JP2694381B2 - 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2694381B2 JP2296400A JP29640090A JP2694381B2 JP 2694381 B2 JP2694381 B2 JP 2694381B2 JP 2296400 A JP2296400 A JP 2296400A JP 29640090 A JP29640090 A JP 29640090A JP 2694381 B2 JP2694381 B2 JP 2694381B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は黒白ハロゲン化銀写真感光材料(以下感光材
料という)を自動現像機(以下自現機という)を用いて
処理する方法に関するものであり、特に定着液の補充量
を少なくしても定着遅れがない黒白ハロゲン化銀写真感
光材料の処理方法に関するものである。
(従来の技術) 黒白感光材料の処理は、現像過程と、未露光のハロゲ
ン化銀を除去する過程(すなわち定着過程)、および定
着後の感光材料を水洗または安定化する過程からなる。
近年、種々の産業分野の進歩発展に伴い、すべての分
野において迅速性が要求されるようになっており、ハロ
ゲン化銀写真処理の分野もその例外ではない。特に、例
えば製版用感光材料、X線用感光材料、スキャナー用感
光材料のようなシート状感光材料の現像処理において、
迅速処理の必要性は益々高くなっている。
迅速処理化において律速となるのは、定着工程であ
る。定着速度を早くすることが迅速化に最も有効であ
る。
一方、環境保全の観点から多くの分野で、資源、発生
ガス、廃水、廃棄物などの見直しが行われている。写真
処理の分野では、省資源化、廃水量の減量、使用容器の
減量などの点から、感光材料の処理に使用する処理液の
補充量の減量の必要性が高まっている。
しかし、定着液の補充量を減らすと、定着液中に蓄積
する銀、ハロゲンイオン、現像浴から持ち込まれた現像
液量の急激な増加が起こり、それによって定着速度が著
しく遅くなるのが一般的である。そのために、従来定着
液はかなり多量(感光材料1m2当たり500〜800ml)使用
しているのが実情である。
定着速度を早くするために、定着温度を高くしたり、
自現機の撹拌条件を強化する方策が検討されているが、
臭気の発生、装置コストの上昇をまねき、実現するには
問題がある。
このように、定着液の低補充化と迅速処理を両立させ
ることは困難であった。
(発明が解決すべき課題) 従って、本発明の目的は、定着性に優れ、かつ補充量
の低減した場合にも、定着速度が遅れることなく、迅速
処理が可能な、感光材料の処理方法を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的は、黒白ハロゲン化銀写真感光材料を露光
後、自動現像機を用いて、少なくとも現像、定着処理す
る方法において、現像液の塩成分の80モル%以上がカリ
ウムイオンをカチオンとする塩であり、定着液の補充量
が感光材料1m2当たり350ml以下であり、かつ定着液が、
少なくとも1種のメソイオン化合物を定着剤として含有
していることを特徴とする黒白ハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法によって解決された。
ところで、特開昭57−150842号公報には、メソイオン
1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート化合物と有機
酸と水からなる定着液に現像したハロゲン化銀感光材料
を浸漬して定着処理することが記載されている。しかし
ながら、この公報には、この定着液を自現機処理に用い
ることも、補充量についてもなんら記載がない。
本発明者らは、定着液のランニング疲労、特に定着液
の補充量を低減した場合の定着遅れの増大の主要因が、
現像液(特に濃縮化のためにカリウムイオンを多く含有
する現像液)の定着液への持込み量の相対的な増加に起
因することを見出した。本発明者らは、種々の化合物を
検討した結果、上記のメソイオン化合物を低補充量で用
いる処理方法に用いることによって、定着速度が遅れる
ことなく迅速処理が可能になることを見出し、本発明を
完成したものである。
本発明で用いるメソイオン化合物としては下記一般式
(I)で表わされる化合物が好ましい。
式中、Zは炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子
またはセレン原子により構成される5または6員環を表
し、X-は−O-、−S-、または−N-R(ここでXはアルキ
ル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アラルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表わ
す)を表わす。
この中でも下記一般式(II)で表される化合物が更に
好ましい。
式中、R1、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基ま
たはヘテロ環基を表わす。但しR2は水素原子であっても
よい。Yは−O−、−S−、 を表わし、R3はアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アミ
ノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基
またはスルファモイルアミノ基を表わす。R1とR2、R2
R3はそれぞれ互いに結合して環を形成してもよい。
上記一般式(II)で示される化合物について詳細に説
明する。
式中、R1、R2は置換もしくは無置換のアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、t−ブチル
基、メトキシエチル基、メチルチオエチル基、ジメチル
アミノエチル基、モルホリノエチル基、ジメチルアミノ
エチルチオエチル基、ジエチルアミノエチル基、アミノ
エチル基、メチルチオメチル基、トリメチルアンモニオ
エチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、
カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホメチル
基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基、等)、置換
もしくは無置換のシクロアルキル基(例えば、シクロヘ
キシル基、シクロペンチル基、2−メチルシクロヘキシ
ル基、等)、置換もしくは無置換のアルケニル基(例え
ばアリル基、2−メチルアリル基、等)置換もしくは無
置換のアルキニル基(例えばプロパルギル基、等)置換
もしくは無置換のアラルキル基(例えば、ベンジル基、
フエネチル基、4−メトキシベンジル基、等)、アリー
ル基(例えばフェニル基、ナフチル基、4−メチルフェ
ニル基、4−メトキシフェニル基、4−カルボキシフェ
ニル基、4−スルホフェニル基、等)または置換もしく
は無置換のヘテロ環基(例えば、2−ピリジル基、3−
ピリジル基、4−ピリジル基、2−チエニル基、1−ピ
ラゾリル基、1−イミダゾリル基、2−テトラヒドロフ
リル基、等)を表わす。
ただし、R2は水素原子であってもよい。
R3は置換もしくは無置換のアルキル基(例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、t−ブチル基、メトキ
シエチル基、メチルチオエチル基、ジメチルアミノエチ
ル基、モルホリノエチル基、ジメチルアミノエチルチオ
エチル基、ジエチルアミノエチル基、アミノエチル基、
メチルチオメチル基、トリメチルアンモニオエチル基、
カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシ
プロピル基、スルホエチル基、スルホメチル基、ホスホ
ノメチル基、ホスホノエチル基、等)置換もしくは無置
換のシクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル基、シ
クロペンチル基、2−メチルシクロヘキシル基、等)、
置換もしくは無置換のアルケニル基(例えばアリル基、
2−メチルアリル基、等)置換もしくは無置換のアルキ
ニル基(例えばプロパルギル等、等)、置換もしくは無
置換のアラルキル基(例えば、ベンジル基、フエネチル
基、4−メトキシベンジル基、等)、アリール基(例え
ばフェニル基、ナフチル基、4−メチルフェニル基、4
−メトキシフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4
−スルホフェニル基、等)または置換もしくは無置換の
ヘテロ環基(例えば、2−ピリジル基、3−ピリジル
基、4−ピリジル基、2−チエニル基、1−ピラゾリル
基、1−イミダゾリル基、2−テトラヒドロフリル基、
等)、置換もしくは無置換のアミノ基(例えば無置換ア
ミノ基、ジメチルアミノ基、メチルアミノ基、等)、ア
シルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、ベンゾイルア
ミノ基、メトキシプロピオニルアミノ基、等)、スルホ
ンアミド基(例えばメタンスルホンアミド基、ベンゼン
スルホンアミド基、4−トルエンスルホンアミド基、
等)、ウレイド基(例えば、無置換ウレイド基、3−メ
チルウレイド基、等)、スルファモイルアミノ基(例え
ば無置換スルファモイルアミノ基、3−メチルスルファ
モイルアミノ基、等)であってもよい。
一般式(II)中、好ましくはYは を表わしR1、R3は置換もしくは無置換のアルキル基、置
換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換
のアルキニル基または置換もしくは無置換のヘテロ環基
を表わす。R2は水素原子、置換もしくは無置換のアルキ
ル基、置換もしくは無置のアルケニル基、置換もしくは
無置換のアルキニル基または置換もしくは無置換のヘテ
ロ環基が好ましい。
以下に本発明の化合物の具体例を示すが本発明はこれ
に限定されるものではない。
本発明の化合物は、1×10-5モル/〜10モル/、
特に1×10-3モル/〜3モル/の範囲で定着液また
は定着液補充液に使用されるのが好ましい。
ここで、処理する感光材料中のハロゲン化銀乳剤のハ
ロゲン組成が沃臭化銀の場合には0.5〜2モル/で用
いるのが好ましく、臭化銀、塩臭化銀、または高塩化銀
乳剤(塩化銀80モル%以上を含むハロゲン化銀)である
場合には、0.05〜1モル/の範囲で用いるのが好まし
い。
本発明の定着液は、上記のメソイオン化合物の他に既
知の定着剤を併用してもよい。例えば、チオ硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸アンモニウムなどであり、定着速度の点
からチオ硫酸アンモニウムが特に好ましい。これら既知
の定着剤の使用量は適宜変えることができ、一般には約
0.1〜約5モル/である。
定着液には所望により、硬膜剤(例えば水溶性アルミ
ニウム化合物)、保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜硫酸
塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼酸)、pH調整剤(例
えば、アンモニア、硫酸)、キレート剤、界面活性剤、
湿潤剤、定着促進剤を含むことができる。
界面活性剤としては、例えば硫酸化物、スルフォン化
物などのアニオン界面活性剤、ポリエチレン系界面活性
剤、特開昭57−6840号公報記載の両性界面活性剤などが
挙げられる。また、公知の消泡剤を添加してもよい。湿
潤剤としては、例えばアルカノールアミン、アルキレン
グリコールなどが挙げられる。定着促進剤としては、例
えば特公昭45−35754号、同58−122535号、同58−12253
6号公報記載のチオ尿素誘導体、分子内に3重結合を持
つアルコール、米国特許第4126459号記載のチオエーテ
ル化合物などが挙げられる。
また、pH緩衝剤としては、例えば酢酸、リンゴ酸、こ
はく酸、酒石酸、クエン酸などの有機酸、ほう酸、リン
酸塩、亜硫酸塩などの無機緩衝剤が使用できる。臭気、
機器材料のサビ発生の抑制の点から無機緩衝剤を用いる
のが好ましい。
ここでpH緩衝剤は、現像液の持込みによる定着液のpH
上昇を防ぐ目的で使用され、0.1〜1.0モル/、より好
ましくは0.2〜0.6モル/程度用いる。
本発明の定着液中の硬膜剤としては、水溶性アルミニ
ウム塩、クロム塩さらに3価の鉄化合物を酸化剤として
エチレンジアミン4酢酸錯体がある。好ましい化合物は
水溶性アルミニウム塩であり、例えば塩化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、カリ明バンなどがある。好まし
い添加量は0.01モル〜0.2モル/、さらに好ましくは
0.03〜0.08モル/である。
本発明の効果は、硬膜剤の有無にかかわらず発揮され
る。
定着温度及び時間は、約20℃〜約50℃で5秒〜1分が
好ましい。
定着液の補充量は、350ml/m3以下であり、特に300ml/
m3以下で本発明の効果が顕著になる。特に好ましい範囲
は50ml/m3〜300ml/m3である。
本発明で感光材料を現像処理する際の現像液には、通
常用いられる添加剤(例えば、現像主薬、アルカリ剤、
pH緩衝剤、保恒剤、キレート剤)を含有することができ
る。本発明の現像処理には、公知の方法のいずれを用い
ることもできるし、現像処理液には公知のものを用いる
ことができる。本発明に使用する現像液に用いる現像主
薬には特別な制限はないが、良好な網点品質を得やすい
点でジヒドロキシベンゼン類を含むことが好ましく、更
に現像能力の点でジヒドロキシベンゼン類と1−フェニ
ル−3−ピラゾリドン類の組合せまたはジヒドロキシベ
ンゼン類とp−アミノフェノール類の組合せが好まし
い。
本発明に用いるジヒドロキシベンゼン現像主薬として
はハイドロキノン、クロロハイドロキノン、イソプロピ
ルハイドロキノン、メチルハイドロキノンなどがある
が、特にハイドロキノンが好ましい。
本発明に用いる1−フェニル−3−ピラゾリドン又は
その誘導体の現像主薬としては1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾ
リドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメ
チル−3−ピラゾリドンなどがある。
本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬とし
てはN−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノ
フェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン
等があるが、なかでもN−メチル−p−アミノフェノー
ルが好ましい。
ジヒドロキシベンゼン系現像主薬は通常0.05モル/
〜0.8モル/の量で用いられるのが好ましい。またジ
ヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類もしくはp−アミノフェノール類の組合せを用いる
場合には前者を0.05モル/〜0.5モル/、後者を0.0
6モル/以下の量で用いるのが好ましい。
本発明に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。
亜硫酸塩は0.20モル/以上、特に0.3モル/以上用
いられるが、余りに多量添加すると現像液中で沈澱して
液汚染を引き起こすので、上限は1.2モル/とするの
が望ましい。
pHの設定のために用いるアルカリ剤には通常の水溶性
無機アルカリ金属塩(例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)を用いるこ
とができる。
上記の以外に用いられる添加剤としては、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウムの如き現像抑制剤;エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジメチルホルムアミドの如き有機溶剤;ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ン、イミダゾール又はその誘導体等の現像促進剤;1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾール等のメルカプト系
化合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール系化
合物、ベンゾトリアゾール系化合物をカブリ防止剤又は
黒ボツ(black pepper)防止剤として含みさらに必要に
応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、硬膜
剤等を含んでもよい。
また、銀汚れ防止剤として特開昭56−24347号に記載
の化合物、現像ムラ防止剤として特開昭62−212651号記
載の化合物、溶解助剤として特開昭61−267759号記載の
化合物を用いることができる。
本発明に用いられる現像液には、緩衝剤として特開昭
62−186259に記載のホウ酸、特開昭60−93433に記載の
糖類(例えばサッカロース)、オキシム類(例えばアセ
トオキシム)、フェノール類(例えば5−スルホサリチ
ル酸)、第3リン酸塩(例えばナトリウム塩、カリウム
塩)などが用いられ、好ましくはホウ酸が用いられる。
処理液の輸送コスト、包装材料コスト、省スペース等
の目的で、処理液を濃縮化し、使用時に希釈して用いる
ようにすることは好ましいことである。現像液の濃縮化
のためには、現像液に含まれる塩成分をカリウム塩化す
ることが有効である。
ところが、従来のチオ硫酸塩を用いた定着液では、カ
リウムイオン成分が多い現像液が持ち込まれると定着が
遅れるという問題があった。
本発明のメソイオン化合物を定着剤として用いた場
合、カリウムイオンによる定着遅れは発生しない。その
ため本発明の処理システムにおいては現像液の塩成分の
80モル%以上をカリウムイオンをカチオンとする塩とす
ることができ、現像液の濃縮化にとって極めて有利であ
る。
現像、定着処理が済んだ感光材料は、次いで水洗また
は安定化処理される。
水洗または安定化処理は、ハロゲン化銀感光材料1m2
当り、3以下の補充量(0も含む、すなわちため水水
洗)で行うこともできる。すなわち、節水処理が可能と
なるのみならず、自現機設置の配管を不要とすることが
できる。
水洗を少量の水で行う場合は、特開昭63−18350号、
同62−287252号などに記載のスクイズローラー、クロス
オーバーローラーの洗浄槽を設けることがより好まし
い。また、少量水洗時に問題となる公害負荷低減のため
に種々の酸化剤添加やフィルター濾過を組み合わせても
よい。
更に、本発明の方法で水洗又は安定化浴に防黴手段を
施した水を処理に応じて補充することによって生ずる水
洗又は安定化浴からのオーバーフロー液の一部又は全部
は特開昭60−235133号に記載されているようにその前の
処理工程である定着能を有する処理液に利用することも
できる。
また、少量水洗時に発生し易い水泡ムラ防止および/
またはスクイズローラーに付着する処理剤成分が処理さ
れたフィルムに転写することを防止するために水溶性界
面活性剤や消泡剤を添加してもよい。
また、感光材料から溶出した染料による汚染防止に、
特開昭63−163456号記載の色素吸着剤を水洗槽に設置し
てもよい。
また、前記水洗処理に続いて安定化処理する場合もあ
り、その例として特開平2−201357号、同2−132435
号、同1−102553号、特開昭46−44446号に記載の化合
物を含有した浴を感光材料の最終浴として使用してもよ
い。
この安定浴にも必要に応じてアンモニウム化合物、B
i、Alなどの金属化合物、蛍光増白剤、各種キレート
剤、膜pH調節剤、硬膜剤、殺菌剤、防かび剤、アルカノ
ールアミンや界面活性剤(シリコン系が好ましい)を加
えることもできる。水洗工程もしくは安定化工程に用い
られる水としては水道水のほかイオン濃度を5mg/以下
に脱イオン処理した水やハロゲン、紫外線殺菌灯等によ
って殺菌された水を使用することが好ましい。
本発明において「現像工程時間」又は「現像時間」と
は、処理する感光材料の先端が自現機の現像タンク液に
浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの時間、「定着
時間」とは定着タンク液に浸漬してから次の水洗タンク
液(安定液)に浸漬するまでの時間「水洗時間」とは、
水洗タンク液に浸漬している時間をいう。
また「乾燥時間」とは、通常自現機には、乾燥ゾーン
が設置されており、その乾燥ゾーンに入っている時間を
いう。
本発明の現像処理では、現像時間が25秒以下、好まし
くは6秒〜15秒、その現像温度は25℃〜50℃が好まし
く、30℃〜40℃がより好ましい。
定着温度及び時間は約20℃〜約50℃で25秒以下が好ま
しく、30℃〜40℃で6秒〜15秒がより好ましい。
水洗または安定浴温度及び時間は0〜50℃で5秒〜30
秒が好ましく、15℃〜40℃で5秒〜20秒がより好まし
い。
本発明の方法によれば、現像、定着及び水洗(又は安
定化)された写真材料は水洗水をしぼり切る、すなわち
スクイズローラーを経て乾燥される。乾燥は約40℃〜約
100℃で行なわれ、乾燥時間は周囲の状態によって適宜
変えられるが、通常は約5秒〜2分でよく、特により好
ましくは40℃〜80℃で約5秒〜30秒である。
本発明の定着液に適用できるハロゲン化銀写真感光材
料は、一般に支持体とその上に塗布された少なくとも一
つのハロゲン化銀乳剤層からなる。また、ハロゲン化銀
乳剤層は、支持体の片面だけでなく両面に塗布されるこ
ともできる。もちろん、必要によりバック層、アンチハ
レーション層、中間層、最上層(例えば保護層)などを
有することができる。ハロゲン化銀乳剤は、例えば塩化
銀、沃化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
の如きハロゲン化銀を親水性コロイド、例えばゼラチ
ン、変性ゼラチン、コロイド状アルブミン、カゼイン、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、メタアクリル
酸エステルまたはこれらの混合物などに分散したもので
ある。
ハロゲン化銀乳剤は、通常当業界で良く知られた方法
(例えば、シングルジェット法、ダブルジェット法、コ
ントロールジェット法など)によって水溶性銀塩(例え
ば、硝酸銀)と水溶性ハロゲン塩とを水及び親水性コロ
イドの存在下で混合し、物理熟成及び金増感及び/また
は硫黄増感などの化学熟成を経て製造される。このよう
にして得られる乳剤には、立方体、8面体、球状の他、
リレーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e)22534(January1953)に記載された高アスペクト比
の平板状のハロゲン化銀粒子を用いることができるし、
また特公昭41−2065号公報に記載された内部潜像型ハロ
ゲン化銀粒子と表面潜像型ハロゲン化銀粒子と組み合わ
せて用いることもできる。
ハロゲン化銀乳剤には、その製造工程中または塗布直
前で、分光増感剤(例えばシアニン色素、メロシアニン
色素またはその混合物)、安定剤(例えば、4−ヒドロ
ヒキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン)、
増感剤(例えば米国特許第3619198号明細書に記載の化
合物)、カブリ防止剤(例えば5−ニトロベンツイミダ
ゾールなどのベンゾトリアゾール類、ポリエチレンオキ
サイド、硬膜剤(例えばホルマリン、グリオキザール、
ムコクロル酸、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−s−
トリアジン)、塗布助剤(例えば、サポニン、ソジウム
ラウリルサルフェート、ドデシルフェノールポリエチレ
ンオキサイドエーテル、ヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウムプロマイド)などを添加することができる。この
ようにして製造されたハロゲン化銀乳剤は、バライタ
紙、レジンコーテッド紙、セルロースアセテートフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの支持体
にデップ法、エアーナイフ法、、ビード法、エクストル
−ジョンドクター法、両面塗布法などによって塗布乾燥
される。
上記に例示したハロゲン化銀写真感光材料はその用途
によってハロゲン化銀組成、添加剤及び支持体の種類な
どを異にするが、本発明の定着液が適用されるハロゲン
化銀写真感光材料には、白黒写真感光材料(例えば医療
用または工業用X線写真感光材料、写真製版用感光材
料、マイクロ写真感光材料、X−レイ用マイクロ反転写
真感光材料、電算写植用ペーパー写真感光材料、一般撮
影用ネガ写真感光材料、印画紙など)がある。
本発明の定着液が適用されるハロゲン化銀写真感光材
料の好ましい塗布銀量は、1〜25g/m2である。さらに好
ましくは1.5〜12g/m2であり、定着速度の高い組織で有
効なものである。最も好ましくは、2.0〜6g/m2である。
本発明の定着液が適用されるハロゲン化銀写真感光材
料の前記親水性コロイドの好ましい塗布量は、支持体の
片面当たり1〜5g/m2である。さらに好ましくは支持体
の両面合わせて1.5〜4.5g/m2で、膨潤制限の良い好まし
い結果となる。最も好ましい親水性コロイド塗布量は、
支持体の両面合わせて1.5〜3.5g/m2である。
本発明の定着液を用いて処理するのに好ましいハロゲ
ン化銀写真感光材料は、膨潤制限の要求されることか
ら、白黒写真感光材料である。さらに好ましくは写真製
版用感光材料であり、膜面の膨潤が大きくないため好適
である。最も好ましくは特公昭52−18317号公報、同53
−95618号公報、同58−173737号公報、同58−106493号
公報に記載されているごとく、テトラゾリウム塩を含有
している写真製版感光材料、及び、RESEARCH DISCLOSUR
E Item23516(1983年11月号、P.346)およびそこに引用
された文献の他、米国特許4,080,207号、同4,269,929
号、同4,276,364号、同4,278,748号、同4,385,108号、
同4,459,347号、同4,560,638号、同4,478,928号、英国
特許2,011,391B、特開昭60−179,734号、同62−270,948
号、同63−29,751号、同61−170,733号、同61−270,744
号、同62−270,948号、EP217,310号、EP356,898号、US
4,686,167号、特開昭62−178,246号、同63−32,538号、
同63−104,047号、同63−121,838号、同63−129,337
号、同63−223,744号、同63−234,244号、同63−234,24
5号、同63−234,246号、同63−294,552号、同63−306,4
38号、特開平1−100,530号、同1−105,941号、同1−
105,943号、特開昭64−10,233号、特開平1−90,439
号、特開平1−276,128号、同1−280,747号、同1−28
3,548号、同1−283,549号、同1−285,940号、特願昭6
3−147,339号、同63−179,760号、同63−229,163号、特
願平1−18,377号、同1−18,378号、同1−18,379号、
同1−15,755号、同1−16,814号、同1−40,792号、同
1−42,615号、同1−42,616号、同1−123,693号、同
1−126,284号に記載されたヒドラジン誘導体を用いる
ことができる。
本発明におけるヒドラジン誘導体の添加量としてはハ
ロゲン化銀1モルあたり1×10-6モルないし5×10-2
ル含有されるのが好ましく、とくに1×10-5ないし2×
10-2モルの範囲が好ましい添加量である。
本発明に用いられる処理液は特開昭61−73147号に記
載された酸素透過性の低い包材で保管することが好まし
い。
補充量を低減する場合には処理槽の空気との接触面積
を小さくすることによって液の蒸発、空気酸化を防止す
ることが好ましい。
ローラー搬送型の自動現像機については米国特許第30
25779号明細書、同第3545971号明細書などに記載されて
おり、本明細書においては単にローラー搬送型プロセッ
サーとして言及する。ローラー搬送型プロセッサーは現
像、定着、水洗及び乾燥の四工程からなっており、本発
明の方法も、他の工程(例えば、停止工程)を除外しな
いが、この四工程を踏襲するのが最も好ましい。
<実施例> 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 乳剤Aの調製 40℃に保ったゼラチン水溶液中に、硝酸銀水溶液およ
び銀1モルあたり3×10-7モルのK3IrCl6および、3×1
0-7モルの(NH43RhCl6を含む塩化ナトリウム、臭化ナ
トリウムの水溶液を同時に30分間加え、その間の電位を
200mVに保つことにより平均粒径0.15μmの単分散塩臭
化銀乳剤を調製した。この乳剤に銀1モルあたり、0.2
モル%沃化カリ水溶液を添加しコンバージョンを行った
後、フロキュレーション法により脱塩を行い、ゼラチン
に分散させて乳剤Aを調製した。
この乳剤に、ハイポと塩化金酸を添加し、60℃に保っ
て、化学熟成を施した後、安定剤として4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンの1%の溶
液を銀1モルあたり30ml加えた。(AgCl69.8Br30I0.2
散係数10%)。
これら乳剤1kgに、赤外増感色素として化合物を用
いて、その0.05%溶液を60ml加えて赤外域の増感を行っ
た。この乳剤に強色増感および安定化のために4,4′−
ビス−(4,6−ジナフトキシ−ピリミジン−2−イルア
ミノ)−スチルベンジスルホン酸ジナトリウム塩の0.5
%メタノール溶液70mlと2,5−ジメチル−3−アリル−
ベンゾチアゾールヨード塩の0.5%メタノール溶液90ml
を加えた。
さらにハイドロキノン100mg/m2、ポリマーラテックス
としてポリエチルアクリレートをゼラチンバインダー比
25%、硬膜剤として2−ビス(ビニルスルホニルアセト
アミド)エタンを添加し、PET支持体上に銀2.9g/m2にな
るように塗布した。ゼラチンは1.3g/m2であった。
この上にゼラチン0.6g/m2、マット剤として粒径3〜
4μのポリメチルメタクリレート60mg/m2、粒径10〜20m
μのコロイダルシリカ70mg/m2、シリコーンオイル100mg
/m2を添加し、塗布助剤としてドデシルベンゼンスルフ
ォン酸ナトリウム塩、下記構造式のフッ素系界面活性
剤を添加した保護層および支持体裏面にゼラチン0.7g/m
2、ポリエチルアクリレートラテックス225mg/m2、下記
構造式の染料20mg/m2、の染料10mg/m2および塗布助
剤としてドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムを添
加したバック層を同時に塗布し、感光材料を作製した。
このようにして作製した感光材料に、780nmの波長の
半導体レーザーを用いて10-7秒のスキャニング露光を行
った後、以下に示す現像液、定着液及び水洗液処方で、
富士写真フイルム(株)製の定着液補充量を変化できる
ように改造した自動現像機FG−710NHで下記の処理を行
った。
処理工程 工程 処理時間 処理温度 補充量(m2当りの量) 現像 13.7秒 35℃ 390ml 定着 12.5秒 32℃ 500ml 230ml 水洗 6.2秒 20℃ 500ml (現像液) g/(使用液) 水酸化カリウム 24 亜硫酸カリウム 70 ジエチレントリアミン五酢酸 2.4 ホウ酸 10 ヒドロキノン 35 ジエチレングリコール 11.2 4−ヒドロキシメチル−4−メチル− 1−フェニル−3−ピラゾリドン 2.5 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06 pH 10.05 一日に四切サイズ50枚(1枚のフィルムの現像黒化率
40%)のランニング処理を6日間継続した。
感材が、現像処理されるときは、現像液の循環撹拌液
量を20/分に、現像処理されていない待機時は6/
分に設定した。
現像液、定着液は上記処方を各々2.5倍、4倍濃厚液
に調液して、原液と水を直前混合方式で添加した。
ランニング処理終了後、ランニング処理用試料と同じ
試料を用い32℃で透明化するまでの時間を測定した。
又定着浴中の沈澱の有無について目視で調べた。結果
を表−1に示す。
表−1より、本発明の化合物を用いた場合、ランニン
グ処理時にも沈澱生成が起こらず液安定性が良好であ
り、かつ12.5秒の定着時間で脱銀可能であることがわか
り、チオ硫酸塩単用より優れていることが明白である。
又この効果は定着補充化した場合特に顕著である。
又、本実施例の定着液は有機酸を含有していないた
め、既存の有機酸を含有した定着液(例えば実施例3の
定着液A)などに比較すると、臭気もなく、機材の鉄部
品などのサビの発生もなかった。
本実施例に於いて、現像液処方中の亜硫酸カリウムの
全量を亜硫酸ナトリウム60gと置換した場合(使用液と
して調液)と比較した。
チオ硫酸アンモニウムのみを用いた定着液Aでは、現
像液中のカリウムイオンが多い方が、定着液の低補充時
の定着速度遅れが大きいが、本発明の化合物を併用した
定着液Bでは定着遅れが抑制されていることが分かる。
実施例2 実施例1の化合物−1を化合物−4、5、に代えて実
施例1と同様の試験を行なった。その結果、実施例1と
同じく、ランニング液でも定着能力が高く、ランニング
処理時にも沈澱生成も起こらないという良好な結果が得
られた。
又、この効果は低補充量時において特に顕著に見られ
た。
実施例13 (感光性乳剤の調製) 50℃に保ったゼラチン水溶液に銀1モル当り4×10-7
モルの6塩化イリジウム(III)カリおよびアンモニア
の存在下で、硝酸銀水溶液と沃化カリウム臭化カリウム
の水溶液を同時に60分間で加えその間のpAgを7.8に保つ
ことにより、平均粒子サイズ0.28μで、平均ヨウ化銀含
有量0.3モル%の立方体単分散乳剤を調製した。この乳
剤をフロキュレーション法により、脱塩を行いその後
に、銀1モル当り40gの不活性ゼラチンを加えた後50℃
に保ち増感色素として5,5′−ジクロロ−9−エチル−
3,3′−ビス(3−スルフォプロピル)オキサカルボシ
アニンと、銀1モル当り10-3モルのKI溶液に加え、15分
間経時させた後降温した。
(感光乳剤層の塗布) この乳剤を再溶解し、40℃にて、次のヒドラジン誘導
体を添加し、 更に5−メチルベンズトリアゾール、4−ヒドロキシ
−1,3,3a,7−テトラザインデン、下記化合物(イ)、
(ロ)及びゼラチンに対して30wt%のポリエチルアクリ
レート及びゼラチン硬化剤として下記化合物(ハ)を添
加し、塩化ビニリデン共重合体からなる下塗層(0.5
μ)を有するポリエチレンテレフタレートフィルム(15
0μ)上に銀量3.4g/m2となるように塗布した。
(保護層の塗布) この上に保護層として、ゼラチン1.5g/m2、ポリメチ
ルメタクリレート粒子(平均粒径2.5μ)0.3g/m2、下記
の方法で作成したAgCl微粒子(0.08μ)をAg量で0.3g/m
2になるように、次の界面活性剤を用いて塗布した。
これらの試料を大全サイズ(50.8cm×61.0cm)に切
り、3200゜Kタングステン光で50%黒化露光後、下記の
処理処方で200枚処理を行なった。
処 理 工 程 工 程 処理時間 処理温度 補充量 現 像 30秒 34℃ 240ml 定 着 30秒 34℃ 390ml 250ml 水 洗 30秒 20℃ 2 ここで補充量は感光材料1m2当たりの量として示し
た。
水を加えて1、水酸化カリウムを加えてpH11.7に合
わせる 水を加えて1、水酸化ナトリウムを加えてpH4.8に
合わせる。
この一連の連続処理後の定着液中の沈澱物の有無を目
視で調べた。さらに一連の処理終了後の定着液につい
て、処理試料を用いて34゜で透明化時間を測定した。
結果を表2に示した。
表2に示す如く本発明の化合物の併用により定着速度
が速くなり、かつランニング時の定着速度の遅れが少な
く、特に補充量を低減した場合にその効果が顕著とな
る。いずれも沈澱物の発生は見られず安定性もすぐれて
いることが分った。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒白ハロゲン化銀写真感光材料を露光後、
    自動現像機を用いて、少なくとも現像、定着処理する方
    法において、現像液の塩成分の80モル%以上がカリウム
    イオンをカチオンとする塩であり、定着液の補充量が感
    光材料1m2当たり350ml以下であり、かつ定着液が、少な
    くとも1種のメソイオン化合物を定着剤として含有して
    いることを特徴とする黒白ハロゲン化銀写真感光材料の
    処理方法。
  2. 【請求項2】前記メソイオン化合物が下記一般式(I)
    で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 一般式(I) (式中、Zは炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子
    またはセレン原子により構成される5または6員環を表
    し、X-は−O-、−S-または−N-R(ここでRはアルキル
    基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
    アラルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す)を
    表す。
  3. 【請求項3】前記メソイオン化合物が下記一般式(II)
    で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 一般式(II) (式中、R1、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基ま
    たはヘテロ環基を表す。但し、R2は水素原子であっても
    よい。Yは−O−、−S−、−N(R3)−(ここでR3
    アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アミ
    ノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、ウレイド基
    またはスルファモイルアミノ基を表す)、R1とR2、R2
    R3はそれぞれ互いに結合して環を形成してもよい。
  4. 【請求項4】前記定着液に用いられるpH緩衝剤が実質的
    に無機化合物のみであることを特徴とする請求項1記載
    の黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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