JP2704498B2 - 集合住宅のメータボックス形成方法およびメータボックス用ユニット並びにその使用方法 - Google Patents

集合住宅のメータボックス形成方法およびメータボックス用ユニット並びにその使用方法

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JP2704498B2
JP2704498B2 JP6171671A JP17167194A JP2704498B2 JP 2704498 B2 JP2704498 B2 JP 2704498B2 JP 6171671 A JP6171671 A JP 6171671A JP 17167194 A JP17167194 A JP 17167194A JP 2704498 B2 JP2704498 B2 JP 2704498B2
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博 福永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅で共有される
メータボックスの形成方法およびこのメータボックスの
形成方法に使用するユニット並びにその使用方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の集合住宅における各住戸に必要な
積算電力計やガスメータ等を集中配置するために設ける
メータボックスは、各住戸毎躯体の型枠脱却後、内装工
事の段階で持込んだ材料を加工し筒状に組立てることに
より、築造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では、躯体形成後、その内部で材料加工から行
うため、その分、人手と日数が余分に必要となり、効率
的でないという問題があった。また、各住戸毎に設置ス
ペースが必要となるから、その分居住空間が狭くなって
いるという問題があった。
【0004】また、コンクリート壁に接してメータボッ
クスを設けるときでも、そのコンクリート壁用の型枠は
省略することはできないという問題があった。
【0005】また、各主管や検針メータ等は、そのメー
タボックスの完成を待って取付けなければならないか
ら、他の作業との打合せ等も頻繁に行わなければならな
いし、工事期間も長引くという問題があった。
【0006】各検針メータは一住戸毎のメータボックス
内にあるから、検針者は一階層で何度も場所を移動しそ
れぞれ点検ドアを開いて検針しなければならないから、
大変な手間になっているという問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、型枠工事の段階で嵌込んでおくだけでメータボック
スが形成され、その分の内装工事の人手と手間を省いて
生産性を向上することができ、さらに、専有面積の有効
利用、メータ検針の合理化を計ることができる集合住宅
のメータボックス形成方法およびメータボックス用ユニ
ットを提供することにある。
【0008】また、別の目的としてメータボックスを築
造する際に壁部を形成する型枠パネルの一部を兼用する
ことができ、また、部材の節約、工期短縮を計ることが
できるメータボックス用ユニットを提供することにあ
る。
【0009】さらに別の目的としてメータボックス用ユ
ニットの組立てを容易にすることができるジョイントを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明請求項1記載の集合住宅のメータボックス形
成方法にあっては、あらかじめ集合住宅における階高分
の高さの箱型に形成したメータボックス用ユニットを複
数個用意し、集合住宅一階目の型枠施工時に、一階用の
メータボックス用ユニットを所定位置に配置し、さら
に、該一階用のメータボックス用ユニットの上に二階用
のメーターボックス用ユニットを連接した状態で一階目
の型枠施工およびコンクリートの打設を行なった後、集
合住宅の二階目以降の型枠施工時には、前回設置済みメ
ータボックス用ユニットの上にその上の階用のメータボ
ックス用ユニットを連接した状態で二階目以降の型枠施
工およびコンクリートの打設を順次行なっていくことに
より全体を形成することとした。
【0011】請求項2記載のメータボックス用ユニット
では、管材を枠状に接続して集合住宅における階高分の
高さを有する箱型に形成した骨組みと;前記骨組みに内
張りされて箱型における両側面と背面および床面を形成
するパネルと;前記箱型における正面を形成する点検ド
アと;前記骨組みの下部内に床スラブを連設するため前
記各パネルおよび点検ドアより下方に設けた連通部と;
前記骨組みの上面および下面の同一位置に突起体または
該突起体を嵌着する凹状部を設けた位置決め手段と;を
有する構成とした。
【0012】請求項3記載のメータボックス用ユニット
では、前記骨組みの背面側に型枠兼用パネルが固定さ
れ、該型枠兼用パネルの外面側縦方向に向け穴明き板状
のセパレータ本体を摺動自在に挿入して係止するレール
状体が固定されている構成とした。
【0013】請求項4記載のメータボックス用ユニット
では、前記箱型に形成した骨組みの各コーナー部が管材
を接続するジョイントで構成され、該各ジヨイントは、
管材の端部に挿入する嵌合部が角柱状基部の下面を含む
3面から互に直交する方向に延設され、かつ前記角柱状
基部の上面中心にダボ挿入穴が設けられている構成とし
た。
【0014】請求項5記載のメータボックス用ユニット
の使用方法では、請求項2〜4のいずれかに記載のメー
タボックス用ユニットにあらかじめ集合住宅の一階層分
の全住戸に対する電気,水道,電話,ガスなどの主管,
主配線などを設けておき、該メータボックス用ユニット
を集合住宅における各一階層ごとに1つだけ各住戸専有
部分以外の共用部において上方に連接して各主管,主配
線を連通すると共に、各一階層における全住戸分の引込
み枝管,配線を一階層ごとに集中接続し、かつ検針用メ
ータ類を該一階層ごとの接続部に集中配置することとし
た。
【0015】
【作用】本発明請求項1記載の集合住宅のメータボック
ス形成方法では、まず、二階目の床スラブを含む集合住
宅の一階目の型枠施工時に、一階用のメータボックス用
ユニットを所定位置に配置し、さらに、該一階用のメー
タボックス用ユニットの上に二階用のメータボックス用
ユニットを連設した状態で、一階目の躯体(二階目の床
スラブを含む集合住宅の一階目)を形成するための型枠
施工およびコンクリート打設を行なうことにより一階目
の躯体(二階目の床スラブを含む集合住宅の一階目)を
形成するものである。即ち、一階目の躯体(二階目の床
スラブを含む集合住宅の一階目)が形成された段階で
は、二階目の床スラブに二階用のメータボックス用ユニ
ットが既に設置された状態となる。そこで、三階目の床
スラブを含む集合住宅の二階目の型枠施工時に際して
は、二階目の床スラブに既に設置された状態の二階用の
メータボックス用ユニットの上に三階用のメータボック
ス用ユニットを連設した状態で、二階目の躯体(三階目
の床スラブを含む集合住宅の二階目)を形成するための
型枠施工およびコンクリート打設を行なうことにより二
階目の躯体(三階目の床スラブを含む集合住宅の二階
目)を形成するものである。そして、次の三階目以降の
型枠施工についても、以上と同じ作業を繰り返すもので
ある。つまり、一階用のメータボックス用ユニットの上
に二階用のメータボックス用ユニットを連設した状態で
二階目の床スラブを含む集合住宅の一階目の型枠施工を
行なうようにすることで、各メータボックス用ユニット
の垂直設置精度を高めることができる。また、前述のよ
うに、一階目の躯体(二階目の床スラブを含む集合住宅
の一階目)が形成された段階では、二階目の床スラブに
二階用のメータボックス用ユニットが既に設置された状
態となるため、三階目の床スラブを含む集合住宅の二階
目の型枠施工等の作業を行なう際に、作業用水や電源を
すでに設置された二階用のメータボックス用ユニットか
ら供給することが可能であるため、作業性を高めること
ができる。
【0016】また、請求項2記載のメータボックス用ユ
ニットでは、パネルで両側面と背面と床面、および点検
ドアで前面を形成した箱型の外側に、管材で形成した骨
組みが露出した形状となっている。そして、この露出し
た骨組みに、突起体と凹状部とからなる位置決め手段が
あるから、下のメータボックス用ユニットの骨組み上に
次のメータボックス用ユニットを積層する際、一方のメ
ータボックス用ユニットの凹状体に他方のメータボック
ータボックス用ユニットの凹状体に他方のメータボック
ス用ユニットの突起体を嵌着させることにより、全ての
メータボックス用ユニットを同一軸心上に連設すること
ができる。また、骨組みの下部内に床スラブを連設する
ため各パネルおよび点検ドアより下方に連通部を設けて
いるため、集合住宅の各床スラブ用型枠内にコンクリー
トを打設する際に、メータボックス用ユニットの連通部
内にも同時にコンクリートを打設して床スラブを一体に
形成することができる。従って、集合住宅における各階
の床スラブとメータボックス用ユニットの床スラブとの
連結強度を高めることができると共に、各メータボック
ス用ユニットの現場組み立ても可能になる。
【0017】請求項3記載のメータボックス用ユニット
では、一つの階における型枠工事において、メータボッ
クス用ユニットを所定位置に配置すると、その背面側に
型枠兼用パネルがあるから、壁用の型枠パネルをこの型
枠兼用パネルと連設することができる。そして、型枠パ
ネル同士の間隔と保持はレール状体に穴明き板状のセパ
レータ本体を挿入して行うと共に、このセパレータ本体
を引抜いて穴に鉄筋を挿入してから再度挿入することで
型枠内に正確に配筋することができる。
【0018】請求項4記載のメータボックス用ユニット
では、メータボックスの横幅、奥行、そして集合住宅一
多数用意しておき、これ等の管材の端部に嵌合部を挿入
することにより、管材をそれぞれ互に直交する方向に配
置できるから、これ等を組合せて箱型の骨組みをいつで
もどこでも簡単に組立てることができる。
【0019】請求項5記載のメータボックス用ユニット
の使用方法では、電気,水道,電話,ガス等の主管,主
配線等を一階層分のメータボックス用ユニット内に一階
層分の長さで配管し、かつ一階層の全住戸分の検針メー
タおよび引込み接続部を設けているから、型枠工事で一
階層分ずつ配置して躯体と共に上階層を形成してゆき、
躯体完成と同時に設備配管を完成させることができる。
また、使用時は一個所で一階層の全住戸分の検針をする
ことができる。また、後年、主管や主配線の保守や点
検、取替等を簡単に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本実施例のメータボックスの形成方
法を示す正面側断面図、図2はメータボックスの形成方
法を示す側面側断面図、図3はコンクリート打設後にお
けるメータボックス用ユニットの接続部分を示す拡大断
面図、図4は型枠兼用パネルにセパレータを取付けた状
態を示す断面図、図5はメータボックス用ユニットを示
す斜視図、図6はジョイントを示す斜視図、図7はセパ
レータを示す説明図である。尚、前記各図は、各種メー
タや配管等が省略されている。
【0021】まず、実施例の構成を説明する。本実施例
のメータボックス用ユニット1の骨組み2は、図1,図
5に示すように、角型鋼管による垂直材3,横水平材
4,縦水平材5と、ジョイント6、ダボ7とを主要な構
成としている。前記垂直材3は、後述するジョイント6
を上下管端に挿入したときの総長さが集合住宅一階分の
高さとなるように形成されている。そして、各管端部に
は、それぞれ一定位置にねじ挿通穴8(図6参照)が開
設されている。
【0022】前記ジョイント6は、図6に示すように、
角柱状基部6aの下面を含む3面から互に直交する方向
に嵌合部6b,6c,6dが延設されている。この嵌合
部6b,6c,6dは、前記骨組み2を組立てる角型鋼
管による垂直材3,横水平材4,縦水平材5の管端内に
軽打込み程度の嵌め合いとなるように樹脂にて形成され
ている。図中6eは前記嵌合部に垂直材3,横水平材
4,縦水平材5等を挿入したとき、前記ねじ挿通穴8に
対応するねじ下穴である。
【0023】また、前記角柱状基部6aの上面中央に
は、ダボ挿入穴を兼用するねじ穴6fが設けられてお
り、メータボックス用ユニットとして組立後、上向きに
なったねじ穴6fにアイボルト(図示せず)を螺着して
運搬用とし、躯体型枠施工時における連設時には、ダボ
7に設けた雄ねじ部7aを螺着して位置決め用の突起体
とする。尚、ダボ7のリーマ部7bの先端には、工具用
のスリワリや平行面(図示せず)を設けておく。
【0024】そして、前記ジョイント6を四隅に配した
状態で各嵌合部6b,6c,6dに垂直材3,横水平材
4,縦水平材5の管端を挿入し、各ねじ挿通穴8からね
じ下穴6eにタッピンねじ9をねじ込むことにより、骨
組み2が組立てられることになる。
【0025】メータボックス用ユニット1は、この骨組
み2に、合板からなる側面パネル10と背面パネル11
とが内張りされ、正面側には両開き式の点検ドア12が
取付けられている。尚、図5においては各パネルの上部
は内部説明用に切欠されている。この場合、前記各パネ
ル10,11と点検ドア12とは、コンクリートを打設
時に骨組み2の下部内まで床スラブ13を連設させるた
め、骨組み2の下水平材4,5の上端より床スラブの厚
さ分だけ短くして開口させた連通部14が四方に開設さ
れている。そして、その下水平材4,5の上面側には、
ステンレス板による床面パネル15がメータボックス内
のコンクリート打設用型枠として設けられている。尚、
図中10aは骨組み2の側面をカバーする仕上げ鋼板で
ある。
【0026】前記メータボックス用ユニット1の背面パ
ネル11には、ユニット内面側に弱電用積算電力計や強
電用積算電力計、水道メータ、ガスメータ、テレビ分配
器等の取付用のパネル16,17が、一階層当りの住戸
数だけ取付け可能な大きさで設けられている。前記各パ
ネル16,17は、図4にも示すように、いずれも薄鋼
板を断面略コ字状に折曲げてフランジ18を両側に形成
した胴縁19を、その一方のフランジ18を利用して背
面パネル11に一対ずつ固定し、他方のフランジ18同
士に合板20を固定して形成されている。
【0027】更に、本実施例のメータボックス用ユニッ
ト1には、その骨組2の背面側にコンクリート打設用型
枠となるパネル21が取付けられている。前記パネル2
1は、図3に示すように、上部を骨組2より更に水平材
4,5と同じ高さ分高く設けられており、ユニット連設
時に上下の骨組同士をねじ22で締結するように形成さ
れている。また、図中23はユニットジョイント板であ
って、これも前記と同様に骨組の前面側同士を締結する
ためのものである。
【0028】前記パネル21には、型枠施工時に対向し
て設けた型枠パネル24との間を保持するセパレータ2
5が設けられる。前記セパレータ25は、図4,図7に
示すように、薄鋼板を断面略コ字状に折曲げてフランジ
26cを両側に形成し、ウェブ26aには貫通穴26b
を多数開設したセパレータ本体26と、パネル側に固定
され前記ウェブ26aをスリット27bに摺動自在に挿
通してフランジ26cを係止するガイドレール(レール
状体)27とで形成されている。尚、前記積算電力計取
付用パネル16,17で使用する胴縁19は、このセパ
レータ本体26と同一形状としたものである。
【0029】そして、前記メータボックス用ユニット1
は、地上にて組立て時に、各検針メータを一階層の全住
戸分だけパネル16,17に取付けておく。更に、各主
管35の上端に該主管同士を接続するパイプ継手36を
装着して略一階層分の長さとして背面パネル11上にパ
イプ保持具37で固定しておく。また、各主管には枝管
接続用継手を必要数取付けておく。図8,図9にその実
装状態を示す。尚、各主管はスラブ厚さ以上の長さ上方
にずらした状態で設けておく。
【0030】次に、前記メータボックス用ユニット1と
セパレータ25を使用したメータボックスの形成方法を
図1,図2に基づいて説明する。まず、メータボックス
用ユニット1をあらかじめ集合住宅における階層分だけ
設けておく。この場合、パネル21には、外面縦方向に
向けガイドレール27を複数固定しておく。
【0031】一階目のメータボックス用ユニット1は、
一階の床部所定位置に配置された後、コンクリートが打
設され固定される。尚、メータボックスユニット1は、
この階を含めて全てコンクリートを打設して形成する床
面から突出した状態となるから、ワイヤや木材等で固定
しておく。
【0032】二階目のメータボックス用ユニット1は、
一階目の型枠形成時に前記一階用のメータボックス用ユ
ニット1に積層した状態に連設する。そして、この二階
目からのメータボックス用ユニット1は、前回設置した
メータボックス用ユニット1上に積重ねるだけである。
すなわち、下の階に設置したメータボックス用ユニット
1の上面四隅には、ダボ7が突設状態となっているか
ら、次のメータボックス用ユニット1の下面四隅に設け
られたねじ穴6fに挿入できるように載置するだけで位
置決めがなされる。このとき、上下のメータボックス用
ユニット1,1同士は、骨組2,2同士がメタルタッチ
状態になって連設される。
【0033】この上下のメータボックス用ユニット1,
1同士の間には、床スラブ形成用の型枠28が、上のメ
ータボックス用ユニット1における床面パネル15と同
一レベルで施工される。尚、この床面パネル15には、
あらかじめパイプ挿通用の穴15aを必要数所定位置に
開設しておく。
【0034】次に、メタルタッチした骨組2,2の水平
材4,4同士、および5,5同士は、背面側においては
下の階のパネル21の上端をねじ22で上の階の背面側
横水平材4に固定し、他の三面側はそれぞれユニットジ
ョイント板23を上下の水平材に添え、ねじ22で締結
してゆくことにより固定する。
【0035】このメータボックス用ユニット1の背面側
は、外壁形成用の型枠を一体に設けておく。すなわち、
室内側の型枠パネル24は一体に設け、室外側の型枠パ
ネル30はメータボックス用ユニット1のパネル21と
面を合せてその両側に配置する。また、このパネル2
4,30には、パネル21と同様にガイドレール27を
対向する位置に固定しておく。尚、前記パネル21は、
コンクリート打設後は埋め殺しとなる。
【0036】また、図4および図7に示すように、前記
ガイドレール27、27同士にセパレータ本体26を挿
入した状態でパネル24,30を配置し固定する。この
後、図7に示すように前記セパレータ本体26を上方に
引上げた状態で貫通穴26bを利用して鉄筋31を組込
み再度挿入することにより型枠内に配筋する。
【0037】そして、前記床面パネル15には、開設し
たパイプ挿通穴15a上にその穴の大きさに対応したス
リーブ29を固定した状態にしてコンクリートを打設
し、外壁13aと床スラブ13とを形成する。この作業
を繰返すことにより、集合住宅の所定位置に必要な高さ
のメータボックスを軸心を合せて垂直に形成することが
できる。尚、このコンクリート打設前に主管を一階目の
主管と接続しておくが、型枠脱却後でもよい。
【0038】以上、説明してきたように本実施例では、
骨組み2は管材とジョイントにより地上で組立てること
ができるので、誰れでも簡単に現場ででも組立てること
ができる。メータボックスは、前記骨組みにパネルと点
検ドアを取付けて形成したメータボックス用ユニット1
を連設して形成するので、その分、内装工事の手間と人
手を省き工期を短縮することができる。また、背面側の
型枠パネルの施工が省略できるから、使用部材の節約、
工事の簡素化を計ることができる。
【0039】また、内部には全ての主管が設けられてい
るため、縦方向の配管は躯体工事と共に進行し、一階層
分の検針メータ、枝管継手が設けられていることから、
各住戸への配管も平行して進めることができる。従っ
て、接続工事が完了した階では電気や水を引込み、内装
工事として使用することができるから、生産性を大幅に
向上させることができる。また、この場合、各階での検
針も大幅に合理化することができる。メータボックス用
ユニット1はダボ7で位置決めできるので、簡単な作業
で正確に連設してゆくことができる。
【0040】骨組み2をメタルタッチ状態にして連設し
てゆくから、変形することがなく安全である。セパレー
タ25は、図4および図7に示すように、型枠パネル2
4とメータボックス用ユニット1の背面側パネル21と
にそれぞれ固定されたガイドレール27、27に沿って
セパレータ本体26を摺動自在にパネルに取付けできる
ので型枠工事を極めて簡単に行うことができ、しかもこ
のセパレータ本体26をガイドレール27、27に沿っ
て引上げてこれに鉄筋を組込むことができるので、型枠
に簡単で正確に配筋することができる。
【0041】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。
【0042】例えば、実施例では、ジョイント6は樹脂
で一体形成するとしたが、図12に示すように、樹脂で
2辺6k,6mをL字状に形成したものに、金属板をコ
字状に折曲げ形成した他の一辺6nをビス止めして形成
してもよい。また、全体を金属やFRP等で形成するこ
ともできる。
【0043】実施例では積算電力計や水道,ガスメータ
を取付けることで説明したが、積算電力計やガスメー
タ、あるいは水道メータ、その他の保安装置等を一つの
メータボックス用ユニットに必要なものだけ取付けるこ
ともできる。
【0044】ダボ7はリーマ部先端にスリワリ等を設け
るとしたが、これに限らず、図10に示すように、雄ね
じ部7aとリーマ部7bとの間に六角ナット部7cを設
けることもできる。この場合は、上下のメータボックス
用ユニット間に隙間7dが形成されるので、適宜間隔で
スペーサ7eを設ける。
【0045】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明請求項
1記載の集合住宅のメータボックス形成方法にあって
は、一階用のメータボックス用ユニットの上に二階用の
メータボックス用ユニットを連設した状態で二階目の床
スラブを含む集合住宅の一階目の型枠施工を行なうよう
にすることで、各メータボックス用ユニットの垂直設置
精度を高めることができるようになるという効果が得ら
れる。また、一階目の躯体(二階目の床スラブを含む集
合住宅の一階目)が形成された段階では、二階目の床ス
ラブに二階用のメータボックス用ユニットが既に設置さ
れた状態となるため、三階目の床スラブを含む集合住宅
の二階目の型枠施工等の作業を行なう際に、作業用水や
電源をすでに設置された二階用のメータボックス用ユニ
ットから供給することが可能であるため、作業性を高め
ることができるようになるという効果が得られる。
【0046】請求項2記載のメータボックス用ユニット
にあっては、骨組みの下部内に床スラブを連設するため
各パネルおよび点検ドアより下方に連通部を設けた構成
としたことで、集合住宅の各床スラブ用型枠内にコンク
リートを打設する際に、メータボックス用ユニットの連
通部内にも同時にコンクリートを打設して床スラブを一
体に形成することができ、従って、集合住宅における各
階の床スラブとメータボックス用ユニットの床スラブと
の連結強度を高めることができると共に、各メータボッ
クス用ユニットの現場組み立ても可能になるという効果
が得られる。
【0047】請求項3記載のメータボックス用ユニット
にあっては、前記構成としたため、壁用の型枠パネルを
メータボックス用ユニットの背面側に一体に連設するこ
とができる。板状セパレータ本体を使用することによっ
て、メータボックス用ユニット部の型枠工事と配筋工事
を簡単で正確に行うことができる。また、型枠兼用とな
っているため、その分のコストダウンを計ることができ
る等の効果が得られる。
【0048】請求項4記載のメータボックス用ユニット
にあっては、前記構成としたため、管材端部にジョイン
トの嵌合部を挿入することにより、管材をそれぞれ互に
直交する3方向に延設することができ、また、フレーム
は、ドアを取りつける際のドア枠を兼用させることがで
きる。また、このため、箱型の骨組みを誰れでもどこで
でも簡単かつ正確に組立てすることができる等の効果が
得られる。
【0049】請求項5記載のメータボックス用ユニット
の使用方法にあっては、前記方法としたため、躯体工事
の進行と共にメータボックスも上層階へと延設し、躯体
工事と平行して形成していくことができる。このメータ
ボックスの接続後は、主管や主配線を接続して各住戸ま
で配管、配線できるし、電気や水を引込んで内装工事に
使用することもできる。また、このように各種作業を平
行して行うことができるから、工期を短縮し、生産性を
向上させることができる。また、一層階全住戸の検針メ
ータを集合させることにより、検針を合理的に行うこと
ができる。各住戸にはメータボックス用のスペースを必
要としないから、専有面積を有効に利用することができ
る。主管等を系統別に集合させていることにより、後年
における保守や点検、取替工事を簡単に行うことができ
る等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のメータボックスの形成方法を示
す正面側断面図である。
【図2】実施例のメータボックスの形成方法を示す側面
側断面図である。
【図3】実施例のコンクリート打設後におけるメータボ
ックス用ユニットの接続部分を示す拡大断面図である。
【図4】実施例の型枠兼用パネルにセパレータを取付け
た状態を示す断面図である。
【図5】実施例のメータボックス用ユニットを示す斜視
図である。
【図6】実施例のジョイントを示す斜視図である。
【図7】実施例のセパレータを示す説明図である。
【図8】実施例の内部の実装状態を示す正面図である。
【図9】実施例の内部の実装状態を示す平面図である。
【図10】他の実施例のダボを示す説明図である。
【図11】他の実施例の組立要領を示す説明図である。
【図12】他の実施例のジョイントを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 メータボックス用ユニット 2 メータボックス用ユニットの骨組み 3 骨組みの垂直材 4 骨組みの横水平材 5 骨組みの縦水平材 6 ジョイント 6a ジョイントの角柱状基部 6b,6c,6d ジョイントの嵌合部 6f ダボ挿入用ねじ穴 7 ダボ 10 メータボックス用ユニットの側面パネル 11 メータボックス用ユニットの背面パネル 12 メータボックス用ユニットの点検ドア 13 床スラブ 13a 外壁 14 メータボックス用ユニットの連通部 15 床面パネル 16,17 積算電力計等各メータ類、機器取付用パネ
ル 21 メータボックス用ユニット背面側のパネル 25 セパレータ 26 セパレータ本体 26b セパレータ本体の貫通穴 24,30 型枠パネル 31 鉄筋

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ集合住宅における階高分の高
    さの箱型に形成したメータボックス用ユニットを複数個
    用意し、集合住宅一階目の型枠施工時に、一階用のメー
    タボックス用ユニットを所定位置に配置し、さらに、該
    一階用のメータボックス用ユニットの上に二階用のメー
    ターボックス用ユニットを連接した状態で一階目の型枠
    施工およびコンクリートの打設を行なった後、集合住宅
    の二階目以降の型枠施工時には、前回設置済みメータボ
    ックス用ユニットの上にその上の階用のメータボックス
    用ユニットを連接した状態で二階目以降の型枠施工およ
    びコンクリートの打設を順次行なっていくことにより全
    体を形成することを特徴とした集合住宅のメータボック
    ス形成方法。
  2. 【請求項2】 管材を枠状に接続して集合住宅における
    階高分の高さを有する箱型に形成した骨組みと; 前記骨組みに内張りされて箱型における両側面と背面お
    よび床面を形成するパネルと; 前記箱型における正面を形成する点検ドアと; 前記骨組みの下部内に床スラブを連設するため前記各パ
    ネルおよび点検ドアより下方に設けた連通部と; 前記骨組みの上面および下面の同一位置に突起体または
    該突起体を嵌着する凹状部を設けた位置決め手段と;を
    有することを特徴としたメータボックス用ユニット。
  3. 【請求項3】 前記骨組みの背面側に型枠兼用パネルが
    固定され、該型枠兼用パネルの外面側縦方向に向け穴明
    き板状のセパレータ本体を摺動自在に挿入して係止する
    レール状体が固定されている請求項2記載のメータボッ
    クス用ユニット。
  4. 【請求項4】 前記箱型に形成した骨組みの各コーナー
    部が管材を接続するジョイントで構成され、該各ジョイ
    ントは、管材の端部に挿入する嵌合部が角柱状基部の下
    面を含む3面から互に直交する方向に延設され、かつ前
    記角柱状基部の上面中心にダボ挿入穴が設けられている
    ことを特徴とする請求項2または3記載のメータボック
    ス用ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のメータ
    ボックス用ユニットにあらかじめ集合住宅の一階層分の
    全住戸に対する電気,水道,電話,ガスなどの主管,主
    配線などを設けておき、該メータボックス用ユニットを
    集合住宅における各一階層ごとに1つだけ各住戸専有部
    分以外の共用部において上方に連接して各主管,主配線
    を連通すると共に、各一階層における全住戸分の引込み
    枝管,配線を一階層ごとに集中接続し、かつ検針用メー
    タ類を該一階層ごとの接続部に集中配置したことを特徴
    とするメータボックス用ユニットの使用方法。
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