JP2712894B2 - 微細片の成形方法 - Google Patents

微細片の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、粉末、ウイスカ、繊維
の如き微細片の成形方法に係り、更に詳細には沸点が常
温よりも低い潤滑用物質を用いて微細片を成形する方法
に係る。 【0002】 【従来の技術】粉末等の微細片の成形方法の一つとし
て、例えば特開昭60−92404号公報に記載されて
いる如く、微細片を成形型内に充填し、成形型に嵌合す
るプランジャにて微細片を圧縮するプレス成形法が従来
より知られている。このプレス成形法は押出し成形法、
スリップキャスト法、射出成形法、低圧鋳込み成形法等
に比して、加圧操作を完全に自動化することができ成形
速度が高いので成形体の大量生産に適しており、またバ
インダの量が少くてよいので脱脂工程を短時間のうちに
行い或いは省略することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしプレス成形法に
於ては、微細片同士の間の摩擦や微細片と成形型の壁面
との間の摩擦に起因して加圧力が成形型内の微細片全体
に均一に且十分には伝達されないため、微細片の稠密化
が不均一になり易く、従って全体に亘り均質な粉末成形
体を形成することが困難である。 【0004】本発明は、従来のプレス成形法に於ける上
述の如き問題に鑑み、全体に亘り密度が均一な微細片成
形体を容易に且能率よく形成することができるよう改善
された微細片の成形方法を提供することを目的としてい
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、製品キャビティと該キャビティと連通する
排出通路を有する成形型を用意し、前記キャビティ内に
成形されるべき微細片及び沸点が常温よりも低い潤滑用
物質を充填し、前記キャビティ内にて前記微細片及び前
記物質を実質的に10kg/cm2以上の圧力に加圧
し、前記物質を前記排出通路を経て前記成形型外へ排出
させる微細片の成形方法によって達成される。 【0006】 【作用】上述の如き構成によれば、成形されるべき微細
片及び沸点が常温よりも低い潤滑用物質がキャビティ内
に充填され、微細片及び潤滑用物質が実質的に10kg
/cm2 以上の圧力に加圧されると共に潤滑用物質が排
出通路を経て成形型外へ排出される。 【0007】潤滑用物質はキャビティ内にて個々の微細
片の間及び微細片と成形型の壁面との間の空間を充填
し、微細片と共に実質的に10kg/cm2以上の圧力
に加圧されると十分な潤滑作用を果すようになる。従っ
て微細片同士の間の摩擦や微細片と成形型の壁面との間
の摩擦が良好に低減され、加圧力が成形型内の微細片全
体に均一に且十分に伝達されて微細片の稠密化が均一に
なり、これにより全体に亘り均一な密度の微細片成形体
が形成される。 【0008】また潤滑用物質は成形型内外の差圧により
排出通路を経て成形型外へ迅速に且自動的に流出するだ
けでなく、その沸点が常温よりも低いので成形型内の圧
力が実質的に大気圧になった段階に於ては必ず通常の気
体であり、成形体中に固体又は液体の状態で残存するこ
とがない。従って成形完了後に成形体より潤滑用物質を
除去する必要がない。 【0009】 【課題を解決するための手段の補足説明】本発明の方法
に於ける潤滑用物質は、沸点が常温よりも低く実質的に
10kg/cm2 以上の圧力に加圧可能な任意の物質で
あってよいが、価格、安全性、取扱いの容易性等の点か
ら例えばCO2 、空気、N2 等であることが好ましい。 【0010】また成形型内の微細片及び潤滑用物質に対
する加圧圧力が10kg/cm2 以下である場合には、
潤滑用物質が十分な潤滑機能を果すことができず、また
微細片に十分な成形圧力を与えることができないため、
均一な密度の成形体を能率よく形成することができな
い。従って本発明の方法に於ては、成形型内に充填され
た潤滑用物質は10kg/cm2 以上に加圧される。 【0011】また本発明の方法に於ては、キャビティ内
にて微細片及び潤滑用物質を実質的に10kg/cm2
以上の圧力に加圧し、潤滑用物質を排出通路を経て成形
型外へ排出させる工程は相互に独立の工程として実施さ
れてもよく、また一連の一体的な一つの工程として実施
されてもよい。従って本発明の一つの実施例に於ては、
キャビティ内にて微細片及び潤滑用物質が実質的に10
kg/cm2 以上の圧力に加圧された後、潤滑用物質が
排出通路を経て成形型外へ排出され、本発明の他の一つ
の実施例に於ては、キャビティ内にて微細片及び潤滑用
物質が実質的に10kg/cm2 以上の圧力に加圧され
つつ潤滑用物質が排出通路を経て成形型外へ排出され
る。 【0012】尚キャビティ内にて微細片及び潤滑用物質
が加圧される際に潤滑用物質が全て液体の状態になる
と、微細片に対する加圧力が個々の微細片の間に直接伝
達されにくくなり、また潤滑用物質の消費量が多くな
る。従ってキャビティ内にて微細片及び潤滑用物質を加
圧する際に於ける潤滑用物質の温度及び圧力は潤滑用物
質が液体の状態にならない温度及び圧力であることが好
ましい。 【0013】 【実施例】実施例1 以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例につい
て詳細に説明する。 【0014】図1は本発明による微細片の成形方法の一
つの実施例の一連の工程を示す工程図である。 【0015】図1に於て、10は成形型を示している。
成形型10は主型12と該主型の下端に気密的に嵌合す
る下型14とよりなり互いに共働して製品キャビティ1
6を郭定している。主型12にはプランジャ18が密に
嵌合するようになっている。また主型12には製品キャ
ビティ16と成形型外とを連通接続する通路20が設け
られており、該通路には途中に開閉弁22を有する導管
24の一端が接続されている。図には示されていない
が、導管24の他端は内部に高圧のCO2 を貯容するボ
ンベに接続されている。同様に下型14には製品キャビ
ティ16と成形型外とを連通接続する通路26が設けら
れており、該通路には途中に開閉弁28を有する導管3
0の一端が接続されている。通路26のキャビティ16
側の端部にはフィルタ32が設けられており、導管24
の他端は大気に開放されている。 【0016】まず図1(A)に示されている如く、直径
25mm、深さ100mmの製品キャビティ16に48
gの原料粉末34を装入した。尚使用された原料粉末は
重量比が48:1:1の窒化ケイ素粉末(平均粒径0.
2μm )と酸化イットリウム(平均粒径0.2μm )と
アルミナ粉末(平均粒径0.1μm )とよりなる混合粉
末であった。 【0017】次いで図1(B)に示されている如く、開
閉弁28が閉弁された状態にて主型12にプランジャ1
8を嵌合させ、しかる後開閉弁22を開弁し、これによ
り製品キャビティ16内に温度40℃、圧力100kg
/cm2 のCO2 の超臨界流体36を充填した。次いで
図1(C)に示されている如く、開閉弁22を閉弁し、
製品キャビティ内の原料粉末34及び超臨界流体を30
0kg/cm2 の圧力に1分間加圧圧縮し、しかる後図
1(D)に示されている如く300kg/cm2 の加圧
状態を保持したまま開閉弁28を開弁することにより製
品キャビティ内の超臨界流体36を通路26及び導管3
0を経て大気中に流出させた。導管30の先端より実質
的に超臨界流体が流出しなくなった段階でプランジャ1
8に対する荷重を除去し、プランジャを主型12より引
抜き、成形型10より製品キャビティ内にて成形された
直径25mm、高さ59mmの円柱状の粉末成形体38
を取り出した。 【0018】かくして形成された粉末成形体を1760
℃に5時間加熱することにより常圧焼結を行なったとこ
ろ、プランジャ18に接触していた上面、下型14に接
触していた底面、及びそれらの間の中央部に於ける焼結
に伴う収縮率(直径の減小率)はそれぞれ16.2%、
16.1%、16.2%であり、上述の如く形成された
粉末成形体の密度は実質的に均一であることが確認され
た。また焼結体の何れの箇所にもクラックの如き欠陥は
認められなかった。 【0019】比較例 上述の実施例1に於て使用された原料粉末と同一の組
成の原料粉末をスプレードライヤにてバインダをコーテ
ィングすることにより平均粒径80μm の顆粒状にし
た。なお顆粒中の原料粉末に対するバインダの重量比は
3wt%ポリビニルアルコール、1.6wt%ステアリン酸
であった。 【0020】かくして形成された50gの顆粒を製品キ
ャビティ16内に装入し、製品キャビティ内に超臨界流
体を導入することなくプランジャ18により顆粒を30
0kg/cm2 の圧力に1分間加圧圧縮することにより
合計で10個の粉末成形体を形成した。かくして形成さ
れた10個の粉末成形体の平均直径は25mmであり、
平均高さは62mmであった。尚10個のうち2個の粉
末成形体にクラックが発生していた。 【0021】次いでクラックが発生しなかった8個の粉
末成形体を昇温率15℃/時間、最高温度450℃の条
件にて5時間加熱することにより脱脂し、しかる後上述
の実施例1の場合と同一の要領及び条件にて焼結を行っ
た。その結果8個のうち2個の焼結体にクラックが発生
していた。またクラックが発生しなかった6個の焼結体
について実施例1の場合と同様の要領にて収縮率を測定
したところ、上面、底面、中央部の平均の収縮率はそれ
ぞれ16.5%、16.9%、17.2%であり、中央
部の収縮率がその上下に比して高い値であり、従って元
の各粉末成形体の密度は均一ではなかったことが認めら
れた。 【0022】実施例2 まず図2(A)に示されている如く、上述の実施例1
に於て使用された原料粉末と同一の組成の48gの原料
粉末34を製品キャビティ16に装入した。 【0023】次いで図2(B)に示されている如く、開
閉弁28が閉弁された状態にて主型12にプランジャ1
8を嵌合させ、しかる後開閉弁22を開弁し、これによ
り製品キャビティ16内に温度40℃、圧力100kg
/cm2 のCO2 の超臨界流体36を充填した。次いで
図2(C)に示されている如く、開閉弁28を開弁する
ことにより製品キャビティ内の超臨界流体を導管30よ
り流出させながら製品キャビティ内の原料粉末34及び
超臨界流体を300kg/cm2 の圧力にて加圧圧縮
し、しかる後図2(D)に示されている如く300kg
/cm2 の加圧状態を保持したまま開閉弁22を閉弁
し、その状態にて製品キャビティ内の超臨界流体36を
通路26及び導管30を経て大気中に流出させた。導管
30の先端より実質的に超臨界流体が流出しなくなった
段階でプランジャ18に対する荷重を除去し、プランジ
ャを主型12より引抜き、成形型10より製品キャビテ
ィ内にて成形された直径25mm、高さ59mmの円柱
状の粉末成形体38を取り出した。 【0024】かくして形成された粉末成形体を1760
℃に5時間加熱することにより常圧焼結を行なったとこ
ろ、プランジャ18に接触していた上面、下型14に接
触していた底面、及びそれらの間の中央部に於ける焼結
に伴う収縮率(直径の減小率)はそれぞれ16.2%、
16.1%、16.2%であり、上述の如く形成された
粉末成形体の密度は実質的に均一であることが確認され
た。また焼結体の何れの箇所にもクラックの如き欠陥は
認められなかった。 【0025】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば成形されるべき微細片は上述の実施例の如く粉末
に限定されるものではなく、ウイスカや短繊維の如き他
の形態のものであってもよい。 【0026】 【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、潤滑用物質はキャビティ内にて個々の微細
片の間及び微細片と成形型の壁面との間の空間を充填
し、微細片と共に実質的に10kg/cm2 以上の圧力
に加圧されると十分な潤滑作用を果すようになり、微細
片同士の間の摩擦や微細片と成形型の壁面との間の摩擦
が良好に低減されるので、加圧力を成形型内の微細片全
体に均一に且十分に伝達させて微細片の稠密化を均一に
し、これにより全体に亘り均一な密度の微細片成形体を
容易に形成することができる。 【0027】また潤滑用物質は成形型内外の差圧により
排出通路を経て成形型外へ迅速に且自動的に流出するだ
けでなく、その沸点が常温よりも低いので成形型内の圧
力が実質的に大気圧になった段階に於ては必ず通常の気
体であり、成形体中に固体又は液体の状態で残存するこ
とはないので、成形完了後に例えば脱脂工程により成形
体より潤滑用物質除去する必要がなく、これにより微細
片成形体を能率よく形成することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による微細片の成形方法の一つの実施例
の一連の工程を示す工程図である。 【図2】本発明による微細片の成形方法の他の一つの実
施例の一連の工程を示す工程図である。 【符号の説明】 10…成形型 12…主型 14…下型 16…製品キャビティ 18…プランジャ 22、28…開閉弁 32…フィルタ 34…原料粉末 36…超臨界流体

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 製品キャビティと該キャビティと連通する排出通路を有
    する成形型を用意し、前記キャビティ内に成形されるべ
    き微細片及び沸点が常温よりも低い潤滑用物質を充填
    し、前記キャビティ内にて前記微細片及び前記物質を実
    質的に10kg/cm2 以上の圧力に加圧し、前記物質
    を前記排出通路を経て前記成形型外へ排出させる微細片
    の成形方法。
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