JP2700867B2 - 麺帯熟成装置 - Google Patents

麺帯熟成装置

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JP2700867B2
JP2700867B2 JP7979695A JP7979695A JP2700867B2 JP 2700867 B2 JP2700867 B2 JP 2700867B2 JP 7979695 A JP7979695 A JP 7979695A JP 7979695 A JP7979695 A JP 7979695A JP 2700867 B2 JP2700867 B2 JP 2700867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、うどんやソーメン等の
製麺機において、麺帯を一連の流れ工程の中で自動的に
連続熟成させる装置に関するもので、殊に、製品の種類
によってロール状に卷回した麺帯を時間をかけて熟成す
る経路と、ロール状に卷回した麺帯を最短距離でパスさ
せるバイパス経路と、麺帯を帯状のまま通過させる経路
の3つの工程を選択することができる熟成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、うどんやソーメン等の麺を製麺
機で製造する場合、小麦粉に適当量の水と塩その他の添
加物を混合練拌した麺生地を長尺帯状の麺帯に圧延し
て、これを例えば移動するローラーに帯状の姿のままぶ
ら下げて適当な時間をかけて移動させ、あるいはローラ
ー状に巻き取って熟成ケースに移し替えて熟成したあ
と、この麺帯を麺製造機に送り込み、糸状に裁断して麺
を製造している。尚、製麺工程において、麺帯を一定時
間放置することを熟成といい、この熟成工程をとること
によって、水が小麦粉の各粒子内に浸透して所謂「水
和」が行われ、粘弾性に富むグルテンの育成が助長され
ると共に生地の均一化が達成でき、且つ、微生物や酵素
の作用によって風味が付与されて製品としての品質がよ
くなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の熟成工
程、すなわち、移動するローラーに帯状の姿のままぶら
下げて適当な時間をかけて移動させて熟成する手段で
は、熟成のための工場スペースを多く必要とすると共に
麺帯が自重により上下にのびて厚みが不揃いになるとい
った問題点がある。また後者の熟成手段、即ち、麺帯を
ロール状に巻き取ったものを熟成ケースに移し替えて熟
成する手段は、熟成効果は極めて良好で好ましいがその
反面、熟成ケースに差し替えたり、熟成後に再びこの麺
帯を取り出して次の糸状に裁断する裁断工程に引き渡す
作業が大変煩雑であって作業性が悪く、且つ、作業のた
めのスペースを広く必要として不経済であるといった問
題点がある。
【0004】そこで本発明にあっては、コンパクトな工
場レイアウトでロール状に巻き取った麺帯を流れ作業で
順次自動的に熟成することができると共に、製品の種類
によっては、ロール状に卷回した麺帯を時間をかけて熟
成する経路と、ロール状に卷回した麺帯を最短距離でパ
スさせるバイパス経路と、麺帯を帯状のまま通過させる
経路の3つの工程を選択することができるようにして、
工場スペースの縮小化と製麺ラインの稼働効率の向上を
図った熟成装置を提供することを主たる目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかる麺帯熟成装置にあっては、適当な高さの立方
体状ケーシング5と、該ケーシングの前後面の下部に開
口された麺帯ロール出入口6、7と、このケーシング内
で側面からみて環状に配置された左右一対の無端チエン
帯8、8と、前記ケーシングの出入口を貫通してケーシ
ング前後方向に延長して配置された麺帯ロール搬送用バ
イパスコンベアー9と、前記無端チエン帯に一定間隔を
おいて設けられた麺帯ロール搬送レバー10と、前記バイ
パスコンベアーの下方で前記ケーシングの出入口を貫通
してケーシング前後方向に延長して配置された麺帯搬送
用コンベアー11とからなり、前記無端チエン帯8はケー
シングの入口側6からケーシング上部を経て出口側7に
向かって回動するように形成され、更に前記搬送レバー
10はバイパスコンベアー9で送られて来た麺帯ロールB
を受け取る係合位置と、麺帯ロールBを回避する非係合
位置とに選択できるように形成されている構造としたも
のである。
【0006】
【作用】上記のごとく構成された麺帯熟成装置にあって
は、順次送られてくる麺帯ロールを自動的に受け取って
適当な高さの立方体状のケーシング4内をゆっくり時間
をかけて巡回移行させることにより熟成させるものであ
るから、熟成工程を流れ作業で自動的に行うことができ
ると共に、製造される麺の種類に応じて、ロール状に卷
回した麺帯を時間をかけて熟成する経路と、ロール状に
卷回した麺帯を最短距離でパスさせるバイパス経路と、
麺帯を帯状のまま通過させる経路の3つの工程を選択す
ることができるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の構成を図に示した実施例に基
ずき説明する。図1において、符号Aは前工程の麺帯製
造装置(図示外)で小麦粉に適当な水、塩を混合撹拌し
て長尺の帯状に圧延形成された粗麺帯であって、麺帯送
り出し側先端部にある麺帯巻取装置1により巻取軸2に
巻き取られて、適当な切断工具、例えば図に示したよう
なカッター3で切り離すように形成されている。
【0008】このようにしてロール状に巻き取られた麺
帯ロールBは本発明に係る熟成装置4に送りこまれて一
定時間熟成された後、後工程の麺製造機(図示外)に送
り込まれ、糸状に裁断して麺を製造するものである。
【0009】而して、本発明に係る麺帯熟成装置4は、
適当な高さの立方体状のケーシングと、該ケーシング5
の前後面の下部に開口された麺帯ロール入口6並びに出
口7と、前記ケーシング5内で側面からみて環状に配置
された左右一対の無端チエン帯8、8と、前記ケーシン
グ5の入口6から出口7を貫通してケーシング前後方向
に延長して配置された麺帯ロール搬送用のバイパスコン
ベアー9と、前記無端チエン帯8、8に一定間隔をおい
て設けられた麺帯ロール搬送レバー10と、前記バイパス
コンベアー9の下方で前記ケーシングの出入口を貫通し
てケーシング前後方向に延長して配置された麺帯搬送用
コンベアー11とからなる。
【0010】前記無端チエン帯8、8はケーシング5の
4隅部分に配置されたスプロケット12、12に懸架され、
モーター(図示外)により入口6側からケーシング上部
を経て出口7側に向かって緩やかに連続又は間歇回動す
るように形成されている。その回転速度は、例えば入口
側から出口側までに至る時間が約1時間程度が好ましい
が、麺の種類や気温や湿度等によって調整される。
【0011】また、前記無端チエン帯8、8に設けられ
た搬送レバー10…は、バイパスコンベアーで送られて来
た麺帯ロールBを受け取る係合位置と、麺帯ロールを回
避する非係合位置とに選択できるように形成されてい
る。図3〜図6はこの搬送レバー11の一例が具体的に示
されており、無端チエン帯8に固定されたステー10aに
L型アーム10bがピン10cを介して枢支され、このL型ア
ーム10cの先端に麺帯ロール軸2を下方から受ける回動
レバー10dが軸10eを介して回動可能に設けられている。
そしてこの回動レバー10eを図3に示すように水平な係
合位置に倒したときに麺帯ロールBのロール軸2を受け
入れて無端チエン帯8と共に上方に移行し、回動レバー
10eを図4乃至図6に示すように垂直な非係合位置に立
てた時にロール軸2を回避して麺帯ロールBの通過を許
すように形成されている。尚この搬送レバー10は固定式
にしておいて、バイパスコンベアー9を使用するときに
バイパスコンベアーから回避した位置に搬送レバーを移
行させて無端チエン8を停止させるようにしてもよい。
【0012】尚、前記バイパスコンベアー9は左右の無
端チエン帯8、8の間を抜けて移行するように該無端チ
エン帯8、8の左右巾より狭く形成され、且つ間欠的に
進行して前記搬送レバー10の位置で一時停止するように
構成されている。
【0013】このようにして熟成装置4に送り込まれた
麺帯ロールBは設定された時間、例えば1時間をかけて
ケーシング出口7まで送られ、ここで待ち受けているバ
イパスコンベアー9の出口側延長部に引き取られて、次
の工程、即ち糸状に裁断する裁断工程に送られるもので
ある。尚この経路は図2の(イ)で示される。
【0014】また製品の種類によって熟成にあまり時間
をかける必要のないものは、ロール状に卷回した麺帯B
をバイパスコンベアー9で熟成装置のケーシング4内を
最短距離で通過させる。この経路は図2の(ロ)で示され
る。
【0015】また麺帯をロール状に巻回しないで帯状の
まま裁断工程に送りたいときは最下段の麺帯搬送用コン
ベアー11で移行させる。この経路は図2の(ハ)で示され
る。
【0016】尚、本発明では図1や図7に示すように、
熟成装置のケーシング5の前壁若しくは前後壁を前傾姿
勢に形成してその下方空間部分を有効な作業領域として
利用できるようにするのが好ましいが、これら壁面を垂
直に形成してもよいことは勿論である。
【0017】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではない。例えば、上記麺帯巻取
装置1で巻き取られた麺帯ロールBをバイパスコンベア
ー9に移行させるのに、手作業で行ってもよく、或いは
適当な機構をつかって機械的に行うようにしてもよい。
またバイパスコンベアー9から熟成装置のケーシング内
の無端チエン帯8に移行させる手段として図に示した構
造の搬送レバー10に限らず、ローラー軸2)を係合して
保持する機構であればどのようなものであってもよい。
その他本発明では、その構成要件を備え、かつ本発明の
目的を達成し、下記の効果を奏する範囲内において適宜
改変して実施できるものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記したごとく、順次送られて
くる麺帯ロールを自動的に受け取って適当な高さの立方
体状のケーシング内をゆっくり時間をかけて巡回移行さ
せることにより熟成させるものであるから、熟成工程を
流れ作業で自動的に行うことができると共に、製造され
る麺の種類に応じて、ロール状に卷回した麺帯を時間を
かけて熟成する経路と、ロール状に卷回した麺帯を最短
距離でパスさせるバイパス経路と、麺帯を帯状のまま通
過させる経路の3つの工程を選択することができ、これ
により麺製造ラインの簡略化と工場スペースの縮小化が
できて製麺ラインを効率よく稼働させることができると
いった種々顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の麺帯熟成装置の概略的な斜視図。
【図2】上記装置を側面からみた概略的な説明図。
【図3】上記麺帯熟成装置における麺帯搬送レバーの係
合位置を示す正面図。
【図4】上記麺帯搬送レバーの非係合位置を示す図6同
様の正面図。
【図5】上記搬送レバーの非係合位置の拡大正面図。
【図6】図7の平面図。
【図7】本発明におけるケーシングの他の実施例を示す
概略的な側面図。
【符号の説明】
4 麺帯熟成装置 5 ケーシング 6 麺帯ロール入口 7 麺帯ロール出口 8 無端チエン帯 9 バイパスコンベアー 10 麺帯ロール搬送レバー 11 麺帯搬送用コンベアー B 麺帯ロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適当な高さの立方体状ケーシング(5)
    と、該ケーシングの前後面の下部に開口された麺帯ロー
    ル出入口(6)、(7)と、このケーシング内で側面か
    らみて環状に配置された左右一対の無端チエン帯
    (8)、(8)と、前記ケーシングの出入口を貫通して
    ケーシング前後方向に延長して配置されたバイパスコン
    ベアー(9)と、前記無端チエン帯に一定間隔をおいて
    設けられた麺帯ロール搬送レバー(10)と、前記バイ
    パスコンベアー(9)の下方で前記ケーシングの出入口
    を貫通してケーシング前後方向に延長して配置された麺
    帯搬送用コンベアー(11)とからなり、前記無端チエ
    ン帯(8)はケーシングの入口側からケーシング上部を
    経て出口側(7)に向かって回動するように形成され、
    更に前記搬送レバー(10)はバイパスコンベアー
    (9)で送られて来た麺帯ロール(B)を受け取る係合
    位置と、麺帯ロール(B)を回避する非係合位置とに選
    択できるように形成されている麺帯熟成装置。
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