JP2699582B2 - 輪郭補正器 - Google Patents

輪郭補正器

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、次世代テレビ方式であるEDTV(Exdended D
efinition Television:エクステンディド ディフィニ
ション テレビジョン)方式に適する画像の鮮鋭度を向
上する為の輪郭補正器に関するものである。
従来の技術 従来の輪郭補正器としては、例えば第5図に示すよう
な構成がある。第5図において、1は輝度信号が入力さ
れる入力端子、2は水平,垂直の輪郭信号を作る輪郭信
号形成回路、3は入力輝度信号のレベルに応じて輪郭信
号の振幅を調整するレベルデペンデント回路、4はノイ
ズスライス回路、5は輝度信号と輪郭信号を加算する加
算器、6,7はタイミング調整用のディレイライン、8は
出力端子である。
以上のように構成された輪郭補正器の動作を、第6図
〜第10図を用いて説明する。
第6図は、第5図の輪郭信号形成回路2の内部構成を
示すブロック図であり、15は1H(1水平走査時間)遅延
回路、16はt時間遅延回路、17は円内数字倍の増幅器、
18は加算器である。各部の動作を説明すると、垂直輪郭
信号部では、第7図(a)に示す輝度信号が1V(フィー
ルド)期間に入力されたとすると、各1H遅延回路15の出
力は、第7図(b),(c)に示す信号となり、各増幅
器17の出力信号を各加算器18により加算することにより
第7図(d)に示す垂直方向の輪郭信号が得られる。同
様にして、水平輪郭信号部では、第7図(e)に示す輝
度信号が1H期間に入力されたとすると、各t時間遅延回
路16の出力は第7図(f),(g)に示す信号となり、
各増幅器17の出力信号を各加算器18により加算すること
により第7図(h)に示す水平方向の輪郭信号が得られ
る。このようにして得られた水平輪郭信号と垂直輪郭信
号とを加算器18により加算することにより2次元的な輪
郭信号が得られる。なお、水平及び垂直輪郭信号部の周
波数特性は、それぞれ第8図(a),(b)のようにな
る。
以上のような輪郭信号形成回路2で作られた輪郭信号
は、レベルデペンデント回路3、さらにノイズスライス
回路4をとおり、加算器5でディレイライン6,7で時間
調整された1Hディレイ輝度信号と加算され、出力端子8
より輪郭補正された輝度信号が得られる。
レベルデペデント回路3は、例えば第9図(a)〜
(c)に示すように、入力輝度信号が第9図(a)に示
す階段波の場合、第9図(b)に示すような輪郭信号が
輪郭信号形成回路2より得られるが、この輪郭信号を第
9図(c)に示すようにゲインコントロールする。これ
は輪郭信号形成回路2が、いわゆるハイパスフィルタで
高域のノイズも増幅するので、暗部におけるノイズを低
減するため、輝度信号のレベルに応じて輪郭信号のゲイ
ンをコントロールしている。
また、ノイズスライス回路4は、第10図(a),
(b)に示すように、輪郭強調することにより信号のフ
ラット(明暗の変化の少ない)なところにのる高域のノ
イズをスライスして除去している。
このようにレベルデペンデンテ回路3,ノイズスライス
回路4では、輪郭強調することによりS/N比が劣化する
のを防いでいる。そして、出力端子8よりS/N比の悪く
ない良好な輝度信号を得ている。
以上は輝度信号より輪郭信号を作っているが、他の方
法として輪郭信号を緑信号のみから作り、この信号をR
(赤色),G(緑色),B(青色)各プロセス増幅器で混合
する、いわゆるアウト オブ グリーン(OUT OF GREE
N)方式がある(例えば、著;丸林 宏他による「プラ
ンビコンカラーカメラ用輪郭補償器」,昭44.6.26,第14
回テレビジョン方式回路研究委員会資料)。『OUT OF G
REEN』方式は、レジストレーション,回路規模の関係等
で撮像管を用いたカメラに多く使用されている。
一方、近年になって、BTA(Broadcasting Technology
Association:ブロードキャスティングテクノロジ ア
ソシエイション)により検討推進されている次世代テレ
ビ方式(EDTV方式)では、現行テレビジョン方式での画
質の問題点を改善する項目の一つとして、受像管の高輝
度に伴うガンマ値の増大,並びに漏れ光により画像暗部
の輝度ディテール(鮮鋭度)の劣化現象の改善(S1)が
ある。
S1の具現技術としては、補償回路で暗部程ディテール
成分(高周波成分)が増加するように、輝度信号の高域
周波数成分を送信側でも補償する、いわゆる適応的エン
ファシスがある。
第11図は、適応的エンファシス回路の構成例のブロッ
ク図である。
第11図において、19は輝度信号が入力される入力端
子、20は入力輝度信号より補償信号を作るエンファシス
回路、21は低域通過フィルタ、22は反転増幅器、23は固
定減衰器、24は乗算器、25は加算器、26は出力端子であ
る。
また、第12図はエンファシス回路20の周波数特性図
(エンファシス曲線)を示す。
以上のように構成されたS1の補償回路の動作を、第13
図(a)〜(d)を用いて説明する。
輝度信号が、例えば第13図(a)のような入力とする
と、低域通過フィルタ21の出力は第13図(b)のように
なり、反転増幅器22の出力は第13図(c)のようにな
る。この出力が固定減衰器23により一定の割合で減衰さ
れてエンファシス回路20の補償信号と乗算器24で掛け合
わされて、第13図(d)のようにそれぞれ▲▼,▲
▼,▲▼のレベル量に応じて補償量がコントロ
ールされる。つまり、この適応的エンファシス回路で
は、エンファシスされた信号の振幅を低域通過フィルタ
21によって得られる信号(画像の明暗を表わす信号情
報)により、その変化方向と逆に単調に増減する。
その補償量は、時定数100nsecを用いて得られるエン
ファシス曲線を基準とし、輝度信号の低域成分の振幅が
0%のとき、4MHzにおいては最大3dB最小1dB、2MHzにお
いては最大2dB最小1dBとし、低域成分の振幅が100%の
ときは0dBとすることが推奨されている。
以上のような適応的エンファシス回路により、画像の
暗部におけるディテールの劣化が補償され、従来に比べ
暗部において鮮鋭感のある画像が得られる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような適応的エンファシス回路の
構成では、画像の暗部における鮮鋭感が得られ、かつ、
受像機側で輝度信号のデエンファシスを行うことにより
伝送系でのS/N比の改善が得られても、画像の暗部にお
いて高域周波数成分を強調することに他ならず、従来の
輪郭補正器で画像の暗部におけるS/N比劣化を抑えるた
め、輪郭信号つまり高域周波数成分のゲインを輝度信号
のレベルに応じてコントロールし、暗部ほどそのゲイン
を小さくする、いわゆるレベルデペンデントとは相矛盾
したものとなり、カメラ出力信号においては、暗部にお
けるS/N比を劣化してしまう問題点がある。例えば、第1
4図(a)の輝度信号に対して第14図(b)のような補
償がされる。
本発明はかかる点に鑑み、次世代TV方式対応の適応的
エンファシス動作を取り入れても、回路規模の増大を抑
えるとともにS/N比の劣化を招かない輪郭補正器を提供
することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、輝度信号あるいは
輝度信号に類似する信号より所望とする第1,第2の輪郭
信号を形成する第1,第2の輪郭信号形成回路と、前記輝
度信号あるいは輝度信号に類似する信号が入力され所定
周波数に帯域を制限する低域通過フィルタと、前記低域
通過フィルタの出力信号を反転増幅する反転増幅回路
と、前記第2の輪郭信号が入力され、前記反転増幅回路
の出力信号により前記第2の輪郭信号のゲインをコント
ロールするゲインコントロール回路と、前記ゲインコン
トロール回路の出力信号のノイズレベルをコアリングレ
ベルでクリップするコアリング回路と、前記コアリング
回路の出力信号と前記第1の輪郭信号とを加算する加算
回路と、前記低域通過フィルタの出力信号あるいは前記
反転増幅回路の出力信号を変換し、前記コアリング回路
にコアリングレベルデータとして出力するデータ変換回
路とを備え、前記低域通過フィルタの出力信号あるいは
前記反転増幅回路の出力信号に応じて前記コアリングレ
ベルをコントロールする輪郭補正器である。
作用 本発明は上記した構成により、適応的エンファシス作
用をコントロールする信号と同一信号(輝度信号の低域
通過フィルタのかけられたものの反転信号)、あるいは
その反転信号(輝度信号の低域通過フィルタのかけられ
たもの)でコアリングレベルをコントロールする。か
つ、そのコントロールの仕方をデータ変換回路によっ
て、輝度信号の暗部ほどコアリングレベルを大きく設定
することにより、適応的エンファシスによって強調され
るノイズ成分をクリップする。
実施例 第1図は、本発明の第1の実施例の輪郭補正器の構成
を示すブロック図である。
第1図において、1は輝度信号が入力される入力端
子、2は水平,垂直の輪郭信号である第1の輪郭信号を
作る第1の輪郭信号形成回路、3はレベルデペンデント
回路、4はノイズスライス回路、5は加算器、8は出力
端子、9は適応的エンファシス用の輪郭信号である第2
の輪郭信号を作る第2の輪郭信号形成回路、10は第2の
輪郭信号のゲインをコントロールするゲインコントロー
ル回路、11は第2の輪郭信号のノイズをクリップするコ
アリング回路、12は低域通過フィルタ、13は反転増幅
器、14は反転増幅器13の出力よりコアリングレベルデー
タを作成するデータ変換回路である。
本実施例の各回路はディジタル回路で構成され、構成
要素1〜5,8は第5図の従来例と同一である。
本実施例に第1の輪郭信号形成回路2の第2の輪郭信
号形成回路9の二つの輪郭信号形成回路があるのは、通
常の画像の鮮鋭感を増すための第1の輪郭信号を作る第
1の輪郭信号形成回路2の強調周波数は、ユーザーの好
みにより異なるものであるが、適応的エンファシス用の
第2の輪郭信号を作る第2の輪郭信号形成回路9の強調
周波数は、S/N比,見栄え等の関係で、例えば従来例で
説明したように4MHzを最大とするものが推奨されてお
り、二つの輪郭信号形成回路の強調周波数が異なること
を示すためである。但し、以下の説明では説明の都合
上、前記した二つの輪郭信号の強調周波数はほぼ同一と
し、同じ輝度信号のレベル変化には同様な輪郭信号がで
きるものとしている。
以上のように構成された本実施例の輪郭補正器の動作
を、第2図(a)〜(i)を用いて説明する。
第2図(a)〜(h)は、第1図の各部(a)〜
(h)の信号波形図である。また、第2図(i)はデー
タ変換回路14の入出力特性図である。なお、適応的エン
ファシスは時刻t1以下の輝度信号レベルに作用するもの
としている。
第1図において、入力端子1に第2図(a)に示すよ
うな水平方向変化の輝度信号が入力したとすると、第5
図の従来例と同様にして、第1の輪郭信号形成回路2に
よって作られた第1の輪郭信号は、レベルデペンデント
回路3によって輝度信号の低レベル部に対応する振幅が
圧縮される。そして、低レベル部つまり暗部におけるノ
イズ成分も抑圧される。さらに、ノイズスライス回路4
により信号のフラットな部分(明暗の変化の少ない部
分)に重畳するノイズ成分がスライスされ、第2図
(b)に示す輪郭信号が得られる。
また、第2の輪郭信号形成回路9,ゲインコントロール
回路10,低域通過フィルタ12,反転増幅器13によって、従
来例で説明した第11図の適応的エンファシス回路と同等
の作用をする回路を構成している。つまり、低域通過フ
ィルタ12によって第2図(c)に示すような輝度信号に
変換され、この信号が反転増幅器13によって第2図
(d)に示すコントロール信号となる。一方、第2の輪
郭信号形成回路9では、所望とするエンファシス特性の
補償信号である第2の輪郭信号が作られる。この第2の
輪郭信号のゲインを、ゲインコントロール回路10で反転
増幅器13の出力信号(d)によって適応にゲインをコン
トロールすることにより、第2図(e)に示すような輪
郭信号が得られる。この輪郭信号を輝度信号と加算すれ
ば、暗部における鮮鋭感は増し適応的エンファシスの目
的は達成されるが、第2図(e)に示すようにノイズも
強調されていてS/N比が劣化する。
ここで、本実施例ではデータ変換回路14の入出力特性
が、第2図(i)のようになっている。つまり、入力レ
ベルが時刻t1のときの反転増幅器13の出力信号レベルの
M1以下(適応的エンファシスが作用しない輝度レベルに
対応)は0で、M1からMAX(適応的エンファシスが作用
する輝度信号レベルに対応)までは単調に増加し、最大
CL1のレベルまでのデータに変換する。そこで、この入
出力特性を有するデータ変換回路14に、第2図(d)に
示す信号が入力されると、第2図(f)に示すようなコ
アリングレベルデータが得られる。このコアリングレベ
ルデータはコアリング回路11で使用される。
コアリング回路は、従来例のノイズスライス回路と名
前を異にするだけで、その動作,作用は全く同様なもの
であり、コアリングレベルで設定される±(プラスマイ
ナス)の信号レベルをクリップする回路である。従っ
て、コアリング回路11に入力された第2図(e)に示す
輪郭信号は、第2図(f)に示す特性のコアリングレベ
ル(等価的に第2図(e)の点線に示すような特性)に
よって最大±CL1のレベル値でクリップされ、第2図
(g)に示すノイズ成分の除去された輪郭信号が得られ
る。つまり、適応的エンファシスが輪郭信号を輝度の明
暗の変化とは逆に単調に増加させるのと同様に、コアリ
ングレベルも輝度の明暗の変化と逆に単調に増加させ、
適応的エンファシスによって増大するノイズ成分を除去
している。
このノイズ成分の除去された適応的エンファシス用の
輪郭信号(第2図(g))と、従来の輪郭信号(第2図
(b))が加算器5で加算され、第2図(h)に示す輪
郭信号が出力端子8より得られる。
以上のように本実施例の輪郭補正器により、適応的エ
ンファシス作用があり、かつ、S/N比の劣化しない輪郭
信号を得ることができる。
第3図は、本発明の第2の実施例の輪郭補正器の構成
を示すブロック図である。第1の実施例と同様に各回路
はディジタル回路で構成されている。
第3図において、1は輝度信号が入力される入力端
子、2は水平,垂直の輪郭信号である第1の輪郭信号を
作る第1の輪郭信号形成回路、3はレベルデペンデント
回路、5は加算器、8は出力端子、9は適応的エンファ
シス用の輪郭信号である第2の輪郭信号を作る第2の輪
郭信号形成回路、10は第2の輪郭信号のゲインをコント
ロールするゲインコントロール回路、11は輪郭信号のノ
イズをクリップするコアリング回路、12は低域通過フィ
ルタ、13は反転増幅器、14は反転増幅器の出力よりコア
リングレベルデータを作成するデータ変換回路である。
第1の実施例と違うところは、第1図の加算器5の後
にコアリング回路11を配置することにより、ノイズスラ
イス回路4を不要にした点であり、第1の輪郭信号及び
第2の輪郭信号の強調周波数は、第1の実施例と同様ほ
ぼ同一としている。
以上のように構成された第2の実施例の輪郭補正器の
動作を、第2図(a),(d),(e)及び第4図
(a)〜(e)を用いて説明する。
第4図(a)〜(d)は、第3図の各部(a)〜
(d)の信号波形図である。また、第4図(e)はデー
タ変換回路14の入出力特性図である。
第1図の実施例と同様に入力端子1に、第2図(a)
に示す水平方向変化の輝度信号が入力したとすると、第
1の輪郭信号形成回路2により第1の輪郭信号が形成さ
れ、レベルデペンデント回路3により第4図(a)に示
す輪郭信号が得られる。この場合、輝度信号の低レベル
部(暗部)に対応する輪郭信号は圧縮されているため、
重畳するノイズ成分は輝度信号の高レベル部(明部)に
対応する輪郭信号に重畳するノイズ成分に比べ抑圧され
ている。
一方、ゲインコントロール回路10からは、第1の実施
例で説明したように、第2図(e)に示す適応的エンフ
ァシス用の輪郭信号が得られる。この輪郭信号と第4図
(a)に示す輪郭信号が加算器5で加算され、第4図
(b)に示す輪郭信号が得られる。加算後の輪郭信号に
重畳するノイズは、ゲインコントロール回路10のゲイン
設定により、輝度信号の明部と暗部に対応する輪郭信号
でその大きさが違ってくる。この例の場合は、輝度信号
の暗部に対応する輪郭信号に重畳するノイズ成分が、明
部に対応する輪郭信号に重畳するノイズ成分より大きく
なっている。
ここで、データ変換回路14の入出力特性は第4図
(e)のようになっている。第1の実施例の場合のデー
タ変換回路14の入出力特性(第2図(i))と違うとこ
ろは、入力レベルがM1以下はCL3の一定レベルで、M1か
らMAXまでは単調に増加し、最大L2までのデータに変換
する特性となっている点である。つまり、適応的エンフ
ァシスが作用しない輝度信号レベルでは一定のCL3で、
適応的エンファシスが作用する輝度信号レベルでは、エ
ンファシス作用の増加に応じて単調に増加する特性であ
る。
この入出力特性を有するデータ変換回路14に第2図
(d)に示す信号が入力されると、第4図(c)に示す
ような輝度信号の暗部ほど大きくなっているコアリング
レベルデータが得られ、このコアリングレベルデータ
は、前述した輝度信号の明部,暗部に対応する輪郭信号
に重畳するノイズのレベルの割合に応じてその特性が変
えられる。
故に、コアリング回路11で第4図(b)に示す輪郭信
号が、第4図(c)に示すコアリングレベル(最大±CL
2で、等価的に第4図(b)に示す点線のような特性)
でクリップされることにより、第1の実施例と同様、適
応的エンファシス作用によるノイズが除去できると共
に、適応的エンファシスの作用しない通常の輪郭信号に
よるノイズも除去でき、第4図(d)に示すような輪郭
信号が出力端子8より得られる。
以上のように第2の実施例においては、ノイズスライ
ス回路が削除できると共に適応的エンファシス作用があ
り、かつ、S/N比の劣化しない輪郭信号を得ることがで
きる。
以上説明した第1,第2の実施例では、水平方向変化の
みの輝度信号の場合について説明したが、垂直方向変化
を考慮しても同様に説明できることは言うまでもない。
なお、輪郭信号の形成,データ変換,クリップ等の処
理は、デジタル回路の得意とするところであり、第1,第
2の実施例が容易に構成されることはいうまでもない。
また、第1,第2の実施例で、データ変換回路14の入力
は、反転増幅器13の出力でなく低域通過フィルタ12の出
力を用いても、その変換特性を変えることにより同様な
効果が得られることはいうまでもない。
また、第1の輪郭信号形成回路2と、第2の輪郭信号
形成回路9を同一の輪郭信号形成回路より構成し、所望
の強調周波数を持つ2系統の輪郭信号を出力するように
してもいいこともいうまでもない。
さらに、適応的エンファシス用の第2の輪郭信号を形
成する第2の輪郭信号形成回路9,及び低域通過フィルタ
12の周波数特性は、BTAより推奨されている以外の適切
な特性としてもよく、かつ、本発明の目的達成に何等影
響はないこともいうまでもない。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、適応的エンファ
シス効果を得ることができると共に、コアリング回路の
コアリングレベルを輝度信号のレベル増減と逆に適応的
にコントロールすることにより、適応的エンファシスに
よって増大するノイズを除去でき、次世代TV方式に適す
るS/N比の良い輪郭補正が可能であり、その実用的効果
は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における第1の実施例の輪郭補正器の構
成を示すブロック図、第2図(a)〜(h)は第1の実
施例の各部(a)〜(h)の信号波形図、第2図(i)
は第1の実施例でのデータ変換回路14の入出力特性図、
第3図は本発明における第2の実施例の輪郭補正器の構
成を示すブロック図、第4図(a)〜(d)は第2の実
施例の各部(a)〜(d)の信号波形図、第4図(e)
は第2の実施例でのデータ変換回路14の入出力特性図、
第5図は従来の輪郭補正器の構成を示すブロック図、第
6図は従来例の輪郭補正器における輪郭信号輪郭信号形
成回路の内部構成を示すブロック図、第7図(a)〜
(h)は輪郭信号形成回路の動作を説明するための波形
図、第8図(a),(b)は水平及び垂直輪郭信号部の
周波数特性図、第9図(a)〜(c)はレベルデペンデ
ント回路の動作を説明するための波形図、第10図
(a),(b)はノイズスライス回路の動作を説明する
ための波形図、第11図は適応的エンファシス回路の構成
例を示すブロック図、第12図はエンファシス回路の周波
数特性図、第13図(a)〜(d)は適応的エンファシス
回路の動作を説明するための波形図、第14図(a),
(b)は適応的エンファシス例を示す波形図である。 1……入力端子、2……輪郭信号形成回路a、3……レ
ベルデペンデント回路、4……ノイズスライス回路、5
……加算器、8……出力端子、 9……輪郭信号形成回路b、10……ゲインコントロール
回路、11……コアリング回路、12……低域通過フィル
タ、13……反転増幅器、 14……データ変換回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号あるいは輝度信号に類似する信号
    より所望とする第1,第2の輪郭信号を形成する第1,第2
    の輪郭信号形成回路と、 前記輝度信号あるいは輝度信号に類似する信号が入力さ
    れ、所定周波数に帯域を制限する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を反転増幅する反転増
    幅回路と、 前記第2の輪郭信号が入力され、前記反転増幅回路の出
    力信号により前記第2の輪郭信号のゲインをコントロー
    ルするゲインコントロール回路と、 前記ゲインコントロール回路の出力信号のノイズレベル
    をコアリングレベルでクリップするコアリング回路と、 前記コアリング回路の出力信号と前記第1の輪郭信号と
    を加算する加算回路と、 前記低域通過フィルタの出力信号あるいは前記反転増幅
    回路の出力信号を変換し、前記コアリング回路にコアリ
    ングレベルデータとして出力するデータ変換回路とを備
    え、 前記低域通過フィルタの出力信号あるいは前記反転増幅
    回路の出力信号に応じて前記コアリングレベルをコント
    ロールすることを特徴とする輪郭補正器。
  2. 【請求項2】輝度信号あるいは輝度信号に類似する信号
    より所望とする第1,第2の輪郭信号を形成する第1,第2
    の輪郭信号形成回路と、 前記輝度信号あるいは輝度信号に類似する信号が入力さ
    れ、所定周波数に帯域を制限する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号を反転増幅する反転増
    幅回路と、 前記第2の輪郭信号が入力され、前記反転増幅回路の出
    力信号により前記第2の輪郭信号のゲインをコントロー
    ルするゲインコントロール回路と、 前記ゲインコントロール回路の出力信号と前記第1の輪
    郭信号とを加算する加算回路と、 前記加算回路の出力信号のノイズレベルをコアリングレ
    ベルでクリップするコアリング回路と、 前記低域通過フィルタの出力信号あるいは前記反転増幅
    回路の出力信号を変換し、前記コアリング回路にコアリ
    ングレベルデータとして出力するデータ変換回路とを備
    え、 前記低域通過フィルタの出力信号あるいは前記反転増幅
    回路の出力信号に応じて前記コアリングレベルをコント
    ロールすることを特徴とする輪郭補正器。
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