JP2697021B2 - アラーム収集方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は複数の被収集部から出力されるアラームの収
集方式に関し、特に最も優先順位の高いビツト情報の部
分についてのアラーム収集を同時に行なう方式に関す
る。

（従来の技術） 従来、この種のアラーム収集方式は複数の被収集部に
タイミングをずらしたストローブ信号を出力することに
より、シリアルにアラームを取出す方式が公知であつ
た。このため、データ収集に時間を要し、また時間の短
縮を目的とする場合にはパラレル出力を行なうために端
子数を増やさざるを得なかつた。

（発明が解決しようとする課題） 上述した従来のアラーム収集方式においては、複数の
アラーム収集部から少ない端子数でアラームを収集する
ため、シリアルデータリンクによりアラームの収集を行
なつていた。このため、アラーム収集部の数の増加に伴
つてアラームの収集に要する時間も増加していた。この
場合、複数のユニツトから成る系の冗長切換えを例に挙
げて考えると、現用側のアラームの発生をシリアルに収
集してアラームの発生を検出し、さらに予備側のユニツ
トのアラームをシリアルに収集し、アラームの発生を確
認すると、実際に切換えが行なわれるまでにはユニツト
の数に比例した収集時間が必要になるという欠点があ
る。

本発明の目的は、複数のアラーム収集部から出力され
るアラームデータ信号を入力し、且つ、複数のアラーム
収集部のそれぞれに対してストローブ信号を出力し、ス
トローブ信号に同期したアラームデータの取出しクロツ
クを各アラーム収集部に対して出力することにより上記
欠点を除去し、収集時間を短縮できるように構成したア
ラーム収集方式を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明によるアラーム収集方式は、アラームデータを
収集するための複数のアラーム収集部と、 前記複数のアラーム収集部のそれぞれに対して同時に
ストローブ信号を出力するとともに前記ストローブ信号
に同期したアラームデータ読出しクロックを出力し、前
記複数のアラーム収集部から出力されるアラームデータ
をワイヤードオア方式で入力してアラーム検出を行うア
ラーム検出部とを具備して構成したものである。

（実施例） 次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は、本発明によるアラーム収集方式の一実施例
を示すブロツク図である。

第１図において、１−1,2−1,N−１はそれぞれアラー
ム収集部、102はアラーム検出部である。

アラーム検出部102は情報収集のためのストローブ信
号を信号線１−3,2−3,・・・,N−３を介して同時にア
クテイブにすると、アラーム収集部１−1,2−1,・・・,
N−１は信号線103によつて送られるクロツクに従つて、
アラームデータを一度に信号線１−2,2−2,・・・,N−
２上に出力する。出力されたアラームデータは、ワイヤ
ードオアによつて論理和をとられた後、信号線101を通
つてアラーム検出部102に取込まれる。

第２図は、信号線１−2,2−2,・・・,N−２、および
信号線101上はパルス信号波形を示すタイムチヤートで
ある。

第３図は、本発明によるアラーム収集方式の他の実施
例を示すブロツク図である。

第３図において、１−1,2−1,N−1,1−4,2−4,N−４
はそれぞれアラーム収集部、102はアラーム検出部であ
る。

アラーム検出部102がストローブ信号線１−3,2−3,・
・・,N−3,1−6,2−6,・・・,N−６をアクテイブにする
と、信号線103から出力されるクロツクパルスに従つて
アラーム収集部（現用側ユニツト）１−1,2−1,N−１、
およびアラーム収集部（予備側ユニツト）１−4,2−4,
・・・Ｎ−４からは、すべてアラームデータを同時に出
力する。現用側ユニツト１−1,2−1,・・・Ｎ−１から
出力された切換え要求信号はそれぞれ信号線１−2,2−
2,・・・,N−２上に出力され、ワイヤードオアをとられ
た結果は信号線101によりアラーム検出部102に送られ
る。

現用側ユニツト１−1,2−1,・・・,N−１のいずれか
一つでも切換え要求信号がアクテイブになつていれば、
アラーム検出部102は切換え要求があるものと認識す
る。これと同時に、予備側ユニツト１−4,2−4,・・・,
N−４から出力されたアラームデータも信号線１−5,2−
5,・・・,N−５に出力され、ワイヤードオアをとられた
結果、信号線105によつてアラーム検出部102に送られ
る。予備側ユニツト１−4,2−4,・・・,N−４に一つで
もアラームが発生しているならば、アラーム検出部102
は予備側がアラーム発生状態であるものと認識する。

以上のように、現用側の切換え要求、および予備側の
アラーム発生状態は、一回のストローブ信号の出力によ
つて同時に収集される。

ここで、現用側の切換え要求がアクテイブで、予備側
にアラーム発生がないときのみ、切換えを行なう必要が
あるものと判定される。

（発明の効果） 以上説明したように本発明は、複数のアラーム収集部
にアラームを収集するためのストローブ信号を同時に出
力し、同一のクロツクパルスによつて同時に収集された
信号のワイヤードオアを取ることにより、すべてのアラ
ーム収集部のアラーム発生状態が同時に確認できるた
め、従来のシリアルデータリンクの場合と同じ端子数で
あっても、アラーム収集部の数に関係なく、短時間にア
ラーム情報を得ることができる。特に切替情報のような
重要なものが１パルスで集約されていれば、一回のクロ
ックパルスで処理を完了できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるアラーム収集方式の一実施例を
示すブロツク図である。 第２図は、信号線１−2,2−2,・・・,N−2,101上のパル
ス信号波形を示すタイムチヤートである。 第３図は、本発明によるアラーム収集方式の他の実施例
を示すブロツク図である。 １−1,2−1,・・・,N−1,1−4,2−4,・・・,N−４……
アラーム収集部 102……アラーム検出部 101,103,105,1−2,2−2,2−3,N−2,1−5,1−6,2−5,2−
6,N−5,N−６……信号線

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アラームデータを収集するための複数のア
   ラーム収集部と、 前記複数のアラーム収集部のそれぞれに対して同時にス
   トローブ信号を出力するとともに前記ストローブ信号に
   同期したアラームデータ読出しクロックを出力し、前記
   複数のアラーム収集部から出力されるアラームデータを
   ワイヤードオア方式で入力してアラーム検出を行うアラ
   ーム検出部と を具備して構成したことを特徴とするアラーム収集方
   式。