JP2705095B2 - 回転アクチュエータ - Google Patents

回転アクチュエータ

Info

Publication number
JP2705095B2
JP2705095B2 JP63100867A JP10086788A JP2705095B2 JP 2705095 B2 JP2705095 B2 JP 2705095B2 JP 63100867 A JP63100867 A JP 63100867A JP 10086788 A JP10086788 A JP 10086788A JP 2705095 B2 JP2705095 B2 JP 2705095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
restricting
rotation
rotary actuator
stable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63100867A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01270762A (ja
Inventor
宗男 竹内
政文 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP63100867A priority Critical patent/JP2705095B2/ja
Priority to US07/224,117 priority patent/US4899073A/en
Publication of JPH01270762A publication Critical patent/JPH01270762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2705095B2 publication Critical patent/JP2705095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、4極の界磁極のうち1対の界磁極の作る界
磁によるロータの1つの安定点と、他の1対の界磁極の
作る正・逆界磁による安定点の直前で回転を阻止して得
られる2つの安定点との、3位置を制御可能な回転アク
チュエータに関する。
(従来の技術) 従来、ディジタル的に回転位置を制御するものとして
はステッピングモータが一般的であり、各方面に利用さ
れている。しかし、3位置を得る簡単なシステムであっ
てもステップモータでは6極の界磁巻線が必要であり、
小型化、軽量化を要求する分野での利用には不向きとな
る。
そこで、4極の界磁極を使用するだけで3位置を制御
できる次のような回転アクチュエータが提案されてい
る。第8図がその回転アクチュエータの動作原理を説明
するための概略説明図である。図示するスイッチS1を投
入することで4極の界磁極の中で空間的に互いに相対す
る1対の界磁極φ1A、φ1Bは反対極性に励磁される。こ
の状態では、円筒状の永久磁石からなるロータRはその
磁軸を界磁極φ1A、φ1Bの作る磁束線と一致して安定
し、スイッチS1を開放した後もロータRが永久磁石であ
るからディテントトルクが発生して安定状態を維持する
(図中のB位置)。
この状態からスイッチS1を開放し、スイッチS2を投入
すると、界磁極φ1A、φ1Bの替わって1対の界磁極φ2
A、φ2Bが励磁(この時の磁界の方向を正方向とする)
される。このため、ロータRには上記Bの安定位置から
反時計方向への回転力が作用し、ロータRの磁軸と界磁
極φ2A、φ2Bの作る磁束線とが一致するまで回転しよう
とする。しかし、ロータRとアクチュエータ本体との間
には、反時計方向の回転により磁軸と磁束線とが一致す
る直前で反時計方向の回転を制限する回転制限部が用意
されており、図中のA位置まで磁軸を回転させてロータ
Rは停止する。
ここで回転制限部とは、ロータRから突設される第1
制限部材と、その第1制限部材の回転軌跡上にアクチュ
エータ本体から突出された第2制限部材とからなり、ロ
ータRがA位置まで回転したとき第1制限部材と第2制
限部材とが当接してロータRの回転を阻止する。
スイッチS2に変えてスイッチ3を投入したときロータ
Rには時計方向の回転力が作用するが、上記同様の構成
の回転制限部の作用により図中のC位置まで回転してロ
ータRを停止する。
この様に、4極の界磁極及び回転制限部を有する簡単
な構成であっても、A、B、C、3つの位置に制御でき
る回転アクチュエータが実現される。この種の回転アク
チュエータは、小型、軽量となる利点のため、例えば車
両用のアクチュエータとして用いられている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記のごとき回転アクチュエータにあっても
未だに十分なものではなく、次のような課題が未解決で
あった。
4極により3つの安定点を得る回転アクチュエータ
は、回転制限部によりロータRの回転を強制的に阻止し
て2つの安定位置(第8図のA位置及びC位置)を得て
いる。すなわち、この2つの安定位置に回転アクチュエ
ータを制御する度に、回転制限部である第1制限部材と
第2制限部材との衝突が発生する。このため、両制限部
材の衝突により発生する衝突音、両制限部材の機械的な
劣化などの問題が発生している。
これらの課題を解決するため、ロータRの回転力を低
下させ、両制限部材の衝突力を低減する対策が考えられ
る。しかし、回転アクチュエータを利用する対象の多く
は、大きな駆動トルク及び高い応答性を要求するため
に、現実的な解決策とならない。
また、回転アクチュエータの駆動トルク及び応答性を
低下させることなく上記課題を解決するために、第1制
限部材及び第2制限部材を弾力性に富む材質により形成
する方策がある。しかしこの方策によれば、両制限部材
が当接してから互いの弾力性のために大きく撓み、ロー
タRの2つの安定位置が高精度に定まらなくなる。これ
では、回転アクチュエータとして要求される基本的性能
を失することになる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、回転制限部を備えることにより4極により3つの安
定点を得る小型、軽量の回転アクチュエータにおいて、
動作音が小さく、耐久性にも優れた回転アクチュエータ
を提供することを目的としている。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明は回転アクチュ
エータの構成した手段は、 4極の界磁極を有し、空間的に互いに相対する1対の
界磁極が反対極性に励磁されるステータと、該ステータ
の界磁に応じて回転するロータと、該ロータが1対の界
磁極を作る界磁による安定点から他の1対の界磁極の作
る正・逆界磁による安定点の直前まで回転することを許
可する回転制御部と、を有する回転アクチュエータにお
いて、 前記回路制御部が、 前記ロータに形成される第1制限部材と、 該第1制限部材の回転軌跡上に位置するよう前記ステ
ータに形成される第2制限部材と、 前記第1及び第2制限部材より高い弾性力を有し、該
第1及び第2制限部材の間に介在して、前記ロータが前
記安定点の直前まで回転した際に該ロータの回転力を低
減させる第2緩衝部材と、 該第1緩衝部材より高い弾性力を有し、前記第1及び
第2制限部材の間に介在して、前記ロータが前記安定点
の直前まで回転した際に該ロータの回転力を低減させる
第2緩衝部材と、 を備えることをその要旨としている。
(作用) 本発明の回転アクチュエータにあっては、ロータの回
転を阻止して2つの安定点を作り出す回転制限部が、次
のような作用をなす第1制限部材、第2制限部材,第1
緩衝部材,及び第2緩衝部材の4つの部材より構成され
る。
即ち、第1制限部材はロータに形成されてるもので、
ロータと一体となり回動する。また、第2制限部材は第
1制限部材の回転軌跡上に位置するようにステータに形
成され、前記ロータの回転を第1制御部材とともに制限
する。
一方、これら第1制限部材と第2制限部材との間に介
在する第1緩衝部材及び第2緩衝部材は、いずれも、第
1制限部材と第2制限部材が第1及び第2緩衝部材を介
して当接した時に弾性変形することにより、ロータを安
定点に保持しようとする磁力に対抗する荷重を発生させ
てロータの回転力を低減される。
なお第1緩衝部材は、第1及び第2制御部材よりも高
い弾性力を有し、また第2緩衝部材は、この第1緩衝部
材より更に高い弾性力を有している。このため、ロータ
が安定点の直前まで回転して、回転制限部を構成する各
部材が互いに当接すると、まず最も弾性力の大きい第2
緩衝部材が作用し、この第2緩衝部材の弾性変形が限界
に達すると、第1緩衝部材が作用することになる。
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例を
挙げて説明する。
(実施例) 第1図は実施例の回転アクチュエータの分解斜視図、
第2図はそのI−I線断面図、第3図はそのロータのA
方向矢示図である。
回転アクチュエータのロータ2は、2極に着磁された
円筒状の永久磁石4と円環状の鉄系焼結で成形されたリ
ング6と樹脂ボビン8とからなり、外周に永久磁石4
を、内周にリング6を配置して樹脂ボビン8により一体
形成されている。従ってロータ2は、リング6の内径を
内径とし、永久磁石4の外径を外径とする円筒状の部材
となり、中心部に形成されるリング6の内径に等しい軸
嵌入孔9を有する。
また、樹脂ボビン8の下面に突出して、ロータ2の回
転角度を規制する第1ストッパ部10およびスリット部12
が一体形成されている。
第1ストッパ部10は、ロータ2の回転を所定角度範囲
に制限するためのもので、略扇状に形成されている。ま
た第1ストッパ部10を切り欠いて、波型に成形された弾
性力に富む板ばねが11が嵌合されている。この様に構成
される第1ストッパ部10及び板ばね11は、後述するごと
くベース部材20に形成されるロータ遊嵌部22にロータ2
が嵌入され、回転するとき、ロータ遊嵌部22に形成され
る第2ストッパ部24と作用し合って、ロータ2の回転角
度を制限する。なお、板ばね11は通常のばね材、例えば
リン青銅、ステンレスなどにより形成されている。
また、樹脂ボビン8の下面中央にある軸嵌入孔9の周
壁に形成されるスリット部12は、回転アクチュエータの
出力軸となる回転軸30の一端に圧入されているピン32を
嵌入してこれに回転力を伝達する、いわゆる自在継手を
構成している。
ベース部材20には、ロータ2の外形より僅かに大きな
径のロータ遊嵌部22が形成され、ここに上記ロータ2が
遊嵌される。このロータ遊嵌部22には、上記第1ストッ
パ部10に嵌合された板ばね11と当接する硬質のゴム等で
構成される当接部材25を保持する第2ストッパ部24が形
成されるほか、ロータ遊嵌部22と同心状でより大径の環
状溝26、ロータ遊嵌部22の中央に穿設され回転軸30の貫
通する貫通孔28が一体成形されている。また、全体は略
楕円形状をしており、その長径方向の外周近辺に、組立
後の回転アクチュエータを被駆動部材に取り付けるボル
トと貫通させるボルト孔29A、29Bが穿設されている。こ
の様に複雑な形状を要求されるため、ベース部材20は樹
脂により構成されている。
ステータ40は、互いに直交する位置に4つのコア42、
44、46、48を配設し、その中央にシャフト50を立設した
ものを樹脂部材52により一体成形したものであり、コア
42〜48を覆う樹脂52の外周にはコイル42C〜48Cが巻装さ
れている。コイル42C〜48Cの巻線端部は、樹脂部材52に
圧入されるターミナル42T〜48Tに巻き付け後、はんだ付
けされている。
上記ロータ2とステータ40は、ロータ2の中心部に穿
設される軸嵌入孔9にシャフト50を嵌入して組み立てら
れるが、この状態でコア42〜48の内周部とロータ2の外
周部には僅かなギャップを有するように予め設計されて
いる。また、ロータ2の回転スムースとするためにシャ
フト50には鉄系焼結金属に潤滑油が含浸されているもの
を使用している。
なお、第1ストッパ部10及び第2ストッパ部24が、本
発明の第1制限部材及び第2制限部材に相当し、また当
接部材25が第1緩衝部材に、板ばね11が第2緩衝部材に
夫々相当する。
ヨーク60は、プレス加工された鉄板により構成されて
いる。ヨーク60には、上記ターミナル42T〜48Tに取り付
けられているコイル42C〜48Cの端部と外部の励磁電源と
を電気的に接続するリード線62の導入口となるリード導
入口64およびベース部材20を固定・保持するためのスリ
ット66が形成されている。上記各部材を第2図に示すよ
うに組立後、スリット66の形成されているヨーク60の下
部を内側に曲げ加工することでヨーク60とベース部材20
とが一体化される。このヨーク60とベース部材20との取
付部分(II−II断面)を拡大して示したものが、第4図
の拡大断面図である。図示のようにベース部材20の周面
底部はテーパ部20Tが形成されているため、スリット66
下部のヨーク60を内部に曲げ加工するだけでヨーク60と
ベース部材20との緊密な組立が可能となっている。
なお、ステータ40とヨーク60との間にはウエーブワッ
シャ70が設けられており、ステータ40をベース部材20の
方向へ押し付けるように作用している。ステータ40の各
コイル42C〜48Cとヨーク60との間に設けられるプレート
72は絶縁性のもので、ターミナル42T〜48Tとヨーク60と
を絶縁している。また、ベース部材20の環状溝26にはO
リング74が配設されており、ヨーク60とベース部材20と
を組み付けたときに両者間に介在し、回転アクチュエー
タの防水性を良好に維持している。ベース部材20の底面
に着設されてる環状のスポンジゴム76も、前記Oリング
74同様に回転アクチュエータの防水性を向上させるため
に設けられたもので、外部からの水の侵入を防止してい
る。
次に、回転アクチュエータのコア42〜48を適宜励磁し
て、ロータ2を回転駆動したときの、第1ストッパ部1
0、板ばね11及び第2ストッパ部24、当接部材25の作用
につき説明する。
第5図は、ロータ遊嵌部22に遊嵌しているロータ2を
ベース部材20側から見た図であり、ロータ遊嵌部22に形
成される第2ストッパ部24及び当接部材25が点線により
表している。
第5図(a)は、コア42,46を励磁し、ロータ2を3
つの安定点のうちの中間位置に停止するように駆動した
ときの図面である。このとき、ロータ2の第1ストッパ
部10及び板ばね11は、ロータ遊嵌部22の中で当接部材25
に当接することなく略中間位置にある。
この安定状態からロータ2を他の安定位置に制御する
ため、コア42,46に替わってコア44,48を励磁(このとき
の方向を正方向とする)したとき、ロータ2とロータ遊
嵌部22との関係を第5図(b)に示している。ロータ2
は、実線矢印方向に磁力FGを受け回転すると、第1スト
ッパ部10及び第2ストッパ部24とが当接し、第2ストッ
パ部24から受ける荷重FK(点線矢印)とその回転力FGが
平衡したとき停止し、図示する状態で安定する。
この様なロータ2の駆動を2つの力FG,FKの平衡の見
地から表したものが第6図であり、ロータ2の板ばね11
と当接部材25とが接触したときからロータ2の回転が停
止する間の、ロータ2の回転角度θとロータ2の受ける
力との関係を示している。なお、図中の点線は、板ばね
11及び当接部材25のそれぞれが、回転角度θに対して発
生する荷重を示したものである。図示するように、両者
とも回転角度θの増加に伴って発生する荷重は徐々に大
きくなる右上がりの特性を示す。しかし、板ばね11の弾
性力は当接部材25に比較して高く、同一回転角度θに対
して発生する荷重は小さな値となる。
第6図に示すように、ロータ2はコア44,48により磁
力FGを受けて回転する。この力FGにより回転角度θ増加
すると、初めに弾性力に富む板ばね11が当接部材25に押
されて撓み、それに伴ってロータ2に磁力FGに対向する
荷重FKを発生する。この板ばね11による荷重FKが発生す
る期間T1は、板ばね11の弾性力が高いため、回転角度θ
の増加に対して小さい割合で増加する。そして、第5図
(b)に示すように板ばね11がストッパ部10に密着する
まで撓むと、次に硬質のゴム製である当接部材25が撓み
始める。この当接部材25は弾性力が低いため、回転角度
θの増加に対して発生する荷重は急激に増加する。すな
わち、回転角度θの増加は僅かでも当接部材25の発生す
る荷重は急激に増加し、磁力FGと平衡する位置(回転角
度θT)でロータ2は停止する。
以上の第1ストッパ部10と第2ストッパ部24との関係
は、コア44,48を逆方向に励磁し、ロータ2を反時計方
向に回転させた場合についての同様となる。
この様に構成され、動作する本実施例の回転アクチュ
エータは、次のような効果が明らかである。
まず、回転アクチュエータの基本的構成は、第1図な
いし第2図に示すように、4つの磁極によりロータ2の
回転位置として3つの安定位置を得ることができ、小
型、かつ軽量の回転アクチュエータである。
また、3つの安定位置に作動する際に、回転アクチュ
エータの作動音は極めて小さく、衝突音が低減される。
すなわち、3つの安定位置の中央位置にロータ2を作動
させるときには、何ら構成部材間の衝突などは発生せ
ず、騒音の原因となるものはない。その他の2つの安定
位置にロータ2を作動させると、第5図(b)に示すよ
うに両ストッパ部の衝突が発生する。しかし、この衝突
の初期において弾力性に富む板ばね11が緩衝材として作
用し、回転力は弱められる。従って、衝突による衝突音
は低減され、かつ衝突する部材の衝撃が緩和され、耐久
性の向上などが達成される。
更に、本実施例の回転アクチュエータの位置精度は、
板ばね11の存在に拘らず高精度に維持される。まず、第
5図(a)の安定位置に制御するとき、回転アクチュエ
ータは何ら衝突の発生もなく、その位置精度は通常のス
テップモータ同様に高精度に決定される。また、両スト
ッパ部の衝突によってロータ2の安定位置が決定される
場合(第5図(b))も、第6図を用いて説明したよう
に、力の平衡する位置にロータ2が安定し、位置精度は
極めて高くなる。しかも、その位置精度は、磁力FGの変
動に対しても極めて良好な安定性を示す。
すなわち、第6図においては説明を簡略化するために
ロータ2の受ける磁力FGは一定として説明しているが、
実際には、その大きさは回転角度θにより、ロータ2を
形成する永久磁石4やコア42〜48の励磁回路の経時変化
により僅かに変動する。この関係を第6図に示すなら
ば、図中に矢印で示す範囲内で磁力FGが変動することに
なる。しかし、図からも明らかなように磁力FGに対抗す
る荷重FGは、回転角度θの僅かな変化により発生するた
め、ロータ2の位置精度は板ばね11を設けたことにより
何ら低下することなく、当接部材25の弾性力のみに依存
し、これを適宜調節することで所望の精度に設計するこ
とができる。
なお、上記実施例では板ばね11をロータ2に形成した
第1ストッパ部10に取り付ける例について説明したが、
何らその様な構成に限定されるものではなく、ベース部
材20側の第2ストッパ部24に板ばねを配置する構成であ
ってもよい。
また、第6図の説明より明らかなように、ロータ2の
回転角度を高精度に決定するため、最終的にロータ2の
回転を阻止する当接部材25の弾性力は小さく、一方両ス
トッパ部の衝突の際の衝撃を吸収するために板ばね11の
弾性力は大きい必要がある。しかし、この弾性力の条件
を満足するものであれば、その構成は何れでもよい。例
えば、第7図(a)に示すように、ロータ2の第1スト
ッパ部10とベース部材20の第2ストッパ部24との間に移
動自在に弾性力に富むゴム片80を内蔵してもよい。この
様に構成すれば、ゴム片80は第1ストッパ部10と第2ス
トッパ部24との間で移動し、両ストッパ部の衝突の際に
はその中間に介在して衝撃を吸収することができる。
更に、第7図(b)に示すように、第2ストッパ部24
の保持する当接部材25を、第1ストッパ部10と当接する
先端部分のみ弾性力を高めた、いわゆる複合材として構
成してもよい。この様に複合材を使用すれば、部品点数
が減少するため。製造コスト、品質管理などの面から有
利となる。
発明の効果 以上、実施例を挙げて詳述したように本発明の回転ア
クチュエータにおいては、第1制限部材と第2制限部材
との間に、回転制限部に第1及び第2制限部材より弾性
力の大きな第1緩衝部材、及び該第1緩衝部材より弾性
力の大きな第2緩衝部材が設けられており、第1緩衝部
材と第2緩衝部材とは段階的に作用して、最初に弾性力
の大きな第2緩衝部材がロータの回転力をある程度低減
させた後、第2緩衝部材より弾性力の小さい第1緩衝部
材がロータが停止させている。
従って、本発明の回転アクチュエータによれば、第1
及び第2制限部材に加わる緩衝を十分に低減することが
でき、これらの衝突時に発生する作動音を十分に低減で
きると共に、回転制限部を構成する各部材の耐久性を十
分に向上させることができる。
即ち、本発明の回転アクチュエータでは、弾性久の大
きい第2緩衝部材が、大きく弾性変形して、第1及び第
2制限部材が当接した時の衝撃を十分に小さくする。し
かし、弾性力の大きい第2緩衝部材では、ロータの回転
力を減少させる割合が小さいため、途中で緩衝部材が変
形しきって、それ以上は緩衝部材とし有効に働くことが
できなくなる。ところが、その後は、第1緩衝部材が、
弾性変形を開始してロータ(制限部材)が停止するまで
ロータの回転力を減少させるのである。なお第1緩衝部
材が弾性変形を開始する時に、作用する弾性力が急激に
小さくなるが、第2緩衝部材がロータの回転力をある程
度減少させているので、第1および第2制限部材が大き
な衝撃を受けることなく、従って、ロータの回転力の吸
収を良好に行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の回転アクチュエータの分解斜視図、第
2図はそのI−I線断面図、第3図はそのロータのA方
向矢示図、第4図はそのII−II断面の拡大図、第5図
(a)、(b)実施例のロータの回転状態を説明する説
明図、第6図はその回転原理を説明するめのロータに作
用する力の特性図、第7図(a),(b)は他の実施例
のロータの回転制限部の構成説明図、第8図は従来の回
転アクチュエータの動作説明図、を示している。 2…ロータ、4…永久磁石 10…第1ストッパ部、20…ベース部材 24…第2ストッパ部、25…当接部材 40…ステータ、42〜48…コア 60…ヨーク、66…スリット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4極の界磁極を有し、空間的に互いに相対
    する1対の界磁極が反対極性に励磁されるステータと、
    該ステータの界磁に応じて回転するロータと、該ロータ
    が1対の界磁極の作る界磁による安定点から他の1対の
    界磁極の作る正・逆界磁による安定点の直前まで回転す
    ることを許可する回転制限部と、を有する回転アクチュ
    エータにおいて、 前記回転制御部が、 前記ロータに形成される第1制限部材と、 該第1制限部材の回転軌跡上に位置するよう前記ステー
    タに形成される第2制限部材と、 前記第1及び第2制限部材より高い弾性力を有し、該第
    1及び第2制限部材の間に介在して、前記ロータが前記
    安定点の直前まで回転した際に該ロータの回転力を低減
    させる第1緩衝部材と、 該第1緩衝部材より高い弾性力を有し、前記第1及び第
    2制限部材の間に介在して、前記ロータが前記安定点の
    直前まで回転した際に該ロータの回転力を低減させる第
    2緩衝部材と、 を備えることを特徴とする回転アクチュエータ。
JP63100867A 1987-07-24 1988-04-22 回転アクチュエータ Expired - Lifetime JP2705095B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63100867A JP2705095B2 (ja) 1988-04-22 1988-04-22 回転アクチュエータ
US07/224,117 US4899073A (en) 1987-07-24 1988-07-25 3-position rotational actuator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63100867A JP2705095B2 (ja) 1988-04-22 1988-04-22 回転アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01270762A JPH01270762A (ja) 1989-10-30
JP2705095B2 true JP2705095B2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=14285265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63100867A Expired - Lifetime JP2705095B2 (ja) 1987-07-24 1988-04-22 回転アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2705095B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6284830B2 (ja) * 2014-06-09 2018-02-28 セイコープレシジョン株式会社 アクチュエータ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434012A (en) * 1977-08-20 1979-03-13 Shinano Tokki Kk Electromagnetic rotating apparatus
JPS61113984U (ja) * 1984-12-27 1986-07-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01270762A (ja) 1989-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6701803B1 (en) Reduction gears-integrated actuator
US4899073A (en) 3-position rotational actuator
KR100820269B1 (ko) 구동장치
EP1713166B1 (en) Stepping motor
US7183676B2 (en) Stepping motor
JP2705095B2 (ja) 回転アクチュエータ
JPH08251902A (ja) ステップモータ
JP3665755B2 (ja) ステータ支持機構とこのステータ支持機構の製造方法およびこのステータ支持機構を備えたブラシレスモータ
JP2001136725A (ja) 電磁駆動モータおよびこれを用いた光量調節装置
JP3517606B2 (ja) モータ
JPH11275848A (ja) スクリュー付きモータ
JP5046094B2 (ja) リニアアクチュエータ
JPH0624420B2 (ja) 回転アクチュエ−タ
JPH0729738Y2 (ja) ストッパを有するモ−タ
JPH05176518A (ja) リードスクリュー付きステッピングモータ
JP2523960Y2 (ja) ステッピングモータ
JP2574125B2 (ja) モータ及びその組立方法
JP3269395B2 (ja) ステッピングモータ
JP4679114B2 (ja) ステッピングモータ。
JP2000152580A (ja) アクチュエータ
JPH07191377A (ja) 電磁駆動モーターユニット
JP2002369488A (ja) 電磁駆動モータ及びそれを有する電磁駆動絞り装置
JPH07110120B2 (ja) 3位置回転アクチュエ−タ
JP2579691B2 (ja) 回転振動防止装置付きステッピングモータ
KR20210025139A (ko) 탄성부시 및 이를 이용한 전동모터