JP2693980B2 - 排ガス浄化用触媒の製造方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒の製造方法

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JP2693980B2
JP2693980B2 JP63295449A JP29544988A JP2693980B2 JP 2693980 B2 JP2693980 B2 JP 2693980B2 JP 63295449 A JP63295449 A JP 63295449A JP 29544988 A JP29544988 A JP 29544988A JP 2693980 B2 JP2693980 B2 JP 2693980B2
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武則 東
俊輔 河田
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キャタラー工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車の内燃機関等から排出される排ガス
を浄化するために用いられる排ガス浄化用モノリス触媒
に関する。
[従来の技術] 排ガス浄化用モノリス触媒は、一般に無機多孔質モノ
リス担体等にPd、Ce、Pt等の高価な希少元素を担持させ
て作られている。このモノリス触媒は触媒端面の周縁部
をリテーナ等で固定することにより、触媒コンバーター
容器内に保持されて用いられるものがある。このような
触媒コンバーターにおいては、該コンバーター容器に近
接する触媒外周部のセル及び触媒を触媒コンバータ内に
支持させるリテーナに接するセル内に流れ込む排ガスは
非常に少ないために、リテーナ付近では排ガス浄化は殆
ど行われない。これに対応して、これらのセルをコージ
ライト、アルミナ等で閉塞することにより目詰めを設
け、無駄な触媒成分が触媒担体中に担持されることを防
ぐ試みがなされている。(特開昭62−284916号公報、特
開昭62−294425号公報等参照) しかしながら、従来の方法を用いて、例えば目詰めの
設けられた触媒担体に例えばアルミナを主成分とする予
備被覆を施した後、触媒成分溶液に浸漬することにより
触媒担持を行なうと、排ガスが流れないモノリス担体外
周面及び目詰め部分の端面周縁部にも触媒成分が担持さ
れてしまい、無駄である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、無駄な
触媒成分が排ガスの殆ど流入しない部分に担持されるこ
とを防ぎ、触媒のコスト低減をはかることを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の排ガス浄化用モノリス触媒の製造方法は、モ
ノリス担体の端面周縁部を目詰めして担体外周部のセル
を閉塞し、前記目詰めされた端面周縁部にカバーを施
し、前記カバーが施された触媒担体の一方の端面側より
該触媒担体に触媒成分溶液を供給し、他方の端面側より
過剰の触媒成分溶液を吸引して触媒成分を担体に担持さ
せた後、温度40℃以上、風速5m/秒以上の温風で乾燥す
ることを特徴とする。
目詰めを設けられた前記モノリス触媒担体の目詰めを
しないセル内面には、活性アルミナを主成分とする予備
被覆を行ない、その後触媒成分を担持させることが好ま
し。また、前記触媒成分溶液は、スプレーノズルより前
記モノリス担体へ吹付けることすなわちスプレー担持す
ることが好ましい。このスプレー担持直前から吸引され
る端面側よりブロアーによって吸引を開始し、過剰の触
媒成分溶液を回収する。前記カバーはこのスプレー担持
により触媒成分溶液がかからないように目詰めを覆う位
置に配置する。また、スプレー担持終了後、該触媒担体
はただちに乾燥する。この乾燥は40℃以上の温風を風速
5m/秒で通風乾燥する。温風の温度が40℃未満である
と、乾燥速度が遅くなり、スプレー液がたれ、風速が5m
/秒未満であると、スプレー液が目詰め部にしみこみや
すくなり、目詰め部の担持量が増加する。その後、通常
の活性化処理及び熱処理を行なうことにより、本発明の
モノリス触媒が得られる。
[作用] 本発明の方法を用いると、触媒外周面には触媒成分は
殆ど担持されない。さらに、リテーナと接触する部分の
セルに施された目詰めにも、触媒成分は殆ど担持されな
い。すなわち、本発明の方法を用いると、触媒コンバー
タ内において排ガスが殆ど流れない部分には、触媒成分
が殆ど担持されない。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
[実施例] 実施例1 本発明の実施例および比較例を図面を参照して説明す
る。
第1図は、触媒コンバータ内に触媒を収納した状態を
示す図である。市販のコージライト性モノリス担体(40
0セル/in3、長径146mm、短径76mm長さ143mm)を、第1
図に示すようにコンバータ容器に収納したときリテーナ
にあたる一方の端面周縁部のセル内に、アルミナスラリ
ーを充填することにより目詰めし、目詰め部10を設け
た。このアルミナスラリーは、γ−アルミナ80重量部、
硝酸アルミニウム15重量部及び水80重量部を混練して調
製した。目詰めした後、80℃で1時間乾燥した。次に、
他方の端面周縁部にも同様な方法で目詰め12を施し、80
℃で1時間乾燥した後、さらに500℃で1時間焼成し
た。このように排ガスの流れない外周部セルの両端を目
詰めした担体の各セル内面に通常の方法で100g/個のア
ルミナ被膜を形成させた。
次に、上記担体を第2図に示すような装置にセットし
た。この装置は、スプレー担持側の端面の目詰め部10及
び外周部13を覆うように配置されたカバー21と、吸引側
の端面の目詰め部10を覆うように配置されたカバー22が
設けられている。吹付け側からスプレーノズル20を通っ
て吹付けられた触媒成分は、吸引口23より図示しないブ
ロアーによって吸引される。この装置を用いてスプレー
担持を行なった。まず、触媒成分溶液として、パラジウ
ムを0.77重量%含有する硝酸パラジウム溶液を調製し
た。担体下部よりブロアーを用いて吸引しながら、モノ
リス担体の開口セルに前記硝酸パラジウム溶液を流量5l
/分で8秒間スプレーした。スプレー終了後さらに3秒
間継続して吸引し、過剰の硝酸パラジウム溶液を吹き払
った。この後すぐ第3図に示すように温風流入口30及び
温風流出口31を有する通風乾燥機にセットし、温風の温
度を60℃、セル内流速を25m/秒に調整して5分間通風乾
燥した。その後、市販の乾燥機中で250℃で60分乾燥し
た。このようにしてモノリス担体の開口セルに容積1
当りパラジウム1gを担持した触媒Aを得た。
実施例2 実施例1と同様にして、目詰めし、アルミナ被膜を形
成したコージライト質モノリス担体に、スプレー担持を
行った。
この後ただちに第3図に示すような通風乾燥機にセッ
トし、温風の温度を50℃、セル内流速を10m/秒に調整
し、5分間通風乾燥し、その後さらに市販の乾燥機中で
250℃で60分乾燥した。このようにしてモノリス担体の
セル容積1当り、パラジウム1gを担持した触媒Bを得
た。
実施例3 実施例1と同様にして、端面周縁部のセルを目詰め
し、100g/個のアルミナ被膜を形成した担体に、硝酸パ
ラジウム溶液の代わりに、セリウム18.0重量%を含有す
る硝酸セリウム溶液(セリウム1.2モル/l)を用い、触
媒セル容積1当りセリウム35gが担持されるようにす
る以外は実施例1と同じ条件でスプレー担持し、乾燥し
た。その後、この担体を電気炉中で600℃で1時間焼成
した。
次に、触媒成分溶液として白金0.77重量%、ロジウム
0.077重量%を含有する白金、ロジウム混合溶液(白金
7.7g/l,ロジウム0.77g/l)を調整し、この溶液を実施例
1と同様にしてこの担体にスプレー担持した後乾燥し、
触媒担体セル容積1当りセリウムを35g、白金を1g、
ロジウムを0.1g担持したモノリス触媒Cを得た。
比較例1 実施例1と同様のコージライト質モノリス担体に実施
例1と同様の方法で、外周部セルを目詰め後100g/個の
アルミナ被膜を形成させた。
この担体を実施例1と同様の硝酸パラジウム溶液中に
1分間浸漬した後、エアーガンで過剰の溶液を吹き払っ
た。その後、市販の乾燥機中で250℃で60分間乾燥し
た。このようにして、触媒担体セル容積1当り1gを担
持した触媒Dを得た。
比較例2 実施例1と同様のコージライト質モノリス担体に実施
例1と同様の方法で、アルミナ被膜を形成し、硝酸パラ
ジウム溶液をスプレー担持した。
その後ただちに、この触媒を第3図に示す温風乾燥機
にセットし、温風の温度を35℃、セル内流速を4m/秒に
調整して5分間通風乾燥した。その後、市販の乾燥機中
で250℃で60分乾燥した。このようにして触媒セル容積
1当りパラジウム1gを担持した触媒Eを得た。
比較例3 実施例1と同様のコージライト質モノリス担体に実施
例1と同様の方法で、外周部セルを目詰め後100g/個の
アルミナ被膜を形成させた。
これを実施例3と同様の硝酸第1セリウム溶液に1分
間浸漬後、余剰の溶液をエアーガンで吹き払い、市販の
乾燥機にて250℃で60分乾燥した。次に、この担体を電
気炉にて600℃で1時間焼成した。
さらに、この担体を実施例3と同様の硝酸白金、塩化
ロジウム混合溶液中に1分間浸漬後、余剰の溶液をエア
ーガンにて吹き払い、市販の乾燥機にて250℃で60分間
乾燥した。このようにしてモノリス担体セル容積1当
りセリウムを35g、白金を1g、ロジウムを0.1gを担持し
た触媒Fを得た。
実施例1ないし3及び比較例1ないし3で得られた触
媒AないしEについて次に示すような試験を行なった。
[触媒成分担持量分析試験] 触媒AないしFの両端面のセルのうち目詰めを施され
た部分及び中央付近のセルを別々に粉砕後、パラジウ
ム、白金、ロジウム、セリウムを各々分析した。パラジ
ウム、白金、ロジウムは島津製原子吸光分光光度計AA67
0型、セリウムはセイコー電子製ICP発光分光分析装置
(高周波誘導結合型プラズマ発光分光分析装置)にて定
量分析を行なった。その結果を第1表に示す。
[触媒性能試験] 触媒SないしFを第1図に示すようなコンバータ容器
に収納し、このコンバータ容器を2000cc6気筒エンジン
に設置した。このエンジンを空燃費(A/F)14.5で運転
し、ガス成分として炭化水素(HC)2000ppm、一酸化炭
素(CO)0.6%及び窒素酸化物(NOX)2400ppmを含むガ
スをコンバータ容器に収納した触媒AないしFに通じ、
各ガス成分の浄化率を測定した。なお触媒入口ガス温度
は350℃で測定した。その結果を第2表に示す。
なお、表中HCは炭化水素、COは一酸化炭素、NOXは一
酸化窒素を示す。
第1表に示すように、実施例1ないし3の触媒におけ
る目詰め部の触媒成分担持量は、目詰めを施されていな
いセル開口部における触媒成分担持量に比べて非常に少
ないが、比較例1または3の触媒のように触媒担体を触
媒成分溶液に浸漬した場合や、比較例2のようにスプレ
ー担持終了後の温風乾燥の温度や風速が低い場合には、
各々の触媒成分担持量は殆ど変わらない。すなわち、比
較例1ないし3に比し、実施例1ないし3の触媒におい
ては、排ガス浄化に殆ど関与しない部分に担持される無
駄な触媒成分が非常に少ない。
これに対し、第2表に示すように、実施例1ないし3
の触媒の触媒性能は、これよりも触媒成分担持量の多い
比較例1ないし3の触媒の触媒性能と同等である。すな
わち、目詰め部分の触媒成分担持量が少なくてもその触
媒性能は劣らない。
[発明の効果] 本発明の方法を用いることによって、触媒コンバータ
容器に取付けられて使用される排ガス浄化用モノリス触
媒の外周部のうち、該コンバータ容器と接する部分に、
触媒セルを閉塞してなる目詰めを設けた触媒において、
無駄な触媒成分が排ガスの殆ど流入しない部分に担持さ
れることを防ぎ、その触媒性能を低下させることなく触
媒のスト減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る触媒を触媒コンバー
タ内に収納した状態を示す図、第2図は、本発明に用い
られる触媒成分担持装置の一例を示す図、第3図は本発
明に用いられる温風乾燥装置の一例を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノリス担体の端面周縁部を目詰めして担
    体外周部のセルを閉塞し、前記目詰めされた端面周縁部
    にカバーを施し、前記カバーが施された触媒担体の一方
    の端面側より該触媒担体に触媒成分溶液を供給し、他方
    の端面側より過剰の触媒成分溶液を吸引して触媒成分を
    担体に担持させた後、温度40℃以上、風速5m/秒以上の
    温風で乾燥することを特徴とする排気ガス浄化用触媒の
    製造方法。
JP63295449A 1988-11-22 1988-11-22 排ガス浄化用触媒の製造方法 Expired - Lifetime JP2693980B2 (ja)

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