JP2711619B2 - 殺菌殺虫組成物 - Google Patents
殺菌殺虫組成物Info
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- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N25/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
- A01N25/26—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests in coated particulate form
Description
さらに具体的には、農薬有効成分が低濃度の場合にも持
続的な防除効果を有する殺菌殺虫組成物に関する。
等の重金属化合物、有機塩素系薬剤、有機燐酸系薬剤が
広く用いられてきた。しかし、これらの薬剤はいずれも
人体や動物に有害であり、また、有効量を使用した場合
には土壌汚染等の環境汚染を惹起することが重大な社会
問題となっている。このため、高い防除効果を示し、人
体や動植物に対して安全性の高い農薬の開発が進められ
てきた。特公昭57-48525号公報には、脂肪族多価アルコ
ール脂肪族エステル及び炭酸水素ナトリウムを主成分と
する殺菌剤を開示されている。この刊行物には、該殺菌
剤が、各種の植物病害及び果実貯蔵病害に対して高い防
除効果を有し、人体や動植物に対して安全性が高いこと
が教示されている。しかし、従来の農薬と同程度の散布
量で使用する場合には、該殺菌剤は高濃度で使用しなけ
れば有効な防除効果を得ることができなかった。また、
濃度を低くした場合には、該殺菌剤を多量に使用しなけ
ればならないという問題があった。
効成分粉末 100重量部を脂肪族多価アルコール脂肪酸エ
ステル及び/又は燐脂質の1種または2種以上 0.1〜3
重量部でコーティングした農薬コーティング剤が提案さ
れている(特開平1-151501号公報)。この農薬コーティ
ング剤は低濃度でも効果的に作用するものの、防除効果
の持続性という観点からは満足のいくものではなく、散
布当初には有効な防除効果を得ることができるものの、
病気が進行するに従って防除価が低下してしまうという
問題があった。
の農薬コーティング剤に比べて、低濃度においても持続
的に防除効果を発揮することができる殺菌殺虫組成物を
提供することを目的としている。
解決すべく鋭意努力した結果、 100重量部の農薬有効成
分を 0.1〜10重量部の脂肪族多価アルコール脂肪酸エス
テル及び/又は燐脂質でコーティングした農薬コーティ
ング剤の他に、少量の糊剤を含む殺菌殺虫組成物が、低
濃度においても持続的に防除効果を発揮することができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明は、100重量部の農薬有効成分を 0.1〜10重量
部の脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は燐
脂質でコーティングした農薬コーティング剤及び0.01〜
10重量部の糊剤を含む殺菌殺虫組成物を提供するもので
ある。
ーティング剤は、 100重量部の農薬有効成分を 0.1〜10
重量部の脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又
は燐脂質でコーティングした農薬コーティング剤であ
り、公知の方法、例えば特開平1-151501号公報に記載さ
れた方法により製造できる該農薬コーティング剤に含ま
れる農薬有効成分としては、常温で固体粉末となるもの
が好ましく、例えば各種農園芸用殺菌剤、殺虫剤、除草
剤等のいずれでもよい。非水溶性の農薬を使用してもよ
いが、好適には水溶性のものが使用できる。このような
農薬有効成分の具体例としては、8-オキシキノリン銅、
塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、塩化第二銅、塩基性炭酸
銅、メチル 1-(ブチルカルバモイル)−2-ベンズイミダ
ゾールカルバメート、抗生物質ポリオキシン複合体、O,
O-ジエチル−S-ベンジルチオホスフェート、2−sec-ブ
チルフェニル-N−メチルカルバメート、O,O-ジメチル-
2,2,2−トリクロロ-1−ヒドロキシエチルホスフェート
等の通常の農薬成分を挙げることができる。これらに加
えて、動植物に対して安全性の高い水溶性の炭酸塩、水
溶性の重炭酸塩、水溶性の塩化物、水溶性のリン酸塩、
水溶性の硫酸塩を使用することができる。例えば炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等の水溶性
の炭酸塩;重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸
アンモニウム等の水溶性の重炭酸塩;塩化カリウム、塩
化ナトリウム、塩化マグネシウム等の水溶性の塩化物;
リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リ
ン酸二水素カリウム等の水溶性のリン酸塩;及び硫酸銅
等の水溶性の硫酸塩を使用することができる。これらの
農薬有効成分は単独で使用してもよいが、2種以上を組
み合わせて使用してもよい。
価アルコール脂肪酸エステルを構成する脂肪族多価アル
コールとしては、炭素原子数3〜6の飽和又は不飽和の
脂肪族多価アルコールを用いることができるが、例えば
グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ソ
ルビタン等が好適である。多価アルコール脂肪酸エステ
ルを構成する脂肪酸成分としては、炭素原子数8〜22の
飽和脂肪酸、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸、又は不飽和脂肪酸、例えば、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレン酸等の単一
脂肪酸の他、混合脂肪酸、例えば、牛脂、綿実油、菜種
油、硬化油等の天然動植物油脂由来の脂肪酸が用いられ
る。
価アルコール脂肪酸エステルは、上記の脂肪族多価アル
コール及び上記脂肪酸から、常法のエステル化反応又は
エステル交換反応により得られるモノ−、ジ−、又はト
リ−エステルである。例えば、ソルビタンモノラウレー
ト、ソルビタンモノステアレート、グリセリンラウレー
ト、グリセリンモノカプリレート、グリセリンモノオレ
エート、グリセリンモノオクトエート、グリセリンモノ
大豆油脂脂肪酸エステル、トリグリセリンモノオレエー
ト、グリセリンモノパルミテート、ポリグリセリン脂肪
酸エステル等が好適に使用される。ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、及びラウリルジヒドロキシエチルア
ミンも好適である。これらの脂肪族多価アルコール脂肪
酸エステルは単独で使用してもよいが、2種以上を組み
合わせて使用してもよい。該農薬コーティング剤に含ま
れる燐脂質としては、植物油より分離した植物性レシチ
ン、又は卵黄レシチン、およびこれらより分離されたホ
スファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルイノシトールなどが使用できる。こ
れらのうち精製レシチンあるいはフォスファチジルエタ
ノールアミン、フォスファチジルイノシトールが好まし
い。これらの燐脂質は単独で使用してもよいが、2種以
上を組み合わせて使用してもよい。
ルコール脂肪酸エステル及び/又は燐脂質でコーティン
グする方法としては、例えば特開平1-151501号公報に記
載された方法によればよいが、例えば、脂肪族多価アル
コール脂肪酸エステル及び/又は燐脂質を例えばアセト
ン等の有機溶媒に溶解し、得られた溶液に粉末状の農薬
有効成分を添加混合した後に溶媒を留去する方法を挙げ
ることができる。脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル
及び/又は燐脂質と農薬有効成分との配合割合は、農薬
有効成分 100重量部に対して脂肪族多価アルコール脂肪
酸エステル及び/又は燐脂質を0.1〜10重量部、好まし
くは 0.5〜5重量部とすればよい。脂肪族多価アルコー
ル脂肪酸エステル及び/又は燐脂質の配合割合が農薬有
効成分に対して0.1重量部未満では、本発明の殺菌殺虫
組成物を水で希釈して使用する場合に、エマルジョンが
有効に得られなくなる。脂肪族多価アルコール脂肪酸エ
ステル及び/又は燐脂質の配合割合が農薬有効成分に対
して10重量部を越えると、脂肪族多価アルコール脂肪酸
エステル及び/又は燐脂質が分離してコーティング膜が
維持出来ないために、本発明の殺菌殺虫組成物のエマル
ジョンが有効に得られなくなるという問題が生じる。本
発明の殺菌殺虫組成物に含まれる農薬コーティング剤
は、一般に粉末状で調製されるが、農薬有効成分の粉末
の粒径は、粒径が大きすぎるとコーティング膜を維持す
るのが難しいので、 100メッシュを通過するものを用い
るのが好ましい。また粒径が小さすぎると、コーティン
グ剤を製造した時、期待する濃度が得られない傾向があ
るので400 メッシュを通過しないものを用いるのが好ま
しい。農薬コーティング剤は、通常 100メッシュパス程
度の粒径、好ましくは200-400 メッシュ程度の粒径とな
るように調製すればよい。
ーティング剤の他に0.01〜10重量部の糊剤を含むことを
特徴としている。糊剤は、粉末状に形成された上記の農
薬コーティング剤に粉末状態て混合されていてもよく、
または該農薬コーティング剤に形成された脂肪族多価ア
ルコール脂肪族エステル及び/又は燐脂質のコーティン
グ層の外側に、別のコーティング層として形成されてい
てもよい。本発明の殺菌殺虫組成物の製造方法として
は、例えば、粉末状の該農薬コーティング剤に粉末状糊
剤を混合する方法;糊剤を含む溶液に該農薬コーティン
グ剤を添加した後、溶媒を留去する方法;及び得られた
農薬コーティング剤を溶媒に分散させて糊剤を添加した
後、溶媒を留去する方法等を挙げることができる。本発
明に使用される糊剤は、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、アルギ
ン酸、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ピロりん酸ナトリウム、ポリアクリル酸エステル、
ポリりん酸ナトリウム、ポリりん酸カリウム、及びメタ
りん酸ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1
種である。これらのうちCMCが好ましい。
ング剤に0.01〜10重量部の粉末状糊剤を混合して、本発
明の殺菌殺虫組成物を製造すればよい。この場合には、
100メッシュパス程度の粒径、好ましくは200-400 メッ
シュ程度の粒径となるように製造された農薬コーティン
グ剤に対して、 325メッシュパス程度の粉末状糊剤を、
100 重量部の農薬有効成分に対して0.01〜10重量部の割
合で添加して混合すればよい。また、糊剤を水ないしは
有機溶剤に溶解した溶液に該農薬コーティング剤を添加
した後、溶媒を留去する方法により、該農薬コーティン
グ剤の外側に糊剤がコーティングされた本発明の殺菌殺
虫組成物を製造することができる。糊剤が水に溶解しに
くい場合には糊剤を溶解しうる有機溶剤を使用すること
が好ましいが、該有機溶剤は、糊剤のコーティング工程
中に脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は燐
脂質のコーティング層が実質的に影響を受けない溶剤で
あるこが好ましい。このような溶剤としては、エタノー
ル、メタノール等を例示することができるが、当業者に
よれば適宜選択される。また、農薬コーティング剤を水
や有機溶剤等の溶媒に分散させて糊剤を添加溶解し、そ
の後に溶媒を留去する方法により製造してもよい。溶媒
は、糊剤を溶解し、かつ糊剤のコーティング工程中に脂
肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は燐脂質の
コーティング層が実質的に影響を受けない溶媒を適宜選
択すればよい。例えば水、メタノール、エタノール等を
使用することができる。
物に一般に使用されている補助剤、例えば展着剤、湿展
剤、固着剤、界面活性剤等を適宜添加して製剤化するこ
ともできる。これらの補助剤は、粉末状態で本発明の殺
菌殺虫組成物に配合されてもよいが、農薬コーティング
剤中や糊剤のコーティング層中に配合されていてもよ
い。また、本発明の殺菌殺虫組成物の散布濃度は、有効
成分によって異なるので特に限定されないが、例えば約
1-500ppm程度で使用すればよい。本発明の別の態様によ
れば、上記の様にして製造された農薬コーティング剤に
対して、0.01〜10重量部の糊剤を配合して散布すること
を特徴とする農薬散布方法が提供される。例えば、農薬
コーティング剤を水和剤として使用する場合には、上記
の農薬コーティング剤を 100〜1000 ppm程度の濃度にな
るように調製した水和剤に対して、農薬有効成分 100重
量部に対して0.01〜10重量部の割合になるように上記の
糊剤を溶解して散布すればよい。理論に拘泥するわけで
はないが、本発明の方法により散布を行うと、糊剤及び
農薬コーティング剤に含まれる農薬有効成分は速やかに
水に溶解するが、脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル
及び/又は燐脂質のコーティング層は水に溶解しないの
で、脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は燐
脂質により形成されたカプセル中に高濃度の農薬溶液が
保持される。一方、該カプセルの外側は溶解した糊剤に
接触するので、高濃度の農薬溶液を含む該カプセルは病
原菌や害虫に容易に付着し、持続的に殺菌、殺虫効果を
発揮する。本発明の殺菌殺虫組成物に水を添加して散布
する場合にも同様の作用機構により低濃度でも持続的に
殺菌、殺虫効果を発揮する。
説明するが、本発明はこれらに限定されることはない。 実施例1 ジグリセリンラウレート2gをアセトン100 mlに溶解し
た。この溶液に炭酸水素ナトリウムの微粉末100 g(10
0 メッシュ通過90%)を添加してよく攪拌した後に、回
転式エバポレーターを用いて溶媒を完全に留去して粉末
とした。この粉末に糊剤としてカルボキシメチルセルロ
ース(CMC)0.05gを添加混合して、流動性のよい粉
末水溶剤とした。 実施例2 グリセリンモノカプリレート4gをアセトン100 mlに溶
解した。この溶液に炭酸水素ナトリウムの微粉末100 g
(100 メッシュ通過90%)を添加してよく攪拌した後、
回転式エバポレーターを用いて溶媒を完全に留去して粉
末とした。この粉末に糊剤としてカルボキシメチルセル
ロース(CMC)0.02gを添加混合して、流動性のよい
粉末水溶剤とした。
ート2gをエタノール100 mlに溶解した。この溶液に塩
化ナトリウムの微粉末100 g(100メッシュ通過90%)を
添加してよく攪拌した後、回転式エバポレーターを用い
て溶媒を完全に留去して粉末とした。この粉末に糊剤と
してカルボキシメチルセルロース(CMC)0.1 gを添
加、混合して、流動性のよい粉末水溶剤とした。 実施例4 グリセリンモノカプリレート2g及びジグリセリンラウ
レート2gをメタノール100 mlに溶解した。この溶液に
炭酸水素カリウムの微粉末100 g(100メッシュ通過90
%)を添加してよく攪拌した後、回転式エバポレーター
を用いて溶媒を完全に留去して粉末とした。この粉末に
糊剤としてポリアクリル酸ソーダ0.05gを添加混合し
て、流動性のよい粉末水溶剤とした。 実施例5 グリセリンモノラウレート4g、ジグリセリンオレート
2gを、アセトン10ml、メタノール5mlにそれぞれ溶解
した。グリセリンモノラウレートの溶液に炭酸カリウム
の微粉末100 g(100メッシュ通過90%)を添加してよく
攪拌した後、熱風下で乾燥し、さらにジグリセリンオレ
ートの溶液を添加してよく攪拌した後、熱風下で溶媒を
完全に除去して粉末とした。この粉末に糊剤としてポリ
アクリル酸ソーダ0.08gを添加混合して、流動性のよい
粉末水溶剤とした。
gを、アセトン50ml、メタノール50mlにそれぞれ溶解し
た。グリセリンモノオレートの溶液に炭酸水素アンモニ
ウムの微粉末100 g(100メッシュ通過90%)を添加して
よく攪拌した後、回転式エバポレーターを用いて溶媒を
完全に留去し、さらにジグリセリンオレートの溶液を添
加してよく攪拌した後、熱風下で溶媒を完全に除去して
粉末とした。この粉末に糊剤としてアルギン酸ソーダ0.
05gを添加混合して、流動性のよい粉末水和剤とした。 実施例7 グリセリンラウレート4gをメタノール100ml に溶解し
た。これに炭酸アンモニウムの微粉末80g(100メッシュ
通過90%)を添加してよく攪拌した後、回転式エバポレ
ーターを用いて溶媒を完全に留去して粉末とした。この
粉末に糊剤としてアルギン酸0.05gを添加混合して、流
動性のよい粉末水溶剤とした。 実施例8 ジグリセリンオレート2g、ヘキサグリセリンラウレー
ト2gを、アセトン50ml、メタノール50mlにそれぞれ溶
解した。ジグリセリンオレートの溶液に炭酸カルシウム
の微粉末100 g(100メッシュ通過90%)を添加してよく
攪拌した後、回転式エバポレータを用いて溶媒を完全に
留去し、さらにヘキサグリセリンラウレートの溶液を添
加してよく攪拌した後、回転式エバポレータで溶媒を完
全に留去して粉末とした。この粉末に糊剤としてピロり
ん酸ナトリウム0.05gを添加混合して、流動性のよい
粉末水溶剤とした。
ト2gを、エタノール50ml、アセトン50mlにそれぞ
れ溶解した。前者にりん酸二ナトリウムの微粉末100 g
(100メッシュ通過90%)を添加してよく攪拌した後、回
転式エバポレータを用いて溶媒を完全に留去し、さらに
デカグリセリンラウレートの溶液を添加してよく攪拌し
た後、回転式エバポレータで溶媒を完全に留去して粉末
とした。この粉末に糊剤としてポリりん酸ナトリウム0.
05gを添加混合して、流動性のよい粉末水溶剤とし
た。 実施例10 プロピレングリコールモノラウレート4g及びソルビタ
ンラウレート2gをエタノール100 mlに溶解した。この
溶液にりん酸一ナトリウムの微粉末100 g(100メッシュ
通過90%)を添加してよく攪拌した後、回転式エバポレ
ータを用いて溶媒を完全に留去して粉末とした。この粉
末に糊剤としてポリりん酸ナトリウム0.05gを添加混合
して、流動性のよい粉末水溶剤とした。 実施例11 ジグリセリンラウレート2g、デカグリセリンラウレー
ト2gを、エタノール50ml、アセトン50mlにそれぞれ溶
解した。ジグリセリンラウレートの溶液にりん酸二カリ
ウムの微粉末100 g(100メッシュ通過90%)を添加して
よく攪拌した後、回転式エバポレータを用いて溶媒を完
全に留去し、さらにデカグリセリンラウレートの溶液を
添加してよく攪拌した後、回転式エバポレータで溶媒を
完全に留去して粉末とした。この粉末に糊剤としてポリ
りん酸ナトリウム0.05gを添加混合して、流動性のよい
粉末水溶剤とした。
ンラウレート2gをエタノール100 mlに溶解した。この
溶液にりん酸一カリウムの微粉末100 g(100メッシュ通
過90%)を添加してよく攪拌した後、回転式エバポレー
タを用いて溶媒を完全に留去して粉末とした。この粉末
に糊剤としてポリりん酸ナトリウム0.05gを添加混合し
て、流動性のよい粉末水溶剤とした。 実施例13 グリセリンモノオレート4gをアセトン100ml に溶解し
た。これに無水硫酸銅の微粉末100 g(100メッシュ通過
90%)を添加してよく攪拌した後、回転式エバポレータ
を用いて溶媒を完全に留去して粉末とした。この粉末に
糊剤としてアルギン酸0.05gを添加混合して、流動性の
よい粉末水溶剤とした。 試験例1〜13 本発明の殺菌殺虫組成物の効果を、公知の農薬コーティ
ング剤(特開平1-151501号公報記載のもの)及び従来の
薬剤水溶液と比較した。それぞれの薬剤について、250p
pm及び125ppmの濃度の製剤を調製し、3日目、6日目及
び10日目の防除価(%)を算出するとともに、薬害の
有無を観察することにより比較を行った。125ppmの濃度
の製剤に関する防除価は( )内に示し、薬害について
は250ppmの製剤と同様な効果が得られたのでまとめて記
載した。薬剤を含有しない製剤を散布したときの効果
を、比較のために対照の欄に記載した。
虫組成物が、従来の薬剤水溶液又は公知の農薬コーティ
ング剤に比べて、125ppm及び250ppmの低濃度においても
防除価が著しく向上しており、6日目、10日目にも顕
著な防除価を示すことから、持続性に優れることが明ら
かである。
る治療効果を検討した。250ppm及び125ppmの濃度の製剤
を調整し、3日目、6日目及び10日目の防除価(%)
を算出するとともに、薬害の有無を観察することにより
比較を行った。125ppmの濃度の製剤に関する防除価は
( )内に示し、薬害については250ppmの製剤と同様な
効果が得られたのでまとめて記載した。本発明の殺菌殺
虫組成物水溶液は、糊剤の種類にかかわらず、有効な治
療効果と持続性を有していた。結果を表2に示す。
たとき(△−△)、特開平1-151501号公報記載の農薬コ
ーティング剤を希釈して使用したとき(□−□)、及び
本発明の殺菌殺虫組成物を希釈して使用したとき(○−
○)の防除価の比較を図1に示した。薬剤濃度を0〜30
0ppmまで変化させると、従来の水溶液では300ppmにおい
ても防除価は5%程度であり、特開平1-15150.号公報記
載の農薬コーティング剤でも250ppmの濃度における防除
価は60%程度であったのに対し、本発明の殺菌殺虫組
成物は125ppmで80%を越える防除価を示した。本発明の
殺菌殺虫組成物が、他の二者に比べ低濃度でもはるかに
有効に作用することが明らかである。 試験例16 ペチュニア灰色かび病に対して、KHCO3 を水溶液として
使用したとき(△−△)、特開平1-151501号公報記載の
農薬コーティング剤を希釈して使用したとき(□−
□)、及び本発明の殺菌殺虫組成物を希釈して使用した
とき(○−○)の防除価の比較を図2に示した。本発明
の殺菌殺虫組成物が、他の二者に比べ低濃度でもはるか
に有効に作用していることが明らかである。
薬コーティング剤(特開平1-151501号公報のもの)及び
従来の薬剤水溶液の殺虫効果と比較した。それぞれの薬
剤について、250ppm及び125ppmの濃度の製剤を調節し、
モモアカアブラムシの殺虫率(%)及びシミカンハダニ
の殺ダニ率(%)を算出することにより比較を行った。
また、イセリヤカイガラムシの抑制効果について、効果
があるものを+、効果がより大きいものを++、効果が
ないものを−で示した。125ppmの濃度に関しては( )
内に示した。本発明の殺菌殺虫組成物の水溶液は、従来
の薬剤水溶液又は公知の農薬コーティング剤に比べて殺
虫効果が高いことが明らかである。モモアカアブラムシ
に対する殺虫率については実施例1〜13の殺菌殺虫組成
物が、ミカンハダニに対する殺ダニ率については実施例
1、4、6、8、10、11の殺菌殺虫組成物が、またイセ
リヤカイガラムシに対する抑制効果については実施例
1、4、6、11、13の殺菌殺虫組成物が他の薬剤に比べ
て優れていることが明らかである。結果を表3に示す。
に比べ、低濃度であっても持続的に効果を発揮するので
有用である。
151501号公報記載の農薬コーティング剤(□−□)、及
びNaHCO3水溶液(△−△)のカンキツ黒点病に対する防
除価を比較した図である。
151501号公報記載の農薬コーティング剤(□−□)、及
びKHCO3 水溶液(△−△)のペチュニア灰色かび病に対
する防除価を比較した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】100重量部の農薬有効成分を 0.1〜10重量
部の脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は燐
脂質でコーティングした農薬コーティング剤及び0.01〜
10重量部の糊剤を含み、該糊剤が、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸、アルギ
ン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ピロりん
酸ナトリウム、ポリアクリル酸エステル、ポリりん酸ナ
トリウム、ポリりん酸カリウム、及びメタりん酸ナトリ
ウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である殺菌
殺虫組成物。 - 【請求項2】100重量部の農薬有効成分を 0.1〜10重量
部の脂肪族多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は燐
脂質でコーティングした農薬コーティング剤に対して0.
01〜10重量部の糊剤を配合して散布する農薬散布方法で
あって、該糊剤が、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、アルギン酸、アルギン酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸ナトリウム、ピロりん酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸エステル、ポリりん酸ナトリウム、
ポリりん酸カリウム、及びメタりん酸ナトリウムからな
る群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
る農薬散布方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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