JP2693949B2 - シクロホスフアミドの凍結乾燥方法 - Google Patents

シクロホスフアミドの凍結乾燥方法

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JP2693949B2 JP62003414A JP341487A JP2693949B2 JP 2693949 B2 JP2693949 B2 JP 2693949B2 JP 62003414 A JP62003414 A JP 62003414A JP 341487 A JP341487 A JP 341487A JP 2693949 B2 JP2693949 B2 JP 2693949B2
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Description

【発明の詳細な説明】 医薬、生物学的標本及び食品は、最も一般に凍結乾燥
される材料である。医薬の水溶液から出発し、次いでそ
の水溶液を凍結させ、そして得られた氷状物を昇華させ
ることによって望ましい結果、すなわち乾燥状態を達成
することは比較的容易なこのように思われるが、実際に
はそうではない。凍結乾燥の目的は、室温において又は
室温近くの温度において、物質の安定性を改善しながら
その物質の特性における変化を最小にすることにある。
これをいかにして有効に行なうかについて多くの出版物
が発行されている〔例えば、テレンス・ダブリュー.ジ
ー・ロウ(Terence W.G.Rowe)及びジョン・ダブリュ
ー.スノウマン(John W.Snowman)によるエドワーズ・
フリーズ−ドライング・ハンドブック(Edwards Freeze
−Drying Handbook)、発行エドワーズ・ハイ・バキュ
ーム(Edwards High Vacuum)、クローリー(Crawle
y)、英国(1976年)を参照されたい〕。問題は、凍結
乾燥のある1つの段階又は他の段階において、凍結乾燥
される材料に望ましくない変化を生じさせてしまうこと
である。 満足な結果を得るために必要なプロセス段階の限界の
ために、十分に公表された多くの努力が、生物学的材料
の凍結乾燥にはらわれてきた〔フリージング・アンド・
ドライング・オヴ・バイオロジカル・マテリアルズ(Fr
eezig and Drying of Biological Materials)、オー.
セント.ホワイトロック(O.St.Whitelock)編、『アナ
ルス・オヴ・ザ・ニューヨーク・アカデミー・オヴ・サ
イエンシズ(Annals of the New York Academy of Scie
nces)』、Vol.85,Art.2,501〜734頁、ザ・アカデミー
(The Academy)発行1960年を参照されたい〕。これに
匹敵する量のあまり十分には公表されていない努力が、
周囲条件下で長時間にわたり医薬の能力及び安定性を維
持するという対をなす目的のために、及び医薬を調合し
又は使用する際に好都合を与えるために、種々の医薬の
凍結乾燥にはらわれてきた。 その効力及び安定性も維持しなければならない、製薬
上許容される投与量の医薬を提供することの重要性に対
して、十分には公表されていないが、多くの注意がはら
われ、そして多くの努力が向けられてきた。多くの場
合、凍結乾燥された医薬は、前駆体溶液が凍結乾燥され
るバイアル又は他の容器の側面に付着する生成物(すな
わち『ケーキ』)として沈着する。凍結乾燥された医薬
を包装する好ましい形態は、ガラスバイアル又はガラス
容器内にあるものであるが、ガラス容器内のその底の近
くにしっかりと保持されたケーキ又は凝固物が、特にそ
の粉末がダストになる傾向を有している場合には、ばら
ばらの粉末より顕著に視覚に訴えることは、自明であろ
う。医薬をうまく凍結乾燥できない場合、すなわち、医
薬の生理学的特性に有害な影響を与えることなく安定で
製薬上許容される製品にすることができない場合、通常
は乾燥粉末として包装される。 これは正に、種々の悪性の又は悪性でない病気の治療
に用いられる合成抗腫瘍薬及び免疫抑制剤であるシクロ
ホスファミド一水塩及びシクロホスファミド(いずれに
ついても簡単のため本明細書中では『CPA』という)の
包装の歴史である。CPAは米国特許第3,018,302号明細書
及びメルク・インデックス(Merck Index)により詳細
に記載されている。 薬剤は、現在、バイアル中に『乾燥』粉末として包装
されており、投与量のCPAは塩化ナトリウムと共にバイ
アル中に『粉末充填される』。『粉末充填される』と
は、薬剤が粉末の混合物として予め決められた量でバイ
アル中に計りとられることをいう。投与量の粉末充填さ
れたCPA中の粉末の含水率は、バイアル中の粉末の全重
量を基準にして4.3〜4.8重量%の範囲にある。使用直後
に、バイアル中の粉末をステラル・ウォーター・フォー
・インジェクション(Sterile Water for Injectio
n)、USP又は他の適当な滅菌溶剤又は希釈剤を用いて再
形成し、そして再形成された溶液を患者に投与する。 しかしながら、水中への溶解は容易には達成され得
ず、0.5g投与量(約0.225gのNaCl固体を含んでいる)に
ついての溶解の時間は、バイアル内に計りとられた特定
のバッチの粉末中のCPA及びNaClの特定の物理的/化学
的特性に応じて約2分間から約2時間又はそれ以上まで
変化する。しかしながら、本発明に係る凍結乾燥された
CPA製品は、ほとんど直ちに、すなわち約1分間未満
に、そして通常は30秒間未満に水中に溶解することによ
って再形成される。迅速な再形成は、薬剤投与に対する
それらの応答による時間的節約によって商業的に大きな
意味をもっている。『投与量』及び『製品』とは、本明
細書中で、配合され及び「仕上げされた」CPAに関して
用いられ、ここで「仕上げされた」とはバイアルとして
販売するための単位剤形について用いられる。塩化ナト
リウムは粉末充填に対して補助的に流動特性に改善する
ために用いられるが、得られた再形成製品を高張にする
働きもあり、これは必ずしも望ましいことではない。さ
らに、このようにして得られた粉末は(水溶液の充填の
場合と比較して)バイアル中に正確に計りとることが比
較的難しい。また、前記粉末は、極めて望ましい製薬上
の均質特性を達成することに関して製造がかなり困難で
ある。均質溶液から凍結乾燥された製品は、まさにそれ
自体の性質によって最適の均一性を有している。 NaClを含有するCPA(本明細書中で『安定化されたCP
A』という)の『粉末充填された』バイアルにともな
う、さらに別の問題は、他の粉末と同様に、クリーンル
ーム標準にかなう充填室内にさえ入り込む外来の汚染
物、とりわけ微細な繊維等を排除するのが困難なことで
ある。実際的な問題として、充填室内の通常の粉末充填
機械類の操作は、汚染粒子を含む雰囲気を作り出すよう
なものである。さらに、空気によって運ばれるCPA粉末
の粒子の発生はオペレーターに潜在的な健康に対する害
をもたらす。なぜならば、CPA粒子それ自体が潜在的な
発癌物質だからである。 製薬上の技術において、極度に乾燥可能な薬剤に出会
うことは極めて稀なことである。多くの場合、製品を乾
燥させればさせる程、製品はより安定するが、賦形剤を
有する又は有さないCPAの場合、安定性に不可欠である
水和形に戻すためには製品中に十分な水分(湿分)を有
していることが不可欠であることが判明している。この
安定な水和形は一水塩であると一般に推定されている
が、この推定は事実として確立されたものでない。再水
和されたCPAは本明細書中で『CPA水和物』という。『水
和物』は、一定の分子比でのCPAへの(結合)水の化合
によって形成された化合物である。 今や、なぜ賦形剤を有し又は有さず望ましい張度に調
整されたCPAの水溶液を凍結乾燥することが、投与量の
安定なCPA水和物を市場に出すための好ましい方法であ
るかということは明白であろう。しかしながら、CPA水
和物は、それ自体であろうが賦形剤と一緒であろうが、
安定性のために必要な水和形を保つように凍結乾燥され
ることができないことが知られている。さらに、CPA水
和物は、それ自体で又は賦形剤と共に、製薬上許容され
る製品を得るように凍結乾燥されることができないこと
が知られている。『製薬上許容される』製品とは、医薬
の市場品質を評価するために当業者によって通常用いら
れている基準であるところの視覚的に好ましい製品をい
う。市場性がある、すなわち医薬市場の通常のルートに
おいて市販可能であるためには、凍結乾燥されたCPA製
品は、安定でありかつ製薬上許容されるものでなければ
ならない。 さらに量的な観点において、このような製薬上許容さ
れる製品は、均一の外観を有しており、そして製品が保
持されているガラスバイアル又は他の容器を外側から調
べた場合、個々に相当直径が、2mmを超える気泡又は空
隙を本質的に含んでいない。典型的には、製品内部の空
隙は予知できない大きさ及び形を有しているので、空隙
の大きさは相当直径、すなわち、同一の容量をもつ球の
直径で表わされる。CPA単独又は賦形剤と一緒のCPAの溶
液を凍結乾燥するのに関連した大きな困難性は、特に顕
著である。なぜならば、多数の賦形剤と賦形剤より多数
の薬剤との組み合わせが、通常容易に凍結乾燥されて許
容される製品を形成するからである。 凍結乾燥された医薬は、極めて好ましい。なぜなら
ば、凍結乾燥された医薬は粒状汚染物を本質的に含んで
おらず、望ましい製薬上の許容性を有していと思われる
からである。これらの医薬は同等の粉末より良質であ
り、比較対象の粉末充填した医薬より容易に使用直前い
に溶剤中に溶解させることができる。 凍結乾燥法は、充填前に所望製品の溶液を濾過するこ
とが可能なので、無菌で汚染されていない製品をつくる
ことができる。このような濾過は通常適当な微生物学的
フィルターを通して行なわれる。この方法は粉末充填の
技法よりはるかに好ましい。次いで、濾過した溶液を適
当なバイアル中に正確に小分けすることができ、次いで
バイアルを凍結乾燥室内に入れ、そこで溶液を凍結さ
せ、氷状物を乾燥工程において真空下で昇華させ、次い
で脱着工程に水分率を全固形分の重量を基準にして3重
量%未満まで、好ましくは1.0重量%未満まで下げる。 今日まで、CPAを凍結乾燥して許容し得る製品をつく
ることに成功しなかったのは、とりわけ注目すべきこと
である。なぜならば、多数の薬剤が普通の方法で凍結乾
燥されて製薬上許容される製品を与えているからであ
る。薬剤はしばしば糖、例えば、スクロース及びラクト
ース、及び多価アルコール(ポリオール)、例えば、ソ
ルビトール及びマンニトールと共に凍結乾燥される。 塩化ナトリウムのみを含有するCPAを凍結乾燥させよ
うという多くの試みがなされてきたが、今日まで結果は
不十分なものしか得られなかった。NaClの他に賦形剤を
含む又NaClなしに賦形剤を含む凍結乾燥されたCPA(こ
のような賦形剤は望ましい嵩高について選択される)の
すぐれた市場性を利用しようとする試みもなされてきた
が、結果は同様に今日まで不十分なものであった。賦形
剤を有する製品は、製品の全重量を基準にして7重量%
未満の水分まで乾燥させると不体裁になる。『不体裁
な』ケーキは、その中に、プレート様薄片及び粒状で不
ぞろいの大きさの凝集物により確認されるフレーキング
が存在するようなケーキである。 生成物を1段階だけで乾燥する場合、室内に置かれた
バイアル内の生成物の乾燥を停止することによってCPA
製品の安定性に対して適正な量の水分を得ようという試
みは、全バイアルにおいて実質的に均一な水分を提供す
ることができない。適正量の水分を含んでいるバイアル
もあるが、室内のバイアルの水分は均一でなく通常の乾
燥技法を用いて制御するのが困難である。例えば、各々
が100mg投与量のCPA及び賦形剤として約75mgのマンニト
ールを含んでいる300個のバイアルのバッチは、所望の
水分(バイアルの内容物を基準にして2〜7重量%)に
達するまで凍結乾燥された際、所望の水分率範囲にある
100個未満のバイアルを生じた。さらに、許容され得る
バイアル個々の実際の水分は前記範囲内で広く変化し
た。上述のように、CPA製品の水分は臨界的である。な
ぜならば、その臨界範囲外では、製品は市場性あるCPA
製品に必要な安定性を欠いているからである。 乾燥し過ぎの場合、すなわち、水和水としてCPAに結
合した水分が実質的に低減され、すなわち賦形剤を含ま
ない基準で5.5重量%未満まで、とりわけ3%未満まで
低減された場合、賦形剤を中に含まない製品は室温で溶
ける。このような融解は、賦形剤は存在し、そしてCPA
製品が該製品の重量を基準にして2重量%未満の水分率
を有している場合にも起こる。 製品が湿潤し過ぎている場合、すなわち、水和水とし
てCPAに結合した水分が7重量%より多い場合、製品は
製薬上許容されることができずかつ不安定である。この
ような高い水分は、賦形剤を含む製品の水分が製品の全
重量を基準にして7重量%より多い場合に存在する。 乾燥し過ぎでも、湿潤し過ぎでも、CPA製品は、容易
に目で認められる2mmより広い幅の裂け目、及び/又は
ケーキ内部に相当直径、すなわち、同一の容量をもつ球
の直径が2mmより大きい、一般には3mmより大きくさえあ
る大空隙を含む。明らかに凍結乾燥の間のパフィングに
よって生じた気泡も表面上に形成され、その少なくとも
一部は2mmより大きい相当直径である。空隙又は気泡が
存在しているか、又はその両方が存在している場合、そ
のいずれかを含有している投与量のCPAは市場に不適で
あるよう思われる。このような適合性はとりわけ世界の
種々の国に適用される場合に変化し得るが、この言葉は
最高の標準にかなうことに関して用いられるということ
が理解されよう。 適切に乾燥されたCPA製品の視覚上の外観はその医薬
的効能に影響を与えないことは一般に認められている
が、医薬の購入者及び薬剤師は、凍結乾燥された製品
が、他の方法で乾燥され粉末充填されたCPAが著しく欠
いている製薬上の許容性を有していることを望んでお
り、そして彼らはこのような許容性を得ることを望んで
いる。とりわけ、彼らは、薬剤の安定性を犠牲にせずに
許容性を得ることを望んでいる。 本発明者による、少なくとも同重量の賦形剤を含有す
るCPAの水溶液を直接に凍結乾燥(すなわち、再水和工
程を含まない)しようという数多くの不成功に終わった
従前の試み、及びより少量をNaClと共に又はNaClなしに
含有する水溶液をそのように処理しようという試みによ
ってつくられら氷状物は不安定に昇華するため、その結
果物は、フレーキング、造粒、裂け目、「ふくれ」すな
わち上述のような大きな気泡、及びケーキ内部の大小の
ランダムな空隙によって特徴付けられる凍結乾燥CPA製
品であった。この製品は、極めて不均一で、濁った、見
た目に美的とはいえない外観を有していた。 本発明者の知るところでは、CPAとマンニトールとの
配合を開示している唯一の文献は米国特許第4,536,883
号である。この特許は、所望の水分を得るために生蒸気
を使用することを開示しておらず、むしろ水流又は水蒸
気の使用を開示している。 本明細書に開示する賦形剤を除いては、本発明者は、
それ自体で市場品質を有する凍結乾燥CPA製品を形成す
る他の賦形剤を見い出さなかった。本発明の目的に対し
て、NaClは賦形剤ではない。凍結乾燥CPA製品中のNaCl
の存在は不要である。NaClを、CPA(無水物)に対して
重量基準で少量で添加して再形成CPA溶液の張度を調整
してもよい。緩衝塩の存在も一般に不必要であるが、CP
A(無水物)に対して少量の重量を添加して、再形成溶
液のpHが約3.5〜約5.5の望ましい範囲内になうことを保
証してもよい。 本発明者は、賦形剤を含まずにNaClを含む又含まない
CPA一水塩生成物を凍結乾燥することができなかった。
二糖類それ自体でさえ、製薬上許容される製品をつくる
という観点からはとりわけ望ましいというわけではな
い。なぜならば、二糖類は不安定な凍結乾燥特性を示し
得るものであり、そして水溶液としての使用に対して再
形成が難しくなり得るものだからである。マンニトール
が、無水CPAの重量に対して、そしてまた賦形剤として
使用されることができる他の糖類又はポリオールの重量
に対して同重量以上で存在する場合を除き、ポリオー
ル、例えば、マンニトール及びソルビトールは、許容さ
れ得るように凍結乾燥されるCPA製品中に導入するのが
難しい。本発明の目的に対して、賦形剤として使用され
るアルドース、ケトース及びポリオールを総称して糖類
という。 本発明は、シクロホスファミド(『CPA』)水和物の
2段階凍結乾燥法であって、その第1段階において、 (a)投与量のCPA及び無水CPAの同重量の0.5倍〜5倍
の量で存在するマンニトールとの水溶液を、その溶液を
約−20℃〜約−50℃の範囲内の温度まで冷却し、その凍
結することによって、凍結させる工程;及び (b)上記生成物の温度が約−50℃〜約25℃の範囲内に
なった後、その凍結乾燥される材料の水分がCPA生成物
の全正味重量を基準にして約2%未満になるまで真空制
御を維持する工程を含み;そして第2段階において、 (c)(i)上記凍結乾燥された材料を、その材料が晒
されるところの相対湿度が約80〜85%になるまで生蒸気
と接触させる工程、及び(ii)その材料が、CPA生成物
の正味重量に基づいて2〜7重量%の範囲内の水分を達
成してそのCPA水和物の結合水保持性を維持するよう
に、その相対湿度を上記レベルに維持することにより、
上記の凍結乾燥された材料を再水和させる工程を含み;
それによって均一の外観及び堅さを有するCPA水和物及
びマンニトールのケーキを製造することを特徴とする凍
結乾燥法に関する。 最後に、本発明は、シクロホスファミド、無水物とし
てのシクロホスファミド(『CPA』)を基準にして0.5〜
5倍量のマンニトール、及びその組成物の正味含量を基
準にして2〜7重量%の水分を含み、改善された安定
性、優れた溶解性及び高められた外観を有する水和され
た凍結乾燥された組成物であって、第1段階において、 (a)投与量のCPA及び無水CPAの同重量の0.5倍〜5倍
の量で存在するマンニトールの水溶液を、その溶液を、
約−20℃〜約−50℃の範囲内の温度まで冷却し、そして
凍結させることによって、凍結させる工程;及び (b)上記生成物の温度が約−50℃〜約25℃の範囲内に
なった後、その凍結乾燥される材料の水分がCPA生成物
の全正味重量を基準にして約2%未満になるまで真空制
御を維持する工程を含み;そして第2段階において、 (c)(i)上記凍結乾燥された材料を、その材料が晒
されるところの相対湿度が約80〜85%になるまで生蒸気
と接触させる工程、及び(ii)その材料がCPA生成物の
正味重量に基準にして2〜7重量%の範囲内の水分を達
成してそのCPA水和物の結合水保持性を維持するよう
に、その相対湿度を上記レベルに維持することにより、
上記の凍結乾燥された材料を再水和させる工程を含む、
2段階方法によって製造された組成物に関する。 従って、本発明は、市場品質を有し、安定で、製薬上
許容される凍結乾燥CPA製品を与えるように、均質混合
された賦形剤を含有するCPAの溶液を凍結乾燥すること
に関する。『安定である』とは、CPA製品が、推奨され
る貯蔵温度(周囲温度、20〜25℃)での6か月間の貯蔵
後その使用について送っ定されている日、一般には製造
日から2年未満までに高圧液体クロマトグラフィー
(『HPLC』)試験用のUSP(米国薬局方)手順に定義さ
れた条件に付けされた際、特定の(USP)範囲内で、凍
結乾燥製品の表示能力の90〜100%を維持している能力
をいう。薬剤の有効性は、活性薬物としてその鈍度、す
なわち、許容できない分解がないことに基づいている。 単糖類及び二糖類からなる群より選ばれる賦形剤を有
るシクロホスファミドの水溶液を普通に凍結乾燥するこ
とによって得られるCPA製品は許容できない市場品質を
有している。なぜならば、そのCPA製品は不均一なCPA水
和物の結合水保持性及び不十分な保存寿命安定性を有し
ているからである。『水和物の結合水保持性』とは、CP
A水和物の係合水分率が上記の製品安定性を提供するた
めに十分なものであることすなわち、CPA水和物がその
結合水を失わないこと、をいい、この結合水分率はCPA
水和物の5〜7重量%の範囲内にあると推定される。
『均一である』とは、少なくとも数百個のバイアルのバ
ッチの実質的にすべてのバイアルが、バイアル内の製品
の正味重量を基準にして2〜7重量%の範囲の水分率ま
で凍結乾燥されていることをいう。CPA水和物の結合水
保持性は、CPA製品の水分がその正味重量を基準にして
7重量%を超えない場合に満たされるということを前提
としている。 前記の通常の凍結乾燥は、典型的には、以下の工程を
含む:(a)溶液を、バイアル中約−10℃〜約−45℃の
範囲内の温度に凍結させること;(b)凍結乾燥室を約
1000マイクロメーターより低い圧力まで排気し、凍結溶
液を減圧下に約6時間の間保持すること;及び(c)バ
イアル中のケーキ水分率が製品のCPA水和物含量を基準
にして5〜7重量%の範囲になるまで約60時間の間にわ
たって棚温度(shelf temperature)を徐々に約25℃ま
で上げること。CPA水和物の結合水を保持するため、工
程(c)を、バイアルの水分率が製品の全重量を基準に
して2重量%又はそれ以下になるまで実施する。次い
で、予め決められた圧力まで上記室を復圧してバイアル
にふたをした。 実際には、各々が投与量のCPAを含有している、溶液
の多数のバイアルを、凍結乾燥サイクルが完了した時点
で栓をすることが可能なアセンブリーを形成するように
互いに隣接させてトレーにまっすぐな状態で載せる。こ
れは、利用可能な装置、例えば、米国特許第3,286,366
号に開示の装置を用いて好都合に行なわれる。 従来の凍結乾燥法によって製造されたCPA製品は、本
発明のCPA製品より医薬的に活性が小さいことがあろう
がそうでなかろうが、不体裁であり、従って市場性とい
う観点から見て視覚的に許容できない。従来の製品の不
十分な視覚的品質は部分的に、賦形剤の不適切な選択及
び凍結乾燥サイクルの不適切な制御に帰すことができる
かたい表皮によるものである。製品に形成された表皮は
蒸発冷却を妨害し、製品の内部の温度が上昇し、そして
製品はフレーキングし、顆粒化し、『パフィング』しそ
して割れる。温度の上昇は製品を溶かし視覚的に明りょ
うな相を形成するのに十分である場合があり、そして冷
却後、製品はつぶれ、バイアルの壁面から離れて縮み、
そして裂け目、空隙及び気泡を製品の内部及び上部に生
じさせる。これらの欠点は肉眼によるガラスバイアルの
壁面を通した観察によって容易に認められるので、通常
の凍結乾燥方法によって製造された製品は製薬上許容さ
れないように思われる。 『投与量』のCPAとは、所望ならば5%の過剰量及び
必要によりNaClを有する1種又はそれ以上の賦形剤を含
んでいることができる特定量の純粋なCPA(無水物)を
いう。典型的には、ここでの投与量は、過剰量を含まな
い100mg,200mg,500mg,1g及び2gの無水CPAであり、そし
て賦形剤として少なくとも同重量及び重量基準で5倍量
までのマンニトールを含んでいる。1種より多い糖を使
用する場合、CPA(無水物)の少なくとも同重量がマン
ニトールであり、賦形剤の残りの重量のすべて又は一部
が別の糖、例えば、ラクトースであることができる。典
型的な粉末充填される基本的投与量(『B.D.』)は、30
mlバイアル内に225mgのNaClを有する500mgの無水CPA
(すなわち、約535mgのCPA一水塩)であり、再形成され
ると約3.5〜約7の範囲内のpHを有するCPA溶液を形成し
そして高張になる。別の投与量は『B.D.』の量の2倍で
あり、大きさとして2倍であり、60mlバイアル内に入れ
る。分数倍も含めて、『B.D.』の量の倍数である他の投
与量も、NaClと共に又はNaClなしに製造することができ
る。 ある1つの好ましい態様において、本発明の製品は、
糖、例えば、5〜9個の炭素原子を有するポリオール、
とりわけマンニトール及びソルビトール;又は単糖類、
例えば、5〜10個の炭素原子を有するアルドース、好ま
しくは天然に存在するアルドヘキソース、例えば、グル
コース(デキストロース)、マンノース及びガラクトー
ス等;又は12個の炭素原子を有する二糖類、とりわけ天
然に存在するスクロース及びラクトース;又は多糖類、
例えば、デンプンを含む凍結乾燥CPA製品である。賦形
剤の組み合わせは、前述したものの中の任意のもの、及
びカルボン酸、例えば、コハク酸、クエン酸及びマレイ
ン酸;及び緩衝塩、例えば、ナトリウム又はカリウムの
酢酸塩、クエン酸、炭酸水素塩又はリン酸塩等を含むこ
とができる。しかしながら、任意の賦形剤の組み合わせ
において、存在する糖の重量は、(存在するのであれ
ば)残りの賦形剤の重量より大きくなければならない。
さらに、とりわけ等張の再形成溶液が望ましい場合に
は、存在する糖の量は溶液中のCPAの量に対して重量基
準で少なくとも同量でなければならない。 最も好ましい態様及び最良の方法において、唯一の賦
形剤は、製品中にCPAの重量の約1.25倍〜約5倍の量で
存在するマンニトールである。より多量のマンニトール
であっても、CPA製品の市場品質又は能力に悪影響を与
える使用することができるが、本件の場合には、製品に
マンニトールを過剰量で存在させることがとりわけ有用
な効果をもたすということはない。 CPA製品は、約0.1mm〜約5cmの広い範囲の厚さに、好
ましくは約5mm〜約3cmの厚さに製造される。B.D.量は最
も好ましくは、約1cm〜約1.5cmの範囲内の厚さに形成さ
れる。製品は均一で白色に近い色を有しており、本質的
にフレーキング又は粒状凝集物を含んでいない。 製品の厚さに関係なく、凍結乾燥製品の嵩密度は約0.
05g/cc〜約0.2g/ccの範囲内にある。望ましいCPA製品の
嵩密度は、製品がそれから得られる溶液中の賦形剤の濃
度、製品がNaClを含んでいるかどうか、及び特定の凍結
乾燥条件に依存している。 製品は、その表面上の不体裁な薄片、粒状物又は気
泡、又は相当直径が約2mmより大きい空隙、または2mmよ
り幅の広い裂け目(凍結割れ)を含んでいない。1mmの
深さを有する製品はその中に2mm又はそれ以上の相当直
径を有する円板形を空隙を含む場合があるということが
理解されよう。同様に、約1mmの厚さを有する製品はそ
の表面上又は表面近くに1個又はそれ以上気泡を有して
いる場合があり、その気泡の形は2mmより大きい長さを
有する長形であるがその横断面は2mm未満の範囲内で広
く変化し、そして気泡の大きさは2mm相当直径を超える
であろう。 本発明の凍結乾燥されたCPA製品は最も好ましくは、
あったとしてほとんど肉眼で認められない微小の気泡、
空隙及び裂け目を有している。『凍結乾燥されたCPA製
品』とは、CPA水和物の結合水が保持される、すなわ
ち、CPA水和物含量を基準にして約5〜約7重量%、最
も好ましくは約5.8%〜約6.7%の結合水分を有している
製品をいう。賦形剤の水分率とは別にCPA水和物の水分
率を測定することは困難であるので、この要件は、製品
が、配合された生成物の全重量を基準にして2〜7重量
%の範囲内の水分を有している場合に満たされると述べ
るのが便利である。このような製品は必要な保存寿命安
定性をもち、このことは、CPA水和物の結合水が保持さ
れているという証拠である。水分測定は、標準的な方
法、例えば、前掲のエドワーズ(Edwards)に記載され
ている方法によって行なわれる。カール・フィシャー
(Karl Fisher)法が好ましい。 選ばれるバイアルの大きさは投与量によって決定さ
れ、B.D.量(500mgのCPA)は20ml〜50ml、最も好ましく
は25又は30mlのB.D.バイアル内に入れられる。B.D.量に
対して最も好ましいのは30mlバイアルであり、このバイ
アル内の15mlの溶液は500mgのCPA(無水物)、約1gのマ
ンニトール、及び容積を15mlにするのに十分な量の水
(QS)を含む。凍結乾燥されそして再水和されるCPA製
品の容積は、バイアル内の溶液の初期容積から実質的に
変化しないので、嵩密度は約0.1g/ccである。嵩密度は
同じ投与量に対して、溶液の容積が変化しないならば賦
形剤の量が増すにつれて増加する。 正確には、凍結乾燥サイクルがどのように監視される
かということは決定的でなく、これは種々の方法によっ
て、例えば、グッチョ、エム.エイチ.(Gutcho,M.
H.)によるフリーズ−ドライング・プロセシズ・フォー
・ザ・フード・インダストリー(Freeze−Drying Proce
sses For the food Industry)、ノイス・データ社(No
yes Data Corporation)発行、ニュージャージ(1977
年)に示されている方法によって行なうことができる。
サイクル中の本質的な要素は、棚の温度の監視、バイア
ル内の材料の温度、並びにその間に温度及び圧力条件が
制御されるところの時間である。 バイアルが連結されそして約−20℃〜約−50℃の温度
がすべてのバイアルが実質的に同温になることを確実に
するのに十分な時間にわたって維持された後、室を排気
する。時間が因子でないのであれば高い温度を使用する
こともできるが、−20℃よりはるかに暖かい温度は経済
的ではない。1000マイクロメーター以下の圧力を使用し
なければならず、約10〜500マイクロメーターの範囲内
の圧力を使用するのが好ましく、これは通常の高性能の
真空ポンプを用いて実施することができる。室を排気す
る時間は、バイアル内の材料が凍結固体である限りは臨
界的でないが、典型的な排気時間は約10分間〜約1時間
の範囲である。 棚温度を徐々に上げる。その速度は、棚温度がCPA材
料に悪影響を与える温度より高くない仕上げ乾燥温度に
達するように、制御手段、例えばカム、又はマイクロプ
ロセッサーによって、又は手動制御によって制御され
る。極めて高い温度は、材料を溶かすか又は他の場合に
は材料を分解し、その医薬的効力及び許容性の両方に悪
影響を与える。 真空は乾燥サイクルの全体にわたって維持され、そし
てすてべの場合に、乾燥材料の全正味重量を基準にして
2重量%未満の水分率を有する乾燥材料をつくるのに十
分でなければならない。この時間は、バイアル内の投与
量、バイアルの大きさ及び形状、及び使用される特定の
室内のアセンブリー内のバイアル数に依存している。 バイアルを方法の第1段階において前記した程度まで
乾燥した後、室内に水蒸気を導入することによって凍結
乾燥した材料を再水和させる。水の微細スプレーを、室
内の湿度レベルを75%相対湿度以上に高めるために十分
な量で、その室内に断続的に噴出することができる。い
かなる純水の供給源をも使用することができるが、清浄
な蒸気が好ましい。なぜならば、それは便利でありそし
て正確な制御に役立つからである。十分な清浄蒸気を約
5分間〜約2時間の範囲内の時間にわたって導入して室
内約85%の相対湿度を達成し、そしてバイアル中の材料
が製品のCPA一水塩含量を基準にして約5.8〜約6.7重量
%、又は製品の全正味含量を基準にして2〜7重量%の
好ましい範囲を満たすのに十分な水分を吸収したことが
測定されるまで湿度をこのレベルに維持する。 同様にして、投与量が同重量より少ない賦形剤を含む
バイアルにおいてこの方法を実施することができる。製
薬上の許容性及び安定性に対して、賦形剤の重量は活性
薬剤物質の重量の少なくとも半分であることが好まし
い。同重量未満のマンニトールを有する投与量は低張で
ある。 賦形剤を有する、水和物としてのCPAの500mg投与量の
調製に対して本発明を実施するための最良の方法は以下
の通りである。 CPA一水塩の分析の供給者証明書において白色の結晶
性粉末であると述べられているCPA(100%CPA)を水分
について分析する。この分析は約7%の水分を示す。重
量基準でCPA(無水物)の約2倍量のマンニトールを含
有する、ウォーター・フォー・インジェクション(Wate
r for Infection)(USP)中CPAの嵩高溶液を調製す
る。マンニトールは好ましくは、CPAがQS容積の約85%
の水中に溶解した後添加される。ここでQS容積とは、全
バイアル中に望ましい溶液容量を満たすのに必要な(十
分な量の)水の容積である。マンニトールの溶液を強く
混ぜる。この水溶液をQS容積まで導き、10マイクロメー
ターのフィルターに通して透明にし、そしてそれを0.2
マイクロメーターの滅菌フィルターに通して流すことに
よって滅菌する。 この濾過された「QS溶液」を計量して多数の30mlガラ
スバイアル内に提供し、数千個のバイアルの各々が535m
gのCPA一水塩(過剰量は用いない)及び950mgのマンニ
トールを含むようにする。各バイアル中の溶液の容積は
15mlである。所望ならば、特定の保存寿命及びバイアル
−針−注射器(VNS)残留のために過剰量を加えてもよ
い。緩衝塩を加えて3〜6、より好ましくは3.9〜4.5の
範囲内の所望pHを維持することもできる。 一部については内部に熱電対を有しているバイアルを
トレー内に載せ、適当な凍結乾燥室の棚上に置く。 凍結乾燥の第1段階において、バイアル内の生成物溶
液を−20℃又はそれ以下の温度まで凍結させ、そして全
プローブが所望温度を与えた後、この温度を約2時間に
わたって維持する。コンデンサーを−50℃又はそれ以下
まで冷やしそして室を排気し、読み値が約10〜100マイ
クロメーターの範囲内になるようにN2掃引を用いて真空
を調節する。次いで、棚を約+22℃まで暖め、そしてバ
イアル内のプローブが約+20℃となったときに、任意の
有意な時間にわたって約25℃を超えずに約4〜24時間の
間真空を維持する。 第2段階において、凍結乾燥した材料の再水和は、約
85%の相対温度が達成されるまで水蒸気を直接に室内に
導入することによって達成される。水は好ましくは、微
生物学的滅菌フィルターを通された清浄の蒸気の形のも
のである。室が約80〜約85%の相対湿度の平衡値に達し
た後、製品が配合された生成物の全重量を基準にして2
〜7重量%の範囲内の水分率を得るまでこの湿度を維持
する。この水分レベルは、ロット毎に代表的な試料(バ
イアル)を取り出してカール・フィシャー(Karl Fisch
er)分析を行なうことによってある間隔毎に監視され
る。再水和に対して室の相対湿度は決定的ではないが、
室内の蒸気圧が凍結乾燥材料の蒸気圧より大きい場合に
再水和が起こるであろうことは明白である。従って、
(i)材料を最低75%の相対湿度を有する湿り雰囲気に
暴露すること、及び(ii)材料がCPA製品の正味重量を
基準にして2〜7重量%の範囲内の水分率を得ることを
可能にするのに十分な時間にわたって相対湿度をこのレ
ベルに維持することによって、凍結乾燥材料は、再水和
される。室内の湿度は80〜85%であることが好ましい。
なぜならば、低湿度においては、再水和が実際的でない
からである。 形成された凍結乾燥ケーキは、投与量のCPAに対して
設定された標準によって要求されるすぐれた安定性及び
製薬上の許容性を有している。 前述した例に記載したのと同様にして、CPA製品のい
くつかのバッチを種々の投与量で、唯一の賦形剤として
のマンニトールと共に凍結乾燥し、そして各バッチから
100個以上のバイアルを、制御された雰囲気室内での20
〜25℃の周囲温度における安定性試験に供した。バイア
ルの試料(各試験間隔について3個)を各バッチから無
作為に取り出し、表示した間隔で分析した。得られた結
果を下記表に示す。アッセイはUSPモノグラフHPLC法に
記載の手順に従って行なった。アッセイにおける変動
は、USPモノグラフに示されている90〜100%のCPAの特
性の範囲内である。十分な安定性の欠如を示す分解は、
試験期間の終わりにおいて、その初期アッセイよりも
(実験誤差を考慮して)有意に低いアッセイによって証
明されるであろう。以下に示した代表的試験から明らか
なように、6か月の終わりに分解の形跡はなかった。1
か月の終わり及び3か月の終わりに行なったアッセイは
示していない。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.シクロホスファミド水和物の2段階凍結乾燥方法で
    あって、第1段階において、 (a)投与量のシクロホスファミド及び無水シクロホス
    ファミドの同重量の0.5倍〜5倍の量で存在するマンニ
    トールの水溶液を、その溶液を−20℃〜−50℃の範囲内
    の温度まで冷却し、そして凍結させることによって、凍
    結させる工程;及び (b)上記生成物の温度が−50℃〜25℃の範囲内になっ
    後、その凍結乾燥される材料の水分がシクロホスファミ
    ド生成物の全正味重量を基準にして2%未満になるまで
    真空制御を維持する工程を含み;そして第2段階におい
    て、 (c)(i)上記凍結乾燥された材料を、その材料が晒
    されるところの相対湿度が80〜85%になるまで生蒸気と
    接触させる工程、及び(ii)その材料が、シクロホスフ
    ァミド生成物の正味重量に基づいて2〜7重量%の範囲
    内の水分を達成してそのシクロホスファミド水和物の結
    合水保持性を維持するように、その相対湿度を上記レベ
    ルに維持することにより、上記の凍結乾燥された材料を
    再水和させる工程を含み;それによって、均一の外観及
    び堅さを有するシクロホスファミド水和物及びマンニト
    ールのケーキを製造することを特徴とする方法。 2.請求項1に記載の方法であって、その工程(c)
    (ii)において、そのシクロホスファミド水和物の結合
    水分がシクロホスファミド水和物の5〜7重量%の範囲
    にあることを特徴とする方法。 3.請求項1又は2に記載の方法であって、マンニトー
    ルがシクロホスファミド(無水物)の重量の1.25倍〜5
    倍の範囲内の量で存在することを特徴とする方法。 4.請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であっ
    て、カルボン酸又は緩衝塩もその水溶液中に存在してい
    ることを特徴とする方法。 5.シクロホスファミド、無水物としてのシクロホスフ
    ァミドを基準にして0.5〜5倍量のマンニトール、及び
    その組成物の正味含量を基準にして2〜7重量%の水分
    を含み、改善された安定性特性、優れた溶解性及び高め
    られた外観を有する水和され凍結乾燥された組成物であ
    って、第1段階において、 (a)投与量のシクロホスファミド及び無水シクロホス
    ファミドの同重量の0.5〜5倍量で存在するマンニトー
    ルの水溶液を、その溶液を、−20℃〜−50℃の範囲内の
    温度まで冷却し、そして凍結させることによって、凍結
    させる工程;及び (b)上記生成物の温度が−50℃〜25℃までの範囲内に
    なった後、その凍結乾燥される材料の水分がシクロホス
    ファミド生成物の全正味重量を基準にして2%未満にな
    るまで真空制御を維持する工程を含み;そして第2段階
    において、 (c)(i)上記凍結乾燥された材料を、その材料が晒
    されるところの相対湿度が80〜85%になるまで生蒸気と
    接触させる工程、及び(ii)その材料が、シクロホスフ
    ァミド生成物の正味重量を基準にして2〜7重量%の範
    囲内の水分を達成してそのシクロホスファミド水和物の
    結合保持性を維持するように、その相対湿度を上記レベ
    ルに維持することにより、上記の凍結乾燥された材料を
    再水和させる工程を含む、2段階方法によって製造され
    た組成物。
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