JP2689018B2 - 電子シャッタ機能をもつ電子的撮像装置 - Google Patents

電子シャッタ機能をもつ電子的撮像装置

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JP2689018B2
JP2689018B2 JP2250077A JP25007790A JP2689018B2 JP 2689018 B2 JP2689018 B2 JP 2689018B2 JP 2250077 A JP2250077 A JP 2250077A JP 25007790 A JP25007790 A JP 25007790A JP 2689018 B2 JP2689018 B2 JP 2689018B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 ネガ画像を撮像して得られる3原色信号R,G,Bの階調
特性は相互に異なる。一方,入出力特性曲線の一部にKN
EE曲線を用いた可変ガンマを実現するガンマ補正回路が
ある。このガンマ補正回路の前段と後段にはそれぞれ可
変ゲイン増幅回路が設けられ,使用する入出力特性曲線
の範囲を調整する。適正露光量の下で可変ゲイン増幅回
路のゲインを適切に設定することにより,ガンマ補正後
の色信号R,G,Bの階調特性が揃う。適正露光量を得るた
めに電子シャッタ制御が用いられる。これにより,オー
ト・アイリスのような高価な機構が不要となる。
発明の背景 技術分野 この発明は電子シャッタ機能をもつ電子的撮像装置に
関し,とくに平面的なネガ画像の撮像に適した装置に関
する。
先願発明の説明 近年,光学的ないわゆるオーバ・ヘッド・プロジェク
タに代って,電子的オーバ・ヘッド・プロジェクタとも
いうべき新しいシステムが開発されている。このシステ
ムは,原稿,フイルム等の被写体をCCDなどの固体電子
撮像素子を備えたカメラで撮像し,得られた映像信号を
用いて被写体像を大型表示画面に表示またはスクリーン
に投影するものである。このシステムはいくつかの特徴
をもっている。その1つはネガフイルム等のネガ画像を
取扱うことである。ネガ画像を撮像して得られる3原色
信号R,G,Bには,第3図に示すように,それらの階調特
性が相互に異なるという問題点がある。色信号R,G,Bの
階調特性を揃えるためには各色信号の階調特性に適した
異なるガンマ補正を別個に行なわなければならない。他
の1つは被写体が原稿,フイルム等の平面的なものが多
く,かつ撮像装置から被写体までの距離が固定的(また
は一定範囲で調整可能)に定まっていることである。こ
のことは被写界深度が浅くても問題が生じないことを意
味する。すなわち,アイリスが開放でもよい。
出願人は先に,入出力特性曲線の一部にKNEE曲線をも
つガンマ補正回路を用いて可変ガンマ補正を行なう回路
を提案した(本願と同一出願人,同一代理人による平成
2年8月28日付特許願(3)「可変ガンマ補正回路およ
びそれを用いた画像信号処理回路」)。この可変ガンマ
補正回路について第1図,第2a図および第2b図を参照し
て説明する。
第1図は可変ガンマ補正回路を示しており,この図に
おいて各ブロックの前,後に入,出力信号波形が模式化
されて示されている。
可変ガンマ補正回路は,前段の第1の可変ゲイン増幅
回路42と,KNEE特性をもつガンマ補正回路41と,後段の
可変ゲイン増幅回路43とから構成されている。
ガンマ補正回路41の入出力特性の一例が第2a図に示さ
れている。この図において実線が回路41の入出力特性を
表わしている。簡単のために可変ゲイン増幅回路42と43
のゲインをぞれぞれ1と仮定する。入力が0〜100%
(a点)の範囲の実線で示される曲線は冪乗関数曲線で
ある。入力が100%のとき出力も100%である。一般にCR
T表示装置は2.2乗の発光特性をもっているので,冪数
(ガンマ)は0.45に選定されることが多いが,この値に
限らないのはいうまでもない。とくにネガフィルムの撮
像の場合には他の適当な値が選択される。入力の100%
を超える範囲において,破線で表わされているのが上述
の冪乗関数曲線であり,実線で表わされているのがKNEE
曲線である。KNEE曲線は冪乗関数曲線よりも傾きが小さ
く設定されている。これは,たとえばそれぞれ異なるバ
イアスが加えられかつ並列に接続されたダイオードを入
力電圧の増大にしたがい順次オンさせ,入力の増大に対
する出力の増大の比率を順次小さくすることにより実現
することができる。
前段の可変ゲイン増幅回路42のゲインを1より大きく
すると,ガンマ補正回路41の入力はみかけ上大きくなる
ので,入力信号の変化範囲が100%を超えKNEE曲線の領
域に入る。後段の可変ゲイン増幅回路43のゲインを1よ
り小さくすることにより,この増幅回路43の出力は100
%の範囲に入る。これには第2a図のグラフにおいて横軸
と縦軸を相対的に縮小したことに相当する。前段の可変
ゲイン増幅回路42のゲインを1より大きくし,後段の可
変ゲイン増幅回路43のゲインを1より小さくした場合に
おける入出力特性が第2b図に実線で示している。これ
は,ガンマ補正曲線がみかけ上,破線(第2a図に示す入
力特性)から実線に変化したのと等価である。このよう
にして,可変ゲイン増幅回路42と43のゲインを調整する
ことによりガンマを変えることができる。
上述の可変ガンマ補正回路を,ネガフィルムを撮像し
て得られる色信号G,R,Bの階調特性を揃えるために使用
した例について第3図を参照して説明する。色信号G,R
およびBのそれぞれについて,前段の可変ゲイン増幅回
路14,15および16,KNEE特性をもつガンマ補正回路44,45
および46,ならびに後段の可変ゲイン増幅回路54,55およ
び56が設けられている。可変ゲイン増幅回路14〜16およ
び54〜56はそれぞれ別個にゲイン調整が可能である。ガ
ンマ補正回路44〜46は第2a図に示す同じ入出力特性曲線
をもっている。第3図にはまた,増幅回路14〜16,ガン
マ補正回路44〜46および増幅回路54〜56の出力信号波形
がそれぞれ対応位置に示されている。
色信号G,RおよびBは適正露光量の下で撮像して得ら
れたものとする。このような場合に第3図に示す回路を
用いると唯一の所定の条件のときに色信号G,RおよびB
の階調特性が揃う。一例を挙げると,あるネガフイルム
においてはガンマ補正回路44,45および46によるガンマ
補正前の色信号G,RおよびBのピークからピークまでの
レベル差(最大レベルと最小レベルとの差すなわち黒ピ
ーク・レベルと白ピーク・レベルとの差)の比を1.5:2:
1とし,ガンマ補正後にこの比を1:1:1に修正することに
より3色信号の階調特性が揃う。
分りやすくするために具体的数値を挙げると,ガンマ
補正前の色信号G,R,B(増幅回路14,15,16の出力信号)
のレベル差をG=750mVpp,R=1000mVpp,B=500mVppとす
る。ガンマ補正回路44,45,46の入力100%のレベルが500
mVppであるとする。色信号Bはレベル差が500mVppであ
るから冪乗関数曲線によってのみガンマ補正され,KNEE
曲線は作用しない。色信号Gの入力は150%のレベルを
もつからKNEE曲線によって最大レベル付近が圧縮され,
第2b図に実線で示すように変化したガンマによって補正
される。色信号Rは200%の入力レベルであるからさら
により変化したガンマによって補正され,最大レベル付
近が一層圧縮される。このようにしてそれぞれ異なるガ
ンマで補正された色信号G,RおよびBのレベル差が最終
的に一致するように増幅回路54,55および56のゲインが
調整される。
上記において,増幅回路14〜16のうちのいずれか1つ
および増幅回路54〜56のうちのいずれか1つは必ずしも
必要ではない。
上記のような階調特性の不揃いの補正は被写体である
ネガフイルムが適正に露光されている場合に可能であ
る。適正に露光されていない場合には,第3図に示す階
調特性曲線の非常になだらかな領域に入り,いわゆる黒
つぶれ,白とびという現象が発生し,もはやガンマ補正
では補正しきれなくなるからである。とくにネガフイル
ムを撮像する場合には適正露光範囲が狭く,微妙な露光
調整が必要である。
発明の概要 発明の目的 この発明は,第1図または第4図に示すKNEE特性をも
つ可変ガンマ補正回路を用いて,最終的に3色信号の階
調特性が揃うようにそれぞれ別個にガンマ補正を行なう
撮像装置において適正な露光調整を行ない,上記のガン
マ補正が適正に行なわれるようにすることを目的とす
る。
発明の構成,作用および効果 この発明による電子シャッタ機能をもつ電子的撮像装
置は,電子シャッタ機能をもつ固体電子撮像素子,与え
られたシャッタ速度に応じて上記固体電子撮像素子の電
荷蓄積時間を制御するとともに,蓄積された信号電荷を
所定の周期で読出す駆動回路,上記固体電子撮像素子か
ら読出される信号を処理して得られる3種類の色信号を
それぞれ入力とし,一定の入力範囲まではガンマ補正の
ための冪乗関数曲線によって,上記一定の入力範囲を超
えた範囲では傾きのより小さなKNEE曲線によって表わさ
れる入出力特性を有するガンマ補正回路(上記曲線は折
線も含む),上記ガンマ補正回路の前段および後段にそ
れぞれ接続され,かつ上記3種類の色信号のうちの少な
くとも2種類に対してそれぞれ設けられ,上記ガンマ補
正回路における入出力特性曲線の使用範囲を対応する色
信号ごとに調整するための可変ゲイン増幅回路,上記ガ
ンマ補正回路の入力側において上記3種類の色信号のそ
れぞれの最大レベルおよび最小レベルを検出するピーク
検波回路,上記3種類の色信号のうち所定の色信号につ
いて,検出された最大レベルと最小レベルの差が所定値
(所定範囲内の値であればよい)になる露光量を得るた
めのシャッタ速度を決定し,このシャッタ速度で動作す
るように上記駆動回路を制御するシャッタ速度制御手
段,上記3種類の色信号のうちの他の2種類の色信号に
ついて,検出された最大レベルと最小レベルとの差がそ
れぞれ所定値(上記所定の色信号のレベル差に対応した
値であればよい)になるように上記ガンマ補正回路の前
段に接続された可変ゲイン増幅回路のゲインを制御する
第1のゲイン制御手段,ならびにガンマ補正後の上記3
種類の色信号において,最大レベルと最小レベルとの差
が相互に等しくなるように上記ガンマ補正回路の後段に
接続された可変ゲイン増幅回路のゲインを制御する第2
のゲイン制御手段を備えていることを特徴とする。
この発明によると電子シャッタを用いて適正な露光量
を得るようにしている。露光量が適正に設定されること
によって,上述したKNEE特性をもつ可変ガンマ補正回路
を用いた3種類の色信号の階調特性を揃える機能が正し
く実現され,ネガフイルム等のネガ画像であっても色バ
ランスのとれた撮像画像が得られる。電子シャッタを用
いて適正露光量を得るようにしているので,高価なオー
ト・アイリス機構を備える必要がない。この発明による
撮像装置はアイリスそのものを設けなくても充分に働く
ようになる。上述したように平面的な被写体を対象と
し,被写体までの距離が定まっている場合は,アイリス
開放(アイリスを設けない場合も含む)であっても,す
なわち被写界深度が浅くても適切な画像の撮像が可能で
ある。もっともこの発明はアイリスを備えた電子的撮像
装置にも適用できるのはいうまでもない。ネガフイルム
等を撮像する場合にはアイリスを充分に開くように操作
者に指示し,露光量調整を電子シャッタで行なわせれば
よいからである。
実施例の説明 第5図はこの発明の実施例を示し,電子シャッタ機能
を備えた電子的撮像装置の電気的構成を表わすブロック
図である。この図において,第4図に示す可変ゲイン増
幅回路15および16,ならびに可変ゲイン増幅回路54〜56
が用いられている。色信号Gに対する可変ゲイン増幅回
路14は省略されている。また,ガンマ補正回路44〜46は
ガンマ補正回路40として一括して1つのブロックで示さ
れているが,実体は同じである。
ネガフイルム等の被写体を撮像するためのCCD1,その
駆動回路3および同期信号発生回路4が設けられてい
る。同期信号発生回路4は,基準クロック信号に基づい
て水平同期信号および垂直同期信号を作成するととも
に,基準クロック信号に基づいてCCD1からの信号電荷の
読出しのための水平駆動パルス(画素クロック),垂直
駆動パルス,および上記同期信号に同期した転送開始
(読出し開始)パルス,蓄積時間制御のためのクリア・
パルス等を生成して出力する。CCD駆動回路3は同期信
号発生回路4から与えられる上記の各種信号,パルス等
に基づいてCCDのクリアおよび読出しを行なう。電子シ
ャッタによる露光時間の制御はクリア・パルスの出力タ
イミングによって行なわれる。すなわちクリア・パルス
によってCCDに蓄積されていた信号電荷がクリアされ
(逆転送,順転送,基板への掃出し等による),この後
CCDへの被写体像を表わす信号電荷の蓄積が始まる。ク
リア・パルスから次の転送開始(読出し開始)パルスの
発生までの時間が露光時間である。CCD1からの信号電荷
の読出しは所定の周期(たとえば1/60秒)で繰返し行な
われる。
CCD1から読出された信号は色分離および増幅回路2に
与えられ,この回路2から被写体像を表わす3原色信号
G,RおよびBが出力される。この色信号G,RおよびBが第
6a図に示されている。このように,この色信号G,Rおよ
びBは上述した色ごとの階調特性の違いを反映してお
り,かつ直流信号成分のレベルも一般には異なってい
る。
これらの色信号のうち色信号Gは直接にクランプ回路
21に与えられ,他の色信号RおよびBは可変ゲイン増幅
回路15および16において後述する適切なゲインで増幅さ
れたのちクランプ回路22および23にそれぞれ与えられ
る。クランプ回路21,22および23には同じクランプ・レ
ベルが設定されており,これらのクランプ回路21,22お
よび23によって色信号G,RおよびBの直流信号成分が一
定に揃うことになる。
クランプ回路21,22および23から出力される色信号G,R
およびBは一方でブランキング・ミックス回路31,32お
よび33にそれぞれ与えられるとともに,他方では切換ス
イッチ(マルチプレクサ)24に与えられる。切換スイッ
チ24はマイクロ・コンピュータ11によって一定時間ごと
に切換えられ,色信号G,RおよびBが順次ピーク検波回
路12に与えられる。
ピーク検波回路12は入力信号の最大レベルおよび最小
レベルを検出するものである。色信号G,RおよびBがネ
ガフィルムのようなネガ画像を表わす場合には最大レベ
ルは黒ピーク・レベル,最小レベルは白ピーク・レベル
に対応するので,以下,黒,白ピーク・レベルの用語を
使用する。切換スイッチ24によって色信号Gがピーク検
波回路12に入力しているときには色信号のGの黒,白ピ
ーク・レベルが検出される。切換スイッチ24が色信号G
を選択している時間は一画面内の適当な領域を走査して
いる期間でよい。これにより画面にウインドウが設定さ
れかつそのウインドウ内の黒,白ピーク検出が行なわれ
るのと等価となる。他の色信号RおよびBについても同
じである。
このようにして,検出された色信号G,RおよびBのそ
れぞれについての黒,白ピーク・レベルはマイクロ・コ
ンピュータ11に与えられる。マイクロ・コンピュータ11
は,入力する黒,白ピーク・レベルを表わすデータを用
いて,電子シャッタのシャッタ速度の制御ならびに可変
ゲイン増幅回路15および16のゲイン制御を行なう。
この実施例では色信号Gを基準とし,この色信号Gの
黒ピーク・レベルと白ピーク・レベルとの差に基づいて
シャッタ速度制御が行なわれる。たとえば,色信号Gの
黒ピーク・レベルと白ピーク・レベルとの差が750mVpp
になるようなシャッタ速度が決定され,この決定された
シャッタ速度となるようなタイミングで上述したクリア
・パルスが発生するようにマイクロ・コンピュータ11に
よって同期信号発生回路4が制御される。シャッタ速度
が速ければCCD1の露光時間は短いから色信号Gの黒,白
ピーク・レベルの差は小さく,シャッタ速度が遅ければ
レベル差は大きい。マイクロ・コンピュータ11はシャッ
タ速度を変えながら各シャッタ速度ごとに色信号Gの
黒,白ピーク・レベル差を測定し,このレベル差が750m
Vppになるようにシャッタ速度を見つけていく。また
は,シャッタ速度とレベル差とは反比例するから,適当
なシャッタ速度で1回撮影を行ない,そのときのレベル
差を検出して,この検出したレベル差とシャッタ速度と
を用いて,レベル差が750mVppとなるシャッタ速度を計
算により求めることもできる。色信号Gの目標レベル差
は750mVppに限られないのはいうまでもなく,適正露光
範囲に対応した範囲内の値であればよいのはいうまでも
ない。いずれにしても,上述のようにして適正な露光量
の得られるシャッタ速度が決定され,このシャッタ速度
で被写体の影響が行なわれる。
上述のように色信号G,RおよびBの階調特性を揃える
ために,ガンマ補正回路40に入力する色信号G,Rおよび
Bレベル差の適切な比が被写体(ネガフイルム)に応じ
て決っている。色信号Gの黒,白ピーク・レベル差が75
0mVppのときには,色信号RおよびBにおける適切な黒
ピーク・レベルと白ピーク・レベルとの差は上述のよう
にたとえば1000mVppと500mVppである。マイクロ・プロ
セッサ11は検出した色信号RおよびBのレベル差がそれ
ぞれ1000mVppおよび500mVppになるように可変ゲイン増
幅回路15および16のゲインを調整する。
このように適正な露光量が得られるようにシャッタ速
度制御され,かつガンマ補正に適したレベル差をもつよ
うに調整され,さらに直流成分がクランプされたのちの
色信号G,RおよびBが第6b図に示されている。3つの色
信号G,RおよびBの直流成分のレベルが揃っている。色
信号G,RおよびBの黒ピークまたは白ピークおよび階調
特性の相違はまだ調整されていない。第6b図では色信号
G,RおよびBにおいて白ピークが相互に一致しているよ
うに描かれているが,これは図示を簡単にするためであ
る。
このようにレベル調整された色信号G,RおよびBは上
述したようにブランキング・ミックス回路31,32および3
3にそれぞれ与えられる。これらのブランキング・ミッ
クス回路31,32および33には2種類のブランキング・タ
イミング信号BLK1およびBLK2が入力している。ブランキ
ング・タイミング信号BLK1はブランキング期間の前半部
でHレベルとなる信号であり,ブランキング・タイミン
グ信号BLK2はブランキング期間の後半部でHレベルとな
る信号である。ブランキング・ミックス回路31,32およ
び33にはまた,色信号G,RおよびBの上述のようにレベ
ル調整されたそれぞれの黒ピーク・レベルおよび白ピー
ク・レベルを表わす信号がマイクロ・コンピュータ11か
らそれぞれ与えられている。ブランキング・ミックス回
路31,32および33は,ブランキング・タイミング信号BLK
1がHレベルの間,白ピーク・レベルを表わすパルス信
号を色信号G,RおよびBに重畳し,かつブランキング・
タイミング信号BLK2がHレベルの間,対応する黒ピーク
・レベルを表わすパルス信号を色信号G,RおよびBに重
畳する。
このようにして,白ピーク・レベルおよび黒ピーク・
レベルを表わすパルス信号がブランキング期間に加えら
れた色信号G,RおよびBがブランキング・タイミング信
号BLK1,BLK2とともに第6c図に示されている。色信号G,R
およびBのブランキング期間に白ピーク・レベルおよび
黒ピーク・レベルが保存されているので,これらの白,
黒ピーク・レベルを後段の回路で利用することができ
る。たとえば白ピーク・レベルはこれらのピーク・レベ
ルを一定レベルに揃えるためのクランプ処理において用
いられる。また黒ピーク・レベルはポジに反転された
後,映像信号の黒の基準レベルとして用いられる。
ブランキング・ミックス回路31,32および33の出力信
号はKNEE特性をもつガンマ補正回路40に与えられる。ガ
ンマ補正回路40は上述したガンマ補正回路44,45および4
6(第4図)を含んでいる。このガンマ補正回路40に入
力した色信号G,RおよびBはその入力の大きさに応じて,
KNEE曲線を一部に有する入出力特性曲線によってガンマ
補正されて出力される。ブランキング期間に加えられた
黒ピーク・レベルを表わすパルス信号の高さ(振幅)も
同じようにガンマ補正される。ガンマ補正回路40の出力
信号が第6d図に示されている。
ガンマ補正回路40の出力信号G,RおよびBは一方では
反転回路57,58および59でそれぞれポジに反転され(反
転された信号が第6e図に示されている),他方では切換
スイッチ51,52および53のポジ端子Pにそれぞれ与えら
れる。
反転回路57,58および59で反転された色信号G,Rおよび
Bは可変ゲイン増幅回路54,55および56にそれぞれ与え
られる。この可変ゲイン増幅器54,55および56のゲイン
は,第6f図に示すように,増幅回路54,55および56の出
力信号G,RおよびBにおいて黒ピーク・レベルと白ピー
ク・レベルとの差が一致するように調整される。上述の
ようにガンマ補正回路40に入力するこれらの色信号G,R
およびBにおけるレベル差は分っているので,これらの
レベル差を一致させるために必要な増幅回路54,55およ
び56のゲインは計算により求めることができる。したが
って,増幅回路54,55および56の出力信号の黒,白ピー
ク・レベルの検出は必要ない。
このようにして,3原色信号G,RおよびBの階調特性が
一致しかつ黒ピーク・レベルと白ピーク・レベルとの差
が一致する。これらの信号G,RおよびBは切換スイッチ5
1,52および53のネガ端子Nにそれぞれ与えられる。色信
号G,RおよびBについて,黒ピーク・レベルまたは白ピ
ーク・レベルは後述するエンコーダ18等において必要に
応じてクランプ処理等によって揃えられる。これにより
完全に白バランスが調整される。
切換スイッチ51,52および53は各色信号G,RおよびBに
ついてそれぞれ設けられ,ポジ系のガンマ補正後の色信
号とネガ系のガンマ補正後の色信号とを切換えるもので
ある。もちろん,これらの切換スイッチ51,52および53
は相互に連動するものであることが好ましい。これらの
スイッチ51,52および53の出力色信号G,RおよびBはマト
リクス回路17に与えられ,輝度信号Yならびに色差信号
R−Y,B−Yに変換される。さらにこれらの信号Y,R−Y
およびB−Yはエンコーダ18においてNTSCフォーマット
の映像信号に変換されて出力される。
エンコーダ18にはブランキング・タイミング信号BLK3
が与えられている。このタイミング信号BLK3は第6g図に
示すように,ブランキング期間を表わす信号(この期間
Lレベルとなる)で,タイミング信号BLK1とBLK2のパル
ス幅をあわせた幅よりも少し広い幅のパルス状信号であ
る。このタイミング信号BLK3のLレベルの期間において
は,信号Y,R−YおよびB−Yがタイミング信号BLK2の
Hレベルの期間におけるそれぞれのレベル(すなわち黒
レベル)に一致するようにブランキングされることによ
り,NTSCフォーマットのブランキング期間を表わす信号
成分が上記信号Y,R−YおよびB−Yに付与される。最
終的に得られるNTSC出力が第6h図に示されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は可変ガンマ補正回路を示すブロック図である。 第2a図および第2b図は可変ガンマ補正回路の機能を説明
するための入出力特性を示すグラフである。 第3図はネガフイルムに表わされた画像の階調特性を示
すグラフである。 第4図は可変ガンマ補正回路を用いて色信号G,Rおよび
Bの階調特性を一致させる様子を示すものである。 第5図はこの発明の実施例を示すもので,電子シャッタ
機能をもつ電子的撮像装置の電気的構成を示すブロック
図である。 第6a図から第6h図は第5図に示す回路の各ブロックの入
出力信号を示す波形図である。 1……CCD, 3……CCD駆動回路, 4……同期信号発生回路, 11……マイクロ・コンピュータ, 12……ピーク検波回路, 14,15,16,42,43,54,55,56……可変ゲイン増幅回路, 40,41,44,45,46……ガンマ補正回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子シャッタ機能をもつ固体電子撮像素
    子, 与えられたシャッタ速度に応じて上記固体電子撮像素子
    の電荷蓄積時間を制御するとともに,蓄積された信号電
    荷を所定の周期で読出す駆動回路, 上記固体電子撮像素子から読出される信号を処理して得
    られる3種類の色信号をそれぞれ入力とし,一定の入力
    範囲まではガンマ補正のための冪乗関数曲線によって,
    上記一定の入力範囲を超えた範囲では傾きのより小さな
    KNEE曲線によって表わされる入出力特性を有するガンマ
    補正回路, 上記ガンマ補正回路の前段および後段にそれぞれ接続さ
    れ,かつ上記3種類の色信号のうちの少なくとも2種類
    に対してそれぞれ設けられ,上記ガンマ補正回路におけ
    る入出力特性曲線の使用範囲を対応する色信号ごとに調
    整するための可変ゲイン増幅回路, 上記ガンマ補正回路の入力側において上記3種類の色信
    号のそれぞれの最大レベルおよび最小レベルを検出する
    ピーク検波回路, 上記3種類の色信号のうち所定の色信号について,検出
    された最大レベルと最小レベルの差が所定値になる露光
    量を得るためのシャッタ速度を決定し,このシャッタ速
    度で動作するように上記駆動回路を制御するシャッタ速
    度制御手段, 上記3種類の色信号のうちの他の2種類の色信号につい
    て,検出された最大レベルと最小レベルとの差がそれぞ
    れ所定値になるように上記ガンマ補正回路の前段に接続
    された可変ゲイン増幅回路のゲインを制御する第1のゲ
    イン制御手段,ならびに ガンマ補正後の上記3種類の色信号において,最大レベ
    ルと最小レベルとの差が相互に等しくなるように上記ガ
    ンマ補正回路の後段に接続された可変ゲイン増幅回路の
    ゲインを制御する第2のゲイン制御手段, を備えた電子シャッタ機能をもつ電子的撮像装置。
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