JP2712099B2 - 画像情報のエンコード/デコードシステム - Google Patents

画像情報のエンコード/デコードシステム

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JP2712099B2
JP2712099B2 JP1888596A JP1888596A JP2712099B2 JP 2712099 B2 JP2712099 B2 JP 2712099B2 JP 1888596 A JP1888596 A JP 1888596A JP 1888596 A JP1888596 A JP 1888596A JP 2712099 B2 JP2712099 B2 JP 2712099B2
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主映像とともに
同時再生される副映像などの画像情報をエンコードしデ
コードするシステムの改良に関する。
【0002】またこの発明は、映像データとともに供給
され同時再生される副映像データの、たとえば光ディス
クのような記録媒体へのデータ記録方法および記録媒体
等に関する。
【0003】
【従来の技術】映画の字幕やテレビ音量の設定値として
表示されるイメージなど主映像にスーパーインポーズさ
れる副映像は、大きく分けて、キャラクタコード方式お
よびビットマップデータ方式の2つの方式で実現されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】キャラクタコード方式
とは、予め登録・用意された文字あるいは模様などのキ
ャラクタをキャラクタジェネレータのキャラクタ記録領
域に保持しておき、キャラクタに割り当てられたコード
をキャラクタジェネレータに与えて所望のキャラクタを
表示させるものである。
【0005】この方式では、キャラクタジェネレータな
どの専用ハードウエアが必要となるが、コードを与えて
キャラクタを表示させるので、キャラクタのビットマッ
プデータをそのまま表示系に送って副映像を表示する場
合よりも、表示系に送るべきデータの量は少なくて済
む。しかし、予め登録・用意されたキャラクタしか表示
することができないため、この方式による副映像の表示
用途は限られたものになる。
【0006】一方、ビットマップデータ方式の場合は、
副映像のビットマップデータをそのまま表示系に送るの
で、副映像をコードから生成するような専用ハードウエ
アは必要としない。また、表示できる副映像の形に制限
がないので、副映像の表示用途が広がる。
【0007】しかし、この方式では、副映像の色データ
と、副映像を主映像にスーパーインポーズするときに必
要な副映像輪郭の色データと、主映像と副映像のスーパ
ーインポーズ混合比率データとを、1画素毎に持たねば
ならず、表示系に送るべきデータの量は膨大なものにな
ってしまう。
【0008】さらに、一般的にいって、ビットマップデ
ータ方式では、副映像の大きさに拘わらず表示画面(以
下フレームを呼ぶ)全ての画素に関するデータが表示系
へ送られるため、表示空間的に無駄なデータが多い(図
50参照)。
【0009】また、キャラクタコード方式・ビットマッ
プデータ方式のどちらの方式でも、表示している副映像
の形に変化が生じなくても、基本的には、表示フレーム
周期毎に副映像データを与え続けなければならず、表示
時間的に無駄なデータが多くなる(図51参照)。
【0010】この発明は、上述したような課題を解決す
るためになされたもので、副映像データの表示空間的な
無駄および表示時間的な無駄を大幅に削減でき、そのう
え副映像表現の自由性に優れ、幅広い副映像利用用途を
確保できる画像情報のエンコード/デコードシステムを
提供することを、目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、主映像データとともに同時再生可
能な副映像データを所定の単位でパケット化して記録媒
体に記録するデータ記録方法において、少なくとも、基
準時刻を用いて表現した前記副映像データパケットの再
生開始時刻を含むパケットヘッダ情報(PH)と、副映
像の表示内容である副映像データ(PXD)と、この副
映像データを用いて前記副映像を表示するための制御手
順を示す1以上の表示制御シーケンス情報(DCSQ
T)と、前記副映像データパケットのサイズおよび前記
表示制御シーケンス情報の記録位置を含む副映像ヘッダ
情報(SPUH)とで、前記副映像パケットを構成して
いる。
【0012】第2の発明では、主映像データとともに同
時再生可能な複数チャネル分の副映像データをそれぞれ
所定の単位でパケット化し、かつ前記複数のチャネルの
中から選ばれたチャネルの複数のデータパケットを1つ
の副映像データブロックとして記録媒体に記録するデー
タ記録方法において、少なくとも、基準時刻を用いて表
現した前記副映像データパケットの再生開始時刻を含む
パケットヘッダ情報(PH)と、副映像の表示内容であ
る副映像データ(PXD)と、この副映像データを用い
て前記副映像を表示するための制御手順を示す1以上の
表示制御シーケンス情報(DCSQT)と、前記副映像
データパケットのサイズおよび前記表示制御シーケンス
情報の記録位置を含む副映像ヘッダ情報(SPUH)と
で、前記副映像パケットを構成し;かつ、前記パケット
ヘッダ情報内の前記副映像データパケットの再生時刻
(PTS)は、前記副映像データブロック内の先頭の副
映像データパケットに対してのみ記録している。
【0013】第3の発明では、第1または第2の発明に
おいて、少なくとも、副映像の表示開始時刻および表示
終了時刻と、表示すべき前記副映像データの記録位置
と、この記録位置に記録された副映像データに対する表
示制御情報群とで、前記表示制御シーケンス情報(図3
3のDCSQ)を構成している。
【0014】第4の発明では、第3の発明において、前
記副映像の表示開始時刻および表示終了時刻は、前記副
映像データパケットの再生開始時刻からの相対時間で規
定されている。
【0015】第5の発明では、第3の発明の前記表示制
御情報として、前記表示制御シーケンス情報に含まれる
前記表示開始時刻を基に前記副映像データの表示を開始
するような制御を行なうための表示開始制御情報(図3
4のSTADSP)が記録される。
【0016】第6の発明では、第3の発明の前記表示制
御情報として、前記表示制御シーケンス情報に含まれる
前記表示終了時刻を基に前記副映像データの表示が終了
するような制御を行なうための表示終了制御情報(図3
4のSTPDSP)が記録される。
【0017】第7の発明では、第3の発明の前記表示制
御情報として、前記副映像データの画素種別毎の色を設
定するための色設定情報(図34のSETCOLOR)
が記録される。
【0018】第8の発明では、第3の発明の前記表示制
御情報として、前記主映像に対する前記副映像データの
画素種別毎の混合比を設定するための混合比設定情報
(図34のSETCONTR)が記録される。
【0019】第9の発明では、第3の発明の前記表示制
御情報として、前記主映像上の前記副映像データの表示
領域を設定するための表示領域設定情報(図34のSE
TDAREA)が記録される。
【0020】第10の発明では、第3の発明の前記表示
制御情報として、前記副映像データ中の表示に使用すべ
き範囲を設定するための使用範囲設定情報(図34のS
ETDSPXA)が記録される。
【0021】第11の発明では、第3の発明の前記表示
制御情報として、前記副映像データの画素種別毎の色の
変化、および前記主映像に対する前記副映像データの画
素種別毎の混合比の変化を、画素単位で設定するための
色/混合比変化設定情報(図34のCHGCOLCO
N)が記録される。
【0022】第12の発明では、第3の発明の前記表示
制御情報として、前記副映像データの表示制御の終了を
設定するための表示制御終了設定情報(図34のCMD
END)が記録される。
【0023】
【0024】
【0025】この発明においては、1以上の表示制御シ
ーケンス情報(DCSQT)を利用することで副映像デ
ータの表示空間的な無駄および表示時間的な無駄を大幅
に削減できるとともに、ビットマップデータ方式並の副
映像表現自由性を得ることができ、幅広い副映像の用途
を確保することができる。
【0026】すなわち、この発明では、副映像データ中
で表示に使用すべき範囲を設定する使用範囲設定情報
(SETDSPXA)を設け、その使用範囲以外のデー
タを表示しないようにすることで、1フレーム分全ての
データを表示系に送る場合に生じてしまうデータ量の表
示空間的な無駄を大幅に削減することができる。
【0027】また、この発明においては、副映像データ
のパターン画素、ふちどり、背景などの、画素種別毎の
色設定情報(SETCOLOR)および混合比設定情報
(SETCONTR)を設け、副映像表示データとして
副映像イメージの形状情報だけを持たせることで、画素
毎に色情報および混合比情報を持たせる従来方式と比
べ、同程度の副映像形状表現性を、より少ないデータ量
で保証できる。
【0028】さらにこの発明では、副映像データの画素
種別毎の色の変化、および主映像に対する副映像データ
の画素種別毎の混合比の変化を、画素単位で設定する色
/混合比変化設定情報(CHGCOLCON)を設けた
ので、副映像の動的な表示を、従来のビットマップデー
タ方式と同等の精度で、しかもビットマップデータ方式
よりも少ないデータ量で、実現できる。
【0029】なお、副映像は1画素毎に色情報が変化す
るものは希であり、色/混合比変化設定情報自体のデー
タ量が過度なものとなる心配はない。
【0030】さらにこの発明では、副映像イメージの色
が変化したとしても、その形状が変化しない限り、同じ
副映像データを用いて複数フレームの表示時間に跨って
副映像を表示できる。したがって、色・形が変化するし
ないに拘わらずフレーム周期で副映像データを表示系に
与え続けなければならない従来方式に比べ、副映像デー
タの表示時間的な無駄を大幅に削減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る画像情報のエンコード/デコード
システムを説明する。なお、重複説明を避けるために、
複数の図面に渡り機能上共通する部分には共通の参照符
号が用いられている。
【0032】図1〜図59は、この発明の一実施の形態
に係る画像情報のエンコード/デコードシステムを説明
するための図である。
【0033】図1は、この発明を適用できる情報保持媒
体の一例としての光ディスクODの記録データ構造を略
示している。
【0034】この光ディスクODは、たとえば片面約5
Gバイトの記憶量量をもつ両面貼合せディスクであり、
ディスク内周側のリードインエリアからディスク外周側
のリードアウトエリアまでの間に多数の記録トラックが
配置されている。各トラックは多数の論理セクタで構成
されており、それぞれのセクタに各種情報(適宜圧縮さ
れたデジタルデータ)が格納されている。
【0035】図2は、図1の光ディスクODに記録され
る映像(ビデオ)用ファイルのデータ構造を例示してい
る。
【0036】図2に示すように、この映像用ファイル
は、ファイル管理情報1および映像用データ2を含んで
いる。映像用データ2は、ビデオデータブロック、オー
ディオデータブロック、副映像データブロック、そして
これらのデータ再生を制御するために必要な情報(DS
I;Disk Search Information)を記録したDSIブロ
ックから構成されている。各ブロックは、たとえばデー
タの種類毎に一定のデータサイズのパケットに、それぞ
れ分割される。ビデオデータブロック、オーディオデー
タブロックおよび副映像データブロックは、これらブロ
ック群の直前に配置されたDSIを基に、それぞれ同期
をとって再生される。
【0037】すなわち、図1の複数論理セクタの集合体
の中に、ディスクODで使用されるシステムデータを格
納するシステムエリアと、ボリューム管理情報エリアと
複数ファイルエリアが、形成される。
【0038】上記複数のファイルエリアのうち、たとえ
ばファイル1は、主映像情報(図中のVIDEO)、主
映像に対して補助的な内容を持つ副映像情報(図中のS
UB−PICTURE)、音声情報(図中のAUDI
O)、再生情報(図中のPLAYBACK INF
O.)等を含んでいる。
【0039】図3は、図2で例示したデータ構造のう
ち、エンコード(ランレングス圧縮)された副映像情報
のパックの論理構造を例示している。
【0040】図3の上部に示すように、ビデオデータに
含まれる副映像情報の1パックはたとえば2048バイ
ト(2kB)で構成される。この副映像情報の1パック
は、先頭のパックのヘッダのあとに、1以上の副映像パ
ケットを含んでいる。第1の副映像パケットは、そのパ
ケットのヘッダのあとに、ランレングス圧縮された副映
像データ(SP DATA1)を含んでいる。同様に、
第2の副映像パケットは、そのパケットのヘッダのあと
に、ランレングス圧縮された副映像データ(SP DA
TA2)を含んでいる。
【0041】このような複数の副映像データ(SP D
ATA1、SP DATA2、…)をランレングス圧縮
の1ユニット(1単位)分集めたもの、すなわち副映像
データユニット30に、副映像ユニットヘッダ31が付
与される。この副映像ユニットヘッダ31のあとに、1
ユニット分の映像データ(たとえば2次元表示画面の1
水平ライン分のデータ)をランレングス圧縮した画素デ
ータ32、および各副映像パックの表示制御シーケンス
情報を含むテーブル33が続く。
【0042】換言すると、1ユニット分のランレングス
圧縮データ30は、1以上の副映像パケットの副映像デ
ータ部分(SP DATA1、SP DATA2、…)
の集まりで形成されている。この副映像データユニット
30は、副映像表示用の各種パラメータが記録されてい
る副映像ユニットヘッダSPUH31と、ランレングス
符号からなる表示データ(圧縮された画素データ)PX
D32と、表示制御シーケンステーブルDCSQT33
とで構成されている。
【0043】図4は、図3で例示した1ユニット分のラ
ンレングス圧縮データ30のうち、副映像ユニットヘッ
ダ31の内容の一部を例示している(SPUH31の他
部については図31参照)。ここでは、主映像(たとえ
ば映画の映像本体)とともに記録・伝送(通信)される
副映像(たとえば主映像の映画のシーンに対応した字
幕)のデータに関して、説明を行なう。
【0044】図4に示すように、副映像ユニットヘッダ
SPUH31には、副映像の画素データ(表示データ)
32の開始アドレスSPDDADRと、画素データ32
の終了アドレスSPEDADRと、画素データ32のT
V画面上での表示サイズすなわち表示開始位置および表
示範囲(幅と高さ)SPDSZと、副映像データパケッ
ト内の表示制御シーケンステーブル33の記録開始位置
SPDCSQTAとが、記録されている。
【0045】なお、場合によっては、SPUH31に、
システムから指定された背景色SPCHIと、システム
から指定された副映像色SPCINFOと、システムか
ら指定された強調色のパレット色番号SPADJINF
Oと、副映像画素データ32の修飾情報SPMODと、
主映像(MP)に対する副映像(SP)の混合比SPC
ONTと、副映像の開始タイミング(主映像のフレーム
番号に対応)SPDSTと、各ラインおきのデコードデ
ータの開始アドレスSPLine1〜SPlineNと
が、記録されていてもよい。
【0046】なお、各ラインおきのデコードデータの開
始アドレスSPLine1〜SPlineNは、この発
明の好ましい実施形態では、SPUH31に含ませるの
ではなく、複数の副映像フィールド毎に設けられる。
【0047】もう少し具体的にいうと、副映像ユニット
ヘッダSPUH31には、図4に示すように、以下の内
容を持つ種々なパラメータ(SPDDADRなど)が記
録されている: (1)このヘッダに続く表示データ(副映像の画素デー
タ)の開始アドレス情報(SPDDADR:ヘッダの先
頭からの相対アドレス)と; (2)この表示データの終了アドレス情報(SPEDA
DR:ヘッダの先頭からの相対アドレス)と; (3)この表示データのモニタ画面上における表示開始
位置および表示範囲(幅および高さ)を示す情報(SP
DSZ)と; (4)パケット内の表示制御シーケンステーブル33の
記録開始位置情報(副映像の表示制御シーケンステーブ
ル開始アドレスSPDCSQTA)。
【0048】また、種々考えられるこの発明の実施形態
の1つにおいて、副映像ユニットヘッダSPUH31
が、以下のものを含む場合もあり得る: (5)システムにより指定された背景色(ストーリィ情
報テーブルまたは表示制御シーケンステーブルで設定し
た16色カラーパレットの番号)を示す情報(SPCH
I)と; (6)システムにより指定された副映像色(ストーリィ
情報テーブルまたは表示制御シーケンステーブルで設定
した16色カラーパレットの番号)を示す情報(SPC
INFO)と; (7)システムにより指定された副映像強調色(ストー
リィ情報テーブルまたは表示制御シーケンステーブルで
設定したカラーパレットの番号)を示す情報(SPAJ
DNFO)と; (8)システムにより指定され、ノンインターレースの
フィールドモードかインターレースのフレームモードか
等を示す副映像画像モード情報(SPMOD)と(圧縮
対象の画素データが種々なビット数で構成されるとき
は、画素データが何ビット構成であるかをこのモード情
報の内容で特定できる。); (9)システムにより指定された副映像と主映像の混合
比を示す情報(SPCONT)と; (10)副映像の表示開始タイミングを、主映像のフレ
ーム番号(たとえばMPEGのIピクチャフレーム番
号)により示す情報(SPDST)と; (11)副映像の1ライン目〜Nライン目の符号化デー
タの開始アドレス(副映像ユニットヘッダの先頭からの
相対アドレス)を示す情報(SPlin1〜SPlin
N)。
【0049】なお、上記副映像と主映像の混合比を示す
情報SPCONTは、たとえば、(システム設定値)/
16または(システム設定値)/255により副映像の
混合比を表し、(16ー設定値)/16または(255
ー設定値)/255により主映像の混合比を表すように
なっている。
【0050】この副映像ユニットヘッダ31(または各
副映像フィールド)には、各ラインおきのデコードデー
タの開始アドレス(SPLine1〜SPlineN)
が存在する。このため、デコード開始ラインの指定をデ
コーダ側のマイクロコンピュータ(MPUまたはCP
U)などからの指示で変えることにより、表示画面にお
ける副映像のみのスクロールを実現することができる。
(このスクロールについては、図21を参照して後述す
る。) ところで、この発明の実施の形態によっては、副映像ユ
ニットヘッダ31には、副映像がNTSC方式のTVフ
ィールド/フレームにどのように対応するかを示すフィ
ールド/フレームモード(SPMOD)を記録すること
ができるようになっている。
【0051】通常、このフィールド/フレームモード記
録部(SPMOD)にはビット”0”が書き込まれてい
る。このような副映像データユニット30を受信したデ
コーダ側では、このビット”0”によりフレームモード
(ノンインターレースモード)であることが判定され、
受信した符号データはライン毎にデコードされる。する
と、図8の左下に例示するようなデコードしたままの画
像がデコーダから出力され、これがモニタまたはテレビ
ジョン(TV)のような表示画面に表示される。
【0052】一方、フィールド/フレームモード記録部
(SPMOD)にビット”1”が書き込まれている場合
は、デコーダ側はフィールドモード(インターレースモ
ード)であると判定する。この場合は、符号データがラ
イン毎にデコードされたあと、図8の右下に例示するよ
うに、同じデータが2ライン分連続出力される。する
と、TVのインターレースモードに対応した画面が得ら
れる。これにより、フレームモード(ノンインターレー
スモード)よりも画質は荒くなるが、フレームモードと
同じデータ量でその2倍の量の画像を表示できるように
なる。
【0053】図3または図4に示す副映像の画素データ
(ランレングスデータ)32は、図5または図6に示す
ランレングス圧縮規則1〜6またはランレングス圧縮規
則11〜15のいずれの規則が適用されるかによって、
その1単位のデータ長(可変長)が決まる。そして、決
まったデータ長でエンコード(ランレングス圧縮)およ
びデコード(ランレングス伸張)が行われる。
【0054】図5の規則1〜6は圧縮対象の画素データ
が複数ビット構成(ここでは2ビット)である場合に使
用され、図6の規則11〜15は圧縮対象の画素データ
が1ビット構成である場合に使用される。
【0055】ランレングス圧縮規則1〜6またはランレ
ングス圧縮規則11〜15のどれが使用されるかは、副
映像ユニットヘッダ31内のパラメータSPMOD(図
4の下部の表の中央付近参照)の内容(ビット幅フラグ
など)によって決めることができる。たとえば、パラメ
ータSPMODのビット幅フラグが”1”の場合はラン
レングス圧縮対象の画素データが2ビットデータであ
り、図5の規則1〜6が使用される。一方、パラメータ
SPMODのビット幅フラグが”0”の場合はランレン
グス圧縮対象の画素データが1ビットデータであり、図
6の規則11〜15が使用される。
【0056】今、画素データが1、2、3または4ビッ
ト構成を取り得る場合において、これらのビット構成値
に対応して4種類の圧縮規則群A、B、C、Dが用意さ
れていると仮定する。この場合、パラメータSPMOD
を2ビットフラグとし、フラグ”00”で規則群Aを使
用する1ビット画素データを特定し、フラグ”01”で
規則群Bを使用する2ビット画素データを特定し、フラ
グ”10”で規則群Cを使用する3ビット画素データを
特定し、フラグ”11”で規則群Dを使用する4ビット
画素データを特定することができる。ここで、圧縮規則
群Aには図6の規則11〜15を利用でき、圧縮規則B
には図5の規則1〜6を利用できる。圧縮規則群Cおよ
びDは、図5の符号化ヘッダ、継続画素数、および画素
データの構成ビット値および規則数を適宜変更すること
で、得られる。
【0057】図5は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32部分が複数ビット(ここで
は2ビット)の画素データで構成される場合において、
この発明の一実施の形態に係るエンコード方法で採用さ
れるランレングス圧縮規則1〜6を説明するものであ
る。
【0058】また、図9は、図4で例示した副映像画素
データ(ランレングスデータ)32部分が2ビットの画
素データで構成される場合において、上記圧縮規則1〜
6を具体的に説明するための図である。
【0059】図5の1列目に示す規則1では、同一画素
が1〜3個続く場合、4ビットデータでエンコード(ラ
ンレングス圧縮)のデータ1単位を構成する。この場
合、最初の2ビットで継続画素数を表し、続く2ビット
で画素データ(画素の色情報など)を表す。
【0060】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの最初の圧縮データ単位CU01は、
2個の2ビット画素データd0、d1=(0000)b
を含んでいる(bはバイナリであることを指す)。この
例では、同一の2ビット画素データ(00)bが2個連
続(継続)している。
【0061】この場合、図9の下部に示すように、継続
数「2」の2ビット表示(10)bと画素データの内容
(00)bとを繋げたd0、d1=(1000)bが、
圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU01*とな
る。
【0062】換言すれば、規則1によってデータ単位C
U01の(0000)bがデータ単位CU01*の(1
000)bに変換される。この例では実質的なビット長
の圧縮は得られていないが、たとえば同一画素(00)
bが3個連続するCU01=(000000)bなら
ば、圧縮後はCU01*=(1100)bとなって、2
ビットの圧縮効果が得られる。
【0063】図5の2列目に示す規則2では、同一画素
が4〜15個続く場合、8ビットデータでエンコードの
データ1単位を構成する。この場合、最初の2ビットで
規則2に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く4
ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画素デ
ータを表す。
【0064】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの2番目の圧縮データ単位CU02
は、5個の2ビット画素データd2、d3、d4、d
5、d6=(0101010101)bを含んでいる。
この例では、同一の2ビット画素データ(01)bが5
個連続(継続)している。
【0065】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(00)bと、継続数「5」の4ビット表示
(0101)bと画素データの内容(01)bとを繋げ
たd2〜d6=(00010101)bが、圧縮後の映
像データPXDのデータ単位CU02*となる。
【0066】換言すれば、規則2によってデータ単位C
U02の(0101010101)b(10ビット長)
がデータ単位CU02*の(00010101)b(8
ビット長)に変換される。この例では実質的なビット長
圧縮分は10ビットから8ビットへの2ビットしかない
が、継続数がたとえば15(CU02の01が15個連
続するので30ビット長)の場合は、これが8ビットの
圧縮データ(CU02*=00111101)となり、
30ビットに対して22ビットの圧縮効果が得られる。
つまり、規則2に基づくビット圧縮効果は、規則1のも
のよりも大きい。しかし、解像度の高い微細な画像のラ
ンレングス圧縮に対応するためには、規則1も必要とな
る。
【0067】図5の3列目に示す規則3では、同一画素
が16〜63個続く場合、12ビットデータでエンコー
ドのデータ1単位を構成する。この場合、最初の4ビッ
トで規則3に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続
く6ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画
素データを表す。
【0068】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの3番目の圧縮データ単位CU03
は、16個の2ビット画素データd7〜d22=(10
1010………1010)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(10)bが16個連続
(継続)している。
【0069】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(0000)bと、継続数「16」の6ビット
表示(010000)bと画素データの内容(10)b
とを繋げたd7〜d22=(00000100001
0)bが、圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU
03*となる。
【0070】換言すれば、規則3によってデータ単位C
U03の(101010………1010)b(32ビッ
ト長)がデータ単位CU03*の(000001000
010)b(12ビット長)に変換される。この例では
実質的なビット長圧縮分は32ビットから12ビットへ
の20ビットであるが、継続数がたとえば63(CU0
3の10が63個連続するので126ビット長)の場合
は、これが12ビットの圧縮データ(CU03*=00
0011111110)となり、126ビットに対して
114ビットの圧縮効果が得られる。つまり、規則3に
基づくビット圧縮効果は、規則2のものよりも大きい。
【0071】図5の4列目に示す規則4では、同一画素
が64〜255個続く場合、16ビットデータでエンコ
ードのデータ1単位を構成する。この場合、最初の6ビ
ットで規則4に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、
続く8ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで
画素データを表す。
【0072】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの4番目の圧縮データ単位CU04
は、69個の2ビット画素データd23〜d91=(1
11111………1111)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(11)bが69個連続
(継続)している。
【0073】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(000000)bと、継続数「69」の8ビ
ット表示(00100101)bと画素データの内容
(11)bとを繋げたd23〜d91=(000000
0010010111)bが、圧縮後の映像データPX
Dのデータ単位CU04*となる。
【0074】換言すれば、規則4によってデータ単位C
U04の(111111………1111)b(138ビ
ット長)がデータ単位CU04*の(00000000
10010111)b(16ビット長)に変換される。
この例では実質的なビット長圧縮分は138ビットから
16ビットへの122ビットであるが、継続数がたとえ
ば255(CU01の11が255個連続するので51
0ビット長)の場合は、これが16ビットの圧縮データ
(CU04*=0000001111111111)と
なり、510ビットに対して494ビットの圧縮効果が
得られる。つまり、規則4に基づくビット圧縮効果は、
規則3のものよりも大きい。
【0075】図5の5列目に示す規則5では、エンコー
ドデータ単位の切換点からラインの終わりまで同一画素
が続く場合に、16ビットデータでエンコードのデータ
1単位を構成する。この場合、最初の14ビットで規則
5に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く2ビッ
トで画素データを表す。
【0076】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの5番目の圧縮データ単位CU05
は、1個以上の2ビット画素データd92〜dn=(0
00000………0000)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(00)bが有限個連続
(継続)しているが、規則5では継続画素数が1以上い
くつでも良い。
【0077】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(00000000000000)bと、画素
データの内容(00)bとを繋げたd92〜dn=(0
000000000000000)bが、圧縮後の映像
データPXDのデータ単位CU05*となる。
【0078】換言すれば、規則5によってデータ単位C
U05の(000000………0000)b(不特定ビ
ット長)がデータ単位CU05*の(00000000
00000000)b(16ビット長)に変換される。
規則5では、ラインエンドまでの同一画素継続数が16
ビット長以上あれば、圧縮効果が得られる。
【0079】図5の6列目に示す規則6では、エンコー
ド対象データが並んだ画素ラインが1ライン終了した時
点で、1ライン分の圧縮データPXDの長さが8ビット
の整数倍でない(すなわちバイトアラインでない)場合
に、4ビットのダミーデータを追加して、1ライン分の
圧縮データPXDがバイト単位になるように(すなわち
バイトアラインされるように)している。
【0080】たとえば、図9の下部に示される圧縮後の
映像データPXDのデータ単位CU01*〜CU05*
の合計ビット長は、必ず4ビットの整数倍にはなってい
るが、必ずしも8ビットの整数倍になっているとは限ら
ない。
【0081】たとえばデータ単位CU01*〜CU05
*の合計ビット長が1020ビットでありバイトアライ
ンとするために4ビット不足しているなら、図9の下部
に示すように、4ビットのダミーデータCU06*=
(0000)bを1020ビットの末尾に付加して、バ
イトアラインされた1024ビットのデータ単位CU0
1*〜CU06*を出力する。
【0082】なお、2ビット画素データは、必ずしも4
種類の画素色を表示するものに限定されない。たとえ
ば、画素データ(00)bで副映像の背景画素を表し、
画素データ(01)bで副映像のパターン画素を表し、
画素データ(10)bで副映像の第1強調画素を表し、
画素データ(11)bで副映像の第2強調画素を表わす
ようにしても良い。
【0083】画素データの構成ビット数がもっと多けれ
ば、より他種類の副映像画素を指定できる。たとえば画
素データが3ビットの(000)b〜(111)bで構
成されているときは、ランレングスエンコード/デコー
ドされる副映像データにおいて、最大8種類の画素色+
画素種類(強調効果)を指定できるようになる。
【0084】図6は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32部分が1ビットの画素デー
タで構成される場合において、この発明の他実施の形態
に係るエンコード方法で採用されるランレングス圧縮規
則11〜15を説明するものである。
【0085】図6の1列目に示す規則11では、同一画
素が1〜7個続く場合、4ビットデータでエンコード
(ランレングス圧縮)のデータ1単位を構成する。この
場合、最初の3ビットで継続画素数を表し、続く1ビッ
トで画素データ(画素種類の情報など)を表す。たとえ
ば1ビット画素データが”0”なら副映像の背景画素を
示し、それが”1”なら副映像のパターン画素を示す。
【0086】図6の2列目に示す規則12では、同一画
素が8〜15個続く場合、8ビットデータでエンコード
のデータ1単位を構成する。この場合、最初の3ビット
で規則12に基づくことを示す符号化ヘッダ(たとえば
000)を表し、続く4ビットで継続画素数を表し、そ
の後の1ビットで画素データを表す。
【0087】図6の3列目に示す規則13では、同一画
素が16〜127個続く場合、12ビットデータでエン
コードのデータ1単位を構成する。この場合、最初の4
ビットで規則13に基づくことを示す符号化ヘッダ(た
とえば0000)を表し、続く7ビットで継続画素数を
表し、その後の1ビットで画素データを表す。
【0088】図6の4列目に示す規則14では、エンコ
ードデータ単位の切換点からラインの終わりまで同一画
素が続く場合に、8ビットデータでエンコードのデータ
1単位を構成する。この場合、最初の7ビットで規則1
4に基づくことを示す符号化ヘッダ(たとえば0000
000)を表し、続く1ビットで画素データを表す。
【0089】図6の5列目に示す規則15では、エンコ
ード対象データが並んだ画素ラインが1ライン終了した
時点で、1ライン分の圧縮データPXDの長さが8ビッ
トの整数倍でない(すなわちバイトアラインでない)場
合に、4ビットのダミーデータを追加して、1ライン分
の圧縮データPXDがバイト単位になるように(すなわ
ちバイトアラインされるように)している。
【0090】次に、図7を参照して画像符号化方法(ラ
ンレングス圧縮符号化を用いたエンコード方法)を具体
的に説明する。
【0091】図7は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32を構成する画素データが、
たとえば第1〜第9ラインで構成され、各ライン上に2
ビット構成の画素(最大4種類の内容を持つ)が並んで
おり、各ライン上の2ビット画素により文字パターン
「A」および「B」が表現されている場合を示してい
る。この場合において、各ラインの画素データが、どの
ようにエンコード(ランレングス圧縮)されるかを具体
的に説明する。
【0092】図7の上部に例示するように、ソースとな
る画像は、3種類(最大4種類)の画素データで構成さ
れている。すなわち、2ビット画像データ(00)bで
副映像の背景の画素色が示され、2ビット画像データ
(01)bで副映像内の文字「A」および「B」の画素
色が示され、2ビット画像データ(10)bで副映像文
字「A」および「B」に対する強調画素色が示されてい
る。
【0093】文字「A」および「B」を含む原画像がス
キャナなどにより走査されると、これらの文字パターン
は、走査ライン毎に左から右へ向かって、1画素単位で
読み取られる。こうして読み取られた映像データは、こ
の発明に基づくランレングス圧縮を行なうエンコーダ
(後述する図10の実施形態では200)に入力され
る。
【0094】このエンコーダは、図5で説明した規則1
〜規則6に基づくランレングス圧縮を実行するソフトウ
エアが動作するマイクロコンピュータ(MPUまたはC
PU)で構成できる。このエンコーダソフトウエアにつ
いては、図13および図14のフローチャートを参照し
て後述する。
【0095】以下、1画素単位で読み取られた文字パタ
ーン「A」および「B」の順次(sequential)ビット列
をランレングス圧縮するエンコード処理について、説明
する。
【0096】図7の例では、ソース画像の画素色が3つ
の場合を想定しているので、エンコード処理対象の映像
データ(文字パターン「A」および「B」の順次ビット
列)は、背景画素色「・」を2ビット画素データ(0
0)bで表し、文字画素色「#」を2ビット画素データ
(01)bで表し、強調画素色「o」を2ビット画素デ
ータ(10)bで表している。この画素データ(00、
01など)のビット数(=2)は、画素幅と呼ぶことも
ある。
【0097】なお、単純化のために、図7の例では、エ
ンコード処理対象映像データ(副映像データ)の表示幅
を16画素とし、走査ライン数(表示の高さ)は9ライ
ンとしている。
【0098】まず、スキャナから得られた画素データ
(副映像データ)は、マイクロコンピュータにより、一
旦、圧縮前のランレングス値に変換される。
【0099】すなわち、図7の上部の1ライン目を例に
取れば、3個の連像「・・・」は(・*3)に変換さ
れ、その後の1個の「o」は(o*1)に変換され、そ
の後の1個の「#」は(#*1)に変換され、その後の
1個の「o」は(o*1)に変換され、その後の3連像
「・・・」は(・*3)に変換され、その後の1個の
「o」は(o*1)に変換され、その後の4連像「##
##」は(#*4)に変換され、その後の1個の「o」
は(o*1)に変換され、最後の1個の「・」は(・*
1)に変換される。
【0100】その結果、図7の中部に示すように、1ラ
イン目の圧縮前ランレングスデータは、「・*3/o*
1/#*1/o*1/・*3/o*1/#*4/o*1
/・*1」のようになる。このデータは、文字画素色な
どの画像情報と、その連続数を示す継続画素数との組み
合わせにより、構成されている。
【0101】以下同様に、図7上部の2ライン〜9ライ
ン目の画素データ列は、図7中部の2ライン〜9ライン
目に示すような圧縮前ランレングスデータ列になる。
【0102】ここで、1ライン目のデータに注目する
と、ラインのスタートから背景画素色「・」が3個続い
ているので、図5の圧縮規則1が適用される。その結
果、1ライン目の最初の「・・・」すなわち(・*3)
は、「3」を表す2ビット(11)と背景画素色「・」
を表す(00)とを組み合わせた(1100)にエンコ
ードされる。
【0103】1ライン目の次のデータは、「o」が1個
なのでやはり規則1が適用される。その結果、1ライン
目の次の[o」すなわち(o*1)は、「1」を表す2
ビット(01)と強調画素色「o」を表す(10)とを
組み合わせた(0110)にエンコードされる。
【0104】さらに次のデータは、「#」が1個なので
やはり規則1が適用される。その結果、1ライン目の次
の[#」すなわち(#*1)は、「1」を表す2ビット
(01)と文字画素色「#」を表す(01)とを組み合
わせた(0101)にエンコードされる。(この#に関
する部分は、図7の中部および下部では破線で囲って図
示してある。) 以下同様に、(o*1)は(0110)にエンコードさ
れ、(・*3)は(1100)にエンコードされ、(o
*1)は(0110)にエンコードされる。
【0105】1ライン目のその後のデータは、「#」が
4個なので、図5の圧縮規則2が適用される。その結
果、1ライン目のこの[#」すなわち(#*4)は、規
則2が適用されたことを示す2ビットヘッダ(00)
と、継続画素数「4」を表す4ビット(0100)と、
文字画素色「#」を表す(01)とを組み合わせた(0
0010001)にエンコードされる。(この#に関す
る部分は、破線で囲って図示してある。) 1ライン目のさらにその後のデータは、「o」が1個な
ので規則1が適用される。その結果、この[o」すなわ
ち(o*1)は、「1」を表す2ビット(01)と強調
画素色「o」を表す(10)とを組み合わせた(011
0)にエンコードされる。
【0106】1ライン目最後のデータは、「・」が1個
なので規則1が適用される。その結果、この[・」すな
わち(・*1)は、「1」を表す2ビット(01)と背
景画素色「・」を表す(00)とを組み合わせた(01
00)にエンコードされる。
【0107】以上のようにして、1ライン目の圧縮前ラ
ンレングスデータ「・*3/o*1/#*1/o*1/
・*3/o*1/#*4/o*1/・*1」は、(11
00)(0110)(0101)(0110)(110
0)(0110)(00010001)(0110)
(0100)のようにランレングス圧縮され、1ライン
目のエンコードが終了する。
【0108】以下同様にして、8ライン目までエンコー
ドが進行する。9ライン目では、1ライン全てが同一の
背景画素色「・」で占められている。この場合は、図5
の圧縮規則5が適用される。その結果、9ライン目の圧
縮前ランレングスデータ「・*16」は、同一の背景画
素色「・」がラインエンドまで続いていることを示す1
4ビットのヘッダ(00000000000000)
と、背景画素色「・」を示す2ビット画素データ(0
0)とを組み合わせた、16ビットの(0000000
000000000)にエンコードされる。
【0109】なお、上記規則5に基づくエンコードは、
圧縮対象データがラインの途中から始まりラインエンド
まで続いている場合にも適用される。
【0110】図10は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報(図3の31+32+33)を持つ高密度
光ディスクの、量産からユーザサイドにおける再生まで
の流れを説明するとともに;この発明に基づきエンコー
ドされた画像情報の、放送/ケーブル配信からユーザ/
加入者における受信/再生までの流れを説明するブロッ
ク図である。
【0111】たとえば図7の中部に示すような圧縮前ラ
ンレングスデータが図10のエンコーダ200に入力さ
れると、エンコーダ200は、たとえば図5の圧縮規則
1〜6に基づくソフトウエア処理により、入力されたデ
ータがランレングス圧縮(エンコード)される。
【0112】図1に示すような光ディスクODに図2に
示すような論理構成のデータが記録される場合は、図1
0のエンコーダ200によるランレングス圧縮処理(エ
ンコード処理)は、図3の副映像データに対して実施さ
れる。
【0113】図10のエンコーダ200には、上記光デ
ィスクODを完成させるに必要な種々なデータも入力さ
れる。これらのデータは、たとえばMPEG(Mortion
Picture Expert Group)の規格に基づき圧縮され、圧縮
後のデジタルデータがレーザカッティングマシン202
または変調器/送信器210に送られる。
【0114】レーザカッティングマシン202におい
て、図示しないマザーディスクにエンコーダ200から
のMPEG圧縮データがカッティングされて、光ディス
クマスタ204が製造される。
【0115】2枚貼合せ高密度光ディスク量産設備20
6では、このマスタ204を雛形にして、たとえば厚さ
0.6ミリのポリカーボネート基板上のレーザ光反射膜
に、マスタの情報が転写される。それぞれ別のマスタ情
報が転写された大量2枚のポリカーボネート基板は、張
り合わされて、厚さ1.2ミリの両面光ディスク(ある
いは片面読み取り形両面ディスク)となる。
【0116】設備206で量産された貼合せ高密度光デ
ィスクODは各種市場に頒布され、ユーザの手元に届
く。
【0117】頒布されたディスクODは、ユーザの再生
装置300で再生される。この装置300は、エンコー
ダ200でエンコードされたデータを元の情報に復元す
るデコーダ101を備えている。デコーダ101でデコ
ードされた情報は、たとえばユーザのモニタTVに送ら
れ、映像化される。こうして、エンドユーザは大量頒布
されたディスクODから、元の映像情報を観賞すること
ができるようになる。
【0118】一方、エンコーダ200から変調器/送信
器210に送られた圧縮情報は、所定の規格に沿って変
調され、送信される。たとえば、エンコーダ200から
の圧縮映像情報は、対応する音声情報とともに衛星放送
(212)される。あるいは、エンコーダ200からの
圧縮映像情報は、対応する音声情報とともにケーブル伝
送(212)される。
【0119】放送あるいはケーブル伝送された圧縮映像
/音声情報は、ユーザあるいは加入者の受信器/復調器
400で受信される。この受信器/復調器400は、エ
ンコーダ200でエンコードされたデータを元の情報に
復元するデコーダ101を備えている。デコーダ101
でデコードされた情報は、たとえばユーザのモニタTV
に送られ、映像化される。こうして、エンドユーザは放
送あるいはケーブル伝送された圧縮映像情報から、元の
映像情報を観賞することができるようになる。
【0120】図11は、この発明に基づく画像デコード
(ランレングス伸張)を実行するデコーダハードウエア
の一実施形態(ノンインターレース仕様)を示すブロッ
ク図である。ランレングス圧縮された副映像データSP
D(図3のデータ32相当)をデコードするデコーダ1
01(図10参照)は、図11のように構成することが
できる。
【0121】以下、図11を参照しながら、図4に示す
ようなフォーマットのランレングス圧縮された画素デー
タを含む信号をランレングス伸張する副映像データデコ
ーダについて、説明する。
【0122】図11に示すように、この副映像デコーダ
101は、副映像データSPDが入力されるデータI/
O102と;副映像データSPDを保存するメモリ10
8と;このメモリ108の読み書き動作を制御するメモ
リ制御部105と;メモリ108から読み出された符号
データ(ランレングス圧縮された画素データ)のラン情
報から1単位(1ブロック)の継続コード長(符号化ヘ
ッダ)を検知し、その継続コード長の切り分け情報を出
力する継続コード長検知部106と;この継続コード長
検知部106からの情報にしたがって1ブロック分の符
号データを取り出す符号データ切分部103と;この符
号データ切分部103から出力されるものであって1圧
縮単位のラン情報を示す信号と、継続コード長検知部1
06から出力されるものであってデータビットの「0」
が1ブロック分の符号データの先頭から幾つ連続してい
るかという「0」ビット連続数を示す信号(期間信号)
とを受け取り、これらの信号から1ブロックの継続画素
数を計算するラン長設定部107と;符号データ切分部
103からの画素色情報とラン長設定部107から出力
された期間信号とを受け取り、その期間だけ色情報を出
力する画素色出力部104(Fast-in/Fast-outタイプ)
と;メモリ108から読み出された副映像データSPD
中のヘッダデータ(図4参照)を読み込み、読み込んだ
データに基づき各種処理設定および制御を行なうマイク
ロコンピュータ112と;メモリ108の読み書きアド
レスを制御するアドレス制御部109と;ラン情報が存
在しないラインに対する色情報がマイクロコンピュータ
112により設定される不足画素色設定部111と;T
V画面などに副映像を表示するときの表示エリアを決定
する表示有効許可部110などで、構成されている。
【0123】なお、図53〜図57の説明で言及される
が、デコーダ101のMPU112には、システムタイ
マ120およびバッファ121が接続されている。
【0124】上記説明を別の言い方で再度説明すると、
次のようになる。すなわち、図11に示すように、ラン
レングス圧縮された副映像データSPDは、データI/
O102を介して、デコーダ101内部のバスに送り込
まれる。バスに送り込まれたデータSPDは、メモリ制
御部105を介してメモリ108へ送られ、そこに記憶
される。また、デコーダ101の内部バスは、符号デー
タ切分部103と、継続コード長検知部106と、マイ
クロコンピュータ(MPUまたはCPU)112とに接
続されている。
【0125】メモリ108から読み出された副映像デー
タの副映像ユニットヘッダ31は、マイクロコンピュー
タ112により読み取られる。マイクロコンピュータ1
12は、読み出したヘッダ31から、図4に示す各種パ
ラメータに基づいて、アドレス制御部109にデコード
開始アドレス(SPDDADR)を設定し、表示有効許
可部110に副映像の表示開始位置と表示幅と表示高と
の情報(SPDSZ)を設定し、符号データ切分部10
3に副映像の表示幅(ライン上のドット数)を設定す
る。設定された各種情報は各部(109、110、10
3)の内部レジスタに保存される。それ以後、レジスタ
に保存された各種情報は、マイクロコンピュータ112
によりアクセスできるようになる。
【0126】アドレス制御部109は、レジスタに設定
されたデコード開始アドレス(SPDDADR)に基づ
き、メモリ制御部105を介しメモリ108にアクセス
して、デコードしようとする副映像データの読み出しを
開始する。こうしてメモリ108から読み出された副映
像データは、符号データ切出部103および継続コード
長検知部106に与えられる。
【0127】ランレングス圧縮された副映像データSP
Dの符号化ヘッダ(図5の規則2〜5では2〜14ビッ
ト)は継続コード長検知部106により検出され、デー
タSPD内における同一画素データの継続画素数が継続
コード長検知部106からの信号を基にラン長設定部1
07により検出される。
【0128】すなわち、継続コード長検知部106は、
メモリ108から読み込んだデータの”0”ビットの数
を数えて、符号化ヘッダ(図5参照)を検知する。この
検知部106は、検知した符号化ヘッダの値にしたがっ
て、符号データ切分部103に切り分け情報SEP.I
NFO.を与える。
【0129】符号データ切分部103は、与えられた切
り分け情報SEP.INFO.にしたがって、継続画素
数(ラン情報)をラン長設定部107に設定するととも
に、画素データ(SEPARATED DATA;ここ
では画素色)をFIFOタイプの画素色出力部104に
設定する。その際、符号データ切分部103は、副映像
データの画素数をカウントし、画素数カウント値と副映
像の表示幅(1ラインの画素数)とを比較している。
【0130】1ライン分のデコードが終了した時点でバ
イトアラインされていない(つまり1ライン分のデータ
ビット長が8の倍数でない)場合は、符号データ切分部
103は、そのライン上の末尾4ビットデータをエンコ
ード時に付加されたダミーデータであるとみなして、切
り捨てる。
【0131】ラン長設定部107は、前記継続画素数
(ラン情報)と画素ドットクロック(DOTCLK)と
水平/垂直同期信号(H−SYNC/V−SYNC)と
に基づいて、画素色出力部104に、画素データを出力
させるための信号(PERIOD SIGNAL)を与
える。すると、画素色出力部104は、画素データ出力
信号(PERIOD SIGNAL)がアクティブであ
る間(つまり同じ画素色を出力する期間中)、符号デー
タ切分部103からの画素データを、デコードされた表
示データとして出力する。
【0132】その際、マイクロコンピュータ112から
の指示によりデコード開始ラインが変更されている場合
には、ラン情報のないラインが存在することがある。そ
の場合には、不足画素色設定部111が、予め設定され
た不足の画素色のデータ(COLOR INFO.)を
画素色出力部104に与える。すると、ラン情報のない
ラインデータが符号データ切分部103に与えられてい
る間、画素色出力部104は、不足画素色設定部111
からの不足画素色データ(COLOR INFO.)を
出力する。
【0133】すなわち、図11のデコーダ101の場
合、入力された副映像データSPD中に画像データがな
いと、マイクロコンピュータ112はその分不足する画
素色情報を不足画素色設定部111に設定するようにな
っている。
【0134】この画素色出力部104へは、図示しない
モニタ画面上のどの位置にデコードされた副映像を表示
させるかを決定する表示許可(Display Enable)信号
が、副映像画像の水平/垂直同期信号に同期して、表示
有効許可部(Display Activator)110から与えられ
る。また、マイクロコンピュータ112からの色情報指
示に基づいて、許可部110から出力部104へ、色切
換信号が送られる。
【0135】アドレス制御部109は、マイクロコンピ
ュータ112による処理設定後、メモリ制御部105、
継続コード長検知部106、符号データ切分部103お
よびラン長設定部107に対して、アドレスデータおよ
び各種タイミング信号を送出する。
【0136】データI/O部102を介して副映像デー
タSPDのパックが取り込まれ、それがメモリ108に
格納される際、このデータSPDのパックヘッダの内容
(デコード開始アドレス、デコード終了アドレス、表示
開始位置、表示幅、表示高さなど)がマイクロコンピュ
ータ112により読み取られる。マイクロコンピュータ
112は、読み取った内容に基づいて、表示有効許可部
110に、デコード開始アドレス、デコード終了アドレ
ス、表示開始位置、表示幅、表示高さなどを設定する。
このとき、圧縮された画素データが何ビット構成である
か(ここでは画素データ2ビットとしている)は、図4
の副映像ユニットヘッダ31の内容で決定できるように
構成できる。
【0137】以下、圧縮された画素データが2ビット構
成(使用規則は図5の規則1〜6)の場合について、図
11のデコーダ101の動作を説明する。
【0138】マイクロコンピュータ112によりデコー
ドスタートアドレスが設定されると、アドレス制御部1
09は、メモリ制御部105に対応するアドレスデータ
を送るとともに、継続コード長検知部106に読込開始
信号を送る。
【0139】継続コード長検知部106は、送られてき
た読込開始信号に応答してメモリ制御部105にリード
信号を送って符号化データ(圧縮された副映像データ3
2)を読み込む。そして、この検知部106において、
読み込んだデータのうち上位2ビット全てが「0」かど
うかがチェックされる。
【0140】それらが「0」でない場合は、圧縮単位の
ブロック長が4ビットであると判定される(図5の規則
1参照)。
【0141】それら(上位2ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く2ビット(上位4ビット)がチェックさ
れる。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロッ
ク長が8ビットであると判定される(図5の規則2参
照)。
【0142】それら(上位4ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く2ビット(上位6ビット)がチェックさ
れる。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロッ
ク長が12ビットであると判定される(図5の規則3参
照)。
【0143】それら(上位6ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く8ビット(上位14ビット)がチェック
される。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロ
ック長が16ビットであると判定される(図5の規則4
参照)。
【0144】それら(上位14ビット)が「0」であれ
ば、圧縮単位のブロック長が16ビットであるととも
に、ラインエンドまで同じ画素データが連続していると
判定される(図5の規則5参照)。
【0145】また、ラインエンドまで読み込んだ画素デ
ータのビット数が8の整数倍であればそのままとし、8
の整数倍でなければ、バイトアラインを実現するため
に、読み込んだデータの末尾に4ビットのダミーデータ
が必要であると判定される(図5の規則6参照)。
【0146】符号データ切分部103は、継続コード長
検知部106による上記判定結果に基づいて、メモリ1
08から副映像データ32の1ブロック分(1圧縮単
位)を取り出す。そして、切分部103において、取り
出された1ブロック分データが、継続画素数と画素デー
タ(画素の色情報など)に切り分けられる。切り分けら
れた継続画素数のデータ(RUN INFO.)はラン
長設定部107に送られ、切り分けられた画素データ
(SEPARATED DATA)は画素色出力部10
4に送られる。
【0147】一方、表示有効許可部110は、マイクロ
コンピュータ112から受け取った表示開始位置情報、
表示幅情報および表示高情報にしたがい、装置外部から
供給される画素ドットクロック(PIXELーDOT
CLK)、水平同期信号(H−SYNC)および垂直同
期信号(V−SYNC)に同期して、副映像表示期間を
指定する表示許可信号(イネーブル信号)を生成する。
この表示許可信号は、ラン長設定部107に出力され
る。
【0148】ラン長設定部107には、継続コード長検
知部106から出力されるものであって現在のブロック
データがラインエンドまで連続するかどうかを示す信号
と、符号データ切分部103からの継続画素データ(R
UN INFO.)とが送られる。ラン長設定部107
は、検知部106からの信号および切分部103からの
データに基づいて、デコード中のブロックが受け持つ画
素ドット数を決定し、このドット数に対応する期間中、
画素色出力部104へ表示許可信号(出力イネーブル信
号)を出力するように構成されている。
【0149】画素色出力部104は、ラン長設定部10
7からの期間信号受信中イネーブルとなり、その期間
中、符号データ切分部103から受け取った画素色情報
を、画素ドットクロック(PIXELーDOT CL
K)に同期して、デコードされた表示データとして、図
示しない表示装置などへ送出する。すなわち、デコード
中ブロックの画素パターン連続ドット数分の同じ表示デ
ータが、画素色出力部104から出力される。
【0150】また、継続コード長検知部106は、符号
化データがラインエンドまで同じ画素色データであると
判定すると、符号データ切分部103へ継続コード長1
6ビット用の信号を出力し、ラン長設定部107にはラ
インエンドまで同じ画素色データであることを示す信号
を出力する。
【0151】ラン長設定部107は、検知部106から
上記信号を受け取ると、水平同期信号H−SYNCが非
アクティブになるまで符号化データの色情報がイネーブ
ル状態を保持し続けるように、画素色出力部104へ出
力イネーブル信号(期間信号)を出力する。
【0152】なお、マイクロコンピュータ112が副映
像の表示内容をスクロールさせるためにデコード開始ラ
インを変更した場合は、予め設定していた表示領域内に
デコード使用とするデータラインが存在しない(つまり
デコードラインが不足する)可能性がある。
【0153】図11のデコーダ101は、このような場
合に対処するために、不足したラインを埋める画素色デ
ータを予め用意している。そして、実際にライン不足が
検知されると、不足画素色データの表示モードに切り換
えられる。具体的にいえば、データエンド信号がアドレ
ス制御部109から表示有効許可部110に与えられる
と、許可部110は画素色出力部104に色切換信号
(COLOR SW SIGNAL)を送る。画素色出
力部104は、この切換信号に応答して、符号データか
らの画素色データのデコード出力を、不足画素色設定部
110からの色情報(COLOR INFO.)のデコ
ード出力に切り換える。この切換状態は、不足ラインの
表示期間中(DISPLAY ENABLE=アクティ
ブ)、維持される。
【0154】なお、上記ライン不足が生じた場合、不足
画素色データを用いる代わりに、その間、デコード処理
動作を中止することもできる。
【0155】具体的には、例えばデータエンド信号がア
ドレス制御部109から表示有効許可部110へ入力さ
れたときに、許可部110から画素色出力部104へ表
示中止を指定する色切換信号を出力すればよい。する
と、画素色出力部104は、この表示中止指定色切換信
号がアクティブの期間中、副映像の表示を中止するよう
になる。
【0156】図8は、図7の例でエンコードされた画素
データ(副映像データ)のうち、文字パターン「A」が
どのようにデコードされるかを、2例(ノンインターレ
ース表示およびインターレース表示)説明するものであ
る。
【0157】図11のデコーダ101は、図8の上部で
示すような圧縮データを図8の左下部に示すようなノン
インターレース表示データにデコードする場合に用いる
ことができる。
【0158】これに対し、図8の上部で示すような圧縮
データを図8の右下部に示すようなインターレース表示
データにデコードする場合は、同一画素ラインを二度ス
キャンするラインダブラ(たとえば、奇数フィールドの
ライン#1と同じ内容のライン#10を、偶数フィール
ドにおいて再スキャンする;V−SYNC単位の切換)
が必要になる。
【0159】また、インターレース表示と同等の画像表
示量をノンインターレース表示する場合は、別のインダ
ブラ(たとえば、図8右下部のライン#1と同じ内容を
持つライン#10をライン#1に連続させる;H−SY
NC単位の切換)が必要になる。
【0160】図12は、上記ラインダブラの機能を持つ
デコーダハードウエアの実施形態(インターレース仕
様)を説明するブロック図である。図10のデコーダ1
01は、図12の構成のデコーダで構成することもでき
る。
【0161】図12の構成において、マイクロコンピュ
ータ112は、副映像の水平/垂直同期信号に基づい
て、インターレース表示の奇数フィールドと偶数フィー
ルドの発生タイミングを検知している。
【0162】奇数フィールドを検知すると、マイクロコ
ンピュータ112は選択信号生成部118に「現在奇数
フィールドである」ことを示すモード信号を与える。す
ると、選択信号生成部118からセレクタ115へ、デ
コーダ101からのデコードデータを選択させる信号が
出力される。すると、奇数フィールドのライン#1〜#
9の画素データ(図8の右下部参照)が、デコーダ10
1からセレクタ115を介して、ビデオ出力として外部
へ送出される。このとき、これら奇数フィールドのライ
ン#1〜#9の画素データは、一旦、ラインメモリ11
4に格納される。
【0163】偶数フィールドに移ったことを検知する
と、マイクロコンピュータ112は選択信号生成部11
8に「現在偶数フィールドである」ことを示すモード信
号を与える。すると、選択信号生成部118からセレク
タ115へ、ラインメモリ114に格納されたを選択さ
せる信号が出力される。すると、偶数フィールドのライ
ン#10〜#18の画素データ(図8の右下部参照)
が、ラインメモリ114からセレクタ115を介して、
ビデオ出力として外部へ送出される。
【0164】こうして、奇数フィールドのライン#1〜
#9の副映像画像(図8の例では文字「A」)と、偶数
フィールドのライン#10〜#18の副映像画像(図8
の文字「A」)とが合成されて、インターレース表示が
実現される。
【0165】ところで、図4に示した副映像データの副
映像ユニットヘッダ31には、TV画面のフレーム表示
モード/フィールド表示モードを示すパラメータビット
(SPMOD)が設けられている。
【0166】インターレース表示と同等の画像表示量を
ノンインターレース表示する場合は、たとえば以下のよ
うになる。
【0167】図12のマイクロコンピュータ112は、
副映像ユニットヘッダ31を読み込んだとき、上記パラ
メータSPMODの設定値(アクティブ=「1」;非ア
クティブ=「0」)から、インターレースモード(アク
ティブ「1」)であるかノンインターレースモードであ
るか(非アクティブ「0」)を判断できる。
【0168】図12の構成において、パラメータSPM
ODがアクティブ=「1」であると、マイクロコンピュ
ータ112はインターレースモードであることを検知
し、インターレースモードを示すモード信号を選択信号
生成部118に送る。このモード信号を受けた生成部1
18は、水平同期信号H−SYNCの発生毎に、切換信
号をセレクタ115に与える。すると、セレクタ115
は、副映像デコーダ101からの現在フィールドのデコ
ード出力(DECODED DATA)と、ラインメモ
リ114に一時記憶された現在フィールドのデコード出
力とを、水平同期信号H−SYNCの発生毎に交互に切
り換えて、ビデオ出力を外部TVなどに送出する。
【0169】以上のようにして、現在のデコードデータ
とラインメモリ114内のデコードデータとがH−SY
NC毎に切り換え出力されると、TV画面上には、元の
画像(デコードされたデータ)の2倍の密度(水平走査
線が2倍)を持つ映像が、インターレースモードで表示
される。
【0170】このような構成の副映像デコーダ101で
は、データが1ライン分読み込まれてからデコード処理
されるのではなく、順次入力されるビットデータが、デ
コードデータ単位ブロックの初めから1ビットづつカウ
ントされつつ2〜16ビット読み込まれ、デコード処理
される。この場合、デコードデータ1単位のビット長
(4ビット、8ビット、12ビット、16ビットなど)
はデコード直前に検知される。そして、検知されたデー
タ長単位で、圧縮された画素データが、たとえば3種類
の画素(図7の例では「・」、「o」、「#」)に、リ
アルタイムで復元(再生)されて行く。
【0171】たとえば図5の規則1〜規則6にしたがっ
てエンコードされた画素データをデコードするにあた
り、副映像デコーダ101は、ビットカウンタと比較的
小容量のデータバッファ(ラインメモリ114など)を
備えておればよい。換言すれば、副映像デコーダ101
の回路構成は比較的単純なものとすることができ、この
エンコーダを含む装置全体を小型化できることになる。
【0172】すなわち、この発明エンコーダは、従来の
MH符号化方法のようにデコーダ内に大掛かりなコード
表を必要とせず、また算術符号化方法のようにエンコー
ド時にデータを二度読みする必要もなくなる。さらに、
この発明のデコーダは、掛算器のよな比較的複雑なハー
ドウエアを必要とせず、カウンタおよび小容量バッファ
などの簡単な回路の追加で具現できる。
【0173】この発明によれば、多種類の画素データ
(2ビット構成では最大4種類)のランレングス圧縮/
エンコードおよびそのランレングス伸張/デコードを、
比較的簡単な構成で実現できるようになる。
【0174】図13は、この発明の一実施の形態に係る
画像エンコード(ランレングス圧縮)を実行するもので
あって、たとえば図10のエンコーダ(200)により
実行されるソフトウエアを説明するフローチャートであ
る。
【0175】図5のランレングス圧縮規則1〜6に基づ
く一連のエンコード処理は、図10に示すエンコーダ2
00内部のマイクロコンピュータにより、ソフトウエア
処理として、実行される。エンコーダ200によるエン
コード全体の処理は図13のフローにしたがって行うこ
とができ、副映像データ中の画素データのランレングス
圧縮は図14のフローにしたがって行うことができる。
(ここでは、図3の表示制御シーケンステーブルDCS
QT33のエンコードについては触れない。DCSQT
33部分のエンコードについては、図53を参照して後
述する。) この場合、エンコーダ200内部のコンピュータは、ま
ず、キー入力などによって画像データのライン数とドッ
ト数が指定されると(ステップST801)、副映像デ
ータのヘッダ領域を用意し、ラインカウント数を「0」
に初期化する(ステップST802)。
【0176】そして画素パターンが1画素づつ順次入力
されると、エンコーダ200内部のコンピュータは、最
初の1画素分の画素データ(ここでは2ビット)を取得
して、その画素データを保存し、画素カウントを「1」
に設定するとともに、ドットカウント数を「1」に設定
する(ステップST803)。
【0177】続いて、エンコーダ200の内部コンピュ
ータは、次の画素パターンの画素データ(2ビット)を
取得し、1つ前に入力された保存中の画素データと比較
する(ステップST804)。
【0178】この比較の結果、画素データが等しくない
場合は(ステップST805のノー)、エンコード変換
処理1が行われ(ステップST806)、現在の画素デ
ータが保存される(ステップST807)。そして画素
カウント数が+1インクリメントされ、これに対応して
ドットカウント数も+1インクリメントされる(ステッ
プST808)。
【0179】なお、ステップST804での比較の結
果、画素データが等しい場合は(ステップST805イ
エス)、ステップST806のエンコード変換処理1は
スキップされステップST808に移る。
【0180】画素カウント数およびドットカウント数の
インクリメント(ステップST808)の後、エンコー
ダ200の内部コンピュータは、現在エンコード中の画
素ラインが終端であるかどうかチェックする(ステップ
ST809)。ラインエンドであれば(ステップST8
09イエス)、エンコード変換処理2が行われる(ステ
ップST810)。ラインエンドでなければ(ステップ
ST809ノー)、ステップST804に戻り、ステッ
プST804〜ステップST808の処理が反復され
る。
【0181】ステップST810のエンコード変換処理
2が済むと、エンコーダ200内部のコンピュータは、
エンコード後のビット列が8ビットの整数倍(バイトア
ラインされた状態)であるかどうかチェックする(ステ
ップST811A)。バイトアラインされていなければ
(ステップST811Aノー)、エンコード後のビット
列の末尾に4ビットのダミーデータ(0000)が追加
される(ステップST811B)。このダミー追加処理
後、あるいはエンコード後のビット列がバイトアライン
されていれば(ステップST811Aイエス)、エンコ
ーダ内コンピュータのラインカウンタ(マイクロコンピ
ュータ内部の汎用レジスタなど)が+1インクリメント
される(ステップST812)。
【0182】ラインカウンタのインクリメント後、最終
ラインに到達していなければ(ステップST813ノ
ー)、ステップST803に戻り、ステップST803
〜ステップST812の処理が反復される。
【0183】ラインカウンタのインクリメント後、最終
ラインに到達しておれば(ステップST813イエ
ス)、エンコード処理(ここでは2ビット画素データの
ビット列のランレングス圧縮)が終了する。
【0184】図14は、図13のエンコード変換処理1
の内容の一例を説明するフローチャートである。
【0185】図13のエンコード変換処理1(ステップ
ST806)では、エンコード対象画素データが2ビッ
ト幅であることを想定しているので、図5のランレング
ス圧縮規則1〜6が適用される。
【0186】これらの規則1〜6に対応して、画素カウ
ント数が0(ステップST901)であるか、画素カウ
ント数が1〜3(ステップST902)であるか、画素
カウント数が4〜15(ステップST903)である
か、画素カウント数が16〜63(ステップST90
4)であるか、画素カウント数が64〜255(ステッ
プST905)であるか、画素カウント値がラインエン
ド(ステップST906)を示しているか、画素カウン
ト数が256以上であるか(ステップST907)の判
断が、コンピュータソフトウエアにより行われる。
【0187】エンコーダ200の内部コンピュータは、
上記判断結果に基づいて、ランフィールドのビット数
(同一種類の画素データの1単位長)を決定し(ステッ
プST908〜ステップST913)、副映像ユニット
ヘッダ31の後に、このランフィールドビット数分の領
域を確保する。こうして確保されたランフィールドに継
続画素数が出力され、画素フィールドに画素データが出
力され、エンコーダ200内部の記憶装置(図示せず)
に記録される(ステップST914)。
【0188】図15は、この発明の一実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)を実行するものであ
って、たとえば図11あるいは図12マイクロコンピュ
ータ112により実行されるソフトウエアを説明するフ
ローチャートである。(ここでは、図3の表示制御シー
ケンステーブルDCSQT33のデコードについては触
れない。DCSQT33部分のデコードについては、図
54〜図57を参照して後述する。) また、図16は、図15のソフトウエアで使用されるデ
コードステップ(ST1005)の内容の一例を説明す
るフローチャートである。
【0189】すなわち、マイクロコンピュータ112
は、ランレングス圧縮された副映像データ(画素データ
は2ビット構成)の初めのヘッダ31部分を読み込ん
で、その内容(図4参照)を解析する。そして、解析さ
れたヘッダの内容に基づいて、デコードされるがそうデ
ータのライン数およびドット数が指定される。これらラ
イン数およびドット数が指定されると(ステップST1
001)、ラインカウント数およびドットカウント数が
「0」に初期化される(ステップST1002〜ステッ
プST1003)。
【0190】マイクロコンピュータ112は、副映像ユ
ニットヘッダ31の後に続くデータビット列を順次取り
込んで行き、ドット数およびドットカウント数を計数す
る。そしてドット数からドットカウント数を引き算し
て、継続画素数を算出する(ステップST1004)。
【0191】こうして継続画素数が算出されると、マイ
クロコンピュータ112は、この継続画素数の値に応じ
てデコード処理を実行する(ステップST1005)。
【0192】ステップST1005のデコード処理後、
マイクロコンピュータ112はドットカウント数と継続
画素数とを加算し、これを新たなドットカウント数とす
る(ステップST1006)。
【0193】そして、マイクロコンピュータ112はデ
ータを順次とりこんではステップST1005のデコー
ド処理を実行し、累積したドットカウント数が初めに設
定したライン終了数(ラインエンドの位置)と一致した
とき、1ライン分のデータについてのデコード処理を終
了する(ステップST1007イエス)。
【0194】次に、デコードしたデータがバイトアライ
ンされておれば(ステップST1008Aイエス)、ダ
ミーデータ分を取り除く(ステップST1008B)。
そしてラインカウント数を+1インクリメントし(ステ
ップST1009)、最終ラインに到達するまで(ステ
ップST1010ノー)、ステップST1002〜ステ
ップST1009の処理を反復する。最終ラインに到達
すれば(ステップST1010イエス)、デコードは終
了する。
【0195】図15のデコード処理ステップST100
5の処理内容は、たとえば図16に示すようになってい
る。
【0196】この処理では、初めから2ビットを取得し
ては、そのビットが「0」か否かを判定する織りを繰り
返す(ステップST1101〜ステップST110
9)。これにより、図5のランレングス圧縮規則1〜6
に対応した継続画素数、つまりラン連続数が決定される
(ステップST1110〜ステップST1113)。
【0197】そしてラン連続数が決定された後、そのあ
とに続けて読み込んだ2ビットが画素パターン(画素デ
ータ;画素の色情報)とされる(ステップST111
4)。
【0198】画素データ(画素の色情報)が決まると、
インデックスパラメータ「i」を0とし(ステップST
1115)、パラメータ「i」がラン連続数と一致する
まで(ステップST1116)、2ビット画素パターン
を出力しては(ステップST1117)、パラメータ
「i」を+1インクリメントし(ステップST111
8)、同じ画素データの1単位分の出力を終えて、デコ
ード処理を終了する。
【0199】このように、この副映像データのデコード
方法によれば、副映像データのデコード処理が、数ビッ
トの判定処理とデータブロックの切り分け処理とデータ
ビットの計数処理だけという、簡単な処理で済む。この
ため、従来のMH符号化方法などで使用される大掛かり
なコード表は必要なくなり、エンコードされたビットデ
ータを元の画素情報にデコードする処理・構成が簡単に
なる。
【0200】なお、上記実施の形態では、データデコー
ド時に最大16ビットのビットデータを読み取れば、同
じ画素の1単位分の符号ビット長を決定できるものとし
たが、この符号ビット長はこれに限定されない。たとえ
ばこの符号ビット長は32ビットでも64ビットでもよ
い。ただしビット長が増えれば、その分容量の大きなデ
ータバッファが必要になる。
【0201】また、上記実施の形態では画素データ(画
素の色情報)を、たとえば16色のカラーパレットから
選択された3色の色情報としたが、これ以外に、色の3
原色(赤成分R、緑成分G、青成分B;または輝度信号
成分Y、クロマ赤信号成分Cr、クロマ青信号成分Cb
など)それぞれの振幅情報を、2ビットの画素データで
表現することもできる。つまり、画素データは特定種類
の色情報に限定されることはない。
【0202】図17は、図11の変形例を示す。図11
ではマイクロコンピュータ112がヘッダを切り出す操
作をソフトウエア的に行っているが、図17では、ヘッ
ダの切り出し操作を、デコーダ101の内部でハードウ
エア的に行っている。
【0203】すなわち、図17に示すように、ランレン
グス圧縮された副映像データSPDは、データI/O1
02を介して、デコーダ101内部のバスに送り込まれ
る。バスに送り込まれたデータSPDは、メモリ制御部
105を介してメモリ108へ送られ、そこに記憶され
る。また、デコーダ101の内部バスは、符号データ切
分部103と、継続コード長検知部106と、マイクロ
コンピュータ(MPUまたはCPU)112に繋がった
ヘッダ切出部113とに接続されている。
【0204】メモリ108から読み出された副映像デー
タの副映像ユニットヘッダ31は、ヘッダ切出部113
により読み取られる。切出部113は、読み出したヘッ
ダ31から、図4に示す各種パラメータに基づいて、ア
ドレス制御部109にデコード開始アドレス(SPDD
ADR)を設定し、表示有効許可部110に副映像の表
示開始位置と表示幅と表示高との情報(SPDSZ)を
設定し、符号データ切分部103に副映像の表示幅(ラ
イン上のドット数)を設定する。設定された各種情報は
各部(109、110、103)の内部レジスタに保存
される。それ以後、レジスタに保存された各種情報は、
マイクロコンピュータ112によりアクセスできるよう
になる。
【0205】アドレス制御部109は、レジスタに設定
されたデコード開始アドレス(SPDDADR)に基づ
き、メモリ制御部105を介しメモリ108にアクセス
して、デコードしようとする副映像データの読み出しを
開始する。こうしてメモリ108から読み出された副映
像データは、符号データ切出部103および継続コード
長検知部106に与えられる。
【0206】ランレングス圧縮された副映像データSP
Dの符号化ヘッダ(図5の規則2〜5では2〜14ビッ
ト)は継続コード長検知部106により検出され、デー
タSPD内における同一画素データの継続画素数が継続
コード長検知部106からの信号を基にラン長設定部1
07により検出される。
【0207】以下、図17〜図21を参照しながら、図
15および図16を用いて説明したデコード方法とは別
のデコード方法を説明する。
【0208】図18は、この発明の他実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)処理の前半を説明す
るフローチャートである。
【0209】デコードを開始する場合、図17のデコー
ダ101内部の各ブロックは初期化(レジスタのクリ
ア、カウンタのリセットなど)される。その後、副映像
ユニットヘッダ31が読み取られ、その内容(図4の各
種パラメータ)がヘッダ切分部113の内部レジスタに
セットされる(ステップST1200)。
【0210】ヘッダ切分部113のレジスタにヘッダ3
1の各種パラメータがセットされると、ヘッダ31の読
み取りが終了したステータスが、マイクロコンピュータ
112に通知される(ステップST1201)。
【0211】マイクロコンピュータ112は、ヘッダ読
取終了ステータスを受けると、デコード開始ライン(た
とえば図4のSPLine1)を指定し、その開始ライ
ンをヘッダ切分部113に通知する(ステップST12
02)。
【0212】ヘッダ切分部113は、指定されたデコー
ド開始ラインの通知を受けると、自分のレジスタにセッ
トされているヘッダ31の各種パラメータに基づいて、
指定されたデコード開始ラインのアドレス(図4のSP
DDADR)およびデコード終了アドレス(図4のSP
EDADR;開始ラインアドレスから相対的に1ライン
分シフトしたアドレス)がアドレス制御部109にセッ
トされ、デコードされた副映像の表示開始位置と表示幅
と表示高と(図4のSPDSZ)が表示有効許可部11
0にセットされ、表示幅の値(LNEPIX;図4では
図示されていないがSPDSZに含まれている1ライン
分の画素数)が符号データ切分部103にセットされる
(ステップST1203)。
【0213】アドレス制御部109は、デコードアドレ
スをメモリ制御部105に送る。すると、デコードしよ
うとするデータ(圧縮された副映像データSPD)が、
メモリ制御部105を介して、メモリ108から符号化
データ切分部103および継続コード長検知部106
に、読み出される。その際、読み出されたデータは、バ
イト単位で、切分部103および検知部106それぞれ
の内部レジスタにセットされる(ステップST120
4)。
【0214】継続コード長検知部106は、メモリ10
8から読み出されてきたデータの”0”ビットの数をカ
ウントし、そのカウント値から、図5の規則1〜5のい
ずれかに該当する符号化ヘッダを検知する(ステップS
T1205)。この符号化ヘッダ検知の詳細は、図20
を参照して後述する。
【0215】継続コード長検知部106は、検知した符
号化ヘッダの値にしたがって、図5の規則1〜5のいず
れかの規則に対応した切分情報SEP.INFO.を生
成する(ステップST1206)。
【0216】たとえば、メモリ108から読み出されて
きたデータの”0”ビットのカウント値がゼロなら規則
1を示す切分情報SEP.INFO.が生成され、この
カウント値が2なら規則2を示す切分情報SEP.IN
FO.が生成され、このカウント値が4なら規則3を示
す切分情報SEP.INFO.が生成され、このカウン
ト値が6なら規則4を示す切分情報SEP.INFO.
が生成され、このカウント値が14なら規則5を示す切
分情報SEP.INFO.が生成される。こうして生成
された切分情報SEP.INFO.は、符号化データ切
分部103に転送される。
【0217】符号化データ切分部103は、継続コード
長検知部106からの切分情報SEP.INFO.の内
容にしたがって、継続画素数(PIXCNT;ラン情
報)をラン長設定部107にセットするとともに、継続
画素数データのあとに続く2ビット画素データ(画素色
データ;副映像データパケットから切り分けられたデー
タ)を、画素色出力部104にセットする。このとき、
切分部103の内部では、画素カウンタ(図示せず)の
現カウント値NOWPIXが、継続画素数PIXCNT
の分だけインクリメントされる(ステップST120
7)。
【0218】図19は、この発明の他実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)処理の後半(図18
のノードA以降)を説明するフローチャートである。
【0219】先行ステップST1203において、符号
化データ切分部103には、ヘッダ切分部113から、
副映像の表示幅に対応した1ライン分の画素データ数
(ドット数)LNEPIXが通知されている。符号化デ
ータ切分部103では、その内部画素カウンタの値NO
WPIXが通知された1ライン分画素データ数LNEP
IXを超えているかどうか、チェックされる(ステップ
ST1208)。
【0220】このステップにおいて、画素カウンタ値N
OWPIXが1ライン分画素データ数LNEPIX以上
になっているときは(ステップST1208ノー)、1
バイト分のデータがセットされていた切分部103の内
部レジスタがクリアされ、画素カウンタ値NOWPIX
がゼロになる(ステップST1209)。このとき、バ
イトアラインされている場合には、4ビットのデータが
切り捨てられることになる。画素カウンタ値NOWPI
Xが1ライン分画素データ数LNEPIXよりも小さい
ときは(ステップST1208イエス)、切分部103
の内部レジスタはクリアされずそのままとなる。
【0221】ラン長設定部107は、先行ステップST
1207でセットされた継続画素数PIXCNT(ラン
情報)と、画素ドットの転送レートを決めるドットクロ
ックDOTCLKと、副映像を主映像の表示画面に同期
させる水平および垂直同期信号H−SYNCおよびVー
SYNCとから、画素色出力部104にセットされた画
素データを必要な期間出力させるための表示期間信号
(PERIOD SIGNAL)を生成する。生成され
た表示期間信号は、画素色出力部104に与えられる
(ステップST1210)。
【0222】画素色出力部104は、ラン長設定部10
7から表示期間信号が与えられている間、先行ステップ
ST1207においてセットされた切分データ(たとえ
ば画素色を示す画素データ)を、デコードされた副映像
の表示データとして出力する(ステップST121
1)。
【0223】こうして出力された副映像表示データは、
後に、図示しない回路部分において適宜主映像の画像に
合成され、図示しないTVモニタにおいて表示されるこ
とになる。
【0224】ステップST1211の画素データ出力処
理後、デコードデータが終了していなければ、図18の
ステップST1204に戻る(ステップST1212ノ
ー)。デコードデータが終了しているかどうかは、ヘッ
ダ切分部113によりセットされた副映像表示データの
終了アドレス(SPEDADR)までのデータが符号化
データ切分部103において処理され終わったかどうか
で判定できる。
【0225】データのデコードが終了したならば(ステ
ップST1212イエス)、表示有効許可部110から
の表示許可信号(DISPLAY ENABLE)がア
クティブかどうかチェックされる。表示有効許可部11
0は、アドレス制御部109からデータ終了信号(DA
TA END SIGNAL)が送られてくるまでは、
アクティブ状態(たとえばハイレベル)の表示許可信号
を発生している。
【0226】表示許可信号がアクティブであれば、デー
タデコードが終了しているにも拘わらずまだ表示期間中
であると判定される(ステップST1213イエス)。
この場合は、表示有効許可部110はラン長設定部10
7および画素色出力部104へ色切換信号を送る(ステ
ップST1214)。
【0227】このとき、画素色出力部104は不足画素
色設定部111から不足画素色データを受け取ってい
る。表示有効許可部110から色切換信号を受信した画
素色出力部104は、出力する画素色データを、不足画
素色設定部111からの不足画素色データに切り換える
(ステップST1215)。すると、表示許可信号がア
クティブの間(ステップST1213〜ステップST1
215のループ)、デコードデータが存在しない副映像
の表示期間中は、不足画素色設定部111が提供する不
足画素色で、副映像の表示エリアが埋められる。
【0228】表示許可信号が非アクティブであれば、デ
コードされた副映像の表示期間が終了したと判定される
(ステップST1213ノー)。すると、表示有効許可
部110は、1フレーム分の副映像デコードが終了した
ことを示すエンドステータスを、マイクロコンピュータ
112に転送する(ステップST1216)。こうし
て、1画面(1フレーム)分の副映像デコード処理が終
了する。
【0229】図20は、図18の符号化ヘッダ検出ステ
ップ(ST1205)の内容の一例を説明するフローチ
ャートである。この符号化ヘッダ検出処理は、図17
(または図11)の継続コード長検知部106により、
実行される。
【0230】まず、継続コード長検知部106が初期化
され、その内部のステータスカウンタ(STSCNT)
がゼロにセットされる(ステップST1301)。その
後、メモリ108からバイト単位で検知部106に読み
込まれているデータの後続2ビット分の内容がチェック
される。この2ビットの内容が”00”であれば(ステ
ップST1302イエス)、カウンタSTSCNTが1
つインクリメントされる(ステップST1303)。チ
ェックした2ビットが、検知部106に読み込まれてい
る1バイトの終わりに達していなければ(ステップST
1304ノー)、さらに後続2ビット分の内容がチェッ
クされる。この2ビットの内容が”00”であれば(ス
テップST1302イエス)、カウンタSTSCNTが
さらに1つインクリメントされる(ステップST130
3)。
【0231】ステップST1302〜ステップST13
04のループが反復された結果、ステップST1302
でチェックした後続2ビットが検知部106に読み込ま
れている1バイトの終わりに達していたときは(ステッ
プST1304イエス)、図5の符号化ヘッダが6ビッ
トより大であることになる。この場合は、メモリ108
から検知部106に次のデータバイトが読み込まれ(ス
テップST1305)、ステータスカウンタSTSCN
Tが”4”にセットされる(ステップST1307)。
このとき同時に、符号化データ切分部103にも、同じ
データが1バイト読み込まれる。
【0232】ステータスカウンタSTSCNTが”4”
にセットされたあと、あるいは先行ステップST130
2においてチェックされた2ビット分の内容が”00”
でなければ(ステップST1302ノー)、ステータス
カウンタSTSCNTの内容が確定し、その内容が図5
の符号化ヘッダの内容として出力される(ステップST
1307)。
【0233】すなわち、ステータスカウンタSTSCN
T=”0”であれば図5の規則1を示す符号化ヘッダが
検出され、ステータスカウンタSTSCNT=”1”で
あれば図5の規則2を示す符号化ヘッダが検出され、ス
テータスカウンタSTSCNT=”2”であれば図5の
規則3を示す符号化ヘッダが検出され、ステータスカウ
ンタSTSCNT=”3”であれば図5の規則4を示す
符号化ヘッダが検出され、ステータスカウンタSTSC
NT=”4”であれば図5の規則5(ラインの終わりま
で同一画素データが連続する場合)を示す符号化ヘッダ
が検出される。
【0234】図21は、デコードされた画像がスクロー
ルされる場合において、この発明の画像デコード処理が
どのようになされるかを説明するフローチャートであ
る。
【0235】まず、図11または図17のデコーダ10
1内部の各ブロックが初期化され、図示しないラインカ
ウンタLINCNTがゼロクリアされる(ステップST
1401)。次に、マイクロコンピュータ112(図1
1)またはヘッダ切分部113(図17)は、図18の
ステップST1201で送出されたヘッダ読取終了ステ
ータスを受け取る(ステップST1402)。
【0236】ラインカウンタLINCNTの内容(初め
はゼロ)は、マイクロコンピュータ112(図11)ま
たはヘッダ切分部113(図17)に転送される(ステ
ップST1403)。マイクロコンピュータ112また
はヘッダ切分部113は、受け取ったステータスが1フ
レーム(1画面)の終了ステータス(ステップST12
06)であるかどうかチェックする(ステップST14
04)。
【0237】受け取ったステータスが1フレームの終了
ステータスでなければ(ステップST1405ノー)、
この終了ステータスが来るまで待機する。受け取ったス
テータスが1フレームの終了ステータスであれば(ステ
ップST1405イエス)、ラインカウンタLINCN
Tが1つインクリメントされる(ステップST140
6)。
【0238】インクリメントされたラインカウンタLI
NCNTの内容がラインの終わりに達していなければ
(ステップST1407ノー)、図15〜図16のデコ
ード処理、あるいは図18〜図19のデコード処理が再
開され(ステップST1408)、ステップST140
3に戻る。このデコードの反復ループ(ステップST1
403〜ステップST1408)が反復されることによ
り、ランレングス圧縮された副映像がデコードされなが
らスクロールされるようになる。
【0239】一方、インクリメントされたラインカウン
タLINCNTの内容がラインの終わりに達していると
きは(ステップST1407イエス)、スクロールを伴
う副映像データのデコード処理は終了する。
【0240】図22は、この発明に基づくエンコード
(図3のSPUH+PXD+DCSQTのエンコード)
およびデコード(SPUH+PXD+DCSQTのデコ
ード)が実行される光ディスク記録再生装置の概要を説
明するブロック図である。
【0241】図22において、光ディスクプレーヤ30
0は、基本的には従来の光ディスク再生装置(コンパク
トディスクプレーヤあるいはレーザディスクプレーヤ)
と同様な構成を持つ。ただし、この光ディスクプレーヤ
300は、挿入された光ディスクOD(この発明に基づ
きランレングス圧縮された副映像データを含む画像情報
が記録されたもの)から、ランレングス圧縮された画像
情報をデコードする前のデジタル信号(エンコードされ
たままのデジタル信号)を出力できるようになってい
る。このエンコードされたままのデジタル信号は圧縮さ
れているので、必要な伝送帯域幅は非圧縮データを伝送
する場合に比べて少なくて良い。
【0242】光ディスクプレーヤ300からの圧縮デジ
タル信号は変調器/送信器210を介してオンエアさ
れ、または通信ケーブルに送出される。
【0243】オンエアされた圧縮デジタル信号、あるい
はケーブル送信された圧縮デジタル信号は、受信者ある
いはケーブル加入者の受信器/復調器400により、受
信される。この受信器400は、たとえば図11あるい
は図17に示すような構成のデコーダ101を備えてい
る。受信器400のデコーダ101は、受信し復調した
圧縮デジタル信号をデコードして、エンコードされる前
の原副映像データを含む画像情報を出力する。
【0244】図22の構成において、送受信の伝送系が
およそ5Mビット/秒以上の平均ビットレートを持つも
のであれば、高品位なマルチメディア映像・音声情報の
放送ができる。
【0245】図23は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報が、通信ネットワーク(インターネットな
ど)を介して、任意の2コンピュータユーザ間で送受さ
れる場合を説明するブロック図である。
【0246】図示しないホストコンピュータで管理する
自己情報#1を持つユーザ#1はパーソナルコンピュー
タ5001を所有しており、このパーソナルコンピュー
タ5001には、種々な入出力機器5011および種々
な外部記憶装置5021が接続されている。また、この
パーソナルコンピュータ5001の内部スロット(図示
せず)には、この発明に基づくエンコーダおよびデコー
ダが組み込まれ、通信に必要な機能を持つモデムカード
5031が装着されている。
【0247】同様に、別の自己情報#Nを持つユーザ#
Nはパーソナルコンピュータ500Nを所有しており、
このパーソナルコンピュータ500Nには、種々な入出
力機器501Nおよび種々な外部記憶装置502Nが接
続されている。また、このパーソナルコンピュータ50
0Nの内部スロット(図示せず)には、この発明に基づ
くエンコーダおよびデコーダが組み込まれ、通信に必要
な機能を持つモデムカード503Nが装着されている。
【0248】いま、あるユーザ#1がコンピュータ50
01を操作し、インターネットなどの回線600を介し
て別のユーザ#Nのコンピュータ500Nと通信を行な
う場合を想定してみる。この場合、ユーザ#1およびユ
ーザ#Nは双方ともエンコーダおよびデコーダが組み込
まれたモデムカード5031および503Nを持ってい
るので、この発明により効率よく圧縮された画像データ
を短時間で交換できる。
【0249】図24は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報(図3のSPUH+PXD+DCSQT)
を光ディスクODに記録し、記録された情報(SPUH
+PXD+DCSQT)をこの発明に基づきデコードす
る記録再生装置の概要を示している。
【0250】図24のエンコーダ200は、図10のエ
ンコーダ200と同様なエンコード処理(図13〜図1
4に対応する処理)を、ソフトウエアあるいはハードウ
エア(ファームウエアあるいはワイアードロジック回路
を含む)で実行するように構成されている。
【0251】エンコーダ200でエンコードされた副映
像データその他を含む記録信号は、変調器/レーザドラ
イバ702において、たとえば(2、7)RLL変調さ
れる。変調された記録信号は、レーザドライバ702か
ら光ヘッド704の高出力レーザダイオードに送られ
る。この光ヘッド704からの記録用レーザにより、記
録信号に対応したパターンが、光磁気記録ディスクまた
は相変化光ディスクODに、書き込まれる。
【0252】ディスクODに書き込まれた情報は、光ヘ
ッド706のレーザピックアップにより読み取られ、復
調器/エラー訂正部708において復調され、かつ必要
に応じてエラー訂正処理を受ける。復調されエラー訂正
された信号は、音声/映像用データ処理部710におい
て種々なデータ処理を受けて、記録前の情報が再生され
る。
【0253】このデータ処理部710は、図11のデコ
ーダ101に対応するデコード処理部を含んでいる。こ
のデコード処理部により、図15〜図16に対応するデ
コード処理(圧縮された副映像データの伸張)が実行さ
れる。
【0254】図25は、この発明に基づくエンコーダが
その周辺回路とともにIC化された状態を例示してい
る。
【0255】図26は、この発明に基づくデコーダがそ
の周辺回路とともにIC化された状態を例示している。
【0256】図27は、この発明に基づくエンコーダお
よびデコーダがその周辺回路とともにIC化された状態
を例示している。
【0257】つまり、この発明に基づくエンコーダまた
はデコーダは、必要な周辺回路とともにIC化でき、こ
のICは種々な機器に組み込まれてこの発明を実施する
ことができるようになる。
【0258】なお、図9に例示したような圧縮後のデー
タ(PXD)のビット列が乗るデータラインは、通常は
TV表示画面の水平走査線の1本分の画像情報を含むよ
うに構成される。しかし、このデータラインは、TV画
面の水平走査線の複数本分の画像情報を含むように構成
すること、あるいはTV画面の1画面分の水平走査線全
て(つまり1フレーム分)の画像情報を含むように構成
することもできる。
【0259】この発明の圧縮規則に基づくデータエンコ
ードの対象は、明細書説明で用いた副映像データ(3〜
4色の色情報)に限定されない。副映像データを構成す
る画素データ部分を多ビット化し、ここに種々な情報を
詰め込んでもよい。たとえば、画素データを画素1ドッ
トあたり8ビット構成とすると、副映像だけで256色
のカラー映像を(主映像の他に)伝送できる。
【0260】ここで、図2または図3に示される副映像
データは、図52に示すように複数チャネルで構成され
ている。副映像データブロックは、これら複数チャネル
の中から任意に選択されたチャネルの、複数副映像デー
タパケットで構成される。ここでの副映像は、文字ある
いは図形などの情報を持ち、ビデオデータやオーディオ
データと同時に再生処理されて、ビデオデータの再生画
面上にスーパーインポーズ表示される。
【0261】図29は、副映像パケットのデータ構造を
示す。図29に示すように、副映像のパケットデータ
は、パケットヘッダ3と、副映像ヘッダ31と、副映像
データ32と、表示制御シーケンステーブル33とで構
成されている。
【0262】パケットヘッダ3には、再生システムがそ
の副映像データブロックの表示制御を開始すべき時刻が
プレゼンテーションタイムスタンプ(PTS;Presenta
tionTime Stamp)として記録されている。ただし、この
PTSは、図28に示すように、各副映像データブロッ
ク(Y,W)内の先頭の副映像データパケットのヘッダ
3にだけ記録されるようになっている。
【0263】図30は、1以上の副映像パケットで構成
される副映像ユニット(図3の30参照)の直列配列状
態(n、n+1)と、そのうちの1ユニット(n+1)
のパケットヘッダに記述されたタイムスタンプPTS
と、このPTSに対応したユニット(n+1)の表示制
御の状態(それ以前の副映像の表示クリアと、これから
表示する副映像の表示制御シーケンスの指定)とを、例
示している。
【0264】副映像ヘッダ31には、副映像データパケ
ットのサイズ(2バイトのSPCSZ)と、パケット内
の表示制御シーケンステーブル33の記録開始位置(2
バイトのSPDCSQTA)とが記録されている。
【0265】表示制御シーケンステーブル33には、映
像データの表示開始時刻/表示終了時刻を示す副映像表
示制御タイムスタンプ(SPDCTS;Sub-Picture Di
splay Control Time Stamp)と、表示すべき副映像デー
タ(PXD)32の記録位置(SPNDCSQA;Sub-
Picture Next Display Control Sequence Address)
と、副映像データの表示制御コマンド(COMMAN
D)とを1グループとする表示制御シーケンス情報(D
CSQT;Display Control Sequence Table)が、1以
上記録される。
【0266】ここで、パケットヘッダ3内のタイムスタ
ンプPTSは、たとえばファイル(図2)先頭の再生開
始時刻のような、ファイル全体の再生を通じて基準とな
る時刻(SCR;System Clock Reference)からの相対
時間で規定されている。一方、表示制御シーケンステー
ブル33内の各タイムスタンプSPDCTSは、上記P
TSからの相対時間で規定される。
【0267】次に、再生システムにおける副映像データ
パケットのタイムスタンプPTS処理について説明す
る。ここでは、再生システム内の副映像プロセサ(たと
えば図11のMPU112およびその周辺回路)におい
て、このPTS処理が実行されるものとする。
【0268】図52は、副映像データをデコードする場
合において、副映像データブロックのバッファリング状
態が、タイムスタンプPTSのある副映像チャネルによ
ってどのように変化するかを説明するための図である。
【0269】(1)副映像プロセサ(図11、図17そ
の他)は、外部(光ディスクあるいは放送局など)から
送られてくる副映像データパケットの中から、予め選択
されたチャネルの副映像データパケットをデコードし、
そのパケット内にPTSがあるかどうかを調べる。
【0270】たとえば図52のチャネル*4fに示すよ
うにPTSが存在する場合は、そのPTSがパケットヘ
ッダ3から切り離される。その後、たとえば図28に示
すように副映像データの頭にPTSが付けられ、PTS
ヘッダ付きの副映像データが副映像バッファ(たとえば
図11のバッファ121)にバッファリング(格納)さ
れる。
【0271】なお、図52のグラフは、PTS付きチャ
ネル*4fの副映像データパケットがバッファリングさ
れるにつれて、副映像バッファ121へのバッファリン
グ量が累積して行く様子を例示している。
【0272】(2)システムリセット後、副映像プロセ
サは、PTSを含んだ最初のパケットを受け取った直後
の垂直ブランキング期間中(ある表示画面フレーム/フ
ィールドから次の表示画面フレーム/フィールドへの切
り換わり期間中)にこのPTSを取り込み、取り込んだ
PTSを基準タイムカウンタSTCのカウント値と比較
する。この基準タイムカウンタSTCは、たとえばファ
イル先頭の再生開始時刻などファイル全体の再生を通じ
て基準となる時刻SCRからの経過時間を計る、副映像
プロセサ内のカウンタ(例えば図11のタイマ120の
一部)で構成される。
【0273】(3)上記PTSとSTCとの比較の結
果、STCがPTSより大きい場合には、その副映像デ
ータは直ちに表示処理される。一方、STCがPTSよ
り小さい場合には何の処理も行われない。この比較は、
次の垂直ブランキング期間中に、再度実行される。
【0274】(4)副映像データの処理に入ると、同じ
垂直ブランキング期間中に、その副映像データパケット
内の表示制御シーケンステーブル33に記録されている
最初の副映像表示制御タイムスタンプSPDCTSが、
副映像プロセサ内のサブ基準タイムカウンタ(サブST
C)のカウント値と比較される。このサブSTCは、副
映像データブロックの再生開始時刻からの経過時間を計
る、副映像プロセサ内のサブ基準タイムカウンタ(例え
ば図11のタイマ120の他部)で構成される。したが
って、このサブSTCは、次の(後続の)副映像データ
ブロックに表示が切り替わる度に、全ビットが”0”に
クリアされ、その後再びインクリメント(タイムカウン
ト)を開始する。
【0275】(5)サブSTCと副映像表示制御タイム
スタンプSPDCTSとの比較の結果、サブSTCがS
PDCTSよりも大きい場合は、表示制御シーケンステ
ーブル33の先頭の表示制御シーケンスの制御データ
(DCSQT;たとえば図29のDCSQT0)が直ち
に実行され、副映像の表示処理が開始される。
【0276】(6)一旦表示処理が開始されると、垂直
ブランキング期間毎に、現在表示している副映像データ
ブロックの次の副映像データブロックの先頭パケットに
付加されているPTSが読み込まれ、この読み込まれた
PTSと基準タイムカウンタSTCのカウント値とが比
較される。
【0277】この比較の結果、STCがPTSよりも大
きければ、図29のチャネルポインタが次の副映像デー
タブロックのPTSのアドレス値に設定され、処理すべ
き副映像データブロックが次のものに切り替えられる。
たとえば、図28を例にとると、上記チャネルポインタ
の設定変更により、副映像データブロックYから次の副
映像データブロックWに切り替わる。この時点で、副映
像データブロックYのデータはもう必要ないので、副映
像バッファ(たとえば図11ではメモリ108)にはデ
ータブロックYの大きさの空き領域が生じる。このた
め、新たに副映像データパケットをこの空き領域に転送
することができる。
【0278】これによって、副映像データブロック(た
とえば図28のブロックW)のサイズおよびその切り換
わり時刻(ブロックYからブロックWへの切り換わり時
刻)から、副映像データパケットのバッファリング状態
(図52参照)を、(ブロックWの)副映像データのエ
ンコード時点で、事前に一意的に規定することができる
ようになる。したがって、映像・音声・副映像のパケッ
トをシリアル転送したときに、それぞれのデコーダ部の
バッファ(副映像デコーダの場合は図11その他のメモ
リ108)においてオーバーフローあるいはアンダーフ
ローが生じないようなビットストリームの生成が可能に
なる。
【0279】また、上記PTSとSTCとの比較の結
果、STCがPTSよりも大きくない場合は副映像デー
タブロックの切り替えは行われず、表示制御シーケンス
テーブルポインタ(図29のDCSQTポインタ)が次
の表示制御シーケンステーブルDCSQTのアドレス値
に設定される。そして、現在の副映像データパケット内
の次のDCSQTの副映像表示制御タイムスタンプSP
DCTSとサブSTCとが比較される。この比較結果を
基に、次のDCSQTを実行するかどうかが判定され
る。この動作については、後に詳述する。
【0280】なお、副映像データパケット内の最後のD
CSQTは、次の表示制御シーケンステーブルDCSQ
Tとして自分自身を指し示しているので、前記(5)の
DCSQT処理は基本的には変わらない。
【0281】(7)通常再生では、前記(4)、
(5)、(6)の処理が繰り返される。
【0282】なお、前記(6)の処理において、次の副
映像データブロックのPTSを読み込む際にそのPTS
を指し示すチャネルポインタ(図29参照)の値は、現
在の副映像データブロック内のパケットサイズ(SPC
SZ)を用いることで、求めるられる。
【0283】同様に、表示制御シーケンステーブル33
内で次のDCSQTの副映像表示制御タイムスタンプS
PDCTSを指し示すDCSQTポインタの値は、この
テーブル33内に記述されているDCSQTのサイズ情
報(次の副映像表示制御シーケンスのアドレスSPND
CSQTA)を用いて求められる。
【0284】次に、副映像ヘッダ31、副映像データ3
2、および表示制御シーケンステーブル33それぞれの
詳細について説明する。
【0285】図31は、副映像ユニットヘッダ(SPU
H)31の構造を示す。副映像ユニットヘッダSPUH
は、副映像データパケットのサイズ(SPDSZ)およ
びパケット内の表示制御シーケンステーブル33の記録
開始位置情報(副映像の表示制御シーケンステーブル開
始アドレスSPDCSQTA;DCSQの相対アドレス
ポインタ)を含んでいる。
【0286】なお、アドレスSPDCSQTAで指し示
される副映像表示制御シーケンステーブルSPDCSQ
Tの内容は、図32に示すように、複数の表示制御シー
ケンスDCSQ1〜DCSQnで構成されている。
【0287】また、各表示制御シーケンスDCSQ(1
〜n)は、図33に示すように、副映像の表示制御開始
時間を示す副映像表示制御タイムスタンプSPDCTS
と、次の表示制御シーケンスの位置を示すアドレスSP
NDCSQAと、1以上の副映像表示制御コマンドSP
DCCMDとを含んでいる。
【0288】副映像データ32は、個々の副映像データ
パケットと1対1で対応するデータ領域(PXDエリ
ア)の集まりで構成されている。
【0289】ここで、副映像データブロックが切り替わ
るまでは、同じデータ領域中の任意のアドレスの副映像
画素データPXDを読み出せるるようになっている。こ
れにより、1つの副映像表示イメージに固定されない、
任意の副映像表示(たとえば副映像のスクロール表示)
が可能となる。この任意のアドレスは、副映像データ
(画素データPXD)の表示開始アドレスを設定するコ
マンド(図34のコマンドテーブル中のSETDSPX
A)により設定される。
【0290】図43は、図34に例示されたコマンドセ
ットのうち、副映像画素データの表示開始アドレスをセ
ットするコマンドSETDSPXAのビット構成を示
す。以下、このコマンドの構成の意義について説明す
る。
【0291】副映像データ32に含まれる副映像ライン
のラインデータサイズが異なる場合、直前のラインデー
タをデコードした後でしか次のラインの先頭アドレスを
判別することはできない。したがって、従来のようにラ
イン番号順に画像データが並べられていると、インター
レースモード時に1ライン分スキップしながら副映像画
素データ(PXD)をバッファ(メモリ108)から読
み出すことが、非常に困難になる。
【0292】そこで、図58に示すように、個々の副映
像データパケットに対応するデータ領域毎に、副映像デ
ータ32をトップフィールド用領域61とボトムフィー
ルド用領域62とに分けて記録するようにしている。そ
して、インターレースモード時はトップフィールドおよ
びボトムフィールドの2つの先頭アドレスを設定できる
ようにするために、コマンドSETDSPXAに、トッ
プフィールド用開始アドレス領域63とボトムフィール
ド用開始アドレス領域64とを設けている。
【0293】なお、ノンインターレースモードの場合
は、1フィールド分の副映像データだけを記録してお
き、トップフィールド用開始アドレス領域63およびボ
トムフィールド用開始アドレス領域64の2領域に同じ
アドレスを記録しておけばよい。
【0294】図59は、表示制御シーケンステーブル3
3の具体例を示す。前述したように、表示制御シーケン
ステーブル33内の1つの表示制御シーケンス情報(D
CSQT)には、副映像表示制御タイムスタンプ(SP
DCTS)および副映像データ記録位置(SPNDCS
QA)の後に、複数の表示制御コマンド(COMMAN
D3、COMMAND4など)とそのコマンドにより設
定される各種パラメータデータが配置されている。そし
て、表示制御の終了を示す終了コマンド(エンドコー
ド)が最後に付加されている。
【0295】次に、表示制御シーケンステーブル33の
処理手順を説明する。
【0296】(1)まず、表示制御シーケンステーブル
33の最初のDCSQT(図29ではDCSQT0)に
記録されているタイムスタンプ(SPDCTS)が、副
映像プロセサのサブSTC(たとえば図11のタイマ1
20の一機能)と比較される。
【0297】(2)比較の結果、サブSTCがタイムス
タンプSPDCTSよりも大きい場合には、表示制御シ
ーケンステーブル33内の全ての表示制御コマンドCO
MMANDが、表示制御終了コマンドCMDEND(図
34)が現れるまで実行される。
【0298】(3)表示制御が開始されたあとは、一定
時間毎(たとえば垂直ブランキング期間毎)に、次の表
示制御シーケンステーブルDCSQTに記録されている
副映像表示制御タイムスタンプSPDCTSとサブST
Cとを比較することにより、次のDCSQTに更新する
か(つまり図29のDCSQTポインタを次のDCSQ
Tに移すか)どうかが、判定される。
【0299】ここで、表示制御シーケンステーブル33
内のタイムスタンプSPDCTSは、PTSが更新され
てから(つまり副映像データブロックが更新されてか
ら)の相対時間で記録されているので、副映像データパ
ケットのPTSが変わってもSPDCTSを書き替える
必要はない。したがって、同じ副映像データ32を複数
の異なる時刻で表示する場合でも全く同じ表示制御シー
ケンステーブルDCSQTを用いることができる。すな
わち、表示制御シーケンステーブルDCSQTをリロケ
ータブルとすることができる。
【0300】次に、副映像の表示制御コマンドの詳細に
ついて説明する。図34は、副映像表示制御コマンドS
PDCCMDの一覧を示す。主な副映像表示制御コマン
ドとしては、次のようなものがある。
【0301】(1)副映像画素データの表示開始タイミ
ングをセットするコマンドSTADSP 図37は、このコマンドSTADSPの構成を示す。こ
れは、副映像データ32の表示開始制御を実行するコマ
ンドである。すなわち、あるDCSQTからこのコマン
ドSTADSPを含むDCSQTに切り替わったとき
に、副映像データ32の表示が、このコマンドを含むD
CSQTのタイムスタンプSPDCTSで示された時刻
から開始されることになる。
【0302】副映像プロセサ(たとえば図11のMPU
112)は、このコマンドをデコードすると、(このコ
マンドをアクセスした時点ではこのコマンドが属するD
CSQTのSPDCTSで示された時刻はすぎているの
で)直ちに、副映像プロセサ内部の表示制御系のイネー
ブルビットを、アクティブ状態にする。
【0303】(2)副映像画素データの表示終了タイミ
ングをセットするコマンドSTPDSP 図38は、このコマンドSTPDSPの構成を示す。こ
れは、副映像データ32の表示終了制御を実行するため
のコマンドである。副映像プロセサは、このコマンドを
デコードすると、(このコマンドをアクセスした時点で
はこのコマンドが属するDCSQTのSPDCTSで示
された時刻はすぎているので)直ちに、副映像プロセサ
内部の表示制御系のイネーブルビットを、アクティブ状
態にする。
【0304】(3)副映像画素データのカラーコードを
セットするコマンドSETCOLOR 図39は、このコマンドSETCOLORの構成を示
す。これは、副映像画素データの色コードを設定するた
めのコマンドである。このコマンドによって、副映像
は、文字あるいは模様などのパターン画素と、パターン
画素のふちどり等の強調画素と、副映像が表示される範
囲領域でパターン画素および強調画素以外の領域の画素
である背景画素とに分けて、色情報を設定することがで
きる。
【0305】副映像プロセサは、図40に示すように、
このコマンドSETCOLORによって色コードを設定
できる色レジスタ1210を内蔵している。レジスタ1
210は、一旦色コードが設定されると、同じコマンド
で再設定がなされるまで、この色コードデータを保持す
る。副映像データ32で示される画素種別(たとえば図
5の2ビット画素データにより特定される種別)に従っ
た色データが色レジスタ1210から選択(SEL0)
される。
【0306】副映像プロセサはまた、副映像画素データ
の色変化およびコントラスト変化を設定するコマンド
(CHGCOLCON)によって設定される変化色デー
タレジスタ1220を備えている。このレジスタ122
0から選択(SEL0)されたデータ出力がアクティブ
である場合は、レジスタ1210からの選択出力よりも
レジスタ1220からの選択出力の方が優先して選択
(SEL1)され、その選択結果が色データとして出力
される。
【0307】(4)主映像に対する副映像画素データの
コントラストをセットするコマンドSETCONTR 図41は、このコマンドSETCONTRの構成を示
す。これは、コマンドSETCOLORと同様、図40
で例示した4種類の画素に対して色コードデータの代わ
りにコントラストデータを設定するためのコマンドであ
る。
【0308】(5)主映像上における副映像画素データ
の表示エリアをセットするコマンドSETDAREA 図42は、このコマンドSETDAREAの構成を示
す。これは、副映像画素データ32を表示する位置を指
定するためのコマンドである。
【0309】(6)副映像画素データの表示開始アドレ
スをセットするコマンドSETDSPXA 図43は、このコマンドSETDSPXAの構成を示
す。これは、副映像画素データ32の表示開始アドレス
を設定するためのコマンドである。
【0310】(7)副映像画素データのカラーコードお
よび主映像に対する副映像画素データのコントラストの
切換をセットするコマンドCHGCOLCON 図44は、このコマンドCHGCOLCONの構成を示
す。これは、副映像画素データ32の色コードおよび主
映像に対する副映像画素データ32のコントラストを表
示中に変更するためのコマンドである。
【0311】このコマンドCHGCOLCONは、図4
4に示すように、画素制御データのサイズ(拡張フィー
ルドサイズ)および画素制御データ(PCD)を含んで
いる。
【0312】なお、図34のコマンドテーブルは、上述
したコマンドの他に、副映像画素データの表示開始タイ
ミングを強制的にセットするコマンドFSTADSPと
(図36参照)、および副映像の表示制御を終了するコ
マンドCMDEND(図45参照)を含んでいる。
【0313】図35、図46および図47は、画素制御
データPCDの構成を説明する図である。図35に示す
ように、画素制御データPCDは、ライン制御情報LC
INF、画素制御情報PCINF、および画素制御デー
タの終了を示す終了コードで、構成されている。
【0314】ここで、ライン制御情報LCINFは、図
46に示すように、変更(変化)開始ライン番号、変更
数(変化点数)、変更(変化)終了ライン番号(または
継続ライン数)で構成されている。つまり、輪郭補正
色、副映像色、主映像に対する副映像のコントラスト制
御を、表示フレーム上のどのラインから開始し、それら
のライン上で何回、輪郭補正色、副映像色、コントラス
トが変更され(または変化し)、さらにそれらに共通し
た変更(変化)がどのラインまで続くかが、ライン制御
情報LCINFにより示される。
【0315】また、画素制御情報PCINFは、ライン
制御情報LCINFによって示されるライン上におい
て、輪郭補正色、副映像色、およびコントラストを変更
(変化)させる画素位置と、変更(変化)後の輪郭補正
色、副映像色、およびコントラストなどの変更(変化)
内容とを、示している。
【0316】このライン制御情報LCINFおよび画素
制御情報PCINFからなる画素制御データPCDは、
副映像表示フレームに対して必要数設定される。
【0317】たとえば図48に示すような副映像表示フ
レームのイメージに対して設定される画素表示データP
CDは、図49に示すようになる。
【0318】すなわち、この具体例において、変更(変
化)が始まっているラインは「ライン4」であるので、
変更(変化)開始ライン番号は「4」となり、画素が変
更(変化)している位置は「位置A」、「位置B」、
「位置C」の3カ所にあるので、画素変更数(画素変化
点数)は「3」となり、この画素の共通変化状態が「ラ
イン11」まで続くので、継続ライン数は「7」とな
る。
【0319】また、「ライン12」は画素変化状態がそ
れまでと異なるものであり、次の「ライン13」は画素
変化がないため、変化開始ライン番号を「12」とし、
変化点数を「2」とし、継続ライン数を「1」とする別
のライン制御情報LCINFが、設定される。
【0320】さらに、「ライン14」は4箇所の画素変
化を含み、次の「ライン15」は画素変化がないため、
変化開始ライン番号を「14」とし、変化点数を「4」
とし、継続ライン数を「1」とする別のライン制御情報
LCINFが設定される。そして、最後に終了コードが
設定される。
【0321】次に、上記ライン制御情報LCINFおよ
び画素制御情報PCINFを用いた表示制御の手順につ
いて説明する。
【0322】(1)副映像の表示制御は、表示制御シー
ケンステーブル33(図29のDCSQT1〜DCSQ
TN)に含まれる制御コマンド(COMMAND1〜)
を、副映像表示フィールド毎に繰り返し実行すること
で、なされる。この制御コマンドの内容は、図34の副
映像表示制御コマンドSPDCCMDのテーブルで示さ
れている。
【0323】どの表示制御シーケンス(DCSQT1〜
DCSQTN)のコマンド(図34の各種コマンド)が
実行されるかは、図29のDCSQTポインタにより決
められる。
【0324】(2)図34に示される各表示制御コマン
ド(STADSP,STPDSP,SETCOLOR,
SETCONTR,SETDAREA,SETDSPX
A,CHGCOLCONなど)により設定された各種パ
ラメータは、同じコマンドにより書き換えられない限
り、副映像情報のデコード中、副映像プロセサ(たとえ
ば図11のMPU112)の内部レジスタに保持され
る。しかし、この内部レジスタに保持された各種パラメ
ータは、副映像データブロックが切り換わる(たとえば
図28のブロックYからブロックWへの切換時)と、一
部のパラメータ(LCINF,PCINF)を除き、全
てクリアされる。
【0325】なお、図35の画素制御データPCDのパ
ラメータ(LCINF,PCINF)は、図34のコマ
ンドCHGCOLCONが再実行されるまで、MPU1
12の内部レジスタに保持されるようになっている。
【0326】(3)ハイライトモードになると、システ
ムMPU112によって設定されたパラメータLCIN
FおよびPCINFによって表示制御が行われ、副映像
チャネルデータのLCINFおよびPCINFは一切無
視される。設定されたこれらのパラメータは、ハイライ
トモード中に再びシステムMPU112によって再設定
されるか、ノーマルモードになって副映像データ中のL
CINFおよびPCINFが再設定されるまでは、MP
U内部で保持され、それらのパラメータによる副映像表
示が継続される。
【0327】(4)表示領域は、水平方向・垂直方向と
もに、開始と終了で指定された番号のラインおよびドッ
トで設定される。したがって、1ラインだけを表示する
場合は、表示開始ラインと表示終了ラインの番号は同じ
となる。また、表示させないばあいには、表示終了コマ
ンドで表示を停止させる。
【0328】図53は、図3に示すような副映像ユニッ
ト30を生成する方法の一例を説明するフローチャート
である。
【0329】副映像として、たとえばビデオ(主映像)
の台詞に対応した字幕および/またはイメージが使用さ
れる場合、この台詞字幕/イメージがビットマップデー
タ化される(ステップST10)。このビットマップデ
ータを作成するときには、字幕部分をビデオの画面のど
の位置のどの領域に表示するかを、決定しなければなら
ない。そのために、表示制御コマンドSETDAREA
(図34参照)のパラメータが決定される(ステップS
T12)。
【0330】副映像の表示位置(空間的パラメータ)が
決定されると、副映像を構成する画素データPXDのエ
ンコードに移る(主映像全体をエンコードするわけでは
ない;このPXDエンコードの詳細は、図5〜図14を
参照して別の箇所で説明されている)。その際、字幕
(副映像)の色、字幕領域の背景色、字幕色・背景色の
ビデオ主映像に対する混合比が決定される。そのため
に、表示制御コマンドSETCOLORおよびSETC
ONTR(図34参照)のパラメータが決定される(ス
テップST14)。
【0331】次に、作成したビットマップデータをビデ
オの台詞に合わせて表示すべきタイミングが決定され
る。このタイミング決定は副映像タイムスタンプPTS
により行なわれる。その際、タイムスタンプPTSの最
大限度時刻と、表示制御コマンドSTADSP、STP
DSPおよびCHGCOLCON(図34参照)の各パ
ラメータ(時間的パラメータ)が決定される(ステップ
ST16)。
【0332】ここで、副映像タイムスタンプPTSは、
MPEG2システムレイヤのターゲットデコーダバッフ
ァの消費モデルから、最終的に決定される。ここでは、
字幕の表示を開始する時刻が、副映像タイムスタンプP
TSの最大限度時刻として決められる。
【0333】表示制御コマンドSTADSPおよびST
PDSPは、副映像タイムスタンプPTSからの相対時
刻として記録される。そのため、PTSが決まるまでは
コマンドSTADSPおよびSTPDSPを決定するこ
とはできない。そこで、この実施形態では、絶対時刻を
決めておき、PTSの絶対時間が決まってから、その相
対値を決定するようにしている。
【0334】また、作成した字幕に対して、空間的・時
間的に表示色や表示領域を変化させたい場合には、その
変化に基づいたコマンドCHGCOLCONのパラメー
タが決定される。
【0335】副映像の表示位置(空間的パラメータ)お
よび表示タイミング(時間的パラメータ)が(仮に)決
定されると、副映像表示制御シーケンステーブルDCS
QTの内容(DCSQ)が作成される(ステップST1
8)。具体的には、表示制御シーケンステーブルDCS
Qの表示制御開始時間SPDCTS(図33参照)の値
は、表示制御コマンドSTADSP(表示開始タイミン
グ)の発効時刻および表示制御コマンドSTPDSP
(表示終了タイミング)の発効時刻に準拠して、決定さ
れる。
【0336】作成された画素データPXD32および表
示制御シーケンステーブルDCSQT33を合わせる
と、副映像データユニット30(図3参照)のサイズを
決定することができる。そこで、そのサイズを元に副映
像ユニットヘッダSPUH31のパラメータSPDSZ
(副映像サイズ;図31参照)およびSPDCSQTA
(表示制御シーケンステーブルの開始アドレス;図31
参照)を決めて、副映像ユニットヘッダSPUH31を
作成する。その後、SPUH31とPXD32とDCS
QT33とを結合することにより、1つの字幕に対する
副映像ユニットが作成される(ステップST20)。
【0337】作成された副映像ユニット30のサイズが
所定値(2048バイトあるいは2kバイト)を超える
場合は(ステップST22イエス)、2kバイト単位で
複数パケットに分割される(ステップST24)。この
場合、タイムスタンプPTSは、副映像ユニット30の
先頭になるパケットにのみ記録される(ステップST2
6)。
【0338】作成された副映像ユニット30のサイズが
所定値(2kバイト)以内である場合は(ステップST
22ノー)、1つだけパケットが生成され(ステップS
T23)、タイムスタンプPTSはそのパケットの頭に
記録される(ステップST26)。
【0339】こうして出来上がった1以上のパケットは
パック化され、ビデオその他のパックと合わされて、1
本のデータストリームが出来上がる(ステップST2
8)。このとき、各パックのならび順は、MPEG2シ
ステムレイヤのターゲットデコーダバッファの消費モデ
ルから、そのシーケンス記録コードSRCと副映像タイ
ムスタンプPTSとを基に決定される。ここで初めてP
TSが確定し、これにより図33の各パラメータ(SP
DCTS等)が最終的に決定されることになる。
【0340】図54は、図53の処理手順にしたがって
生成された副映像データストリームのパック分解および
デコードを並列処理する手順の一例を説明するフローチ
ャートである。
【0341】まず、デコードシステムは、転送されてく
るストリームのIDを読み取って、選択された副映像パ
ック(データストリームから分離されたもの)だけを副
映像デコーダ(たとえば図11または図17の副映像デ
コーダ101)に転送する(ステップST40)。
【0342】最初のパック転送が行われると、インデッ
クスパラメータ”i”が「1」にセットされ(ステップ
ST42)、1番目の副映像パックの分解処理(ステッ
プST44;図55を参照して後述する)が実行され
る。
【0343】分解されたパック(図9下部に示すような
圧縮された副映像データPXDを含む)は、副映像バッ
ファ(図11または図17ではメモリ108)に一時格
納され(ステップST46)、インデックスパラメー
タ”i”が1つインクリメントされる(ステップST5
0)。
【0344】インクリメントされたi番目のパックが存
在すれば、すなわちステップST44で分解処理したパ
ックが最終パックでなければ(ステップST52ノ
ー)、インクリメントされたi番目の副映像パックに対
する分解処理(ステップST44)が実行される。
【0345】分解されたi番目の副映像パック(ここで
は2番目のパック)は、1番目に分解されたパックと同
様に副映像バッファ(メモリ108)に一時格納され
(ステップST46)、インデックスパラメータ”i”
がさらに1つインクリメントされる(ステップST5
0)。
【0346】以上のようにして、インデックスパラメー
タ”i”をインクリメントしながら複数の副映像パック
が連続的に分解され(ステップST44)、副映像バッ
ファ(メモリ108)に格納される(ステップST4
6)。
【0347】連続してインクリメントされたi番目のパ
ックが存在しなくなれば、すなわちステップST44で
分解処理したパックが最終パックであれば(ステップS
T52イエス)、デコードしようとするストリームの副
映像パック分解処理が終了する。
【0348】上記副映像パック分解処理(ステップST
44〜ST52)が連続的に実行されている最中に、こ
の副映像パック分解処理と独立・並行して、副映像バッ
ファ(メモリ108)に一時格納された副映像パックの
デコード処理が行われる。
【0349】すなわち、インデックスパラメータ”j”
が「1」にセットされると(ステップST60)、1番
目の副映像パックを副映像バッファ(メモリ108)か
ら読み出す動作に入る(ステップST62)。この時点
で、まだメモリ108に1番目の副映像パックが格納さ
れていないならば(ステップST63ノー;ステップS
T46の処理がまだ行われていないとき)、読出対象の
パックデータがメモリ108に格納されるまで、デコー
ド処理は、パック読出動作の空ループ(ステップST6
2〜ST63)を実行している。
【0350】メモリ108に1番目の副映像パックが格
納されておれば(ステップST63イエス)、その副映
像パックが読み出され、デコード処理される(ステップ
ST64;デコード処理の具体例は図53〜図57を参
照して後述する)。
【0351】このデコード処理の結果(たとえば図9上
部に示すような圧縮前の副映像データPXDを含む)
は、デコード処理中に図11または図17副映像デコー
ダ101から表示系(図示せず)へ送られ、デコードデ
ータに対応する副映像の表示がなされる。
【0352】上記デコード処理において表示制御終了コ
マンド(図34のCMDEND)が実行されていなけれ
ば(ステップST66ノー)、インデックスパラメー
タ”j”が1つインクリメントされる(ステップST6
7)。
【0353】インクリメントされたj番目のパック(こ
こでは2番目)がメモリ108に存在すれば、そのパッ
クがメモリ108から読み出され、デコードされる(ス
テップST64)。デコードされたj番目の副映像パッ
ク(ここでは2番目のパック)は、1番目にデコードさ
れたパックと同様に表示系に送られ、インデックスパラ
メータ”j”がさらに1つインクリメントされる(ステ
ップST67)。
【0354】以上のようにして、インデックスパラメー
タ”j”をインクリメントしながら(ステップST6
7)、メモリ108に格納されている1以上の副映像パ
ックが連続的にデコードされ(ステップST64)、デ
コードされた副映像データ(PXD)に対応する副映像
の画像表示が実行される。
【0355】上記デコード処理において表示制御終了コ
マンド(図34のCMDEND)が実行されれば(ステ
ップST66イエス)、副映像バッファ(メモリ10
8)内の副映像データのデコード処理が終了する。
【0356】以上のデコード処理(ステップST62〜
ST64)は、終了コマンドCMDENDが実行されな
い限り(ステップST66ノー)反復される。この実施
の形態では、デコード処理は、終了コマンドCMDEN
Dの実行(ステップST66イエス)をもって終了する
ようになっている。
【0357】図55は、図54のパック分解処理の一例
を説明するフローチャートである。副映像デコーダ10
1は、転送されてくるパックからパックヘッダ(図3参
照)を読み飛ばして、パケットを得る(ステップST4
42)。このパケットにタイムスタンプPTSがないと
きは(ステップST444ノー)、パケットヘッダ(P
H)を削除して、副映像ユニットデータ(PXD)だけ
を、副映像デコーダのバッファ(たとえば121)に格
納する(ステップST446)。
【0358】上記パケットにタイムスタンプPTSがあ
るときは(ステップST444イエス)、パケットヘッ
ダ(PH)からPTSだけが抜き取られ、抜き取られた
PTSが副映像ユニットデータ(30)に接続されて、
副映像デコーダ101のバッファ121に格納される
(ステップST448)。
【0359】図56は、図54の副映像デコード処理の
一例を説明するフローチャートである。副映像デコーダ
101は、システムタイマ120の時刻SCRとバッフ
ァ121に格納されたタイムスタンプPTSとを比較す
る(ステップST640)。それらが一致すれば(ステ
ップST642イエス)、その副映像ユニット(30)
のデコード処理が開始される。このデコード処理のう
ち、たとえば図9の下部に示す圧縮データPXDを図9
の上部に示す非圧縮データPXDに戻す処理について
は、図15、図16その他を参照して説明済みである。
【0360】このデコード処理において、表示制御シー
ケンスDCSQの各コマンドが実行される。すなわち、
コマンドSETDAREAにより副映像の表示位置およ
び表示領域が設定され、コマンドSETCOLORによ
り副映像の表示色が設定され、コマンドSETCONT
Rによりビデオ主映像に対する副映像のコントラストが
設定される(ステップST644)。
【0361】そして、表示開始タイミングコマンドST
ADSPを実行してから別の表示制御シーケンスDCS
Qで表示終了タイミングコマンドSTPDSPが実行さ
れるまで、切換コマンドCHGCOLCONに準拠した
表示制御を行いつつ、ランレングス圧縮されている画素
データPXD(32)のデコードが行われる(ステップ
ST646)。
【0362】なお、上記処理ステップST644および
ST646は、システムタイマ120の時刻SCRとバ
ッファ121に格納されたタイムスタンプPTSとが一
致しないときは(ステップST642ノー)、スキップ
される。
【0363】図57は、図53の手順にしたがって生成
されたデータストリームをデコードする方法の一例を説
明するフローチャートである。図54の処理は、副映像
パックの分解と副映像デコードとが時間的に独立した並
列処理であったが、図57の処理は、副映像パックの分
解と副映像デコードとが時間的にリンクした並列処理で
ある。すなわち、図57では、副映像パックの分解処理
および副映像デコード処理が同じペースで同時進行する
場合を想定している。
【0364】図57の処理において、デコードシステム
は、まず、転送されてくるストリームのIDを読み取っ
て、選択された副映像パック(データストリームから分
離されたもの)だけを副映像デコーダ(図11または図
17の副映像デコーダ101)に転送する(ステップS
T40)。
【0365】最初のパック転送が行われると、インデッ
クスパラメータ”i”が「1」にセットされ(ステップ
ST42)、1番目の副映像パックの分解処理(ステッ
プST44)が実行される。
【0366】分解されたパックは、副映像バッファ(メ
モリ108)に一時格納される(ステップST46)。
その後、インデックスパラメータ”j”にインデックス
パラメータ”i”がセットされ(ステップST48)、
インデックスパラメータ”i”が1つインクリメントさ
れる(ステップST50)。
【0367】インクリメントされたi番目のパックが存
在すれば、すなわちステップST44で分解処理したパ
ックが最終パックでなければ(ステップST52ノ
ー)、インクリメントされたi番目の副映像パックに対
する分解処理(ステップST44)が実行される。
【0368】分解されたi番目の副映像パック(ここで
は2番目のパック)は、1番目に分解されたパックと同
様に副映像バッファ(メモリ108)に一時格納され
(ステップST46)、インデックスパラメータ”i”
がさらに1つインクリメントされる(ステップST5
0)。
【0369】以上のようにして、インデックスパラメー
タ”i”をインクリメントしながら複数の副映像パック
が連続的に分解され(ステップST44)、副映像バッ
ファ(メモリ108)に格納される(ステップST4
6)。
【0370】連続してインクリメントされたi番目のパ
ックが存在しなくなれば、すなわちステップST44で
分解処理したパックが最終パックであれば(ステップS
T52イエス)、デコードしようとするストリームの副
映像パック分解処理が終了する。
【0371】上記副映像パック分解処理(ステップST
44〜ST52)が連続的に実行されている最中に、こ
の副映像パック分解処理と並行して、副映像バッファ
(メモリ108)に一時格納された副映像パックのデコ
ード処理が行われる。
【0372】すなわち、インデックスパラメータ”j”
にインデックスパラメータ”i=1”がセットされると
(ステップST48)、j=1番目の副映像パックがメ
モリ108から読み出され(ステップST62)、j=
1番目の副映像パックのデコード処理が行われる(ステ
ップST64)。
【0373】このj=1番目の副映像パックのデコード
処理(ステップST64)中に、ステップST50で1
つインクリメントされたi=2番目の副映像パックの分
解処理(ステップST44)が並列処理される。
【0374】以上のデコード処理(ステップST62〜
ST64)は、終了コマンドCMDENDが実行されな
い限り(ステップST66ノー)反復される。デコード
処理は、終了コマンドCMDENDの実行をもって終了
する(ステップST66イエス)。
【0375】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、副映像データの表示空間的な無駄と表示時間的な無
駄とを大幅に削減できるとともに、ビットマップデータ
方式並の副映像表現の自由性を達成でき、幅広い副映像
の用途を確保することができる。
【0376】すなわち、この発明においては、副映像デ
ータ中の表示に使用すべき範囲を設定するための使用範
囲設定情報を設け、その使用範囲以外のデータを表示し
ないようにすることで、1フレーム分全てのデータを表
示系に送る場合に生じてしまうデータ量の表示空間的な
無駄を大幅に削減することができる。
【0377】また、この発明においては、副映像データ
のパターン画素、ふちどり、背景等、画素種別毎の色設
定情報および副映像の混合比設定情報を設け、副映像表
示データとして副映像イメージの形状情報だけを持たせ
ることで、画素毎に色情報および混合比情報を持たせる
従来方式と同程度の副映像形状表現性を、より少ないデ
ータ量で保証できる。
【0378】さらにこの発明においては、副映像データ
の画素種別毎の色、および主映像に対する副映像データ
の画素種別毎の混合比の変化を、画素単位で設定するた
めに色/混合比変化設定情報を設けたので、副映像の動
的な表示を、従来のビットマップデータ方式と同等の精
度で、しかもビットマップデータ方式よりも少ないデー
タ量で、実現できる。
【0379】なお、副映像は1画素毎に色情報が変化す
るものは希であり、色/混合比変化設定情報自体のデー
タ量が過度なものになる心配はない。
【0380】さらに、この発明においては、副映像イメ
ージの色が変化したとしても、その形状が変化しない限
り、同じ副映像データを用いて複数フレーム時間に跨っ
て副映像を表示できる。したがって、色・形が変化する
しないに拘わらずフレーム周期で副映像データを表示系
に与え続けなければならない従来方式に比べて、副映像
データの表示時間的な無駄を大幅に削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できる情報保持媒体の一例とし
ての光ディスクの記録データ構造を略示する図。
【図2】図1の光ディスクに記録されるデータの論理構
造を例示する図。
【図3】図2で例示したデータ構造のうち、エンコード
(ランレングス圧縮、表示制御シーケンステーブルの付
加など)される副映像パックの論理構造を例示する図。
【図4】図3で例示した副映像パックのうち、この発明
の一実施の形態に係るエンコード方法が適用される副映
像データ部分の内容を例示する図。
【図5】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが複数ビット(ここでは2ビット)で構成され
る場合において、この発明の一実施の形態に係るエンコ
ード方法で採用される圧縮規則1〜6を説明する図。
【図6】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが1ビットで構成される場合において、この発
明の他実施の形態に係るエンコード方法で採用される圧
縮規則11〜15を説明する図。
【図7】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが、たとえば第1〜第9ラインで構成され、各
ライン上に2ビット構成の画素(最大4種類)が並んで
おり、各ライン上の2ビット画素により文字パターン
「A」および「B」が表現されている場合において、各
ラインの画素データが、どのようにエンコード(ランレ
ングス圧縮)されるかを具体的に説明する図。
【図8】図7の例でエンコードされた画素データ(副映
像データ)のうち、文字パターン「A」がどのようにデ
コードされるかを、2例(ノンインターレース表示およ
びインターレース表示)説明する図。
【図9】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが2ビットで構成される場合において、この発
明の一実施の形態に係るエンコード方法で採用される圧
縮規則1〜6を具体的に説明する図。
【図10】この発明に基づきエンコードされた画像情報
を持つ高密度光ディスクの、量産からユーザサイドにお
ける再生までの流れを説明するとともに;この発明に基
づきエンコードされた画像情報の、放送/ケーブル配信
からユーザ/加入者における受信/再生までの流れを説
明するブロック図。
【図11】この発明に基づく画像デコード(ランレング
ス伸張など)を実行するデコーダハードウエアの一実施
形態(ノンインターレース仕様)を説明するブロック
図。
【図12】この発明に基づく画像デコード(ランレング
ス伸張部分)を実行するデコーダハードウエアの他実施
形態(インターレース仕様)を説明するブロック図。
【図13】この発明の一実施の形態に係る画像エンコー
ド(ランレングス圧縮部分)を実行するものであって、
たとえば図10のエンコーダ(200)により実行され
るソフトウエアを説明するフローチャート図。
【図14】図13のソフトウエアで使用されるエンコー
ドステップ(ST806)の内容の一例を説明するフロ
ーチャート図。
【図15】この発明の一実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張部分)を実行するものであって、た
とえば図11あるいは図12のMPU(112)により
実行されるソフトウエアを説明するフローチャート図。
【図16】図15のソフトウエアで使用されるデコード
ステップ(ST1005)の内容の一例を説明するフロ
ーチャート図。
【図17】この発明に基づく画像デコード(ランレング
ス伸張など)を実行するデコーダハードウエアの他実施
形態を説明するブロック図。
【図18】この発明の他実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張部分)処理の前半を説明するフロー
チャート図。
【図19】この発明の他実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張部分)処理の後半を説明するフロー
チャート図。
【図20】図18の符号化ヘッダ検出ステップ(ST1
205)の内容の一例を説明するフローチャート図。
【図21】デコードされた画像がスクロールされる場合
において、この発明の画像デコード処理がどのようにな
されるかを説明するフローチャート図。
【図22】この発明に基づきエンコードされた画像情報
を持つ高密度光ディスクから再生された圧縮データがそ
のまま放送またはケーブル配信され、放送またはケーブ
ル配信された圧縮データがユーザまたは加入者側でデコ
ードされる場合を説明するブロック図。
【図23】この発明に基づきエンコードされた画像情報
が、通信ネットワーク(インターネットなど)を介し
て、任意の2コンピュータユーザ間で送受される場合を
説明するブロック図。
【図24】この発明に基づくエンコードおよびデコード
が実行される光ディスク記録再生装置の概要を説明する
ブロック図。
【図25】この発明に基づくエンコーダがIC化された
状態を例示する図。
【図26】この発明に基づくデコーダがIC化された状
態を例示する図。
【図27】この発明に基づくエンコーダおよびデコーダ
がIC化された状態を例示する図。
【図28】副映像データブロック内のタイムスタンプ
(PTS)の位置を説明する図。
【図29】副映像パケットのデータ構造を説明する図。
【図30】直列に並んだ副映像ユニットと、そのうちの
1ユニットのパケットヘッダに記述されたタイムスタン
プ(PTS)および表示制御シーケンス(DCSQ)と
の対応関係を例示する図。
【図31】図3または図4の副映像ユニットヘッダ(S
PUH)に含まれるパラメータのうち、副映像サイズお
よび表示制御シーケンステーブルの開始アドレス(DC
SQの相対アドレスポインタ)を説明する図。
【図32】副映像表示制御シーケンステーブル(SPD
CSQT)の構成を説明する図。
【図33】図32のテーブル(SPDCSQT)を構成
する各パラメータ(DCSQ)の中身を説明する図。
【図34】副映像の表示制御コマンド(SPDCCM
D)の内容を説明する図。
【図35】画素制御データ(PCD)の内容を説明する
図。
【図36】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像の画素データの表示開始タイミングを強制的にセ
ットするコマンドFSTADSPのビット構成を説明す
る図。
【図37】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像の画素データの表示開始タイミングをセットする
コマンドSTADSPのビット構成を説明する図。
【図38】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像の画素データの表示終了タイミングをセットする
コマンドSTPDSPのビット構成を説明する図。
【図39】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像の画素データのカラーコードをセットするコマン
ドSETCOLORのビット構成を説明する図。
【図40】副映像データプロセサ(たとえば図11のデ
コーダ101)内部での色データの処理の一例を説明す
る図。
【図41】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像と主映像との間のコントラストをセットするコマ
ンドSETCONTRのビット構成を説明する図。
【図42】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像画素データの表示エリアをセットするコマンドS
ETDAREAのビット構成を説明する図。
【図43】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像画素データの表示開始アドレスをセットするコマ
ンドSETDSPXAのビット構成を説明する図。
【図44】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像画素データのカラーおよびコントラストを切り換
えるコマンドCHGCOLCONのビット構成を説明す
る図。
【図45】図34に例示されたコマンドセットのうち、
副映像の表示制御を終了するコマンドCMDENDのビ
ット構成を説明する図。
【図46】図35に例示された画素制御データ(PC
D)のパラメータのうち、画素ラインのライン制御情報
LCINFのビット構成を説明する図。
【図47】図35に例示された画素制御データ(PC
D)のパラメータのうち、画素制御情報PCINFのビ
ット構成を説明する図。
【図48】副映像表示フレームの具体例を説明する図。
【図49】副映像表示フレームが図48に示すようにな
っている場合に、図35の画素制御データ(PCD)の
各パラメータの内容がどのようになるかを具体的に説明
する図。
【図50】この発明を用いずに副映像をビットマップデ
ータ処理する場合の問題点を説明する図。
【図51】この発明を用いずに副映像を処理する場合の
問題点をさらに説明する図。
【図52】この発明により副映像データをデコードする
場合において、副映像データブロックのバッファリング
状態が、タイムスタンプ(PTS)のある副映像チャネ
ルによってどのように変化するかを説明する図。
【図53】表示制御シーケンス(DCSQ)の処理を中
心にした、この発明の副映像エンコード処理手順の一例
を説明するフローチャート図。
【図54】図53の処理手順でエンコードされた副映像
データストリームのパック分解およびデコードを並列処
理する手順の一例を説明するフローチャート図。
【図55】図54のパック分解処理の一例を説明するフ
ローチャート図。
【図56】図54の副映像デコード処理の一例を説明す
るフローチャート図。
【図57】図53の処理手順でエンコードされた副映像
データストリームのパック分解およびデコードを並列処
理する手順の他例を説明するフローチャート図。
【図58】副映像の表示モードがインターレースモード
である場合の、副映像データ(PXD)の記録方法を説
明する図。
【図59】図29に示すパケット内の表示制御シーケン
ステーブルの具体例を示す図。
【符号の説明】
1…ファイル管理情報;2…映像用データ;PH…パケ
ットヘッダ;30…副映像ユニット;31…副映像ユニ
ットヘッダSPUH;32…副映像の画素データPX
D;33…表示制御シーケンステーブルDCSQT;1
01…デコーダ;102…データI/O;103…符号
化データ切分部;104…画素色出力部(FIFOタイ
プ);105…メモリ制御部;106…継続コード長検
知部;107…ラン長設定部;108…メモリ;109
…アドレス制御部;110…表示有効許可部;111…
不足画素色設定部;112…マイクロコンピュータ(M
PUまたはCPU);113…ヘッダ切分部;114…
ラインメモリ;115…セレクタ;118…セレクト信
号生成部;120…システムタイマ;121…バッファ
メモリ;1210…色レジスタ;1220…変化色レジ
スタ;200…エンコーダ;202…レーザカッティン
グ装置;204…光ディスクマスタ;206…2枚貼合
せ高密度光ディスク量産設備;202〜206…記録装
置;210…変調器/送信器;212…放送部/ケーブ
ル出力部;300…ディスクプレーヤ(再生装置);4
00…受信器/復調器(再生装置);5001(500
N)…パーソナルコンピュータ;5011(501N)
…入出力機器類;5021(502N)…外部記憶装置
類;5031(503N)…エンコーダ/デコーダおよ
びモデム;702…変調器/レーザドライバ;704…
光ヘッド(記録レーザ);706…光ヘッド(読取レー
ザ/レーザピックアップ);708…復調器/エラー訂
正部;710…オーディオ/ビデオデータ処理部(副映
像データのデコード処理部を含む);OD…2枚貼合せ
高密度光ディスク(記録媒体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三村 英紀 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 平1−221072(JP,A) 特開 平6−44691(JP,A) 特開 平6−314092(JP,A)

Claims (50)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主映像データとともに同時再生可能な副
    映像データを所定の単位でパケット化して記録媒体に記
    録するものにおいて、 少なくとも、基準時刻を用いて表現した前記副映像デー
    タパケットの再生開始時刻を含むパケットヘッダ情報
    と、副映像の表示内容である副映像データと、この副映
    像データを用いて前記副映像を表示するための制御手順
    を示す1以上の表示制御シーケンス情報と、前記副映像
    データパケットのサイズおよび前記表示制御シーケンス
    情報の記録位置を含む副映像ヘッダ情報とで、前記副映
    像パケットを構成したことを特徴とするデータ記録方
    法。
  2. 【請求項2】 主映像データとともに同時再生可能な副
    映像データを所定の単位でパケット化して記録媒体に記
    録するものにおいて、 少なくとも、基準時刻を用いて表現した前記副映像デー
    タパケットの再生開始時刻を含むパケットヘッダ情報
    と、副映像の表示内容である副映像データと、この副映
    像データを用いて前記副映像を表示するための制御手順
    を示す1以上の表示制御シーケンス情報と、前記副映像
    データパケットのサイズおよび前記表示制御シーケンス
    情報の記録位置を含む副映像ヘッダ情報とで、前記副映
    像パケットを構成し; かつ、前記パケットヘッダ情報内の前記副映像データパ
    ケットの再生時刻を、前記副映像データブロック内の先
    頭の副映像データパケットに対してのみ記録したことを
    特徴とするデータ記録方法。
  3. 【請求項3】 前記表示制御シーケンス情報が、少なく
    とも、副映像の表示開始時刻および表示終了時刻と、表
    示すべき前記副映像データの記録位置と、この記録位置
    に記録された副映像データに対する表示制御情報群とで
    構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の
    データ記録方法。
  4. 【請求項4】 前記副映像の表示開始時刻および表示終
    了時刻が、前記副映像データパケットの再生開始時刻か
    らの相対時間で規定されていることを特徴とする請求項
    3に記載のデータ記録方法。
  5. 【請求項5】 前記表示制御情報として、前記表示制御
    シーケンス情報に含まれる前記表示開始時刻を基に前記
    副映像データの表示を開始するような制御を行なうため
    の表示開始制御情報が記録されることを特徴とする請求
    項3に記載のデータ記録方法。
  6. 【請求項6】 前記表示制御情報として、前記表示制御
    シーケンス情報に含まれる前記表示終了時刻を基に前記
    副映像データの表示が終了するような制御を行なうため
    の表示終了制御情報が記録されることを特徴とする請求
    項3に記載のデータ記録方法。
  7. 【請求項7】 前記表示制御情報として、前記副映像デ
    ータの画素種別毎の色を設定するための色設定情報が記
    録されることを特徴とする請求項3に記載のデータ記録
    方法。
  8. 【請求項8】 前記表示制御情報として、前記主映像に
    対する前記副映像データの画素種別毎の混合比を設定す
    るための混合比設定情報が記録されることを特徴とする
    請求項3に記載のデータ記録方法。
  9. 【請求項9】 前記表示制御情報として、前記主映像上
    の前記副映像データの表示領域を設定するための表示領
    域設定情報が記録されることを特徴とする請求項3に記
    載のデータ記録方法。
  10. 【請求項10】 前記表示制御情報として、前記副映像
    データ中の表示に使用すべき範囲を設定するための使用
    範囲設定情報が記録されることを特徴とする請求項3に
    記載のデータ記録方法。
  11. 【請求項11】 前記表示制御情報として、前記副映像
    データの画素種別毎の色の変化、および前記主映像に対
    する前記副映像データの画素種別毎の混合比の変化を、
    画素単位で設定するための色/混合比変化設定情報が記
    録されることを特徴とする請求項3に記載のデータ記録
    方法。
  12. 【請求項12】 前記表示制御情報として、前記副映像
    データの表示制御の終了を設定するための表示制御終了
    設定情報が記録されることを特徴とする請求項3に記載
    のデータ記録方法。
  13. 【請求項13】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像の内容をビットマップデータ化する手段と; 前記主映像の表示領域上における前記副映像の表示領域
    を設定するた空間的パラメータを作成する手段と; 前記ビットマップデータ化された副映像の内容を所定の
    方法で圧縮した画素データを作成する手段と; 前記副映像の表示開始タイミングおよび表示終了タイミ
    ングを特定するための時間的パラメータを作成する手段
    と; 前記副映像を表示する順序を制御するための1またはそ
    れ以上の表示制御シーケンステーブルを作成する手段
    と; 前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダを作成し、この副映像ユニットヘッダに前記圧縮さ
    れた画素データおよび前記表示制御シーケンステーブル
    を加えることで、副映像ユニットを作成する手段と; 作成された副映像ユニットのサイズが所定値以上なら作
    成された副映像ユニットをパケット化する手段と; 前記所定値以上のサイズの副映像ユニットのパケット、
    または前記所定値以内のサイズの副映像ユニットに、前
    記副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタンプを記
    録する手段と; 前記タイムスタンプが記録された副映像ユニットのパケ
    ット、または前記タイムスタンプが記録された副映像ユ
    ニットをパック化し、パック化された副映像ユニットの
    データを他のデータとともにストリーム化する手段と; 前記ストリーム化された副映像ユニットパックを含む情
    報を記録媒体に記録する手段と; を備えたことを特徴とする記録装置。
  14. 【請求項14】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; を用いて、前記副映像パケットをエンコードすることを
    特徴とする画像情報のエンコード方法。
  15. 【請求項15】 前記表示制御シーケンス情報が、 前記副映像の表示開始・終了時刻を特定するタイムデー
    タと; 表示すべき前記副映像の位置を特定するでアドレスデー
    タと; 前記アドレスデータで特定された位置の前記表示すべき
    副映像に対する表示制御コマンド群とを含むことを特徴
    とする請求項14に記載のエンコード方法。
  16. 【請求項16】 前記副映像情報の1フレームは、単一
    のフィールドまたはトップフィールドとボトムフィール
    ドの2つのフィールドで構成され; 前記副映像情報のインターレース表示を行なう場合に、
    前記副映像情報の1フレーム分は前記トップフィールド
    および前記ボトムフィールドそれぞれに分離配置され; 前記副映像情報のノンインターレース表示を行なう場合
    に、前記副映像情報の1フレーム分は前記単一のフィー
    ルドに配置されることを特徴とする請求項14に記載の
    エンコード方法。
  17. 【請求項17】 前記タイムデータは、前記副映像パケ
    ットの再生開始時刻に対する相対時間で規定されている
    ことを特徴とする請求項15に記載のエンコード方法。
  18. 【請求項18】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記表示制御シーケンス情報に含まれる前
    記タイムデータに基づき前記副映像情報の表示が開始さ
    れるような制御を行なうための表示開始制御情報を含む
    ことを特徴とする請求項15に記載のエンコード方法。
  19. 【請求項19】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記表示制御シーケンス情報に含まれる前
    記タイムデータに基づき前記副映像情報の表示が終了さ
    れるような制御を行なうための表示終了制御情報を含む
    ことを特徴とする請求項15に記載のエンコード方法。
  20. 【請求項20】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記副映像情報を構成する画素の色を設定
    するための画素色設定情報を含むことを特徴とする請求
    項15に記載のエンコード方法。
  21. 【請求項21】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記主映像と前記副映像との混合比を設定
    するためのコントラスト設定情報を含むことを特徴とす
    る請求項15に記載のエンコード方法。
  22. 【請求項22】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記主映像の表示領域上における前記副映
    像の表示領域を設定するための副映像表示領域設定情報
    を含むことを特徴とする請求項15に記載のエンコード
    方法。
  23. 【請求項23】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記副映像の表示領域上において前記副映
    像の内容表示に使用される位置を設定するための副映像
    使用範囲設定情報を含むことを特徴とする請求項15に
    記載のエンコード方法。
  24. 【請求項24】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記副映像情報を構成する画素の色および
    前記主映像に対する前記副映像のコントラストのうちの
    少なくとも一方の切り換わり変化を、前記副映像情報を
    構成する画素の単位で設定するための色/コントラスト
    切換制御情報を含むことを特徴とする請求項15に記載
    のエンコード方法。
  25. 【請求項25】 前記表示制御コマンド群中の表示制御
    コマンドが、前記副映像の表示制御終了を指令するため
    の表示制御終了コマンドを含むことを特徴とする請求項
    15に記載のエンコード方法。
  26. 【請求項26】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報を作成し; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報を作成
    し; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報を作成し; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報を作成することを特徴と
    する画像情報のエンコード方法。
  27. 【請求項27】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像の内容をビットマップデータ化し; 前記主映像の表示領域上における前記副映像の表示領域
    を設定するた空間的パラメータを作成し; 前記ビットマップデータ化された副映像の内容を所定の
    方法で圧縮した画素データを作成し; 前記副映像の表示開始タイミングおよび表示終了タイミ
    ングを特定するための時間的パラメータを作成し; 前記副映像を表示する順序を制御するための1またはそ
    れ以上の表示制御シーケンステーブルを作成し; 前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダを作成し、この副映像ユニットヘッダに前記圧縮さ
    れた画素データおよび前記表示制御シーケンステーブル
    を加えることで、副映像ユニットを作成し; 作成された副映像ユニットのサイズが所定値以上なら作
    成された副映像ユニットをパケット化し; 前記所定値以上のサイズの副映像ユニットのパケット、
    または前記所定値以内のサイズの副映像ユニットに、前
    記副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタンプを記
    録し; 前記タイムスタンプが記録された副映像ユニットのパケ
    ット、または前記タイムスタンプが記録された副映像ユ
    ニットをパック化し、パック化された副映像ユニットの
    データを他のデータとともにストリーム化することを特
    徴とする画像情報のエンコード方法。
  28. 【請求項28】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものであって、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; を用いて前記副映像パケットをエンコードするものにお
    いて、 前記圧縮された画素データのうち、1圧縮単位のデータ
    ブロックを特定する圧縮データ特定ステップと; 前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一画素デー
    タ連続数に対応した符号化ヘッダと、この同一画素デー
    タ連続数を示す継続画素数データと、前記1圧縮単位の
    データブロックにおける同一画素データ自体を示すデー
    タとによって、圧縮された単位データブロックを生成す
    る圧縮データ生成ステップと; を備えたことを特徴とする画像情報のエンコード方法。
  29. 【請求項29】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記表示制御シーケンスに含まれる、表示制御開始時間
    情報、後続の表示制御シーケンスのアドレス情報、およ
    び1以上の表示制御コマンドと; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; を用いて前記副映像パケットをエンコードすることを特
    徴とする画像情報のエンコード方法。
  30. 【請求項30】 前記1以上の表示制御コマンドが、前
    記画素データに対応する画素の表示開始タイミングをセ
    ットするコマンドと、前記画素データに対応する画素の
    表示終了タイミングをセットするコマンドと、前記画素
    データに対応する画素の表示エリアをセットするコマン
    ドと、前記画素データに対応する画素の表示開始アドレ
    スをセットするコマンドとを含むことを特徴とする請求
    項29に記載のエンコード方法。
  31. 【請求項31】 前記1以上の表示制御コマンドが、前
    記画素データのカラーコードをセットするコマンドをさ
    らに含むことを特徴とする請求項30に記載のエンコー
    ド方法。
  32. 【請求項32】 前記1以上の表示制御コマンドが、前
    記主映像に対する前記画素データのコントラストをセッ
    トするコマンドをさらに含むことを特徴とする請求項3
    1に記載のエンコード方法。
  33. 【請求項33】 前記1以上の表示制御コマンドが、前
    記画素データのカラーコードおよび前記主映像に対する
    前記画素データのコントラストの少なくとも一方の切り
    換えをセットするコマンドをさらに含むことを特徴とす
    る請求項32に記載のエンコード方法。
  34. 【請求項34】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; 前記副映像ヘッダ情報に含まれる、副映像サイズ情報お
    よび表示制御シーケンスの開始アドレス情報と; を用いて、前記副映像パケットをエンコードすることを
    特徴とする画像情報のエンコード方法。
  35. 【請求項35】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記表示制御シーケンスに含まれる、表示制御開始時間
    情報、後続の表示制御シーケンスのアドレス情報、およ
    び1以上の表示制御コマンドと; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; 前記副映像ヘッダ情報に含まれる、副映像サイズ情報お
    よび表示制御シーケンスの開始アドレス情報と; を用いて、前記副映像パケットをエンコードすることを
    特徴とする画像情報のエンコード方法。
  36. 【請求項36】 主映像とともに再生可能なものであっ
    てインターレース表示される副映像を所定の単位でパケ
    ット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を表示する1画像フレームのうちのトップフ
    ィールドを構成するものであって所定の方法で圧縮され
    た画素データを含む第1副映像情報と; 前記副映像を表示する1画像フレームのうちのボトムフ
    ィールドを構成するものであって前記所定の方法で圧縮
    された画素データを含む第2副映像情報と; 前記第1および第2副映像情報を用いて前記副映像を表
    示する順序を制御するための、1またはそれ以上の表示
    制御シーケンスを含む表示制御シーケンス情報と; 前記表示制御シーケンスに含まれる、表示制御開始時間
    情報、後続の表示制御シーケンスのアドレス情報、およ
    び1以上の表示制御コマンドと; 前記表示制御コマンドに含まれるものであって、前記ト
    ップフィールドの画素の表示開始アドレスをセットする
    第1コマンドと; 前記表示制御コマンドに含まれるものであって、前記ボ
    トムフィールドの画素の表示開始アドレスをセットする
    第2コマンドと; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; を用いて、前記副映像パケットをエンコードすることを
    特徴とする画像情報のエンコード方法。
  37. 【請求項37】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記圧縮された画素データに対応する副映像が表示され
    ている間の色およびコントラストの少なくとも一方を制
    御する画素制御データと; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; を用いて、前記副映像パケットをエンコードすることを
    特徴とする画像情報のエンコード方法。
  38. 【請求項38】 前記副映像は複数ラインで構成される
    副映像フレームに表示され、前記画素制御データが、 前記副映像フレームの複数ラインのうち、前記画素デー
    タの色またはコントラストに変化があるラインを示すラ
    イン制御情報と、 前記ライン制御情報が示す副映像フレームのラインにお
    いて、色またはコントラストに変化が生じた画素の位置
    を示す画素制御情報とを含むことを特徴とする請求項3
    7に記載のエンコード方法。
  39. 【請求項39】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報を生成する手段と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報を生成する手段と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報を生成する手段と; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と、前
    記圧縮された画素データと、前記1またはそれ以上の表
    示制御シーケンスとを用いて、前記副映像パケットの各
    単位を生成する手段と; を備えたことを特徴とする画像情報のエンコード装置。
  40. 【請求項40】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化し、複数のパケット化された画像
    情報をパック化するものであって、以下の手段を備えた
    エンコード装置: a)前記画像データパックの先頭パケットについては、
    以下のものを用いてエンコードを行う第1手段: 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報、 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報、 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報、および前記副映像パケ
    ットのサイズおよび前記表示制御シーケンス情報のロケ
    ーションを含む副映像ヘッダ情報; b)前記画像データパックの2番目以降パケットについ
    ては、以下のものを用いてエンコードを行う第2手段: 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報、 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報、および前記副映像パケ
    ットのサイズおよび前記表示制御シーケンス情報のロケ
    ーションを含む副映像ヘッダ情報。
  41. 【請求項41】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像の内容をビットマップデータ化する手段と; 前記主映像の表示領域上における前記副映像の表示領域
    を設定するた空間的パラメータを作成する手段と; 前記ビットマップデータ化された副映像の内容を所定の
    方法で圧縮した画素データを作成する手段と; 前記副映像の表示開始タイミングおよび表示終了タイミ
    ングを特定するための時間的パラメータを作成する手段
    と; 前記副映像を表示する順序を制御するための1またはそ
    れ以上の表示制御シーケンステーブルを作成する手段
    と; 前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダを作成し、この副映像ユニットヘッダに前記圧縮さ
    れた画素データおよび前記表示制御シーケンステーブル
    を加えることで、副映像ユニットを作成する手段と; 作成された副映像ユニットのサイズが所定値以上なら作
    成された副映像ユニットをパケット化する手段と; 前記所定値以上のサイズの副映像ユニットのパケット、
    または前記所定値以内のサイズの副映像ユニットに、前
    記副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタンプを記
    録する手段と; 前記タイムスタンプが記録された副映像ユニットのパケ
    ット、または前記タイムスタンプが記録された副映像ユ
    ニットをパック化し、パック化された副映像ユニットの
    データを他のデータとともにストリーム化する手段と; を備えたことを特徴とする画像情報のエンコード装置。
  42. 【請求項42】 ビットマップデータ化されかつパケッ
    ト化される副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタ
    ンプと、前記副映像を表示する順序を制御するための1
    またはそれ以上の表示制御シーケンステーブルと、前記
    副映像のビットマップデータを圧縮した画素データと、
    前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダとを含む副映像ユニットが複数パック化されたデー
    タストリームをデコードするものにおいて、 前記データストリームから前記パック化された副映像ユ
    ニットのデータを分離し; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解し; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出し;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成することを特徴
    とする画像情報のデコード方法。
  43. 【請求項43】 ビットマップデータ化されかつパケッ
    ト化される副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタ
    ンプと、前記副映像を表示する順序を制御するための1
    またはそれ以上の表示制御シーケンステーブルと、前記
    副映像のビットマップデータを圧縮した画素データと、
    前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダとを含む副映像ユニットが複数パック化されたデー
    タストリームをデコードするものであって、 前記データストリームから前記パック化された副映像ユ
    ニットのデータを分離し; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解し; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出し;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成するものにおい
    て、 前記圧縮された画素データのうち、1圧縮単位のデータ
    ブロックから、符号化ヘッダを取り出す符号化ヘッダ取
    出ステップと; 前記符号化ヘッダ取出ステップにおいて取り出された符
    号化ヘッダの内容に基づいて、前記1圧縮単位のデータ
    ブロックから、継続画素数データを取り出す継続画素数
    取出ステップと; 前記1圧縮単位のデータブロックから、前記符号化ヘッ
    ダ取出ステップにおいて取り出された符号化ヘッダと、
    前記継続画素数取出ステップにおいて取り出された継続
    画素数データとを差し引いた残りに基づいて、前記1圧
    縮単位のデータブロックを構成していた圧縮前の画素デ
    ータの内容を決定する画素データ決定ステップと; 前記画素データ決定ステップにより決定された内容のビ
    ットデータを、前記継続画素数取出ステップにおいて取
    り出された継続画素数データが示すビット長分並べて、
    前記1圧縮単位における圧縮前の画素パターンを復元す
    る画素パターン復元ステップと; を備えたことを特徴とする情報集合体のデコード方法。
  44. 【請求項44】 ビットマップデータ化されかつパケッ
    ト化される副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタ
    ンプと、前記副映像を表示する順序を制御するための1
    またはそれ以上の表示制御シーケンステーブルと、前記
    副映像のビットマップデータを圧縮エンコードした画素
    データと、前記副映像のパケットのサイズおよび前記表
    示制御シーケンステーブルのロケーションを含む副映像
    ユニットヘッダとを含む副映像ユニットが複数パック化
    されたデータストリームをデコードするものにおいて、 前記データストリームから前記パック化された副映像ユ
    ニットのデータを分離する手段と; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出する手段と;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成する手段と; を備えたことを特徴とする画像情報のデコード装置。
  45. 【請求項45】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像の内容をビットマップデータ化し; 前記主映像の表示領域上における前記副映像の表示領域
    を設定するた空間的パラメータを作成し; 前記ビットマップデータ化された副映像の内容を所定の
    方法でエンコードして、圧縮した画素データを作成し; 前記副映像の表示開始タイミングおよび表示終了タイミ
    ングを特定するための時間的パラメータを作成し; 前記副映像を表示する順序を制御するための1またはそ
    れ以上の表示制御シーケンステーブルを作成し; 前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダを作成し、この副映像ユニットヘッダに前記圧縮さ
    れた画素データおよび前記表示制御シーケンステーブル
    を加えることで、副映像ユニットを作成し; 作成された副映像ユニットのサイズが所定値以上なら作
    成された副映像ユニットをパケット化し; 前記所定値以上のサイズの副映像ユニットのパケット、
    または前記所定値以内のサイズの副映像ユニットに、前
    記副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタンプを記
    録し; 前記タイムスタンプが記録された副映像ユニットのパケ
    ット、または前記タイムスタンプが記録された副映像ユ
    ニットをパック化し、パック化された副映像ユニットの
    データを他のデータとともにストリーム化し; 前記ストリーム化されたデータから前記パック化された
    副映像ユニットのデータを分離し; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解し; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出し;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成することを特徴
    とする画像情報のエンコード/デコードシステム。
  46. 【請求項46】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像の内容をビットマップデータ化する手段と; 前記主映像の表示領域上における前記副映像の表示領域
    を設定するた空間的パラメータを作成する手段と; 前記ビットマップデータ化された副映像の内容を所定の
    方法で圧縮した画素データを作成する手段と; 前記副映像の表示開始タイミングおよび表示終了タイミ
    ングを特定するための時間的パラメータを作成する手段
    と; 前記副映像を表示する順序を制御するための1またはそ
    れ以上の表示制御シーケンステーブルを作成する手段
    と; 前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダを作成し、この副映像ユニットヘッダに前記圧縮さ
    れた画素データおよび前記表示制御シーケンステーブル
    を加えることで、副映像ユニットを作成する手段と; 作成された副映像ユニットのサイズが所定値以上なら作
    成された副映像ユニットをパケット化する手段と; 前記所定値以上のサイズの副映像ユニットのパケット、
    または前記所定値以内のサイズの副映像ユニットに、前
    記副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタンプを記
    録する手段と; 前記タイムスタンプが記録された副映像ユニットのパケ
    ット、または前記タイムスタンプが記録された副映像ユ
    ニットをパック化し、パック化された副映像ユニットの
    データを他のデータとともにストリーム化する手段と; 前記ストリーム化されたデータから前記パック化された
    副映像ユニットのデータを分離する手段と; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出する手段と;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成する手段と; を備えたことを特徴とする画像情報のエンコード/デコ
    ード装置。
  47. 【請求項47】 ビットマップデータ化されかつパケッ
    ト化される副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタ
    ンプと、前記副映像を表示する順序を制御するための1
    またはそれ以上の表示制御シーケンステーブルと、前記
    副映像のビットマップデータを圧縮した画素データと、
    前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダとを含む副映像ユニットが複数パック化されたデー
    タストリームが記録された記録媒体から、前記データス
    トリームの内容を再生するものにおいて、 前記データストリームから前記パック化された副映像ユ
    ニットのデータを分離する手段と; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出する手段と;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成する手段と; を備えたことを特徴とする再生装置。
  48. 【請求項48】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化するものにおいて、 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報と; 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報と; 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報と; 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報と; を用いて前記副映像パケットをエンコードし、 エンコードした副映像パケットのデータストリームを放
    送することを特徴とする画像情報の放送システム。
  49. 【請求項49】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化し、複数のパケット化された画像
    情報をパック化する放送システムにおいて、以下のこと
    を特徴とする: a)前記画像データパックの先頭パケットについては、
    以下のものを用いてエンコードを行う: 前記副映像のパケットの再生開始時刻を表現したタイム
    スタンプを含むパケットヘッダ情報、 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報、 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報、および前記副映像パケ
    ットのサイズおよび前記表示制御シーケンス情報のロケ
    ーションを含む副映像ヘッダ情報; b)前記画像データパックの2番目以降パケットについ
    ては、以下のものを用いてエンコードを行う: 前記副映像を構成するものであって所定の方法で圧縮さ
    れた画素データを含む副映像情報、 前記副映像情報を用いて前記副映像を表示する順序を制
    御するための、1またはそれ以上の表示制御シーケンス
    を含む表示制御シーケンス情報、 前記副映像パケットのサイズおよび前記表示制御シーケ
    ンス情報のロケーションを含む副映像ヘッダ情報; C)エンコードした副映像パケットのデータストリーム
    を放送する。
  50. 【請求項50】 主映像とともに再生可能な副映像を所
    定の単位でパケット化し、その後パケット化された情報
    を通信するものにおいて、 前記副映像の内容をビットマップデータ化する手段と; 前記主映像の表示領域上における前記副映像の表示領域
    を設定するた空間的パラメータを作成する手段と; 前記ビットマップデータ化された副映像の内容を所定の
    方法で圧縮したデータを作成する手段と; 前記副映像の表示開始タイミングおよび表示終了タイミ
    ングを特定するための時間的パラメータを作成する手段
    と; 前記副映像を表示する順序を制御するための1またはそ
    れ以上の表示制御シーケンステーブルを作成する手段
    と; 前記副映像のパケットのサイズおよび前記表示制御シー
    ケンステーブルのロケーションを含む副映像ユニットヘ
    ッダを作成し、この副映像ユニットヘッダに前記圧縮さ
    れたデータおよび前記表示制御シーケンステーブルを加
    えることで、副映像ユニットを作成する手段と; 作成された副映像ユニットのサイズが所定値以上なら作
    成された副映像ユニットをパケット化する手段と; 前記所定値以上のサイズの副映像ユニットのパケット、
    または前記所定値以内のサイズの副映像ユニットに、前
    記副映像の再生開始時刻を表現したタイムスタンプを記
    録する手段と; 前記タイムスタンプが記録された副映像ユニットのパケ
    ット、または前記タイムスタンプが記録された副映像ユ
    ニットをパック化し、パック化された副映像ユニットの
    データを他のデータとともにストリーム化する手段と; 前記ストリーム化されたデータを送信する送信手段と; 前記送信手段により送信されたストリーム化データを受
    信する受信手段と; 前記受信手段により受信された前記ストリーム化データ
    から前記パック化された副映像ユニットのデータを分離
    する手段と; 前記分離された副映像ユニットのパックを分解する手段
    と; 分解したパックに前記タイムスタンプが記録されている
    場合は、このタイムスタンプを抽出する手段と;前記圧縮された画素データを伸張して、 所定のシステム
    タイマが示す時間を前記抽出されたタイムスタンプの内
    容と比較し、両者が一致したときに、1またはそれ以上
    の前記表示制御シーケンステーブルの内容に基づいて、
    エンコードされる前の前記副映像を生成する手段と; を備えたことを特徴とする画像情報の送受信システム。
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