JP2707044B2 - 網目状陶磁器並びに網目状陶磁器の製造方法 - Google Patents

網目状陶磁器並びに網目状陶磁器の製造方法

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JP2707044B2
JP2707044B2 JP16833293A JP16833293A JP2707044B2 JP 2707044 B2 JP2707044 B2 JP 2707044B2 JP 16833293 A JP16833293 A JP 16833293A JP 16833293 A JP16833293 A JP 16833293A JP 2707044 B2 JP2707044 B2 JP 2707044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、網目に透し編んだ網
目状陶磁器並びに網目状陶磁器の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の陶磁器の透し製法としては、例え
ば、成型後に刃物を使い、手作業あるいは機械により掘
り刻む方法などが見受けられたが、いずれも単に、穴を
開けただけに過ぎないため、美術工芸品としての面白み
に欠け、といって、複雑な網目模様を作るには、このよ
うな方法では不可能であったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような実状に鑑
み、この発明は、複雑な網目模様を編み上げることがで
き、優れた透し効果が得られる網目状陶磁器並びに網目
状陶磁器の製造方法を提供することをその目的とするも
のである。
【0004】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係る網目状陶磁器は、わん曲かつ紐状
の長短の粘土片により、第1列は、所定の間隔に並べら
れた長片と、隣り合う長片と長片のそれぞれの山なり部
を粘着連結させた短片とで、また第2列は、所定の間隔
に並べられ、かつ、第1列の隣り合う長片と長片に交差
させ、重なり部分を粘着させた長片と、隣り合うこれら
の長片と長片のそれぞれの山なり部を粘着連結させ、か
つ、第1列の長片と重なる部分を粘着させた短片とで、
さらに第3列は、第1列と同一の配列とし、これらの配
列が順次繰り返されて、任意の形状に形成されてなるも
のである。また、本発明に係る網目状陶磁器の製造方法
は、わん曲かつ紐状の長短の粘土片により、第1列は、
所定の間隔に長片を並べるとともに、隣り合う長片と長
片のそれぞれの山なり部を短片で粘着連結させ、また、
第2列は、第1列の隣り合う長片と長片に交差するよう
長片を所定の間隔に並べ、重なり部分を粘着連結させ、
これらの隣り合う長片と長片のそれぞれの山なり部を短
片で粘着連結させるとともに、該短片と第1列の長片と
重なる部分を粘着連結させ、さらに、第3列は、第1列
と同一の配列とし、これらの配列を順次繰り返して、任
意の形状に形成してなるものである。
【0005】
【作用】本発明は、製作に際して、まず、粘土を手の平
などでのばし、例えば、ある組は長片が4cm、短片が1
cm、別の組は長片が6cm、短片が2cmといったように、
複数組の長短の2種類に切断し、次いで、木製丸棒定規
などで半円状に曲げる。しかる後、これらの基本となる
わん曲かつ紐状の長短の粘土片をピンセットを用いて、
石膏型内に水で粘着させ、以下の手順により目的の形状
に形成する。第1列は、所定の間隔に長片を並べるとと
もに、隣り合う長片と長片のそれぞれの山なり部に短片
を粘着連結させる。また、第2列は、第1列の隣り合う
長片と長片に交差するよう長片を所定の間隔に並べ、重
なり部分を粘着連結させ、これらの隣り合う長片と長片
のそれぞれの山なり部を短片で粘着連結させるととも
に、該短片と第1列の長片と重なる部分を粘着連結させ
る。最後の第3列は、第1列と対応する配列とする。以
下、これらの配列を順次繰り返すことにより、網目に編
み込まれた花瓶、卓器、皿等の任意の形状に形成するこ
とができ、型取り終了後は、型内で自然乾燥させてから
脱型する。したがって、上記の方法により作製された網
目は、例えば、第1列と第3列の長片の山すそ部分の間
の隙間など、空隙が多いので、素材が少量で済み、軽量
である上に、優れた透し効果が得られ、しかも、三層の
粘着連結としているから、強い結合力により網目が編ま
れ、堅牢な陶磁器が作製されることとなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る網目状陶磁器並びに網目
状陶磁器の製造方法について、添付図面に示す実施の一
例に基づいて説明する。図1〜図2は、本発明に係る製
造方法により製作された卓器を示している。図3は製作
手順の概略を示している。 (イ)手の平で粘土を直径4mm前後の細紐状にのばす。 (ロ)カッタ−で切断する。長さ4cm前後の長片と1cm
前後の短片ものを基本とする。 (ハ)木製丸棒定規などで半円状に曲げる。 (ニ)石膏型内でピンセットを使い、接着部分を水で粘
着する。成型面を強度保持のために三重に粘着する。 (ホ)型内で自然乾燥させてから脱型する。 図4は本発明による網目の製作方法を段階的に示す説明
図であり、左側は平面図、右側は上面図である。A-1〜A
-2は第1列であり、 A-1 所定の間隔に長片1aを並べる。 A-2 隣り合う長片1aと長片1aのそれぞれ山なり部に短
片1bの両端面を接触させ、粘着連結させる。 B-1〜B-2は第2列であり、 B-1 第1列の隣り合う長片1aと長片1aに交差するよう
長片2aを所定の間隔に並べ、重なり部分を粘着連結させ
る。 B-2 隣り合う長片2aと長片2aのそれぞれ山なり部に短
片2bの両端面を接触させ、粘着連結させるとともに、こ
の短片2bと第1列の長片1aと重なる部分を粘着連結させ
る。 C-1〜C-2は第3列であり、 C-1 長片3aを第1列の長片1aに対応する位置に並べ、
第2列の長片2aと交差部分を粘着連結させる。 C-2 隣り合う長片3aと長片3aのそれぞれ山なり部に短
片3bの両端面を接触させ、粘着連結させるとともに、こ
の短片3bと第2列の長片2aと重なる部分を粘着連結させ
る。 したがって、これにより、網目が強固に編まれることと
なるが、素材が少量で済むため、軽量である上に、空隙
が多いので、優れた透し効果が得られる。以下、これら
の配列を順次繰り返すことにより、網目に編み込まれた
卓器に形成すればよい。尚、図中、4は基片である。ま
た、上記実施例においては、卓器に本発明を適用した
が、卓器に限らず、例えば、室内インテリアや各種の食
卓器等、どのようなものに適用してもよいことは勿論で
ある。さらに、製作に当たってすべての構成片が本発明
による網目構成である必要はなく、それ以外の構成を含
んでも無論よく、そして、長片と短片の組合せについて
も、一つの組だけで作製してもよいし、また、異なる寸
法の複数の組を用いて作製してもよい。
【0005】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る網目状
陶磁器並びに網目状陶磁器の製造方法によれば、作製さ
れた網目に空隙が多いので、素材が少量で済み、軽量と
なる上に、前記空隙について言えば、例えば、第1列と
第3列の長片の山すそ部分の間にも空隙が存在するか
ら、照明器具として用いれば、こうした空隙に光が屈折
して、優れた透し効果が得られるものである。また、上
記したように、三層の粘着連結としているため、強い結
合力によって網目が編まれ、堅牢な陶磁器を製作でき、
花瓶、卓器、皿、等については勿論のこと、その他種々
の物品に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】製作手順の概略を示す説明図である。
【図4】網目の製作方法を段階的に示す説明図である。
【符号の説明】
1a 長片 1b 短片 2a 長片 2b 短片 3a 長片 3b 短片 4 基片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 わん曲かつ紐状の長短の粘土片により、
    第1列は、所定の間隔に並べられた長片と、隣り合う長
    片と長片のそれぞれの山なり部を粘着連結させた短片と
    で、また第2列は、所定の間隔に並べられ、かつ、第1
    列の隣り合う長片と長片に交差させ、重なり部分を粘着
    連結させた長片と、隣り合うこれらの長片と長片のそれ
    ぞれの山なり部を粘着連結させ、かつ、第1列の長片と
    重なる部分を粘着連結させた短片とで、さらに第3列
    は、第1列と同一の配列とし、これらの配列が順次繰り
    返されて、任意の形状に形成されてなることを特徴とす
    る網目状陶磁器。
  2. 【請求項2】 わん曲かつ紐状の長短の粘土片により、
    第1列は、所定の間隔に長片を並べるとともに、隣り合
    う長片と長片のそれぞれの山なり部を短片で粘着連結さ
    せ、また第2列は、第1列の隣り合う長片と長片に交差
    するよう長片を所定の間隔に並べ、重なり部分を粘着連
    結させ、これらの隣り合う長片と長片のそれぞれの山な
    り部を短片で粘着連結させるとともに、該短片と第1列
    の長片とが重なる部分を粘着粘着させ、さらに第3列
    は、第1列と同一の配列とし、これらの配列を順次繰り
    返して、任意の形状に形成してなることを特徴とする網
    目状陶磁器の製造方法。
JP16833293A 1993-06-16 1993-06-16 網目状陶磁器並びに網目状陶磁器の製造方法 Expired - Lifetime JP2707044B2 (ja)

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