JP2693112B2 - 光ファイバリンクシステム - Google Patents

光ファイバリンクシステム

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JP2693112B2
JP2693112B2 JP6080192A JP8019294A JP2693112B2 JP 2693112 B2 JP2693112 B2 JP 2693112B2 JP 6080192 A JP6080192 A JP 6080192A JP 8019294 A JP8019294 A JP 8019294A JP 2693112 B2 JP2693112 B2 JP 2693112B2
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伸明 今井
英治 末松
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株式会社エイ・ティ・アール光電波通信研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の混合回路を備
えた光ファイバリンクシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の混合回路は、光電変換機能と、自
ら光電変換して得た中間周波数信号と混合回路とは別に
構成された局部発振器から入力される局部発振信号を混
合する混合機能とを合わせ持つように構成されている。
【0003】図15は、従来の混合回路を用いて構成し
た従来の光ファイバリンクシステムの一例である。当該
光ファイバリンクシステムは、レーザダイオード312
を無線制御局に備え、混合回路300と、局部発振器3
26と、帯域通過フィルタ325と、帯域通過フィルタ
324と、電力増幅器330と、アンテナ331と、光
学レンズ327を無線基地局に備え、無線制御局と無線
基地局の間を光ファイバケーブル301によって接続す
る構成となっている。
【0004】図15において、周波数fIFの中間周波
数信号は、端子T1を介してレーザダイオード312に
入力される。レーザダイオード312は自ら発生する所
定波長の光信号を、入力される中間周波数信号に従って
強度変調された光信号に変換する。当該光信号は光ファ
イバ301を介して伝送され、光学レンズ327によっ
て集光されて混合回路300のトランジスタ7のベース
・コレクタ間の能動領域に照射される。一方、局部発振
器326は、周波数f0の局部発振信号を発生し、帯域
通過フィルタ325を介してトランジスタ7に入力す
る。トランジスタ7は、当該光信号を周波数fIFの中
間周波数信号に光電変換し、さらに中間周波数信号と局
部発振信号を混合し、当該中間周波数信号を搬送波周波
数f0+fIFの送信信号と周波数f0−fIFの信号と周
波数2f0の信号と周波数2fIFの信号と周波数f0の
信号と周波数fIFの信号とを発生する。上記混合後の
各信号はコンデンサ351を介して帯域通過フィルタ3
24に入力される。帯域通過フィルタ324は、あらか
じめ搬送波周波数f0+fIFの送信信号のみを通過させ
るように構成されており、搬送波周波数f0+fIFの送
信信号のみを通過させ、電力増幅器330に入力する。
電力増幅器330は、搬送波周波数f0+fIFの送信信
号を電力増幅しアンテナ331を介して自由空間中に放
射する。
【0005】図16は、H.Ogawa,et al.,“Fiber
−Optic Microwave TransmissionUsing Harmonic
Laser Mixing,Optoelectronic Mixing,and Optica
llyPumped Mixing," IEEE Trans.Microwave
Theory Tech.,vol.MTT−39,pp.2045-2051,Dec.19
91で開示されている従来の混合回路を用いて構成した従
来の光ファイバリンクシステムの他の一例である。
【0006】当該光ファイバリンクシステムは、変調器
314と、レーザダイオード312と、高調波発生器3
13とを無線制御局に備え、混合回路321と、帯域通
過フィルタ322と、フォトダイオード323と、帯域
通過フィルタ324とを無線基地局に備え、無線制御局
と無線基地局を光ファイバケーブル301,302を介
して接続されている。
【0007】図16において、データ信号は、端子T5
を介して変調器314に入力される。変調器314は、
搬送波信号を、データ信号に従って周波数変調された周
波数fIFの中間周波数信号に変換する。当該中間周波
数信号はレーザダイオード312に入力される。レーザ
ダイオード312は、自ら発生する所定波長の光信号
を、入力される中間周波数信号に従って強度変調された
光信号に変換する。当該光信号は光ファイバケーブル3
01を介して伝送され、混合回路321に入力される。
【0008】一方、周波数f0の局部発振信号は、端子
T6を介してレーザダイオードを利用した高調波発生器
313に入力される。高調波発生器313は、自ら発生
する所定波長の光信号を周波数f0の局部発振信号と周
波数2f0の信号と周波数3f0の信号などを含む信号に
従って強度変調し、光ファイバケーブル302を介して
フォトダイオード323に入力する。フォトダイオード
323は、当該光信号を、周波数f0の局部発振信号と
周波数2f0の信号と周波数3f0の信号などを含む信号
に光電変換し、帯域通過フィルタ322に入力する。帯
域通過フィルタ322は、周波数2f0の信号のみを通
過させるように構成されており、周波数2f0の信号の
みを通過させ、混合回路321に入力する。
【0009】混合回路321は、中間周波数信号に従っ
て強度変調された光信号を、中間周波数信号に光電変換
し、光電変換された中間周波数信号と周波数2f0の信
号を混合し、周波数2f0−fIFの信号及び周波数2f
0+fIFの信号を発生し、各周波数の信号を帯域通過
フィルタ324に出力する。帯域通過フィルタは、周波
数2f0−fIFの信号及び周波数2f0+fIFの信号の
どちらか一方の信号のみを通過させ、出力端子T7を介
して出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光電変換機能と周波数混合機能のみを合わせ持つ混合回
路では、局部発振器を別に備える必要があるという問題
があった。その結果、無線基地局内に、混合回路とは別
に局部発振器を備える必要があり、無線基地局を小型化
できないという問題があった。また、図16の光ファイ
バリンクシステムのように、局部発振信号を無線制御局
を介して無線基地局に入力する構成にすると、無線制御
局に高調波発生器を備える必要があり、無線基地局には
フォトダイオードと帯域通過フィルタを備える必要があ
り、さらに無線制御局と無線基地局の間に局部発振信号
伝送用の光ファイバケーブルを接続する必要があり、光
ファイバリンクシステム全体が複雑になるという問題が
あった。
【0011】
【0012】本発明の目的は、従来例に比較して簡単な
構成を有し、かつ小型で安価な光ファイバリンクシステ
ムを提供することにある。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の光ファイバリンクシステムは、入出力端子を有しか
つ、トランジスタの能動領域に入射される光信号を電気
信号に変換する光電変換機能と2つの電気信号を混合し
てそれぞれの電気信号が有する周波数の和と差の周波数
の信号を出力する非線形特性を有するトランジスタと、
上記トランジスタに接続された帰還回路とを備えた混合
回路であって、上記トランジスタが、第一の周波数を有
する電気信号によって強度変調された後上記能動領域に
入射される光信号を上記光電変換機能を用いて上記電気
信号に光電変換する一方、上記帰還回路を用いて第二の
周波数を有する局部発振信号を発振して発生し、上記電
気信号と上記局部発振信号を上記非線形特性を用いて混
合して、上記第一の周波数と上記第二の周波数との和と
差の各周波数を有する電気信号を上記トランジスタの出
力端子に発生する混合回路を2個備えた光ファイバリン
クシステムであって、上記2個の混合回路のうち一方の
混合回路の入力回路と、上記2個の混合回路のうち他方
の混合回路の入力回路とに電磁的に結合するように近接
して設けられ、上記第二の周波数に等しい共振周波数を
有しかつ、上記一方の混合回路の入力回路に流れる第1
の発振信号と、上記他方の混合回路の入力回路に流れる
第2の発振信号とが互いに逆相となり、上記第1の発振
信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上記第2
の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向とが、
共振器を励振したときに発生される磁界の方向と一致す
るように設けられた共振器と、入力される第一の周波数
を有する電気信号を互いにπの位相差を有するように第
一と第二の電気信号に2分配する第一の分配手段と、上
記第一の電気信号を第一の光信号に電気・光変換する第
一の変換手段と、上記第一の光信号を上記一方の混合回
路のトランジスタの能動領域に照射する第一の光学手段
と、上記第二の電気信号を第二の光信号に電気・光変換
する第二の変換手段と、上記第二の光信号を上記他方の
混合回路のトランジスタの能動領域に照射する第二の光
学手段と、上記一方の混合回路から出力される電気信号
と上記他方の混合回路から出力される電気信号とを、同
相で合成して出力する合成手段と、上記合成手段から出
力される電気信号から、上記第一の周波数と上記第二の
周波数との和の周波数を有する電気信号又は上記第一の
周波数と上記第二の周波数との差の周波数を有する電気
信号を選択的にろ波するろ波手段とを備えたことを特徴
とする。
【0019】また、請求項2の光ファイバリンクシステ
ムは、請求項1の光ファイバリンクシステムにおいて、
上記共振器は、誘電体共振器であることを特徴とする。
【0020】さらに、請求項3の光ファイバリンクシス
テムは、請求項1の光ファイバリンクシステムにおい
て、上記共振器は、リング共振器であることを特徴とす
る。
【0021】本発明に係る請求項4の光ファイバリンク
システムは、入出力端子を有しかつ、トランジスタの能
動領域に入射される光信号を電気信号に変換する光電変
換機能と2つの電気信号を混合してそれぞれの電気信号
が有する周波数の和と差の周波数の信号を出力する非線
形特性を有するトランジスタと、上記トランジスタに接
続された帰還回路とを備えた混合回路であって、上記ト
ランジスタが、第一の周波数を有する電気信号によって
強度変調された後上記能動領域に入射される光信号を上
記光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換する一
方、上記帰還回路を用いて第二の周波数を有する局部発
振信号を発振して発生し、上記電気信号と上記局部発振
信号を上記非線形特性を用いて混合して、上記第一の周
波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を有する
電気信号を上記トランジスタの出力端子に発生する混合
回路を2個備えた光ファイバリンクシステムであって、
上記2個の混合回路のうち一方の混合回路の入力回路
と、上記2個の混合回路のうち他方の混合回路の入力回
路とに電磁的に結合するように近接して設けられ、上記
第二の周波数に等しい共振周波数を有しかつ、上記第1
の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上
記第2の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向
とが、共振器を励振したときに発生される磁界の方向と
一致するように設けられた共振器と、入力される第一の
周波数を有する第一の電気信号を互いに位相差π/2を
有するように第一と第二の電気信号に2分配する第一の
分配手段と、上記第一の電気信号を第一の光信号に電気
・光変換する第一の変換手段と、上記第一の光信号を上
記2個の混合回路のうち一方の混合回路のトランジスタ
の能動領域に照射する第一の光学手段と、上記第一の分
配手段によって2分配された他方の第二の電気信号を第
二の光信号に電気・光変換する第二の変換手段と、上記
第二の光信号を上記2個の混合回路のうち他方の混合回
路のトランジスタの能動領域に照射する第二の光学手段
と、上記一方の混合回路から出力される電気信号と上記
他方の混合回路から出力される電気信号とをこのうち一
方の電気信号をπ/2だけ移相した後合成して出力する
第一の合成手段と、上記第一の合成手段から出力された
電気信号から、上記第一の周波数と上記第二の周波数と
の和と周波数を有する電気信号又は上記第一の周波数と
上記第二の周波数との差の周波数を有する電気信号を選
択的にろ波するろ波手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】また、請求項5記載の光ファイバリンクシ
ステムは、請求項4記載の光ファイバリンクシステムに
おいて、上記共振器は、誘電体共振器であることを特徴
とする。
【0023】さらに、請求項6記載の光ファイバリンク
システムは、請求項4記載の光ファイバリンクシステム
において、上記共振器は、リング共振器であることを特
徴とする。
【0024】本発明に係る請求項7記載の光ファイバリ
ンクシステムは、入出力端子を有しかつ、トランジスタ
の能動領域に入射される光信号を電気信号に変換する光
電変換機能と2つの電気信号を混合してそれぞれの電気
信号が有する周波数の和と差の周波数の信号を出力する
非線形特性を有するトランジスタと、上記トランジスタ
に接続された帰還回路とを備えた混合回路であって、上
記トランジスタが、第一の周波数を有する電気信号によ
って強度変調された後上記能動領域に入射される光信号
を上記光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換す
る一方、上記帰還回路を用いて第二の周波数を有する局
部発振信号を発振して発生し、上記電気信号と上記局部
発振信号を上記非線形特性を用いて混合して、上記第一
の周波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を有
する電気信号を上記トランジスタの出力端子に発生する
混合回路を4個備えた光ファイバリンクシステムであっ
て、上記4個の混合回路のうちの1個の第一の混合回路
の入力回路と、上記4個の混合回路のうちの1個の第二
の混合回路の入力回路と、上記4個の混合回路のうちの
1個の第三の混合回路の入力回路と、上記4個の混合回
路のうちの1個の第四の混合回路の入力回路とに電磁的
に結合するように近接して設けられ、上記第二の周波数
に等しい共振周波数を有しかつ、上記第一の混合回路の
入力回路に流れる第一の発振信号と、上記第二の混合回
路の入力回路に流れる第二の発振信号及び上記第三の混
合回路の入力回路に流れる第三の発振信号とが互いに逆
相になり、上記第一の混合回路の入力回路に流れる第一
の発振信号と、上記第四の混合回路の入力回路に流れる
第四の発振信号が互いに同相となり、上記第一の発振信
号が流れたときに発生される磁界の方向と、上記第二の
発振信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上記
第三の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向
と、上記第四の発振信号が流れたときに発生される磁界
の方向とが、共振器を励振したときに発生される磁界の
方向と一致するように設けられた共振器と、入力される
第一の周波数を有する電気信号を互いに位相差π/2を
有するように2分配する第一の分配手段と、上記第一の
分配手段によって2分配された一方の電気信号を互いに
位相差πを有するように第一と第二の電気信号に分配す
る第二の分配手段と、上記第一の電気信号を第一の光信
号に電気・光変換する第一の変換手段と、上記第一の光
信号を上記第一混合回路のトランジスタの能動領域に照
射する第一の光学手段と、上記第二の電気信号を第二の
光信号に電気・光変換する第二の変換手段と、上記第二
の光信号を上記第二のトランジスタの能動領域に照射す
る第二の光学手段と、上記第一の分配手段によって2分
配された他方の電気信号を互いに位相差πを有するよう
に第三と第四の電気信号に分配する第三の分配手段と、
上記第三の電気信号を第三の光信号に電気・光変換する
第三の変換手段と、上記第三の光信号を上記第三の混合
回路のトランジスタの能動領域に照射する第三の光学手
段と、上記第四の電気信号を第四の光信号に電気・光変
換する第四の変換手段と、上記第四の光信号を上記第四
の混合回路のトランジスタの能動領域に照射する第四の
光学手段と、上記第一の混合回路から出力された電気信
号と上記第二の混合回路から出力された電気信号を、同
相で合成して出力する第一の合成手段と、上記第三の混
合回路から出力された電気信号と上記第四の混合回路か
ら出力された電気信号を、同相で合成して出力する第二
の合成手段と、上記第一の合成手段から出力される電気
信号と上記第二の合成手段から出力される電気信号とを
このうち一方の電気信号をπ/2だけ移相した後合成し
て出力する第三の合成手段と、上記第三の合成手段から
出力される電気信号から上記第一の周波数と上記第二の
周波数との和の周波数を有する電気信号又は上記第一の
周波数と第二の周波数の差の周波数を有する電気信号を
選択的にろ波するろ波手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0025】また、請求項8記載の光ファイバリンクシ
ステムは、請求項7記載の光ファイバリンクシステムに
おいて、上記共振器は、誘電体共振器であることを特徴
とする。
【0026】さらに、請求項9記載の光ファイバリンク
システムは、請求項7記載の光ファイバリンクシステム
において、上記共振器は、リング共振器であることを特
徴とする。
【0027】
【作用】請求項1記載の混合回路においては、上記トラ
ンジスタは、上記第一の周波数を有する電気信号によっ
て強度変調された後上記能動領域に入射される上記光信
号を上記光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換
する一方、接続された上記帰還回路を用いて上記第二の
周波数を有する上記局部発振信号を発振して発生し、上
記電気信号と上記局部発振信号を上記非線形特性を用い
て混合して、上記第一の周波数と上記第二の周波数との
和と差の各周波数を有する電気信号を上記トランジスタ
の出力端子に発生する。従って、一つのトランジスタに
よって光電変換と局部発振信号の発生と混合が行える。
【0028】請求項2記載の混合回路においては、上記
共振器は当該混合回路の入力回路に結合して共振子とし
て動作し、上記共振器の無負荷Qが高い為、入力回路の
負荷Qを大きくすることができ、これによって上記混合
回路は、周波数が安定化され、かつ低雑音の局部発振信
号を発生する。
【0029】請求項3記載の混合回路において、誘電体
共振器は上記入力回路に結合して共振子として動作し、
上記混合回路は上記第二の周波数を有し周波数が安定化
された局部発振信号を発生する。
【0030】請求項4記載の混合回路において、リング
共振器は上記入力回路に結合して共振子として動作し、
上記混合回路は上記第二の周波数を有し周波数が安定化
された局部発振信号を発生する。
【0031】請求項5記載の光ファイバリンクシステム
においては、上記変換手段は、上記第一の周波数を有す
る電気信号を光信号に変換して上記光学手段に出力し、
上記光学手段は上記光信号を上記トランジスタの能動領
域に照射する。上記トランジスタは、上記光信号を上記
光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換する一
方、上記第二の周波数を有する局部発振信号を発振して
発生し、上記電気信号と上記局部発振信号を混合して、
上記第一の周波数と上記第二の周波数との和と差の各周
波数を有する電気信号を上記トランジスタの出力端子に
発生し上記ろ波手段に出力する。上記ろ波手段は上記第
一の周波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を
有する電気信号から、上記和の周波数を有する電気信号
又は上記差の周波数を有する電気信号を選択的にろ波す
る。これによって、第一の周波数を有する電気信号は電
気・光変換して伝送され、さらに光電変換された後、混
合回路で発生する第二の周波数を有する局部発振信号と
混合され、これによって、混合後に発生される第一の周
波数と第二の周波数の和の周波数を有する電気信号又は
第一の周波数と第二の周波数の差の周波数を有する電気
信号を選択的にろ波する。従って請求項1記載の混合回
路を用いて、光ファイバリンクシステムを構成すること
ができる。
【0032】請求項6記載の光ファイバリンクシステム
においては、上記第一の分配手段は入力される上記第一
の周波数を有する上記電気信号を互いにπの位相差を有
するように上記第一と上記第二の電気信号に2分配して
それぞれ上記第一と上記第二の変換手段に出力する。上
記第一の変換手段は上記第一の電気信号を上記第一の光
信号に電気・光変換し上記第一の光学手段に出力し、上
記第一の光学手段は上記第一の光信号を上記一方の混合
回路の上記トランジスタの能動領域に照射する。一方、
上記第二の変換手段は、上記第二の電気信号を上記第二
の光信号に電気・光変換し上記第二の光学手段に出力
し、上記第二の光学手段は上記第二の光信号を上記他方
の混合回路の上記トランジスタの能動領域に照射する。
また、上記共振器は、上記第二の周波数に等しい共振周
波数を有し、上記一方の混合回路の上記入力回路を流れ
る上記第一の発振信号と上記他方の混合回路の上記入力
回路を流れる上記第二の発振信号が互いに逆相になると
きに、上記第1の発振信号が流れたときに発生される磁
界の方向と、上記第2の発振信号が流れたときに発生さ
れる磁界の方向とが、上記共振器を励振したときに発生
される磁界の方向と一致するように設けられる。従っ
て、上記共振器は、上記一方の混合回路の上記入力回路
と上記他方の混合回路の上記入力回路に電磁的に結合
し、これによって、上記一方の混合回路と上記他方の混
合回路はそれぞれ上記第二の周波数を有し位相が互いに
逆相の上記第一の局部発振信号と上記第二の局部発振信
号を発振し発生する。
【0033】そして、上記一方の混合回路の上記トラン
ジスタは、上記第一の光信号を上記光電変換機能を用い
て上記第一の電気信号に光電変換する一方、上記第一の
電気信号と上記第一の局部発振信号を混合して、上記第
一の周波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を
有する電気信号と上記第一の周波数を有する電気信号と
上記第二の周波数を有する電気信号などを上記トランジ
スタの出力端子に発生する。一方、上記他方の混合回路
の上記トランジスタは、上記第二の光信号を上記光電変
換機能を用いて上記第二の電気信号に光電変換する一
方、上記第二の電気信号と上記第二の局部発振信号を混
合して、上記第一の周波数と上記第二の周波数との和と
差の各周波数を有する電気信号と上記第一の周波数を有
する電気信号と上記第二の周波数を有する電気信号など
を上記トランジスタの出力端子に発生する。さらに、上
記合成手段は、上記一方の混合回路から入力される電気
信号と上記他方の混合回路から入力される電気信号のう
ち同相で入力される上記第一の周波数と上記第二の周波
数との和の周波数を有する電気信号と上記第一の周波数
と上記第二の周波数との差の周波数を有する電気信号を
合成し、互いに位相差πを有して入力される上記第一の
周波数を有する電気信号と上記第二の周波数を有する電
気信号を抑圧して上記ろ波手段に出力する。上記ろ波手
段は、上記合成手段から出力される電気信号から、上記
第一の周波数と上記第二の周波数との和の周波数を有す
る電気信号又は上記第一の周波数と上記第二の周波数と
の差の周波数を有する電気信号を選択的にろ波する。こ
れによって、上記合成手段は、混合後に発生する電気信
号の中から、上記光信号に含まれる電気信号に対応する
第一の周波数を有する電気信号と、上記局部発振信号に
対応する第二の周波数を有する電気信号とを抑圧する一
方、第一の周波数と第二の周波数の和の周波数を有する
電気信号と第一の周波数と第二の周波数の差の周波数を
有する電気信号を同相で合成して出力する。
【0034】請求項7記載の光ファイバシステムにおい
ては、誘電体共振器は、請求項6記載の光ファイバリン
クシステムの上記一方と上記他方の混合回路の各入力回
路に電磁的に結合し、上記一方の混合回路と上記他方の
混合回路は、上記第一の周波数を有しかつ周波数安定化
され互いに逆相の上記第一と上記第二の局部発振信号を
発生する。
【0035】請求項8記載の光ファイバシステムにおい
ては、リング共振器は、請求項6記載の光ファイバリン
クシステムの上記一方と上記他方の混合回路の各入力回
路に電磁的に結合し、上記一方の混合回路と上記他方の
混合回路は、上記第一の周波数を有しかつ周波数安定化
され互いに逆相の上記第一と上記第二の局部発振信号を
発生する。
【0036】請求項9記載の光ファイバリンクシステム
においては、上記第一の分配手段は、入力される上記第
一の周波数を有する電気信号を互いに位相差π/2を有
するように上記第一と上記第二の電気信号に2分配して
それぞれ上記第一と上記第二の変換手段に出力する。上
記第一の変換手段は、上記第一の電気信号を上記第一の
光信号に電気・光変換して上記第一の光学手段に出力
し、上記第一の光学手段は上記第一の光信号を上記一方
の混合回路の上記トランジスタの能動領域に照射する。
一方上記第二の変換手段は、上記第二の電気信号を第二
の光信号に電気・光変換して上記第二の光学手段に出力
し、上記第二の光学手段は上記第二の光信号を上記他方
の混合回路の上記トランジスタの能動領域に照射する。
また上記共振器は、上記第二の周波数に等しい共振周波
数を有しかつ、上記第一の発振信号が流れたときに発生
される磁界の方向と、上記第2の発振信号が流れたとき
に発生される磁界の方向とが、共振器を励振したときに
発生される磁界の方向と一致するように設けられる。従
って、上記共振器は、上記一方の混合回路の入力回路
と、上記他方の混合回路の入力回路とに電磁的に結合
し、上記2個の混合回路は上記第二の周波数を有し位相
が同相又は逆相の上記第一と上記第二の局部発振信号を
発振し発生する。さらに上記一方の混合回路は、上記第
一の電気信号と上記第一の局部発振信号を混合して、上
記第一の周波数と、上記第二の周波数との和と差の周波
数を有する各電気信号と、上記第一の周波数を有する電
気信号と、上記第二の周波数を有する電気信号などを発
生して、上記第一の合成手段に出力し、上記他方の混合
回路は、上記第二の電気信号と上記第二の局部発振信号
を混合して、上記第一の周波数と、上記第二の周波数と
の和と差の周波数を有する各電気信号と、上記第一の周
波数を有する電気信号と、上記第二の周波数を有する電
気信号などを、一方の混合回路で発生する各電気信号と
比較して所定の位相差を有するように発生して、上記第
一の合成手段に出力する。第一の合成手段は、上記一方
の混合回路から出力される電気信号と上記他方の混合回
路から出力される電気信号とをこのうち一方の電気信号
をπ/2だけ移相した後合成して上記ろ波手段に出力す
る。上記ろ波手段は、上記第一の合成手段から出力され
た電気信号から、上記第一の周波数と上記第二の周波数
との和の周波数を有する電気信号、又は上記第一の周波
数と上記第二の周波数との差の周波数を有する電気信号
を選択的にろ波する。これによって、上記第一の合成手
段は、混合後に発生する第一の周波数と第二の周波数の
和の周波数を有する電気信号と、第一の周波数と第二の
周波数の差の周波数を有する電気信号のなかから一方を
抑圧し、他方を合成して出力する。
【0037】請求項10記載の光ファイバシステムにお
いては、誘電体共振器は、請求項9記載の光ファイバリ
ンクシステムの上記一方の混合回路と上記他方の混合回
路の各入力回路に電磁的に結合し、上記一方の混合回路
と上記他方の混合回路は、上記第一の周波数を有しかつ
周波数安定化され互いに逆相の上記第一と上記第二の局
部発振信号を発生する。
【0038】請求項11記載の光ファイバシステムにお
いては、リング共振器は、請求項9記載の光ファイバリ
ンクシステムの上記一方の混合回路と上記他方の混合回
路の各入力回路に電磁的に結合し、上記一方の混合回路
と上記他方の混合回路は、上記第一の周波数を有しかつ
周波数安定化され互いに逆相の上記第一と上記第二の局
部発振信号を発生する。
【0039】請求項12記載の光ファイバリンクシステ
ムにおいては、上記第一の分配手段は、入力される上記
第一の周波数を有する電気信号を互いに位相差π/2を
有するように2分配して上記第二と上記第三の分配手段
に出力する。上記第二の分配手段は、上記第一の分配手
段によって2分配された一方の電気信号を、互いに位相
差πを有するよう上記第一と上記第二の電気信号に分配
してそれぞれ上記第一と上記第二の変換手段に出力す
る。上記第一の変換手段は、上記第一の電気信号を上記
第一の光信号に電気・光変換して上記第一の光学手段に
出力し、上記第一の光学手段は、上記第一の光信号を上
記第一混合回路のトランジスタの能動領域に照射する。
上記第二の変換手段は、上記第二の電気信号を上記第二
の光信号に電気・光変換して上記第二の光学手段に出力
し、上記第二の光学手段は上記第二の光信号を上記第二
の混合回路のトランジスタの能動領域に照射する。上記
第三の分配手段は、上記第一の分配手段によって2分配
された他方の電気信号を、互いに位相差πを有するよう
上記第三と上記第四の電気信号に分配して上記第三と上
記第四の変換手段に出力する。上記第三の変換手段は、
上記第三の電気信号を第三の光信号に電気・光変換して
上記第三の光学手段に出力し、上記第三の光学手段は、
上記第三の光信号を上記第三の混合回路のトランジスタ
の能動領域に照射する。上記第四の変換手段は、上記第
四の電気信号を上記第四の光信号に電気・光変換して上
記第四の光学手段に出力し、上記第四の光学手段は、上
記第四の光信号を上記第四の混合回路のトランジスタの
能動領域に照射する。
【0040】上記共振器は、上記第一の混合回路の入力
回路と、上記第二の混合回路の入力回路と、上記第三の
混合回路の入力回路と、上記第四の混合回路の入力回路
とに電磁的に結合するように近接して設けられ、上記第
二の周波数に等しい共振周波数を有しかつ、上記第一の
混合回路の入力回路に流れる上記第一の発振信号と、上
記第二の混合回路の入力回路に流れる上記第二の発振信
号及び上記第一の発振信号と上記第三の混合回路の入力
回路に流れる上記第三の発振信号とが互いに逆相にな
り、上記第一の混合回路の入力回路に流れる上記第一の
発振信号と、上記第四の混合回路の入力回路に流れる上
記第四の発振信号が互いに同相となるときに、上記第一
の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上
記第二の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向
と、上記第三の発振信号が流れたときに発生される磁界
の方向と、上記第四の発振信号が流れたときに発生され
る磁界の方向が、共振器を励振したときに発生される磁
界の方向と一致するように設けられる。従って、上記第
一の混合回路と上記第四の混合回路は、それぞれ上記第
二の周波数を有し互いに同相の上記第一と上記第四の局
部発振信号を発振して発生し、上記第二の混合回路と第
三の混合回路は、それぞれ上記第二の周波数を有し上記
第一又は上記第四の局部発振信号と比較して位相差πを
有する上記第二と上記第三の局部発振信号を発振し発生
する。
【0041】さらに上記第一の混合回路は、上記第一の
電気信号と上記第一の局部発振信号を混合して、上記第
一の周波数と上記第二の周波数との和と差の周波数を有
する各電気信号と、上記第一の周波数を有する電気信号
と、上記第二の周波数を有する電気信号などを発生して
上記第一の合成手段に出力し、上記第二の混合回路は、
上記第二の電気信号と上記第二の局部発振信号を混合し
て、上記第一の周波数と上記第二の周波数との和と差の
周波数を有する各電気信号と、上記第一の周波数を有す
る電気信号と、上記第二の周波数を有する電気信号など
を上記第一の混合回路で発生する上記各電気信号と比較
して所定の位相差を有するように発生して上記第一の合
成手段に出力する。
【0042】上記第一の合成手段は、上記第一の混合回
路から出力された電気信号と上記第二の混合回路から出
力された電気信号のなかから、逆相で入力された上記第
一の周波数の電気信号及び上記第二の周波数の電気信号
を抑圧し、同相で入力された上記第一の周波数と上記第
二の周波数の和と差の各周波数を有する各電気信号をそ
れぞれ合成して上記第三の合成手段に出力する。
【0043】さらに上記第三の混合回路は、上記第三の
電気信号と上記第三の局部発振信号を混合して、上記第
一の周波数と上記第二の周波数との和と差の周波数を有
する各電気信号と、上記第一の周波数を有する電気信号
と、上記第二の周波数を有する電気信号などを、上記第
一の混合回路で発生する各電気信号と所定の位相差を有
するように発生して上記第一の合成手段に出力し、上記
第四の混合回路は、上記第四の電気信号と上記第四の局
部発振信号を混合して、上記第一の周波数と上記第二の
周波数との和と差の周波数を有する各電気信号と、上記
第一の周波数を有する電気信号と、上記第二の周波数を
有する電気信号などを、上記第一の混合回路で発生する
上記各電気信号と比較して所定の位相差を有するように
発生して上記第二の合成手段に出力する。
【0044】上記第二の合成手段は、上記第三の混合回
路から出力された電気信号と、上記第四の混合回路から
出力された電気信号のなかから、逆相で入力された上記
第一の周波数の電気信号及び上記第二の周波数の電気信
号を抑圧し、同相で入力される上記第一の周波数と上記
第二の周波数の和と差の各周波数を有する各電気信号
を、それぞれを合成して上記第三の合成手段に出力す
る。上記第三の合成手段は、上記第一の合成手段から出
力される電気信号と上記第二の合成手段から出力される
電気信号とを、このうち一方の電気信号をπ/2だけ移
相した後合成して上記ろ波手段に出力する。上記ろ波手
段は、上記第三の合成手段から出力される電気信号から
上記第一の周波数と上記第二の周波数との和の周波数を
有する電気信号、又は上記第一の周波数と第二の周波数
の差の周波数を有する電気信号を選択的にろ波する。こ
れによって、混合後に発生する電気信号の中から、第一
の合成手段と第二の合成手段は、上記光信号に含まれる
電気信号に対応する第一の周波数を有する電気信号と上
記局部発振信号に対応する第二の周波数を有する電気信
号を抑圧し、さらに第三の合成手段は、第一の周波数と
第二の周波数の和の周波数を有する電気信号、又は第一
の周波数と第二の周波数の差の周波数を有する電気信号
のなかから一方の電気信号を抑圧する。
【0045】請求項13記載の光ファイバシステムにお
いては、誘電体共振器は、請求項12記載の光ファイバ
リンクシステムの上記第一と上記第二と上記第三と上記
第四の混合回路の各入力回路に電磁的に結合し、上記第
一の混合回路と上記第四の混合回路は、それぞれ上記第
二の周波数を有しかつ周波数安定化された互いに同相の
上記第一と上記第四の局部発振信号を発振して発生し、
上記第二の混合回路と第三の混合回路は、それぞれ上記
第二の周波数を有しかつ周波数安定化された上記第一又
は上記第四の局部発振信号と比較して位相差πを有する
上記第二と上記第三の局部発振信号を発振し発生する。
【0046】請求項14記載の光ファイバシステムにお
いては、リング共振器は、請求項12記載の光ファイバ
リンクシステムの上記第一と上記第二と上記第三と上記
第四の混合回路の各入力回路に電磁的に結合し、上記第
一の混合回路と上記第四の混合回路はそれぞれ上記第二
の周波数を有しかつ周波数安定化された互いに同相の上
記第一と上記第四の局部発振信号を発振して発生し、上
記第二の混合回路と第三の混合回路はそれぞれ上記第二
の周波数を有しかつ周波数安定化された上記第一又は上
記第四の局部発振信号と比較して位相差πを有する上記
第二と上記第三の局部発振信号を発振し発生する。
【0047】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。
【0048】<第一の実施例>図1は、本発明に係る光
ファイバリンクシステムの第一の実施例である。
【0049】第一の実施例の光ファイバリンクシステム
は、例えば携帯電話等の移動体通信において、無線制御
局と無線基地局との間で用いられるシステムである。無
線制御局はレーザダイオード101を備え、無線基地局
には光学レンズ111、混合回路10、電力増幅器31
1、アンテナ321を備える。そして無線制御局と無線
基地局の間は光ファイバケーブル121で接続されてい
る。
【0050】第一の実施例の光ファイバリンクシステム
は、周波数fIFの中間周波数信号を光信号に変換する
レーザダイオード101と、当該光信号を伝送する光フ
ァイバケーブル121と当該光信号を集光し混合回路1
0に入力する光学レンズ111と、入力された光信号を
中間周波数信号に光電変換し、自ら周波数f0の局部発
振信号を発生し、中間周波数信号と局部発振信号を混合
し、周波数fIFと周波数f0の和と差の周波数を有する
電気信号に変換する混合回路10と、搬送波周波数f0
+fIFの送信信号のみを選択的に増幅する電力増幅器
311と、電力増幅された電気信号を自由空間中に放射
するアンテナ321とからなり、混合回路10が、入出
力端子を有しかつ、トランジスタ1の能動領域と2つの
電気信号を混合してそれぞれの電気信号が有する周波数
の和と差の周波数の信号を出力する非線形特性を有する
トランジスタ1と、上記トランジスタ1のベース・エミ
ッタ間に帰還回路を備えたことを特徴としている。
【0051】図1において、中間周波数信号は、端子T
1を介してレーザダイオード101に入力される。中間
周波数信号は搬送波信号が音声信号又はデータ信号など
のベースバンド信号に従って周波数変調された周波数f
IFの信号である。レーザダイオード101は自ら発生
する所定波長の光信号を、入力される中間周波数信号に
従って強度変調された光信号に変換する。当該光信号は
光ファイバケーブル121を介して伝送され、光学レン
ズ111によって集光されて混合回路10のトランジス
タ1のベース・コレクタ間の能動領域に照射される。混
合回路10は、当該光信号を周波数fIFの中間周波数
信号に光電変換し、自ら周波数f0の局部発振信号を発
生し、さらに中間周波数信号と局部発振信号を混合し、
当該中間周波数信号を、搬送波周波数f0+fIFの送信
信号と、周波数f0−fIFの信号と、周波数2f0の信
号と、周波数2fIFの信号と、周波数f0の信号と、周
波数fIFの信号とを発生する。当該送信信号は上記他
の混合後の信号とともにコンデンサ51を介して電力増
幅器311に入力される。電力増幅器311は、送信信
号のみを電力増幅する。電力増幅された送信信号は、ア
ンテナ321を介して自由空間中に放射される。
【0052】次に混合回路10の構成、動作について詳
細に説明する。
【0053】混合回路10はトランジスタ1、ストリッ
プ導体11、誘電体共振器5、抵抗21、コイル31、
コンデンサ41、コンデンサ51、誘電体基板75によ
って構成されている。トランジスタ1のエミッタは、互
いに並列に接続されたコンデンサ41とコイル31とを
介して接地されており、トランジスタ1のベースは、ス
トリップ導体11及びストリップ導体11の他方の端に
接続された終端抵抗21を介して接地されている。さら
にトランジスタ1のコレクタには出力用のコンデンサ5
1が接続されている。誘電体共振器5は、円柱形状に形
成され、その直径Dとその軸方向の長さLを所定の値に
設定することにより、あらかじめTE01δモードの共振
周波数が周波数f0となるように設定されている。ま
た、ストリップ導体11は、図2に示すように、裏面に
接地導体85を備えた誘電体基板75の上面に形成さ
れ、誘電体基板75と共にマイクロストリップラインを
構成している。誘電体基板75の上面には、誘電体共振
器5がストリップ導体11から距離d1を隔てて電磁的
に結合するように近接して設けられかつ、トランジスタ
1のベースから、誘電体共振器5の軸方向の中心線を含
みストリップ導体11と直角に交わる面とストリップ導
体11の交点までの距離がl1となるように配置されて
いる。
【0054】以上のような構成により、トランジスタ1
のベース・エミッタ間に帰還回路が構成される。ここ
で、帰還回路は、コンデンサ41による直列帰還回路と
トランジスタ1のベース・エミッタ間の内部容量とによ
って構成される。また、トランジスタ1のベースに入力
回路が接続される。図2に示すように、上記入力回路で
あるマイクロストリップラインと誘電体共振器5は、ス
トリップ導体11に周波数f0の発振信号が流れた時
に、マイクロストリップラインの磁界91の方向と誘電
体共振器を励振したときに発生する磁界90の方向とが
一致し、磁界結合する。誘電体共振器5とマイクロスト
リップラインとの磁界結合の強さは、誘電体共振器5と
ストリップ導体11との距離d1を所定の値に設定する
ことにより、所定の結合の強さが得られる。
【0055】さらにトランジスタ1のベース側からトラ
ンジスタ1をみたインピーダンスをZD、トランジスタ
1のベース側からトランジスタ1をみた抵抗の絶対値を
Rd、トランジスタ1のベース側からトランジスタ1を
みたリアクタンスをXdとすると、ZD=−Rd+jXdと
なる。トランジスタ1のベースから誘電体共振器5側を
みたインピーダンスをZR、トランジスタ1のベースか
ら誘電体共振器側をみた抵抗をRr、トランジスタのベ
ースから誘電体共振器5側をみたリアクタンスをXrと
するとZR=Rr+jXrとなる。図17に混合回路10
が発振器として動作するときの等価回路を示す。上記等
価回路は、上記マイクロストリップラインとのうち長さ
がl1の部分の伝送線路TLと、容量C0と抵抗R0と
インダクタンスL0とが並列接続された誘電体共振器5
と、終端抵抗21と、トランジスタ1の負性抵抗を含む
インピーダンスZDAと、負荷抵抗RLとからなる。こ
こで、伝送線路TLの一方の端子には、上記容量C0と
上記抵抗R0と上記インダクタンスL0からなる並列共
振回路と上記終端抵抗21が直列に接続される一方、伝
送線路TLの他方の端子には、インピーダンスZDAと
負荷抵抗RLが並列に接続されている。また図17にお
いて、F−F′線から図上右側を見たときのインピーダ
ンスは上記インピーダンスZDであり、F−F′線から
図上左側を見たときのインピーダンスは上記インピーダ
ンスZRである。上記混合回路10が周波数f0で発振
するためには、周波数f0において、抵抗Rd、抵抗R
r、リアクタンスXd、リアクタンスXrは次の数1、数
2を満足する必要がある。
【0056】
【数1】Rd≧Rr
【0057】
【数2】Xd+Xr=0
【0058】抵抗Rrは、誘電体共振器5をマイクロス
トリップラインに強く結合させることにより小さくする
ことができる。抵抗Rdは、コンデンサ41の容量、及
びコイル31のインダクタンスを適当な値にすることに
より、大きくすることができる。以上のようにして抵抗
Rd、抵抗Rrを数1を満たすよう設定することができ
る。
【0059】リアクタンスXdの値は、コンデンサ41
の容量とコイル31のインダクタンスの値によりきま
る。一方リアクタンスXrは、距離l1に依存し、距離l
1を変えることにより任意に設定することができる。ま
た一般的にトランジスタ1のベース側からトランジスタ
1をみたインピーダンスZDの周波数依存性は、インピ
ーダンスZRの周波数依存性より小さい。従って、距離
l1を所定の数値に設定することにより数2を満足させ
ることができる。
【0060】以上のようにして、コンデンサ41の容量
とコイル31のインダクタンスと距離l1と距離d1を所
定の値に設定することにより、上記混合回路10は、周
波数f0の局部発振信号を発生する。
【0061】また、上記誘電体共振器5は、上記混合回
路10において、図17に示すようにL0,C0,R0の
並列共振回路の共振子として動作する。ここで、上記誘
電体共振器5の無負荷Qは大きいため、マイクロストリ
ップラインと結合させた場合の共振子としての負荷Qを
大きくすることができ、これによって、上記混合回路1
0は周波数が安定化され、かつ低雑音の局部発振信号を
発生する。
【0062】次に、トランジスタ1は例えばHBT(ヘ
テロジャンクションバイポーラトランジスタ)などの光
電変換機能を持つトランジスタが使用される。トランジ
スタ1のベース・コレクタ間の能動領域に照射された当
該光信号はトランジスタ1のベ−ス・コレクタ間の能動
領域で吸収され、トランジスタ1のベース・コレクタ間
の能動領域に、当該光信号の強度に比例した数の電子と
正孔の対を発生する。トランジスタ1では、当該正孔が
ベース・コレクタ間の能動領域からベースに流れ込み、
ベースに蓄積することによりベース・エミッタ間に当該
光信号の強度に比例した電圧が発生する。すなわち中間
周波数信号に比例した振幅と中間周波数と同じ周波数f
IFを有する電圧がトランジスタ1のベース・エミッタ
間に発生する。この結果トランジスタ1では、エミッタ
よりベ−スへ電子の注入が起こり、当該電圧に比例した
振幅と当該電圧と同じ周波数fIFを有するベース電流
が発生する。またトランジスタ1のベ−ス幅を電子の拡
散層よりあらかじめ短く設定すれば、トランジスタ1の
持つ電流増幅機能により、当該ベース電流は増幅され
る。このようなメカニズムによりトランジスタ1のベー
ス・エミッタ間の能動領域に照射された光信号は、中間
周波数信号に比例した振幅と中間周波数と同じ周波数f
IFを有する電気信号に変換される。
【0063】次に、トランジスタ1のベース・エミッタ
間の電圧をVbe、トランジスタ1のコレクタに流れる電
流をIcとすると、電圧Vbeと電流Icの関係は図3で表
され、トランジスタ1は、電圧Vbeを所定の範囲に設定
すると電圧・電流関係が直線性を持たない非線形特性を
示す。一般的に、トランジスタ1の非線形特性は数3の
ように表される。
【0064】
【数3】 Ic=aVbe+bVbe2+cVbe3+dVbe4+………
【0065】トランジスタ1として、3次以上の係数c,
係数d,…が係数a,係数bと比較して、極めて小さいトラ
ンジスタを用いると、数3は数4のように表せる。
【0066】
【数4】Ic=aVbe+bVbe2
【0067】光電変換された中間周波数信号によるベー
ス・エミッタ間の電圧をVs、振幅をEs、角周波数をω
sとすると、ωs=2π×fIFとなり、Vs=Es〔cos
(ωs×t)〕と表せる。また局部発振信号により発生
するベース・エミッタ間の電圧をVlとし振幅をElとし
角周波数をωlとすると、ωl=2π×f0となり、Vl=
El〔cos(ωl×t)〕と表せる。さらにベース・エミッタ
間の直流バイアス電圧をVbとすると、Vbe=Vb+Vs
+Vlと表せる。これらの式を数4に代入し計算する
と、数4は数5のように表される。
【0068】
【数5】Ic=A+Bcos(ωs×t)+Ccos(ωl×t)+Dc
os(2×ωs×t)+Ecos(2×ωl×t)+Fcos〔(ωl+ω
s)×t〕+Gcos〔(ωl−ωs)×t〕
【0069】数5中A、B、C、D、E、F、Gはそれ
ぞれ、a、b、Vb、Es、Elの値によって定まる定数で
ある。また数5中Aは直流電流信号を、Bcos(ωs×t)
の項は周波数fIFの信号を、Ccos(ωl×t)の項は周波
数f0の信号を、Dcos(2×ωs×t)の項は周波数2fI
Fの信号を、Ecos(2×ωl×t)の項は周波数2f0の信
号を、Fcos〔(ωl+ωs)×t〕の項は周波数fIF+f0
の信号を、Gcos〔(ωl−ωs)×t〕の項は周波数f0−f
IFの信号をそれぞれ表している。
【0070】以上のように、トランジスタ1は、直流バ
イアス電圧Vbを適当な値に設定することにより非線形
特性を示し、その非線形動作により、光電変換された周
波数fIFの中間周波数信号と周波数f0の局部発振信号
とを混合し、周波数f0−fIの信号と周波数f0+fIF
の送信信号と周波数fIFの信号と周波数f0の信号と周
波数2fIFの信号と周波数2f0の信号と直流電流信号
とをコレクタに生じる。
【0071】上記各周波数の信号は、その直流電流信号
を除くコンデンサ51を介して電力増幅器311に入力
される。電力増幅器311は入力された信号のうち周波
数f0+fIFの送信信号のみを周波数選択的に電力増幅
する。電力増幅された送信信号はアンテナ321を介し
て自由空間中に放射される。
【0072】以上の第一の実施例に於いては、従来例の
ように局部発振回路を別に備える必要がなく光ファイバ
リンクシステムを小型化することができる。
【0073】以上第一の実施例では、トランジスタ1と
してHBT(ヘテロジャンクションバイポーラトランジ
スタ)を用いているが、本発明はこれに限らず、HEM
T(ハイエレクトロンモビリティトランジスタ)などの他
の光電変換機能を持つトランジスタを用いてもよい。
【0074】以上第一の実施例では、電力増幅器311
は周波数f0+fIFの送信信号のみを周波数選択的に増
幅するよう構成したものを用いたが、本発明はこれに限
らず、周波数f0+fIFの送信信号を含む広い周波数範
囲の信号に対して電力利得を有する電力増幅器を用い、
当該電力増幅器とコンデンサ51との間に、周波数f0
+fIFの送信信号のみを通過させるバンドパスフィル
タを配置する構成にしてもよい。
【0075】以上第一の実施例では、トランジスタ1は
コレクタ電流Icとベース・エミッタ間の電圧との関係
において、係数c,係数d,……が係数a及び係数bに比較し
て極めて小さい非線形特性を持つものを用いたが、これ
は、係数c,係数d,……が係数a及び係数bに比較して十分
小さくない非線形特性を持つトランジスタを用いると、
より多くの不要な信号を生じ、電力増幅器311の構成
が複雑になるためである。例えば数3において、3次の
係数であるcが1次の係数a及び2次の係数bに対して十
分小さくなく無視することができないトランジスタを用
いると、不要な周波数信号として、さらに周波数3f0
の信号、周波数3fIFの信号、周波数f0−2fIFの
信号、周波数f0+2fIFの信号、周波数2f0+fIF
の信号、2f0−fIFの信号が生じる。従って電力増幅
器311は、上記不要信号を増幅しないように構成する
必要がある。以上のように、トランジスタ1にコレクタ
電流Icとベース・エミッタ間の電圧との関係におい
て、係数c,係数d,……が係数a及び係数bに比較して極め
て小さい非線形特性を持つものを用いることにより、電
力増幅器311の構成が簡単にでき、また広帯域の電力
増幅器を用いた場合、電力増幅器の前に挿入されるバン
ドパスフィルタの構成が簡単にできる。以上のことか
ら、トランジスタ1はコレクタ電流Icとベース・エミ
ッタ間の電圧との関係において、係数c,係数d,……が係
数a及び係数bに比較して極めて小さい非線形特性を持つ
ものを用いることが好ましく、さらに好ましくは係数a
が係数bに比較して小さいものを用いるが、本発明はこ
れに限らず、係数a,係数c,係数d,……が及び係数bに比
較して十分小さくない非線形特性を持つトランジスタを
用いてもよい。
【0076】以上第一の実施例では、誘電体共振器と結
合する伝送線路として、マイクロストリップラインを用
いているが、ストリップライン、スロットライン、コプ
レーナラインなど他の伝送線路を用いてもよい。
【0077】以上第一の実施例では、円柱形の誘電体共
振器を用いたが、本発明はこれに限らず角柱などの他の
形状のものを用いてもよい。また、誘電体共振器の共振
モードはTEモードを用いたが、本発明はこれに限らず
TMモードなど他のモードを用いてもよい。
【0078】以上第一の実施例では、誘電体共振器を用
いたが、本発明はこれに限らず、空胴共振器など、無負
荷Qの大きい他の共振器を用いてもよい。
【0079】以上第一の実施例では、搬送波周波数f0
+fIFの信号を送信信号に用いたが、本発明ではこれ
に限らず、他の混合後の信号、例えば周波数f0−fIF
の信号を送信信号として用いてもよい。この場合、電力
増幅器311は周波数f0−fIFの信号のみを、周波数
選択的に電力増幅するように構成される。
【0080】図4は、本発明に係る光ファイバリンクシ
ステムの第一の実施例の変形例である。この第一の実施
例の変形例は、第一の実施例に於ける誘電体共振器5の
代わりに、リング共振器を用いている。誘電体基板75
の上面には、リング状導体6がストリップ導体11から
距離d1を隔ててかつ、トランジスタ1のベースから、
リング状導体6の誘電体基板75に垂直な中心線を含み
ストリップ導体11及びストリップ導体12と直角に交
わる面とストリップ導体11の交点までの距離がl1に
なるように形成されてリング共振器を構成している。リ
ング共振器は、リング状導体6によって形成される線路
を電気信号が一周したときに同相になる周波数で共振が
起こるものであり、周波数f0で共振するようにあらか
じめ設定されていて、図5に示すように、リング共振器
の磁界93とマイクロストリップラインの磁界91が磁
界結合する。以上の構成による第一の実施例の変形例
は、第一の実施例と同様の動作をする。以上第一の実施
例の変形例では、リング共振器をマイクロストリップラ
インと同一基板上に形成することができ、混合回路10
の構成が簡単になる。また、MMIC化もできる。
【0081】<第二の実施例>図6は、本発明に係る光
ファイバリンクシステムの第二の実施例である。図1の
第一の実施例と同様のものは同一の符号を付している。
【0082】第二の実施例の光ファイバリンクシステム
は、無線制御局に逆相分配器221、レーザダイオード
101,102を備え、入力される中間周波数信号を互
いに位相差πを有する2つの中間周波数信号に分配し、
それぞれ光信号に変換し、それぞれ光ファイバケーブル
121,122を介して無線基地局に伝送し、一方無線
基地局に光学レンズ111,112、混合回路10,2
0、同相合成器231、電力増幅器311、アンテナ3
21を備え、混合回路10,20が誘電体共振器5を共
有し、混合回路10,20が、それぞれ互いに位相差π
を有しかつ周波数f0の局部発振信号を発生するように
構成し、同相合成器231が周波数f0の局部発振信号
を抑圧するよう構成したことを特徴としている。
【0083】図6において、周波数fIFの中間周波数
信号は、端子T1を介して逆相分配器221に入力され
る。逆相分配器221は、入力された中間周波数信号を
互いに位相差πを有するように2つの中間周波数信号に
逆相分配する。分配された一方の第一の中間周波数信号
は、レーザダイオード101に入力される。レーザダイ
オード101は自ら発生する所定波長の光信号を、入力
される第一の中間周波数信号に従って強度変調された第
一の光信号に変換する。第一の光信号は光ファイバケー
ブル121を介して伝送され、光学レンズ111によっ
て集光されて混合回路10のトランジスタ1のベース・
コレクタ間の能動領域に照射される。混合回路10は、
第一の光信号を第一の中間周波数信号に光電変換し、自
ら周波数f0の第一の局部発振信号を発生し、さらに第
一の中間周波数信号と第一の局部発振信号を混合し、搬
送波周波数f0+fIFの送信信号と周波数f0−fIFの
信号と周波数2f0の信号と周波数2fIFの信号と周波
数f0の信号と周波数fIFの信号を発生する。当該送信
信号は上記他の混合後の信号とともにコンデンサ51を
介して同相合成器231に入力される。
【0084】一方逆相分配器221によって分配された
第一の中間周波数信号と比較して位相がπ遅れた第二の
中間周波数信号は、レーザダイオード102に入力され
る。レーザダイオード102は自ら発生する所定波長の
光信号を、入力される第二の中間周波数信号に従って強
度変調された第二の光信号に変換する。第二の光信号は
光ファイバケーブル122を介して伝送され、光学レン
ズ112によって集光され混合回路20のトランジスタ
2のベース・コレクタ間の能動領域に照射される。混合
回路20は、第二の光信号を第二の中間周波数信号に光
電変換し、自ら、周波数f0であって混合回路10の内
部で発生する第一の局部発振信号と位相差πを有する第
二の局部発振信号を発生し、さらに第二の中間周波数信
号と第二の局部発振信号を混合し、搬送波周波数f0+f
IFの送信信号と、周波数f0−fIFの信号と、周波数
2f0の信号と、周波数2fIFの信号と、混合回路10
で発生する周波数f0の信号との間で位相差πを有する
周波数f0の信号と、混合回路10で発生する周波数fI
Fの信号と比較して位相がπ遅れた周波数fIFの信号
とを発生する。搬送波周波数f0+fIFの送信信号は上
記他の混合後の信号とともにコンデンサ52を介して同
相合成器231に入力される。
【0085】同相合成器231は、入力された上記各信
号中、周波数f0の信号と周波数fIFの信号を抑圧し、
搬送波周波数f0+fIFの送信信号と周波数f0−fIF
の信号と周波数2f0の信号と周波数2fIFの信号を同
相で合成し電力増幅器311に出力する。電力増幅器3
11は、入力された上記各信号中、搬送波周波数f0+f
IFの送信信号のみを周波数選択的に電力増幅しそれ以
外の周波数を有する信号は抑圧するよう構成されてお
り、搬送波周波数f0+fIFの送信信号のみを電力増幅
しアンテナ321を介して自由空間中に放射する。
【0086】次に混合回路10,20の構成及び局部発
振動作について、詳細に説明する。トランジスタ1のエ
ミッタは、互いに並列に接続されたコンデンサ41とコ
イル31とを介して接地されており、トランジスタ1の
ベースは、ストリップ導体11及びストリップ導体11
の他方の端に接続された終端抵抗21を介して接地され
ている。さらにトランジスタ1のコレクタは出力用のコ
ンデンサ51を介して同相合成器231の一方の入力端
子に接続される。一方トランジスタ2のエミッタは、互
いに並列に接続されたコンデンサ42とコイル32とを
介して接地されており、トランジスタ2のベースは、ス
トリップ導体12及びストリップ導体12の他方の端に
接続された終端抵抗22を介して接地されている。さら
にトランジスタ2のコレクタは出力用のコンデンサ52
を介して同相合成器231の他方の入力端子に接続され
る。ストリップ導体11とストリップ導体12はとも
に、裏面に接地導体85を備えた誘電体基板75の上面
に互いに平行にかつ、それぞれのトランジスタ1から終
端抵抗21に向かう方向とトランジスタ2から終端抵抗
22に向かう方向とが一致するように形成され、誘電体
基板75と共にそれぞれ第一と第二のマイクロストリッ
プラインを構成している。さらに誘電体基板75の上面
には、誘電体共振器5が、ストリップ導体11とストリ
ップ導体12の間にストリップ導体11とストリップ導
体12からそれぞれ距離d1と距離d2を隔てて、ストリ
ップ導体11とストリップ導体12に電磁的に結合する
ように近接して設けられ、かつトランジスタ1のベース
から誘電体共振器5の軸方向の中心線を含みストリップ
導体11及びストリップ導体12と直角に交わる面とス
トリップ導体11の交点までの距離がl1に、トランジ
スタ2のベースから誘電体共振器5の軸方向の中心線を
含みストリップ導体11及びストリップ導体12と直角
に交わる面とストリップ導体12の交点までの距離がl
2になるように配置されている。さらに距離l1と距離l
2はほぼ同じ長さになるように構成され、距離d1と距
離d2はほぼ等しく構成される。
【0087】以上のような構成により、トランジスタ1
とトランジスタ2のベース・エミッタ間にそれぞれ帰還
回路が構成される。
【0088】この時、第一のマイクロストリップライン
及び第二のストリップラインと誘電体共振器5は、図7
に示すように、ストリップ導体11とストリップ導体1
2に周波数f0の互いに逆相の発振信号が流れた時に、
発生される第一のマイクロストリップラインの磁界91
の方向と第二のマイクロストリップラインの磁界92の
方向とが、誘電体共振器5を励振したときに発生する磁
界90の方向とが一致し、磁界結合する。さらに、距離
l1と距離l2はほぼ同じ長さであるため、混合回路10
と混合回路20は、互いに位相差πを有する周波数f0
の局部発振信号を発生する。
【0089】以上のような動作することにより、同相合
成器231は、混合回路10,20が発生する周波数f0
の信号と周波数fIFの信号を抑圧する。
【0090】以上の第二の実施例に於いては、混合回路
10,20が発生する信号中、周波数f0の信号と周波数
fIFの信号を、同相合成器231が抑圧し、電力増幅
器311の構成を簡単にできる。
【0091】以上第二の実施例では、誘電体共振器と結
合する伝送線路として、マイクロストリップラインを用
いているが、ストリップライン、スロットライン、コプ
レーナラインなど他の伝送線路を用いてもよい。また伝
送線路と結合する誘電体共振器は、周波数f0において
TEモードで共振するものを用いたが、TMモードなど
他のモードを用いてもよい。さらに空洞共振器など他の
共振器を用いてもよい。
【0092】以上第二の実施例では、搬送波周波数f0
+fIFの信号を送信信号に用いたが、本発明ではこれ
に限らず、周波数f0−fIFの信号など、他の混合後の
信号を用いてもよい。この場合、電力増幅器311は周
波数f0−fIFの信号のみを周波数選択的に電力増幅す
るように構成される。
【0093】図8は、本発明に係る光ファイバリンクシ
ステムの第二の実施例の変形例である。第二の実施例の
変形例は、図6の第二の実施例と比較すると、誘電体共
振器5の代わりにリング共振器を用いているところが異
なる。第一のマイクロストリップライン及び第二のマイ
クロストリップラインとリング共振器は、ストリップ導
体11とストリップ導体12に周波数f0の互いに逆相
の発振信号が流れた時に、図9に示すように、第一のマ
イクロストリップラインの磁界91の方向と第二のマイ
クロストリップラインの磁界92の方向が、リング共振
器を励振したときに発生する磁界93の方向が一致し、
磁界結合する。このようにして、混合回路10と混合回
路20は、互いに位相差πを有する周波数f0の局部発
振信号を発生する。以上のように、誘電体共振器6の代
わりにリング共振器を用いても、第二の実施例と同様の
光ファイバリンクシステムを構成することができる。以
上第二の実施例の変形例の光ファイバリンクシステム
は、リング共振器を第一のマイクロストリップラインと
第二のマイクロストリップラインと同一基板上に形成す
ることができ、混合回路10,20の構成を簡単にでき
る。さらに、当該混合回路10,20をリング共振器も
含めてMMIC化することもできる。
【0094】<第三の実施例>図10は本発明に係る光
ファイバリンクシステムの第三の実施例であり、図6の
第二の実施例と同様なものは同一の符号を付している。
この第三の実施例の光ファイバリンクシステムは、図6
の第二の実施例と比較して異なるところは以下の通りで
ある。 (a)第二の実施例の逆相分配器221に代えて、同相分
配器251を用いる。 (b)同相分配器251とレーザダイオード102の間に
π/2移相器262を配置する。 (c)同相合成器231とコンデンサ52の間にπ/2移
相器242を配置する。
【0095】以上のように構成された第三の実施例の光
ファイバリンクシステムは、レーザダイオード101と
光ファイバケーブル121とレンズ111と混合回路1
0とを経て同相合成器231に出力される各周波数の信
号と、レーザダイオード102と光ファイバケーブル1
22とレンズ112と混合回路20とを経て同相合成器
231に出力される各周波数の信号との間の位相差をそ
れぞれ所定の値に設定することにより、同相合成器23
1が周波数f0−fIFの信号を抑圧するよう構成したこ
とを特徴としている。
【0096】以下、第二の実施例との動作の相異点につ
いて詳細に説明する。同相分配器251は、入力された
中間周波数信号を互いに同位相になるように同相分配す
る。分配された一方の第一の中間周波数信号は、レーザ
ダイオード101に入力される。一方同相分配器251
によって分配された他方の中間周波数信号は、π/2移
相器262に入力される。π/2移相器262は、入力
された中間周波数信号をレーザダイオード101に入力
された信号に比べ位相がπ/2遅れた第三の中間周波数
信号に変換する。レーザダイオード102に入力され
る。π/2移相器242は、混合回路20が発生する、
混合回路10で発生する搬送波周波数f0+fIFの送信
信号と比較して位相がπ/2進んだ搬送波周波数f0+f
IFの送信信号と、混合回路10で発生する周波数f0
−fIFの信号と比較して位相が3π/2遅進んだ周波
数f0−fIFの信号と、周波数2f0の信号と、混合回
路10で発生する周波数2fIFの信号と比較して位相
がπ遅れた周波数2fIFの信号と、混合回路10で発
生する周波数f0の信号に比較して位相がπ進んだ周波
数f0の信号と、混合回路10で発生する周波数fIFの
信号に比較して位相がπ/2遅れた周波数fIFの信号
を、搬送波周波数f0+fIFの送信信号と、混合回路1
0で発生する周波数f0−fIFの信号と比較して位相が
π進んだ周波数f0−fIFの信号と、混合回路10で発
生する周波数2f0の信号と比較して位相がπ/2遅れ
た周波数2f0の信号と、混合回路10で発生する周波
数2fIFの信号と比較して位相が3π/2遅れた周波
数2fIFの信号と、混合回路10で発生する周波数f0
の信号と比較して位相がπ/2進んだ周波数f0の信号
と、混合回路10で発生する周波数fIFの信号と比較
して位相がπ遅れた周波数fIFの信号に変換し、同相
合成器231に出力する。
【0097】以上のような動作によって、同相合成器2
31は、周波数f0−fIFの信号を抑圧し、搬送波周波
数f0+fIFの送信信号と周波数2f0の信号と周波数
2fIFの信号と周波数f0の信号と周波数fIFの信号
合成し、電力増幅器311に出力する。
【0098】以上第三の実施例では、同相合成器231
が、混合回路10,20が発生する周波数f0−fIFの
信号を抑圧し、電力増幅器311の構成が簡単になる。
【0099】以上第三の実施例では、誘電体共振器5と
結合する伝送線路として、マイクロストリップラインを
用いているが、ストリップライン、スロットライン、コ
プレーナラインなど他の伝送線路を用いてもよい。また
伝送線路と結合する誘電体共振器は、周波数f0におい
てTEモードで共振するものを用いたが、TMモードな
ど他のモードを用いてもよい。さらに空洞共振器など他
の共振器を用いてもよい。
【0100】以上第三の実施例では、周波数f0+fIF
の信号を送信信号に用いたが、本発明ではこれに限ら
ず、周波数f0−fIFの信号などの他の混合後の信号を
用いてもよい。この場合移相器242は、コンデンサ5
1と同相合成器231との間に配置される。
【0101】以上第三の実施例では、混合回路10,2
0において、発振する局部発振信号は、それぞれ互いに
位相差πを有するように構成したが、本発明ではこれに
限らず、それぞれ同位相となるよう構成してもよい。
【0102】図11は、本発明に係る第三の実施例の光
ファイバリンクシステムの変形例である。図8の第三の
実施例と同様のものは同一の符号を付している。図11
の第三の実施例の変形例は、図10の第三の実施例に比
較すると誘電体共振器5の代わりにリング共振器を用い
ているところが異なる。以上のように構成された第三の
実施例の変形例は、図10の第三の実施例と同様の動作
をする。以上のように構成された第三の実施例の変形例
は、リング共振器を第一のマイクロストリップラインと
第二のマイクロストリップラインと同一基板上に形成す
ることができ、混合回路10,20を簡単に構成するこ
とができる。また、混合回路10,20をMMIC化す
ることもできる。
【0103】<第四の実施例>図12は、本発明に係る
光ファイバリンクシステムの第四の実施例である。
【0104】第四の実施例の光ファイバリンクシステム
は、無線制御局に同相分配器251、逆相分配器22
1,223、レーザダイオード101,102,103,1
04、移相器262を備え、入力される中間周波数信号
をそれぞれ位相がπ/2づつ異なる4分配された中間周
波数信号に変換し、それぞれ光信号に変換し、それぞれ
光ファイバケーブル121,122,123,124を介
して無線基地局に入力し、一方無線基地局に、光学レン
ズ111,112,113,114、混合回路10,20,
30,40、同相合成器231,233,241、移相器
272、電力増幅器311、アンテナ321を備え、同
相合成器231,233と同相合成器241がそれぞれ
混合後の周波数f0の信号と周波数f0−fIFの信号を
抑圧するよう構成したことと、混合回路10,20,3
0,40が誘電体共振器5を共有し、それぞれ互いに所
定の位相差を有しかつ周波数f0を有する局部発振信号
を発生することを特徴としている。
【0105】図12において、周波数fIFの中間周波
数信号は、端子T1を介して同相分配器251に入力さ
れる。同相分配器251は、入力された中間周波数信号
を互いに同位相になるように2つの中間周波数信号に同
相分配する。分配された一方の中間周波数信号は、逆相
分配器221に入力される。逆相分配器221は、入力
された当該中間周波数信号を周波数fIFの第一の中間
周波数信号と周波数fIFであって前記中間周波数信号
に比較し位相がπだけ遅れた第二の中間周波数信号に分
配する。第一の中間周波数信号はレーザダイオード10
1に入力される。レーザダイオード101は自ら発生す
る所定波長の光信号を、入力される第一の中間周波数信
号に従って強度変調された第一の光信号に変換する。第
一の光信号は光ファイバケーブル121を介して伝送さ
れ、光学レンズ111によって集光されて混合回路10
のトランジスタ1のベース・コレクタ間の能動領域に照
射される。混合回路10は、第一の光信号を周波数fI
Fの第一の中間周波数信号に光電変換し、自ら周波数f
0の第一の局部発振信号を発生し、さらに第一の中間周
波数信号と第一の局部発振信号を混合し、搬送波周波数
f0+fIFの送信信号と周波数f0−fIFの信号と周波
数2f0の信号と周波数2fIFの信号と周波数f0の信
号と周波数fIFの信号とを発生する。搬送波周波数f0
+fIFの送信信号は上記他の混合後の信号とともにコ
ンデンサ51を介して同相合成器231に入力される。
【0106】一方第二の中間周波数信号はレーザダイオ
ード102に入力される。レーザダイオード102は自
ら発生する所定波長の光信号を、入力される第二の中間
周波数信号に従って強度変調された第二の光信号に変換
する。第二の光信号は光ファイバケーブル122を介し
て伝送され、光学レンズ112によって集光され混合回
路20のトランジスタ2のベース・コレクタ間の能動領
域に照射される。混合回路20は、第二の光信号を第二
の中間周波数信号に光電変換し、自ら周波数f0であっ
て混合回路10の内部で発生する局部発振信号と位相差
πを有する第二の局部発振信号を発生し、さらに第二の
中間周波数信号と第二の局部発振信号を混合し、搬送波
周波数f0+fIFの送信信号と、周波数f0−fIFの信
号と、周波数2f0の信号と、周波数2fIFの信号と、
混合回路10で発生する周波数f0の信号との間に位相
差πを有する周波数f0の信号と、混合回路10で発生
する周波数fIFの信号と比較して位相がπ遅れた周波
数fIFの信号を発生する。搬送波周波数f0+fIFの
送信信号は、上記混合後の信号とともにコンデンサ52
を介して同相合成器231に入力される。
【0107】一方同相分配器251によって分配された
他方の中間周波数信号は、π/2移相器262に入力さ
れる。π/2移相器262は、入力された中間周波数信
号をレーザダイオード101に入力された信号に比べ位
相がπ/2遅れるよう変換する。レーザダイオード10
1に入力された信号に比べ位相がπ/2遅れた中間周波
数信号は、逆相分配器223に入力され、レーザダイオ
ード101に入力された信号に比べ位相がπ/2遅れた
第三の中間周波数信号とレーザダイオード101に入力
された信号に比べ位相が3π/2遅れた第四の中間周波
数信号に逆相分配される。
【0108】逆相分配器223によって分配された一方
の第三の中間周波数信号はレーザダイオード103に入
力される。レーザダイオード103は自ら発生する所定
波長の光信号を、入力される第三の中間周波数信号に従
って強度変調された第三の光信号に変換する。第三の光
信号は光ファイバケーブル123を介して伝送され、光
学レンズ113によって集光されて混合回路30のトラ
ンジスタ3のベース・コレクタ間の能動領域に照射され
る。混合回路30は、第三の光信号を第三の中間周波数
信号に光電変換し、自ら周波数f0であって混合回路1
0の内部で発生する局部発振信号と位相差πを有する第
三の局部発振信号を発生し、さらに第三の中間周波数信
号と第三の局部発振信号を混合し、混合回路10で発生
する搬送波周波数f0+fIFの送信信号と比較して位相
がπ/2進んだ搬送波周波数f0+fIFの送信信号と、
混合回路10で発生する周波数f0−fIFの信号と比較
して位相が3π/2進んだ周波数f0−fIFの信号と、
周波数2f0の信号と混合回路10で発生する周波数2f
IFの信号と比較して位相がπ遅れた周波数2fIFの
信号と、混合回路10で発生する周波数f0の信号に比
較して位相がπ進んだ周波数f0の信号と、混合回路1
0で発生する周波数fIFの信号に比較して位相がπ/
2遅れた周波数fIFの信号とを発生する。搬送波周波
数f0+fIFの送信信号は、上記他の混合後の信号とと
もにコンデンサ53を介して同相合成器233に入力さ
れる。
【0109】逆相分配器223によって分配された他方
の第四の中間周波数信号はレーザダイオード104に入
力される。レーザダイオード104は自ら発生する所定
波長の光信号を、入力される第四の中間周波数信号に従
って強度変調された第四の光信号に変換する。第四の光
信号は光ファイバケーブル124を介して伝送され、光
学レンズ114によって集光されて混合回路40のトラ
ンジスタ4のベース・コレクタ間の能動領域に照射され
る。混合回路40は、第四の光信号を第四の中間周波数
信号に光電変換し、自ら第一の局部発振信号との間に位
相差を有しない周波数f0の第四の局部発振信号を発生
し、さらに第四の中間周波数信号と第四の局部発振信号
を混合し、混合回路10で発生する搬送波周波数f0+f
IFの送信信号と比較して位相がπ/2進んだ搬送波周
波数f0+fIFの送信信号と、混合回路10で発生する
周波数f0−fIFの信号と比較して位相が3π/2進ん
だ周波数f0−fIFの信号と、周波数2f0の信号と、
混合回路10で発生する周波数2fIFの信号と比較し
て位相がπ遅れた周波数2fIFの信号と、周波数f0の
信号と混合回路10で発生する周波数fIFの信号に比
較して位相がπ/2進んだ周波数fIFの信号とを発生
する。搬送波周波数f0+fIFの送信信号は、上記他の
混合後の信号とともにコンデンサ54を介して同相合成
器233に入力される。上記変換後の各信号はコンデン
サ54を介して同相合成器233に入力される。
【0110】同相合成器231は、コンデンサ51,5
2を介して入力された各周波数の信号中、互いに逆相で
入力された周波数f0の信号及び周波数fIFの信号を抑
圧し、同相で入力された搬送波周波数f0+fIFの送信
信号と、周波数f0−fIFの信号と、周波数2f0の信
号と、周波数2fIFの信号をそれぞれ合成し、同相合
成器241に出力する。
【0111】同相合成器233は、コンデンサ53,5
4を介して入力された各周波数の信号中、互いに逆相で
入力された周波数f0の信号と周波数fIFの信号を抑圧
し、同相で入力された混合回路10で発生する搬送波周
波数f0+fIFの送信信号と比較して位相がπ/2進ん
だ搬送波周波数f0+fIFの送信信号と混合回路10で
発生する周波数f0−fIFの信号と比較して位相が3π
/2進んだ周波数f0−fIFの信号と周波数2f0の信
号と混合回路10で発生する周波数2fIFの信号と比
較して位相がπ遅れた周波数2fIFの信号を合成し、
π/2移相器272に出力する。
【0112】π/2移相器272は、入力された各信号
をそれぞれ搬送波周波数f0+fIFの送信信号と混合回
路10で発生する周波数f0−fIFの信号と比較して位
相がπ進んだ周波数f0−fIFの信号と混合回路10で
発生した周波数2f0の信号と比較して位相がπ/2遅
れた周波数2f0の信号と混合回路10で発生する周波
数2fIFの信号と比較して位相が3π/2遅れた周波
数2fIFの信号に変換し、同相合成器241に出力す
る。
【0113】同相合成器241は、入力された各周波数
の信号中、互いに逆相で入力された周波数f0−fIFの
信号を抑圧し、搬送波周波数f0+fIFの送信信号と周
波数2f0の信号と周波数2fIFの信号を合成し、電力
増幅器311に出力する。
【0114】電力増幅器311は、搬送波周波数f0+f
IFの送信信号を周波数選択的に電力増幅し他の周波数
を有する信号を抑圧するようあらかじめ構成されてお
り、搬送波周波数f0+fIFの送信信号のみを電力増幅
し、アンテナ311を介して自由空間中に放射する。
【0115】さらに、混合回路10,20,30,40に
ついて詳細に説明すると、トランジスタ1のエミッタ
は、互いに並列に接続されたコンデンサ41とコイル3
1とを介して接地されており、トランジスタ1のベース
は、ストリップ導体11及びストリップ導体11の他方
の端に接続された終端抵抗21を介して接地されてい
る。さらにトランジスタ1のコレクタには出力用のコン
デンサ51が接続されている。一方トランジスタ2のエ
ミッタは、互いに並列に接続されたコンデンサ42とコ
イル32とを介して接地されており、トランジスタ2の
ベースは、ストリップ導体12及びストリップ導体12
の他方の端に接続された終端抵抗22を介して接地され
ている。さらにトランジスタ2のコレクタには出力用の
コンデンサ52が接続されている。トランジスタ3のエ
ミッタは、互いに並列に接続されたコンデンサ43とコ
イル33とを介して接地されており、トランジスタ3の
ベースは、ストリップ導体13及びストリップ導体13
の他方の端に接続された終端抵抗23を介して接地され
ている。さらにトランジスタ3のコレクタには出力用の
コンデンサ53が接続されている。一方トランジスタ4
のエミッタは、互いに並列に接続されたコンデンサ44
とコイル34とを介して接地されており、トランジスタ
4のベースは、ストリップ導体14及びストリップ導体
14の他方の端に接続された終端抵抗24を介して接地
されている。さらにトランジスタ4のコレクタには出力
用のコンデンサ54が接続されている。以上のようにし
て、トランジスタ1,2,3,4のベース・エミッタ間に
はそれぞれ第一の実施例と同様に帰還回路が構成され
る。
【0116】ストリップ導体11,12,13,14と第
一の実施例と同様の円柱形状の誘電体共振器5は、誘電
体基板75の上面に、以下のように形成される。ストリ
ップ導体11,12,13,14は互いに概略同一の長手
方向の長さを有し、誘電体共振器5の回りに、互いに直
交しストリップ導体11,12,13,14の順で、かつ
ストリップ導体11,12,13,14の長手方向の各中
心点が誘電体共振器5の円柱の中心を中心として、互い
に90°の角度だけ離れた4つの円柱の円周部に電磁的
に結合するように、近接して設けられる。誘電体共振器
5とストリップ導体11,12,13,14はそれぞれ距
離d1,d2,d3,d4を隔てて配置される。ここでストリ
ップ導体11とストリップ導体14の対及びストリップ
導体12とストリップ導体13の対とがそれぞれ互いに
平行となっている。また、抵抗21を接続したストリッ
プ導体11の一端と、抵抗23を接続したストリップ導
体13の一端とが近接するとともに、抵抗22を接続し
たストリップ導体12の一端と、抵抗24を接続したス
トリップ導体14の一端とが近接するように構成されて
いる。さらに、ストリップ導体11,12,13,14の
それぞれの上記長手方向の中心点からトランジスタ1,
2,3,4のそれぞれのベースまでの距離がそれぞれl1,
l2,l3,l4となるように構成され、距離l1と距離l2
と距離l3と距離l4は概略等しくなるように設定され
る。さらに、距離d1と距離d2と距離d3と距離d4は概
略等しくなるように設定される。
【0117】以上のような構成により、第一のマイクロ
ストリップラインと誘電体共振器5及び第二のマイクロ
ストリップラインと誘電体共振器5及び第三のマイクロ
ストリップラインと誘電体共振器5及び第四のマイクロ
ストリップラインと誘電体共振器5は、ストリップ導体
11とストリップ導体12にそれぞれ周波数f0の互い
に逆相の発振信号が流れかつ、ストリップ導体11とス
トリップ導体14にそれぞれ周波数f0の互いに同相の
発振信号が流れかつ、ストリップ導体13とストリップ
導体14にそれぞれ周波数f0の互いに逆相の発振信号
が流れたときに、磁界結合をする。このようにして、混
合回路10と混合回路20及び混合回路30と混合回路
40は互いに逆相の周波数f0の局部発振信号を、混合
回路10と混合回路40及び混合回路20と混合回路3
0は互いに同相の周波数f0の局部発振信号を発生す
る。
【0118】以上のような動作をすることによって、同
相合成器231,233が混合回路10,20,30,40
が発生する周波数f0の信号と周波数fIFの信号を抑圧
し、同相合成器241が周波数f0−fIFの信号を抑圧
する。
【0119】以上の第四の実施例では、混合回路10,
20,30,40で発生する各周波数の信号中、周波数f
0−fIFの信号とf0の信号と周波数fIFの信号を同
相合成器231,233,241が抑圧し、電力増幅器3
11の構成を簡単にできる。以上の第四の実施例に於い
ては、搬送波周波数f0+fIFの信号を送信信号に用い
たが、本発明ではこれに限らず、周波数f0−fIFの信
号を用いてもよい。この場合移相器272は、同相合成
器231と同相合成器241の間に配置される。
【0120】図13は本発明に係る光ファイバリンクシ
ステムの第四の実施例の第一の変形例である。第四の実
施例の第一の変形例の光ファイバリンクシステムは、第
四の実施例の光ファイバリンクシステムと比較して、誘
電体共振器5の代わりにリング共振器を用いているとこ
ろが異なる。第一のマイクロストリップラインとリング
共振器及び第二のマイクロストリップラインとリング共
振器及び第三のマイクロストリップラインとリング共振
器及び第四のマイクロストリップラインとリング共振器
は、ストリップ導体11とストリップ導体12にそれぞ
れ周波数f0の互いに逆相の発振信号が流れかつ、スト
リップ導体11とストリップ導体14にそれぞれ周波数
f0の互いに同相の発振信号が流れかつ、ストリップ導
体13とストリップ導体14にそれぞれ周波数f0の互
いに逆相の発振信号が流れたときに、磁界結合をする。
このようにして、混合回路10と混合回路20及び混合
回路30と混合回路40は互いに逆相の周波数f0の局
部発振信号を、混合回路10と混合回路40及び混合回
路20と混合回路30は互いに同相の周波数f0の局部
発振信号を発生する。以上のような構成にすることによ
り、第四の実施例の第一の変形例の光ファイバリンクシ
ステムは、第四の実施例の光ファイバリンクシステムと
同様の動作をする。以上のように構成された第四の実施
例の第一の変形例の光ファイバリンクシステムは、リン
グ共振器を第一のマイクロストリップラインと第二のマ
イクロストリップラインと第三のマイクロストリップラ
インと第四のマイクロストリップラインとを同一基板上
に形成することができ、混合回路10,20,30,40
を簡単に構成することができる。また、混合回路10,
20,30,40をMMIC化することもできる。
【0121】図14は本発明に係る光ファイバリンクシ
ステムの第四の実施例の第二の変形例である。第四の実
施例の第二の変形例の光ファイバリンクシステムは、第
四の実施例の光ファイバリンクシステムと比較して、ス
トリップ導体11a,12b,13c,14dを誘電体共振器
5の外周に沿って曲げて形成しているところが異なる。
以上のような構成にすることにより、第四の実施例の第
二の変形例の光ファイバリンクシステムは、第四の実施
例の光ファイバリンクシステムと同様の動作をする。以
上のような構成にすることにより、第一,第二,第三,第
四のマイクロストリップラインと誘電体共振器5の磁界
結合を強くすることができる。
【0122】
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る光フ
ァイバリンクシステムによれば、入出力端子を有しか
つ、トランジスタの能動領域に入射される光信号を電気
信号に変換する光電変換機能と2つの電気信号を混合し
てそれぞれの電気信号が有する周波数の和と差の周波数
の信号を出力する非線形特性を有するトランジスタと、
上記トランジスタに接続された帰還回路とを備えた混合
回路であって、上記トランジスタが、第一の周波数を有
する電気信号によって強度変調された後上記能動領域に
入射される光信号を上記光電変換機能を用いて上記電気
信号に光電変換する一方、上記帰還回路を用いて第二の
周波数を有する局部発振信号を発振して発生し、上記電
気信号と上記局部発振信号を上記非線形特性を用いて混
合して、上記第一の周波数と上記第二の周波数との和と
差の各周波数を有する電気信号を上記トランジスタの出
力端子に発生する混合回路を2個備えた光ファイバリン
クシステムであって、上記2個の混合回路のうち一方の
混合回路の入力回路と、上記2個の混合回路のうち他方
の混合回路の入力回路とに電磁的に結合するように近接
して設けられ、上記第二の周波数に等しい共振周波数を
有しかつ、上記一方の混合回路の入力回路に流れる第1
の発振信号と、上記他方の混合回路の入力回路に流れる
第2の発振信号とが互いに逆相となり、上記第1の発振
信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上記第2
の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向とが、
共振器を励振したときに発生される磁界の方向と一致す
るように設けられた共振器と、入力される第一の周波数
を有する電気信号を互いにπの位相差を有するように第
一と第二の電気信号に2分配する第一の分配手段と、上
記第一の電気信号を第一の光信号に電気・光変換する第
一の変換手段と、上記第一の光信号を上記一方の混合回
路のトランジスタの能動領域に照射する第一の光学手段
と、上記第二の電気信号を第二の光信号に電気・光変換
する第二の変換手段と、上記第二の光信号を上記他方の
混合回路のトランジスタの能動領域に照射する第二の光
学手段と、上記一方の混合回路から出力される電気信号
と上記他方の混合回路から出力される電気信号とを、同
相で合成して出力する合成手段と、上記合成手段から出
力される電気信号から、上記第一の周波数と上記第二の
周波数との和の周波数を有する電気信号又は上記第一の
周波数と上記第二の周波数との差の周波数を有する電気
信号を選択的にろ波するろ波手段とを備える。従って、
図15の従来の混合回路を用いて構成した光ファイバリ
ンクシステムと比較すると、無線基地局に局部発振器を
別に構成する必要はなく、さらに帯域通過フィルタ32
5を必要とせず、無線基地局の構成を簡略化できる。ま
た図16の従来の光ファイバリンクシステムに比較する
と、無線制御局に高調波発生器313を必要とせず、無
線基地局にフォトダイオード323及び帯域通過フィル
タ322を必要しないので、無線基地局と無線制御局の
双方の構成を簡略化できる。さらに光ファイバケーブル
302を必要としないので、光ファイバリンクシステム
全体の構成を簡略化できる。それ故、本発明によると小
型で安価な光ファイバリンクシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第一の実施例である光ファイバ
リンクシステムを示す回路図である。
【図2】 図1の光ファイバリンクシステムのマイクロ
ストリップラインと誘電体共振器の結合部分の断面図で
ある。
【図3】 図1の光ファイバリンクシステムのトランジ
スタの、コレクタ電流とベース・エミッタ電圧の非線形
関係を示すグラフである。
【図4】 本発明に係る第一の実施例の変形例である光
ファイバリンクシステムを示す回路図である。
【図5】 図4の光ファイバリンクシステムのマイクロ
ストリップラインとリング共振器の結合部分の断面図で
ある。
【図6】 本発明に係る第二の実施例である光ファイバ
リンクシステムを示す回路図である。
【図7】 図6の光ファイバリンクシステムのマイクロ
ストリップラインと誘電体共振器の結合部分の断面図で
ある。
【図8】 本発明に係る第二の実施例の変形例である光
ファイバリンクシステムを示す回路図である。
【図9】 図8の光ファイバリンクシステムのマイクロ
ストリップラインとリング共振器の結合部分の断面図で
ある。
【図10】 本発明に係る第三の実施例である光ファイ
バリンクシステムを示す回路図である。
【図11】 本発明に係る第三の実施例の変形例である
光ファイバリンクシステムを示す回路図である。
【図12】 本発明に係る第四の実施例である光ファイ
バリンクシステムを示す回路図である。
【図13】 本発明に係る第四の実施例の第一の変形例
である光ファイバリンクシステムを示す回路図である。
【図14】 本発明に係る第四の実施例の第二の変形例
である光ファイバリンクシステムを示す回路図である。
【図15】 従来の光ファイバリンクシステムを示す回
路図である。
【図16】 他の従来の光ファイバリンクシステムを示
すブロック図である。
【図17】 図1の混合回路10が発振器として動作す
るときの等価回路である。
【符号の説明】
10,20,30,40,70,80,321…混合回路 1,2,3,4,7,8…トランジスタ 11,12,13,14,11a,12b,13c,14d…スト
リップ導体 21,22,23,24…終端抵抗 31,32,33,34…コイル 41,42,43,44,51,52,53,54…コンデン
サ 5…誘電体共振器 6…リング状導体 90…誘電体共振器の磁界 93…リング共振器の磁界 91,92…マイクロストリップラインの磁界 101,102,103,104,312,313…レーザ
ダイオード 111,112,113,114…光学レンズ 121,122,123,124,301,302…光ファ
イバケーブル 221,223…逆相分配器 251…同相分配器 242,262,272…π/2移相器 231,233,241…同相合成器 311,330…電力増幅器 321,331…アンテナ 326…局部発振器 323…フォトダイオード 322,324,325…帯域通過フィルタ 310…電気・光変換器 320…光・電気変換器 T1…中間周波数信号入力端子 T5…音声信号入力端子 T6…局部発振信号入力端子 T7…送信信号出力端子 C0…コンデンサ R0…抵抗 RL…負荷抵抗 L0…コイル TL…伝送線路 ZDA…インピーダンス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−259744(JP,A) 特開 平6−196933(JP,A) 特開 昭55−68747(JP,A) 特開 平5−129841(JP,A) 特開 平2−128506(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端子を有しかつ、トランジスタの
    能動領域に入射される光信号を電気信号に変換する光電
    変換機能と2つの電気信号を混合してそれぞれの電気信
    号が有する周波数の和と差の周波数の信号を出力する非
    線形特性を有するトランジスタと、上記トランジスタに
    接続された帰還回路とを備えた混合回路であって、上記
    トランジスタが、第一の周波数を有する電気信号によっ
    て強度変調された後上記能動領域に入射される光信号を
    上記光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換する
    一方、上記帰還回路を用いて第二の周波数を有する局部
    発振信号を発振して発生し、上記電気信号と上記局部発
    振信号を上記非線形特性を用いて混合して、上記第一の
    周波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を有す
    る電気信号を上記トランジスタの出力端子に発生する混
    合回路を2個備えた光ファイバリンクシステムであっ
    て、 上記2個の混合回路のうち一方の混合回路の入力回路
    と、上記2個の混合回路のうち他方の混合回路の入力回
    路とに電磁的に結合するように近接して設けられ、上記
    第二の周波数に等しい共振周波数を有しかつ、上記一方
    の混合回路の入力回路に流れる第1の発振信号と、上記
    他方の混合回路の入力回路に流れる第2の発振信号とが
    互いに逆相となり、上記第1の発振信号が流れたときに
    発生される磁界の方向と、上記第2の発振信号が流れた
    ときに発生される磁界の方向とが、共振器を励振したと
    きに発生される磁界の方向と一致するように設けられた
    共振器と、 入力される第一の周波数を有する電気信号を互いにπの
    位相差を有するように第一と第二の電気信号に2分配す
    る第一の分配手段と、 上記第一の電気信号を第一の光信号に電気・光変換する
    第一の変換手段と、 上記第一の光信号を上記一方の混合回路のトランジスタ
    の能動領域に照射する第一の光学手段と、 上記第二の電気信号を第二の光信号に電気・光変換する
    第二の変換手段と、 上記第二の光信号を上記他方の混合回路のトランジスタ
    の能動領域に照射する第二の光学手段と、 上記一方の混合回路から出力される電気信号と上記他方
    の混合回路から出力される電気信号とを、同相で合成し
    て出力する合成手段と、 上記合成手段から出力される電気信号から、上記第一の
    周波数と上記第二の周波数との和の周波数を有する電気
    信号又は上記第一の周波数と上記第二の周波数との差の
    周波数を有する電気信号を選択的にろ波するろ波手段と
    を備えたことを特徴とする光ファイバリンクシステム。
  2. 【請求項2】 上記共振器は、誘電体共振器であること
    を特徴とする請求項1記載の光ファイバリンクシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記共振器は、リング共振器であること
    を特徴とする請求項1記載の光ファイバリンクシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 入出力端子を有しかつ、トランジスタの
    能動領域に入射される光信号を電気信号に変換する光電
    変換機能と2つの電気信号を混合してそれぞれの電気信
    号が有する周波数の和と差の周波数の信号を出力する非
    線形特性を有するトランジスタと、上記トランジスタに
    接続された帰還回路とを備えた混合回路であって、上記
    トランジスタが、第一の周波数を有する電気信号によっ
    て強度変調された後上記能動領域に入射される光信号を
    上記光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換する
    一方、上記帰還回路を用いて第二の周波数を有する局部
    発振信号を発振して発生し、上記電気信号と上記局部発
    振信号を上記非線形特性を用いて混合して、上記第一の
    周波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を有す
    る電気信号を上記トランジスタの出力端子に発生する混
    合回路を2個備えた光ファイバリンクシステムであっ
    て、 上記2個の混合回路のうち一方の混合回路の入力回路
    と、上記2個の混合回路のうち他方の混合回路の入力回
    路とに電磁的に結合するように近接して設けられ、上記
    第二の周波数に等しい共振周波数を有しかつ、上記第1
    の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上
    記第2の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向
    とが、共振器を励振したときに発生される磁界の方向と
    一致するように設けられた共振器と、 入力される第一の周波数を有する電気信号を互いに位相
    差π/2を有するように第一と第二の電気信号に2分配
    する第一の分配手段と、 上記第一の電気信号を第一の光信号に電気・光変換する
    第一の変換手段と、 上記第一の光信号を上記2個の混合回路のうち一方の混
    合回路のトランジスタの能動領域に照射する第一の光学
    手段と、 上記第一の分配手段によって2分配された他方の第二の
    電気信号を第二の光信号に電気・光変換する第二の変換
    手段と、 上記第二の光信号を上記2個の混合回路のうち他方の混
    合回路のトランジスタの能動領域に照射する第二の光学
    手段と、 上記一方の混合回路から出力される電気信号と上記他方
    の混合回路から出力される電気信号とをこのうち一方の
    電気信号をπ/2だけ移相した後合成して出力する第一
    の合成手段と、 上記第一の合成手段から出力された電気信号から、上記
    第一の周波数と上記第二の周波数との和と周波数を有す
    る電気信号又は上記第一の周波数と上記第二の周波数と
    の差の周波数を有する電気信号を選択的にろ波するろ波
    手段とを備えたことを特徴とする光ファイバリンクシス
    テム。
  5. 【請求項5】 上記共振器は、誘電体共振器であること
    を特徴とする請求項4記載の光ファイバリンクシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 上記共振器は、リング共振器であること
    を特徴とする請求項4記載の光ファイバリンクシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 入出力端子を有しかつ、トランジスタの
    能動領域に入射される光信号を電気信号に変換する光電
    変換機能と2つの電気信号を混合してそれぞれの電気信
    号が有する周波数の和と差の周波数の信号を出力する非
    線形特性を有するトランジスタと、上記トランジスタに
    接続された帰還回路とを備えた混合回路であって、上記
    トランジスタが、第一の周波数を有する電気信号によっ
    て強度変調された後上記能動領域に入射される光信号を
    上記光電変換機能を用いて上記電気信号に光電変換する
    一方、上記帰還回路を用いて第二の周波数を有する局部
    発振信号を発振して発生し、上記電気信号と上記局部発
    振信号を上記非線形特性を用いて混合して、上記第一の
    周波数と上記第二の周波数との和と差の各周波数を有す
    る電気信号を上記トランジスタの出力端子に発生する混
    合回路を4個備えた光ファイバリンクシステムであっ
    て、 上記4個の混合回路のうちの1個の第一の混合回路の入
    力回路と、上記4個の混合回路のうちの1個の第二の混
    合回路の入力回路と、上記4個の混合回路のうちの1個
    の第三の混合回路の入力回路と、上記4個の混合回路の
    うちの1個の第四の混合回路の入力回路とに電磁的に結
    合するように近接して設けられ、上記第二の周波数に等
    しい共振周波数を有しかつ、上記第一の混合回路の入力
    回路に流れる第一の発振信号と、上記第二の混合回路の
    入力回路に流れる第二の発振信号とが互いに逆相にな
    り、上記第一の発振信号と上記第三の混合回路の入力回
    路に流れる第三の発振信号とが互いに逆相になり、上記
    第一の混合回路の入力回路に流れる第一の発振信号と、
    上記第四の混合回路の入力回路に流れる第四の発振信号
    が互いに同相となるときに、上記第一の発振信号が流れ
    たときに発生される磁界の方向と、上記第二の発振信号
    が流れたときに発生される磁界の方向と、上記第三の発
    振信号が流れたときに発生される磁界の方向と、上記第
    四の発振信号が流れたときに発生される磁界の方向が、
    共振器を励振したときに発生される磁界の方向と一致す
    るように設けられた共振器と、 入力される第一の周波数を有する電気信号を互いに位相
    差π/2を有するように2分配する第一の分配手段と、 上記第一の分配手段によって2分配された一方の電気信
    号を互いに位相差πを有するように第一と第二の電気信
    号に分配する第二の分配手段と、 上記第一の電気信号を第一の光信号に電気・光変換する
    第一の変換手段と、 上記第一の光信号を上記第一混合回路のトランジスタの
    能動領域に照射する第一の光学手段と、 上記第二の電気信号を第二の光信号に電気・光変換する
    第二の変換手段と、 上記第二の光信号を上記第二の混合回路のトランジスタ
    の能動領域に照射する第二の光学手段と、 上記第一の分配手段によって2分配された他方の電気信
    号を互いに位相差πを有するように第三と第四の電気信
    号に分配する第三の分配手段と、 上記第三の電気信号を第三の光信号に電気・光変換する
    第三の変換手段と、 上記第三の光信号を上記第三の混合回路のトランジスタ
    の能動領域に照射する第三の光学手段と、 上記第四の電気信号を第四の光信号に電気・光変換する
    第四の変換手段と、 上記第四の光信号を上記第四の混合回路のトランジスタ
    の能動領域に照射する第四の光学手段と、 上記第一の混合回路から出力された電気信号と上記第二
    の混合回路から出力された電気信号を、同相で合成して
    出力する第一の合成手段と、 上記第三の混合回路から出力された電気信号と上記第四
    の混合回路から出力された電気信号を、同相で合成して
    出力する第二の合成手段と、 上記第一の合成手段から出力される電気信号と上記第二
    の合成手段から出力される電気信号とをこのうち一方の
    電気信号をπ/2だけ移相した後合成して出力する第三
    の合成手段と、 上記第三の合成手段から出力される電気信号から上記第
    一の周波数と上記第二の周波数との和の周波数を有する
    電気信号又は上記第一の周波数と第二の周波数の差の周
    波数を有する電気信号を選択的にろ波するろ波手段とを
    備えたことを特徴とした光ファイバリンクシステム。
  8. 【請求項8】 上記共振器は、誘電体共振器であること
    を特徴とする請求項7記載の光ファイバリンクシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 上記共振器は、リング共振器であること
    を特徴とする請求項7記載の光ファイバリンクシステ
    ム。
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