JP2710465B2 - 面光源素子 - Google Patents

面光源素子

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JP2710465B2
JP2710465B2 JP3515009A JP51500991A JP2710465B2 JP 2710465 B2 JP2710465 B2 JP 2710465B2 JP 3515009 A JP3515009 A JP 3515009A JP 51500991 A JP51500991 A JP 51500991A JP 2710465 B2 JP2710465 B2 JP 2710465B2
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JP3515009A
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誠 大江
一清 千葉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、面光源装置に用いられる面光源素子に関
し、特に、液晶表示素子などの背面照明手段として好適
に使用することができるものに関する。
背景技術 従来、液晶表示装置などの背面照明(バックライト)
手段としては、光源に線状ランプを用い、回転放物線型
リフレクターの焦点に置き、ランプ上部に乳白色の拡散
板を置いた構造が一般的である。この構造の装置におい
ては、リフレクターの形状や拡散板の拡散率を調整する
ことにより改良が図られている。
また、線状ランプと導光体を組み合わせ、導光体の形
状を点光源近似によってシュミレートし、ある方向の出
射光を集光するように近似曲線形状に加工した装置、光
の進行方向に沿って導光体の厚みを変えた装置、光源か
らの距離によってプリズム角を変えたレンチキュラーを
使用した装置、更に、これらを組み合わせたものなどが
ある。
近年、面光源素子は液晶表示素子として使われてきて
いるが、従来の面光源素子を使用して表示品質を高めよ
うとすると、特に、10〜12インチサイズの大型の表示用
になると面光源素子部分だけの厚みが20〜30mmとなって
薄型の面光源素子としての要望を満たすことができな
い。
一方、アクリル樹脂などの板状透明材料を透明導光体
とし、この透明導光体の端部から光を入射し、導光体の
上面もしくは下面から光を出射するエッジライト方式の
面光源装置が種々提案されている。しかしながら、10〜
12インチサイズの大型の液晶表示装置では、光源からの
距離に応じて暗くなったり、ムラが生じるなどして必ず
しも良好な表示を行うことができなかった。
これに対して、導光体の厚さを、ランプからの距離に
応じて薄くするなど、また、光の行路を幾何学的に変え
るなどの手段が講じられているが、精密な加工を必要と
する特殊形状とする必要があり、製造コスト上に不都合
がある。しかも、光の利用効率が低かった。
最近、エッジライト方式の面光源素子について、特開
平1−245220号公報には、導光体の光出射面の対向面に
光入射部から離れるに従って光散乱物質を密に塗布或い
は付着し、又は光散乱反射面を設置してその表面に同様
に光散乱物質を塗布或いは付着した表示方法が開示さ
れ、また特開平1−107406号公報には透明板表面に細か
い斑点(散乱物質)が設けられ、その斑点パターンが互
いに異なる複数の透明板を重ねることにより、光拡散板
の全面を均一に明るくすることができる面照明装置が報
告されている。
しかしながら、これらの方法においては、一般的に散
乱物質として光不透過な無機質(多くの場合、酸化チタ
ンや硫酸バリウム等の白色顔料)が使用されるために、
この散乱物質に当った光が散乱する際に、光吸収等の光
のロスが発生し、出射光の輝度の低下が生じる。
大江は実開昭61−171001号公報、米国特許第4729068
号公報において導光体上に、光導光体と拡散層の中間の
性質を示す層を介して拡散層を設け、その上に出射光の
均一化を得るために出射光調整部材を設けた光拡散装置
を報告している。
また、本発明者らも特開平1−244490号公報および特
開平1−252933号公報において、導光体の光出射面とそ
の対面の少なくとも一方の面をレンズ状あるいは梨地面
とし、その光出射面上に出射光分布の逆数に見合う光反
射パターンを有する出射光調整部材および光拡散板を配
置するエッジライト方式の面光源素子を提案した。
これらの出射光調整部材を使用した光拡散装置および
面光源素子は、出射光の均一性の点では優れた改良効果
を示すものの、出射光調整部材において反射した光が再
利用できず、出射光の輝度は調整前輝度の最小値近くま
で低くなることが判明した。
本発明は、光出射面全面で均一な明るさになり、かつ
高い輝度の出射光が得られる超薄型面光源素子を提供す
ることを目的とするものである。
発明の開示 本発明の面光源素子は、少なくとも一つの側端を光入
射面とし、これと直交する1つの面を光出射面とし、か
つ該光出射面の反対面に光反射層を備えた透明導光体
(1)と、該透明導光体の光出射面からの光を拡散させ
る拡散体(2)とから構成され、透明導光体の光出射面
とその反対面の少なくとも一方に、透明導光体の光入射
面から入射した光を当該光の進行方向に対して斜め方向
に出射させる指向性出射機能を有する粗面化部分または
多数のレンズ単位を有する部分と、光学的平面からなる
平滑部分とを設け、この平滑部分の割合を光入射面に近
づくに従って増加させて光出射面から出射する光の輝度
値を光出射面全面で均一化させる制御機能とを持たせた
ことを特徴とするものである。
光入射面から導光体に入射した内部光の光量は、光出
射面からの出射、導光体内部の光吸収などにより、光入
射面から離れるに従って減少するが、本発明の面光源素
子は、平滑部分の割合を光入射面に近づくに従って増加
するようにしたので、透明導光体を薄型にしても入射さ
れた光が光出射面の全面からほぼ均一な輝度値で出射さ
れる。また、透明導光体に入射された光は、無駄に消費
されることがなく、光の利用効率が高いので、光源のワ
ット数を増加させることなく、高い輝度の出射光が得ら
れる。従って、本発明によれば、光出射面全面で均一な
明るさになり、かつ高い輝度の出射光が得られる超薄型
面光源素子を提供することができる。
図面の簡単な説明 第1図(a),(b)は、それぞれ従来の面光源素子
の構成を示す断面図である。第2図は、種々の面光源の
光入射面からの距離に対応する輝度値の変化を示す図で
ある。
第3図は、この発明による一実施例の面光源素子を組
み込んだ背面照明装置の一部切欠斜視図、第4図は、第
3図のIV−IV線の一部断面図、第5図(a)〜(e)
は、平滑部分の平面パターンの例を示す概略図、第6図
(a)〜(c)は、種々のレンズ単位を例示する断面概
略図、第7図および第8図は、本発明の面光源素子の変
形例を示す一部断面図、第9図は、背面照明装置の変形
例を示す概略側面図である。第10図は、実施例で用いた
導光体作製用の金型に形成したパターンの平滑部の面積
率分布を示すグラフ、第11図(a),(b)は、作製し
た導光体の平面図、第12図は、各面光源素子の輝度分布
の測定結果を示すグラフ、第13図は、作製した面光源素
子の指向性出射角の測定法を示す概略図、第14図
(a),(b)は、作製した面光源素子の指向性出射角
の測定結果を示すグラフである。
発明を実施するための最良の形態 以下、この発明の面光源装置をさらに詳細に説明す
る。
まず、本発明の面光源素子の基本的な原理について説
明する。導光体の空気に対する光の屈折率nは、概ね、
n=1.4〜1.6であり、第1図(a)に示すように導光体
1の入射面7と出射平面6が直交しているようなエッジ
ライティング形状では、臨界角が45度前後であると原理
的に出射平面6から光が出射しない。なお、第1図
(a)において、4は蛍光灯などの光源、5はそのリフ
レクター、2は導光体1の出射平面6の反対側に形成さ
れた反射面である。
そのため、一般には第1図(b)に示すように、出射
平面6を光散乱加工した平面6aとしたり、反射面2を散
乱反射面9aとすることが行なわれる。
本発明者らは、導光体からの出射光量を最も大きくす
るために、導光体表面とその対向面の一方あるいは双方
の散乱加工の検討を行ったところ、それら表面を可能な
限り均一に粗面加工を施す方法およびそれら表面に所定
方向に光を出射させる多数のレンズ単位を設ける方法
が、散乱物質を導光体表面とその対向面の一方あるいは
双方に塗布する方法またはアクリル板重合時に散乱物質
の層を表面に形成させる方法に比べて有効なことを見出
した。
一方、粗面加工を施した導光体の一端面にリフレクタ
ーとして銀蒸着ポリエステルフィルムを巻き付けた蛍光
灯を置き、粗面加工面に密接して白色フィルムを反射材
として配設して出射光の輝度を測定すると、蛍光灯から
離れるに従って出射光の輝度は減衰してゆき、導光体の
厚みの70〜80倍の距離になると入射端近傍の輝度値の1/
10程度になる。これを第2図中の線に示す。
本発明者らはこの不均一化を改善するために、先述し
たように特開平1−244490号公報および特開平1−2529
33号公報において、出射光調整用の透光性シートで輝度
の均一化を行なうことを提案した。しかしながら、この
方法では出射光の輝度の均一性は達成されたものの、出
射光全体としての輝度値は入射端近傍の輝度値の1/10〜
1.5/10程度に低下し、導光体内に入射した光エネルギー
の利用は効率的に行なわれていなかった。これを第2図
中の線に示す。これは、出射光調整用透光性シート自
体が出射してくる光をカットするだけのもので、その調
整パターンにおいて光を反射して再利用できないことに
よるものである。
そこで、本発明者らは、このような観点から、入射し
てくる光をできる限り有効に利用するために出射光調整
用透光性シートの調整パターンや、また先述した特開平
1−245220号公報のように散乱物質を光入射部から離れ
るに従って密に、光出射面の対面に塗布することによっ
て光の出射を行うのではなく、本発明者らが特開平2−
17号公報、特開平2−84618号公報、特開平2−176629
号公報に報告しているような透明導光体でかつ本来出射
量が大きい透明導光体で、光学的に最もロスの少ない界
面反射を用いて出射光量の調整を行い、出射光面の輝度
値の均一化を試みた。
すなわち、本発明の面光源素子は、透明導光体の光出
射面とその反射面の少なくとも一方に、透明導光体の光
入射面から入射した光を当該光の進行方向に対して斜め
方向に出射させる指向性出射機能を持つ、粗面または多
数のレンズ単位を設けるとともに、これら粗面または多
数のレンズ単位を有する面に平滑部分を設け、しかもそ
の平滑部分の割合を光入射面に近づくに従って増加さ
せ、透明導光体の光出射面から出射する光の輝度値を光
出射面の全体で均一化させる制御機能を持たせることに
よって、出射光の全体としての輝度値が入射端近傍の輝
度値の約3/10に増加させることができ、しかも光出射面
全体として均一な輝度値を示す面光源素子を得ることが
できることを見出した。これを第2図中の線に示す。
実施例 この発明の面光源素子を、以下の実施例により、具体
的に説明する。
面光源素子 第3図に、この発明による面光源素子を組み込んだ背
面照明(バックライト)装置の一実施例を示し、また第
4図には第3図に示す装置のIV−IV線の一部断面図を示
す。
この装置は、四角平板状の導光体1と、その光出射面
6側にその面を覆うように設けられたフィルム状光拡散
体3と、導光体1の端部側面(光入射面7)に設けられ
た1本の蛍光灯などの光源4と、この光源4を保持する
と共に内面に設けられた反射面により入射面へ光を反射
させるリフレクター5とから構成されている。導光体1
の光出射面6の反対側には、光反射層2が設けられてい
る。
この発明の面光源素子の特徴は、導光体1の光出射面
とその反対面の少なくとも一方に、導光体1の光入射面
6から入射した光をその進行方向に対して斜め方向に出
射させる指向性出射機能を持つ粗面または多数のレンズ
単位を設けると共に、これら粗面または多数のレンズ単
位を有する面に平滑部分を設け、しかもその平滑部分の
割合を光入射面に近づくに従って増加させ、導光体1の
光出射面から出射する光の輝度値を光出射面の全面で均
一化させる制御機能を持たせたことである。
この実施例では、光出射面6の反対側の粗面化された
面(反対面)9に平滑部分8が設けられ、その平滑部分
8の割合が、第4図の矢印Aに示すように、光入射面7
に近づくに従って増加するように構成されている。
導光体の平滑部分の増加する割合、平滑部分の形状お
よびパターン、導光体の材質や形状、光源の種類、光出
射・反射面の加工度などに応じて適宜に選択、変更して
決定することができる。
平滑部分のパターン例を、第5図(a)〜(e)に例
示する。これらいずれの例も、平滑部分8の割合が、第
5図中の矢印Aに示すように光入射面7に近づくに従っ
て増加する。
この発明において使用される拡散体3は、導光体1か
らの光を無指向性に拡散することのできるものであれ
ば、いずれの材質であっても良い。拡散体3の導光体1
への設置は、導光体端部のみを接着剤などによる接着や
圧着による強制密着による方法の他、単に載置するのみ
でも行なうことができる。また、導光体1と拡散体3と
の間を密着させ、もしくは薄い空気層を介して積層する
こともできる。
この発明において導光体1は、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂などの透明樹脂、ガラ
スや石英などの透明無機材料から得ることができ、特に
可視光透過率の大きいアクリル樹脂が好適である。この
導光体1の成形方法は、適宜に選択、変更して行なうこ
とができる。
この発明における光源4は、特に限定されず、連続し
た線状光源である蛍光灯、フィラメントランプや、入射
面に沿って配置された複数の点光源、側面から光を漏光
する光伝送体とこの光伝送体の端部入射面に設けられる
光源とを組み合わせた光源装置などを光源として用いる
ことができる。
この発明における面光源素子の反射層2は、フィルム
に金属(銀、アルミニウムなど)を蒸着した反射フィル
ムなどを積層して形成することができる。この反射材と
しては、反射率の高いものが好ましい。
この発明において、導光体1は、光出射面6とその反
対面の少なくとも一方が粗面されているか或いは所定の
方向に光を出射させる多数のレンズ単位が形成されてい
る必要がある。また、粗面化され或いは多数のレンズ単
位が形成された面には、平滑部分が光入射面に近づくに
従って増加するように設けられている必要がある。
この発明の好ましい態様にあっては、導光体1の平滑
部分8の表面は、光学的平面であることが好ましく、特
に、鏡面化されていることが望ましい。これは光学的平
面に対して臨界反射角以上の入射角で入射した光は殆ど
ロスされることなく反射され漏洩光とはならないことか
ら、光を有効に利用でき、光出射面全体の輝度を向上さ
せることができるからである。
この発明で用いられるレンズ単位の形状は、特に限定
されず、例えば本発明者らが特開平2−17号公報で提案
しているような形状のレンズ単位が使用できる。第6図
(a),(b)に種々のレンズ形状を有するレンズ20を
例示する。
この発明で用いられる粗面化された面の性能として
は、粗面化部分の曇価が約30%以上、とりわけ50%以上
あることが好ましい。
この発明の面光源素子は、上記の実施例に限定され
ず、種々の変形例が可能である。例えば、上記実施例で
は、光出射面6の粗面化された反射面9に平滑部分8が
設けられているが、第7図に示すように、粗面化された
光出射面6に平滑部分8を設けることができ、第7図中
の矢印Aに示すように光入射面7に近づくに従って平滑
部分8の面積率を増加させる構成とすることもできる。
更に、第8図に示すように、光出射面6およびその反
対面9の粗面化された両面に平滑部分を設けることがで
き、第8図の矢印Aに示すように光入射面7に近づくに
従って平滑部分の面積率を増加させる構成とすることも
できる。
また、上記実施例ては、導光体1の一端側にのみ光源
4を設けた構成としたが、第9図に示すように、光源4
を導光体1の両端部に配置することもできる。
面光源素子の調整方法 この発明による面光源素子は、種々の方法により調
整、製造することができる。
例えば、この発明において、導光体の粗面化された面
あるいはレンズ単位を有する面に平滑部分を設ける場合
には、粗面化された面あるいはレンズ単位を有する面に
平滑部分を設ける方法、平滑面に粗面化部分あるいはレ
ンズ単位を設ける方法のいずれの方法を用いても目的と
する導光体を作製することができる。例えば、サンドブ
ラストやエッチングなどの粗面化処理により、所望の粗
面パターンや表面荒さを有する金型あるいは特定のレン
ズ単位と平滑部分を有する金型を準備し、これらの金型
を用いて樹脂を射出や熱プレスにより成形して、粗面化
されたあるいは単位を有する光出射面とその反対面の少
なくとも一方に、所定の平滑部分を設けた導光体を得る
ことができる。特に射出成形法は、制度および成形スピ
ードの点において優れており、好ましい成形法である。
面光源素子の製造は、導光体、拡散体、反射材料など
の各部材を準備し、これらを組み立てることにより実施
することができる。
詳細な実施例 (導光体用金型の作製) 磨き黄銅板の片面にガラスビーズを吹きつけ、常法の
ホーミング法によって金属板表面を一様に粗面加工した
板を作製する。(金型−1) 平滑部の面積率分布が、第10図に示す分布となるよう
なグラデーションパターンをCADにて作製する。金型−
1の表面に常法のホトリングラフィー法により写真光学
的にパターンを焼き付け現像し、粗面として残したい部
分(第11図(a)に示す粗面部分22と同一の部分)を皮
膜で保護し、残りの部分をエメリー#800研度程度にな
るように研摩する。その後、保護膜を取り除き所定の平
滑部を有する金型を作製する(金型−2)。
これらと別に、黄銅板の表面をエメリー#800バフ研
磨し、鏡面板を作製する(金型−3)。
一方の面が金型−2と同じ面で、他方の面が金型−3
と同じ面を有する射出成形用の入子金型を作製する(金
型−4)。
(導光体の作製) 厚さ3mmのアクリル樹脂板150mm×250mmを金型−2、
金型−3の間にはさみ込んで熱プレスにより常法通りレ
プリカをとる。さらに第11図(a),(b)に示すよう
なサイズ、パターン位置になるように切断し、切断した
4辺は常法により鏡面になるように研磨する(導光体−
1)。
第11図(a)中の符号22は粗面部分であり、また第11
図(b)において導光体1のサイズは、縦(B)225m
m、横(C)132mm、ゾーン0の幅(D)15mm、有効幅
(E):ゾーン1〜11の幅)205mm、ゾーン12幅(F)5
mmである。
全く同様なプロセスで厚さ3mmのアクリル樹脂板150mm
×250mmを金型−1、金型−3の間にはさみ込み、熱プ
レスによりレプリカをとり、切断、研磨して導光体を作
製する(導光体−2)。
比較例として、金型−2の粗面相当部分にスクリーン
印刷でインクが印刷されるようなネガEP画を作製し、こ
れを用いてスクリーン印刷の刷版を作製する。厚さ3mm
のアクリル樹脂板150mm×250mmの片面に市販の白インキ
((株)セイコーアドバンス VIC 120ホワイト)を用い
てスクリーン印刷した後、導光体−1、導光体−2と同
様に切断、研磨して比較用導光体を作製する(導光体−
3)。
200トン射出成形機により、金型−4を用い、シリン
ダー温度240℃にて、アクリル樹脂ペレット(アクリペ
ット VH 三菱レイヨン(株))から導光体を作製した
(導光体−4)。
(導光体−2の曇価測定) 導光体−2の粗面部より50mm×50mmの試片を切り出
し、曇価をASTM−D1003−61に準じて測定して次式によ
り曇価を求めた。
曇価={(拡散光透過率)/(全光線透過率)}×100
% その結果、導光体−2の曇価は64.8であった。
(面光源素子の組立) (株)スカイアルミ製クリスタルホワイト(片面白色
塗装アルミ板厚み0.25mm)をリブが3mmで平面部が132mm
×225mmになるように、白色面を内側にして折り立て
る。ただし短辺2辺の内1辺は光入射面にするためリブ
がない形状とする。これを光反射体とする。拡散体とし
て(株)ソマール製の乳白色ポリエチレンテレフタレー
トフィルムEK300W(0.075nn)を132mm×225mmに切断し
て用いる。ランプケースは、クリスタルホワイトの白色
部を内側にし内径6mmφで開口部3mmとなるようなアパー
チャー付き円筒を作製する。
光出射体のリブのない短辺に、第11図(b)の0ゾー
ンが来てかつ粗面あるいは印刷面が白色面に近接するよ
うに導光体を載置しさらにその上に拡散体を載置し、こ
の3点をまとめてランプケースのアパーチャー部にさし
込む。このランプケースに(株)松下産業製KC130T4E74
(4mmφ×130mm)のランプを挿入し、面光源素子とす
る。ランプ点燈用インバータは(株)TDK製CXA−L10Lを
用いDC12Vを印加して点灯する。
(面光源素子の輝度測定) 輝度計は(株)トプコンのBM−5を用い、視野角1
°、測定円10〜15mmφで測定する。測定点は第11図に示
したゾーン1〜ゾーン11の中央部を測定する。面光源素
子は全てランプを上にして所定の測定台に垂直に載せて
固定しDC12Vを印加して点灯後、15分以上ランプエイジ
ングタイムを経て測定する。測定温度は23℃±2℃の条
件であった。
(輝度測定結果) 輝度の測定結果を第1表及び第12図に示す。
第1表及び第12図から明らかなように、本発明例であ
る導光体−1では、光出射面全面からほぼ均一な輝度の
出射光が出射され、表示面に均一な輝度で光を照射する
ことができる。また、導光体−3に比べ、光の利用効率
が高いので、同一の光源であっても高い輝度の出射光が
得られた。
なお導光体−4から作製した面光源素子も導光体−1
から作製した面光源素子と同様の結果が得られた。
(導光体の指向性出射角の測定) 試料を測定台にランプyが左側に位置するように載置
し、第13図に示すように試料を回転させて所定の角度で
の輝度を測定する。
導光体−1を用いた面光源素子より拡散体を除去した
試料を1−とし、拡散体を載置した試料を1−とす
る。
導光体−3を用いた面光源素子より拡散体を除去した
試料を3−とし、拡散体を載置した試料を3−とす
る。
測定点はいずれの場合も第11図のゾーン6の中央に固
定する。結果を第14図(a),(b)に示す。
産業上の利用可能性 以上説明したように、この発明の面光源素子は、透明
導光体の光出射面とその反対面の少なくとも一方に、透
明導光体の光入射面から入射した光を当該光の進行方向
に対して斜め方向に出射させる指向性出射機能を有する
粗面化部分または多数のレンズ単位を有する部分と、光
学的平面からなる平滑部分とを設け、この平滑部分の割
合を光入射面に近づくに従って増加させて光出射面から
出射する光の輝度値を光出射面全面で均一化させる制御
機能とを持たせたことにより、透明導光体を薄型にして
も、入射された光が光出射面の全面からほぼ均一な輝度
値で出射される。また、この透明導光体は光の利用効率
が高いので、光源のワット数を増加させることなく、高
い輝度の出射光が得られる。
従って、本発明によれば、光出射面全面で均一な明る
さになり、かつ高い輝度の出射光が得られる超薄型面光
源素子を提供することができる。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの側面を光入射側とし、こ
    れと直交する1つの面を光出射面とし、かつ該光出射面
    の反対面に光反射層を備えた透明導光体(1)と、該透
    明導光体の光出射面からの光を拡散させる拡散体(2)
    とから構成され、 透明導光体の光出射面とその反対面の少なくとも一方の
    面が、透明導光体の光入射面から入射した光を当該光の
    進行方向に対して斜め方向に出射させる指向性光出射機
    能を持つ粗面化部分と、光学的平面からなる平滑部分と
    からなり、該平滑部分の割合を前記光入射面に近づくに
    従って増加させて光出射面から出射する光の輝度値を光
    出射面全面で均一化させる制御機能を持たせたことを特
    徴とする面光源素子。
  2. 【請求項2】透明導光体として、射出成形により得られ
    た透明導光体を用いることを特徴とする請求項1記載の
    面光源素子。
  3. 【請求項3】透明導光体に形成された粗面の曇価が30%
    以上であることを特徴とする請求項1記載の面光源素
    子。
  4. 【請求項4】透明導光体がアクリル樹脂で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の面光源素子。
  5. 【請求項5】少なくとも1つの側面を光入射側とし、こ
    れと直交する1つの面を光出射面とし、かつ該光出射面
    の反対面に光反射層を備えた透明導光体(1)と、該透
    明導光体の光出射面からの光を拡散させる拡散体(2)
    とから構成され、 透明導光体の光出射面とその反対面の少なくとも一方の
    面が、透明導光体の光入射面から入射した光を当該光の
    進行方向に対して斜め方向に出射させる指向性光出射機
    能を持つ多数のレンズ単位を有する部分と、光学的平面
    からなる平滑部分とからなり、該平滑部分の割合を前記
    光入射面に近づくに従って増加させて光出射面から出射
    する光の輝度値を光出射面全面で均一化させる制御機能
    を持たせたことを特徴とする面光源素子。
  6. 【請求項6】透明導光体として、射出成形により得られ
    た透明導光体を用いることを特徴とする請求項5記載の
    面光源素子。
  7. 【請求項7】透明導光体がアクリル樹脂で構成されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の面光源素子。
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