JP2693972B2 - 圧延機のロールシフト装置 - Google Patents

圧延機のロールシフト装置

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JP2693972B2
JP2693972B2 JP63220076A JP22007688A JP2693972B2 JP 2693972 B2 JP2693972 B2 JP 2693972B2 JP 63220076 A JP63220076 A JP 63220076A JP 22007688 A JP22007688 A JP 22007688A JP 2693972 B2 JP2693972 B2 JP 2693972B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/18Adjusting or positioning rolls by moving rolls axially

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は圧延機に係り、特にロールをロール軸線方向
に移動させるための圧延機のロールシフト装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の圧延機のロールシフト装置は、実開昭59−1718
04号に記載のように、ロールにシフト力を付与するため
のシフト機構が駆動側ハウジングに設置されていた。ま
たシフト機構が駆動側ハウジングに設置される結果とし
て、ロール軸線方向に発生する力を受けるスラストベア
リングも同じ駆動側のロール端部に装着されていた。ま
たロールとシフトブロックとを連結するクランプ装置
は、シフト機構がある駆動側においてはシフトブロック
の外側に位置する液圧シリンダと、この液圧シリンダに
レバーを介して接続されたフックとで構成し、液圧シリ
ンダを駆動することによりフックの着脱を行い、反シフ
ト機構側である操作側においてはシフトブロックの外側
に位置する液圧シリンダにクランプ部材を接続し、液圧
シリンダでクランプ部材を直動させる構成になってい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の圧延機のロールシフト装置では、シフト機構が
駆動側ハウジングに設置されているため、ロール軸線方
向に発生する力を受けるスラストベアリングも同じ駆動
側のロール端部に装着されており、このためロール駆動
軸の軸径が制限され、大きな圧延トルクを発生するため
にはロール径を大きくしなければならないという問題が
あった。
またロールとシフトブロックとを連結するクランプ装
置は、シフト機構側(駆動側)においてはレバーを介し
てフックを操作する構成であると共に、フックを着脱す
る液圧シリンダがシフトブロックの外側に位置するた
め、シフトブロック、メタルチョック及びシフト機構の
駆動側ハウジングからの張出し寸法が大きくなり、また
クランプ装置の着脱用の液圧シリンダも駆動側ハウジン
グから大きく突出する配置となり、反シフト機構側(操
作側)においてもシフトブロックの外側に液圧シリンダ
を配置する構成であるため、シフトブロック及びメタル
チョックは比較的大きなものになっていた。従って、シ
フト機構のある駆動側においては、ロール駆動軸の交換
性が悪い、他機器(ロール抜出し装置、ルーペ駆動装
置、配管、ロール組替時のロール駆動軸支持装置など)
の取付性、及び保守点検性が悪いという問題があった。
またシフト機構を操作側に設置しようとした場合には、
シフトブロック、メタルチョック及びシフト機構の張出
し寸法が大きくなり、ロール組替時の引出しストローク
が大きくなったり、操作室からの圧延材の視野が悪くな
るなどの問題が生じ、操作側に設置することはできなか
った。
また、シフト機構が設置されていない側即ち操作側の
シフトブロック及びメタルチョックも比較的大きいた
め、装置の価格が高価になると共に、ロール組替時、ロ
ール抜出し位置が圧延機から遠くなり、作業性が悪くな
るという問題があった。
本発明の第一目的は、ロール駆動軸の軸径を大きくす
ることができ従ってロール径を小さくできる圧延機のロ
ールシフト装置を提供することである。
本発明の第二目的は、駆動側の機器の保守点検性が良
く、ロール駆動軸の交換性の良い圧延機のロールシフト
装置を提供することである。
本発明の第三目的は、シフト機構が設置されていない
側のシフトブロック及びメタルチョックを従来よりも小
さくできる圧延機のロールシフト装置を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記第一及び第二目的は、ロールの両端にそれぞれ配
置されロールをベンデングさせるベンデング用シリンダ
を内蔵した操作側及び駆動側シフトブロックと、この操
作側及び駆動側シフトブロックにそれぞれ設けられ、ロ
ールとシフトブロック間を連結する着脱可能なクランプ
装置とを有する圧延機のロールシフト装置において、ロ
ールをロール軸線方向に移動させるレバー方式のシフト
機構を操作側ハウジングに設置し、このレバー方式のシ
フト機構を前記操作側のシフトブロックに連結し、この
操作側のシフトブロックと前記レバー方式のシフト機構
との連結部と該シフトブロックのベンデング用シリンダ
との間に前記ロールとシフトブロック間を連結する着脱
可能なクランプ装置を配置することにより達成される。
また上記第二目的は、ロールの両端にそれぞれ配置さ
れロールをベンデングさせるベンデング用シリンダを内
蔵した操作側及び駆動側シフトブロックと、この操作側
及び駆動側シフトブロックにそれぞれ設けられ、ロール
とシフトブロック間を連結する着脱可能なクランプ装置
と、操作側及び駆動側の一方の側のシフトブロックに連
結されロールをロール軸線方向に移動させるレバー方式
のシフト機構とを備えた圧延機のロールシフト装置にお
いて、前記一方の側のシフトブロックと前記レバー方式
のシフト機構との連結部と該シフトブロックのベンデン
グ用シリンダとの間に、前記ロールとシフトブロック間
を連結する着脱可能なクランプ装置を設け、該クランプ
装置を、クランプ部材がこれを駆動する油圧シリンダの
ラムと同方向に移動する直動型とし、更に前記クランプ
装置を前記シフトブロックの外に突出しない完全内蔵型
とすることによって達成される。
更に上記第三目的は、前記シフト機構が連結されてい
ない側のシフトブロックに、前記ロールと該シフトブロ
ック間の連結を行う着脱可能なクランプ装置として、ク
ランプ部材がこれを駆動する油圧シリンダのラムと同方
向に移動する直動型のクランプ装置を前記シフトブロッ
クの外に突出しない完全内蔵型とすることにより達成さ
れる。
〔作用〕
このように構成された本発明の圧延機のロールシフト
装置においては、シフト機構を操作側に設置することに
よりロール軸線方向に作用する力を受けるスラストベア
リングが操作側のロール端部に装着されることになり、
駆動側にはロールベンデングを受けるベアリングのみと
なるので、ロール径同一条件では駆動軸の軸径を大きく
できる。また駆動側にシフト機構がないので、駆動側の
スペースに余裕ができ、駆動側機器の保守点検性が良く
なり、ロール駆動軸の交換性も良くなる。一方、操作側
においては、シフトブロックとシフト機構との連結部を
ベンデング用シリンダとの間にクランプ装置を配置した
ため、クランプ装置を直動型とすることによりクランプ
装置のシフトブロック端部からの突出部分がなくなり、
かつシフトブロック及びシフト機構の操作側ハウジング
よりの張出し寸法も小さくなる。それ故、ロール組替時
のロール引出し位置が圧延機から遠くになることがな
く、作業性が悪化することはない。
またシフトブロックとシフト機構との連結部とベンデ
ング用シリンダとの間に直動型のクランプ装置を配置す
ることにより、シフト機構を従来通り駆動側ハウジング
に設置した場合でさえも従来装置に比べ駆動側スペース
に余裕ができ、機器の保守点検性及びロール駆動軸の交
換性の向上が期待できる。クランプ装置をシフトブロッ
クの外に突出しない完全内蔵型とすることにより操作側
ハウジング又は駆動側ハウジングからの張出し寸法を一
層少なくすることができ、上記作用が一層効果的に達成
できる。
シフト機構が連結されていない側のシフトブロックに
直動型のクランプ装置をシフトブロックの外に突出しな
い完全内蔵型とすることにより、シフト機構がない側に
おいてもシフトブロック及びメタルチョックの小形化が
可能となり、スペースを簡素化できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第6図を参照して
説明する。
第1図〜第3図において、本実施例のロールシフト装
置を組込んだ圧延機は操作側ハウジング1、駆動側ハウ
ジング2、上下1対の作業ロール3を有し、作業ロール
3は各々、操作側の端部においてはラジアルベアリング
8及びスラストベアリング9を介してメタルチョック6
に支持され、駆動側の端部においてはラジアルベアリン
グ8を介してメタルチョック7に支持され、これらメタ
ルチョック6,7と共にロール組立体を構成している。こ
のロール組立体は、操作側の端部においては2つのシフ
トブロックを介して、駆動側の端部においても2つのシ
フトブロック5を介してそれぞれ操作側ハウジング1及
び駆動側ハウジング2に保持されている。操作側ハウジ
ング1にはボルト23(第2図参照)を介して操作側ブロ
ック10が取付けられ、駆動側ハウジング2にも駆動側ブ
ロック11が固定されている。操作側ハウジング1にはま
た各ロール3に対しロール3を軸線方向に移動させるた
めの駆動力を付与するレバー方式の1対のシフト機構50
が設置されている。このシフト機構50と上述したシフト
ブロック4,5とで本実施例のロールシフト装置を構成す
る。一方、各作業ロール3の駆動側端部にはロール駆動
軸12が連結されている。なお、圧延機は更に、作業ロー
ルの上下に位置するバックアップロール24(第6図参
照)を有している。
レバー方式のシフト機構50は各々シフトシリンダ13、
レバー14、スライドブロック15を有し、シフトシリンダ
13は操作側ブロック10に取り付けられかつピン16により
レバー14の一端に枢着され、レバー14は中央部でピン17
により操作側ブロック10に旋回可能に枢着され、かつレ
バー14の他端はピン18によりスライドブロック15に枢着
されている。スライドブロック15は、操作側シフトブロ
ック4の一端に設けられたスライド溝15A内に滑動可能
に収納されている。
操作側シフトブロック4はシフト機構50の駆動により
ロール軸線方向のみに移動できるように操作側ブロック
10に保持されている。また各操作側シフトブロック4に
は、ロール3をベンデングさせる2つのベンデング用シ
リンダ19と、シフトブロック4を操作側メタルチョック
6に連結するための着脱可能なクランプ装置20とが内蔵
されている。クランプ装置20は、第1図に示すごとく、
シフトブロック4とシフト機構50との連結部であるシフ
トブロックスライド溝15Aとベンデング用シリンダ19と
の間に配置され、かつ後述するごとく、液圧シリンダの
駆動方向とクランプ部材の移動方向が同じ直動型に構成
され、更に、シフトブロック4の外に突出しないように
完全内蔵されている。操作側メタルチョック6はスラス
トベアリング9によりロール3と軸線方向に一体に移動
するよう軸線方向に拘束されている。
同様に、駆動側シフトブロック5はロール軸線方向の
みに移動できるように駆動側ブロック11に保持され、各
駆動側シフトブロック5には、ロール3をベンデングさ
せる2つのベンデング用シリンダ19と、シフトブロック
5を駆動側メタルチョック7に連結するための着脱可能
なクランプ装置21と、シフトブロック5を駆動側ブロッ
ク11に連結するための着脱可能なクランプ装置22とが内
蔵されている。クランプ装置121,22は、後述するごとく
相互に一体に構成され、かつ液圧シリンダの駆動方向と
クランプ部材の移動方向が同じ直動型に構成され、更
に、シフトブロック5の外に突出しないように完全内蔵
されている。駆動側メタルチョック7はラジアルベアリ
ング8によりロール3と軸線方向に一体に移動するよう
軸線方向に拘束されている。
通常のシフト運転圧延時には、操作側のクランプ装置
20を操作側メタルチョック6に着状態とし、駆動側のク
ランプ装置21を駆動側メタルチョック7に着状態とし、
クランプ装置22を駆動側ブロック11から脱状態としてお
く。これにより、操作側シフトブロック4及び駆動側シ
フトブロック5をロール3と一体にロール軸線方向に移
動させることができる。従って、シフトシリンダ13を駆
動しレバー14を旋回させることにより、第1図に示す状
態から第4図に示す状態へと、シフトシリンダ13のスト
ロークの範囲内で操作側又は駆動側へロール3をシフト
させることができる。
また、ロール駆動軸12は内部にスプリング12Aを内蔵
しており、これによりロール3の動きに追従し動作可能
になっている。従って通常のシフト運転圧延時には、ロ
ール3はベンデング用シリンダ19により曲げモーメント
を受けながら、シフトストローク全長においてロール駆
動軸12により駆動トルクが伝達される。
次に、このように構成された本実施例の作用を説明す
る。
ロール3に曲げモーメントを与えながらシフト運転す
る場合、曲げモーメントは操作側、駆動側共に同じであ
るのに対して、駆動トルクはロール3の駆動側にしか作
用しないため、駆動側ロール端部の軸径は十分な駆動ト
ルクを伝達できるよう太くする必要がある。一方、シフ
ト機構50によりロール3をシフトする場合、シフト機構
50のある側のロール端部にはスラストベアリング9が装
備されるが、スラストベアリング9が装備されるロール
端部の軸径はその分小さくしなければならない。従っ
て、シフト機構50を従来装置のように駆動側に配置した
場合には、圧延トルクの大きいホットストリップの前段
ミルなどではスラストベアリング9の容量からロール端
部のロール軸径を大きくしなければならず、作業ロール
のロール径もそれに従って大きくなる。本実施例におい
ては、シフト機構50は操作側に設置され、スラストベア
リング9も操作側に装備されている。従って、駆動側ロ
ール端部の軸径はスラストベアリング9がないため大き
くでき、作業ロールのロール径を大きくする必要がな
い。
一方、圧延中に発生するロール軸線方向の力は、ロー
ル3、スラストベアリング9、操作側メタルチョック6
を介してクランプ装置20から操作側シフトブロック4に
伝えられ、スライドブロック15、ピン18、レバー14、ピ
ン16を介してシフトシリンダ13に伝えられる。従って、
シフトシリンダ13によりロール3のロール軸線方向位置
が保持される。
次に第5図を参照してロール組替作業について説明す
る。ロール組替作業においては、第5図に示すように、
上下ロール3共にシフトシリンダ13にて操作側に移動さ
せた後、この状態で操作側においてはクランプ装置20を
操作側メタルチョック4から脱状態にし、駆動側におい
てはクランプ装置21を駆動側メタルチョック7より脱状
態にすると共に、クランプ装置22を駆動側ブロック11に
着状態にし、駆動側シフトブロック5がロール軸線方向
に動かないように保持する。この状態でロール3は抜き
出され、オフラインでサイドシフトされ、新ロール3−
aが組込まれる。
本実施例においては、操作側においてクランプ装置20
はベンデング用シリンダ19とシフトブロック4のシフト
機構50との連結部15Aとの間に配置されている。またク
ランプ装置20は液圧シリンダの駆動方向とクランプ部材
の移動方向が同じ直動型に構成され、かつシフトブロッ
ク4の外に突出しない完全内蔵型とされている。従っ
て、従来装置のようにクランプ装置の液圧シリンダがシ
フトブロック4の外側に突出して配置されることはな
く、かつシフトブロック4、メタルチョック6がコンパ
クトであるので、シフトブロック4及びメタルチョック
6の操作側ハウジング1からの張出し寸法が小さくな
る。また、シフト機構50では操作側ハウジング1よりの
張出し寸法が大きいシフトシリンダ13はロール中心より
離れた位置にある。従って、上記のようなロール組替作
業においてロール3の引出し位置は操作側ハウジング1
から遠く離れた位置にはなることはなく、迅速な組替作
業が可能となる。
次にバックロールの組替え作業においては、第6図に
示すように、シフトするロール3を抜き出し後、シフト
シリンダ13にて操作側シフトブロック4を駆動側端部ま
で動かし、この状態でバックロール24を抜き出す。従っ
て、シフト機構のないバックロール組替とほぼ同じ位置
迄抜き出してバックロール24の交換を行うことができ
る。
次に第7図にて操作側のクランプ装置20について説明
する。クランプ装置20はシリンダ部材26と、シリンダ部
材26に挿着されたラム25と、ラム25に螺結された円筒状
のブロック28と係合するクランプ部材20Aとを備え、ク
ランプ部材20Aの先端はメタルチョック6に設けられた
溝6Aに着脱可能に構成されている。シリンダ部材26内に
は、ラム25の両側に2つの液圧室26A,26Bが形成され、
一方の液圧室26Bは、シリンダ部材26にボルト38にて固
定されたカバー27により閉じられている。液圧室26Aに
はパイプ29よりシリンダ部材26を通って高圧の液体が供
給され、液圧室26Bにはパイプ30よりカバー27を通って
高圧の液体が供給される。
このように構成されたクランプ装置20において、パイ
プ30より高圧の液圧が液圧室26Bに供給されるとラム25
が前進し、ブロック28を介してクランプ部材20Aを前進
させ、クランプ部材20Aの先端を溝6Aに嵌入して操作側
メタルチョック6と着状態にする。またパイプ29側より
液圧室26Aに高圧の液体が供給されるとラム25は後退
し、クランプ部材20Aの先端は溝6Aから離れ操作側メタ
ルチョック6と脱状態となる。
クランプ装置20は、シリンダ部材26、クランプ部材20
A、ブロック28、ラム25、カバー27が外部で一体品とし
て組立てられ、その状態で操作側シフトブロック4にボ
ルト31にて固定される。その後、パイプ29、30を取付け
組込みを完了する。従ってクランプ装置20は、従来方式
に比べて組込み、解体が早くできる。また、クランプ装
置20はラム25の移動方向とクランプ部材20Aの移動方向
が同じ直動型に構成され、かつシフトブロック4の外に
突出しない完全内蔵型とされている。このため前述した
ようにシフトブロック4及びシフト機構50の操作側ハウ
ジング1からの張出し寸法を小さくすることができ、シ
フト機構50を操作側ハウジング1に設置することを可能
にしている。
また駆動側のクランプ装置21,22は、第8図に示すよ
うに、シリンダ部材33と、シリンダ部材33に挿着された
ラム32と、ラム25の両端に螺結された円筒状のブロック
34A,34Bとそれぞれ係合するクランプ部材21A,22Bとを備
え、クランプ部材21Aの先端はメタルチョック7に設け
られた溝7Aに着脱可能に構成され、クランプ部材22Bの
先端は駆動側ブロック11に設けられた溝11A(第1図参
照)に着脱可能に構成されている。シリンダ部材33内に
はラム32とカバー35A,35Bとで2つの液圧室33A,33Bが形
成されている。液圧室33Aにはブロック36のポート36Aよ
りシリンダ部材33を通って高圧の液体が供給され、液圧
室33Bにはブロック36のポート36Bよりシリンダ部材33を
通って高圧の液体が供給される。
このように構成されたクランプ装置21,22において
は、ブロック36のポート36Bより高圧の液体が供給され
るとラム32が図示左方に移動し、ブロック34Aを介して
クランプ部材21Aを同方向に前進させ、クランプ部材21A
の先端を溝7Aに嵌入して駆動側メタルチョック7と着状
態にする。同時にブロック34Bを介してクランプ部材22B
を同方向に後退させ、クランプ部材22Bの先端を溝11Aか
ら離し、駆動側ブロック11と脱状態にする。一方、ブロ
ック36のポート36Aより高圧の液体が供給されるとラム3
2は図示右方に移動し、クランプ部材21Aの先端は溝7Aか
ら離れ駆動側メタルチョック6と脱状態となり、反対に
クランプ部材22Bが駆動側ブロック11の溝11Aに嵌入し着
状態となる。
クランプ装置21,22は、クランプ装置20と同様、シリ
ンダ部材33、クランプ部材21A,22B、ブロック34A,34B、
カバー35A,35Bが外部で一体品として組立てられ、その
状態で駆動側シフトブロック5にボルト37にて固定され
る。その後、ブロック36の先端部をシリンダ部材33に挿
入し、ブロック36を固定して組込みを完了する。
このようにクランプ装置21,22はラム32の移動方向と
クランプ部材21A,22Aの移動方向が同じ直動型に構成さ
れ、かつシフトブロック5の外に突出しない完全内蔵型
とされている。このため従来装置に比べシフトブロック
4及びメタルチョック7の駆動側ハウジングからの張出
し寸法を小さくすることができ、駆動側のスペースを簡
素化することができる。
本実施例のロールシフト装置は以上のように構成され
ているので、以下に列挙する効果を奏することができ
る。
(1)スラスト力のみを受けるスラストベアリング9が
操作側にあり、駆動側のロール軸径が大きく取れるため
ロール径を大きくする必要がない。
(2)駆動側にシフト機構がないため、駆動側機器の保
守点検性が良い。
(3)ロール駆動軸12の交換が容易になる。
(4)シフト機構50及びシフトブロック4,5がコンパク
トに構成されているため、それらの取付け、解体が容易
である。特に旧圧延機にシフト機構を追加する場合の工
事期間が大幅に短くでき、圧延停止による生産量の減少
を少なくできると共に、改造費用も大幅に低減できる。
(5)駆動側にシフト機構50がないため、ロール組替
時、ロール駆動軸12を支える装置を容易に設置すること
ができる。
(6)配管は一般に駆動側が多いが、駆動側にシフト機
構がなくなるため、配管ルートが単純化できしかも取付
けが簡単になる。
(7)シフト機構が操作側にあるため、ロール3とロー
ル駆動軸12の着脱センサーの取付が容易となり、また故
障した場合の交換も短時間で行うことができる。
(8)ロール3とシフトブロック4,5のクランプ装置20,
21,22におけるクランプ着脱用の液圧シリンダがシフト
ブロック内に内蔵され、クランプ装置20、21、22をシフ
トブロック4、5の外に突出しない完全内蔵型としたた
め、シフトブロック4,5、メタルチョック6,7、シフト機
構50の大きさが小さくなり、価格が安くなる。またロー
ル抜出し位置が圧延機から遠くにする必要ないので、ロ
ール組替時間が少なくなり生産量が増加する。
(9)クランプ装置20,21,22がシフトブロック4,5の外
に突出しない完全内蔵型とされているため、水、蒸気な
どで腐蝕されにくい。
(10)クランプ装置20,21,22をカートリッヂ化できるた
め、交換が短時間でできる。
本発明の他の実施例を第9図〜第11図を参照して説明
する。
第9図はシフト機構のレバー14とシフトブロック4の
連結部の代案を示し、本実施例のシフト機構51ではスラ
イドブロック15に代えリンク40を設けている。またシフ
トブロック4とメタルチョック6とを連結するクランプ
装置45において、クランプ部材46とメタルチョック6と
の係合部の形状に少し変更を加えてある。第10図もシフ
ト機構のレバー14とシフトブロック4の連結部の代案を
示し、本実施例のシフト機構52では連結部に球面ブッシ
ュ42を設けている。また本実施例では、スライドブロッ
ク4とメタルチョック6とのクランプ装置として、クラ
ンプ部材43を直動させる液圧シリンダ41をシフトブロッ
ク4の外側に取付けしたクランプ装置47を採用してい
る。第11図はシフト機構のレバー機構の代案を示し、本
実施例のシフト機構53ではシフトシリンダ44をレバー14
の中心に設けている。
以上第9図〜第11図に示す実施例においても、第1の
実施例と同様の作用効果を得ることができる。特に第10
図に示す実施例にいては、クランプ装置47はシフトブロ
ック4に完全に内蔵されておらず、第1図に示した実施
例に比べてシフトブロック4の張出し寸法が少し大きく
なっている。しかしながらこれでもなお、クランプ装置
47をベンデング用シリンダ19とシフトブロック4とシフ
ト機構52との連結部との間に配置し、かつ液圧シリンダ
41の駆動方向とクランプ部材43の移動方向が同じ直動型
とすることにより、従来装置に比べてシフトブロック4
の張出し寸法を小さくでき、シフト機構52を操作側ハウ
ジング1に設置することを可能にしている。
なお以上の実施例では作業ロール3のロールシフト装
置の例を述べたが、中間ロールをシフトしながら駆動す
るタイプの六段圧延機における中間ロールのロールシフ
ト装置にも本発明は同様に適用できるものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、シフト機構を操作側に設置したの
で、駆動側にはスラストベアリングを設置する必要がな
くなり、駆動側ロール端部の軸径が大きくでき、大きな
駆動トルク伝達のためにロール径を大きくする必要がな
くなる。また駆動側にシフト機構がないので、駆動側機
器の保守点検性が良くなり、かつロール駆動軸の交換性
も良くなる。また駆動側にシフト機構がないので、駆動
側配管ルートの単純化が可能となる、ロールとロール駆
動軸の着脱センサー等の設置、交換が容易となる等の効
果もある。
またシフトブロックとシフト機構との連結部とベンデ
ング用シリンダとの間に直動型のクランプ装置を配置し
た場合には、シフトブロックの小形化、従ってメタルチ
ョック及びシフト機構の小形化が可能となり、ロールシ
フト装置の価格が安くなる。またロールシフト装置の取
付け、解体が容易となり、特に旧圧延機にロールシフト
装置を追加装備する場合の工事期間を短縮でき、圧延停
止による生産量の減少を少なくできると共に、改造費用
を低減できる。さらにシフト機構を従来通り駆動側ハウ
ジングに設置した場合でさえも従来装置に比べ駆動側ス
ペースに余裕ができ、機器の保守点検性及びロール駆動
軸の交換性の向上が期待できる。以上の効果はクランプ
装置をシフトブロックの外に突出しない完全内蔵型とす
ることにより一層効果的に実現できる。
さらにシフト機構が連結されていない側のシフトブロ
ックに直動型のクランプ装置をシフトブロックの外に突
出しない完全内蔵型とする場合には、反シフト機構側の
シフトブロック及びメタルチョックの小形化が可能とな
り、スペースを簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるロールシフト装置の全
体構成を示す断面図であり、第2図は第1図に示すシフ
ト装置を操作側から見た側面図であり、第3図は第1図
のIII−III線に沿った断面図であり、第4図は同ロール
シフト装置のシフト動作を示す第1図と同様な断面図で
あり、第4図上半分はシフトストロークの操作側端まで
シフトした状態を、第4図下半分は駆動側端までシフト
した状態をそれぞれ示し、第5図はロール組替時におけ
る同ロールシフト装置の状態を示す第1図と同様な断面
図であり、第6図はバックアップロール組替時における
同ロールシフト装置の状態を示す第1図と同様な断面図
であり、第7図は同ロールシフト装置におけるシフト機
構側のクランプ装置の拡大詳細図であり、第8図は同ロ
ールシフト装置における反シフト機構側のクランプ装置
の拡大詳細図であり、第9図は本発明の他の実施例によ
るロールシフト装置の要部断面図であり、第10図は本発
明の更に他の実施例によるロールシフト装置の要部断面
図であり、第11図は本発明のなおさらに他の実施例によ
るロールシフト装置の要部断面図である。 符号の説明 1……操作側ハウジング、2……駆動側ハウジング 3……作業ロール、4,5……シフトブロック 19……ベンデング用シリンダ 20,21,22……クランプ装置 50……シフト機構

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールの両端にそれぞれ配置されロールを
    ベンデングさせるベンデング用シリンダを内蔵した操作
    側及び駆動側シフトブロックと、この操作側及び駆動側
    シフトブロックにそれぞれ設けられ、ロールとシフトブ
    ロック間を連結する着脱可能なクランプ装置とを有する
    圧延機のロールシフト装置において、 ロールをロール軸線方向に移動させるレバー方式のシフ
    ト機構を操作側ハウジングに設置し、このレバー方式の
    シフト機構を前記操作側のシフトブロックに連結し、こ
    の操作側のシフトブロックとレバー方式のシフト機構と
    の連結部と該シフトブロックのベンデング用シリンダと
    の間に前記ロールとシフトブロック間を連結する着脱可
    能なクランプ装置を配置したことを特徴とする圧延機の
    ロールシフト装置。
  2. 【請求項2】前記クランプ装置として、油圧シリンダの
    ラムに連結され該ラムの移動方向と同方向に直接駆動さ
    れるクランプ部材を備えた直動型のクランプ装置を用
    い、該クランプ装置を前記シフトブロックに内蔵させた
    ことを特徴とする請求項1記載の圧延機のロールシフト
    装置。
  3. 【請求項3】ロールの両端にそれぞれ配置されロールを
    ベンデングさせるベンデング用シリンダを内蔵した操作
    側及び駆動側シフトブロックと、この操作側及び駆動側
    シフトブロックにそれぞれ設けられ、ロールとシフトブ
    ロック間を連結する着脱可能なクランプ装置と、操作側
    及び駆動側の一方の側のシフトブロックに連結されロー
    ルをロール軸線方向に移動させるレバー方式のシフト機
    構とを備えた圧延機のロールシフト装置において、 前記一方の側のシフトブロックと前記レバー方式のシフ
    ト機構との連結部と該シフトブロックのベンデング用シ
    リンダとの間に、前記ロールとシフトブロック間を連結
    する着脱可能なクランプ装置を設け、該クランプ装置
    を、クランプ部材がこれを駆動する油圧シリンダのラム
    と同方向に移動する直動型とし、更に前記クランプ装置
    を前記シフトブロックの外に突出しない完全内蔵型とし
    たことを特徴とする圧延機のロールシフト装置。
  4. 【請求項4】ロールの両端にそれぞれ配置されロールを
    ベンデングさせるベンデング用シリンダを内蔵した操作
    側及び駆動側シフトブロックと、この操作側及び駆動側
    シフトブロックにそれぞれ設けられ、ロールとシフトブ
    ロック間を連結する着脱可能なクランプ装置と、操作側
    及び駆動側の一方の側のシフトブロックに連結されロー
    ルをロール軸線方向に移動させるレバー方式のシフト機
    構とを備えた圧延機のロールシフト装置において、 前記シフト機構が連結されていない側のシフトブロック
    に、前記ロールと該シフトブロック間の連結を行う着脱
    可能なクランプ装置として、クランプ部材がこれを駆動
    する油圧シリンダのラムと同方向に移動する直動型のク
    ランプ装置を設け、該クランプ装置を前記シフトブロッ
    クの外に突出しない完全内蔵型としたことを特徴とする
    圧延機のロールシフト装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4項のいずれか1項に記載のロ
    ールシフト装置を備えた圧延機。
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