JP2715885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センターボール(ソリ
ッドセンター)、糸ゴム層及びカバーから構成される糸
巻きゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
糸巻きゴルフボールとしては、図1に示すように、セン
ターボール1の外表面に巻き付けて糸ゴム層2を形成
し、更にカバー3を形成したものが用いられているが、
この場合センターボール1は、硬質のゴム球からなるソ
リッドセンターと、中空ゴム球に液体を圧入したリキッ
ドセンターとが知られている。
【0003】しかしながら、従来のソリッドセンターを
用いた糸巻きゴルフボールは、リキッドセンターを有す
るボールと異なり、低温においても反撥特性が低下せ
ず、反撥性において優れた温度特性を有し、しかも安価
であるという利点はあるが、リキッドセンターを用いた
糸巻きゴルフボールに比べてフィーリングが劣るという
問題があり、このためソリッドセンターを用いた糸巻き
ゴルフボールのフィーリングを可及的に向上させること
が望まれる。
【0004】従来、実開昭60−168852号におい
て、2重構造のソリッドセンターを用いてフィーリング
を改善することが提案されているが、この提案は、ソリ
ッドセンターの構造が複雑化しているので、余分な製造
工程を必要とし、このためソリッドセンターを用いる長
所である低コストという点を損なう。しかも、センター
ボール内に不連続な硬度境界を有するため、耐久性に劣
るという問題がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
ソリッドセンターを用いる利点を損なうことなくフィー
リング性を改善した糸巻きゴルフボールを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ソリッド
センターとして単一ゴム組成物による単一構造のゴム球
を用いると共に、その単一構造ゴム球の硬度を実質上中
心から外側に向うに従い連続して硬さを増し、しかもソ
リッドセンターの中心部の硬度をJIS−C硬度で35
〜45に形成すると共に、中心と外表面から2mm内側
の部分との硬度差をJIS−C硬度で4〜9に形成する
ことにより、フィーリングを改善し得ることを知見した
ものである。
【0007】従って、本発明は、ソリッドセンターと糸
ゴム層とカバーとから構成される糸巻きゴルフボールに
おいて、上記ソリッドセンターが、単一ゴム組成物の単
一構造からなると共に、その実質上中心から外側に向う
に従い連続して硬さを増し、かつソリッドセンターの中
心部の硬度がJIS−C硬度で35〜45であると共
に、中心と外表面から2mm内側の部分との硬度差がJ
IS−C硬度で4〜9であることを特徴とする糸巻きゴ
ルフボールを提供する。
【0008】本発明の糸巻きゴルフボールは、このよう
にソリッドセンターが単一構造であり、硬度変化もゴム
の架橋条件等を選定するだけで良いので、余分な工程を
必要とせず安価に製造し得る。この場合、特に架橋剤と
して1分間半減期のための温度が低い有機過酸化物を使
用することにより、容易に外側が硬いソリッドセンター
を得ることができる。また、本発明のゴルフボールは、
このようにソリッドセンターの硬度が連続的に変化し、
境界を持たないので、耐久性が良く、そして上記のよう
な外硬内柔構造のソリッドセンターを有することによ
り、フィーリングが向上し、低スピン化が可能となり、
従ってソリッドセンターでありながらリキッドセンター
の特徴をも兼備したセンターボール特性を達成し得たも
のである。
【0009】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の糸巻きゴルフボールは、図1に示す通りソリッドセ
ンター1と糸ゴム層2とカバー3とからなる構成を有す
る。
【0010】ここで、本発明においては、ソリッドセン
ターが、上述したように中心から外側に向うに従い連続
して硬さを増す外硬内柔構造を有し、かつ中心と外表面
から2mm内側部分の硬度差がJIS−C硬度で4〜
9、好ましくは5〜7有することを特徴とするものであ
る。
【0011】この場合、このソリッドセンターの中心部
はJIS−C硬度で35〜45の範囲にあり、またソリ
ッドセンターの外径は約26〜31mmの範囲にあるこ
とが好ましい。更に、ソリッドセンターの重さは15〜
22gであることが好ましい。
【0012】このようなソリッドセンターは、ゴム組成
物の組成、架橋条件を適宜選定することによって得るこ
とができる。具体的には、ソリッドセンターを形成する
ためのゴム組成物は、ハイシスポリブタジエン等のゴム
成分100部(重量部、以下同じ)に対し、アクリル酸
亜鉛,メタクリル酸亜鉛等の共架橋剤を約5〜15部、
有機過酸化物架橋剤を1〜4部、ステアリン酸等の分散
剤を約0.5〜2部、ZnO等の老化防止剤を約5〜1
0部、BSO等の重量調整剤を約80〜180部含
有したものを使用し得るが、かかるゴム組成物を用いる
場合、架橋剤として一分間の半減期温度が約150℃以
下、好ましくは130〜148℃の有機過酸化物、例え
ばパーヘキサ3M(1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン)やベンゾイ
ルパーオキサイド等を使用し、上記半減期温度より10
〜20℃高い温度、例えばパーヘキサ3Mの場合は16
0〜170℃程度、ベンゾイルパーオキサイドの場合は
140〜150℃程度の架橋温度で15〜20分程度架
橋することにより、上記のようなソリッドセンターを形
成し得る。
【0013】また、上記ソリッドセンター上に形成され
る糸ゴム層は、通常の糸巻きゴルフボールに使用されて
いるものを用いることができ、カバーとしても通常のカ
バー材質、例えばバラタやアイオノマー樹脂を用いて形
成することができる。
【0014】ここで、ソリッドセンターの直径は上述し
たように26〜31mmであることが好ましいが、更に
好ましくは約30mmであり、またこのソリッドセンタ
ーに糸ゴム層を形成した後のボール(糸巻きコア)の直
径は39〜41mm、より好ましくは約40mmであ
り、本発明の糸巻きゴルフボールの直径は42.5〜4
5mm、好ましくは42.5〜44mm、更に好ましく
は約42.67mmであることがよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の糸巻きゴルフボールは、ソリッ
ドセンタータイプの欠点であるフィーリング性が改善さ
れたものであり、低スピン化するものである。
【0016】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0017】[実施例]下記組成のゴム組成物を用い、
これを160〜170℃,15〜20分の条件で加硫し
て直径28mmのソリッドセンターを得た。
【0018】ソリッドセンター用ゴム組成物 ハイシスポリブタジエン 100重量部 アクリル酸亜鉛 10重量部 パーヘキサ3M 3重量部 ステアリン酸 1重量部 ZnO 10重量部 BaSO4 140重量部
【0019】次に、上記ソリッドセンターに糸ゴムを巻
きつけて糸ゴム層を形成し、更に厚さ2mmのカバーを
形成し、直径42.67mmのラージサイズ糸巻きゴル
フボールを得た。
【0020】[比較例]パーヘキサ3MをパークミルD
(ジクミルパーオキサイド)に代えた以外は実施例と同
じ組成のゴム組成物を用い、これを155℃,15分の
条件で加硫してソリッドセンターを得、以下実施例と同
様にして糸巻きゴルフボールを得た。
【0021】次に、実施例,比較例のソリッドセンター
をそれぞれカッターで2等分し、その切断面の硬度をJ
IS−C硬度計で測定した。その結果を図2に示す。
【0022】また、実施例,比較例のゴルフボールのフ
ィーリング、耐久性を評価した。
【0023】実施例のゴルフボールのフィーリングは実
打の結果、リキッドセンターを用いた糸巻きゴルフボー
ルに近く、比較例に対し大幅に改善されていた。また、
耐久性は実施例と比較例との差が出ず、従来のソリッド
センターを用いた糸巻きゴルフボールと同等の耐久性を
有することが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一例を示す断面図であ
る。
【図2】実施例,比較例のゴルフボールの切断面の硬度
分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ソリッドセンター 2 糸ゴム層 3 カバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドセンターと糸ゴム層とカバーと
    から構成される糸巻きゴルフボールにおいて、上記ソリ
    ッドセンターが、単一ゴム組成物の単一構造からなると
    共に、その実質上中心から外側に向うに従い連続して硬
    さを増し、かつソリッドセンターの中心部の硬度がJI
    S−C硬度で35〜45であると共に、中心と外表面か
    ら2mm内側の部分との硬度差がJIS−C硬度で4〜
    9であることを特徴とする糸巻きゴルフボール。
  2. 【請求項2】 ソリッドセンターの外径が約26〜31
    mmである請求項1記載の糸巻きゴルフボール。
JP5343066A 1992-12-21 1993-12-15 糸巻きゴルフボール Expired - Fee Related JP2715885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5343066A JP2715885B2 (ja) 1992-12-21 1993-12-15 糸巻きゴルフボール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-356342 1992-12-21
JP35634292 1992-12-21
JP5343066A JP2715885B2 (ja) 1992-12-21 1993-12-15 糸巻きゴルフボール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06238013A JPH06238013A (ja) 1994-08-30
JP2715885B2 true JP2715885B2 (ja) 1998-02-18

Family

ID=26577417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5343066A Expired - Fee Related JP2715885B2 (ja) 1992-12-21 1993-12-15 糸巻きゴルフボール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2715885B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6705955B2 (en) 2000-08-28 2004-03-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Thread wound golf ball

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6527651B1 (en) 1999-07-05 2003-03-04 Bridgestone Sports Co., Ltd. Wound golf ball
JP4927934B2 (ja) * 2009-12-28 2012-05-09 Sriスポーツ株式会社 ゴルフボール
JP5411688B2 (ja) * 2009-12-28 2014-02-12 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフボール

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5956194A (ja) * 1982-09-25 1984-03-31 株式会社東芝 原子炉用中性子源構体
JPS60203280A (ja) * 1984-03-28 1985-10-14 マルマンゴルフ株式会社 ゴルフ用ボ−ル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6705955B2 (en) 2000-08-28 2004-03-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Thread wound golf ball

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06238013A (ja) 1994-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4863167A (en) Multi-piece solid golf ball
US5713802A (en) Golf ball having two-layer cover structure
JP2614791B2 (ja) 固体状スリーピースゴルフボール
US5733205A (en) Multi-piece solid golf ball
JP3985107B2 (ja) マルチピースソリッドゴルフボール
US4570937A (en) Two piece solid golf ball
US5830086A (en) Multi-piece solid golf ball
US5725442A (en) Multi-piece solid golf ball
US6056650A (en) Multi-piece solid golf ball
US5730664A (en) Solid golf ball
JP2863027B2 (ja) ゴルフボール
JP2886804B2 (ja) 糸巻きゴルフボール
US4714253A (en) Three-piece solid golf ball
US5688192A (en) Solid construction golf ball incorporating compressible materials
US5827167A (en) Three-piece wound golf ball
US20020019269A1 (en) Golf ball
US5681898A (en) Golf ball and method of manufacture
US20030050136A1 (en) Solid golf ball
US6561929B2 (en) Two-piece golf ball
US5445387A (en) Thread-wound golf ball
US20020032077A1 (en) Golf ball
GB2300574A (en) Multi-piece solid golf balls
US5397129A (en) Thread wound golf ball
JP2001017572A (ja) ソリッドゴルフボール
JPH0228987B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071107

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees