JP2702629B2 - トラクターの変速部構造 - Google Patents

トラクターの変速部構造

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JP2702629B2 JP32159091A JP32159091A JP2702629B2 JP 2702629 B2 JP2702629 B2 JP 2702629B2 JP 32159091 A JP32159091 A JP 32159091A JP 32159091 A JP32159091 A JP 32159091A JP 2702629 B2 JP2702629 B2 JP 2702629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行変速用に静油圧式
無段変速装置を備えたトラクターの変速部構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】トラクターに装備される前記静油圧式
変速装置(hydrostaticpower tr
ansmission)〔以下、HSTと略称する〕
は、例えば実開平3−44256号公報に示されるよう
に、ギヤトランスミッションケースの前面に直結される
のが一般的である。このHSTは、多数個のポンプ側プ
ランジャ群から順次的に圧油を送り出して、この圧油で
多数個のモータ側プランジャ群を順次作動させて回転出
力を得る構成上、油圧の脈動等が原因で振動が生じやす
く、これがギヤトランスミッションケースを介して車体
に伝わり、運転環境を悪化させることがあった。そこ
で、このHSTのとギヤトランスミッションケースとを
防振ゴムなどの防振部材を介して連結することが試みら
れた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにし
て連結されたHSTは、ギヤトランスミッションケース
の前面に、いわば、片持ち状に支持されるものであるた
め、防振効果を高めるために防振部材をバネ定数の小さ
いものに設定すると、HSTがその重量によって前下が
り傾斜しやすくなり、防振部材に常に大きい負荷が作用
して早期の内に弾性が劣化しやすいものであった。ま
た、逆に、防振部材の耐久性を上げるためにバネ定数の
大きいものに設定すると、防振効果が低くなるものであ
り、この防振部材の弾性係数の設定が難しいものであっ
た。また、防振部材の使用個数を増やして、各防振部材
の負荷を軽減することも考えられるが、HSTを柔らか
い防振部材を介して無理なく片持ち支持するためには、
防振部材の使用個数を相当増やす必要があり、コストお
よび組み付け工程の増大の点からは適策とは言い難いも
のであった。本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、防振部材の使用個数をあまり増やす
ことなく、防振部材の耐久性を高めることができ、しか
も、効果的にHSTを防振支持することができるように
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンとギヤトランスミッションケー
スとをハウジングで連結するとともに、前記ギヤトラン
スミッションケースの前面に静油圧式無段変速装置を装
着したトラクターにおいて、前記静油圧式無段変速装置
を防振部材を介して前記ギヤトランスミッションケース
の前面に連結するとともに、この静油圧式無段変速装置
の前部と前記ハウジングとを、防振部材を介して連結し
た構造とした。
【0005】
【作用】本発明構成によると、静油圧式無段変速装置
(HST)は、その前部と後部をハウジングとギヤトラ
ンスミッションケースに両持ち状に防振支持されること
となり、各防振支持部における防振部材に片持ち負荷が
作用することがなく、しかも作用する負荷は分散される
ことになる。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明によると、防振部材の使
用個数を増やしてHSTを片持ち支持する手段に比較し
て、同等の耐久性および防振性を発揮させるのに少ない
数の防振部材ですみ、低コストで、かつ、組み付け工程
少なく実施することができるようになった。
【0007】
【実施例】図4は、本発明を適用したトラクターを示
し、車体前部のエンジン1、これに直結した主クラッチ
ケース2、車体後部のギヤトランスミッションケース3
を中空の板金製のハウジング4で連結して車体を構成
し、エンジン1から前方に突出した前フレーム5に前輪
6を、又、ギヤトランスミッションケース3に後輪7を
夫々軸支した車体構造となっている。前記ハウジング4
の後部内にはギヤトランスミッションケース3に取付け
られたHST(静油圧式無段変速装置)8が収容され、
主クラッチケース2から伝動軸9を介してHST8に入
力された動力を無段に変速及び正逆転に切換えてギヤト
ランスミッションケース3に入力し、更に適宜ギヤ変速
して後輪7を駆動し、かつ、後輪駆動系に連動連結した
前輪伝動軸10を前方に導出して前輪6を同調駆動する
ように構成されている。図1に示すように、前記HST
8のケースは、本体ケース8Aと厚板状の後部プレート
8Bとからなり、後部プレート8Bの前面に本体ケース
8Aがボルト連結されるとともに、後部プレート8Bが
ギヤトランスミッションケース3の前面に上下左右の4
箇所において防振部材11を介してボルト連結されてい
る。また、本体ケース8Aが前部上面の1箇所において
同じく防振部材11を介して前記ハウジング4の上面に
ボルト連結されている。前記防振部材11は、図3に示
すように、内カラー11aと外カラー11bとにわたっ
てゴム11cを焼き付け固定して構成されたものであ
り、ギヤトランスミッションケース3への連結部位で
は、防振部材11の外カラー11bが後部プレート8B
に打ち込み固定されるとともに、内カラー11aがボル
ト12によってギヤトランスミッションケース3に連結
固定される。また、ハウジング4への連結部位では、外
カラー11bがハウジング4に設けたボス4aに打ち込
み固定されるとともに、内カラー11aがボルト13に
よって本体ケース8Aに連結固定される。
【0008】尚、HST8の上部の防振部材11に代え
て、HST8の前面上部を防振部材11を介してハウジ
ング4に連結支持しても同等の機能が発揮される。
【0009】前記HST8は、ペダル操作とレバー操作
とが可能であり、図5にその操作構造が示されている。
HST8の変速操作軸20には、変速アーム21が固着
されるとともに、この変速アーム21の端部に形成した
V型のカム22に対して、バネ23で揺動付勢されたア
ーム24のローラ25を押圧することで、変速操作軸2
0を前進F側および後進R側いずれの方向からも中立位
置Nに復帰回動させるよう中立復帰機構26が構成され
ている。前記変速操作軸20と同軸心状に、操作アーム
27がハウジング外面に回動自在に軸支されるととも
に、この操作アーム27と変速アーム21とが長孔28
とピン29を介して一定の融通をもって相対回動可能に
連係され、かつ、この操作アーム27と操縦部足元に配
備された変速ペダル30とがリンク31で連動連結され
ている。操縦部横側において前後揺動可能に配備された
変速レバー32の基部には、くの字形のカム溝33を備
えたカムレバー34が連結されており、このカム溝33
に係合するカムフォロアピン35を備えた操作レバー3
6が支点37を中心に前後揺動可能に設けられ、この操
作レバー36の先端に枢支連結したロッド38と前記変
速アーム27とが前記ピン29と長孔39を介して連係
されている。前記変速レバー32は、レバー保持機構4
0によって任意の操作位置に弾性保持可能となってお
り、その操作範囲の中間に設定した中立域において変速
レバー32を前進中立位置FNにセットすると、カムレ
バー34のカム溝33とカムフォロアピン35によって
操作レバー36が前方に操作され、図5に示すように操
作アーム27が前進操作姿勢fnにセットされる。この
セット状態では、前記変速ペダル30を踏み込むに連れ
て、操作アーム27は図中反時計方向に回動され、この
操作アーム27にピン29を介して連動された変速アー
ム21が同方向に回動されて、前進速度が次第に増加し
てゆく。そして、ペダル踏み込みを解除すれば、中立復
帰機構26によって、変速アーム21は中立位置Nに自
動復帰する。また、変速レバー32を中立域N内の後進
中立位置RNにセットすると、図6に示すように、カム
レバー34のカム溝33とカムフォロアピン35によっ
て操作レバー36が後方に操作され、長孔28の範囲内
で前記操作アーム27が移動して後進操作姿勢rnにセ
ットされる。このセット状態では、前記変速ペダル30
を踏み込むに連れて、操作アーム27は図中時計方向に
回動され、この操作アーム27にピン29を介して連動
された変速アーム21が同方向に回動されて、後進速度
が次第に増加してゆき、ペダル踏み込みを解除すれば変
速アーム21は中立位置Nに自動復帰する。そして、変
速レバー32を前記前進中立位置FNよりも前進F側の
任意の位置に移動させると、図5に示すセット状態から
前記カムレバー34が反時計方向に回動されて、カム溝
33とカムフォロアピン35によってロッド38が更に
前方に操作され、変速アーム21は前進F方向に回動さ
れて、変速レバー32を固定保持した位置に対応する前
進変速位置で固定される。変速レバー32を前記後進中
立位置RNよりも後方の後進R側の任意の位置に移動さ
せると、前記カムレバー34が時計方向に回動されて、
カム溝33とカムフォロアピン35によってロッド38
が更に後方に操作され、変速アーム21は後進R方向に
回動され、変速レバー32を固定保持した位置に対応す
る後進変速位置で固定される。前記レバー保持機構40
は、図7に示すように、車体に支点41周りに揺動可能
に枢支した保持板42に長孔43を形成し、前記変速レ
バー32に取り付けたボルト44を前記長孔43に貫通
し、保持板42を両側から挟む摩擦板45をボルト44
に外嵌してバネ46で弾性的に挟み持って、変速レバー
32を摩擦保持するよう構成されたものであり、ギヤト
ランスミッションケース3のギヤ副変速機構を高速に設
定して、かつ、変速レバー32を前進最高速度にセット
した状態で、主クラッチ操作で急発進した場合には、H
ST8が負荷によって中立側に復元しようとする力が変
速アーム21に作用し、この復元力によって変速レバー
32がレバー保持機構40の摩擦保持力に打ち勝って低
速側に移動することができる程度に、レバー保持機構4
0のバネ46の強さが設定されている。尚、図5中の4
7は、変速レバー32に備えた変速位置知覚用のボール
・デテントであり、代表的な変速操作位置に対応してボ
ール係入用の孔48が保持板42に設けられている。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】静油圧式無段変速装置連結部の側面図
【図2】静油圧式無段変速装置連結部の正面図
【図3】防振連結部の縦断側面図
【図4】トラクターの全体側面図
【図5】変速操作構造の前進セット状態の側面図
【図6】変速操作構造の後進セット状態の側面図
【図7】ボール・デテントの断面図
【符号の説明】
1 エンジン 3 ギヤトランスミッションケース 4 ハウジング 8 静油圧式無段変速装置(HST) 11 防振部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)とギヤトランスミッショ
    ンケース(3)とをハウジング(4)で連結するととも
    に、前記ギヤトランスミッションケース(3)の前面に
    静油圧式無段変速装置(8)を装着したトラクターにお
    いて、前記静油圧式無段変速装置(8)を防振部材(1
    1)を介して前記ギヤトランスミッションケース(3)
    の前面に連結するとともに、この静油圧式無段変速装置
    (8)の前部と前記ハウジング(4)とを、防振部材
    (11)を介して連結してあるトラクターの変速部構
    造。
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