JP2705076C - - Google Patents

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JP2705076C
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反射型送信装置に係り、特にマイクロ波を利用した識別システムで使
用する送信装置に用いて好適なものである。 〔発明の概要〕 送信すべきデータでアンテナのインピーダンスを変えて、入射電波を変調して
反射波として再放射させることにより、低電力且つ小型化した反射型送信装置で
ある。 〔従来の技術〕 送信装置からの電波を認識装置(コミュニケータ)で受信して物品を認識した
り、或いはゲートにおける入退出者をチェックするシステムが実用化されている
。このようなシステムにおいて用いられる送信装置はタグ(付け札)状またはカ
ード状に形成されていて、反射型または能動型の送信装置が用いられている。 反射型送信装置は、送信装置本体に電波反射用のアンテナを設け、認識装置か
ら送信された電波をアンテナで反射させて認識装置に送り返すようにしたもので
ある(例えば特公昭57−24598号)。 一方、能動型の送信装置はデータの発生回路、データを伝送するための送信回
路、認識装置から送信された電波を受信するための受信回路等が設けられていて
、認識装置からの電波に呼応して認識用のデータを送ることができるようになっ
ている。 〔発明が解決しようとする課題〕 反射型送信装置は構成が簡単で小型及び安価に作ることができるが、データを
送ることができない。このため、例えば宅配便や航空貨物便などで実施されてい
る物流管理システムのように、高度な認識が必要な場合は使用することができな
かった。 これに対し、能動型送信装置はデータを伝送することができるが、送信回路や
受信回路及びこれらの回路の電源等が必要である。 本発明は上述の問題点をかんがみデータが送れる送信装置を小型化すると共に
、安価に作ることができるようにすることを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本発明の反射型送信装置は、入射する連続波の電波を反射させる2端子アンテ
ナ4と、送信データの発生回路9と、上記アンテナの2端子にドレインとソース
が接続され、上記送信データの発生回路の出力にゲートが接続されて、上記送信
データによりオンオフされることにより、上記アンテナの端子間インピーダンス
を変化させる無電源のFETトランジスタ8とを具備し、上記送信データの発生
回路と上記FETトランジスタとは、一体的に組み込まれたワンチップICで構
成されており、入射電波に対するアンテナインピーダンスの整合/不整合により
反射電波を上記送信データで変調するようにしたことを特徴とする。 〔作用〕 2端子アンテナの端子間インピーダンスを変化させる無電源のFETトランジ
スタ8を用い、入射電波に対するアンテナインピーダンスの整合/不整合により
反射電波を送信データで変調することにより、スイッチング素子を駆動するバイ アス電源を使用することなく、極微電力の反射型データ送信装置を構成している
また送信データの発生回路とFETトランジスタとをワンチップIC化するこ
とにより、電力消費をより少なくし、カード状に構成する場合に極めて小型軽薄
にすることができる。 〔実施例〕 第1図は本発明の一実施例を示す反射型送信装置の構成図である。この送信装
置はIDタグ装置として構成されている。タグ本体1は例えば合成樹脂により薄
い付け礼状に形成されていて、第2図の平面図で示すようにフレキシブル基板等
に印刷配線されたダイポールアンテナ4が表面に設けられている。またその内部
には発信データを形成する識別コード発生器2と、この識別コード発生器2の駆
動用電源である電池3とが埋設されている。 識別コード発生器2は、発振器5、アドレスカウンタ6、メモリ7、FETト
ランジスタ8が一体的に組込まれたワンチップICで構成されていて、消費量力
は極めて小さい。 メモリ7は例えば書込み可能ROM(PROM)であり、ここにIDタグ装置
から送り出すデータが書込まれている。即ち、例えばIDタグ装置を物流システ
ムで使用する場合、荷物の種類や受付番号、受取人及び発送人の氏名、行先等の
データがコード化(ディジタル化)されて書込まれている。 識別コード発生器2に設けられている端子2a、2bに電池3のプラス電極と
マイナス電極とが夫々直結されていて、識別コード発生器2は常に動作している
。従って、発振器5、アドレスカウンタ6、メモリ7から成るデータ発生回路9
が常に動作していて、所定の周波数のクロック信号ckが、発振器5からアドレ
スカウンタ6に常時導出されている。 アドレスカウンタ6がメモリ7のアドレスを指定していて、指定された番地に
書込まれているデータが読出される。アドレスカウンタ6はクロック信号ckが
与えられるごとにカウントアップして次の番地を指定するので、メモリ7に書込
まれているデータが次々と読出されて行く。読出されたデータは、ディジタル信
号より成る一連の識別コードIDとしてFETトランジスタ8のゲート電極に与
えられる。このためゲート電極の電位が識別コードIDの内容(データ)に応じ て高電位及び低電位に変化するので、トランジスタ8は識別コードIDに応じた
オン/オフ動作を行なう。 トランジスタ8は、ソース電極に接地されていると共に、ドレイン電極が識別
コード発生器2の端子2cに接続されている。このため、トランジスタ8がオン
/オフ動作することにより端子2bと2cとの間のインピーダンスが変化する。
この端子2b、2cにアンテナ4の給電点4a、4bが接続されている。 第3図のシステムブロック図に示すように、認識装置であるコミュニケータ1
2から放射されたマイクロ波帯の連続波の送信波11を受信すると、ダイポール
アンテナ4に電圧が誘起されて、受信電流Iが流れる。このためダイポールアン
テナ4からは受信した電波、即ちコミュニケータ10から放出された送信波11
が再放射される。再放射された電波、即ちダイポールアンテナ4からの反射波1
4をコミュニケータ10が受信アンテナ13で受信して復調する。 トランジスタ8のオン/オフに応じて端子2b、2c問(給電点42、4b問
)のインピーダンスが変化する。トランジスタ8がオンしたときに、給電点4a
、4b間のインピーダンスが例えば50〔Ω〕となって、ダイポールアンテナ4
が2.45GHzの送信波11とマッチングする。またトランジスタ8がオフし
たときには給電点4a、4bのインピーダンスが例えば100〔Ω〕となり、ダ
イポールアンテナ4のマッチングがくずれる。マッチングがとれているときと、
マッチングがとれていないときとでは、ダイポールアンテナ4の反射特性が異な
る。このため、マッチングしているときの反射波14と、マッチングしていない
ときの反射波とでは位相や振巾に差が生じる。即ち、このIDタグ装置は、トラ
ンジスタ8をオン/オフして、受信した電波(コミュニケータ10からの送信波
11)を位相(又は振巾)変調してコミュニケータ10に反射させていることに
なる。従って、コミュニケータ10において反射波14と送信波11との合成波
を受信して位相又は振巾復調することにより、データを受信することができる。 上記したように、ダイポールアンテナ4のマッチング状態がトランジスタ8の
オン/オフに対応し、トランジスタ8のオン/オフが識別コードIDに対応して
いるので、コミュニケータ10において識別コードIDの検出が可能となる。従
って、識別コードIDをコミュニケータ10に送信するための搬送波(キャリア
) をIDタグ装置で作る必要が無いので、送信回路及び送信用の電源を設ける必要
が無い。またコミュニケータからの送信波11を受信したときには反射波14が
自動的に発生するので、コミュニケータ10からの送信波11に呼応して識別コ
ードIDを送るようにするための受信回路及び受信用電源も必要ない。従って、
電力を消費するのは識別コード発生器2だけなので、消費電力が例えば1μAと
極めて小さい。このため10mA/h程度の小容量のボタン電池で1年間程度連
続動作させることができる。 このIDタグ装置は、メモリ7に書込むデータを変えることにより種々の分野
で利用することができる。例えば人物に関するデータを書込めば、ゲートにおけ
る入退出者の管理システムに適用できる。この場合、タグ本体1をカード状に形
成するのがよい。 なおダイポールアンテナ4の代りに他のアンテナ、例えばマイクロストリップ
アンテナを用いてもよい。 第4図は参考例として電源を持たない電池レスの反射型送信装置の要部回路図
である。この送信装置は、ダイポールアンテナ4の給電点4aと4bとの間にダ
イオードDとコンデンサC1とから成る直列回路を接続してあり、これらの接続
点と識別コード発生器2の端子2aとを接続してある。またコンデンサC1の他
方の端子(給電点4b)と端子2bとを接続してある。 ダイポールアンテナ4で受信されたコミュニケータ10からの送信波11は、
ダイオードDの2乗特性により逓倍され、送信波11の第2高調波が反射波21
としてIDタグ装置から再放射される。この例では第2高調波に共振する送信用
ダイポールアンテナ20を設け、このアンテナ20の給電点20a、20bをダ
イポールアンテナ4の給電点4a、4bに夫々接続し、第2高調波を効率良く再
放射している。 一方、ダイポールアンテナ4で受信されたコミュニケータ10からの送信波1
1はダイオードDで整流され、コンデンサC1に蓄えられる。従って、矢印Aで
示すようにコンデンサC1の両端に電圧が発生し、この電圧が端子2a、2bを
介して識別コード発生器2に与えられる。矢印A部に発生する電圧は受信点の電
界強度により異なるが、通常は数mV〜数Vとなるので、識別コード発生器2を 十分動作させることができる。 この例では第5図のデータ発生回路9のブロック図に示すように、複数個のフ
リップフロップFFを直列に接続したシフトレジスタ22にデータを記憶させて
ある。このシフトレジスタ22は直列入力直列出力形として構成されていて、最
終段に設けられているフリップフロップFFnからデータ(0及び1より成る)
が1ビットずつ出力され、識別コードIDとして端子2c(出力端子)に与えら
れる。また最終段のフリップフロップFFnからの出力を初段のフリップフロッ
プFF1、に再入力し、データを循環発生させている。 端子2cに与えられた識別コードIDは、コンデンサC2及びコイルL1を通し
てダイオードDのアノードに加えられる。このため、ダイオードDが識別コード
IDに応じて給電点20a(4a)と20b(4b)との間を導通または遮断す
るので、送信用ダイポールアンテナ20のインピーダンスが識別コードIDに応
じて変化する。従って、送信アンテナ20から再放射される反射波21の状態(
位相や振巾等)一が識別コードIDに応じて変化するので、コミュニケータ10
で反射波21を受信して復調することにより、データ発生回路9の発生データを
得ることができる。 なおコイルL1は高調波チョークコイルであり、受信波11が端子2cに流れ
るのを阻止している。またコンデンサC2及びコイルL1の接続点と接地との間に
コンデンサC3を接続してデータの出力ラインを高周波的に接地し、受信波11
が端子2cに流れないようにしてある。 次に第6図のブロック図は複数のIDタグ装置からの反射波を互いに区別して
識別できるようにしたシステムの例を示している。上述のようにコミュニケータ
から送信された電波の反射波を利用してデータ伝送を行なっているので、コミュ
ニケータに対する応答可能範囲に複数個のIDタグ装置があった場合には、これ
らのIDタグ装置からの放射がコミュニケータに同時に入射して混信が生じる。 第6図の例では、電圧制御発振器(VCO)26に鋸歯状波の電圧を与え、周
波数がωo+Δωotであるランプ状のFM波を発生させて送信アンテナ12から
送信する。FMの送信波28がIDタグ装置で受信され、その反射波29がコミ
ュニケータ31の受信アンテナ13に戻ってくる迄の時間をΔτとすると時刻t における受信周波数は、ωo+Δωo(t−Δτ)となる。この受信波29と送信
波28とを混合器27に与え、両者の差の周波数Δωo・Δτをもった出力信号
を得ると共に、この信号を周波数復調器30に与える。コミュニケータ31とI
Dタグ装置との距離に応じて、IDタグ装置で反射して戻ってくる迄の時間Δτ
が変わるので、差の周波数Δωo・Δτはコミュニケータ31から夫々のIDタ
グ装置迄の距離に応じた周波数となる。従って、IDタグ装置が複数個あっても
コミュニケータ31からの距離が異なれば、各反射波ごとに差の周波数Δωo
Δτが異なることにより、同時に入射する反射波を分離することができ、特定の
位置(Δτが所定値)にあるIDタグ装置からの反射波を復調した出力が復調器
30から得られる。従ってこの出力を例えば位相復調することにより、IDタグ
装置1から送られたデータを再生することができる。 〔発明の効果〕 本発明は、2端子アンテナの端子間インピーダンスを変化させる無電源のFE
Tトランジスタ8を用い、入射電波に対するアンテナインピーダンスの整合/不
整合により反射電波を送信データで変調することにより、スイッチング素子を駆
動するバイアス電源を一切使用することなく、極微電力の反射型データ送信装置
を構成したものであり、しかも送信データの発生回路とFETトランジスタとを
ワンチップIC化しているので、電力消費をより少なくすることができ、カード
状に構成する場合に極めて小型軽薄に安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例を示す反射型送信装置のブロック図、第2図はID
タグ装置の平面図、第3図はデータ送受信システムのブロック図、第4図は無電
源型の参考例を示す反射型送信装置のブロック図、第5図はシフトレジスタを用
いたデータ発生回路のブロック図、第6図は複数の送信装置を用いる送受信シス
テムのブロック図である。 なお図面に用いた符号において、 2……識別コード発生器 4……ダイポールアンテナ 8……FETトランジスタ 9……データ発生回路 10……コミュニケータ 11……送信波 14……反射波 21……反射波 である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 入射する連続波の電波を反射させる2端子アンテナと、 送信データの発生回路と、 上記アンテナの2端子にドレインとソースが接続され、上記送信データの発生
    回路の出力にゲートが接続されて、上記送信データによりオンオフされることに
    より、上記アンテナの端子間インピーダンスを変化させる無電源のFETトラン
    ジスタとを具備し、 上記送信データの発生回路と上記FETトランジスタとは、一体的に組み込ま
    れたワンチップICで構成されており、 入射電波に対するアンテナインピーダンスの整合/不整合により反射電波を上
    記送信データで変調するようにしたことを特徴とする反射型送信装置。

Family

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