JP2707240B2 - ベータゼオライト上での選択的吸着によるキシレンからのエチルベンゼンの分離方法 - Google Patents

ベータゼオライト上での選択的吸着によるキシレンからのエチルベンゼンの分離方法

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JP2707240B2 JP60240731A JP24073185A JP2707240B2 JP 2707240 B2 JP2707240 B2 JP 2707240B2 JP 60240731 A JP60240731 A JP 60240731A JP 24073185 A JP24073185 A JP 24073185A JP 2707240 B2 JP2707240 B2 JP 2707240B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の分野 本発明は、ベータゼオライトと1種以上の有機脱着剤
を用いて、エチルベンゼンおよび1種以上のキシレン異
性体を含有する供給原料流れからエチルベンゼンを選択
的に分離する方法にかかわる。好ましい脱着剤は、置換
基がヘテロ原子を含むモノ置換ベンゼン、モノアルキル
ベンゼンおよびp−ジアルキルベンゼンである。 本発明の背景 特定の炭化水素化合物を、該化合物を含む炭化水素混
合物から分離する際、脱着剤としていくつかの結晶質ア
ルミノけい酸塩又はゼオライトが有用である。特に、ゼ
オライトは、p−キシレンを、m−キシレン、o−キシ
レン又はエチルベンゼンの如き他のC8芳香族化合物を含
む混合物から選択的に分離するのに広く用いられてい
る。例えば、米国特許第3,636,121号、同第3,686,342
号、同第3,686,343号、同第3,835,043号、同第3,855,33
3号、同第3,878,127号、同第3,894,108号、同第3,903,1
87号および同第4,265,788号はいずれも、種々のゼオラ
イトを吸着剤として用いて、p−キシレンを混合物から
取出し或いは、p−キシレンおよびエチルベンゼンを他
成分含有混合物から選択的に分離する方法にかかわる。
p−キシレンは、テレフタル酸の製造におけるその使用
が、続く、ダクロンの如き各種繊維製造の際の不可欠な
工程であるので、商業上重要な芳香族炭化水素異性体で
ある。 しかしながら、本発明は、エチルベンゼンおよび少く
とも1種のキシレン異性体を含有する供給原料流れから
エチルベンゼンを分離する方法に関する。それゆえ、本
発明は、p−キシレンの分離方法に関するものではな
い。また、本明細書に開示せるプロセスにおいて、エチ
ルベンゼンは、選択吸着されにくいキシレン異性体に関
し選択的に吸着される。 或る特定の状況ではp−キシレンを他のキシレン異性
体から分離することが望ましいが、他方、エチルベンゼ
ンおよびキシレン異性体の両者を含有する流れからエチ
ルベンゼンを回収することは益々望ましくなつてきてい
る。エチルベンゼンは、それがスチレン製造における原
料であるため工業上非常に重要である。而して、ベンゼ
ンとエチレンとの反応によるエチルベンゼンの製造コス
トは着実に増加している。このようなコスト増は、既に
エチルベンゼンを含有する種々のC8芳香族供給原料流れ
からエチルベンゼン回収における研究努力に拍車を掛け
るものとなつている。かかる供給原料流れは、種々の溶
剤抽出プロセス、熱分解ガソリン又は改質ナフサから生
ずるC8芳香族抽出物でありうる。 エチルベンゼン、o−キシレン、m−キシレンおよび
p−キシレンよりなる混合物からp−キシレン/エチル
ベンゼン混合物を選択的に吸着させるのにベータゼオラ
イトが使用されまた脱着剤としてトルエンが用いられて
いることは、1974年2月19日付で公示されたボンド(Bo
nd)等の米国特許第3,793,385号明細書から知られる。
ボンド等はまた、このゼオライトには、Li、K、Cs、M
g、Ca、Sr、Ba、LaおよびCeの如き多くのカチオンが含
まれうることを示している。特に、CsおよびKが好まし
い。 しかしながら、ここに開示する本発明は、或る特定の
脱着剤がベータゼオライトの挙動を変性することにより
該ゼオライトがp−キシレンおよび他のキシレン異性体
よりエチルベンゼンを実質上優先的に吸着するようにな
るという発見に基づく。概記するに、かかる脱着剤は、
置換基が、O、S、Pおよびハロゲンよりなる群から選
ばれるヘテロ原子を含有するものモノ置換ベンゼン(特
にハロベンゼン例えばヨードベンゼン)および線状側鎖
をもつアルキルベンゼンの系統か或いはp−ジアルキル
ベンゼン(特にp−ジエチルベンゼンおよびp−メチル
−n−プロピルベンゼン)の系統に属する。 脱着剤としてのジエチルベンゼンの存在で混合C8芳香
族流れからエチルベンゼンを選択的に吸着する他のゼオ
ライト系が知られている。かかる方法の一つは、1976年
3月9日付で公示されたニユージル(Neuzil)等の米国
特許第3,943,182号明細書に開示されている。しかしな
がら、該特許に開示されたゼオライトはX型かY型のい
ずれかである。而して、或る特定タイプのゼオライトに
関しその吸着活性を予測することは、可能だとしても容
易ではない。実際、ゼオライト選択性が或る特定の脱着
剤によつて受ける影響の方向を予測することは更にむづ
かしい。 本発明の概要 ここに開示する本発明は、エチルベンゼンとキシレン
混合物の両者を含有する供給原料流れからエチルベンゼ
ンを選択的に吸着する方法にかかわる。本方法はベータ
ゼオライトと或る種の脱着剤を利用する。脱着剤は概
ね、置換基中に、O、S、Pおよびハロゲンよりなる群
から選ばれるヘテロ原子を有するモノ置換ベンゼン、モ
ノアルキルベンゼンおよびp−ジアルキルベンゼンと説
示することができる。この脱着剤とゼオライトとの併用
によつて、p−キシレン、m−キシレン又はo−キシレ
ンに比較したときのエチルベンゼン選択性に関し同時に
受容されうる値がもたらされる。かかる脱着剤は、それ
らがキシレン異性体類に関する各々のエチルベンゼン選
択率を高めることでユニークである。 エチルベンゼンおよび少くとも1種好ましくは全ての
キシレン異性体を含有する供給原料流れ混合物からのエ
チルベンゼンの分離回収は、(a)該炭化水素混合物と
ベータゼオライトとを接触させ、而して該接触が、ゼオ
ライトによるエチルベンゼンの選択的吸着を遂行する条
件下で生じるようにし、(b)該接触工程のあいだ又は
あと、同一条件下約2より高い、各キシレンに関する選
択率(αEB/キシレン)をもたらし且つ0.1〜10範囲の脱
着剤強さ係数(αEB/脱着剤)を有する脱着剤を上記ゼ
オライトに通し、(c)キシレン異性体に関するエチル
ベンゼン濃度の高められた流れをゼオライトから回収す
ることからなる方法によつて行なうことができる。 選択率は、或る特定キシレンを上回るエチルベンゼン
に関する吸着剤の選択性を意味しており、次式によつて
定義される: 脱着剤強さ係数は、脱着剤を上回るエチルベンゼンに
関する吸着剤の選択性を意味しており、次式によつて定
義される: 好ましい実施態様の説明 本発明に適用しうる供給原料流れ混合物はエチルベン
ゼンおよび少くとも1種のキシレン異性体よりなる。好
ましくは、供給原料流れはエチルベンゼンおよび全ての
キシレン異性体を含有する。加えて。供給原料流れ混合
物は約20容量%までの好ましくは約10容量%未満の、パ
ラフイン、脂環式若しくはオレフイン化合物の如き非芳
香族化合物を含みうる。かかる成分は、ゼオライトによ
つて、芳香族成分よりも少い量で吸着される傾向があ
る。しかしながら、混合物中に他のいかなるものが存在
しようとも、本方法は各種キシレンからのエチルベンゼ
ンの分離技法を具体化する。 エチルベンゼンおよびキシレン異性体の如きC8芳香族
化合物を含む供給原料流れは一般に、改質、熱分解およ
び異性化の如き方法により取得される。p−キシレン異
性体はしばしば、この混合物から、結晶化、抽出又は選
択的吸着の方法により抽出され、かくしてそのあとに、
エチルベンゼンおよびm−キシレンにおいて富み且つp
−キシレンにおいて実質上減少せる供給原料流れが残
る。本発明の一部分としてここに記述せるプロセス工程
は、かかるp−キシレン分離ののちに用いられうるが、
好ましくは該分離の前に用いられうる。後者の方法は、
プロセス全体の効率を高める。なぜなら、そのあと回収
させるp−キシレンは純度がより高く、エチルベンゼン
不純物を何ら有さないからである。 ここに記載の方法において、供給原料流れ混合物と、
のちに定義せるゼオライト吸着剤とを、エチルベンゼン
がキシレン異性体よりも選択的に吸着されるように接触
させることにより、該混合物中のキシレン異性体からエ
チルベンゼンが分離される。この接触工程と同時に或い
は(操作が回分式であれば)該接触工程のあと、ゼオラ
イト上に吸着形式された富化エチルベンゼン含有相を脱
着するように、脱着剤がゼオライトに通される。 ゼオライト接触工程は、回分式又は連続式操作で実施
されうる。例えば、吸着剤は、脱着剤と共に、エチルベ
ンゼンおよびキシレンを含有する供給原料流れ混合物と
均質接触せしめられる固定床で置かれてもよく、或いは
連続操作において混合物および脱着剤と接触せしめられ
る流動床で置かれてもよい。流動床は、磁気安定化を伴
い或いは伴わずに用いられ且つ真の又は擬似の並流若し
くは向流を伴い或いは伴わずに用いられうる。吸着剤が
静止床で用いられる場合、プロセスは例えば半連続式で
あり得、或いはパルス変調クロマトグラフイー法として
作動されうる。供給原料流れ混合物を一つの床と接触さ
せながら脱着剤を他の床に通すようにするため吸着剤は
セツトになつた2ないし3以上の静止床で置かれてもよ
い。いくつかの例では、脱着剤の添加によるエチルベン
ゼンの回収前、非常に弱く吸着される物質例えばパラフ
インでフラツシングすることにより、床の空隙から最も
少い吸着成分を除去することが望ましいかもしれない。
移動床若しくは擬似移動床は、得られる分離効率が大き
いため好ましい作動方式を意味する。 本方法の接触および脱着工程の温度は、取分け、用い
られる脱着剤に依つて広く変動しうるが、一般には約室
温から約300℃の範囲である。同様に、作業圧力もかな
り変動するが、一般には約1気圧から約30気圧(3メガ
パスカル)の範囲である。 本発明に用いられる脱着剤は、キシレン異性体からエ
チルベンゼンを分離する際ベータゼオライトの選択性を
高めることのその最低能力とそして約2.0より高く選択
性を維持することを特徴とする化合物と定義されうる。
選択性は、ここでは、先に定義したαEB/キシレン異性
体で示される選択率として表わされる。選択率の値はで
きるだけ高くあるべきである。選択率が低すぎると、2
成分間の分離が劣つたものとなる。 本発明の脱着剤を特徴づける別のパラメーターは脱着
剤の強度であり、それは、先に定義したαEB/脱着剤で
示される脱着剤強さ係数によつて表わされる。この係数
は、エチルベンゼンに関するゼオライトの吸着強さ/脱
着剤に関するゼオライトの吸着強さの比を意味する。脱
着剤がエチルベンゼンに関しあまりに強く吸着されて脱
着剤強さ係数が0.1より小さくなるなら、エチルベンゼ
ンとキシレン類とほぼ同じ時間で溶離する。他方、約10
より高い脱着剤強さ係数を有する脱着剤はエチルベンゼ
ンと有利に競合せず、而してエチルベンゼンを全て回収
するのに大容量の脱着剤を必要とする。かくして集めら
れたエチルベンゼンは大量の脱着剤中に含まれるため、
エチルベンゼンを回収するのにコスト高なまたエネルギ
ーを消費する蒸留が必要とされる。脱着剤強さ係数比は
好ましくは約1〜約2の範囲であるが、一般には約0.1
〜約10の範囲である。 開示方法に適用しうる脱着剤は概ね、モノアルキルベ
ンゼン、キシレン以外のp−ジアルキルベンゼン及びヨ
ードベンゼンと記すことができる。 モノアルキルベンゼンのアルキル置換基は好ましくは
2個〜12個の炭素原子を含有する。特に好ましいのは、
n−ブチルベンゼン、n−ペンチルベンゼン、n−ヘプ
チルベンゼン、n−ノニルベンゼンおよびドデシルベン
ゼンよりなる群に属する化合物である。この群の最も好
ましいのはn−ノニルベンゼンである。加えて、所要特
性値を有する脱着剤2種以上の混合物も亦望ましい脱着
剤として使用されうる。脱着剤は、パラフイン若しくは
シクロパラフインの如き液体不活性物質で稀釈されう
る。 ベータゼオライト上ですぐれたエチルベンゼン選択性
を生ずる脱着剤の別の類はp−ジアルキルベンゼンであ
る。アルキル鎖は適切な任意長さのものでありうる。好
ましくは、アルキル部分はかなり短いすなわち炭素原子
5個未満の鎖である。特に好ましい化合物には、p−ジ
エチルベンゼンおよびp−メチル−n−プロピルベンゼ
ンが含まれる。ここでも、これら化合物は、他のp−ジ
アルキルベンゼン、モノ置換ベンゼン又は、パラフイ
ン、シクロパラフイン若しくはオレフインの如き不活性
稀釈剤いずれかとの混合物として使用されうる。 ベータゼオライトは構造が十分に理解されてはいな
い。しかしながら、米国特許第3,308,069号には該ゼオ
ライトの製造が記載されているので、必要に応じ参照さ
れたい。加えて、前出のボンド等は、ゼオライトを製造
するための方法並びに、ゼオライトを種々のアルカリ金
属カチオンおよびアルカリ土類金属カチオンとイオン交
換するための方法を記述している。本発明の複合的部分
に、アルカリ金属、アルカリ土類金属およびこれらの混
合物よりなる群から選ばれるカチオン少くとも1種を含
有するベータゼオライトの使用が包含される。本発明者
は、ベータゼオライトの選択性が置換基カチオンの大き
さに準じて高まることを発見した。従つて、ルビジウム
置換ベータゼオライトはカリウム置換ベータゼオライト
よりも高い選択性を示し、またセシウム置換ベータゼオ
ライトは更に高い選択性を示す。而して、カリウム置換
ベータゼオライトは、ナトリウム置換ゼオライトよりも
高い選択性を示す。 ベータゼオライトとは、米国特許第3,793,385号に開
示された構造を有するゼオライトを意味する。該ゼオラ
イトはまた、原子Si/Alのどれをも有し、その骨組は、
内部に置換せるGa、B、Ge若しくはPの如き他原子を有
しうる。ゼオライトの骨組の陽電荷は1種若しくはそれ
以上のカチオンによりほぼ中和せしめられうる。 供給原料流れ混合物および脱着剤をゼオライトと接触
させたのち、種々の成分を含有する各溶離生成物流れは
別個の回収容器へと方向づけられる。吸着操作と脱着操
作により達成される分離のゆえにエチルベンゼン含量の
高められた流れは更に、例えば、蒸留又は他の適当な回
収技法により処理されてエチルベンゼンを回収すること
ができる。 下記例は本発明の効力を更に例示する。例中、全ての
部又は%は重量により、また全ての温度は特記せぬ限り
摂氏である。 例1 ベータゼオライトを、過剰のテトラエチルアンモニウ
ム水酸化物の存在で、米国特許第3,308,069号明細書に
概記せる手順を用いて製造した。出発ゼオライトは13.3
の原子Si/Al比を有し、また94.71%のSiO2、6.0%のAl2
O3、0.37%のNa、500ppmのKおよび1.6%のNを含有し
た。骨組陰電荷を飽和するカチオンの約90%はテトラエ
チルアンモニウムであり、またその骨組ケージ内にトラ
ツプされた過剰イオンがあつた。次いで、ゼオライトを
約500℃で15時間より長く焼成して有機カチオンを除去
した。このテムプレート有機カチオンを除く他の方法も
無論受容されうる。次いで、このカチオン化ゼオライト
の別個の部分を各種アルカリカチオンの塩化物溶液と交
換処理し、乾燥し、室温で交換処理し、乾燥し、室温で
交換処理し、洗浄し且つ再度乾燥した。交換処理せるゼ
オライトを、乾燥窒素でフラツシングした550℃の炉内
で少くとも15時間脱水した。 乾燥ゼオライトの約300ml試料を、セプタムキヤツプ
で密封せる一連の2mlバイアルに各々移し入れた。各バ
イアルに、ゼオライトの容量を示す量の各供給原料をシ
リンジによつて加えた。バイアルを、吸着平衡に達する
べく周囲条件下室温で2〜24時間かき混ぜた。ゼオライ
ト上の気相をガスクロマトグラフイーにより分析した。
吸着の選択性により、蒸気圧は、ゼオライトと平衡関係
にある液相の組成を反映する。ガスクロマトグラフのピ
ークから、αEB/キシレン異性体およびαEB/脱着剤係数
を算定した。 表1は、脱着剤としてのベンゼンおよびトルエンがベ
ータゼオライトに関し概ね受容されない選択性をもたら
すことを示している。また、ゼオライトに、より大きな
カチオンを置換させるとき、いくつかの脱着剤とともに
高められた選択性が許容される。全ての場合に、p−ジ
エチルベンゼンが明らかに最良であつた。 例 2 追量のベータゼオライトを例1の如く製造した。含ま
れる有機アンモニウムテムプレートカチオンを除去すべ
く焼成したのち、一部分を塩化セシウムで2度イオン交
換(乾燥処理を伴う)してCs−ベータIを製造した。上
記の有機テムプレートを全て除去する他の方法も亦、無
論、受容されうる。別の部分は、Cs−ベータIに関し記
述した方法により処理したのち、120℃で乾燥し、次い
で窒素フラツシング下550℃で乾燥し、冷却し、室温で
2度再交換した。この第二の部分をCs−ベータIIと呼称
する。出発バツチの更に別の部分を、Cs−ベータIIに関
し既述せる方法で処理した。この第三の部分をCs−ベー
タIIIと呼称する。 種々の脱着剤を、例Iに記載の方法でゼオライトに加
えた。得られた選択性を表2に示す: 例1における如く、モノ置換ベンゼンおよびp−ジア
ルキルベンゼンは優位な選択性を示した。ゼオライト内
にCsをイオン交換させる方法が異なるためにカチオン交
換量が異なるとしても、性能上の相違はわずかなものに
すぎないように思われる。 例 3 本例では、例1および例2の最良脱着剤を、本発明範
囲外のゼオライトに対し用いることにより得られる選択
性を比較する。表3は、ゼオライトと脱着剤とのユニー
クな組合せにより高められた選択性がもたらされること
を立証する。 要約するに、ベータゼオライトを或る特定の脱着剤と
組合せ使用することにより、キシレン異性体混合物から
のエチルベンゼンの改良された分離が可能である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エチルベンゼン及び少くとも1種のキシレン異性体
    を含有する供給原料流れからエチルベンゼンを分離する
    に当り、 (a)前記供給原料とベータゼオライトとを、該ゼオラ
    イトによるエチルベンゼンの吸着に適した条件下で接触
    させ、 (b)モノ3-12アルキルベンゼン、キシレン以外のp−
    ジアルキルベンゼン及びヨードベンゼンよりなる群から
    選ばれる脱着剤を、前記接触工程のあいだ又はあと、前
    記ゼオライトに通し、そして (c)エチルベンゼン濃度の高められた流れを前記ゼオ
    ライトから回収する 諸工程よりなり、而して供給原料流れがp−キシレンに
    おいてかなり減少せしめられる、方法。 2.供給原料流れがo−キシレン、m−キシレン及びp
    −キシレンを含有する、特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 3.ゼオライトが、アルカリ金属、アルカリ土類金属お
    よびこれらの混合物よりなる群から選ばれる少くとも1
    種のカチオンを含有する、特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 4.ゼオライトがRbカチオン、Kカチオン、Csカチオン
    又はNaカチオンを含有する、特許請求の範囲第3項記載
    の方法。 5.下記諸工程、すなわち (a)供給原料とRb若しくはCsカチオン含有ベータゼオ
    ライトとを、該ゼオライトによるエチルベンゼンの吸着
    に適した条件下で接触させ、 (b)p−ジエチルベンゼンを、前記接触工程のあいだ
    又はあと、前記ゼオライトに通し、そして (c)エチルベンゼン濃度の高められた流れを前記ゼオ
    ライトから回収する 諸工程よりなる特許請求の範囲第1項記載の方法。
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