JP2710552B2 - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents

蓄熱式空気調和装置

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JP2710552B2
JP2710552B2 JP6050882A JP5088294A JP2710552B2 JP 2710552 B2 JP2710552 B2 JP 2710552B2 JP 6050882 A JP6050882 A JP 6050882A JP 5088294 A JP5088294 A JP 5088294A JP 2710552 B2 JP2710552 B2 JP 2710552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消費電力の少ない時間
帯を利用して蓄熱庫内の蓄熱剤を冷却或いは加熱し、こ
の蓄熱剤に蓄えられた熱を冷房熱源或いは暖房熱源とし
て使用する蓄熱式空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄熱式空気調和装置とし
て図22に示すものが知られている。
【0003】この蓄熱式空気調和装置は、圧縮機50、
凝縮器51、膨張弁52、ブライン熱交換器53に順次
連結した冷却回路を有し、冷媒を圧縮機50→凝縮器5
1→膨張弁52→ブライン熱交換器53→圧縮機50と
順次循環している(実線矢印)。また、このブライン熱
交換器53、蓄熱器54、空調用熱交換器55、ポンプ
56を順次連結したブライン回路を有し、ブラインをポ
ンプ56→ブライン熱交換器53→蓄熱器54→空調用
熱交換器55→ポンプ56と順次循環している(1点鎖
線矢印)。
【0004】この蓄熱式空気調和装置において、蓄熱運
転を行うときは、冷却回路及びブライン回路の両者を運
転する。これにより、ブライン熱交換器53で冷却回路
の冷媒とブライン回路のブラインとの間で熱交換され、
蓄熱器54内の蓄熱温度の低い蓄熱剤54aを冷却し蓄
熱する(なお、この運転において、空調用熱交換器55
の送風機55aは停止している。)。他方、冷房運転を
行うときは、ブライン回路のみを運転するとともに、送
風機55aを駆動する。これにより、蓄熱器54内の蓄
熱剤54aでブラインが冷却され、この冷却されたブラ
インが空調用熱交換器55で熱交換され、室内に低温の
空気が送風される。
【0005】他方、暖房運転を行うときは、このブライ
ン熱交換器53を凝縮器として機能させ、また、凝縮器
51を蒸発器に置き換える一方、蓄熱器54の蓄熱剤5
4aとして蓄熱温度の高いものを使用する。この構成
で、この冷却回路の冷媒を逆流させるときは、蓄熱剤5
4aが加熱され、暖房熱源として利用することができ
る。また、冷却回路が冷房用の回路(ブライン熱交換器
53が蒸発器として機能している回路)を構成している
場合でも、このブライン回路に加熱装置を加えることに
より暖房運転を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の蓄
熱式空気調和装置において、冷房用の蓄熱運転を行うと
きは、ブラインを一旦冷却し、この冷却されたブライン
により蓄熱剤54aを冷却するし、また、室内冷房を行
うときは、蓄熱剤54aによりブラインを冷却して行
う。
【0007】しかしながら、この蓄熱式空気調和装置で
は各運転の全てがブラインを介して間接的に冷却を行う
ため、その冷却損失が大きくなるという問題点を有して
いた。また、このブライン回路によりポンプ等の機器の
増大更には装置全体が大型化するし、その重量及び設置
スペースの点でも不利なものとなっていた。
【0008】このように、蓄熱運転時において種々の問
題点を有するが、冷房運転時においてもこれまた種々の
問題点を有している。即ち、冷房運転時間の経過ととも
に蓄熱剤54aの蓄熱量が漸次減少するため、運転当初
はその吹出し温度が非常に低く冷えすぎの状態になる一
方、運転終了の頃には吹出し温度が高くなり冷房不足の
状態になるという問題点を有している。
【0009】また、冷房負荷は外気温度に伴って変化す
るものであり、一般に就業時間の8時乃至9時頃はその
負荷が小さく、14時頃にはそのピークに達し、更に就
業終了の17時頃にはまたその負荷が小さくなる。従っ
て、この冷房運転もこの冷房負荷の変化に対応するよう
変化させる必要があるが、従来の蓄熱式空気調和装置で
はこれに充分に対応できないという問題点を有してい
た。
【0010】以上のように従来の冷房用の蓄熱式空気調
和装置の問題点を種々説明したが、暖房用の蓄熱式空気
調和装置においても同様の問題点を有する。
【0011】即ち、暖房運転においては、就業時間の始
めの頃は過剰に暖房され、就業終了の頃には暖房不足を
起こすおそれがあるし、また、外気温度に追従して変化
する暖房負荷にも充分に対応できないという問題点を有
している。
【0012】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、蓄
熱運転時には蓄熱剤全体を効率よく蓄熱し、また、冷暖
房運転時の過剰冷暖房及び冷暖房不足を防止し、更に、
室内の冷暖房負荷にも対応できる軽量コンパクトな蓄熱
式空気調和装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、請求項1の発明は、蓄熱庫内に蓄熱温度の低
い蓄熱剤を収納し、蓄熱時は下部の吸込み口及び上部の
吹出し口を閉鎖して該蓄熱剤を冷却装置で冷却する一
方、冷房時は該吸込み口及び吹出し口を開放して送風機
で室内空気を庫内に吸い込み該蓄熱剤と熱交換して室内
に吹き出す蓄熱式空気調和装置において、前記冷却装置
の冷媒管が付設された熱交換プレートを所定間隔をおい
て複数対向して配置し、該各熱交換プレート間に複数の
前記蓄熱剤を介在したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に係る蓄熱式
空気調和装置において、前記冷却装置の冷媒管を熱交換
プレートに蛇行して付設するとともに、隣接する冷媒管
の間に前記蓄熱剤の収容凹部を所定間隔をおいて形成し
たことを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に係る蓄熱式空気調和装置において、前記冷却装置は、
冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張手段及び熱交換プレートに
順次循環する冷媒冷凍機で構成するとともに、前記蓄熱
庫からのドレン水を貯溜するドレンタンクと、該ドレン
水を該凝縮器側に給送するポンプと、該ポンプで汲み上
げられたドレン水を該凝縮器に散水する散水装置とを有
することを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、蓄熱庫内に蓄熱温度の
高い蓄熱剤を収納し、蓄熱時は下部の吸込み口及び上部
の吹出し口を閉鎖して該蓄熱剤を加熱装置で加熱する一
方、暖房時は該吸込み口及び吹出し口を開放して送風機
で室内空気を庫内に吸い込み該蓄熱剤と熱交換して室内
に吹き出す蓄熱式空気調和装置において、前記加熱装置
が付設された熱交換プレートを所定間隔をおいて複数対
向して配置し、該各熱交換プレート間に複数の前記蓄熱
剤を介在したことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
に係る蓄熱式空気調和装置において、前記蓄熱庫内に前
記蓄熱剤が介在された熱交換プレートを配置した蓄熱室
と、一端が前記蓄熱室の下部から前記吸込み口に臨み、
他端が前記吹出し口及び該蓄熱室の上部開口に臨むバイ
パス通路と、前記蓄熱庫内の上部寄りで前記蓄熱室と前
記バイパス通路とを連通させる空気穴と、前記バイパス
通路の流通面積と前記空気穴の流通面積とをそれぞれ相
反するように開閉制御するエアミックスダンパとを備
え、前記送風機は、前記空気穴の部位と前記蓄熱室の上
部開口の部位との間の前記バイパス通路内に設置したこ
とを特徴とする。
【0018】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
に係る蓄熱式空気調和装置において、吸込み空気の温度
を検知する吸込み温度センサと、吹出し空気の温度を検
知する吹出し温度センサと、該各温度センサで検知され
た検知温度の温度差を演算する演算手段と、この温度差
に基づき前記エアミックスダンパの開度を制御する開度
制御手段とを有することを特徴とする。
【0019】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
に係る蓄熱式空気調和装置において、冷暖房の運転時刻
に対応して前記エアミックスダンパの開度を制御する開
度制御手段を有することを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明によれば、冷却装置の冷媒管が
付設された熱交換プレートを所定間隔をおいて複数対向
して配置し、各熱交換プレート間に複数の蓄熱剤を介在
してなるから、蓄熱剤が熱交換プレートを通じて直接に
冷却され、蓄熱剤の冷却効率が向上するし、また、各蓄
熱剤の蓄熱満了時間のタイムラグを防止できる。
【0021】請求項2の発明によれば、熱交換プレート
全体が均一に冷却されるとともに、蓄熱剤の収容される
凹部により蓄熱剤と熱交換プレートとの接触面積が大き
くなり、蓄熱剤が効率よく冷却される。
【0022】請求項3の発明によれば、蓄熱庫のドレン
水がポンプで汲み上げられ散水装置を通じて凝縮器に散
水されるため、室内空気と単に熱交換するよりも凝縮器
の熱交換効率が向上するし、また、ドレン水の排水が不
要となる。
【0023】請求項4の発明によれば、加熱装置が付設
された熱交換プレートを所定間隔をおいて複数対向して
配置し、各熱交換プレート間に複数の蓄熱剤を介在して
なるから、蓄熱剤が熱交換プレートを通じて直接に加熱
され、蓄熱剤の加熱効率が向上するし、また、各蓄熱剤
の蓄熱満了時間のタイムラグを防止できる。
【0024】請求項5の発明によれば、冷暖房時に、吸
込み口から蓄熱室に流入する室内空気のうち、蓄熱室を
通り上方の空気穴を介してバイパス通路に流れる空気量
と、バイパス通路の下部の一端からバイパス通路に流れ
る空気量とをエアミックスダンパで流量制御できる。
【0025】ここで、バイパス通路の一端からバイパス
通路に流れる空気は蓄熱剤との熱交換量が少なく、他
方、蓄熱室を通って空気穴に流れる空気は蓄熱剤との熱
交換量が多くなっている。
【0026】従って、この両者の空気が混合した吹出し
空気温度は、このエアミックスダンパの開閉制御により
任意に設定できる。
【0027】請求項6の発明によれば、吸込み空気の温
度と吹出し空気の温度との温度差に基づきエアミックス
ダンパを制御できるため、所定の温度差になるよう吹出
し空気の温度を制御でき、室内温度の大きな変動を防止
できる。
【0028】請求項7の発明によれば、就業時間帯の冷
暖房負荷に対応するよう吹出し空気温度を制御できる。
【0029】
【実施例】図1乃至図17は本発明に係る蓄熱式空気調
和装置の第1実施例を示すもので、この実施例では、こ
の冷房用の蓄熱式空気調和装置を示している。ここで、
図1は蓄熱式空気調和装置の正面図、図2は蓄熱式空気
調和装置の側面断面図である。
【0030】この蓄熱式空気調和装置1は断熱壁で形成
された縦長箱状の蓄熱庫2を有し、この蓄熱庫2の正面
壁2aの下部には吸込み口3を、上部には吹出し口4を
それぞれ設け、この吸込み口3から蓄熱庫2の内部に室
内空気を取り込み、この取り込んだ空気をこの吹出し口
4を通じて室内に再度吹き出すようになっている。
【0031】この蓄熱庫2内には球状の蓄熱剤Aが収容
された蓄熱室5を有し、吸込み口3の裏側には扉箱6内
に収容された吸込み扉7を設置し、この吸込み扉7で吸
込み口3を開閉する。また、この蓄熱室5には冷媒式冷
凍機のプレート式蒸発器を構成する熱交換プレート8が
ほぼ全体に亘って複数枚を設置されており、この熱交換
プレート8で蓄熱剤Aを冷却し、蓄熱剤Aに蓄熱させ
る。この冷凍機はこの熱交換プレート8以外に、蓄熱庫
2の上面壁2b上に設置された圧縮機9、凝縮器10、
膨張弁11、凝縮器用送風機12を有しており、冷媒を
圧縮機9→凝縮器10→膨張弁11→熱交換プレート8
→圧縮機9と順次循環させ、この熱交換プレート8を通
る冷媒の気化熱により冷却するようになっている。
【0032】このような蓄熱室5と蓄熱庫2の上面壁2
b及び背面壁2cとの間には隔壁13を介してバイパス
通路14が形成されている。このバイパス通路14はそ
の下端開口14aが蓄熱室5の下部を通じて吸込み口3
に連通し、上端開口14bは吹出し口4に連通してい
る。ここで、この隔壁13の上部は山形形状を呈し、山
形の隔壁13で吹出し口4側にはバイパス通路14と蓄
熱室5とを連通させる蓄熱室5の上部開口5aを設け、
山形の隔壁13で背面壁2c側には同じくバイパス通路
14と蓄熱室5とを連通させる空気穴15を設けてい
る。また、このバイパス通路14の上部先端側には吹出
し口4及び上部開口5aを選択的に開閉する吹出し扉1
6を設置するとともに、この空気穴15を開閉するエア
ミックスダンパ17を設置している。また、このバイパ
ス通路14内でこの空気穴15と上部開口5aの間には
送風機18が設置されており、図2の2点鎖線矢印に示
すように室内空気を循環させている。この蓄熱室5内を
冷却するときは、蓄熱室5内にドレン水が発生するが、
このドレン水を下面壁2dの下方に設置したドレンタン
ク19に貯溜するようになっている。
【0033】本実施例に係る蓄熱式空気調和装置1の概
略構成は以上のようになっているが、以下その各部の構
成を更に詳述する。まず、熱交換プレート8の構造及び
蓄熱剤Aの配置構造を図2、図3及び図4の(a)(b)を参
照して説明する。ここで、図3は熱交換プレート8及び
蓄熱剤Aの組み付け斜視図、図4の(a)は熱交換プレー
ト8及び蓄熱剤Aの側面断面図、図4の(b)は熱交換プ
レート8及び蓄熱剤Aの平面断面図である。
【0034】この熱交換プレート8は図4に示すように
2枚の熱交換良好な板を圧延して張り合わせたもので、
この各板の間に図4の(b)に示すような冷媒管81を形
成している。また、この冷媒管81は図2に示すよう
に、上下に蛇行して形成され、この蛇行する冷媒管81
の間に図3及び図4に示す蓄熱剤Aの収容凹部82を形
成している。この収容凹部82はその内面が蓄熱剤Aの
外面に対応するよう球面に形成され、蓄熱剤Aと熱交換
プレート8との接触面積を稼ぐ一方、この収容凹部82
に圧延吸収穴82aを穿設し、この圧延吸収穴82aに
より収容凹部82の押圧成形時の歪みを吸収している。
なお、熱交換プレート8の圧延及び収容凹部82の押圧
成形等により熱交換プレート8の上下両サイド側で寸法
誤差が大きくでてくるため、この熱交換プレート8の両
サイド側に位置する冷媒管81のヘアピン81aの外側
には収容凹部82を形成しないようにし、この冷媒管8
1の変形を未然に防止している。
【0035】このように構成された2枚の熱交換プレー
ト8間に蓄熱剤Aを介在するときは、図3に示すよう
に、各熱交換プレート8を互いに対向させる一方、この
対向する熱交換プレート8の収容凹部82に蓄熱剤Aを
介在させ、しかる後、ネジ83により各熱交換プレート
8を締結する。このようにして構成された一対の熱交換
プレート8を図4に示すように蓄熱室5内に多数配置し
ている。ここで、蓄熱剤Aは中空球状の樹脂体A1に過
冷却防止剤を含む水(主成分)A2を注入したもので、
蓄熱温度の低いものを使用している。
【0036】次に、吸込み扉7及び吹出し扉16の開閉
構造を図5乃至図7を参照して説明する。ここで、図5
は吸込み扉7及び吹出し扉16の斜視図、図6は吸込み
扉7及び吹出し扉16の正面図、図7は吸込み扉7及び
吹出し扉16の側面図である。
【0037】この吸込み扉7は吸込み口3を覆う横長の
扉本体70を有し、この扉本体70は回転軸71を架設
したブラケット72及び回転アーム73により支持され
ている。この回転アーム73は扉本体70及び回転軸7
1に固定されており、この回転軸71の回転に伴い扉本
体70を上下方向に回転させる。
【0038】他方、吹出し扉16は吹出し口4を覆う横
長の扉本体160を有し、前記吸い込み扉7と同様に回
転軸161を架設したブラケット162及び回転アーム
163により支持されている。このブラケット162に
は可逆転の第1モータ164が設置されており、この第
1モータ164の出力軸164aにスイッチ用のカム1
65と回転アーム166が連結している。この回転アー
ム166の先端には回転ローラ167が回動自在に固定
される一方、断面略コ字状の作動杆168が回転軸16
1に下端を固定され、この回転ローラ167が作動杆1
68の内側に摺動自在に嵌合している。これにより、第
1モータ164の回転力が回転アーム166、回転ロー
ラ167及び作動杆168を通じて回転軸161に伝達
され、この回転軸161に固定された扉本体160を回
転する。この第1モータ164が駆動するとき、これに
伴いカム165が回転し、このカム165の下方に設置
されている第1マイクロスイッチ169をオンオフ制御
する。この第1マイクロスイッチ169は扉本体160
が閉鎖状態及び最大の開放状態となったとき、オンする
ようになっている。
【0039】このように構成された吸込み扉7及び吹出
し扉16は互いに連結部材20で連結されている。この
連結部材20は、吸込み扉7の回転軸71に固定された
回動アーム200、吹出し扉16の回転軸161に固定
された固定ローラ201、回動アーム200と固定ロー
ラ201との間に設置された案内ローラ202、更には
連結ワイヤ203から構成されている。また、連結ワイ
ヤ203の上端を固定ローラ201に、下端を回動アー
ム200の先端にそれぞれ連結する一方、その途中を案
内ローラ202で案内しており、回転軸161が吹出し
扉16の開方向に回転するとき、この連結ワイヤ203
を介して回転軸71を吸込み扉7の開方向に回転させ、
これとは逆に、吹出し扉16が閉方向に回転するとき、
吸込み扉7が閉方向に回転するようになっている。
【0040】次に、エアミックスダンパ17の構造を図
8乃至図10を参照して説明する。ここで、図8はエア
ミックスダンパ17の正面図、図9はエアミックスダン
パ17の側面断面図、図10は位置検知板の平面図であ
る。
【0041】このエアミックスダンパ17は断面略くの
字状のダンパ本体170を有し、図8に示すようにその
下端が回転軸171に固定されており、ブラケット17
2を介して隔壁13に軸支されている。この回転軸17
1にはウォームホイール173aが固定される一方、こ
のウォームホイール173aにはウォーム173bが歯
合している。このウォーム173bは可逆転の第2モー
タ174の出力軸174aに連結しており、第2モータ
174の水平方向への回転力がウォーム173b及びウ
ォームホイール173aにより上下方向への回転に変換
され、ダンパ本体170を上下方向に回転させる。
【0042】この第2モータ174の近傍には出力軸1
74aに固定された位置検知板175とエアミックスダ
ンパ制御センサ、例えばフォトセンサ176が設置さ
れ、図10に示すように位置検知板175の検知穴の各
点(90°等間隔のA点、B点、C点、D点)を検知
し、第2モータ174の回転角度(ダンパ本体170の
開閉状態)を検知する。ここで、第2モータ174が一
正転したとき、即ち、フォトセンサ176がA点→B点
→C点→D点→A点と順次検知したとき、エアミックス
ダンパ17が全開となり、他方、一逆転したとき、即
ち、フォトセンサ176がA点→D点→C点→B点→A
点と順次検知したとき、エアミックスダンパ17が全閉
となるよう設定されている。
【0043】また、エアミックスダンパ17は、図9の
実線で示す閉鎖状態及び図9の2点鎖線で示す最大の開
放状態を検知する構造を備えている。この構造は、ダン
パ本体170に延設された板状のカム177と、カム1
77の下方に設置した第2マイクロスイッチ178と、
カム177と第2マイクロスイッチ178とを連携する
アクチュエータ179と、このアクチュエータ179を
第2マイクロスイッチ178がオンする方向に付勢する
バネ179aとから構成されている。ここで、ダンパ本
体170が閉鎖状態(空気穴15が全閉し、バイパス通
路14が全開状態)及び最大の開放状態(空気穴15が
全開し、バイパス通路14が全閉状態)となっていると
きは、バネ179aの付勢力によりアクチュエータ17
9が第2マイクロスイッチ178をオンさせるように設
定されている。なお、空気穴15の周縁とバイパス通路
14の内面にはクッション179bを設置し、エアミッ
クスダンパ17の開閉時の気密性を保持している。
【0044】次に、ドレン水の蒸発構造を図11及び図
12を参照して説明する。ここで、図11は一部省略し
た蓄熱式空気調和装置1の側面断面図、図12は散水装
置を示す概略構成図である。
【0045】このドレン水の蒸発構造は、凝縮器10の
上方に散水装置21を設置する一方、ドレンタンク19
のドレン水をポンプ22で汲み上げ給水パイプ23を通
じて散水装置21に給水する構造となっている。この散
水装置21に給水されたドレン水は凝縮器10上に散水
され、凝縮器10で蒸発する一方、蒸発しなかった水が
凝縮器10の下面に設置された受け皿24に溜まり、更
に排水パイプ25を通じてドレンタンク19に排水され
る構造となっている。
【0046】ここで、この散水装置21は、給水パイプ
23の上端に連結した散水ホルダ211を有し、この散
水ホルダ211に散水穴212aを有する散水パイプ2
12を摺動自在に収容しており、この散水パイプ212
を凝縮器10の上方で往復動させ、凝縮器10全体に散
水するようになっている。
【0047】散水パイプ212を往復動させる手段とし
て周知の構造が種々提案されているが、例えば図12に
示すものを採用している。即ち、散水パイプ212の側
面に可動ラック213を固定する一方、これと対向する
部位には固定ラック214を配置しており、この各ラッ
ク213,214の間に歯車215を歯合させている。
また、この歯車215は第3モータ216のクランク2
17及び連結杆218により回転し、可動ラック213
に固定された散水パイプ212を往復動させるようにな
っている。
【0048】このように構成された蓄熱式空気調和装置
1は蓄熱運転を行って蓄熱剤Aに蓄熱し、その後に冷房
運転を行うが、図13はこの各運転の制御回路を示すブ
ロック図である。
【0049】即ち、この各運転はマイクロコンピュータ
構成のCPU26で制御されるもので、このCPU26
は蓄熱スイッチ27、冷房スイッチ28、ドレン水蒸発
スイッチ29、各マイクロスイッチ169,178、蓄
熱室5の温度を検知する庫内温度センサ30、吸込み口
3から流入する空気の温度を検知する吸込み温度センサ
31、吹出し口4から吹き出される空気の温度を検知す
る吹出し温度センサ32、フォトセンサ176からの信
号に基づき、各モータ164,174,216、送風機
18、圧縮機9、ポンプ22を各駆動回路33〜38を
介して図14及び図15のフローチャートに示すように
駆動制御する。
【0050】まず、蓄熱運転を図14に基づき説明す
る。即ち、就業時間の終了の後、蓄熱スイッチ27をオ
ンする(S1)。このとき、蓄熱運転を直ちに開始する
ことなく、23時から7時即ち電気料金の深夜料金割引
となる時間帯又は、消費電力の少なく時間帯まで待って
運転を開始する(S2)。ここで、運転が開始されたと
きは、まず第1モータ164が逆転駆動し(吸込み扉7
及び吹出し扉16を閉動作)、また、第2モータ174
を逆転駆動する(エアミックスダンパ17が空気穴15
を閉鎖)(S5,S6)。ここで、第1及び第2マイク
ロスイッチ169,178がオンとなるとき、即ち、図
2の実線で示すように、各扉7,16及びエアミックス
ダンパ17が完全に閉鎖状態となったとき、第1及び第
2モータ164,174を停止する(S5〜S8)。
【0051】この吸込み扉7及び吹出し扉16の閉鎖動
作において、図7に示すように第1モータ164は吹出
し扉16を上方に回転して吹出し口4を閉鎖し、他方、
吸込み扉7は連結部材20を介してこれとは逆に下方向
に回転して吸込み口3を閉鎖する。よって、この吸込み
扉7の下方向への自重回転力が連結部材20を介して吹
出し扉16の上方への回転力に付加され、第1モータ1
64の駆動力が小さくて済む。
【0052】このような各扉7,16及びエアミックス
ダンパ17の閉動作したときは、圧縮機9を駆動し冷却
運転を行う(S9)。この冷却運転により、熱交換プレ
ート8の冷媒管81に冷媒が流れ熱交換プレート8を冷
却するともに、この熱交換プレート8に介在された蓄熱
剤Aを冷却する。
【0053】この蓄冷運転において、庫内温度TNが庫
内設定温度の下限温度TLより低くなったときは、圧縮
機9を停止して運転を停止し、他方、庫内温度TNが庫
内設定温度の上限温度THより高くなったときは、圧縮
機9を駆動して運転を再開し、この繰り返しにより蓄熱
剤Aを冷却し、蓄熱する(S10〜12)。この運転を
23時〜7時までの時間帯で繰り返し、この時間帯の終
了により蓄熱スイッチ27をオフする(S13,1
4)。このように蓄熱運転を割安な深夜料金の時間帯或
いは消費電力の少ない時間帯に行う。
【0054】また、この蓄熱運転が冷媒管81を付設し
た熱交換プレート8で全ての蓄熱剤Aを直接に冷却して
いるため、全ての蓄熱剤Aが短時間でかつタイムラグな
く蓄熱され、冷凍機の成績係数が向上する。
【0055】このような蓄熱運転が終了し、就業時間に
図15に示す冷房運転を行うときは、冷房スイッチ28
をオンする(S1)。これにより、第1モータ164が
正転して吸込み扉7及び吹出し扉16を回転させ、吸込
み口3及び吹出し口4を開放する。ここで、第1マイク
ロスイッチ169がオフしたとき、即ち、図2及び図7
の2点鎖線に示すように各扉7,16が全開となっと
き、第1モータ164を停止させる(S3,S4)。な
お、この吹出し扉16の全開動作に伴い、この吹出し扉
16で蓄熱室5の上部開口5aが閉鎖される。次いで、
第2モータ174を正転し、第2マイクロスイッチ17
8がオンしたとき、即ち、図2及び図7の2点鎖線に示
すように、空気穴15を全開し、バイパス通路14を全
閉したとき、第2モータ174を停止する(S5〜S
7)。
【0056】このような状態で送風機18を低速駆動
し、所定時間t(分)間に亘り継続する(S8,S
9)。このとき、図2の2点鎖線矢印に示すように、室
内空気が吸込み口3を通じて蓄熱室5内に流れこみ、蓄
熱剤Aが介在された熱交換プレート8と熱交換して冷却
される。この冷却された空気は、空気穴15を通じてバ
イパス通路14内に流れ込み吹出し口4から室内に吹き
出される。
【0057】このt分間の駆動により安定した吸込み温
度T1を吸込み温度センサ31で検知するとともに、吹
出し温度T2を吹出し温度センサ30で検知し、この各
温度30,31の温度差ΔTを演算する(S10)。こ
こで、ΔT>8deg、6deg<ΔT≦8deg、4
deg<ΔT≦6deg、2deg<ΔT≦4deg、
2deg≧ΔTの何れの温度差帯にあるかを判定する一
方、フォトセンサ176により位置検知板175の各点
(A,B,C,D)の何れにあるかを検知し第2モータ
174の回転角度を判定する(S11〜S21)。
【0058】これらの判定に基づき図16の表の設定に
従って第2モータ174を駆動制御する。例えば、冷房
運転開始時はエアミックスダンパ17が全開で図8に示
すようにフォトセンサ176がA点を検知おり、その温
度差ΔTがΔT>8degにあるとき、即ち、室内の温
度が非常に高いときは、第2モータ174を駆動するこ
となく、ダンパ本体170を全開状態とし、吸込み口3
から蓄熱室5内に流入した空気を充分に冷却して吹出し
口4から室内に吹き出す。
【0059】この冷房運転の継続により室内温度が低下
し、例えば温度差ΔTが、6deg<ΔT≦8degに
なったときは、第2モータ174を逆転(図10では反
時計回り)し、フォトセンサ176が光を一回(D点)
検出したとき、第2モータ174を停止させる。これに
より、ダンパ本体170がバイパス通路14を多少開
き、図2の2点鎖線矢印に示すように、吸込み口3から
蓄熱室5内に流入した室内空気の一部が蓄熱剤Aと熱交
換して冷却され空気穴15を通じてバイパス通路14に
流入する一方、他の空気がバイパス通路14の下端開口
14aからバイパス通路14内に流れ、この両者の空気
が混合して吹出し口4から室内に吹き出される。
【0060】ここで、吹出し口4から吹き出される空気
は、バイパス通路14の下端開口14aから流入する空
気(蓄熱剤Aと充分に熱交換していない空気)が混合さ
れているため、その吹出し温度が多少高くなる。
【0061】このように、吸込み温度が吹出し温度より
充分高いときは、吹出し温度の低い空気を室内に供給
し、逆に吹出し温度とあまり差のないときは吹出し温度
を多少低くするよう設定されているため、冷房運転の開
始時から冷房運転の終了時まで、図17に示すようにΔ
Tの値を一定にでき、これにより、安定した室内冷房を
行うことができる。
【0062】また、この冷房運転において、送風機18
が低速で駆動されるため、送風機18の騒音が小さく、
室内環境を損なうことがない。
【0063】更に、この冷房運転中に、蓄熱室5からの
ドレン水がドレンタンク19に溜まるが、蓄熱運転時に
このドレン水をポンプ22及び第3モータ216を駆動
することにより凝縮器10に均一に散水することができ
る。ここで、散水装置21の散水パイプ212の移動速
度は5〜50mm/secで行えばよく、20mm/secがその
蒸発効率に最適となっている。これにより、小流量で大
きな蒸発量が得られ、ポンプ22の小型化が図られる。
また、ドレン水の排出が不要となるし、また、凝縮器1
0の放熱効果が向上する。
【0064】図18乃至図20は本発明に係る蓄熱式空
気調和装置の第2実施例を示すもので、この第2実施例
では冷房運転の他の制御例を示している。ここで、図1
8は第2実施例に係る制御フローチャート、図19は第
2モータの駆動制御を示す表、図20は第2実施例の温
度変化の一例を示すグラフである。
【0065】即ち、冷房スイッチ28がオンしたとき
は、前記第1実施例のステップ1からステップ4と同様
に各扉7,16を開動作させ、吸込み口3及び吹出し口
4を全開するが、第2モータは駆動することなく、空気
穴15を全閉状態としている。この状態で送風機18を
低速で駆動し(S5)、室内空気を吸込み口3からバイ
パス通路14の下部開口14aに導き、更にバイパス通
路14内に流通させ、吹出し口4から吹き出す。
【0066】この運転が開始されたとき、CPU26の
タイマが運転開始時刻を図19に示すように8時前か、
8時から10時前か、10時から11時前か、11時か
ら12時前か、12時から15時前か、15時から16
時前か、更には16時から17時前かを判定し、この冷
房運転をt分間継続する。ここで、この運転継続時刻が
8時前か………16時から17時前かを判定し、第2モ
ータ174を図19に示すように駆動制御する(S6〜
S9)。
【0067】例えば、運転開始時刻が8時前のとき、即
ち、就業時間に至っていないときは、吸込み口3から流
入する空気は全てバイパス通路14の下端開口14aに
流し、室内冷房を最小限に押さえる。そして、就業時間
となり8時から10時、10時から11時、12時から
15時と外気温度が高くなり室内温度が上昇するにつれ
て、第2モータ174を1段階ずつ正転してダンパ本体
170を段階的に開放する一方、バイパス通路14の流
通面積を小さくする。他方、15時から16時、16時
から17時と外気温度が低くなるにつれて第2モータ1
74を1段階ずつ逆転し、バイパス通路14の流通面積
を大きくする。これにより、図20に示すような温度状
態となり、外気温度の変化即ち室内の冷房負荷変動に対
応した冷房運転を行うことができる。なお、運転開始時
刻が8時から10時前のときは1段階正転し、また、運
転開始時刻が10時から11時前のときは2段階正転す
るというように、その運転開始時刻が何れの時間であっ
ても冷房負荷に対応する冷房運転を行うことができる。
【0068】図21は本発明に係る蓄熱式空気調和装置
の第3実施例を示すもので、図21は蓄熱式空気調和装
置の側面断面図である。前記各実施例では蓄熱剤Aとし
て、蓄熱温度の低い水を主成分とするものを使用してい
るが、この第3実施例ではこれとは逆に蓄熱温度の高い
蓄熱剤Bも熱交換プレート8に介在している。この蓄熱
剤Bは苛性ソーダ水溶液を主成分とするものある。ま
た、この第3実施例では熱交換プレート8の冷媒管81
に並設して加熱装置である電熱ヒータ39を設置してお
り、この電熱ヒータ39の加熱により蓄熱剤Bを加熱し
蓄熱するようになっている。
【0069】この実施例によれば、室内冷房を行うため
蓄熱するときは、前記各実施例と同様に冷媒管81を通
る冷媒により蓄熱剤Aを冷却し蓄熱すれば良いし、他
方、室内暖房を行うときは電熱ヒータ39を用いて蓄熱
剤Bを加熱し蓄熱すれば良く、これにより、この実施例
では冷房及び暖房の両者を行うことができる。
【0070】なお、この冷暖房用の蓄熱式空気調和装置
においても前記第1実施例及び前記第2実施例に係る空
調制御を行うことができることは勿論である。
【0071】図22は本発明に係る蓄熱式空気調和装置
の第4実施例を示すもので、図22は蓄熱式空気調和装
置の側面断面図である。この実施例では蓄熱剤として蓄
熱温度の高い蓄熱剤Bのみを熱交換プレート8に介在さ
せ、かつ、加熱装置としての電熱ヒータ39のみを熱交
換プレート8に付設したものである。これにより、暖房
専用の蓄熱式空気調和装置が構成される。なお、この暖
房専用の蓄熱式空気調和装置では冷凍機の圧縮機等が不
要であることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷却装置の冷媒管が付設された熱交換プレート
を所定間隔をおいて複数対向して配置し、各熱交換プレ
ート間に複数の蓄熱剤を介在してなるから、蓄熱剤が熱
交換プレートを通じて直接に冷却され、蓄熱剤の冷却効
率が向上するし、また、各蓄熱剤の蓄熱満了時間のタイ
ムラグを防止でき、成績係数が向上する。また、従来の
如きブライン回路が不要となっており、装置の小型軽量
化が図られる。
【0073】請求項2の発明によれば、熱交換プレート
全体が均一に冷却されるとともに、蓄熱剤の収容される
凹部により蓄熱剤と熱交換プレートとの接触面積が大き
くなり、蓄熱剤が効率よく冷却される。
【0074】請求項3の発明によれば、蓄熱庫のドレン
水がポンプで汲み上げられ散水装置を通じて凝縮器に散
水されるため、室内空気と単に熱交換するよりも凝縮器
の熱交換効率が向上するし、また、ドレン水の排水が不
要となる。
【0075】請求項4の発明によれば、加熱装置が付設
された熱交換プレートを所定間隔をおいて複数対向して
配置し、各熱交換プレート間に複数の蓄熱剤を介在して
なるから、蓄熱剤が熱交換プレートを通じて直接に加熱
され、蓄熱剤の加熱効率が向上するし、また、各蓄熱剤
の蓄熱満了時間のタイムラグを防止できる。
【0076】請求項5の発明によれば、冷暖房時に、吸
込み口から蓄熱室に流入する室内空気のうち、蓄熱室を
通り上方の空気穴を介してバイパス通路に流れる空気量
と、バイパス通路の下部の一端からバイパス通路にに流
れる空気量とをエアミックスダンパで流量制御できるた
め、このエアミックスダンパの開閉制御により吹出し温
度を任意に設定できる。
【0077】請求項6の発明によれば、吸込み空気の温
度と吹出し空気の温度との温度差に基づきエアミックス
ダンパを制御できるため、所定の温度差になるよう吹出
し空気の温度を制御でき、室内温度の大きな変動を防止
できる。
【0078】請求項7の発明によれば、就業時間帯の冷
暖房負荷に対応するよう吹出し空気温度を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る蓄熱式空気調和装置の正面図
【図2】第1実施例に係る蓄熱式空気調和装置の側面断
面図
【図3】第1実施例に係る熱交換プレート及び蓄熱剤A
の組み付け斜視図
【図4】第1実施例に係る熱交換プレート及び蓄熱剤の
断面図
【図5】第1実施例に係る吸込み扉及び吹出し扉の斜視
【図6】第1実施例に係る吸込み扉及び吹出し扉の正面
【図7】第1実施例に係る吸込み扉及び吹出し扉の側面
【図8】第1実施例に係るエアミックスダンパの正面図
【図9】第1実施例に係るエアミックスダンパの側面断
面図
【図10】第1実施例に係る位置検知板の平面図
【図11】第1実施例に係る一部省略した蓄熱式空気調
和装置の側面断面図
【図12】第1実施例に係る一部省略した散水装置を示
す概略構成図
【図13】第1実施例に係る各運転の制御回路を示すブ
ロック図
【図14】第1実施例に係る蓄熱運転の制御フローチャ
ート
【図15】第1実施例に係る冷房運転の制御フローチャ
ート
【図16】第1実施例に係る第2モータの駆動制御を示
す表
【図17】第1実施例に係る温度変化の一例を示すグラ
【図18】第2実施例に係る冷房運転の制御フローチャ
ート
【図19】第2実施例に係る第2モータの駆動制御を示
す表
【図20】第2実施例に係る温度変化の一例を示すグラ
【図21】第3実施例に係る蓄熱式空気調和装置の側面
断面図
【図22】第4実施例に係る蓄熱式空気調和装置の側面
断面図
【図23】従来の蓄熱式空気調和装置の概略回路図
【符号の説明】
1…蓄熱式空気調和装置、2…蓄熱庫、3…吸込み口、
4…吹出し口、5…蓄熱室、5a…上部開口、7…吸込
み扉、8…熱交換プレート、9…圧縮機、10…凝縮
器、11…膨張弁、13…隔壁、14…バイパス通路、
14a…下端開口、14b…上端開口、15…空気穴、
16…吹出し扉、17…エアミックスダンパ、18…送
風機、19…ドレンタンク、20…連結部材、21…散
水装置、22…ポンプ、26…CPU、30…庫内温度
センサ、31…吸込み温度センサ、32…吹出し温度セ
ンサ、39…電熱ヒータ、A,B…蓄熱剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−142852(JP,A) 特開 昭62−210334(JP,A) 特開 昭55−28425(JP,A) 実開 昭56−99326(JP,U) 実開 昭50−56332(JP,U) 実開 昭58−83014(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱庫内に蓄熱温度の低い蓄熱剤を収納
    し、蓄熱時は下部の吸込み口及び上部の吹出し口を閉鎖
    して該蓄熱剤を冷却装置で冷却する一方、冷房時は該吸
    込み口及び吹出し口を開放して送風機で室内空気を庫内
    に吸い込み該蓄熱剤と熱交換して室内に吹き出す蓄熱式
    空気調和装置において、 前記冷却装置の冷媒管が付設された熱交換プレートを所
    定間隔をおいて複数対向して配置し、該各熱交換プレー
    ト間に複数の前記蓄熱剤を介在したことを特徴とする蓄
    熱式空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却装置の冷媒管を熱交換プレート
    に蛇行して付設するとともに、隣接する冷媒管の間に前
    記蓄熱剤の収容凹部を所定間隔をおいて形成したことを
    特徴とする請求項1記載の蓄熱式空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却装置は、冷媒を圧縮機、凝縮
    器、膨張手段及び熱交換プレートに順次循環する冷媒冷
    凍機で構成するとともに、前記蓄熱庫からのドレン水を
    貯溜するドレンタンクと、該ドレン水を該凝縮器側に給
    送するポンプと、該ポンプで汲み上げられたドレン水を
    該凝縮器に散水する散水装置とを有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の蓄熱式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 蓄熱庫内に蓄熱温度の高い蓄熱剤を収納
    し、蓄熱時は下部の吸込み口及び上部の吹出し口を閉鎖
    して該蓄熱剤を加熱装置で加熱する一方、暖房時は該吸
    込み口及び吹出し口を開放して送風機で室内空気を庫内
    に吸い込み該蓄熱剤と熱交換して室内に吹き出す蓄熱式
    空気調和装置において、 前記加熱装置が付設された熱交換プレートを所定間隔を
    おいて複数対向して配置し、該各熱交換プレート間に複
    数の前記蓄熱剤を介在したことを特徴とする蓄熱式空気
    調和装置。
  5. 【請求項5】 前記蓄熱庫内に前記蓄熱剤が介在された
    熱交換プレートを配置した蓄熱室と、 一端が前記蓄熱室の下部から前記吸込み口に臨み、他端
    が前記吹出し口及び該蓄熱室の上部開口に臨むバイパス
    通路と、 前記蓄熱庫内の上部寄りで前記蓄熱室と前記バイパス通
    路とを連通させる空気穴と、 前記バイパス通路の流通面積と前記空気穴の流通面積と
    をそれぞれ相反するように開閉制御するエアミックスダ
    ンパとを備え、 前記送風機は、前記空気穴の部位と前記蓄熱室の上部開
    口の部位との間の前記バイパス通路内に設置したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の
    蓄熱式空気調和装置。
  6. 【請求項6】 吸込み空気の温度を検知する吸込み温度
    センサと、吹出し空気の温度を検知する吹出し温度セン
    サと、該各温度センサで検知された検知温度の温度差を
    演算する演算手段と、この温度差に基づき前記エアミッ
    クスダンパの開度を制御する開度制御手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記
    載の蓄熱式空気調和装置。
  7. 【請求項7】 冷暖房の運転時刻に対応して前記エアミ
    ックスダンパの開度を制御する開度制御手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記
    載の蓄熱式空気調和装置。
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