JP2698764B2 - スクロールラップの加工方法 - Google Patents

スクロールラップの加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、スクロールラップの
工方法に係り、特に、マシニングセンターなどNC(数
値制御)マシンを用いて、例えばスクロール圧縮機の圧
縮室を構成する螺旋溝の如きインボリュート形状のスク
ロールラップを高精度加工するのに好適なスクロールラ
ップの加工方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】まず、本発明を適用する被加工物の一例
としてスクロール圧縮機の圧縮室を構成するスクロール
部材を取上げ、その従来の加工方法について、図4ない
し図7を参照して説明する。ここに図4は、被加工物に
係る雌,雄スクロールの斜視図、図5は、図4のA矢視
平面図、図6および図7は、スクロール部材の従来の加
工方法を説明するための説明図である。 【0003】図4,図5において、1は雄スクロール、
2は雌スクロールで、雄スクロール1の突起部3のスク
ロールラップ5と、雌スクロール2の窪み部4のスクロ
ールラップ6とは、ともに、そのラップで形成する螺旋
溝の断面でU字状で、螺旋はインボリュート形状のもの
である。雄スクロール1と雌スクロール2とは、それぞ
れのスクロールラップ5,6が互いに対向して組み合わ
さって、相対的に蠕動運動し、圧力媒体を圧縮する構造
である。 【0004】従来、このようなインボリュート形状のス
クロールラップは、エンドミル工具を用い、縦形あるい
は横形のマシニングセンタのXYテーブル上に被加工物
を取り付けて、いわゆる「XY加工」により切削加工さ
れていた。この場合、図6,図7に示すように、例えば
雄スクロール1のスクロールラップ5を、直径Dのエン
ドミル7を用いて加工するとすると、エンドミル7の外
周とインボリュート形状のスクロールラップ5との接点
Pは、雄スクロール1の中心Oとエンドミル7の中心Q
とを結ぶ線上には存在せず、OQとPQのなす偏角θ
は、スクロールラップ5の加工箇所とともに逐一変化し
てゆく。 【0005】例えば、図6に示すように、スクロールラ
ップ5の外壁を加工するとき、OQとPQのなす偏角が
θであったものが、外壁の加工を終るときには、エンド
ミル7の中心はQ′となり、エンドミル7の外周とスク
ロールラップ5との接点P′とのなす偏角θ′は、θに
くらべて大きく変化している。また、図7に示すよう
に、スクロールラップの内壁を加工する段階では、エン
ドミル7の中心Q″の位置では、エンドミル7の外周と
スクロールラップ内壁との接点P″とのなす偏角θ″は
θ′にくらべて変化しているのが明らかである。 【0006】したがって、マシニングセンタのXYテー
ブル上で雄スクロール1を加工するには、所定のインボ
リュート形状とは異なったエンドミル中心Qの軌跡を描
かせなければならない。もちろん従来でも、このような
所望のインボリュート形状をXY座標の多数の点群のN
Cデータとして与えれば、エンドミルの中心軌跡は、マ
シニングセンタのNC制御系によって自動的に演算し、
加工することも可能になってい。 【発明が解決しようとする課題】 【0007】しかし、このようなXYテーブル上のXY
座標系を用いた加工では、NCデータの入力点数が多い
うえに、エンドミルの直径をNC制御系にその値を入力
することを前提としている。そこで、エンドミルの直径
が異なれば、その都度NC制御系にその値を入力する
が、その場合、予め工具軌跡を演算してXY座標の多数
の点群のNCデータとして入力しておく必要がある。特
に、インボリュート形状精度が厳しい場合には、このエ
ンドミル直径の読みとり精度を高めることが必須であ
る。 【0008】また、この従来の方法では、エンドミル直
径を精度よく読みとっても、マシニングセンタの主軸に
対しエンドミルが偏心して取付けば、みかけ上より大き
な直径のエンドミルを用いたように加工され、スクロー
ルラップ5の形状、とくにその厚さTが所定の値と異な
ってくるもので、工具寸法の補正が必要である。このよ
うな方法でスクロールラップの内,外壁を加工すること
になるから、実際にはスクロールラップの厚さTは、エ
ンドミルの直径の読みとり誤差のほぼ2倍の誤差をきた
すことになる。 【0009】以上、XYテーブルをもったマシニングセ
ンタを用いた従来のインボリュート形状加工方法を述べ
たが、XYテーブル上にロータリテーブルを載せて、ロ
ータリテーブルに被加工物をセットして加工する場合で
も、通常エンドミルの中心は、ロータリテーブルの回転
に対し、OQ上を移動させているために、上記と同様の
誤差を生じ、精度の高いインボリュート形状を加工する
ことが難しかった。以上、雄スクロールを例にして、従
来技術の問題点を指摘したが、雌スクロールについても
全く同様の問題を抱えていた。 【0010】そこで、移動テーブルの直進運動とロータ
リテーブルの回転運動とを比例関係で連動してNC制御
しながらインボリュート形状を加工する、いわゆる「R
θ加工」が開発される機運になった。他の従来技術とし
て、特開昭57−15610号公報には、スクロール部
品をそのインボリュート曲線の基礎円の中心を回転中心
として回転させるとともに、加工工具を前記インボリュ
ート曲線の基礎円に接する直線上を移動させることによ
ってスクロール部品の加工を行うことが開示されてい
る。 しかし、特開昭57−15610号公報に開示され
たスクロール加工装置は、回転する加工用テーブルとX
方向に直進する移動テーブルとが機械的に結合されてい
るもので、スクロールラップの内壁面と外壁面とを順次
高精度に加工することについては、配慮されていなかっ
た。 【0011】本発明は、前述の従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、本発明の目的は、NC加工
機の単純なプログラム制御により、加工具とインボリュ
ート曲線との接点(加工点)の偏角にともなって生じる
工具の軌跡誤差を解消して、被加工物のインボリュート
形状の内壁面と外壁面との一連の加工を高精度に実現す
スクロールラップの加工方法を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るスクロールラップの加工方法の構成
は、直進移動可能なテーブルと、回転可能なロータリテ
ーブルと、工具を保持する回転主軸とを備えたNC加工
手段を用いて、スクロールラツプを有する被加工物の該
スクロールラップの内外壁面をインボリュート形状曲面
に加工する方法であって、前記被加工物を載置したロー
タリテーブルを回転させた状態で、前記NC加工手段の
制御系の同期指令に基づいて前記テーブルを直進移動さ
せることにより、前記回転主軸に保持された工具を、前
記インボリュート形状の第1の基礎円の接線上を前記ス
クロールラップの一方の壁面に沿って前記第1の基礎円
の中心に近づく方向に前記被加工物に対して相対的に移
動させて前記スクロールラップの一方の壁面に第1のイ
ンボリュート形状曲面を加工し、前記NC加工手段の制
御系の同期指令に基づいて前記工具と前記被加工物との
相対的な位置をずらすことにより、前記工具を第2のイ
ンボリュート形状曲面の加工の始点に移動させ、前記ロ
ータリテーブルの回転方向を逆転させた状態で、前記N
C加工手段の制御系の同期指令に基づいて前記テーブル
を直進移動させることにより、前記回転主軸に保持され
た工具を、前記インボリュート形状の第2の基礎円の接
線上を前記スクロールラップの他方の壁面に沿って前記
第2の基礎円の中心から遠ざかる方向に前記被加工物に
対して相対的に移動させて前記スクロールラップの他方
壁面に第2のインボリュート形状曲面を加工すること
により前記スクロールラップを加工するようにしたもの
である。 【0013】 【作用】本発明では、直進運動する移動テーブル上に回
転自在に装備されたロータリテーブルに、インボリュー
ト形状に加工すべき被加工物を、そのロータリテーブル
の中心に固定し、そのロータリテーブル面にほぼ鉛直な
回転主軸にエンドミルを装着し、このエンドミルの刃面
を、被加工物のインボリュートの基礎円の接線と直交す
るように被加工物の加工面に対接させ、前記エンドミル
の中心が、前記インボリュートの基礎円の接線上を移動
するように前記移動テーブルを直進させるとともに、前
記ロータリテーブルを、その回転角度が前記移動テーブ
ルの送り量と一定の比例関係で連動するように回転させ
ている。 【0014】本発明を開発した考え方は、被加工物がイ
ンボリュート形状であるという特徴を生かして、インボ
リュート形状の加工面とエンドミル外周との接触角が常
に一定となるようにXYテーブルとロータリテーブルを
制御するものである。すなわち、XテーブルあるいはY
テーブルのいずれか一方の送り方向をインボリュートの
基礎円の接線方向に一致させ、その送りの速度をロータ
リテーブルの回転速度に完全に比例するようにして、単
純なプログラム入力で、NC加工機の制御方法を単純に
するとともに加工精度を向上させている。 【0015】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るイ
ンボリュート形状加工方法における工具軌跡を示す説明
図、図2は、インボリュート形状加工の原理を示す説明
図、図3は、図1の加工を行う加工機の外観斜視図であ
る。 【0016】図3に示す加工機は、一般的なマシニング
センタとほぼ同様の構成のもので、ベッド9上には、N
C制御可能な移動テーブルに係るX軸テーブル10、お
よび移動テーブルに係るY軸テーブル11が装備され、
さらにこの上に、これもNC制御可能なロータリテーブ
ル12が装備されている。このロータリテーブル12上
に、ロータリテーブルと軸心を同じくして被加工物であ
る雄スクロール1がチャッキングされている。一方、ベ
ッド9と一体に固定されたコラム13には、これもロー
タリテーブル12の軸心方向にNCにて摺動可能な主軸
ヘッド14が摺動し、この主軸ヘッド14の摺動方向に
軸心方向をもつ回転可能な主軸15があり、この主軸1
5には工具に係るエンドミル7がチャッキングされてい
る。 【0017】これらの運動系、すなわちXテーブル10
およびYテーブル11の直進運動、ロータリテーブル1
2の回転運動、主軸ヘッド14の直進運動、ならびに主
軸15の回転運動は、いずれもNC制御装置(図示せ
ず)により制御できるように構成されている。本実施例
は、このような構成のマシニングセンタのインボリュー
ト形状加工のNC制御に関するもので、次に、このイン
ボリュート形状加工の原理を図2を参照して説明する。 【0018】被加工物は、雄スクロール1のスクロール
部材に係るスクロールラップ5で、同一基礎円の位相を
ずらした2本のインボリュート曲線5a,5bで外壁,
内壁が形成されるものである。この場合、図2に示すよ
うに、2本のインボリュート曲線5a,5bは、ともに
中心がOで、基礎円20の半径はa(図1参照)であ
る。この基礎円20からの引いた任意の接線21は、イ
ンボリュート曲線5a,5bと常に直交する。 【0019】このことは、エンドミル7の中心をインボ
リュートの基礎円の接線上に移動させれば、エンドミル
とインボリュートの接点Pは、この基礎円の接線上にあ
り、従来技術のところで述べたような、エンドミルとイ
ンボリュート曲線との接点の偏角θあるいはθ″(図
6,図7参照)がある値をもつことによる誤差を考慮し
た煩雑な補正を加える必要の全くないことを意味する。
すなわち、図1に示すように、前述のインボリュートの
基礎円20への任意の切線21を、マニシングセンタの
X軸すなわちXテーブルの直進方向とし、このX軸上に
エンドミル7の中心Qがあるように設定し、被加工物で
ある雄スクロール1の回転角度と、エンドミル7のX軸
方向位置とが常に比例するようにNC制御系に同期指令
を与えればよい。これは、NC制御装置に単純なプログ
ラム入力により制御可能である。 【0020】そこで、主軸15に装着したエンドミル7
の刃面を、被加工物である雄スクロール1のインボリュ
ートの基礎円20の接線21と直交するように加工面で
あるインボリュート曲線5aの外壁に対接させ、前記の
ように接線21とX軸テーブル10の直進方向とを一致
させる。そして、エンドミル7の中心Qが接線21上を
内側方向、すなわち基礎円20の中心に近づく方向に移
動するようにX軸テーブル10を直進させるとともに、
ロータリテーブル12を、ロータリテーブルの回転角度
がX軸テーブル10の送り量と一定の比例関係で連動し
て回転させることによってインボリュート曲線5aの外
壁を加工する。 【0021】外壁の加工が終ると、ロータリテーブル1
2を逆転させることにより雄スクロール1の回転を逆転
させて、回転角の位相を所定量だけずらせてインボリュ
ート曲線5bのスタート位置にエンドミル7を位置させ
る。なお、ここに位相をずらせる所定量は、エンドミル
7の径と、インボリュートの基礎円20の径と、インボ
リュートラップの厚みTとで一義的に決まる量である。
より詳しくは、エンドミル直径とインボリュートラップ
の厚みTと和を基礎円20の半径aで除した角度(ラジ
アン)である。 【0022】次いで、ロータリテーブル12の逆転と同
期して、接線21上の外側方向、すなわち基礎円20の
中心から遠ざかる方向ににエンドミル中心Qを移動させ
るように、X軸テーブル10を戻し方向に直進させてイ
ンボリュート曲線5bの内壁加工を行う。換言すれば、
エンドミル7の中心がインボリュートの基礎円20の接
線21上を移動するように直進するX軸テーブル10
は、スクロールラップ5の外壁の加工時と内壁の加工時
とで直進方向を逆転させて往,復運動を行うとともに、
ロータリテーブル12は、前記X軸テーブルの往,復運
動に連動して正,逆に回転方向を変えるように作動す
る。 【0023】このようにすれば、インボリュート曲線5
bの内壁に対しても偏角θ″(図7参照)に起因する誤
差補正が不要となる。そして、スクロールラップの外壁
加工、エンドミルの相対的位置変更、内壁加工の一連の
工程を、図3に示す同一加工機上で順次連続的に行うこ
とができる。 【0024】前述のインボリュート形状加工方法をとる
場合でも、エンドミル7取付時の偏心あるいはエンドミ
ルのたわみ誤差等の工具寸法誤差εがスクロールラップ
5の厚みTに2εの誤差を生じさせる。そこで、インボ
リュート形状のスクロールラップの厚み精度がさらに厳
しく要求される場合には、次に述べるような工具軌跡を
辿らせるとよい。 【0025】図1に示すように、エンドミル7の中心Q
をインボリュートの基礎円20の接線21上に位置さ
せ、そのエンドミル7の刃面を、前記接線21と直交す
るように加工面であるインボリュート曲線5aの外壁に
対接させる。そしてX軸テーブル10の直進方向を前記
基礎円20の接線21に一致させる。そして、エンドミ
ル7の中心Qが接線21上を内側方向へ移動するように
X軸テーブル10を直進させる(第1の直進)ととも
に、ロータリテーブル12を、ロータリテーブルの回転
角度がX軸テーブル10の送り量と一定の比例関係で連
動して回転させることによってインボリュート曲線5a
の外壁を加工する。 【0026】外壁の加工が終ると、エンドミル7の中心
Qが、雄スクロール1の中心部で基礎円20の直径2a
だけ、前記第1の直進方向に直交する方向に移動するよ
うにY軸テーブル11を移動させる。次いで、ロータリ
テーブル12の逆転と同期して、図1に示す基礎円20
の接線22上の外側方向にエンドミル中心Qを移動させ
るように、X軸テーブル10を前記第1の直進方向と同
一方向に第2の直進を行わせてインボリュート曲線5b
の内壁加工を行い、雄スクロール1の加工を終了する。 【0027】このようにすれば、スクロールラップの外
壁加工、エンドミルの相対的位置変更、内壁加工の一連
の工程が第3図に示す同一加工機上で順次連続的に行わ
れ、エンドミルに加わる切削力負荷の方向も、外壁加
工、内壁加工ともに同一となることは明らかである。
、切削力負荷によるエンドミル7やスクロールラップ
5の弾性変形等によるスクロール形状の誤差を、主軸1
5を僅かに傾斜させることにより容易に補正でき、イン
ボリュート形状のスクロールラップ5の厚み精度を向上
させることができる。なお、前述の実施例では、被加工
物を雄スクロール1として、その加工例を説明したが、
雌スクロール2の加工も全く同様に実施できることは言
うまでもない。 【0028】また、前述の実施例では、加工機としてマ
シニングセンタを用いる例を説明したが、同様の構成を
もつ専用機であっても、本発明の効果を妨げるものでは
ない。さらに、インボリュート形状の内壁を同様に加工
したのち、外壁を加工する加工手順をとっても全く同様
の効果が得られる。さらにまた、前述の実施例では、加
工機を縦形マシニングセンタとしているが、主軸中心を
水平とした横形マシニングセンタとしてもよい。この場
合には、切粉が除去しやすいという利点があり、加工面
の面粗さが良くなる。 【0029】なお、スクロールラップの厚みTが一定で
ない、2本のインボリュート曲線からなる場合には、基
礎円は2個存在することになるので、内,外壁の一方の
面加工から他方の面加工へ移行するときに、被加工物の
中心にて、2個の基礎円の差だけY方向に余分にシフト
して後半の工具軌跡を辿らせるようにすれば、その実施
化が可能である。 【0030】 【発明の効果】以上述べたように、NC加工機の単純な
プログラム制御により、加工具とインボリュート曲線と
の接点(加工点)の偏角にともなって生じる工具の軌跡
誤差を解消して、被加工物のインボリュート形状の内壁
面と外壁面との一連の加工を高精度に実現するスクロー
ルラップの加工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係るインボリュート形状加
工装置における工具軌跡を示す説明図である。 【図2】インボリュート形状加工の原理を示す説明図で
ある。 【図3】本発明による加工装置の外観斜視図である。 【図4】被加工物に係る雌,雄スクロールの斜視図であ
る。 【図5】図4のA矢視平面図である。 【図6】スクロール部材の従来の加工方法を説明するた
めの説明図である。 【図7】スクロール部材の従来の加工方法を説明するた
めの説明図である。 【符号の説明】 1…雄スクロール、2…雌スクロール、5…スクロール
ラップ、5a,5b…インボリュート曲線、7…エンド
ミル、10…X軸テーブル、11…Y軸テーブル、12
…ロータリテーブル、15…主軸、20…基礎円、2
1,22…接線。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.直進移動可能なテーブルと、回転可能なロータリテ
    ーブルと、工具を保持する回転主軸とを備えたNC加工
    手段を用いて、スクロールラツプを有する被加工物の該
    スクロールラップの内外壁面をインボリュート形状曲面
    に加工する方法であって、 前記被加工物を載置したロータリテーブルを回転させた
    状態で、前記NC加工手段の制御系の同期指令に基づい
    て前記テーブルを直進移動させることにより、前記回転
    主軸に保持された工具を、前記インボリュート形状の第
    1の基礎円の接線上を前記スクロールラップの一方の壁
    面に沿って前記第1の基礎円の中心に近づく方向に前記
    被加工物に対して相対的に移動させて前記スクロールラ
    ップの一方の壁面に第1のインボリュート形状曲面を加
    工し、 前記NC加工手段の制御系の同期指令に基づいて前記工
    具と前記被加工物との相対的な位置をずらすことによ
    り、前記工具を第2のインボリュート形状曲面の加工の
    始点に移動させ、 前記ロータリテーブルの回転方向を逆転させた状態で、
    前記NC加工手段の制御系の同期指令に基づいて前記テ
    ーブルを直進移動させることにより、前記回転主軸に保
    持された工具を、前記インボリュート形状の第2の基礎
    円の接線上を前記スクロールラップの他方の壁面に沿っ
    て前記第2の基礎円の中心から遠ざかる方向に前記被加
    工物に対して相対的に移動させて前記スクロールラップ
    の他方の壁面に第2のインボリュート形状曲面を加工す
    ることにより前記スクロールラップを加工することを特
    徴とするスクロールラップの加工方法。 2.前記工具を前記スクロールラップ上で前記インボリ
    ュート形状の第2の基礎円の接線上を該第2の基礎円の
    中心から遠ざかる方向に前記被加工物に対して相対的に
    移動させることが、工具を前記スクロールラップ上で前
    記インボリュート形状の第1の基礎円の接線上を該第1
    の基礎円の中心に近づく方向に前記被加工物に対して相
    対的に移動させる方向と同じ方向に移動させること を特
    徴とする請求項1記載のスクロールラップの加工方法。 3.前記工具を前記スクロールラップ上で前記インボリ
    ュート形状の第2の基礎円の接線上を該第2の基礎円の
    中心から遠ざかる方向に前記被加工物に対して相対的に
    移動させることが、工具を前記スクロールラップ上で前
    記インボリュート形状の第1の基礎円の接線上を該第1
    の基礎円の中心に近づく方向に前記被加工物に対して相
    対的に移動させる方向と反対方向に移動させることを特
    徴とする請求項1記載のスクロールラップの加工方法。
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